2015/06/28 のログ
■チェシャ > 「んとねー チェシャは野良じゃないん
ちゃんとお家もあるよ」
肯定するように小さく頷く
気持ち良さそうにとろーんとした表情から
完全に寝落ちへと移行すれば……
「にゃにゃにゃにゃ……」とか
「ん~~~~~~~……」等と
時々寝言を言い、時々寝がえりを打ちながら
まるでぬいぐるみの様にアスファルトの上に転がる
こちょこちょと撫でられると、気持ちが良いのか
お鼻がピンクになって、夢の中でもご機嫌に
きっと、今頃は心地よい夢を見ている事でしょう
実に気持ち良さそうに寝ていて、すぐに起きそうな気配は無い
■遠峯生有子 > そんなしろいふわふわを、
時々くすぐったりとんとんと撫でたりしながら、
しばらく脇に座ってにこにこ眺めていたが、
やがて気が済んだのか、立ち上がり、鞄を拾って帰途に着いた。
ご案内:「学生通り」から遠峯生有子さんが去りました。
■チェシャ > 「にゃにゃにゃ……」
と、時々独り言を漏らしながら
彼女のねんねは続く
夢の中で生有子に遊んで貰う幸せな夢を見ながら
ゆっくりと夢の中を旅していたそうです
ご案内:「学生通り」からチェシャさんが去りました。
ご案内:「学生通り」にチェシャさんが現れました。
■チェシャ > 短いあんよでよちよち歩きながら、今日も今日とてふわふわと歩いて行く
向かうはコンビニ、行きつけのコンビニで学生たち相手に今日も凶悪な
コンビニ強盗をするつもりだったのだ
■チェシャ > コンビニまで行けば
「今日は誰が来てくれるかしら?」
と言いながら、アスファルトの上で寝転がる
ご案内:「学生通り」にオーロラさんが現れました。
■オーロラ > 「あ、猫がいるー!」
パタパタ駆け寄ってくる。
「逃げないかなー、逃げないでくれるかなー」
■チェシャ > 「逃げないよ」
寝転がりながら、駆け寄るオーロラに声をかけて
(遊んでくれる人だ!)
と、本能的に察すれば、とても嬉しそうに待っている
■オーロラ > 「あ! しかも喋れる猫だぁ、ふわふわでかわいー」
なでなでしながら鞄をあさる。
「私、オーロラ。猫ちゃんはなんて名前なの?」
■チェシャ > 「うんーふわふわはねぇお喋りの出来る賢い賢い猫なん!
毛並みもね、毎日毎日ブラッシングしているから綺麗でサラサラだよ」
撫でればきっと、その触り心地の良い艶のある毛並みが心地いいだろう
「オーロラちゃんね、チェシャ覚えた!
ふわふわの名前はねぇー『チェシャって言うよ』
でもふわふわでもいいんだよ?」
■オーロラ > 「へぇー、じゃあ私は今さしずめアリスかしら? おしゃれね」
くすくすと嬉しそうに笑って、短いスカートであることも気にせずしゃがみこんでチェシャを撫でる。
「わー、ほんとにもこもこふさふさ。かわいい!」
嬉しそうにもふもふもふもふ。
「あ、チェシャちゃん丁度今ね、サンドイッチがあるの。チーズ挟まってるからあげるね」
■チェシャ > 「アリス?不思議の国のアリス寝、チェシャ知っているよ」
撫でられれば嬉しそうに「オーロラちゃんはアリスちゃんねー覚えたよー」
と言いながら撫でられる
「でしょー?ふわふわはねぇーとっても触り心地が良くて可愛い猫なーん」
等と言いながら、もふもふされればごろごろと喉を鳴らす
「チーズ?! ホント?食べる食べる!」
チーズと聞けば、ハッとして嬉しそうに上半身を起こして
そわそわとサンドイッチが取り出されるのを待つ
■オーロラ > 「知ってるんだ、お利口さんだねぇ。チェシャちゃん賢い! それじゃあ御褒美をあげましょう」
サンドイッチを鞄からだして、チーズとハムをチェシャにあげて、残りを自分が食べる。
野菜サンドになっているが、別段気にした様子はない。
「じゃ、一緒に食べようね」
ニコニコ笑いながら、近場のベンチに腰掛けてご飯をたべる。
