2018/11/17 のログ
ご案内:「学生通り」に雪城 氷架さんが現れました。
雪城 氷架 >  
「ふぁ~ん、む」

もぐもぐ

学生通りのベンチに腰掛けて大判焼き…今川焼き?
とにかく買ったばかりのそれを頬張る少女

寒くなってきた昨今、別段珍しい姿でもないのではなかろうか

抱えている袋の数と、満杯に入ったその量を除けば……

ご案内:「学生通り」に柊真白さんが現れました。
柊真白 >  
(買い物帰り、大きな袋を両手で持っててくてく歩く。
 二人で暮らすようになってからいろいろ楽なことも増えたが大変なことも増えた。
 そのうちの一つが買い物である。)

休憩していこう……。

(流石に腕が痛い。
 確かこの先にベンチがあったはず――)

――。

(確かにあった。
 だが、そこには先客がいた。
 いや先客ぐらいどうってことはないが、彼女が抱えている袋の数がすごい。
 思わず二度見してしまうほどすごい。)

雪城 氷架 >  
「……」

じーっと見られてることに気づく
大判焼きを口にくわえたまま、よいしょっとおしりの位置をズラして、スペースをあけてみた

もっている買い物袋も重そうだし、休憩したいのかもしれない

口を大判焼きが塞いでいるので声をかけたりはしないのだけれど

柊真白 >  
――ありがと。

(目が合って、スペースを空けてもらえた。
 ぺこりとお辞儀とお礼を言ってから座る。
 荷物も隣に置き、改めて彼女の方を。)

たくさん食べるんだね。

(結構な美少女だった。
 自分も結構食べる方ではあるが、さすがに甘いものをこの量は。
 思わず話しかけてしまった。)

雪城 氷架 >  
「どーいたしまして」

お辞儀をして顔を上げたときには少女の口を塞いでいた大判焼きは消えていた

淡々とした物言いで愛想はない
目つきも、少し鋭くて氷のような印象を感じさせる
抱えているものは、とてもアツアツで湯気もでているけど

「うん、食べるの好きなんだ。一個あげよっか?」

決してふれんどりー、というわけではなさそうだったが、袋の一つから大判焼きを1個取り出して差し向ける
まるで焼き立てであるかのようにホカホカとしている、中身はカスタードクリームのようだ

柊真白 >  
(氷みたいだな、と感じた。
 けれど冷たいわけじゃない。
 矛盾しているようだが、ほんのりと温かい氷。
 そんなイメージ。
 と言うか大判焼きどこいった。)

そっか。
太らない?
あ、ありがと。

(彼女のスタイルを見る限りその心配はないだろうけれど。
 大判焼きを一つ受け取って、ぺこり。
 温かいそれをじ、とみてからがぶりと、)

――。

(動きが止まった。
 とろりとした触感。
 口の中に広がるたるんとした上品な甘さ。
 おいしい。
 おいしいのだが。
 大判焼きにかじりついたままフリーズ。)

雪城 氷架 >  
「うん、カロリー消費激しいから全然」

はむっ、ともう1つを口に咥えて

「‥…──どうしたの?」

口の大判焼きを手にとって、なんだかフリーズしている横の少女を見る
クリームは苦手だっただろうか

柊真白 >  
――つぶあんだと思ってた。

(大判焼きと言えばつぶあん。
 クリームは邪道、とまでは言わないが、やはりつぶあんの方が好きだ。
 とはいえ貰ったものを一口齧って突き返すのも失礼だし、これはこれで美味しいので改めて齧る。)

カロリー消費――異能の関係?

雪城 氷架 >  
「ああ、ごめんな。
 私つぶあん食えないんだ、なんかつぶが虫の皮っぽく見えて」

ごめんなと言いつつ別段気にした様子はない
もぐもぐ、残りの大判焼きを頬張る

「うん、多分」

帰ってきた言葉は割と曖昧なもの
否定しないのだ。少なくとも異能の力は持っているのだろう
少女の抱えている袋に入っている大判焼きはいつまでも冷める気配がない

柊真白 >  
ん、いい。
これはこれで美味しい。
――よかったら。

(もくもくと食べ、あっという間におなかに収める。
 立ち上がり、近くの自販機で温かいココアを二つ購入。
 戻ってきてその片方を彼女に。)

多分?

(首をかしげる。
 とはいえ自分の異能のことをよく知らないと言うのは珍しいことじゃない。
 いつまで経っても覚める気配のない大判焼きが関係しているのだろうとは思うけれど。)

雪城 氷架 >  
「お、さんきゅー。気にしなくていいのに」

言いつつもちゃんともらうものはもらうのだったが
自販機に行って返ってくるまでの間に大判焼きの袋が1つ消えている気がする

「こういう異能だから、多分カロリーも消費すんじゃないかなってぐらいの」

ココアを受け取ったのとは逆側の掌を上に向けてぽうっと小さな火の玉を灯して見せた

柊真白 >  
お礼。

(速い。
 食べる速度が尋常じゃなく速い。
 それが異能じゃないのかってぐらいに速い。)

火――熱?

