2015/06/28 のログ
ご案内:「風紀委員窓口」にさんが現れました。
ご案内:「風紀委員窓口」からさんが去りました。
ご案内:「風紀委員の建物・外の広場」にさんが現れました。
> 「ま、やっぱりダメだよな」
夕暮れ時、建物の外の広場で炭酸飲料を飲む
強めの炭酸が口内から喉を焼くような感触が心地いい
じっとりとした空気で汗ばんでいる身体に染みこんでいくような感覚に、少しだけ溜飲が下がる

先日請け負った依頼を果たすために少し時間が立ってしまったが風紀委員の窓口へと脚を運んだが
結果は惨敗だ。門前払いと言ってもいいだろう
どれだけ話しても二級学生は居ない、落第街など存在しないの一点張り
そりゃそうだ、風紀委員は学園から任されて運営されている場所だ
その大本の学園が『そんな場所は無い』と言えば、その下の組織の中でも『そんな場所は無い』というしかない
実際、知らない生徒も居るだろう。真っ当に生きていれば近寄ることも知ることもないだろうしな

> そんな所で二級学生の為に警備を強化してくれといえば、まぁ、何言っているんだと言いたげなあんな蔑んだ眼で見られても当然だ
そういう『理解』は出来ても、『納得』するのに時間はかかった
随分と暑くなりすぎて色々と強く言いすぎてしまった
目に付くような事はしないってこの前思ったんだがなー
まぁ、この程度なら他のやつもやってるだろう、と思うし

呷るように一気に炭酸飲料を飲み切る
左手には、渡された署名入の封筒がそのままだ
結局これすら受け取ってもらえなかったしなぁ

思い返すとまた胸の中のイライラが顔を覗かせそうになる
溜飲を飲み干す事は出来なかったし、どうすっかな

> どちらにせよこの事は依頼主に報告しなけりゃいけない
そう思うと小さくため息が漏れる
行くだけでいい、そういう依頼だがやはり行ったからには何事か成しておきたいんだが
少なくともまた行ってどうにかなるものでもなさそうなのは確かだ
ならどうするか、か

空き缶をゴミ箱に入れつつ、どうするかの答えは思いつきそうにない
とりあえず、もう一つの件は片付けねーといけない

なるべく流出は止めてくれるとは言っていたが、だからといってこっちが動かねー理由にはならねーだろ

> 慌ただしく動きまわる風紀委員たちを見ながら、そういえばまた事件が合ったこともすげなく門前払いされた原因なのかもしれないと思った
まぁ原因がわかったからといって対策が立てられるわけでもなく
ただ、クロノスという名前に何処か引っかかるものを感じはした
その程度だ

まーそいつのお陰でまた落第街は随分と大事になったみたいだし
タイミングが最悪になっちまったから微妙に苛立ちは感じたが

そいつもまた、なにか自分の正義の為に動いてたんかねぇ
そんなことを思いつつ、もう一つの用事の為に広場を後にした

ご案内:「風紀委員の建物・外の広場」からさんが去りました。
ご案内:「公安委員会直轄第二特別教室 調査部別室」に『室長補佐代理』さんが現れました。
ご案内:「公安委員会直轄第二特別教室 調査部別室」に薄野ツヅラさんが現れました。
『室長補佐代理』 > 一仕事終えて、教室に戻る。
教室というか、放っておかれたままの、『室長補佐代理』の椅子に、ゆっくりと座る。
 
「……前の椅子と違うなこれ」
 
暫くクロノスが使っていたせいだろう。
昔自分がつかっていたものとは微妙に違う椅子になっている。

薄野ツヅラ >  
左手で4つのマグカップの入ったお盆を手に、のんびりと杖をつく。
音を立てて代理の目の前にひとつ。
ふたつのマグカップを其々離れたところに置いて、
自分もゆったりと適当な椅子に座る。
ブラックコーヒーをぐい、と呷る。
初の大仕事の後のコーヒーは何時もより美味しく感じた。

