2015/06/02 のログ
ご案内:「学生通り」に『室長補佐代理』さんが現れました。
『室長補佐代理』 > その男は、いつの間にか視界の隅にいた。
ざんばらの黒髪を揺らす、長身の男。
光源の少ない深夜の学生通りに突如現れたその男は、ふと一見すれば電柱か何かの影のようにすら見える。
そのような明度の低い視界の中にあってすら、その薄笑いと……公安委員を示す腕章だけは、イヤに目についた。
「こんな時間に女生徒の1人歩きとは、関心しないな」
絞り出された声は、鉄錆を帯びたブリキ細工を思わせる。

綾瀬音音 > (ぼんやりと歩いていても、その男性は何故か目に入った。影のような――なんとなく不吉な匂いがするのは何故だろう。一瞬止めかけた足を少し早めて、すれ違いざまに掛けられた声の色は、まさしく不吉に聞こえた。この距離からなら嫌でも目に入る、公安委員の証も薄笑いも含めて)……あ、はい。ちょっと友達と遊んでいて遅くなってしまって……(言い訳めいた言葉ではあったが、事実である。立ち止まって男を見ながら。公安委員に目をつけられたくはないので、逃げるような事はせず)
『室長補佐代理』 > 弁明を聞き届けながらも、男は何度か鷹揚に頷いて、馴れ馴れしく近寄ってくる。
ゆっくりと歩いているのだが、長身故に歩幅も大きいらしく、数歩歩いただけで少女の隣ににまで到着してしまう。
「なるほど、なるほど。まぁそういうこともあるだろうな。それなら、仕方がない。俺が送っていこう。これも公安委員としての務めだからな」
そう、まるでお互いに言い聞かせるかのように呟いて、少女の顔を覗き込むように見る。
話を始めてから、男は一度も目を逸らしていなかった。
「いずれにしろ歩かなければ辿りつかない。いこうか」
そういって、学生寮の方角を指差す。
指差す中指には、男にしては不釣り合いな純銀の指輪がはめられていた。

綾瀬音音 > (す、と近寄ってくるのに合わせて下がったが、それは半歩だけだ。結局それ以上は下がれずに男性が距離を詰めるに任せることになる。覗きこまれて更に半歩下がって戸惑うように瞬きをしたが、こちらも目をそらすことはなく――否、逸らすことは出来ず)えっと、ちょっと羽目を外しすぎて……ごめんなさい。……ええと、あ、うん、はい……ありがとうございます(じっと見られている視線には、正直に居心地の悪さを覚える。それを隠すことも出来ないが、男の申し出に少しの思案の末頷いた。何も自分は後ろめたいことをしていないのだ、恐れる必要はない――)……そうですね。……あ、(指された方角へ歩き出そうとして、ふと見えた指輪、それに目を止めると瞬きと一つ)綺麗な指輪ですね(会話の取っ掛かりでもあるが、本心でもある)
『室長補佐代理』 > 指輪について指摘されると、ジワリと滲むように笑みを深める。
薄笑いが闇に滲み込むような、好感より先に不気味さを感じさせる笑み。
「ああ、これか。仕事柄、外せない指輪でね」
恫喝ともとれる笑みを深めながら、男は左手を引き戻して、指輪を見せ、
「外すと悪魔に魅入られる、呪いの指輪だ」
冗談めかして、そう嘯く。
「欲しいなら、君も悪魔学を専攻するといい。嫌でも必要になる」

綾瀬音音 > ――――――(笑みとは普通人を安堵させるものではなかったか。もしくは嬉しくさせるものではなかったか。なのに、この男の笑みはゾワゾワと落ち着かない気分にさせた。不気味、何を考えているかわからないし、友好的なものとも思えない)……あ、ああ。公安委員のお仕事って大変ですものね――……(怖い。その笑みが怖い。思わず露出した腕をさすりながら)……悪魔、ですか(だが出てきた冗談めいた言葉にわずかの安堵を覚える。いつまで持つかは解らないけれど)あはははは……取り敢えず広く浅くが方針なので……(と、誤魔化すように笑いつつ、告げつつ)どうせなら、可愛いピンキーリングとか欲しいですね……あははは……(この男から出てくると悪魔なんていう単語は本当に洒落にならなくて、少しでも話題を明るいものにしようと)
『室長補佐代理』 > 「女性らしい趣味だな。まぁ、それならピンキーリングを媒体とした魔術を使うのもいいかもしれんな。女性らしいものは女性が持っていて不自然ではない。色々と疑われないのは得だ。正直、その点は君たち女性が羨ましいよ。俺のように不釣り合いなものを身に着けていると、それだけで警戒されてしまうんでね」
そういって、左手を引き戻して、ポケットに仕舞う。
両手をポケットに入れたまま歩くその様は、まるで『柱』だ。
両手の起伏が緩やかになることで、さらにシルエットが縦長になり、その影は余計に男を『人』よりも、『柱状の何か』に似せるのだ。
「さっきから寒そうにしているが、大丈夫かね? 君の『異能』なら、身体を温めるのは容易な事だと思うが?」

