2017/08/20 のログ
ご案内:「大時計塔」に黒峰龍司さんが現れました。
■黒峰龍司 > 大時計、男が気に入っている…と、いうか学園敷地内で堂々と一服する場所の一つ。
その時計塔の文字通りの天辺。どういうバランス感覚をしているのか、その先端に立ちながら紫煙を燻らせて一服中。
ここからの眺めはもう何度も見たから新鮮さは流石に薄れているが、気分転換には悪くない。
しかも、男が突っ立っているのは正真正銘、大時計塔の一番上、とくれば見晴らしは言うまでもない。
「……しかしアレだな、お盆だか何だか知らねーが、こっちの行事は未だによくわかんねぇな」
この世界に来てそろそろ1年近く経過するが、未だにこの世界、この国の行事や季節ごとのあれこれには疎い。
ご案内:「大時計塔」に黒峰龍司さんが現れました。
■黒峰龍司 > 「…ま、鎮魂だか先祖の魂がどうのとか知らねーが、俺にゃ関係のねぇ話だな」
呟いて、天辺からの眺めにも飽きたか満足したのか、不意にそのまま体を前に倒して落下…したかと思えば。
屋根枠のような所に両足を引っ掛けるようにして逆さ吊りの体勢に。そのまま最上階を覗き込んで見るが誰もいない。
(まぁ、誰か来てたら音や気配で分かるわな…)
そのまま、屋根枠から足を離して今度こそ落下…したが、器用に半回転して足から着地。
天辺から比べると多少見劣りはするものの、この最上階からの眺めもまぁ悪くはない。
■黒峰龍司 > 「……しかし、真面目に元の世界に戻る方法も考えとかねーと…時間は腐るほどあるとはいえ」
嘆息気味に紫煙を吐き出す。別にこの世界、この島が嫌いな訳ではない。
ただ、元の世界に帰還する事を諦めた訳でもないのだ。まだ遣り残した事もあるのだから。
(…あの白龍へのリベンジとかな…人を次元の狭間なんぞに叩き落しやがって。何時かコロす)
と、サングラスの奥の瞳を細めてボソリ、と内心で呟く。ちょっと殺気が滲んでいたかもしれない。
ご案内:「大時計塔」に遼河 桜さんが現れました。
■遼河 桜 >
天辺から見える時計塔の入り口
小さな人影かきょろきょろとしながら時計塔へと入ってゆく
学園も夏休みのこの時期、
そもそも生徒の立ち入りが禁止されている此処に入ってくる人間は物珍しい
…はず
やがて階段を一段一段、踏み鳴らす小さな音が昇ってきて───
「わー、いい眺め」
独り言を呟きながら踊り場から景色を眺める
ふわりと吹いた風が長い髪を浚い揺らす──
■黒峰龍司 > 「…あークソ、嫌な顔を思い出した…ったく」
苛立ちを隠さずに、吸殻をポイ捨て…はせずに火の魔術で灰にして。
黒いパッケージのタバコの箱を取り出せば2本目を取り出して口に咥える。
魔術で先端へと火を点しながら、取り敢えず目下の悩み所は……あまり無かった。
(…正直、元の世界に返る目処が立たねぇ以外の問題事はあまりねーんだよなぁ)
順風満帆、というのだったか。ともあれこっちの世界、もとい島の環境にもすっかり慣れた。
慣れたとはいえ、この島も色々と根が深そうでそこは興味深くはあるものの。
「藪を突いて何が出てくるかもわかんねーって事だわな」
別にそれに恐れをなす事は無いとはいえ、余計な面倒事は流石に御免だ。
だが、そういうのに限って向こう側からやってくる場合も多い訳で。
…と、誰か来た様だ。しかし堂々と喫煙しながら景色を眺めている男。見た目が見た目だから初見の相手はどういう反応をするか…。
足音や気配がこちらに近づいてくるのを感じながらも、男は動じずただ一服しながら佇んでいるだろう。
■遼河 桜 >
カンカン、と小気味良い音を立てて更に階段を昇っていく
景色はとても良くて、もう少し上に上がればこの島を一望出来そうで
ふと上を見ると…時計塔の上に人影のようなものを見つける
「わ…」
あんな場所に?と思うものの、カカンっと階段のステップを急ぐように上がって…
「危ないよー、落ちたら怪我しちゃうよ!」
大きな声で、呼びかけた
■黒峰龍司 > 「……あン?別にんな心配はいらねー…よ」
と、声にそちらへと鋭い黄金色の双眸を向ける。とはいえサングラスで目元は見え辛いが。
そのまま、ヒョイッと飛び降りた、かと思えば無造作に相手の傍へと着地する。
音一つ立てないそれは不自然なくらいに鮮やかだ。そして、改めて相手を見下ろすように眺め。
(…つぅかコイツ……)
何で女装してんだ?趣味か?と、”一発で看破しながらも”内心で首を傾げる。
そもそも、長い年月を生きている男だ。高度な異能、魔術での誤魔化しならまだしもそれ以外なら大抵一目で分かる。
「……で?ここは生徒は立ち入り禁止の筈だがよ。まぁ俺もこれでも生徒だがな」
と、どう見ても生徒に見えない風貌でそう言いつつ、こちらから話を振ってみる。
■遼河 桜 >
「ひゃっ…?!」
飛び降りてきた相手に驚いたように少しよろめいて
「あ、そうなんだ…えへへ、まだ生徒じゃなくって。あ!っていってもそのうちなるんですけど!