「そりゃあ先輩は華奢だったしぃ───……」

もう一口。

『室長補佐代理』 >  
「俺だって片腕つかえねぇ貧弱ボーイだよ」
 
出されたコーヒーには手を付けず、苦い顔をする。
薄野は知らない事ではあるが、昔、クロノスに出されたコーヒーも男は手を付けなかった。
少し困った顔でそのコーヒーを見ながら、それでも手は付けずに椅子の高さを調節し、始末書の山に手を付ける。
クロノスが処理しなかったものを引き継ぎの自分がやっているのである。
当然、薄野のモノもあるので増えている。
それとは関係なく課題もまだ終わっていない。
自分は進級できるのだろうか。
男は訝しんだ。
 
「それ、好きなのか」
 
コーヒーを美味しそうに飲む薄野をみて、そう尋ねる。

薄野ツヅラ > 「貧弱と華奢は違うわぁ──……」

若干呆れたようにぽつりと漏らしながら頬杖をつく。
積まれた始末書の山をぼんやり眺めれば、
そう云えば先輩やってなかったわねェ、としみじみ呟く。
入ったばかりの自分が見かねて手を出すレベルで彼女はデスクワークが嫌いだったように思える。
其れよりも大事なことがあったからかもしれないが今は知る術はない。
気の毒そうな目線を向けた。

「ンー、そこそこってとこかしらぁ
 苦味が強ければ強いほどよし、って感じ」

ふー、と満足そうに頬を綻ばせながら返す。

『室長補佐代理』 > 「じゃあやる」
 
そういって、自分の分のコーヒーを差し出す。
追悼のように並んだコーヒーの一つが、ズレる。
男は相変わらず、始末書の山を崩すばかりだ。
当分終わりそうにない。

薄野ツヅラ > 「紅茶派だったかしらぁ?」

差し出されれば特に気にする様子もなく上機嫌で受け取る。
お替わりを淹れに行く手間が省けた。
不自由な右脚を無理に動かさないでいいとなれば上機嫌にもなるだろう。
目の前にはマグカップが二つ。
始末書を片付け続ける男からちらと視線を逸らし、
適当なところに仕舞っておいたクッキーを取り出すべく杖を鳴らして立ち上がる。
新人だと云うのに随分と自由に教室に物を持ち込んでいた。
図々しいこと極まりない。

『室長補佐代理』 > 「いや、大のコーヒー党だ。
むしろ紅茶はそうだな、嫌いじゃないが進んでは飲まない」
 
そういってから、大きく溜息を吐いて、白状する。 
 
「公安のコーヒーが苦手なんだよ。ここんちのだけな。
世間じゃそれなりに好評らしいんだがな」
 
理由は苦すぎるせいか、微妙な酸味のせいか。
男にもわからない。
だが、男は昔からそれが苦手であったのだ。
 
「まぁそんなことはいい。それより、私物持ち込み過ぎだぞ薄……堂廻目眩。
クロノスがよく文句いわなかったな」

薄野ツヅラ > 「まァ、そう云うなら別にボクが飲むからいいけれど」

かつり、杖をつきながら席に戻る。
缶に入ったベルギーからの輸入品のクッキー。
ぱかっと缶を開ければ嬉しそうに笑った。

「薄野でいいわぁ、先輩もツヅラって呼んでくれてたしぃ───……
 文句も何も、先輩は大忙しだったしねェ。
 ───あんまり此処にはいなかったわぁ」

もさもさとリスのようにクッキーを頬張る。
美味しい。

『室長補佐代理』 > 「日頃から呼んでると外でいっちまうだろうが……まぁでもお前はもうほとんど名前知れてるからいいか」
 
今となっては自分も改めて『室長補佐代理』を名乗り続ける意味があるのかどうか怪しい所だ。
知り合いにはもう朱堂緑で大分名前が知れて久しい。

自分の机の一番下の引き出しから買い置きの缶コーヒーをとりだして、封を切る。
当然温いが、まぁなんだっていい。
 
飲みなれた缶コーヒーの味に落ち着いていると、ふと、薄野の言葉に嗤う。
 
「……まぁ、アイツはそういう奴だったからな。
元々、此処にいるのが可笑しいような現場堅気の熱い奴だった。
本来なら執行部か、そうでもなきゃ風紀にいるべきだったんだろうな。
それを許せるほど、アイツは俺ほど『曲がって』なかったから、公安にいたんだろうけどな」
 