綾瀬音音 > 魔術はあまり得意じゃないんですよね……。一応座学の方は取ってるんですけど、実技の方は取ってなくて。確かに男性の指輪よりは女性の指輪の方が自然ですけれど、今どき男性が指輪を付けたくらいで疑われたりはしないと思うし――それに、さっき自分で仕事柄必要って明かしてたじゃないですか(と、話題が雑談程度に落ち着いたのに些かの安堵を覚えつつ、先程よりは気楽な調子で話す。それに、寮まではそこまで遠くはない――。ちらりと横目で見た男は柱のようで、だが少し違うような――だが自分の頭では出てこなくて、軽く頭を振った、が)え? あ、大丈夫です。それに、私のアレって結局自分の体温犠牲にしてるから、そういう事するには効率があまりよくな、い――?(と、そこまで語ってから足を止めてまじまじと驚いた瞳で男を見やる。異能については、確かに隠しては居ない。授業によっては目にすることもあるだろう。だが、自分で吹聴して回るようなことはしていない、訊かれれば言うくらいなもので――。背中に嫌な汗が流れる。何で、初対面の人間が知っているのだろう?)あ、あの。私何か目を付けられるような事しましたかね? 私何もしてないと思うんですけど――!(公安に目をつけられるような真似をしただろうか、自己認識ではごく一般的な生徒だ、不安から早口に捲し立てる)
『室長補佐代理』 > 冷や汗を垂らしながら、矢継ぎ早に捲し立てる少女を見ながら、男はくつくつと笑う。笑う。笑う。
その笑みの調子に変化はない。ただ、当たり前のことを当たり前に言っているとばかりに、男は笑う。
「仕事柄、調べて分かる程度の事はだいたい知っているさ。異能や魔術の事ともなれば尚更だ。何せ俺は公安委員だからね――綾瀬音音さん」
上背のある男の顔が、また少女の顔を覗き込む。
男は目を逸らさない。ただの一度も逸らさない。話す時は常に目を見る。
しかし、その目に……光は見えない。
機械的に細まる瞳孔をみて、男の笑みが深まったと気付くまでどれほど時間が必要であろうか。
非生物的な笑みを傍らに、男は続ける。
「別に君は何も悪いことはしていない。だが、公安からの監視を受けるには足るだけの能力を持っている。異能筋の旧家ともなれば、当然のことだろう?」
いいながら、不意に男が後ろに下がり、左手を仰ぐ。
銀の指輪が輝き、中指が指差す先には……学生寮が見えた。
「別に何をするわけでもない。公安委員会は誰にも等しく、平和と秩序の為に接し……時には監視をするだけだ。悪い事をしていないのなら、それは都合がいい護衛がいるとでも思えばいいさ。それでは――良い夜を」
そういって、男は踵を返し、ゆっくりと……夜の闇へと消えていった。

ご案内:「学生通り」から『室長補佐代理』さんが去りました。
ご案内:「学生通り」に白崎玲刃さんが現れました。
白崎玲刃 > ああ、さっきの戦闘は凄まじかったなあ…あれは密度の濃い5分だったな。
【腕に包帯を巻いた男が、向うから上機嫌に何かを呟きながら歩いてくる。】