君は生徒なんだ、立ち入り禁止のトコにいるなんて不良だね♪」
言葉とは裏腹ににっこりとした笑みを浮かべて応える
■黒峰龍司 > 「……ああ、転入生ってヤツか?…まぁ、そういう認識でいいんじゃねーか?別に否定はしねーよ」
と、タバコを咥えたまま不良認定に肩を緩く竦めてみせる。とはいえ見た目は兎も角態度は落ち着いたものだ。
そこらのチンピラの如く、無闇に攻撃性を振りまいたりする素振りも無く。
タバコも堂々と目の前で吸っているが、そちらに煙が流れないようにも配慮している。
勿論、一般的な男なら相手のその笑顔にノックアウトされそうだが男は全く動じない。
「…ああ、黒峰龍司、年は(一応)20歳。これでも1年だ。まぁこの学園は性別年齢種族関係なく、入学したヤツは全員1年扱いらしいがな」
と、タバコを相変わらず蒸かしながら一応自己紹介をしておく。
見た目は不良だが、こうして普通に会話出来る程度には穏やか…だと思われる。
■遼河 桜 >
「うん!異能の開発コースが終わったら正式に入学かな」
不良を否定しない不良
つまり素直ということである
「私、遼河桜。じゃあ同じ一年生になるのかな
ふふっ、よろしくね黒峰クン♪」
握手を求めているのだろうか、月並ではあるものの白魚のような、
という形容がよく似合う綺麗な手が差し出される
■黒峰龍司 > 「……異能、ねぇ」
ポツリ、と呟くように。男も最近とある出来事で異能が発露したが…その形が定まっていない。
なので現状、目の前の相手とさほど変わらないようなものか。
ちなみに、学園ではもう完全に不良認定されているのだった。格好と態度からして仕方ない。
「…あいよ、まぁ適当によろしくな桜」
握手のつもりなのか、差し出された手を無造作に右手を伸ばして握手。
…確かに手入れはされているし、分かり難いが男と女ではどうしても内部骨格や筋肉のそれが違う。
やっぱ男だな、と思いつつも普通に握手を終えれば手を引っ込めるつもりで。
■遼河 桜 >
「そうそう。
私、そういうのがあるかもしれない、って此処に来たんだ。
どんな力があるのかとか、全然わからないんだけどー」
口元に指をあてた可愛げのある仕草で言葉を続けながら
「大きな手。
頼りがいありそうだよね、黒峰くん。
不良とかそういうのじゃなくっても、強そうだもん」
にこにこと笑顔を見せながら言葉を投げかける
相手に素の性別がバレていることに気づいているのかいないのか
■黒峰龍司 > 「…まぁ、あったとして異能は自分じゃ選べやしねぇからな。
どんな力が目覚めるかはオマエの素質次第って所だろうな」
それは男自身にも当て嵌まる。力の形が未だに無い「無形」だからだ。
可愛げのある仕草を冷静に眺めつつ、この世界の一般男子はこういうのに弱いのか?と、内心で首を捻り。
「……さてな。つーかオマエも大概だと思うがよ桜。そこまで女装や仕草が完璧だと普通はバレねーわな」
バレていようがいまいが、それはそれ。面倒なのでさっさと口にしてから肩を竦める。
そもそも、相手の事情には無闇に干渉しない男ではあるが、分かっているモノをそのまま放置もしない。
なので、さっさと口にしてしまう。無論、看破した所で別に誰に言う事も無いが。
あくまで「自分の前で」誤魔化されるのが面倒なだけだ。
■遼河 桜 >
「あれ、バレてたんだー」
くすっと、今までとは違う別種の笑みを浮かべる
「じゃいいや、めんどくせ。
大抵のヤツはころっとイってくれんだけどな。
お前は全然だったな黒峰、まさかホモじゃねぇよな?」
人を小馬鹿にしたような目つき、粗野な口調が先程と同じ顔から向けられる
どうやらこちらが本性らしく、別段ひた隠しにしなければならない事情もないようだった
■黒峰龍司 > 「んな訳ねーだろ、掘られたいならやらんでもねーが…好みは普通に女だっての。
つか、一目でバレバレだったけどな…もうちょいそこは精進しとけ」
と、小馬鹿にしたような相手の目つき、粗野な口調にも動じない。
むしろ本性がそっちなら話が早い。猫を被られるのも面倒だし。
「つか、猫被りはアレか?そこらのヤロウを手玉に取る意味合いとかだろ。
だったら”引っ掛ける”相手は吟味した方がいいぜ。ここは外より察しが良い連中が多いらしいからな」
と、サラリと助言などしている。こういう所は不良らしくないと言えるだろう。実際不良とかそういう範疇で収まらないのだが。
■遼河 桜 >
「それが嫌だから聞いたんだよ!!
