2015/09/20 のログ
ご案内:「公安委員会外事課会議室」に嶋野陽子さんが現れました。
■嶋野陽子 > 約束の時間の少し前に、公安委員会の受付に
着いた陽子は、指示通り外事課への返書と口頭での返答を言
付かって来た旨を告げると、外事課の会議室へと通される。
公安委員会の知人は、四十万先輩の病室で会ったエルピス君
だけだが、彼がここに来るとは思えないし、誰が来ようとも
初対面となる事はほぼ確実だ。しかも、外事課と言えば今回
のテロに関連して、すでに色々と対応をしているはずなので、
間接的ではあるがご迷惑をおかけしているはずだ。
■嶋野陽子 > 受付から、報告の場所が別館の応接室
であると告げられ、少し慌てて移動する陽子。
ご案内:「公安委員会外事課会議室」から嶋野陽子さんが去りました。
ご案内:「委員会街中央公園」に白鷺 奈倉さんが現れました。
■白鷺 奈倉 > ゴトン、と大きな音を鳴らして公園に設置された自動販売機から鈍い音がした。
委員会街中央公園──そこはラウンジと同程度には様々な委員会の面々が通りがかる。
男、白崎奈倉もその一人である。
公安委員会の雑務を担当する男は、こうしてたまに息抜きに訪れるのだ。
「お疲れさまッスよー、俺」
カンパーイ、と一人夕陽の沈む公園で缶コーラを手にする。
ぷしゅり、と小気味良い炭酸の抜ける音がした。
と同時に。
「あ、ちょ、ちょっと待ってくださ、ちょ、待っ」
溢れるコーラに翻弄される長髪の男の姿がそこにはあった。
ご案内:「委員会街中央公園」に蒼穹さんが現れました。
■白鷺 奈倉 > 「……どうするッスかねえ。
まだ業務終わってないんスけど──というよりも俺のコーラ……」
「半分くらい持って行かれたッスよ」、と肩を落とした。
コーラの香りが漂う公園のベンチ周辺に公安委員会の腕章をした少女たちがクスクスと笑って視線を向けた。
恥ずかしさを隠すようにしてぶんぶんと頭を振って彼女たちから目を逸らす。
同僚に笑われた気恥ずかしさとコーラを半分失ったもの悲しさにゆったりと空を仰いだ。
仰いだところでコーラは帰ってこないのだが。
「絶対許さないッスからね……どこの会社の自販機スか、アレ」
恨めしげに自動販売機を睨んだ。
も、大きく女子とも間違えられる彼の顔の作りでは凄みのひとつも出やしなかった。
■蒼穹 > (サボり警邏の帰りがけ。といっても、もう大分時間が経って、夕方だった。
暇つぶしに何処か行こうと思ったけれど、委員会街へと報告に赴いていたこともあって、
何となくといった感じで寄ったのだが、目的はあんまりない。)
(ぷしゅっ。
炭酸が抜ける心地の良い音がそう遠くない場所で鳴った。
その後、しゅわぁ…という音がなっている。現在進行形。
…音、長すぎない?
と、それくらい考えたあたりで音源に公安委員の皆さんの視線が向いていたわけで。)
…ふっ、あっはは。
(それで、何故か場の雰囲気につられて笑った。
別に連れが居たわけでもないし、この辺りは公安のグループばかりみたいで。
何かサボりでも風紀委員って浮いてる気がするのは今更だろうか。
コーラの被害者の彼もまたそのグループの一員なのだろうか。
自動販売機を睨んでいる。私だったらペットボトルを睨みそうなものだが。
それにしてもあのコーラ、製造法とか大丈夫なのだろうか。
一度噴出して半分以上持っていかれるって―――。
暫し、遠目で半分しか液量の残っていないペットボトルを凝視してみたり。いつの間にか観察者の一人の仲間入り。
ベンチから滴っているであろうコーラのシュワシュワした液体から悲愴感が漂っている。)
■白鷺 奈倉 > (ちらりと伺うようにして視線を少女に向けた。
先程の公安委員会の少女たちは男に興味を失ったのか、スタスタと歩き去っていった。
少女が自分のことを見ているのに気づいたのか、恥ずかしそうに頭を下げる。
笑いだす少女の声を耳に入れればまた顔を赤くして俯く。)
……あ、ええと。
(ちらり。
目に入ったのは風紀委員会の腕章だった。
公安委員会の少女だけでなく風紀委員会の少女に見られた。
目と目が合った。瞬間。)
スイマセン。
見なかったことにしては貰えない、っスかね。
(彼も少女と同じく連れがいる訳ではない。
ただ全体的に笑いものになっていただけで、特にグループではなかった。
……、というよりもそこまで深い中の友人が公安委員会にいる訳でもなし。
孤独な作業の成れの果てである。)
■蒼穹 > (人だかりはやがて消える。
公安委員会の皆さんもきっと自分と違って忙しいのだろう。
と思ったら、彼の方はそのグループの一人ではなかった様子。
長い髪とが相俟って女の子っぽいと思ったが女の子ではなかった事を再認。
それから、少しもしない間に俯いたり顔を上げたりする彼と目が合った。)
う、うん…?