理想を追い求めた少女。
やったことは西園寺と何も変わらない。
だからこそ、罰せられた。
これはようはそれだけの話ではある。 
 
それでも……いや、『それでも』などと、いう資格が誰にあるのか。
 
 
「なぁ、薄野。お前は、クロノスの死をどう思っている」
 
だからこそ、尋ねたのかもしれない。

薄野ツヅラ > 「先ずボクみたいな奴に呪いを掛けて何になるっていうのもあるしねェ」

くい、とコーヒーを呷る。
コーヒーを淹れるのは自信があったが、美味しすぎるのも天邪鬼な彼女は嫌いだった。
もう少し酸味が強くてもいいかもしれない。

「まァ、調査部らしくないにも程がある、って感じだったしぃ──……
 どっちらかっていうなら風紀側よねェ、思想も、性格も。 
 "もし"風紀にいたら今頃エースだったんじゃあないかしらぁ?」

からからと笑う。
もし、公安でなくて風紀にいたなら彼女は今頃笑っていられたのかもしれない。
一瞬考えてしまった"もし"に涙が滲む。
指先で小さく目尻を拭うと、そうねェ──…、と言葉を選ぶ。


「避けられなかった結末、かしらぁ。
 いろいろな可能性が複雑に絡み合って、ひとつの彼女の未来に収束した。
 神様でも食らえなかった運命だしぃ───……」


本音を云えば寂しいし悔しいわぁ、と小さく付け足す。

『室長補佐代理』 > 「風紀にいれるほど、純真か……勤勉を『意図的』に嫌えたらな」 
 
そう、静かに笑う。
風紀の男……五代の顔を思い出して、苦笑する。 

「悔しがるのも寂しがるのもいいけどな。
でも、避けられなかった結末なんて、いってやるな」

ぐいと、コーヒーを飲み干して、男は云った。
 
「アイツには避ける選択肢もあったし、もう少しマシに死ぬ選択肢もあった。
それでもアイツが……『ああやって』死んだ理由は恐らくお前の為だ」
 
だからそれが、今際の際に未練になった。縋る希望となった。

薄野ツヅラ > 「風紀、ねェ───……
 変に目を付けられてるしやりにくいったらありゃしないけど」

ふと目を細める。
両手でマグカップを持ったまま、男の言葉に耳を傾ける。

「───ボクの為?

 と云うか、ボクがあの日に止められればよかったのよぉ──……
 ボクの所為ではあるかもしれないわぁ」

意外な一言に目を丸くする。
自分の所為と云われる分には納得がいくものの、
自分の為と云われると納得がいかない。
マグカップを机に戻してさくり、2枚目のクッキーを口に放った。

『室長補佐代理』 > 「恐らくっつった通り……ここからは、俺の予想でしか、ないんだがな」
 
前置きをしてから、徐に口を開く。
 
「理由はどうあれアイツは最後は死ぬつもりだったんだろうと思う。
脱獄した先で俺に会った時点でな。
俺に会わなきゃ、逃げる目も……そんな希望も見たかもしれねぇけど……それは叶わなかった。
あの部屋で俺に会っちまった時点で……その線は完全に消えた。
だから『ゲートクラッシャー』の乱入も蹴って、お前に別れを告げた。
わかってたからだ」
 