…マジかよ。初見で看破されたのなんかお前ぐらいだぜ」
かったるそうに首を慣らして、その場にぺたんと腰を降ろす
どうせコイツしかいないならといったようにあぐらをかく
「めんどくせぇー……。
…適当な女でも見つけてコマしたほうが楽か…?
日本じゃ男も女も知能ひっくいバカしかいなかったんだけどな」
肩を小さくあげて、面倒はいやだとアピール
「おもったよりヌルゲーにゃならなそうだな…小遣いどうすっかな……」
■黒峰龍司 > 「俺だって別に男となんてヤりたくねーよ。見た目がオマエみたいに女ぽいならギリギリセーフってだけだ。
…そりゃ、男と女じゃどうしても歩き方、骨格、筋肉の付き方が違うからな。
だが、別にオマエの演技が下手って訳じゃねーよ。実際外で相当コマしてきたんだろ」
かったるそうにその場で胡坐をかく桜を眺めつつ煙草を蒸かす。
実際、己しか居ないのだから彼女…いや、彼も素の方が楽ではあろう。
「ヌルいどころか一歩間違えりゃオマエが食われるぜ。脅しとかじゃなく割とマジで。
…ま、外とこの島じゃ難易度は別モンと考えとけ。コマして楽するなら尚更な」
と、またまた助言を。桜がやる事を咎めもしなければ干渉する気もないらしい。
「小遣い?…なら学生街は辞めとけ。風紀委員会。警察の代わりの連中も巡回してるしな。
歓楽街とかその辺りが狙い目だろうが、まぁ外と同じ感覚で引っ掛けると痛い目合うぜ」
■遼河 桜 >
「…お前武術の達人か何か?
そんなもんで性別判断できるやつとか俺の中じゃフツーの人間じゃねーんだけど」
それともこの島にはそんなのがゴロゴロいるのか
「へー、自治がしっかりしてるとは聞いてるけどさあ。
ふーん…歓楽街ねえ、そういうトコあるならまぁソッチだな」
大人の街があるならそっちのが都合がいい
じーっと龍司の顔…というか口元を見つつ
「1本くれ、そういやこっちきてから吸ってねーや」
■黒峰龍司 > 「ちげーよ。…アレだ、異邦人。単語くらいはこの島にわざわざ来たんだから知ってんだろ?
