2016/05/14 のログ
RK-3137 > ほほえましいと思いつつもあやしいものに関わりたくないのか
目を背けるものが多い中こちらをじっと眺める少女をみつける。まわりながら。

そのまま回転しながらするすると少女に近づいていく光景はそれは奇妙なものだっただろう。

「おたすけください。ご主人様」

回転を止めずに話しかける。
その姿は奇妙を通り越して笑いがこみ上げてくるかもしれない。

水月エニィ >  回りながら近づいて来るメイドとその子供。
 微笑ましさから一転、きっかいな印象を抱いた後――話し掛けられた。

「えー、あー、いや……」

 断ればいいのに。いや彼女は断っていたか。
 言動と行動に少々の乖離を感じながらも、眉をひそめたのちに
 表情を自然なものに直し、こほンと咳払いしてみせ――

「坊やたち、メイドのお姉さんはこれからお仕事なの。
 そろそろやめてあげなさい。」

 蹴散らす訳にも行かない。
 取りあえず横から声を掛けたが、この風の子たちが聞くのだろうか。
 まあいい、無難なアプローチをしておこう。

RK-3137 > 『『ぶーぶー』』

そうふてくされながらも言われたとおりに離れていく子供たち。
そのままたたーっと蜘蛛の子を散らすようにして離れていく。

子供というのはほほえましくも小憎たらしいものである。
そのうちの一人があっかんべーをしながら側を走り抜けた。

とメイドとエニィのスカートがはでに舞い上がる

古式ゆかしきスカートめくりである。

案外組み付く際に胸を触っていたのも確信犯かもしれない。
メイドといえばやはり表情は変わっていないのだが。

『あーばよー』
あとには捨て台詞がこだまするのであった。

水月エニィ > 「はいは――
 
 ――ひぃぅっ!?」

 それは踊るる春風の如く。 
 舞い上がるスカート、見える下着。パンツとドロワーズのあいのこのような白い下着。

 スカートの中身を衆目に曝し上げる。
 慌ててへたり込んで抑えるが、時すでに時間切れ。

「こ、このガキんちょーーーっ!」

 ……真っ赤に染めて潤んだ瞳で、木霊する捨て台詞に噛みつくように遠吠え、木霊させた。

RK-3137 > メイドの方はと言えば黒でガーターベルトである。
意外に派手。

舞い上がるスカートも気にせずにぽやーんと立っている。

「エッチなのはいけないと思います」

とだけぼそりとつぶやく。

「ともあれ大変助かりました。感謝いたします」

それからぺこりと綺麗なお辞儀をした。

水月エニィ > 「そ、そう。私は色々なものを失った気がするわ……」

 動じない、動じなさすぎるメイド。
 素直に礼を述べる少女。
 ある種の洗練さが伺えるお辞儀。
 ちらりと見えるサブマシンガンのようなもの。玩具にしてはしっかりしすぎた作りにも思える。