「どう? チェシャちゃん美味しい?」
■チェシャ > 「アリスはねぇー知ってるん!鏡の国のねアリスの方も知ってるんだよー
ご褒美!ご褒美嬉しい!」
そう言いながら褒められて、サンドイッチのハムとチーズを貰えば嬉しそうな顔をするが
「お野菜だけで大丈夫?あんまり美味しくなく無い?」と言うが
気にした様子が無いので、遠慮なくハムとチーズに夢中になって食べた
「うん、一緒に食べるとおいちぃんねぇぇ」
と、嬉しそうに答えながら、彼女の横ではくはくと美味しそうに食べて行く
「うん、とってもおいちいぃぃん……ありがとねーアリスちゃん!」
そういいながら喉を鳴らしてご機嫌な様子を見せる
■オーロラ > 「大丈夫よ、私は野菜大好きだからね。それに、喜んでるチェシャちゃんを見てると楽しいから」
そういって、とっても嬉しそうにニコニコ笑って、ハムとチーズを食べているチェシャを優しくなでる。
もし食べ終わったなら、抱っこして膝にのせる。
「ふわふわで可愛い! さわり心地もいいし、お喋りもできるし、素敵な猫さんだね」
■チェシャ > 「そっか。優しいんね ありがとね……じゃあ、遠慮なく食べるね」
にこにことした顔と、彼女の優しさに感謝しつつ
ハムとチーズを夢中に食べながら、食べ終えればごろごろと喉を鳴らして
抱っこして膝に載せられれば嬉しそうに
「アリスちゃんは沢山沢山ふわふわを可愛がってくれてうれちぃんねー!
うん、ふわふわはね、人に触らせるし毛並みも野良と違って綺麗綺麗だし
お喋り出来るから人の言う事も聞けるおりこうさんだよー」
素敵と褒められればお鼻がピンクになって、ご機嫌になりつつ
いいでしょ?と、ご機嫌な表情を見せる
■オーロラ > 「本当にお利口さんだねぇ、チェシャちゃんどこからきたの?」
ずーーっとなでなでしながらそう聞く。
毛並みに沿って優しく、ゴロゴロ喉がなるたびにちょっと掻いてあげる。
■チェシャ > 「うん、とってもおりこうさんなんだよ。チェシャはねー
こことは違って遠い遠い場所から来たの……でもね、内緒よ?」
ずーっとなでなでされて、その手触りが気持ち良くてごろごろと喉を鳴らしながら
ちょっと掻かれると
「きもちぃぃん……」
と、半分うわ言のように言いながら、目がとろん……として
寝始める
あまりに気持ちよかった様だ
■オーロラ > 「そっかー、遠い所からきたのかー。私と同じね」
お揃いだねー、とか言いながらもっとなでる。
譫言を呟きながらウトウトするチェシャを見て幸せ顔。
「もうチェシャちゃんおねむしちゃう? おねむするならベンチにうつろうね」
ぐいっと抱っこして、隣の日向に移してあげる。
さっきより恐らく温かい。
■チェシャ > 「アリスちゃんも遠い所から来たの?本当にアリスみたいね」
本当ねー、お揃いねー、等といいながら撫でられて
「…………うにゃにゃ……」
と、返事にならない寝言が帰ってくる
おねむを通り越して、ねんねしちゃった
抱っこされれば、寝ている所を移動されて、若干迷惑そうな顔をするが
さっきよりも温かい日向に移されれば
そのまま気持ち良さそうに身体をごろーんと伸ばして、本格的に深い眠りの中へと誘われてしまった
すぐに起きそうな様子は無い
■オーロラ > 「これは、『全部きっと間違いなく』、邪魔しちゃわるいわね」
くすくすと笑ってから、そっと一度だけ撫でて、首に下げている貯金箱に少しだけお金を入れてあげる。
「起きたら、次のご飯はそれでたべてね、それじゃ――良い眠りを」
そして、小さく手をふってから、その場を去って行った。
ご案内:「学生通り」からオーロラさんが去りました。
■チェシャ > 彼女の独り言にも、夢の中を散策中では気付かない
「にゃにゃにゃ……」
と、気持ち良さそうに寝言を言う
