2015/06/12 のログ
有澤零砂 > 店員に、揚がったという声をかけられる。
「ああ、ありがとうございます。」
サイフから札を一枚出し、お釣りを受け取りながら、から揚げも受け取る。
「こういうのも、たまには悪くないですね。」
熱々らしく、湯気を上げるからあげには、よくあるが、甘辛いスイートチリソースがかかっており、
あたりにおいしそうなにおいを撒き散らしている。
「はふはふ、ふふむ。」
それをやけどしないように慎重にほおばりつつ、商店街から外へと歩いていく。

ご案内:「商店街」から有澤零砂さんが去りました。
ご案内:「商店街」に頸城 陸さんが現れました。
頸城 陸 > (夕暮れ時の商店街を少年が歩く。その手にはペットボトル飲料やスナック菓子の入ったビニール袋)

「……超能力者や異世界人が大手を振って歩くようになっても、こういうとこは案外変わらないものなんだね」

(歩きながら、そう呟き)

頸城 陸 > (ビニール袋を揺らしながら、少年は歩く。歩を進めながら、商店街にいる様々な人々を観察していく。目に映るのは複数の集団で話をしている学生の集団、客を呼びこむ店主、性別も人種も職業も様々で)

「うん、まぁ、あれだよね。同じ世界の人とも友達になれないのに、違う世界の人と友だちになれるわけ、無いよね……」

(悲しげにつぶやいて、ため息をひとつ)

頸城 陸 > (結局、世界がどんなに変わっても、異能が身についても、自分は変われないんだなぁ、と思う。この学園都市に住むことになっていくらかの時間が過ぎたが、友人と呼べる者は一人もいない。この街に住む前と、何も変わらない)

「……友達欲しいなぁ」

(歩は進めたまま、周囲をきょろきょろと動いていた視線は、どんどん、下へと動いていく)

ご案内:「商店街」に万車堂さささんが現れました。
万車堂ささ > (出し抜けに、少年の後方でけたたましい金属音が鳴り、下を向いた視界の中に缶が一つ転がってくる)
(缶のラベルには、猫の顔と共に「モンパチ」と商品名が記されていた)

頸城 陸 > (後方で、けたたましい音がなった。事故か何かだろうか、とも思ったが、気にしないことにする。下手に首を突っ込んでも、めんどくさいことになるだけだ、思いながら)

「……と、っとと」

(突然視界に割り込んで来た物体に、小さく声を上げる。自分の足元で静止したそれを、足を止め、拾い上げて確認する。猫缶、だろうか。どうも、ペットを買ったことが無いのでこういうものには詳しくないのだ)

「……誰かの落し物、だよね」

(誰か、というより後ろの人の、と心のなかで付け足し、進行方向を反転させる。トラブルに巻き込まれるのは面倒くさいけど、これは持ち主に返すべきだろう)

万車堂ささ > (少年の振り向いた先、げんなりした様子で散乱した猫缶を見つめる小柄な少女が一人)
(人波を避けようとして、買い物袋を引っ掛け、盛大に中身をばら撒いてしまったようだ)
(口元に巻いたマフラーの下で大きく溜息を一つ吐き、一つ一つ拾い集め始める)

頸城 陸 > (振り向くと、視界に入ったのは猫缶を拾い集める一人の少女。彼おそらく、先ほど拾い上げたこれの持ち主も彼女だろう。とりあえず返してあげるべきだろうと考え、少女の方へと歩を進めようとして、まだ彼女が拾いきれてない猫缶があることに気づく。)

(ため息を吐いて、少女と同じように散らばった猫缶を拾い始めた)

万車堂ささ > (「…?」)
(幾つか猫缶を回収したところで、側にある気配に気づき、顔を上げる)
(見知らぬ少年が缶を拾ってくれている事に少し戸惑った後、袋の持ち手をきゅっと握り)

『…ありがとう』
(少年の意識に対し、“直接”声をかけた)

頸城 陸 > 「っ!?」
(突然頭の中に声が響いた。驚いて、拾い上げた猫缶を再び落としそうになる)

「あ、危なかった……」
(何とか落とさずには済んだ。安堵の息を吐き、気づけば側にいた少女へと、猫缶を差し出す)

「……どういたしまして。これ、もう落とさないように、ね?」

万車堂ささ > (始めて話しかけた相手はだいたいこういう反応をする、その事自体は慣れたものだ)
(ただ、あんまり驚かれると、若干引け目を感じる部分が無くもない)
『ごめん、気をつける』
袋の口を開けて猫缶を受け取ろうとすると、底に出来た小さな破れ目から、再び缶が一つこぼれた
『…あーー…』