(未だに己の表情はきっとさぞおかしげな半笑いだったろう。
ようやっと持ち直したと言った具合にわざとらしい、似合わない咳払い。)
ごめんね。多分忘れられないかな。
…あ、えーと。…使う?
(それから、まるでそれが普通であるかのように馴れ馴れしくもベンチへと歩いて。
ポケットから一枚の飾りっ気の全くない、真っ白な布きれと言って良い様なハンカチでも取り出す。
さてはて、ボトルからコーラ半分。水にぬれた被害は如何程だろうか。)
■白鷺 奈倉 > (彼女の半笑いと咳払いに、先ほどから継続していた半笑いがさらにぎこちなくなるのが解る。
「忘れられないかな」、との言葉にひどくショックを受ける。
自分のこの姿を目の前の少女の脳裏に焼き付け、尚且つ忘れて貰えないときた。
思わず肩を竦めた。どうしたものか。)
あ、ああ。
スイマセン。使っちゃっていいんスかね。
(女子力ってやつッスねー、とぼんやり思案しながら差し出されたハンカチを受け取った。
真っ白なそれをコーラで汚すのは些か躊躇われたが今はこれを使う他ないだろう。
黒い制服にも公安の腕章にも炭酸が華麗に飛び散っているのだから。)
忘れて貰えたら嬉しいんスけど、あ、どうも。
助かりました。えーと。
名前、聞いていいッスかね。風紀委員会の、スイマセン。
あんまり他の委員会には詳しくなくて。自分、白鷺奈倉って言うんスけど。
公安委員会の2年ッス。
(恥ずかしさと有難さが入り混じった困惑。
たどたどしい日本語になっているのが自分でもわかった。
目を合わせるのが恥ずかしかった。)
■蒼穹 > あははははは!冗談だって。
頭は悪い方だからね、実際は結構何でもかんでも忘れちゃうんだ。
ま、今日一日くらいは覚えてそうだけど、ね。
(あからさまにがっくり、と言った様子を見せられるのだからそれもまたおかしかった。
彼からすればコーラは零れるわ制服は汚れるわ女子に笑われるわで散々だったと思うが。
自分の半笑いが真に笑い顔になるまでそう時間はかからなかったろう。)
ん、どうぞどうぞ。いくらでも変えはあるし、返してくれなくって良いよ。
(黒い制服にこのコーラは目立たないが、腕章がコーラで濡れたら多分痛いだろう。色んな意味で。
薄汚れた色合いの腕章を付けて闊歩していたら更なる笑いの的になりそうだ。
或いは年季が入っているとか言われるかもしれないけれど、
幼げな雰囲気の彼は、何となく常に弄られキャラポジションに居そうだとか推測した。)
さぁ、人から記憶を消す時、
単に忘れさせようとするんじゃなくて、もっとインパクトのあることをやると良いらしいよ。
たとえばー。
(メントスと呼ばれる御菓子をポケットから。
悪戯心に湛えられた笑みを浮かべる。この先何を言いたいかは察して欲しいらしい。)
ああ、そだね。よいしょ、と。
風紀委員会刑事課、中堅秘匿戦力、一年の蒼穹《ソラ》だよ。
聞いたこと…ないよねー、多分。
ま、初めましてだね。ナクラって呼ばせてもらおうかな。
あ、お隣お邪魔したね。
(お隣宜しいですかの確認は最後だった。有無を言わさず答える前にベンチに腰を下ろす。
程々に自称である部分も込めながらの自己紹介。
先輩と知って尚、馴れ馴れしさは改める気配はない様子。)
ま、私も風紀委員でさえあまり詳しくないからねー。
他の委員って色々、謎が多いよね。
(程々に頷きながら、ふと、彼に目を遣ってみるが、その視線もフイと避けられてしまおうか。)
■白鷺 奈倉 > いや、返しには行かせてください。
借りたもの借りっぱなし、っていうのはあんまり出来ない性質なんスよ。
(申し訳なさが伝わるだろうか。
やや猫背気味の背中を少しだけまた丸めて頭を下げた。
女子に頭を下げっぱなしの自分を想像するとまた胃が痛かった。)
メッ………。
(目に入ったのはメントスだった。
インパクトのある事。
言外に彼女は残ったコーラにこれを突っ込めと言っているのは俺にも分かった。
礼代わりにひとつやってみるべきだろうか。それとも───)
やらないッスよ!?