動かないと一層
ぬいぐるみの様にも見えたかもしれない
彼女が去って、目が醒めた後
きっと貯金箱の重みに気付いて
「アリスちゃんありがとね」
とお礼を言えば、その足でご飯を買いにコンビニへと向かったでしょう
ご案内:「学生通り」からチェシャさんが去りました。
ご案内:「学生通り」に烏丸 九郎さんが現れました。
■烏丸 九郎 > (結局逃げてしまった。
自分が情けなく思う。
なんなんだ、あの感情は…
少年は、モヤモヤとしたまま学生通りをゆく。
不機嫌…にも見えるだろう。だが、それとも違う。
あの二人を見てると…なぜだか、心が締め付けられる思いがした。
だから、あの場にはいることは出来なかった…。)
■烏丸 九郎 > (まさかとは思う。まさかとは思うが…
自分は…もしや…
いや、そんなことはない。あるわけはない。
俺は音楽とともに生きて音楽とともに死ぬ。
色恋なんてしてる場合じゃないのだ。
そもそも、氷架と出会った時にその声に惚れて……
惚れて――
そう、惚れていた。
その事実に気づくと足が止まる。)
■烏丸 九郎 > (少年は再び歩き出す。
まて、落ち着け。そうじゃない。違う。
なにが?何が違う?
ならなんで自分はこんな気分なんだ?
わからない、わからないが……。
少年は歩き続けるしかなかった。
そうじゃないと、その場に膝をついてしまいそうだったから。)
■烏丸 九郎 > (赤く染まる氷架の顔
零に撫でられる氷架の顔
涙目で訴える氷架の顔…
乱暴に首を振り、それらを振り切る。
自分には関係ない
関係ない
関係ない!
関係ないんだ!!)
ご案内:「学生通り」に雪城 涼子さんが現れました。
■雪城 涼子 > 「………」
少し走って出て行ってみれば、探していた少年が立ち止まっているのを見つけた。
しかし、声をかけることはない。少し離れたところで様子だけを伺う。
ご案内:「学生通り」に九耀茉莉さんが現れました。
■烏丸 九郎 > (そう、関係、ない。
氷架はバンドの仲間なんだから。
こんな感情とは、関係ない。
鼻の奥がツーンとなる。
やばい。
これはヤバイ。
なんだこれ。)
■雪城 涼子 > 「……」
頃合いを見計らって、そっと少年に近づいていく。
まだ、声はかけない。しかし、近づく気配は分かるかもしれない。
■九耀茉莉 > 黒い服に、黒スカート、黒い長髪の少女が学生通りを歩く。
その目は行き交う人々を見ているかのようで、見ていない。
ぼう、とした様子で街を行く。
「…………。」
前から歩いてくる、赤いメッシュの少年にも、気付いた風ではない。
このまま茫然と歩き続ければ、ぶつかってしまう…かも知れない。
■烏丸 九郎 > (背後の気配には気づいた。
気づいたが、歩みを止める訳にはいかない。
今、自分はきっと、ひどい顔をしている。
俯きつつ歩き続ければ、真っ黒な少女にぶつかってしまう。)
っと……わりぃ。
(衝撃はあまり感じなかった。
尻餅をつくようなことは自分はなかったが…)
■雪城 涼子 > 「ぁ……」
少女にぶつかった姿を見て、一瞬だけ小さく声を上げる。
聞こえたかな……と、ちょっとだけ心配をしながら。
■九耀茉莉 > 「――――。」
どん、と前から来た少年にぶつかってしまう。
まるで、その時になってようやく少年の存在を認識したかのように、顔を上げた。
「…………。」
青紫の瞳が、少年を捉える。
僅かな時間差で、穏やかな笑顔を浮かべた。
「――いえ、こちらこそ、不注意でした。すみません。」
■烏丸 九郎 > いや、こっちも悪かった。ボーっとしてたもんでよ。
(なんとか表情を正し、少女に謝罪する。
感情はまだ…荒れている…だが、それは表には出さない。
少女から視線を反らすとその視線の先には
氷架に似た銀髪の…涼子がいた。)
あ、涼子さん…どうかしたのか?
