2016/10/06 のログ
■オーギュスト > まず、インターネットどころか電気の概念が分からないオーギュストである。
充電とか言われてもちんぷんかんぷんなので聞き流しておいた。どうせ自分からデンワかける相手もいない。
代金については生活委員会持ちである。ついでに番号も委員会に通知される。これで連絡も楽にとれるだろう。
ちょっと高かったが、デジカメも購入。
とりあえず、色色な場所を撮影し、地理を覚えるとしよう。
地の利はいつだって大事だ。
「よし、お嬢ちゃん、世話になったな……名前は?」
別れ際、少女の名前を尋ねる。
■三野瀬 美色 >
美色も無事、デジカメを購入し、一緒にお店を出る。
スマホは買えなかった。買おうとしたら御両親からの同意書が必要といわれたのだ。
そんなもの、美色は所持しているわけもなく、今後も発行されるわけがなかった。
そして、オーギュストに尋ねられれば、美色はまた得意気に笑い、胸を張って答える。
「わたくしは三野瀬家次期頭首にして常世学園一年生! 三野瀬 美色ですわ!
やさしいおじ様、アナタは?」
■オーギュスト > 「俺は第七しだ……いや」
ここでのオーギュストは、将軍ではない。
一介の『異邦人』だ。
「『異邦人』オーギュスト・ゴダンだ。ありがとな、美色」
屈託なく笑って、右手を差し出す。
よく見ればなかなか美人だ。オーギュストが相手をするには若すぎるが。
■三野瀬 美色 >
「どういたしましてですわ!」
その屈託のない笑みに、美色も嬉しそうな笑顔を返して、ギュッと握手を返す。
握手の最中も、ずっと美色は嬉しそうだった。
しかし、突如、「はっ!!」と声をあげて。
「オーギュストさん、ちょっとさっきのスマートフォン、貸してくださいな!」
そういって、今度は左手を差し出した。
■オーギュスト > 「あん?」
スマートフォンを差し出す。
どうせオーギュストにはロクに使えない。
「何するんだ?」
興味深そうに覗き込み
■三野瀬 美色 >
「こうしますわ!」
そういって、慣れた手つきでスマホをちょいちょいと操作する。
さっき店先で店員さんに触らせて貰っていたので、まだ操作法を覚えているのだ。
数日もしたら忘れる可能性大だが、そんな事はそれこそ当の美色にすら、今は知る術もない事であった。
それはともかく、若干の間を持ってスマホを弄った後。
「これでOKですわ!」
そういって、オーギュストにスマホを返して。
「わたくしの番号も登録しておきましたの。何かあったら気軽にお電話してくださいな!」
また、得意気に笑った。
■オーギュスト > 「お、おぉ」
まぁ、デンワをかけるくらいならできるだろう。
慣れるのには少し時間がかかるだろうが。
「じゃあ、縁があったらまたな!」
ご案内:「学生通り」からオーギュストさんが去りました。
■三野瀬 美色 >
「はい! またですの!」
元気よく手を振って、オーギュストを見送ってから、美色も去って行った。
買ったばかりのデジカメをうっかり店先に置き去りにしたまま。
(数分後、思い出して急いで戻ったところ、店員さんが預かってくれていました。)
ご案内:「学生通り」から三野瀬 美色さんが去りました。