別の世界から来た連中。俺もその一人だ。だからオマエの考えてるこっちの世界の常識の”外側”の一人みてーなモン」
武術の達人ではない。異邦人だからというのも間違いではないが、真の理由は単に無駄に長く生きてる経験則というもの。
まぁ、そこまで口にしないが男には珍しく、異邦人だというのを自分から語っておく。
「オマエが被害者ぶって相手を嵌めるなら学生街の方が話はえーだろうがな。
男をダマして女をコマすなら、それこそ歓楽街の方がまぁやりやすいだろーよ」
実際、大人の街でこそコイツは本領発揮するタイプだろう。学生街ではそれこそ猫被りが基本となるだろうし。
「…あン?…ほらよ」
と、箱ごと相手に軽く放り投げて渡す。ちなみにアメスピだ。黒いパッケージのやつ。
まぁ、そこそこ吸い慣れてそうだからアメスピでも問題ない…筈。
■遼河 桜 >
「聞いてはいるよ。あんま現実感なかったけど。
…っつーか、お前もふつーの人間にしか見えねーし」
さんきゅー、と言いつつ放り投げられた箱から1本を取り出して口に咥え
どう見ても美少女な顔つきに艶かしくリップクリームの塗られた唇が煙草を咥えている様子は大分ミスマッチである
「嵌めれる相手がいりゃ嵌めるし、ダマせる低能な奴らがいるなら貢がせるし。
まーどっちでもいいよ、他人なんて大体はクソだ」
いいつつ、箱に入っているであろうライターで火をつけ、箱に戻すと放り返す
すぱーっと煙を吐く様子は、日常から喫煙しているのだろうと想像に難くない
「お前みたいなタイプは頭もイイし、クソでもないし。イイヤツだよな。
あ、本名は佐倉龍我ってんだ。めんどくせーだろうからサクラでいいぜ」
■黒峰龍司 > 「その現実感が無いアレコレにこれからオマエは直面する事になるんだろーけどな。
ま、だからこそだ。難易度が云々ってのは。外の常識はある程度捨てた方がいいってこった」
美少女(女装男子)が艶かしいリップクリームを縫った唇でタバコを咥える姿は独特の光景だ。
とはいえ、やたらと堂に入ってる感じなので普段から吸っているのだろうと判断。
「そうかい、まぁそこはオマエの好きにすりゃいい。俺は何も言わないし邪魔もしねーよ。
要するに自己責任ってヤツだな…ま、面白いネタが出来たら聞かせろよ」
せいぜいそのくらいだ。一応、情報屋の真似事みたいな仕事もさせられている。
なので、些細なネタでもあれば役に立つ事があるかもしれない、という打算込み。
放り返されたタバコの箱を受け取りつつ懐に戻す。こちらもこちらで紫煙を吐き出しつつ。
「俺ぁ別にイイヤツって訳でもねーんだがなぁ。ああ、サクラな。俺も龍司でいい。
…あと、少なくとも、周りに俺しかいねー時は猫被りしなくてもいい。そっちも面倒だろうしよ?」
■遼河 桜 >
「常識を捨てる、ねぇ。簡単にゃいかねーんだけどなー…」
とはいえ、言うとおりに努めるしかなさそうだ
少なくとも此処で数年は過ごすことが確定なのだし
「面白いネタがあがったらなー。
…見ず知らずの相手に忠告漏らす時点でお人好しだっつーの。
あぁ、靡かねー相手に猫かぶっても意味ねーしな。別に隠さなきゃいけないわけでもねえし」
言いつつ立ち上がり、外の景色に向けて白い煙をふぅーっと吐き出す
「いい場所だな。ヤニ吸いたくなったら此処くるか」
そう言って、ニッと今度は少年のような笑みを浮かべる
■遼河 桜 >
「んじゃ、俺ぁそろそろ行くわ。
タバコさんきゅーな、今度あったらなんか奢るぜ」
吸い殻を踏み消して、踊り場へと降り立つ
長い髪やスカートが揺れる様子だけをみれば実に少女なのだが
「またな、龍司」
ひらりと小さく手を振って、たんたんっと階段を降りていった
ご案内:「大時計塔」から遼河 桜さんが去りました。
■黒峰龍司 > 「おぅ、あばよサクラ。あまり派手にやりすぎんなよ?」
とはいえ、まだ来たばかりならしばらくは猫被りで様子見なのだろうけれど。
そして、その姿をヒラリと手を振って見送ろうか。奢りは…まぁ適当に奢って貰うとしよう。
「…ああいうタイプに会うのはこっちの世界じゃ初めてになるか?中々面白ぇわな」
と、サクラが去った後に小さく呟いて笑う。どうやらまた面白いヤツが一人増えたらしい。
■黒峰龍司 > 「…さて、俺も帰すとすっか…」
煙草を吸い終えれば、また吸殻を一瞬で灰にして夜風に流しつつ。
そのまま、階段を下りずに塔から無造作にヒラリ、と飛び降りる。
そして、勢いよく落下してあわや地面に!という所で急激に落下速度が低下して。
いわゆる重力魔法の類だ。そのまま、ストン、と軽く着地すれば軽く欠伸を噛み殺す。
(…そういや魔術の試し撃ちとかしてねーな。鈍ってねーといいんだが)
呟きつつ、そのままブラリと男もこの場を後にするのだった。
ご案内:「大時計塔」から黒峰龍司さんが去りました。