なんか、用事でもあったか?
(努めて普通に対応する)
■雪城 涼子 > 「あー……うん。あはは、ちょっとね。
それより、"大丈夫"?」
ぶつかった少女の方をわずかに見ながら、ではあるが……九郎にそう問いかける。
■烏丸 九郎 > ああ、ちょっとぶつかったくらいだしな。
大丈夫だぜ、これくらい。
(そう、大丈夫。大丈夫なのだ。
崩れそうになった膝と表情を立て直し
虚勢を張ってみせる。
大の男が女の子にぶつかって、膝をつく訳にはいかない。
だが、自身はそれほどまでに憔悴してることに少年は気づいていない)
■九耀茉莉 > 「――では、お互い様、ですね。」
穏やかに微笑みながら、少年に返す。
少年が「誰か」に声を掛けたので、そちらに注意を向けると、後を付けて来たと思しい少女の姿が目に入った。
(…………生きている、人間ではない…?)
魔眼が、少女の存在に不自然さを捉える。
ただの人間でない事が、感知できた。
■雪城 涼子 > 「ん、そっか。九郎くん、まだ時間ある?あるなら、ちょっと散歩に付き合ってほしかったりするんだけれど……」
大丈夫、と答える言葉に朗らかに返す。
そこで、少女の視線に気がつく。
「……?」
なんだろう、どこかおかしなところがあるだろうか。
変な顔してたかなあ。
■烏丸 九郎 > ああ、お互い様…だな。
(力ない微笑みを少女に返し)
俺が言えることじゃねぇけど、あんま人の多いところでぼーっとしてんなよ?
乱暴な奴もいるからな。
(微笑む少女にそう告げると、少年は足が止まっていることに気づく。
でも、まだ直立…できている。少しは落ち着いたせいか。
それとも、男の意地か。)>茉莉
時間?時間ならたっぷりあるぜ。
いいよ、散歩くらいなら、付きあわせてもらうぜ。
(本当なら、一人でいたいところだが
一人でいたら、それこそ……。
だから、あえて、誰かと一緒にいることにする。
その方が、意地をはれるから)>涼子
■九耀茉莉 > 「ご忠告、ありがとうございます。次からは、なるべく気を付けますね。」
小さく微笑みながら、少年に謝辞を述べる。
「――ああ、すみません。不躾に見てしまって。気分を害されたなら、申し訳ありませんでした。」
そう言いながら、後からやって来た少女にも頭を下げる。
どうやら、二人は知り合いのようだ。
このまま此処に居る事もないだろう。
何より「自分には関係のない事」だから。
そのまま立ち去ろうとして…「念の為」、聞いておこうと、二人に話しかける。
「あの…もしも、不都合でないなら、尋ねたい事があるのですが、よろしいでしょうか?」
■烏丸 九郎 > 別に不都合じゃねぇが…なんだ?
俺に答えられることだといいんだけどな。
(尋ねたいこと、その話を聞くために
少女の言葉に耳を傾ける。)
■雪城 涼子 > 「ん、お願い。ありがとね」
九郎くんの承諾にお礼をいって
「あ、ごめんね。別にそういうわけじゃないんだけど……で、なあに?