綾瀬音音 > (笑い声が耳に入って、不吉さをこびりつかせながら通り過ぎて行く。当たり前のことだ、確かにそうだ。この学園の人間は異能、魔術とは無関係では居られない。だが、そうは思っても恐怖心は消えないのだ。かち、と歯が鳴ったのが一回だけなのが自分でだって不思議なくらいだった)――えと、ええと…………(言葉は大して出てこない。当たり前のように告げらた言葉、それに頷くことすら出来ない。目を見つめられて、見返して、真っ暗な深淵を覗きこむような心もとない不安が胸全体に広がって行く。その笑みが深まったのに気づいたのは、後に下がった時であった。男の指に誘われるまま寮の方を見た。それから、嫌な味のする唾液を飲み込んでから)……………一種の、警告ですか………?(答える言葉はないだろう。男の言葉を言葉のとおりに受け取ることが出来なくて、ゆっくりと首を振り――その気配が消えた頃になって糸が切れたように座り込んだ)
綾瀬音音 > (先日出会った青年の先、見えるだろうか。座り込んだ少女がいるのが。呆然としているようである。焦点があっていないということはないが、明らかに憔悴している)
白崎玲刃 > む?
【通りに座り込んでいる学生を見かける。良く見ると、図書室で知り合った、音音だと気が付いた。】
(!?あれは、音音…か?しかし、あの時と全く様子が違うな…何かあったのか?)【前に遭った時の様子からは、思いもつかないような程に、憔悴している様子に驚きつつ声をかける。】
音音…だよな?どうしたんだ?

綾瀬音音 > ――――!?(声を掛けられてはっとしたようにそちらの方を向いた。数瞬怯えたように相手が誰であるか探るような視線を向けた後、安堵に息を吐き出した)……ああ、玲刃君か。ちょっと公安の人と話してただけだよ、大丈夫(事実である。話していただけだ。恫喝されたわけでも何でもないと付け足そうか。疲れた表情ではあったけれど)
白崎玲刃 > …公安の人とちょっと話しただけか。本当か?それにしては…【憔悴しきってると、言おうとしたが、口をつぐんだ、声を掛けた時に、怯えた様子や、自分を見て、安堵した態度を見るに、何かあったのは確実のようだと推測した】(しかし、公安か…、良くない噂を何件か聞いたことがあるが、事実だったか?)【そう考えながら、音音に声を掛ける。】何かあったなら言え。俺はなんでも屋だ、なんでも言え、手助けするぞ。【安心させようと、出来るだけ優しめな声で語り掛ける、しかし、普通の心優しい少女に対し何かをしたという相手へ湧いた敵意によって、若干語尾が強まる】
綾瀬音音 > 本当だよー。大丈夫。寮までね、送ってもらったんだ、そこにある女子寮(と、やはり疲れた様子を隠すことも出来ずに言う。指さした先には女子寮がある。後数十メートルの距離だ。のろのろとした仕草で立ち上がって、砂を払う。間違えは言っていない、然し核心も言っていない。どうやって言えばいいのか解らない)…………うん、ありがとう、ごめんなさい。でもね、なんて言っていいのか、良く解らないんだ。何かされた訳でもないし(なので、ぽつりと本当の事だけを言う。語尾が強まったのには謝罪して、眉を寄せるようにして笑う)……今日は帰るよ。今はどううやって話せばいいか解らないから、話せるようになったら話すね。顔見れて良かった、ほっとしたよー(ごめんなさい、ともう一度謝罪して。ゆっくりとした歩みで女子寮へと帰っていく――)
ご案内:「学生通り」から綾瀬音音さんが去りました。
白崎玲刃 > なるほど、送ってもらった…か【それは、事実であると感じたが、やはり、他にも何かあったのだと、音音の様子から見てとり、強く確信した】ああ、そう。何かされた訳ではないか。ああ、ゆっくりと休め。ああ、話せるようになったら、話してくれ。その時は、協力するぞ。【少し、安堵しながら。言う。】ああ、少しでも気持を和らげる事が出来たなら良かったよ。じゃあ、またな【そう言って、女子寮へと帰って行く、音音を見送った。】
白崎玲刃 > しかしだ、あの様子は、確実に何かあったのは、確実だな…。寮まで送って貰った、そして、何かされた訳では無いと…【先程の、音音の様子を思い出しながら考え込む。】
白崎玲刃 > された訳では無い。となると、言われたか。まあ、どちらにしろだ。普通に、その普通側で幸せを感じている奴を、異常側に無理に引き込もうとはするべきではないだろ…【普通であった遠い過去、そして、異常側へと落ちる事になった、あの瞬間を思い出しながら、音音を異常側へと関わらせようとした、誰かへと敵意を強めた。そして、自照するように、何か呟いた。】ああ、俺にも、まだこんな感傷が残っていたのだな…
白崎玲刃 > まあ、いい、とりあえず、俺が出来るだけでも調べて見るか…確か、前に、公安がどうだとか言う依頼を聞いたっけな?公安にちょっかい出すのは面倒な事になると、断ったんだったな…はは、結局公安に関わる事になるとはな…
【苦笑いを浮かべつつ、言われずとも独自で調べて見るかと、決意した、そして】ああ、今年もまた留年とかあり得るかな…はは【そう苦笑いする、そして】まあ、秩序側とやり合うのは、混沌を好む者の宿命って奴かな…【そう苦笑いで呟き、何処かへと歩いて行った。】

