2016/02/10 のログ
ご案内:「学生通り」に紫崎衿沙さんが現れました。
紫崎衿沙 > 学園の授業が終わって少し後。
学生通りの人通りは増え始め、通りに立ち並ぶ店が、次々と準備を始め活気を見せる、そんな時間帯。
そんな店の一つであるレストランの前で、顔を真っ赤にしたミニスカメイド服の少女が一人。
プラカードを胸元に掲げ、声掛けを行なっていた。

「か、かもめキッチン、ディナーはメイドタイム、でーす…っ」

ぷるぷると震えているのは、決して寒さのせいではない。
周囲の風景に全く溶け込んでいないその姿に、通りを歩く学生たちの視線は集まり。

「み、見るな…頼むから見るんじゃねえ…」

店内に助けを求めてみても、ニヤニヤと笑みを浮かべる同僚がいるのみ。
孤立無援のこの状況に対し、『早く終わってくれ』と願うことしかできずにいた。

ご案内:「学生通り」に寄月 秋輝さんが現れました。
寄月 秋輝 >  
そんな空間にふらり現れ。
慈悲もなく、まっすぐにそちらに目線を向ける男の姿。
目を逸らさずにものすごい見てる。

(家に作り置きはしておいたし、たまには外食もいいだろうか……?)

同居人のことをひとまずおいておき、店に入るべきかどうか思案している。
その間、ずっとそちらを見ている。
めっちゃ見てる。

紫崎衿沙 > 「う、ぐ…っ」

通りの中でも、一際こちらに視線を注ぐ男の姿に気付く。
多分、客だ。
店内の同僚もその姿に気付いたらしく、仕草で合図を出す。
曰く、『捕まえろ』と。

「―――いらっしゃ……お、お帰りなさいませ、ご主人様?」

一瞬躊躇いながらも、店長の指示通りの対応で向かえる。
しかしすぐに耐えられなくなり、両手で顔を覆った。

「な、なあ、あんた…頼むから、人助けだと思って店に入ってくれ…」

客を一人店に引き入れる。それが今回のミッションだった。

寄月 秋輝 >  
呼ばれた。のだろうか。
若干迷う。
ふと奥の店内を見る。
彼女に指示を飛ばしたのだろう、どうやら同僚らしい姿が見える。
目の前の女の子に目線を向ける。
仕事なのだろう、羞恥を押し殺して徹している。

その仕事人っぷりに少し感服した。
同時に、助け船を出したくなるのも人情というものか。

「はい、是非。
 ちょうど夕食に何かとろうと思っていたところです」

無表情のまま、小さくぺこりと頭を下げた。

ご案内:「学生通り」に寄月 秋輝さんが現れました。
ご案内:「学生通り」に寄月 秋輝さんが現れました。
ご案内:「学生通り」に寄月 秋輝さんが現れました。
ご案内:「学生通り」に寄月 秋輝さんが現れました。
ご案内:「学生通り」に寄月 秋輝さんが現れました。
ご案内:「学生通り」に寄月 秋輝さんが現れました。
ご案内:「学生通り」から寄月 秋輝さんが去りました。