2016/10/06 のログ
オーギュスト > まず、インターネットどころか電気の概念が分からないオーギュストである。
充電とか言われてもちんぷんかんぷんなので聞き流しておいた。どうせ自分からデンワかける相手もいない。

代金については生活委員会持ちである。ついでに番号も委員会に通知される。これで連絡も楽にとれるだろう。

ちょっと高かったが、デジカメも購入。
とりあえず、色色な場所を撮影し、地理を覚えるとしよう。
地の利はいつだって大事だ。

「よし、お嬢ちゃん、世話になったな……名前は?」

別れ際、少女の名前を尋ねる。

三野瀬 美色 >  
 美色も無事、デジカメを購入し、一緒にお店を出る。
 スマホは買えなかった。買おうとしたら御両親からの同意書が必要といわれたのだ。
 そんなもの、美色は所持しているわけもなく、今後も発行されるわけがなかった。

 そして、オーギュストに尋ねられれば、美色はまた得意気に笑い、胸を張って答える。
 
「わたくしは三野瀬家次期頭首にして常世学園一年生! 三野瀬 美色ですわ!
やさしいおじ様、アナタは?」
 

オーギュスト > 「俺は第七しだ……いや」

ここでのオーギュストは、将軍ではない。
一介の『異邦人』だ。

「『異邦人』オーギュスト・ゴダンだ。ありがとな、美色」

屈託なく笑って、右手を差し出す。
よく見ればなかなか美人だ。オーギュストが相手をするには若すぎるが。

三野瀬 美色 >  
「どういたしましてですわ!」
 
 その屈託のない笑みに、美色も嬉しそうな笑顔を返して、ギュッと握手を返す。
 握手の最中も、ずっと美色は嬉しそうだった。 

 しかし、突如、「はっ!!」と声をあげて。
 
「オーギュストさん、ちょっとさっきのスマートフォン、貸してくださいな!」

 そういって、今度は左手を差し出した。
 

オーギュスト > 「あん?」

スマートフォンを差し出す。
どうせオーギュストにはロクに使えない。

「何するんだ?」

興味深そうに覗き込み

三野瀬 美色 >  
「こうしますわ!」
 
 そういって、慣れた手つきでスマホをちょいちょいと操作する。
 さっき店先で店員さんに触らせて貰っていたので、まだ操作法を覚えているのだ。
 数日もしたら忘れる可能性大だが、そんな事はそれこそ当の美色にすら、今は知る術もない事であった。

 それはともかく、若干の間を持ってスマホを弄った後。
 
「これでOKですわ!」

 そういって、オーギュストにスマホを返して。

「わたくしの番号も登録しておきましたの。何かあったら気軽にお電話してくださいな!」

 また、得意気に笑った。
 

オーギュスト > 「お、おぉ」

まぁ、デンワをかけるくらいならできるだろう。
慣れるのには少し時間がかかるだろうが。

「じゃあ、縁があったらまたな!」

ご案内:「学生通り」からオーギュストさんが去りました。
三野瀬 美色 >  
「はい! またですの!」
 
 元気よく手を振って、オーギュストを見送ってから、美色も去って行った。
 
   
 買ったばかりのデジカメをうっかり店先に置き去りにしたまま。
 
 (数分後、思い出して急いで戻ったところ、店員さんが預かってくれていました。)  
 

ご案内:「学生通り」から三野瀬 美色さんが去りました。