空き缶をテーブルに置いて、目を細める。
 
「だが、その前提の部分だ。そうされる前。もっと手前の前提。
クロノスが委員会街へ向けて、あの能力をフル解放して権力の牙城へ迫った理由。
勝てるわけがない。一石を投じるための捨て駒にしかなれない。
そんなことはアイツだってわかってたはずだ。
そして、わかっているからこそ……俺の下にいて、小賢しく立ち回っていたんだ。
それが、突然あの時にその矜持も狡猾さも捨て去って前線にでていった……その理由はなんだ?」

薄野ツヅラ > 「わかってた、から」

その前置きをきちんと喰らって、反芻する。
丁寧に、大事に言葉を呑みこむ。
考える。思考の渦に呑まれる。
思考は堂々廻りを続けるだけで、碌な回答を返してくれない。

「────解らない」

コーヒーを傾けた。

『室長補佐代理』 > 「害来腫は、俺の代わりに切られた。だから、俺は『休職』で済み……クロノスは『室長補佐代理』になった」 
 
男は、瞑目して、告げる。
ただの想像を。
 
「もし、クロノスがあの時処罰されず、今まで通りの綱渡りの正義をずっと続けたとしたら。
お前と二人で、『二人だけ』の公安委員会直轄第二特別教室調査部別室を続けていたとしたら。
そんな……『もし』を続けていたら――最初に切られたのは誰だ?」

 
そうであったのかもしれないという……嘆きを。
 
 

薄野ツヅラ > 「でも」

あくまで此れは想像だ。
誰が正しいと云うのも自由で誰が間違っていると否定することもない。
ただその想像を───『もし』の世界。
また別の世界線とでも云うかもしれない、其の世界に思いを馳せる。


「───『もしかすると』ボクだったかもしれない?」


何の根拠もない、唯の想像。
自分の為に自ら彼女は死を選んだのかもしれない、と云う『もしかしたら』。
あくまで想像。妄想。はたまた空想。
正しいかも間違っているかも解らない其れに、胸が痛む。
───確める手段など今は何処にもない筈なのに。

『室長補佐代理』 > 「まぁ――ただの戯言だけどな」
 
飲み干したコーヒーの空き缶を、屑籠に放り投げる。
綺麗な放物線を描いて、それは内側におちた。
 
「アイツが暴れる前の始末だったら『市民の暴漢』に刺される必要があった。
だが、アイツが大暴れした後の始末のおかげで……『休職中の執行官』が復帰する理由にもなった。
だからこそ、今この結果がある」
 
敢えて、薄野の顔は見ず。
ただ、窓の外を眺めながら、呟いた。 
 
 
「その結果が残った理由は……多分どっかにあるんじゃねぇかな。
真実になんて、『公的』には何の価値もないから……誰も『公的』に調べないだけでな」
 
それはもう、極々『個人的な理由』を、何でも無いように。 

薄野ツヅラ > 「"もしも"に縋りたい時くらいあるってものよぉ──……」

空き缶が綺麗に収まったのを見遣れば、ひゅうと口笛を鳴らす。
様々な『可能性』が重なり合って齎したこの結果は、
誰も正しい正しくないの評価を下せない。
クロノスと云う一人の少女の決断の先の未来で、
あくまで薄野ツヅラが其の物語に文句を口にすることは100%ない。
秩序を愛し、叛逆を犯した一人の白い死神の物語。
其のエピローグを綴ることはあっても、大筋は彼女と、もう一人の少女のものだ。

其れでも────
『彼女』は西園寺の描いたレールを最後に少しだけ逸れたのかもしれない。
『彼女』は其の上司のことを変わらずに憧れに持ち続けるだろう。
幾らか冷えてしまったコーヒーを小さく一口、二口。


