2017/11/06 のログ
ご案内:「学生通り」に遼河 桜さんが現れました。
遼河 桜 >  
「送ってくれてありがとぉ♪ またねぇ~♡」

走り去る高級そうなセダンに手を振って、ふぅと一息
時代が時代ならアッシーとも呼ばれる、何人かいるサクラの移動手段の一つだ

「もうすぐ試験の時期かあ」

来年から正式に学園に通うことになる自分には関係のない話だが、どこかそわそわとした雰囲気は伝わってくる
同時に、北から吹く風も少しずつ寒くなってきた

「そろそろマフラーとかつけよっかな───」

そう小さく呟いて、自宅であるアパートへ歩み出す

ご案内:「学生通り」に柊 真白さんが現れました。
柊 真白 >  
(病院に預けていた子猫を引き取った帰り。
 左腕で子猫を抱き、右手に猫用品の詰まった袋をぶら下げながら歩く。
 まだ体調が戻りきっていないのか、それとも元々大人しい性格なのか、腕の中で丸まったまま殆ど動かない子猫。
 寝ているわけではなく、興味深そうにくりっとした目をあちこちへ向けている。)

元気になってよかった。

(とりあえず一安心。
 しかし荷物が多い。
 こうなるだろうといつもの長刀はおいてきたが、それでも腕が足りない。
 まだ他にも買うものはあるのだが、持ち帰ることが出来ないのでとりあえず今は消耗品しか購入していない。
 あと何度か往復しなければ、と考えたところで前方に見知った姿を見つけた。
 向きを僅かに変え、そちらにつかつかと近寄っていく。)

遼河 桜 >  
「(ん?)」

此方にむけて近寄ってくる気配を感じる
目を向ければ……ああ、面倒くさいやつだ、と僅かに表情を曇らせる

まあそんな顔はすぐに笑顔で塗りつぶされて

「あれー?
 真白ちゃん!どうしたのこんなところで
 その猫ちゃんなーに?かわいい~~~♪」

ぱたぱたと走り寄ってさっそく猫を撫でようとしている

柊 真白 >  
(一瞬見せた面倒くさそうな顔は見逃さない。
 見逃さないが、だからと言って手心を加えるつもりもない。)

昨日拾った。
――あなたはこれ。

(子猫を撫でようと伸ばした腕に、すばやく袋を押し付ける。
 トイレ用の砂やらカリカリやらの入った重たい袋を片手で持つのは辛いものがある。
 避けようとするのなら、そのまま胸元へぐいっと押し付けるだろう。)

遼河 桜 >  
「拾った?捨て猫ちゃんなの?
 そっかぁ、拾われてよかったね~ふふふ♪」

優しく猫を撫でながら笑う
……そして

「えー!?私こんな荷物持ってあるけないよお、重いもん!」
 "オイふざけんな公衆の面前でブチ犯すぞメスブタ"←副音声

不満そうに、可愛らしくぷくーっとした顔でそう答える
器用なモンである

柊 真白 >  
ちょっと危なかったけど、なんとか持ち直した。

(栄養失調気味だったらしいが、病院へ連れて行って一晩経ったら結構元気になった。
 とりあえずは安心らしい。)

私はこの子運ばないといけないから。
――男の子でしょ、情けない。

(後半は小声で彼だけに聞こえるように。
 思うに彼はもう少し人のために労力を使うべきだ。
 有無を言わせぬ態度で無理矢理荷物を押し付ける。)

ご飯ぐらい奢ってあげるから。

遼河 桜 >  
「も、もお~…真白ちゃんったら強引なんだから…しょうがないなあ……」
 "覚えてろよお前"←副音声

しぶしぶ荷物持ちを承諾すれば、横並びで歩こうとして

「ご飯はいいんだけど、どうするのその子猫。
 真白ちゃんが飼うの?」

誰かのために労力を割くなど冗談ではない、が
此処は学生通りで往来である、裏の顔を目立たせるには少々コトだ

柊 真白 >  
ありがと。

(目論見通り荷物を押し付け、来た道を引き返す。
 彼が荷物を持つのならもう少し色々買える。)

飼うよ。
名前はツキカ。

(空いた右手で子猫の額をかりかりと軽く引っかくように撫でる。
 子猫は気持ちよさそうに目を細めた。)