ご案内:「学生通り」から白崎玲刃さんが去りました。
ご案内:「学生通り」に綾瀬音音さんが現れました。
綾瀬音音 > (昨夜何があろうとも――考えてみれば何も起こっては居ないのだが――一年以上通い慣れた道であり生活路である。今日は時間の割には少しばかり人が多い)―――(昨日のことを話す、と言った少年の連絡先とか知らないなぁ、とか。コンビニで雑誌を立ち読みしている時に訊いたきな臭い噂のこととか。そんな事を考えながら歩いている。手にはコンビニの袋で、新作のコンビニスイーツが数個、詰まっている)
綾瀬音音 > まあ、そうそう危ないことがこんなところであるわけ無いし(危険薬物やら何やらの噂話は気になりはしたが、平和ボケした日本人の感覚でそんな事を思う。ここは別に落第街やスラムもなく、日の当たる場所なのである。それがたとえ夜であったとしてもしてもだ)本当なら風紀委員の人とか、それこそ公安の人とか動いてるだろうし――(だから特に心配することでもないだろう、なんてのんきに思う。なので、意識はどちらかと言うと袋の中の甘味に飛んでいる)
綾瀬音音 > でもアレかな、一日にこんなに食べたらやっぱり太るかな……(自分の身体を見下ろすように視線を下げて、ため息を一つ。思い出すのは放課後の会話である。甘いモノは食べたい、でも体重は気になる。体重と甘味のバランスは常に乙女の命題なのである)…………(思わずお腹を抑えながら、特に歩調を変えるでもなく、歩く)
ご案内:「学生通り」に東雲七生さんが現れました。
東雲七生 > おーい!綾瀬センパーイ!
(雑踏の中、遠くから貴女を呼ぶ声がする。
赤髪の少年が器用に人の流れを泳ぎながら近づいてきていた)

綾瀬音音 > (名前を呼ばれて一瞬肩をビクッと跳ね上げたが、それが有効的なものだとすぐに気づいてそちらへと視線を向ける。見れば先日知り合った少年であった。軽く手を振って応え)ん、東雲君。こんばんはー(こちらも少し歩調を速めて彼に近づこう)
東雲七生 > やっぱり綾瀬センパイだった!
(無事に貴女の隣へとたどり着くと少し息を切らしながらも満面の笑みを浮かべる)

今日もお疲れさまっした!今帰りっすか?

綾瀬音音 > あはははは……私全然東雲君が居たなんて気づかなかったよ(満面の笑みに瞬いてからこちらも笑みを浮かべる。息を切らす様子に大丈夫? と首を傾げて)うん、お疲れ様。 そだね、コンビニ行った帰り。東雲君は? 帰る所?(男子寮なのだろうか。そんな事を思いつつ首を傾げたまま)
東雲七生 > 俺はこれからどっか走りにでも行こうかなって思ってたとこ!
(流石に雑踏を走るのは骨が折れたのだろう、しかしすぐに呼吸も整った)
コンビニ帰り、って事はまた何かお菓子でも買ったんすか?それとも夕飯?

綾瀬音音 > さすが運動少年だね。私体育以外じゃ殆ど走らないからなぁ。もうちょっと運動したほうがいいかな……(ううん。と手に持ったコンビニの袋と自分の身体を見比べつつ)正解、月が変わったからね、新作が出てたから。夕飯は寮で済ませたよ。流石にこの時間から夕飯はキツイかなぁ……(お菓子ならいいのかは不明である)
東雲七生 > へへへ……あ、センパイもランニングどっすか?今はまだ夜は涼しいからそんなにキツくないと思うんすけど!
(気持ち良いすよ、と笑顔で言いながら、コンビニの袋を見る)

なるほど、今月の新作スイーツすか。
良いなあ、美味かったら教えてくださいね。俺も買ってみるんで!