「価値なんて其々なのにねェ──……
 だから頭の固いお偉いさんの為の『公的』な物は嫌いよぉ──……

 ただ、ボクは先輩が遺した此の結果は大事にしたいと思うわぁ」


私情に塗れた『公的』とは真反対に在る言葉を。
ただただのんびりとコーヒーを呷りながら続けた。

『室長補佐代理』 > 「大事にするなら、お前は『上手くやれ』よ」 
 
そういって、立ち上がる。
始末書を適当にきりあげて、顔は向けずにいう。
 
「理由はどうあれ結果的にはアイツのしたことは西園寺と同じだ。
絶対に許されない犯罪には違いない。
そこに私情を挟むことは……公安委員会では、許されない」
 
ただ、静かに。
 
「そのせいか、何故か調査員が二人も死んだ。その事を忘れるなよ、薄野」
 
絞り出すように。
 

『室長補佐代理』 >  
 
それきり、男は部屋を出ていく。
ゆったりとした足取りで、仕事にでていく。 
 
 
いつも通りに。ただ、日常の通りに。
 
それ以上でも、それ以下でもなく。
 
 

ご案内:「公安委員会直轄第二特別教室 調査部別室」から『室長補佐代理』さんが去りました。
薄野ツヅラ >  
 
「云われなくても」
 
 

薄野ツヅラ > にこり、小さく微笑む。
其の忠告を一身に受ければ、安心したように。


「屹度上手くやってみせるわぁ」


去りゆく背中を目で追うことはない。
視界に捉えたまま、冷たくなったコーヒーを呷った。

ご案内:「公安委員会直轄第二特別教室 調査部別室」から薄野ツヅラさんが去りました。
ご案内:「委員会街」に『室長補佐代理』さんが現れました。
ご案内:「委員会街」から『室長補佐代理』さんが去りました。
ご案内:「公安委員会直轄第二特別教室 調査部別室」に薄野ツヅラさんが現れました。
薄野ツヅラ > ────一人になった教室で、死神に魅せられた彼女は。
並んだ2つの誰に向けられたものでもないコーヒーを片付ける。

一つは、自分の魔術の『親』たる『彼女』の為に。
一つは、名前も知らない最初に『尻尾』を切られた『彼』の為に。

もうすっかり冷たくなった其れを、一気に飲み干す。
…………ブウウ――――ンンン――――ンンンン…………、と
教室の電燈が焼ける音がする。
『もしかすると』焼けたのは伝統だったのかもしれない。

薄野ツヅラ > あ――ア。
鳴りを静めて見ているばかりじゃ。つづく物語に食われて終わりだろう。

小さく欠伸をひとつ。
薄野ツヅラは、物語を綴る為に。
『───堂々巡りの思考の海に目眩を落とす』。
傍らに置かれた毒々しい表紙の単行本から目を逸らすように裏表紙を上にする。

スチャラカ、チャカポコ。チャチャラカ、チャカポコ。
あ――ア。さても皆さん相済みませぬ。御用、お急ぎ、散歩の足をば。
変な姿や奇妙な文句で。お引止めして気の毒千万。

彼女は楽しげに、其の本を謳った。

ご案内:「公安委員会直轄第二特別教室 調査部別室」から薄野ツヅラさんが去りました。
ご案内:「委員会街大通り」に白崎玲刃さんが現れました。
白崎玲刃 > 【落第街の某所で道鉄と話した後、
玲刃は先日の戦闘を思い出しながら、
なんとなくふらふらと委員会街へと来ていた】