遼河 桜 >  
「ふーん…」

くるりとUターンする相手にちょっと眉を顰める
帰ろうぜ、重いんだから、まっすぐ帰ろうぜ
そんなオーラを背中に向けて放っておく

「真白ちゃん、外泊多いから大変じゃない?」

クスッと笑ってその目を細める

柊 真白 >  
トイレとか餌入れとかも買うから。

(後ろから放たれる負のオーラを察知し、そう告げる。
 動物を飼うためには色々なものが必要なのだ。)

じゃあその時はサクラに世話お願いしようかな。
好きなんでしょ、猫。

(猫は犬と違って多少放っておいても問題ない。
 世話を頼む知り合いは一応いる。
 が、意地の悪いことを言われたのなら、それなりのカウンターは返すのだ。)

遼河 桜 >  
「ね、ねえ一旦荷物を置いてからにしよ?
 そのへんって結構大荷物じゃ……」

さすがにそんな大荷物を抱えて歩きたくはない
そもそも荷物は持たせるものであって持つものではないのがサクラの持論である

「え゛…
 えっ、えー…もっちろん♪
 可愛い猫ちゃんは大好きだよ~……」

嘘ではない、嘘ではないが
世話をするなど死ぬほど面倒くさい

"そのクソ猫が大事ならぜってーやめとけよな"←副音声

柊 真白 >  
置いても結局あとから取りに来ないといけない。
ここからなら店の方が近いし、ちゃんと私も持つから。

(楽はさせない。
 言葉通り、少し歩けば目的のペットショップに付いた。)

冗談。
大丈夫、当てはある。

(猫の体調が落ち着くまでは、仕事を休むつもりだ。
 猫を抱えて荷物持ちを伴い、猫のトイレコーナーへ。)

――どれが良いと思う?

遼河 桜 >  
くそ、いっそいつも荷物持ちをさせてる男でも呼び出そうか、なんて思いつつも
今の自分は可愛く、友達思いで品行方正な美少女、遼河桜である
それを崩すわけにはいかない
お仕置きするのは、後でだ

「うーん、その子に選ばせてあげたら?」
 "どーーーでもいいよ何でも一緒だろンなもん"←副音声

首を少し傾げながらそう言葉を向けて、
ちょいちょいっと猫の頭を指で撫でてやる

柊 真白 >  
(勿論彼をいじめて楽しんでいるわけではない。
 多少の苦労を覚えたほうが良いのだ。
 それで性格が変わるわけでもないのはわかっているが。)

そっか。
ツキカ、どれが良い?

(子猫は伸ばされた彼の指を舐めたり前足で突いたりしている。
 その子猫を並べられたトイレの方に近づけるが、興味はないようだ。
 むしろ横にいる彼の方に興味を示している。)

――ツキカの気に入ったトイレはサクラだって。

遼河 桜 >  
「あはは、なんでもいいのかな~?」

内心、早く買い物終われと思っているのだが、
子猫に優しくない美少女などいるわけもないので、彼は平静を保った

「多分、大丈夫だよ。
 真白ちゃんが選んだものなら気に入ってくれるんじゃないかな♪」

でないと自分が帰れないし

柊 真白 >  
じゃあこれ。

(適当にシンプルなものを選ぶ。
 流石にこれも持たせると言うのは悪いので、それは自分で運ぼう。
 そんな調子でとりあえず必要最低限の猫用品を購入し、外へ出る。
 幸い大袋一つにまとまったので、それは自分で持つことにしよう。)

約束だから、ご飯奢――わ、こら。

(ペットは連れて行けないので、ハンバーガーでも買って公園で、と思ったところで、腕の中の子猫が暴れだした。
 暴れる、と言うよりはもがく感じなのだが、どうやら彼の方へ行きたいらしい。
 もぞもぞと動く猫を片手でなんとか支える。)

遼河 桜 >  
「あはは、どうしたのかな?抱っこしよっか?」

苦笑しつつ、子猫を受け取って胸元に抱き上げよう
別に動物が嫌いなわけではない、特に好きでもないのだが
ただ、人間と違って嘘をつかず、自分以外の人間がすべからく嫌いな彼にとっては結果的には好きな部類に入るのかもしれないが