 この島の事はまだよく知らないが、妙に思える。
 妙でないものなどあっただろうかとも思えるが、思い返せば筋の通った妙さだ。
 
「……まあいいわ。にしても、その年で使用人なんて大変ね。
 金払いはいいのかもしれないけれど。」

 埃を払いながら立ち上がり、何気ないことを話題に乗せるよう声として零すか。

RK-3137 > 「心中お察しいたします」

無表情なので心にもなさそうである。

「はい。始動からちょうど一年になります。」

さらに金払いという言葉にはきょとんとしているようだ。
会話が成り立っているのかどうかなかなかに怪しい。

立ち上がろうとするなら手を差し出したことだろう。
気が利くのか利かないのかよくわからないメイドである。

水月エニィ >  表情の無い声には、軽く眉を顰めるだけだが――

「始動?」

 いまいちかみ合わない会話。きょとんとする仕草。引っかかる言葉。
 疑問を反射的に復唱してしまいながら、差し出された手を取って立ち上がっていた。

RK-3137 > 「はい。何か疑問点ですか?」

最初の直立不動モードになっている。
こうなればぱっと見精巧なマネキンか何かのようだ。

水月エニィ > 「何処を見ても疑問点しかないわよ……。
 差支えなければ何者なのか聞きたいわね。ホント。」

 軽く頭を抑えつつ、直立不動の彼女を見遣る。
 精巧なマネキンと見紛う程の不動さと、整った容姿。
 果てし無い谷底を眺めているような不気味さを覚え、視線を外した。

RK-3137 > 「はい。私は【■■■■■■】所属【■■■■■■■】RK-3137です」

言葉の間に明らかに人間が発音できないような音が混じる。
思わずおっといけないと言った感じに口元を抑える。
その手の関節が節のようであることに気付くだろうか。

なお表情はやはり無表情である。

「……RK-3137と申します」

水月エニィ >  明らかに異常な発音。少なくともら行の音でもなく、それ以前に全うな音でないにも思える。
 結局良く分からないので、考えようもあまりない。始動も相まって、どこかの組織の何かまでは分かる。
 筋の通ったちぐはぐさに仮説を立てるなら……サイボーグやエンハンスメントされた人間、あるいは

 (ロボットかしら。サイボーグかもしれないけど……)
 
 口元を抑える仕草を追って手を見る。人間にしては少々妙な節だった。
 いずれにせよこの島を取り巻く高い科学技術の申し子だろう。

「RK-3173。舌を噛みそうになる名前ね……何て呼べばいいのかしら。
 一応名乗り返しておくと、私は水月(みづき)エニィよ。最近来たばかりの1年生。
 ……話しかけた私が言うのも勝手な話だけど、用事などは平気なのかしら。
 歩いている途中みたいで、私にヘルプを求める程だったみたいだけど。」

ご案内:「学生通り」からRK-3137さんが去りました。
ご案内:「学生通り」にRK-3137さんが現れました。
ご案内:「学生通り」からRK-3137さんが去りました。
ご案内:「学生通り」にRK-3173さんが現れました。
RK-3173 > 【訂正】3137→3173 以下そのように読み替えていただけると幸いです
RK-3173 > 「はい。現在待機任務となっています。0210【ゼロフタヒトマル】までにポイントDへ到着さえしていれば問題ありません」

淡々とすまして告げる。
すでに時間はほとんどないというのに。

水月エニィ > 「0210……ポイントDがどこかは分からないけれど、
 0210を私が読み違えていない限り幾らもないじゃない。」

 いいの? と、困惑気味の視線を投げる。
 恐らく彼女?が問題ないと言う以上、何らかの根拠があるのだろうが、それ以上に知る由はない。

「貴方が間に合うと言うなら、きっと間に合うのでしょうけど。
 その自信がちょっと羨ましいわ。……って、私は貴方相手に何を言っているのかしら。失礼したわね。31にゃな…73。」

 推定機械、あるいはサイボーグ相手に自分は何を言って羨んでいるんだ、と、
 先よりも大きく自己嫌悪めいたため息をつき、首を横に振る。

RK-3173 > ぴたっと動きが止まる
やはり顔は無表情だが先ほどまでとは違いなにか緊迫感のようなものを感じる。
汗一つとしてかいているわけではないのだが。

「……さて、ご主人様。私はこれにて失礼いたします」

ぺこりと頭を下げる。
やはり綺麗でよどみない礼。
しかしその速度はヒュンヒュンと風切り音が鳴るようであった。

そしてくるりときびすを返す。

水月エニィ > 「ご主人様なんて柄でもないのだけど。」

 何かあったのか、余裕時間をナノ秒でも過ぎたのか。
 いずれにせよ行くというのならば、引き留める事はしない。

「ええ、邪魔したわね。3173。」

 精確・機敏な動作は機械特有のものか。 
 踵を返す少女に見送る旨の声を掛けつつ、そう評する。

RK-3173 > その声がかかるときにはすでにメイドは駆け出していた。
脱兎の如くである。

その背はあっという間に小さくなりみえなくなる。
あとにはメイド服のフローラルな香りだけが残るのだった。

水月エニィ > 「脱兎と言うか、弾丸と言うか……」

 すん、と、鼻をひくつかせれば運ばれた残り香が鼻をくすぐる。 
 風が病んだ後、一歩踏み出し。
 そのまま、ゆっくりと歩を進めた。 

「……ああ言うのもいるのね。」

ご案内:「学生通り」から水月エニィさんが去りました。
ご案内:「学生通り」からRK-3173さんが去りました。