頸城 陸 > (この頭の中に響いてくる声は彼女のものだったようだ。テレパシー、だったか。そんなものなのだろう)

「と、っとと」
(再びこぼれ落ちた缶をすかさず拾い上げる。少女の袋を見ると、底に破れ目を見つけた)
「……あー、袋、もうだめになってるみたいだね」

(これじゃあ入れてもまたこぼれるなぁ、と付け足してため息を吐く)

万車堂ささ > 『ん、なんとか…する、だいじょうぶ』
(力技で穴を塞ぐ…よりも、近場で何か買って、新しく袋を貰ったほうが早いだろうか)
(あれこれ方策を考えながら、周囲をきょろきょろと見回して)
『あ…そうだ、これ』

袋の中から、猫缶ではなく板チョコを一枚取り出し、少年に差し出す
『良かったら、お礼』

頸城 陸 > (頭の中に響く声。本当に大丈夫だといいのだが、と思っていると、少女から差し出される一枚の板チョコ)
「……あ、ありがと」

(受け取って、自分の持つビニール袋へとそれを入れようとして、止める)
「あ、そうだ」
(一旦ポケットに板チョコを仕舞い、続けて地面にビニール袋の中身を取り出して、地面へと出していく。中身をすべて出し終えると、口を開いた)

「……これ、使っていいよ」
(言い終えて、空っぽのビニール袋を少女へと差し出した)

万車堂ささ > (何をしているのかと見ていると、目の前に差し出された袋を前に、ぱちくりと瞬き)
『え……でも…どうするの、あなたは?』
無造作に地面に置かれた、袋の中身を見やる

頸城 陸 > 「これ? ……頑張って持って帰るよ」
(袋に入っていたスナック菓子やペットボトル飲料を拾い上げ、抱えて持つ。何とか、落とさずに持って帰れそうだ。抱えるときにスナックが砕ける音がしたが。気にしないことにする)

「それじゃ、僕はそろそろ行くから……」
(告げて、ゆっくりと歩き出す。抱えた荷物を落とさないように、気をつけて)

万車堂ささ > (彼の足取りを見る限り、どう見ても無理をしている)
(このまま見送るというのも、なんだか後味が良くない気がして、少しの間悩み)

『…待って。あなた、どの辺りに住んでるの?』
(呼び止め、方向が同じならば、途中まで一緒に運んで行ってはどうかと申し出た)

頸城 陸 > 「……お、っと」
(響いた声に足を止める。抱えた荷物は何とか落とさない)

「……僕? 一応男子寮に住んでるよ。……あぁ、そう言えば、それが一番楽だったよね。多分」

(問いかけに答えてから、少女の提案に苦笑いを浮かべて言葉を返した)

万車堂ささ > 『私も、そっちだから』
(男子寮と住宅街は同じ区域に存在している、同行するのに問題は無い)
(そういうことで、着いて行こうとして――)

『男子寮って……ペット飼える?』
(不意に、そんな事を口にする)

頸城 陸 > 「……そっか。じゃあ、一緒に行こうか」
(言って、止めた足を再び動かす)

「……んー、どうだったかな。ダメだったと、思うけど)
(流し読みした規則には、確かペットはダメだった、と書いてあったはずだ。後でもう一度確認しておこう、と考えながら、答えを返す)

万車堂ささ > 『…そう』
(やっぱりそうか、と思いつつ。互いの荷物を一纏めにして歩いて行く)
(なんとなく人が良さそうだったから、もしかしたら、と思ったのだが)

『子猫飼ってくれる人探してるの。知り合いとかにいたら、教えてくれると嬉しい、かも』
そんな話をしつつ、商店街を後にする。
まだまだ先は長そうだった。

ご案内:「商店街」から万車堂さささんが去りました。
頸城 陸 > 「……分かったよ。聞いてみる」
(などと少女に答えてみたはいいものの、自分にはそんな事を聞ける知り合いも、友人も一人もいなかった事を思い出す)

「……でも、あまり期待しないでね?」
(引きつった笑顔を浮かべ、一纏めになった荷物を持ちながら、商店街を後にする。)

(……友達、作らないとなぁ、と心のなかで呟きながら)

ご案内:「商店街」から頸城 陸さんが去りました。
ご案内:「商店街」にウェインライトさんが現れました。
ウェインライト > 「ハッハッハッハッハ……アーッハハッハッハッハッハ!」
ウェインライト > そろそろ笑い方の塩梅を掴んできたような、美しき高笑いが木霊する。