答えられることなら答えるよ」
少女の質問をうながす。
■九耀茉莉 > 二人とも、どうやら自分の問いに答えてくれるようだ。
穏やかに微笑みながら、ジャケットの内ポケットからやや古びた写真を取り出す。
「人を、探しているんです。この人を、見ませんでしたか? 行方知れずの、私の兄なのですが。」
写真には、黒髪、赤黒い瞳の若者が写っている。
二人の知識に、その顔と同じ人間の記憶はないだろう。
■烏丸 九郎 > ん…わりぃ…覚えがない。
見たことねぇな。
(頭を掻きながら、思案顔で写真を見つつ答える
別のことに注意をそらすことで
締め付けられる心の痛みを無視する。
一時的なものだが…。)
■雪城 涼子 > 「んん…………ごめんね、分からない。」
ひとしきり真面目に眺め、頭を捻って考えるが……全く見覚えがない。
ひどく申し訳なさそうに目の前の少女に答えるだろう。
■九耀茉莉 > 「――そうですか、ありがとうございます。」
どうやら、二人とも知らない様子だった。
ならば、無理に聞き出す必要も無いだろう。
力づくを悪いとは思わないが、流石に公衆のど真ん中、しかも昼間から派手な真似は、今後が動きづらくなる。
「時間を取らせてしまって、申し訳ありませんでした。
では、これで失礼します。」
その言葉と共に二人に一礼し、少女は雑踏へと歩き去っていく。
■烏丸 九郎 > おう、会えるといいな。
(ひらりと手を振り、少女の背中を見送る)
兄、か…
(そういえば零も妹がいるって言ってたか。
……いや、それこそ関係ないことだ。
忘れろ。)
■雪城 涼子 > 「あ、うん。見つかるといいね。」
歩きさる少女を見送り……
「ふう……なんだか不思議な感じの子だなあ……」
そんな感想を一言もらした
■九耀茉莉 > 少女の姿は雑踏の中に紛れて見えなくなった。
…もしも二人の知識に、《兄を探す妹》という都市伝説の噂の知識があれば、今の少女にその噂との一致点が見えるかも知れない。
気が付かなくても、特に問題はないだろうが。
ご案内:「学生通り」から九耀茉莉さんが去りました。
■烏丸 九郎 > (少女を見送ると、やっとその場から歩き出す。
足取りは重い。散歩に付き合うといったものの
なんと言ったらいいのだろうか。
隣を歩く銀髪が目に眩しい。というか、今は、痛く感じられる。)
■雪城 涼子 > 「あー……えーっと……なんだか毒気を抜かれたというか……
うーん……」
思わず唸った。なんだかほんの僅かの時間でしかなかったけれど、妙に所望した気がする。
「……」
そして、九郎が歩き出すのを見ながら、ひょこひょこついていく。
慌てずについていける辺り、足取りの重さが伝わってくる。
■烏丸 九郎 > ……涼子さん、俺に、なんかようか?
(逃げ出した自分に追い付いてきた涼子は
あの場から去った自分を追って来たとも思える。
それは、何かようがあるからだと推測する。
自分の自惚れでなければ、だが。
ゆっくりと歩きながら、ポツリと問いかける。)
■雪城 涼子 > 「んー……そう、だなあ……用事、といえば用事かな。
必要がないものなら必要がないもので、いいんだろうけれど」
答える言葉は、返事のようであり、自問自答のようでもあった。
カウンセラーとかそんな上等なものでもない自分では、どこまで何が出来るのかわからない。
「……男の子って、大変だよね」
だから、ぽつり、と。脈絡もなく、そんな言葉を口にする。
■烏丸 九郎 > はは、そんなこと…
(ない。
情けない姿を見せたくないのも
想いを告げられない自分に後悔するのも
男だからというわけではない。
女だって、そういう時はあるだろう。
だが、少年は最後の否定の言葉を発せずにいた。
その代わりに少年はうなだれるように頭を垂れる。)
■雪城 涼子 > 「女は口から生まれてくる、とか、口でものを考える、なーんて……
世間では言ったりするけれど。まあ実際、口に出してアレコレ言っちゃうことが多いのはホントかもね。
だから我慢したり、意地張ったり……そういうので頑張っちゃいがちなのは大変だなあ、って思う。」
顔は見ない。あえて、横に並んで前を向いて話す。
「それに、同じ年の子たちの中で色んな物をさらけ出すのって、いやだよねえ。
こんな環境だし、同年代がすごく多いから余計、大変だ。」
■烏丸 九郎 > 男だからな、意地くらいはれなくちゃ、よ。
(力なく答える自分は、はれているだろうか、意地を。
うなだれる自分は情けなくうつっていないだろうか。
ゆっくりと顔をあげて前を見る。人の群れがややうつろに映るのは
自身の心が曇っているからだろうか。)
さらけ出す…ね…。根っから素直な奴でもねぇと、そういうのってしねぇんじゃねぇかな?
