2017/01/16 のログ
ご案内:「学生通り」に東雲七生さんが現れました。
東雲七生 > 「さっむ!!!クッソ寒っ!!!」

穏やかな日差しが差しつつも容赦ない寒気に見舞われた日の午後。
下校途中の七生は耐えきれず悲鳴を上げた。
何せロングTシャツの上に制服の上着を羽織っただけのシンプルスタイルである。寒くない方がどうかしている。

「俺もアレだなあ、カイロとか持ち歩こうかなあ。」

七生と同様に寒そうに歩いて行く生徒たちを見ながら、そんな事を呟く。
冬物のコート?動きにくくなるから却下却下。

ご案内:「学生通り」に常夜 來禍さんが現れました。
常夜 來禍 > 学園が始業して十数日。やっと正月休み明けの授業に、体内時計が補正されてきた。
そんなことを思いながら、――空腹を紛らわす目的で意識的に”思っている”が――帰路についていると、寒い寒いと騒ぎ立てる赤髪の生徒に目をとられる。

(……ふふん)

なぜ自慢げなのか。それは先日、來禍が今着ているなけなしの貯金で購入したダウンジャケットの存在が理由である。
『お前にはなくて俺にはある』という優越感。これは万年貧乏にはあまり経験のない感情だった。
もっとも、それでもジャケットの中は制服のシャツ一枚でかなり寒そうなのだが、彼の持つ異能による特異体質が異界の獣譲りの高体温であるためにそれだけで事が済んでしまっている。

鳴らぬ口笛でも吹こうかと思う程度に上機嫌のまま、來禍は赤髪の彼を後ろから追い越してみようとする。