…委員会、か。
【何本ものそびえ立つ摩天楼を見上げながら玲刃は呟く
委員会…
かの公安委員や、風紀委員など、学園の運営に関わる機関】

組織、な……
【先日の戦いの後の、グリムとの会話を思い出しながら呟く
自分一人ではいつか限界が来ると、何か組織が必要なのだと考えながら…

きっと、自分も学園に何か変化を求めるならば、
自身もまた委員会に入る必要があるのだろうなと思考しながら、立ち並ぶ委員会の本社ビル群を見えげていた。】

白崎玲刃 > 公安委員は…まず論外だな…
【公安委員の本部を見て、
若干の睨みが入った視線を向けながら呟く、

きっと、自分が公安委員に入ったとしても待っているのは、
西園寺やクロノスと似た様な末路であろう、
それ位は容易に予想出来た。

故に、公安委員は論外だと玲刃は呟いた】

白崎玲刃 > 風紀委員、な…いや、俺にはきっと向いていないさ
【次に、風紀委員の本部を見上げながら
眩しそうな苦笑いで呟く、

あそこは風紀委員よりはまし、というか
きっと自身の正義に従って動く事も出来るだろう

だが、こんな自分には眩し過ぎると、
自分にはきっと正義は似合わないと自照しながら呟いた。】

白崎玲刃 > 生徒会…いやいや、公安委員よりももっと体制側だろう…?
【生徒会の本部を見て
公安委員や風紀委員の本部を見ていたときよりも、もっと苦々しい表情になる

秩序側では無く、あくまで混沌側の自分には明らかに似合わないだろうと
自照を通り越して、呆れを含んだ苦笑いを浮かべる

あくまであれは秩序の為の機関だと
自分が助けたいのは、秩序からあぶれてしまっている者たちだと
そう考えながら玲刃は苦笑いした。】

白崎玲刃 > 式典委員……よくは知らないがあの時に暗躍してたって噂もあったな。
【式典委員の本部を見る
ふと、西園寺の事件の事を思い出す
あの事件で式典委員は風紀委員と公安委員のバランスを取る事を謀っていたという噂もあった事を思い出す。

まあ、どちらにしろ体制側の存在なのだろうと思い入る気は無い

それに式典を司る委員でどうやって、落第街側に関われるのか、無理だろう。
故に式典委員もまず無い
そもそも、自分にイベントの主催側とか向いて無いだろうと自照した。】

白崎玲刃 > 図書委員と鉄道委員、あれらは専門的すぎるだろう…
【二つの委員の本部を順に見ながら
苦笑いと共に溜息を一つ吐く

そもそも、その二つについては、
方向が決まっていて更に、自分の向いている道とは全く交わっていないが故に
入る候補に上げる事自体が違うと苦笑いした

無論、どちらも重要な委員だとは玲刃はわかっている、
鉄道委員が無ければ移動に困る生徒もいるだろうし、
図書委員に関しては図書室をよく利用させてもらっているが故に感謝はしている。】

白崎玲刃 > となると…あとはあそこだよな
【残る最後の委員会、
常世学園の生活全般を司る委員である
生活委員会

その本部の建物を玲刃は見上げた。】

あそこは確か…
貴種龍のノーブルドラゴンをゲートの向うへ押し返した英雄の一人である川添孝一とやらも所属していた筈だな。
【生活委員いって思いつくのは、
生徒の治療を担当する保健課と
そして、貴種龍を追い返した者の一人である川添孝一だ。

彼の者が何者かに追われていた姿を目撃したという噂もあの事件の前に存在していた

彼は学園の裏について何か知っているのかもしれないと推測し玲刃はいずれ接触するべきかと思考した。】

何だったかな……怪異対策室三課だったか?
あの事件の後にそんな部署を作ってるらしいよな…
【そして、その様な者が部署を作れるという事実が存在する生活委員に玲刃は希望を懐く

もしかしたら、落第街の者たちの、
やむおえず落第街に生きざるおえない者達の生活を守るという部署を作る事も可能かもしれないと
生活委員なのだから、落第街の者達の生活を守っても良いだろう?と思いながら】

白崎玲刃 > まあ、いいか…
とりあえず、一番ましそうなのがあそこだとすれば、
所属してる奴に接触して詳しく聞くのがベストだろうな。
【委員会に入るのはその後でも良いだろうと、そう呟くと、

玲刃は立ちあがり、
何処かへと歩いて行くのであった。】

ご案内:「委員会街大通り」から白崎玲刃さんが去りました。
ご案内:「公安委員会直轄第二特別教室 調査部別室」に薄野ツヅラさんが現れました。
ご案内:「公安委員会直轄第二特別教室 調査部別室」にエルピスさんが現れました。
エルピス >  
 教室の一室、疲れ気味の表情を時折浮かべながらも、ツヅラへと必死に説明する少女の姿。
 話しをし始め、少しの時間が経っている模様だ。