(少年はそうつぶやきながら、大人な少女の方をちらりと見る。)
■雪城 涼子 > 「意地っ張りっていうのも、嫌いじゃないし……まあ、格好良いと思うよ。
音楽の世界って、そういう人、多いんでしょう?
って、あはは。おばさんに格好いいって言われてもアレかな。」
この意地は男の子だからか、音楽人としてなのか……いや、やはり男の子の意地だよな、と思いながら言葉を紡ぐ。
とても好感の持てる、いい子だ。だからこそ……
「そうねー。私だって持ってる全部をさらけ出してるわけじゃないしね。これって結構難しいところよね。
うん、でもね。意地を張って張って張りすぎると、どこかではちきれちゃうかもしれないなって、思うんだ。
適度なところで、何処かに吐き出さないと」
■烏丸 九郎 > はは、涼子さんに言ってもらえれば自信つくぜ。
ありがとよ。
(そう答えながらも、少年の目はどこかうつろだった。
意地を張り切れないから逃げたというのに。自分には過ぎた言葉だ。
情けない、まさか、貴女の娘に惚れていたーなんて、口が裂けても言えるわけない。
そう考えると……自分の気持を見直すと……鼻の奥がツーンとなる。
だが、こらえる。男だから。)
そうだな…はちきれる前に…か。
涼子さんもどこかで吐き出してるか?
■雪城 涼子 > 「あら、おばさんでも良かった?それなら嬉しいわ」
くすり、と笑ってみせる。いつだって、大人は子供に余裕を見せるものだ。
自分がどんな感情を持っていたとしても。
「私はもう……大人だからね。開き直って細かく小出しにして、こずるく息抜いちゃうわ。
ほら、さっきだってそうよ?」
私は行きたかったその場にいなかった。それどころか、そもそも何も知らずにいて、何も出来なかった。
そう、彼女は前に告げていたことを思い出すかもしれない。
■烏丸 九郎 > へへ…ほんとはこんなにカッコわりぃのにさ…
(少年は小さくつぶやいた。大人の余裕が、今は少し有りがたかった。
自分の情けなさ、カッコ悪さ、それらを正面から見ないでくれるのは…。)
大人か…大人も子供も…息が抜けなきゃはちきれちまうのはいっしょか。
少しくらいずるくたってよ…大人だからな…大人が子供の前で、弱いとこみせられないもんな。
(それは、男が女の前で…とも言いかえれたかもしれない。)
■雪城 涼子 > 「まあ、そういうこと。それでも、ちょっと愚痴っちゃうならねー。
此処はとても気のいい子たちが揃ってて、そんな子たちが危ないことばっかりしてる……っていうのは、おばさん、とっても心配でしょうがないわ。」
肩をすくめながら、語る。
「といっても私より先に死なないで、なんていうのは実現しなくなったから言えないんだけどね。でもだから、逆に嫌なのよ。
せっかくなら、もうちょっと若者らしく、色々楽しんだり悩んだり……色々して欲しいな。無理はしないで欲しいなって、いつも思うの」
勿論、きみもね、と暗に伝える。
■烏丸 九郎 > ここはそういう島だしな…。異能や魔術の前じゃ、歳の差なんて
大した問題じゃないと思うぜ、俺は…。
でもよ……頼むぜ?涼子さん…氷架のこと。
あいつには…これ以上危ないことしてほしくないしよ。
(自爆である。なんでここで氷架の話が出るのか、自分。
バカなのか?