「別にいいよー、お腹へってないし。
 それより荷物持ちっぱなしだと腕が疲れてきちゃった」
 "帰ろうぜ!!!"←副音声

肘に荷物をひっかけその上猫まで抱えた
これが長時間となれば華奢なサクラにはなかなかツライ

柊 真白 >  
気に入られたね。
荷物持つよ。

(流石に重い荷物と猫を両方持たせておくわけには行かない。
 荷物を受け取ろうと片手を伸ばす。)

そう?
ツキカ、遊んで欲しそうだけど。

(なんだか無理矢理引き剥がすのはためらわれる。
 動物に好かれる辺り、彼も悪い人間ではないのだろうなと思う。)

遼河 桜 >  
「いいよ。真白ちゃんのおうちまではついてくんだし。
 そしたらそこでお茶でも飲ませてよ」

胸元の子猫を撫でながら笑う

内心は推して知るべし、なのだが

荷物を引き取ってもらって大分マシになったものの、
結局おうちまでは猫を抱えていなければならない

柊 真白 >  
わかった。

(頷いて歩き出す。
 猫は彼の腕の中で丸くなり、たまに指を猫パンチしたり、かじりついたりしている。
 力の弱い子猫なのでぜんぜん痛くない筈だ。)

サクラは何してたの。

(歩きながら問いかける。
 高そうな車から降りたところは見ているので、なんとなくわかるのだけれど。)

遼河 桜 >  
じゃれるような行為、甘噛みなどは猫の最も可愛らしい行動の一つだろう
それらに対して笑顔で愉しげに応じるサクラ
本性を知っている人間でも、演技なのか素なのかわからなくなりそうな、そんな雰囲気を出しつつ

「ん、私はお友達と遊んできた帰りだよぉ。
 食事もしてきたの、だからご飯は気にしないでーって言ったんだけど」

それでもまあお茶ぐらいなら
あと荷物持ちに対する文句も言いたいので家までは同行するのだ

柊 真白 >  
(猫を抱いている姿は彼のいつもの姿とも本性とも違うような気がした。
 なんとなくそれを眺めているうちに、口元が僅かに緩む。)

そう。

(お友達と言うのはまぁそう言うことだろう。
 しかし荷物が重い。
 ふう、と一つ息を吐いて袋を持ち直しながら歩く。)

サクラは――なんでもない。

(それをいつまで続けるつもりかと。
 聞こうとして止めた。
 聞くだけ無駄だろう。)

遼河 桜 >  
「いつまで続けるつもりか、って?」

まるで見透かしたように、猫と遊びながら呟く
夕焼け時の往来、学生街のマンションに近づくにつれて少しずつ雑踏も少なくなってきて

「私が生き続ける限りかなー。
 頭の悪いクソメスどもはぜーんぶ玩具、
 同じくミソッカスも相手の内面見れないクソ男どもはぜんぶ金運んでくるだけのATMだよ」

クスクスと悪びれもせず、可愛らしい微笑みを浮かべてそう答える

「私以外のヤツは全部そんなだから、
 まぁそのうち私が死ぬまでは続くんじゃない?」

柊 真白 >  
――そう。

(別にその生き方に口を挟むつもりもないけれど。
 彼がそれで良いなら良いのだろう。
 珍しく困ったような悲しそうな、あいまいな表情を見せた。)

着いたよ。
上がって。

(学生街のマンション。
 エントランスに入り、エレベーターのボタンを押す。)

遼河 桜 >  
自分のアパートに呼びつけることはあっても、
コイツの部屋にいったことはなかったな…

そんなことを考えながらついていく

「ていうか、ペットOKなの?」

素朴な疑問である

柊 真白 >  
確認してある。
良いって。

(エレベーターを降りて廊下を歩く。
 一番角の部屋の扉の鍵を開けて、中に入る。)

――どうぞ。

(玄関先に並んでいるスリッパとは別のスリッパを出し、並べる。
 自分はその並んでいる片方を履いて先に部屋へ。
 部屋は多少の観葉植物などを除けば恐ろしく殺風景である。
 荷物を置いて台所でお茶の準備。)