訝しげな視線/電柱に用をたす犬/麗らかな朝

踊るようなステップで商店街に踏み込んだその姿があった。

ウェインライト > 伏せられた繊細な睫毛/燃えるような金の髪/細められた向こうの射抜くような赤い瞳。

美貌の吸血鬼が――無一文で――そこに居た。

ウェインライト > ウェインライトは吸血鬼。
吸わなければ死ぬというわけでもないが、この数日一滴の血も摂取していない。
それは、優雅ではない。

精神的ショックから、僅かに口の端から血が垂れる。

思わず溢れる血反吐を飲み込み心中で、

――違う。そうじゃない。

己のナンセンスに突っ込み、早々に死んでいた。

死因・ままならぬ自分の身体

ウェインライト > なに、一度死んでしまえば少しは心にゆとりもでる。
痛みがないわけではなくむしろいつも痛い。
痛いということを認識することで、少し気分も落ち着くものだ。

ああ、いや、勘違いしてはいけない。
この場合の痛いとは、行動の痛い子、とかそういう用法の"痛い"ではない。
ほんとだよ。

「うむ。……ところで君」

通りすがった一般人にふと声をかける。
ウェインライトの蕩かすような視線に見据えられ、

『は、はい……』

などとうつつを抜かした表情で返事を返す。

「君。――血はどこで売っているのかね」

『は、はい?』

さしもの生徒(魅惑済み)も、残念ながらその素っ頓狂な問いには答えられない。
目の前の珍奇な美貌をどう解釈したか。そっと視線を逸らした。

ウェインライト > 「…………」
『…………』

沈黙も、痛い。

ウェインライト > 「なるほど。我が美を前に言葉を紡げぬか!
ふっ、この僕のモストビューティフルなオーラを受けては仕方もあるまい。
良い良い、自らの足で探すのもまた一興……」

艶やかな笑みを浮かべて立ち去るウェインライト。
当然商店街に血液など売っているはずがない。
もしかしたら売っていたかもしれないが、その時、都合よく店がしまっていたのだろう。

一時間後。

「……………ごふっ」

死因・乳酸

ウェインライト > 「…………探しだしてどうというわけでもなかったが、まさかまったく見つからないとは」

震える声。はじめてのおつかいに失敗するウェインライト。

あれれ~? ウェインライトくん、泣いちゃうかなぁ~?

そんな言葉が虚空に響いた気もするが、
ウェインライトは強い子泣かない子。

嗚咽を漏らす時はたまにあるが、この程度で泣いてはいけない。

そもそも、この商店街にまともに顔を出したのもこれが初めて。
場所が分からないのは仕方ない。

泰然とした態度で、休憩用のベンチに腰を下ろした。

ウェインライト > そもそも血液など、魅了されたものが自分から差し出してきた。
そこに術など使ったことなどないが、当然の習慣だった。

数年前。力に満ちていたあの頃。
少年少女たちがこぞってその贄となろうと詰め寄ったものだ。
思い返すだけでお腹が鳴った。

「ふっ…………」

死因・空腹

ウェインライト > 今が悪いわけではない。
別にいまの立場に満足していないわけでもない。

「ふっ、甘えた心が未だにこの僕に残っていたとは――」

ただ、血の暖かさだけがほしかった。

腰を上げて立ち上がる。
途端、ウェインライトのジーンズ――何故か力を受けても弾けない不思議仕様――に妙な感触が返る。

「ん?」

にちゃり。

ケツにガムがついていた。

「――――――――」

良い子のみんなは、ガムの吐き捨てをしないように注意しよう。

死因・みんなで守ろう、マナーと美観

ご案内:「商店街」に名取 理子さんが現れました。
ウェインライト > 「ふっ、この美しきウェインライトの臀部に触れるとは、なんと不埒なゴミよ……」

そんなことを呟きながら、ベンチのガムを処理するウェインライト。
美しくないものはきちんと処分しないとね。

名取 理子 > (トートバッグを肩にかけた少女が一人で歩いている。)
(買い出しに来たのはいいものの、この格好だとサボりだと思われないかな…などと考えながら。)

……どこだったかな、あの店。
(しばしきょろきょろしながら歩く。)