どんな大惨事を望んでるんスか!?折角拭いたのにまたびしょ濡れッスよ!?
(思わず立ち上がって大声を出していた。
こほんとわざとらしく咳払いをしてまたベンチに座る。
隣に座った彼女をちらと眺めた。快活そうな印象を受ける。)
風紀委員会刑事課……ああ、あの。
噂は少しですが聞かせて頂いてますよ。公安の耳にも入ってます。
この間もなんでしたっけ、戦闘があったとかなかったとか。
風紀委員のソラさん、スね。よろしくお願いするッスよ。
(不意に向けられた視線からは目を逸らせなかった。
逸らせば失礼になるんじゃないか、と苦笑交じりの表情が浮かんだろう。
ぎこちなく笑って、彼女の言葉に返答を。)
そうッスねえ。公安委員会も俺、よくわかってないッスし。
図書委員会とかはやっぱり仲良さそう、っていうか。
■蒼穹 > んんー、良いのに。律儀だね。
でも私定住してないから捕まえるの大変だよ?
(分かってはいたけれど、良い人みたい。
ペコペコとした振る舞い、前のめりの様な猫背姿勢故横目を遣ると青い髪が見える。
さらさら、つやつや。…男の子だよね?)
ぬ。…ぬぅ。
なーんだ、つまんなーい!じゃあ出しちゃったしあげるよ、一個。
(彼は冷静だった。というか、この返事は分かりきっていた。
カンサイジン気質、なる人種であれば気前とノリ良くやってくれることもあるらしいが、
つまるところ彼はカントージン気質という人種であることが分かった。
そもそも地球人でないのかもしれないが、些事だ。
ミント味。水色の包み紙から一つ、同じ様な色合いの錠剤めいた御菓子を差し出した。
メントスのミント味は自分的には外れだと思う。)
あー、知ってるんだ。そうそう。なんかさ、最近お人好しになっちゃってね。
目の前で罪のない若い民間人に死なれたら気分悪いんだ。
通り魔みたいなやつでさ、買い物来てた女の子、首筋めがけてナイフ投げてたんだよ。
で、致し方なく応戦した日を境に、馬車馬の様に働かされてるのよ、可哀想でしょ。
(最近甘ちゃんになったのが悩みなのだが、そういう話は初対面でもある彼にすべきでもないだろう。
よって世知辛い風紀の御仕事事情の愚痴を程々に溢しつつ。)
うん、こちらこそ、宜しくね。
(女子に馴れ馴れしくされるのは慣れないのだろうか、
それとも、単にさっきの事がまだ頭を過っているだけだろうか。
彼から向けられるは微妙な笑顔、曰く半笑いとも苦笑いとも、作った様な笑みとも見える様な、ぎこちない笑みだった。
これも初対面故仕方ない事だと言えば、そうなのだろうけれど。)
あー…図書委員会ね。確かに。何か本読むのが好きな人とか集まってそう。
風紀も結構仲良いけど、公安はダークだよねー。って、気を悪くしたらごめんなんだけど。