2018/11/17 のログ
ご案内:「大時計塔」に伊庭 幸弘さんが現れました。
伊庭 幸弘 > 「はっはっは!!僕登場!!
....って誰もいないじゃん。」

扉を勢いよく開け、最近テレビでみたかっこいいポーズをしてみるが、誰もいない。
ムスッとした表情で島の全景が見えるところまで移動する。

「やっぱりここは綺麗だなぁ...。それに今日は貸し切りじゃんか!!」

他に誰もいないことを良いことに跳んだり跳ねたりする。
だがそれも体力のない彼はすぐに疲れて柵にもたれ掛かった。

伊庭 幸弘 > 小さな光や大きな光がそこかしこで動いている。
あれは車?信号?電車?
手を伸ばせば届きそうなのに手は空を掴む。この景色を見ていると幼い頃を思い出すようだ。

「貸し切りって結構都合よかったかも...。」

嫌なことを思い出した。
頭をぶんぶんと振り、手提げカバンから昼間食べられなかったおにぎりをとりだし、かぶりつく。
...冷たい。

ご案内:「大時計塔」に柊真白さんが現れました。
柊真白 >  
(いつもの暗殺者スタイルで屋外から鐘楼に飛び込む白い影。
 壁を駆け上り欄干を飛び越え高い塔のてっぺんの展望台のような部屋へ音もなく着地する。)

――お邪魔します。

(そうして先客へと頭を下げる。
 アイサツは実際大事。)

伊庭 幸弘 > 「んぐぐ....固い...。」

固い、冷たい、美味しくない。
不満げな表情を浮かべるが、もったいないのでもくもくと食べる。
食べ始めて数分、ようやく中央の梅に辿り着いた。

「梅はうめぇってね....え?」

視界の端に何か影が映る。人?鳥?
思考が固まる。

「ワアアアアアアアッッッ!!」

意外!それは人!!
数拍遅れて叫び声を上げる。
ドアの空いた音もしなければ足跡一つ聞こえない。え、もしかして幽霊?

柊真白 >  
(いきなり大声をあげられた。
 これだけ派手なリアクションを取られたのはいつぶりだろうか。
 一瞬きょとんと。)

――落ち着いて。
危害は加えない。

(よく考えれば自分は顔を隠した上に、抜き身ではないとはいえ刀を持っているのだ。
 そういうことに耐性のない人ならそんなリアクションも取るだろう。
 最近そういうことに慣れている人物としかこの姿であっていなかったからうっかりしていた。)

伊庭 幸弘 > 「...幽霊じゃない?
ふふふ...はっはっは!なんだ!そうか!!いや?知ってたともふっはっは!!」

頬に米粒が付いた状態で腰に手を当て高らかに笑って見せる。
刀持ってるし、なんか目が怖いけど、幽霊じゃないなら怖くない!うん、たぶん。

「でもなんで外から...というかここ何メートルだっけ?
まぁいいや!お嬢ちゃん、危ないから次からドアからくるんだよ?」

危害を加えてこないなら怖くない!
自分よりも更に小さい少女に近づけば、そう言って。

柊真白 >  

うん。

(幽霊と勘違いされるなんて初めてのことだ。
 思わず首を傾げてから頷いた。)

風紀に見られると面倒だから、ビルの屋上を伝って壁を登ってきた。

(あっさりと常人には理解しがたいセリフを口にする。
 自身は常人ではないから、当然のことのような言い方だが。)

――危害は加えない、とは言ったけど。
甘く見ろとも言っていない。

(いつの間にか鞘から抜き放っていた刀の切っ先を彼に向ける。
 神速の抜刀。)

伊庭 幸弘 > 「風紀って...あの風紀委員?!
お嬢ちゃんってもしかして...怖い人だったり?」

もしかしたらもっと怖い人なのかもしれない。
犯罪者?それとももっとヤバイ存在?
もしかして、かなり...まずい人だったり?

「ひっ...。危害は加えないんじゃ...!!」

怯えた表情を浮かべれば、その場にへたりこむ
これもう危害加えてる!なんてことは口が裂けても言えない。切り刻まれそうだ。
それと同時に能力によって相手には若干ではあるが幸福感が生まれたことだろう。

柊真白 >  
――暗殺者。

(若干楽しそうな感じでその言葉を口に。
 こちらの言葉やしぐさにいちいちビビッてくれる様子がなんだか面白い。)

危害は加えないよ。
でも君がこういう存在に慣れてしまうのは、よくない。

(パチリ。
 僅かな鍔鳴りの音を残し、刀を鞘へ納める。
 瞬きの合間より尚短い一瞬で、白い刀身はその姿を隠してしまっていた。)

伊庭 幸弘 > 「....暗殺者?」

暗殺者ってあの映画でよくでてくるあの?
ということは目の前にいるこの人は人殺し?
というかなんでそんな人がここに?
考えられる答えはただ一つ。

「もしかして...僕を殺しに?!暗殺者に慣れる前に殺すってこと?!」

刀を納めた。僕の死因は撲殺?それともここから落とされるのだろうか?
まぁ何はともあれ儚い人生だった....。

「うう...お手柔らかにお願いします。」

柊真白 >  
そう。

(その暗殺者だ。
 報酬さえ貰えれば、どんな相手もずんばらりん。
 そんな暗殺者である。)

――君は誰かに殺されるようなことをしたの。

(呆れたようにため息を吐く。
 先ほど危害は加えないと言ったばかりではないか。
 しかし彼が追いつめられると何故だかこちらが楽しくなってくる。
 そんな趣味はなかったはずだが。)

伊庭 幸弘 > 「えっと...僕はそのえっと...。」

そう。じゃないよ!と心の中で叫ぶ。
相手から少しでも離れようと足を動かそうとするが、腰が抜けて動けない。
目の前にいるのは人殺し、自分が関わってはいけないタイプだ。

「僕はそんなこと...して...。」

ふっと嫌な記憶が蘇る。両親は僕に何度も死ねと言った。そして実際に死んだのは...。
その瞬間ハッと我に返り固まった思考を取り戻す。
何が暗殺者だ、何が殺し屋だ。

「ふっ...ふっふーん!僕はいい人だからね!悪いことはしてないよ!!」

柊真白 >  


(何か彼の様子がおかしい。
 何かを思い出したような、後悔しているような。)

――何か、悩んでることがあるなら聞くけど。

(あまりにも精神的な切り替えが早すぎる。
 これは何かあったのではないか、と推測してそう問いかけて。)