遼河 桜 >  
「ふーん……」

なかなかに大らかななマンションだ
そう思いつつ、部屋へと上がる

「あ゛ーーーっ、腕だるっ」

そう言うとぽいっと子猫を床へと離すのだった
可愛くて社交的な美少女サクラの時間は終わりである

柊 真白 >  
お疲れ。
助かった、ありがとう。

(離された子猫は初めて訪れる部屋に興味津々の様子。
 あたりをきょろきょろ伺ったり、部屋のあちこちをうろついたり。)

はい、お茶。

(淹れたての暖かいお茶を彼の近くのテーブルへ置く。)

遼河 桜 >  
「助かったじゃねーよ。
 無理やり荷持持ちなり猫持ちなりさせやがって」

悪態をつきつつもお茶はいただく
疲れているので仕方がない

「あとでひでー目に合わせてやるからな…」

恨みがましい視線を送っていた
今はしないらしい、疲れているので仕方ない

柊 真白 >  
でも持ってくれたでしょ。
ありがとう。

(彼なら適当な理由で拒否することも出来たはずだ。
 人目があるからとは言え、それをせずに持ってくれたのだから、やはりありがたい。)

楽しみにしておく。

(軽口を返してソファに座る。
 子猫はあちこちうろついた後、結局彼の近くで丸くなってしまった。)

すっかり懐かれたね。

遼河 桜 >  
「はいはい、うぜーからありがとうとかいうな」

お茶をいただきつつ、近くで丸くなる子猫にため息をつく

「懐かれても困るっつーの。
 オラ、お前の飼い主はあっちの乳のない女だ。あっちいけ、しっしっ」

手振りであっちいけーとアピールしておく

「にしてもいいとこ住みやがって。
 何、全部ウリで稼いでんの?大した阿婆擦れだな」

柊 真白 >  
感謝の気持ちを言葉にするのは大事なこと。
言うなと言われても、私が言いたいときに何度でも言う。

(そこは譲らない。
 猫は猫であっちいけアピールをする手に反応。
 とてとてと近寄り、振られている手に猫パンチを繰り出している。)

胸が無くても不便はしない。
むしろ無駄に大きい方が邪魔で不便。

(強めの言葉で言い返す。
 じとっとした視線。)

そっちは副業。
本業は別にある。

遼河 桜 >  
遊んでやるつもりじゃなかったものの、猫がじゃれてくれば手はそのままにしておく

「あ?何?
 もしかして乳がないの気にしてんの?
 俺は別に穴があればいーから気にするなよ、はは」

言い返されたので鼻で笑うように言ってやる
普段あまり感情を見せないだけで、感情的なものが見えないわけでもないのだと理解する

「副業ねえ、そういえば前にも言ってたっけなー」

まぁ、本業がなんだろうと関係ないか、と猫と遊ぶ手を少し忙しく動かすのだった

柊 真白 >  
――猫には優しいのに。

(呆れたような声。
 よほど人間が嫌いらしい。
 お茶をすする。)

本業は殺し屋。

(さらりと口に。
 こうして猫と遊んでいる姿だけなら、ただ口の悪い兄ちゃん、と言った感じなのだが。)

遼河 桜 >  
「こいつらは嫌いなものは嫌いで近寄りもしねーしな」

猫と遊びつつそう答え、視線を向け直す

「……殺し屋ぁ?
 はいはい、殺し屋ね、殺し屋。
 下手なら冗談とかすんなっつーの、殺し屋がこんなトコ住みかよ、落第街いけ落第街」

真に受けていないのか適当な返しである

柊 真白 >  
――人だってそうでしょ。

(嫌いなものに近付かないのは人間だって同じだろう。
 言っている意味が良くわからないと首を傾げる。)

こっちにいた方が色々便利。
この見た目なら学生の立場の方が都合が良いし。

(淡々と答えながら、ごく自然に立ち上がり、ごく自然に彼へ近付いて、ごく自然にスカートの下から取り出したナイフをごく自然に彼の首元へ当てる。
 殺気も何も無く、まるでテーブルの上にある湯のみを手に取るような自然さ。)

遼河 桜 >  
「違うね
 嫌いでも自分に利がありゃ近づいてくるしおべんちゃらも使う。
 打算的で浅ましいヤツしかいねーよ」

猫なんかはわかりやすい、遊んで欲しければ近づき、飽きれば去る
餌が欲しければ近づき、食い終われば離れてゆく
その行動には嘘がない

「ああうん、小学生でも通るし標的も油断してくれるかもな、はは───」

ぴたっ

動きが止まる…というか、止まらざるをえないというか
喉元に触れる冷たい感触に声も出せない

柊 真白 >  
――サクラは自分が一番嫌いなの?

