2018/10/16 のログ
ご案内:「大時計塔」に柊真白さんが現れました。
柊真白 >  
(夜の時計塔の鐘楼、欄干にもたれかかってぼんやりと街を眺める。
 さほど遅い時間ではないが、日はすっかり沈んでいて。
 通りや住居の明かりが星のようにも見える。
 それらを眺めながら考えるのは最近のこと。
 スラムで会った友人のことだったり、どこかのアジトで会った自分と似た境遇の少年のことだったり。
 どうにもままならない。
 別に彼らのことを思い通りにしたい、と言うわけではなく。
 むしろ自分の人生がままならない。
 まぁ、それも結局は彼らのことを、ということなのだろうけれど。
 多少人より長生きしているとやはりそうなってしまうのだろうか。
 疲れたようにため息を一つ。)

ご案内:「大時計塔」に國宏一実さんが現れました。
國宏一実 > 「わーってるよ、少しの間は大人しくするって。」

『ソウイッテコノ間モ―――』

なんて異形と会話をしながら時計塔への扉を開ける。
未だに左腕は動かし辛い、コイツの言うところの副作用という奴だったか。
少し休むくらいで回復することができるなら全然休む、なのだが。

「だがよ?ゴミ掃除は毎日するもんだろ?だったら...って、先客か」

目線の先には真っ白な少女がいた。
流石に姿を見られるのはまずいと思ったのか異形は自身の影に隠れ、そのまま体の中に帰っていく。
こんな時間に珍しい、というか中学生くらいじゃないのか?なんて。

柊真白 >  
(声が聞こえた。
 僅かだが、二人分。
 扉の音がしてからそちらを見れば、)

――?

(姿は一人。
 おや、と思うがこんな島だ。
 体の中に何か飼っていてもおかしくはない。
 実際はっきりとわかるわけではないが、何か妙な「におい」もする。
 とはいえそれは口に出さず、軽く頭を下げておこう。)

國宏一実 > こちらに頭を下げた少女を見て思い浮かんだ言葉は『白』だった。
人形のような体つきで、整った顔立ち、汚れすらない純白。
そんな彼女を見て、自分とは縁がない存在だと、小さく溜息を吐いた。

「あぁ、悪いな。邪魔する気はなかったんだ、ここからの景色、また見たくて。」

異形はうんともすんとも言わない、今日はやけに静かだな。なんて思いながら島が一望できる位置に歩いていく。
やはりこの場所は景色がいい。こんな綺麗な景色なのに、腐った連中が多過ぎる。
休息の為とはいえこんなところで休んでいる自分にむかむかする。

柊真白 >  
別に、邪魔じゃない。

(元より自分だけの場所ではない。
 端に寄って彼の場所を作る。)

――よく来るの?

(しばらくの沈黙の後、声を掛ける。
 別に沈黙が苦手なわけではないし、むしろ人がいようがいまいが関係なしに自分のペースを守るタイプだ。
 けれど今日は何となく誰かを話したい気分だったのだ。)