キリキリと締め付けられる思いを味わうハメになる。)
はは…若者らしく…か。
(笑ってごまかす。
今の自分は彼女にしてみれば、若者らしいのかもしれないが
これが若者の苦悩というのならば…若者でなんてありたくはなかった。
もっと早く大人になっていれば、あるいは…)
■雪城 涼子 > 「ん、そうね。それは気をつける。
といっても、気をつけてもなんだかトラブルの種を持ってくるのよね、あの子……」
はぁ、と溜息。
こればかりは隠しようもない、実感のこもった溜息であった。
そして、少し先に立って後ろ歩きをしつつ正面から九郎をみる。
「まあ、それで何がいいたいかって言うとさ。
吐き出したいことができたらね、何処かで誰かに吐き出してもいいのよってこと。
私でもいいし、他の誰かでもいいけれど。人生は持ちつ持たれつってやつよ。」
言ってから、
「なんなら、おばさんも、ちょっとさらけ出そうかしら?」
と、少しだけ冗談めかせて付け足す。
■烏丸 九郎 > うぉ…おう…。
(正面から見られると、視線を逸らしたくなる。
なんか、見透かされるような気がして。
浅ましくも情けない、自分の恋心なんかを。
それでも、涼子を見据えると、その言葉に…つい、全てを吐き出したくなる。
が…)
あ、ああ…そうさせてもらう。
ありがとよ、そのときがきたら…な。
(言葉を飲み込む、今言ってしまったら…きっと…『男』でいられなくなるから)
俺なんかで良ければ、いつでもいいぜ?聞くだけになっちまいそうだけど、な。
(涼子の言葉には、そう返すだけで。
自分のことは言わないぶん、フェアじゃないと心のなかで思いつつも。)
■雪城 涼子 > 「ん、そうね。別に"今"、なんて思ってないから。
それでも、何かあったら遠慮なく……ね」
これだから、男の子って難しいのよね……なんて思うけれど、そういう青臭さというか、そういうなにかは嫌いじゃない。
「そうねえ……聞くだけでいいのよ。言ってどうなるものでもないのは私もわかってるしね。
ただ、たまーに、誰かに聞いてもらいたくなることもあるのよ」
そんなことを言いながら、まだ後ろ向きに歩く彼女の後ろには、柱。
このまま歩けばぶつかるだろう。気配を感じているのかいないのか、彼女は速度を落とすことなく歩く。
■烏丸 九郎 > ああ、ありがとよ…
(深くは追求してこないことに、それこそ、感謝した。)
じゃぁ、涼子さんが良ければ…
って、涼子さん、後ろ、危ないぞ!
(話を聞く体勢に入る前に、涼子に注意を促す。
さすがにこの速度でぶつかればけっこう痛いはずである。)
■雪城 涼子 > 「ん、うん。これ」
歩む速度を変えることなく……そのまま、すっと通り抜けていく。
明らかに避けたのではなく、柱を通過して……途中で止まる。
「私の多分、ちょっとした秘密。ふふ、この島じゃありがちな異能でもなんでもないわよ。
正確なことを言えば、今が異能を"使っていない"状態ね。」
柱に半ばめり込んだような状態のまま、語って聞かせる。
見た目は明らかに異常だ。
■烏丸 九郎 > なっ…なんだっ……え…?
(異能をつかっていない状態で…秘密で…すり抜けてて…
どういうことだ?)
涼子さん…これって……どういう…。
■雪城 涼子 > 「私はね、幽霊……っていっていいのかな。ちょっと自分でも自信はないんだけれど。」
そういいながら、目の前に近づいてくる。
足を全く動かさずに、だ。よく見れば、心なしか浮いているようにも見える。
■烏丸 九郎 > 幽霊って…涼子さん、が、か…?