「――以上がここ最近の『公安委員会』の風評の調査結果になります。
 アンケートの結果は乏しくなく、特に、こちらのように――」

 それなりの厚みのファイルを置く。
 一枚の、WEBページを印刷したものを上乗せして提出する。
 http://guest-land.sakura.ne.jp/cgi-bin/BBS/c-board.cgi?cmd=one;no=32;id=#32

「風紀委員が処理したから問題がない、証拠はなにもない、それも分かっています。
 でも、『風紀でもロストサインでもいいからさっさと公安を追い出してほしいぉ…』
 などと言った『ロストサインより害悪』などの書き込みがちらほら見受けられます。
 これを信じてくれなくても、構いません……だけど、心当たりはあるんじゃないか、って思ってます。」


「やっぱり……おかしい、って思うんです。個人的な悪評抜きでも。表立って『公安委員会』が起こした大きなトラブルも、多いです。
 そのトラブルが黒い粛清でも、力づくで一石を投じようとしたものであっても、です。
 正義の為でも、犯罪に変わりがありません。黒い事も犯罪も必要な事で、一殺多生の効率的な事なのかもしれません。

 その公安委員会が、公安委員会でなければ審議されて解散されそうな行為を行っている。
 ……ボクは、どうしたら良いんでしょうか。『ボク個人が考える』公安委員会としては、
 やっぱり、見過ごしてはいけない気がするんです……ごめんなさい、急にこんな押し付けを、してしまって。
 でも、でも……どうするべき、でしょうか。」

薄野ツヅラ >  
頬杖をつきながら、説明をぼんやり聞きながらブラックコーヒーを傾ける。
コーヒーに湯気はなく、もう随分と彼女の頭もコーヒー同様冷め切っていた。

「心当たりがあったから何かしらぁ?
 ボクは公安が嫌いだし潰れようが潰れまいがどうだっていい。
 寧ろ潰せるモンなら潰してみろって話。追い出せるなら追い出してみろって話。

 ───第一ボクはただの調査員。役職も何もないボクに云ったところで、よぉ」

はあ、と深く溜息を吐きながらエルピスをぼんやりと眺める。
分厚いファイルが目の前に置かれれば、ぱらぱらと数頁捲って中身を見る。
印刷されたものを見遣れば、下らないわぁ──と一蹴した。

「其れはおかしいのかもしれない。
 其れでも幾度となく繰り返される理由は?其処に誰かの意図があるんじゃないのかしらぁ?

 ───公安委員会は、何の理由もなく事を起こす組織じゃない。
 更に、理由があるならば所属する人間を幾らでも捨て駒に出来る。
 あンなブッ飛んだ兵装してる部隊だって存在している。
 ボクは弱いから少なくともあんなのに喧嘩を売ろうとは思わないわぁ───……」

マグカップをコトリと机の上に置く。
退屈そうに欠伸をすると、ゆらりとエルピスに視線を向ける。

「公安委員会でなければ審議されて解散されそうな行為を行っているのは事実。
 其れなら外部の委員会がおかしいと声高に叫べばいい。糾弾すればいい。
 けど其れが行われていないのは何故か。

 ───公安の一挙一動で得をする人間もいる。
 故に、公安委員会は今日も変わらず動いているわぁ───……」

どうするべきか、と問われれば辟易したように溜息をひとつ。
ぐしゃぐしゃと頭を掻いて、言葉を吐き捨てる。

「勝手にすればいいんじゃないかしらぁ?
 ボクだって公安委員会の為に仕事したことはほとんどない。
 私利私欲のためだけに公安委員会を利用して、公安委員会の駒でいる。