綾瀬音音 > 夏本番になったらキツイよね……汗臭くなっちゃう。ランニング、かぁ……(確かに他の教科と比べて体育や体術やらの授業の成績は低い。基礎体力をつけるためにもいいかもしれないとちょっと思う。とは言え今は若干ヒールのある靴を履いているので、走るのは辛そうだが)いいよ、それは全然んオッケ。……それともここで一個くらい半分してみる?(と提案して。近くにあったベンチを指さした)
東雲七生 > まあ、その後のシャワーが気持ち良いんすけどね、夏は!
まあ気が向いたらで良いんで試してみてくださいっす!
(流石に今走ろうと言い出すほど運動バカではなかった。)

え?良いんすか?ちょうど何か腹に入れときたかったんすよね。
(俺で良ければ是非、と二つ返事で頷いた)

綾瀬音音 > ぅ、そんな事言われるとちょっと興味が湧くな……。ベタベタの汗流すのは結構気持ちいいよね。……うん、今度ちょっと走ってみるよ(と、一つ頷いて。ちょうど風が吹いて確かにこの中で走るのは気持ちよさそうだと思う)ん、いいよいいよ。お腹に溜まるものじゃないけどね(と、言いつつベンチへと歩こうか。彼のスペースを開けて座ればゴソゴソと甘味を取り出して)
綾瀬音音 > (取り出したのは透明な羊羹――錦玉羹と呼ばれる和菓子である。青く透明な水面を思わせる羊羹の中にあまり精巧ではないが餡で出来た金魚が浮いているお菓子である)綺麗でしょ?(ニッコリと笑って)
東雲七生 > 気持ち良いっすよ~、ホント。
2時間くらい走ってシャワー浴びて寝ると、朝スッキリ起きれるんで!
(他にする事が無い、とも言えたが七生本人は気付いていない)

じゃ、失礼しまーす!
ほぉ~、美味そっすね!見た目もなんか涼しげだし!
(自分もベンチに腰を下ろして、音音の取り出した菓子を見た、思わず感嘆の声が漏れる)

綾瀬音音 > に、二時間も走るの!? 凄いね……私じゃ真似できないよ……。精々が30分位だと思う……(フルフルと頭を振って。同時に感嘆の瞳で少年を見た)うんうん、夏―って感じのお菓子だよね。こんなものまで今コンビニで売ってるから凄いよねー(入っているは丁度二切れである。パッケージを開けてどうぞ、と差し出して。爪楊枝が付いているが、使うかどうかは東雲次第だ)
東雲七生 > そうっすよ?たまにぼーっとしてて明け方まで走ったりしますけど。
ま、最初のうちは30分くらいっすよね!寮の周りぐるっと走るだけでも良いんじゃないすか?
(ただ夜間は誰かと一緒の方が良いすね、と断わりを入れる)

ふーん、うちの近所のコンビニにもこういうの入らねえかなあ。
お、あざーっす!美味そぉ~!
(差し出された和菓子、爪楊枝を手に取り、それで刺して取った)

綾瀬音音 > …………………。東雲君。それは流石に走り過ぎっていうか、その内ぶっ倒れると思う。ん、そうだね。……夜間はちょっと危ないかも。それか明るい場所を選ばないと(警句には頷いて。少しばかり眉が寄った)リクエスト出してみるとか。はーい、どうぞ(と、自分ももう一本ついていた爪楊枝で和菓子を刺して口に運ぶ。一口かじると仄かな甘味が広がって――至福の時である)ところで東雲君、この前もっとゆる~い感じの敬語じゃなかったっけ?(寧ろタメ口に近かった気がするが。何故だろうと首を傾げて)
東雲七生 > いや、あれは俺も驚いたなぁ……気が付いたら遺跡の方まで行ってたんすよね。
まあ、寮の方とかで誰か一緒に走ってくれそうな人とか探してみたらどっすか?
(一人くらいは運動したい女子が居るかも、と提案してみる。)

リクエストかー……そもそも系列が一緒とか、色々あるじゃないすか。ん~、何か要望出すだけでも出してみっかな……。
(和菓子を眺めながらそんな事を考えていたが、敬語の事について訊かれ、きょとんとした後苦笑する)

いやー、このところ他の先輩に会ったり先生に会ったり、かと思えばだいぶ下の子供に会ったりで口調があやふやになっちゃって。
どーも学校ある日は敬語も固くなっちゃうんすよね!

綾瀬音音 > 遺跡って結構ここら辺から遠いよ!? それにあそこってあんまり安全じゃない気がするんだけど……。大丈夫だったの?(心配そうな顔で少年を覗き込み)……うん、そうだね。もしくは学校終わってから太陽があるうちとかね(誰か居るかなーと思案したが、あまり浮かばなかった)まあそれは確かに……。でも出すだけならタダだしね(うんうん、と頷いて。苦笑を見て逆方向に首を傾げ)……ああ、なるほど。ちょっと何かあったかなーって思ったから良かった。まあ、先輩後輩だしこれでもいいのかもね(と、もう一口羊羹をかじり)