(炎使いかと思ったけれど、それだと大判焼きの説明がつかない。
 少し考え、熱量制御の類かとあたりをつけた。)

雪城 氷架 >  
「あれ、なんでわかったんだ?
 だいたい発火能力としか思われないのに

少女が袋の中身のことで当たりをつけたとは思っていない
注意力や想像力、観察力は人並みであるようだ

火の玉を払うようにして消すと、その掌に再び大判焼きを持って口へと運んだ
食べ飽きる気配すらなさそうに、合間にココアを啜りつつ

外は北風が肌寒いが少女は制服姿でさして寒そうにはしていない
それも異能の力の影響なのかもしれない

柊真白 >  
それ。

(指を指すのは大判焼きの袋。)

このあたりで大判焼きっていうと、この先の店。
私が来るちょっと前に食べ始めたとしても、あそこからここまで歩いてきて、まだ湯気が出てるのはおかしいから。

(温かさは残っていたとしても湯気が出るほどというのはあり得ない。
 先ほど自分で食べた時も表面まであつあつだったし。)

雪城 氷架 >  
「あー……ついいつもの癖で。ま、いっか」

もう食べきっていた、そしてもう1つをまた口へひょいぱく

「別に言いふらさないと思うけど、学園の生徒…だよな?
 発火能力ってことにしといてくれると助かるよ」

柊真白 >  
別に言いふらすことでもないと思うけど。

(生徒の一人の異能が知られているものと違うことなんてよくあることだ。
 それをいちいち言いふらすほどゴシップ好きでもないし、そもそも自身なんて身分を偽称しているのだし。)

――柊真白。
二年。

(そして思いついたように自己紹介。)

雪城 氷架 >  
「へぇ、二年生?1コ下じゃん」

ココアを口に運んで、はふはふ
暖かくて甘い、こういう時期にはいいものだ

「雪城氷架、氷架でいいよ」

ひょいぱく、そしていつの間にか最後の一つになっていた大判焼きを頬張った

柊真白 >  
氷架――先輩?

(一応先輩と付けた方がいいのだろうか。
 実年齢はともかく、届け出上は年下だし後輩だし。)

――食べるの早いね。

(いつの間にかなくなっている大判焼き。
 思わず思ったことを口に出してしまった。)

雪城 氷架 >  
「別に呼び捨てでいいよ、めんどくさいだろ?」

そうだろうか、と思うようなことを言いつつ、大判焼きの袋をくしゃくしゃと丸める
……袋が多かったのもあって、なんかドッジボールぐらいの大きさになった
それを近場にあったゴミ箱へとシュート、見事に入った

「うん、よく言われるけど。これは別に異能じゃないよ」

謎の早食いである

柊真白 >  
わかった。

(呼び捨てでいいと言うならお言葉に甘えることにしよう。
 あっさりとうなずく。)

それはそれですごいと思う。
それだけ食べてもらえるなら、氷架にはご飯の作り甲斐がありそう。
――おみごと。

(速いだけじゃなくておいしそうに食べる。
 作る側も大変だろうけれど、やりがいがありそうだ。)

雪城 氷架 >  
互いに愛想はないけれど、素直で悪い人間な気はしない
ちょっとした似た者同士…なのかもしれなかった

「そう? あー、ご飯作ってくれるヤツは大好きだぞ。そういう友人は大事にしなきゃな」

食い意地も張っているのかもしれない

柊真白 >  
(彼女からは割と近いにおいを感じる。
 ぶっきらぼうに見えるが、その底にはどこか人懐っこいというか。
 猫のような人だと思った。)

よかったら、今度何か御馳走しようか。

(彼女のような人に食べてもらうのは作る側として楽しいだろう。)

雪城 氷架 >  
「お、てことは料理作るの好きなのか?」

自分自身も料理はするほうだが、飛び抜けて上手と言うほどではない
家庭料理、手料理がうまい、程度のものである

「何処に住んでるんだ?女子寮なら部屋にいったりもできるけど──」

言いつつポケットからスマホを取り出して、ほい、と差し向ける
連絡先の交換をしておこうということらしい

柊真白 >  
多分。

(料理が好きかどうかはわからないが、同居人がそうじゃないかと言っていたのできっとそうなのだろう。
 あいまいな返事。)

学生街のマンション。
――あそこ。

(ここから見えるそれなりに高級なマンションを指さして。
 自身もスマホを取り出し、アドレス帳を呼び出した。)

雪城 氷架 >  
「へー、いいとこ住んでるじゃん」

てことはこの重そうな買い物袋を持ってあそこまで帰るのだろうか、大変そうだ

手慣れた様子で連絡先の交換を終えればスマホをポッケにしまって、立ち上がるとスカートのお尻をぱんぱんと叩く
道路上のベンチはやはりちょっとだけ埃っぽい

「そんじゃそろそろ帰ろうかな。ココアごちそーさん。
 またな、えっと……真白!」

初対面なのでちょっと名前が出てくるまで時間がかかった

柊真白 >  
お金はあるから。
――親の遺産で。

(そういえばそういうことにしておいたのを忘れていた。
 取ってつけたような言葉になってしまったかもしれない。
 連絡先を追加したスマホをポケットに戻す。)

ん、こちらこそ大判焼きありがとう。
じゃあね、氷架。

(自分はもう少しのんびりしていくことにしよう。)

雪城 氷架 >  
親の遺産、ということは自分と似たような年齢でもう親を亡くしているのか
そう考えるとなんだか余計に親近感が湧く
まぁ、こちらの片親は幽霊になってまだ傍にいるけど……

「おう、今度は飯におよばれするよ」

悪びれもなくそう言うと片手を振ってから、背を向けて学生街に向かって歩き去っていった

ご案内:「学生通り」から雪城 氷架さんが去りました。
柊真白 >  
(片手をあげて彼女を見送る。
 そのまま飲み忘れていたココアの蓋を開けて一口。)

……冷たい。

(すっかり冬の気温に晒されたココアはすっかり冷たくなってしまっていた。
 別れる前に彼女に温めてもらえばよかった。
 そんなことを思いながら残りを一気に口へ流し込み、袋を持って立ち上がる。
 さて、今日の晩御飯は何にしようか。)

ご案内:「学生通り」から柊真白さんが去りました。