 其れが一番賢い公安との付き合い方であると思ってるから。
 
 見過ごせないなら勝手に『正義の味方』ごっこでもしてればいいのよぉ、
 ボクの与り知る所じゃあない。知ったことじゃあない。」

其の懇願にも似た言葉を、極めて簡単に踏み躙った。

エルピス >  
「貴方だからこそ聞いたんです。比較的、立場の緩く、きっと縛られすぎていない、貴方に。
 証拠もなにもなくとも、権限と立場に縛られない貴方だからこそ、まず、貴方から。
 『第二特別教室』に話を聞けるとしたら、貴方しか居ませんから。

 ……誰かの思惑があって、 ───公安の一挙一動で得をする人間もいる。そこまでは、ボクもそう理解します。

 それ故に、糾弾はされない。……ではなく、抑えつけられているだけ、だと思います。

 行われないのは、特だけでなく、力で、恐怖で縛られている。
 『弱者達だから声を出せない』から。それも有ると思います――ただの、憶測ですけど。」

 小さく頷く。その瞳は、悲しげだ。

「……私利私欲の為。それが、一番良いのかな……
 ……ごめんなさい、変な事、聞いてしまって。でも、これで確認は取れました。
 『普通の公安委員』なら、闇に言及しようなんて、思わないですよね。」

 左目から瞳を流しながら、笑みを浮かべた。


「あはは、ボクは莫迦だなぁ―――……でも、ありがとうございます。もやもやを抱えるより、ずっと良いから……
 ……とりあえずは、いつも通りに公安委員会として動きながら、色々、考えてみます。
 公安委員会のイメージの為にも、皆が悪いことした分ぐらい、良い事しないといけませんし……。

 ……それじゃあ、失礼します。」

 食い下がる事はない、申し訳なさそうに頭を下げて、その場を去るだろう。

ご案内:「公安委員会直轄第二特別教室 調査部別室」からエルピスさんが去りました。
薄野ツヅラ > 「こんな誰の言葉だか解らないような発言にアンタが囚われるなら、
 一先ずこんな下らないモンじゃなくてもっとしっかりした情報の流布をすればいい。
 こんな落書き、上からペンキをぶちまけてしまえばいい。
 ボクはそう云う情報戦に関してはそこそこ戦えると思うしぃ───……」

ペンは剣よりも強し。
薄野ツヅラのモットーであり、学園でも有力な広報部と同じ戦い方。
───ただ『好き勝手』に『嘘か本当か解らないような記事』を書き連ねるだけ。
其れだけでも情報の流布は此の島では遂行できる。
小さな噂が気になるならば、もっと大きな噂で話題を逸らせばいい、とでも云うように。

泣き笑いを浮かべる姿を見れば、困ったように溜息を吐く。
背を向けて立ち去る彼は、何処かこの間までの自分と似ていた。

薄野ツヅラ > 「ってらンないわぁ───……
 第二のクレーム処理とかボクの管轄外だし代理にでもやらしとけばいいのよぉ……」

忌々しげに、ぽつり呟く。
冷めたコーヒーを一思いに呷って、
差し出された資料の上に勢いよくマグカップを叩きつける。

「───弱者だから出来ないとか莫ッ迦じゃないのかしらぁ……
 ボクは委員会の後ろ盾も、今みたいな魔術も無い状態で公安に喧嘩を売った。
 弱者だからこそ出来ることは幾らだってある。寧ろ出来ることは多い。
 其れなのに弱者だから、って云い訳にして何も出来ない自分の免罪符にするような奴───」

嗤った。

「大ッ嫌いなのよねェ───……
 甘えンな、って話よぉ……。
 『普通の公安委員』も『第二特別教室』も関係ない。      ・・・・・・
 自分のやりたいことすらはっきりしてないようじゃ何をしたくても何も出来ないわぁ」

苛立ちを隠そうともせずに、乱雑にクッキーを口の中に突っ込んだ。
彼女の目に浮かぶのは呆れの色だけだった。

ご案内:「公安委員会直轄第二特別教室 調査部別室」から薄野ツヅラさんが去りました。