(バカな。あり得ない。と…言ってしまえればよかったのだが…
異能と魔術のある世界で、その言葉はナンセンスだと
この島にきてからだいぶ思い知らされた。
だから、その言葉は飲み込み、涼子の言葉を受け入れる。)
■雪城 涼子 > 「勿論、生まれた時から死んでました、なんて冗談みたいな話じゃなくて……まあ、ちょっと前に死んでからそのまま、なんだけどね?
だから勿論、あの子を産んだのはその前の話。」
あえて名前は出さない。多分、名前を出すとまた色々と心に刺さるだろうから。
それでも刺さるものは刺さるだろうけれど……
「まあ、だからこんな体になってから思うのよ。さっきも言ったけれど……死んでから後悔しても色々遅いんだってね。それが愚痴だったり秘密だったり。かな」
■烏丸 九郎 > そう、だったのか……
(そう納得できるのも、彼女の姿が若いままであったり
今見せてくれたようなことがあるからなのだが。)
そうだよな…死んでからじゃ、遅い。
涼子さんみたく、この世に残れないならなおさら…か…。
(はぁ…と、ため息をつく涼子の言葉が少し痛いからか。)
■雪城 涼子 > 「はいはい、まあ湿っぽい話は此処まで……っていっても、言い出したのは私だけど。
ごめんね?悪気はなかったんだけど、まあそこは少し愚痴っておきたかったっていうか……うん。やっぱりごめん」
ぺこん、と……腰から曲げる頭の下げ方をする。
「ん、まあだからね。ためらいも、後悔も眠れないほど……なんてなる前に、気をつけてねってことで。これはオシマイ」
ぽふ、と手を打つ。気の抜けた音だが、まあらしいといえばらしいのか。
「まあ、だいたい用事はこんなところ……かな」
■烏丸 九郎 > いや、いい…。涼子さんだって、伝えたいことがあったんだから
明かしたことだろうしよ。
(ただの愚痴でそうしたわけじゃないのは理解できる。
だから、謝られても、こちらも頭を下げるしかなかった。)
ああ…わかったよ。できるかぎり、そうする。
今回は、俺の間抜けさが…呼んだ結果だしな。
(こうはいうものの、今夜は眠ることは出来ないだろう。
しばらくそんな日が続くだろう。
だけど、気づくのが遅かった、自分への罰だ。これくらいは、甘んじて受ける。)
ありがとな、涼子さん。
■雪城 涼子 > 「あはは、私はそんな大して頭の良い子じゃないからね。
うん。勘ぐり過ぎー。でもまあ、本当に……困ったときは言ってね。私じゃなくてもいいんだけどさ。連絡先は渡しておく。」
そういって連絡先のメモを渡そうとするだろう。
「それと、なんの話かはわからないけれど。
ま、私は私の言ってみたかったことをちょっと話しただけだから。気にしちゃダメだよ?」
■烏丸 九郎 > ああ、それでも…ありがとな。
そうだな、俺の連絡先も……っと…
(メモを受け取りスマホに登録。自身の連絡先もメモに書き写し、それを手渡そうとする。
字は涼子のものに比べれば、やや荒々しい。)
気にするなか……それは、無理な相談だぜ。
■雪城 涼子 > 「ん、ありがと。」
メモを受け取ってチラリと眺める。
やや荒っぽい字が、この少年らしくて好感が持てる。
「と、じゃあそろそろ行くね。ごめんね、長く引き止めちゃって。」
引き止めなければ彼女はその場を離れようとするだろう。
■烏丸 九郎 > いや、いい。
こっちも、なんか、わりいな。
いろいろ話させちゃってよ。
(銀髪の少女にしか見えない涼子の姿を見送りながら少年は再び歩き出した。
どこへ向かうかはわからない。
ただ、今は部屋に戻りたくはなかった。)
ご案内:「学生通り」から雪城 涼子さんが去りました。
ご案内:「学生通り」から烏丸 九郎さんが去りました。