(自分に利があると見れば、クソだと見下している男相手に擦り寄っておべんちゃらを使う。
 彼の姿は、彼が嫌いだと言う人間そのものだったから。)

刃物ってのは押し付けるだけじゃ斬れない。
こうやって押し付けるだけなら、よほど強い力で押し付けなきゃ斬れないから安心して。

(ぐぐ、と力を込める。
 言葉の通り、押し付けるだけで斬れるほどの力は込めていないので、ただ肉に食い込むだけだ。
 それでも、僅かでも刃を滑らせればさっくりと斬れるだろう。
 当然そんなことをするつもりもないし、殺すつもりだって無い。
 ただ彼の首へナイフを押し当てているだけだ。)

遼河 桜 >  
自分はそういう嫌いな連中に同じことをやって嘲笑っているだけなのだ

そう答えようにも声が出せない
冷たい汗が頬を伝うし、冗談じゃない

なぜこんんところで、命を脅かされているのかわからない
真白の言うとおり切れないにしても、ちょっと引けば切れることには違いないのだ
殺すつもりがないならなおのことなぜこんなことを───

「……胸が小さいこと馬鹿にしたのを怒ってんのか…?」

ぐびり、と唾を飲みつつようやく出た言葉はそれだった

柊 真白 >  
(す、とナイフを離す。
 斬れないとは言え刃物を押し当てていたのだ。
 跡くらいは付くだろうが、すぐに消えるだろう。)

――信じた?

(ナイフをくるりと回してスカートの下へ戻す。
 そのまま彼の横に座って猫へちょっかいを出し始めた。
 ちょいちょい、と指でおちょくってやれば、楽しそうに猫パンチを繰り出してくる。
 かわいい。)

遼河 桜 >  
「…は。信じてもらえなかったからナイフ向けたのか…?」

白く細い首元を撫でる
跡になったら金を要求していたところだった

「別に俺に信用してもれなくたってどーでもいいだろ。
 どうせお前との関係なんてロクなもんじゃねーんだからよ」

くびーっと一気にお茶を呷る

「ごっそさん。
 あーあ、お前のせいで今日は散々だぜ、わかってんのか猫、おい」

わしわしと頭を強く撫で付ける

柊 真白 >  
それが一番早いと思って。

(彼のような性格なら、尚更。)


友達でしょう。

(友達に信用して欲しいと思うことはおかしいことでは無いだろう。
 手段や内容はともかく。)

どうせ暇だったんでしょ。
暇つぶし出来たんだから良いよね。

(撫でられた猫は逃れるように後ずさり。
 ぶるぶると頭を振るその子猫へ語りかけるように優しく額をなで、笑みを浮かべた。)

遼河 桜 >  
「勝手に暇にすんな、勝手に友達にすんな。
 はぁ…アホらし。茶飲んだし、帰るわ……」

盛大なため息と共に立ち上がる
玄関へと行き着いてふと脚を止めると…

「なんだっけ、えーと……」

「そーだ、ツキカだ。またな、ツキカ」

猫にだけ別れを告げるあたりがなんともらしいような
そんな言葉を残してサクラは部屋を後にするのでした

柊 真白 >  
名前知ってて、家も知ってて、連絡先も知ってて。
こうやって遊びに行ったり着たり。
友達じゃない。

(ついでにセックスもするし。
 何が違うのだろうか。
 首を傾げる。)

――ふふ。
またね。

(猫にだけ挨拶をしていく彼がなんだか面白くて、思わず笑い声が漏れてしまった。
 猫の方もそれをわかっているのかいないのか、とりあえずみいと鳴き声を返す。)

――変な人でしょ。

(そうして彼を見送った後、ツキカと名前の付いた猫に笑いながら語りかける――。)

ご案内:「学生通り」から遼河 桜さんが去りました。
ご案内:「学生通り」から柊 真白さんが去りました。