ウェインライト > 見回せば。

「ええい、このガムめ。おもったよりねばつくな」

燃えるような金の髪と融かす赤い瞳を持った、美貌の吸血鬼。

そんな存在が、しゃがみ込みながらベンチについたガムと戦っていた。

「ふっ、この美しきウェインライトが拭ってやろうというのにずいぶんと意固地なガムよ……」

名取 理子 > (探しているのは美子の行きつけの食料品店である。如何せん、理子自身は料理に興味がないので、美子が残した地図を頼りに来たのだが…。)
うむ、分からんな。誰かに聞いてみるか。

あの、すいません、
(取り敢えず目についた人に話しかけてみた。が、実は一人言を喋る謎の人物。美しい外見にはっとしたはいいが、やっていることが面白すぎて、つい口をつぐむ。)

ウェインライト > 武器はただひとつ。

それは白く。
それは柔らかで。
それはウェインライトが手にもつだけで華やいだ。

要するにただの安物のハンカチで、必死にガムを掃除するウェインライト。

その悪戦苦闘に声をかけようという猛者は居ないらしい。

しかし美とは孤独がつきまとう。

そう、渾身の力を込めてガムをこすったその瞬間――。

「あ」

ガムがずるりと伸びて、手が横滑りした。
体勢は崩れ、ベンチへと頭が吸い込まれていく。

打撲/出血/ガムはとれました。

今は、ウェインライトの頭部に不思議とモザイクがかかっている。

※このガムはあとで美味しくゴミ処理場がいただきました

名取 理子 > (ハンカチを取り出した人影。その美貌は真実であり、理子は思わず見とれた。)

(しかし、それでもやってることがアレである。綺麗好きという見方をしておこう。と、思った刹那ーー)

え、ええーーー!?だ、大丈夫ですか!?
(流石の事態に駆け寄らざるを得なかった。)

ウェインライト > 返事はない。ウェインライトは穏やかな顔をして倒れ伏している。

嘘みたいだろ、死んでるんだぜ、こいつ。

いや、嘘も何も、頭からモザイクと血を流している姿など、キテレツ極まりない。

脈拍を見るか。呼気を確認するか。
どのような手段であれ、間違いなく――死んでいた。

名取 理子 > (急いで駆け寄ったものの、返事がない。どころかーー)

え、なんだこれ…。
(よく見ると様子がおかしい。というのは、返事がないこともそうだが、血が流れている。…のもそうだが、モザイクがかかっている。これは…怪我をした瞬間人目につくことを配慮して…いやそんなことは普通しないし今は果てしなくどうでもいいのだ!この不審人物の安否を確かめねば!)

……こういう時は不用意に動かさない方がいい。出血があるからな…。
(最悪の事態でありませんように。そう願いながら顔を近づける。呼気の確認。こ、これは…。)

し、死んでる………。
(真っ青な顔で立ち竦む理子。どうする理子。)

き、救急車、じゃない、えっと……死んでる人はどうしたらいいんだっけ。
(今まで遭遇したことのない事態にわたわたと動揺する。)
……取り敢えず、風紀委員に電話をかけてみるか…。

ウェインライト > 彼女が電話をかけようとした刹那。

「なに、案ずることはない。全ては夢の中。美しきの不条理の中に生きたと思いたまえ」

背後からフィンガースナップの音が響く。

いつの間にか居て/最初からそこに居たかのように。

意識の間隙、その瞬間。目の前の死体は消え失せ、
その場に居る全ての人間の死角に立っている。

「故に、連絡は不要だよ。なに、少々特殊な事情でね」

涼やかな声を風に載せ、ウェインライトは優雅に復活した。

名取 理子 > え…?
(背後から凛とした音が響く。振り向くと、何事もなかったかのような美しいその人は、綺麗なありのままの姿で理子の前に立っている。)

え、あれ、どういう…こと、ですか?
け、怪我は?息もしてなかったし…だ、大丈夫…なんですか?
(表情は未だ青ざめたまま。特殊な人間はこの島にはいくらでも居るのだろうが、いざ会ってみるとなかなか衝撃的であった。)

ウェインライト > 「大丈夫ではなかったが、この最も美しきウェインライトはただの人間ではない、ということだよ」

ベンチに残されたハンカチとガムだけゴミ箱に捨てて、
改めて満足そうにベンチに座る。

最早ジーンズを汚すものはなく、ゆったりと足を組みはじめ。


「説明すればやや長くなる。それほどまでにこの美しいこの僕に興味があるというのなら説明するがね!」

名取 理子 > ……そうですか。でも、命がなくなっていないのならそれでよしとしましょう。よかったです。
(心底ほっとして胸を撫で下ろす。取り出した携帯電話をしまいながら。)

何やら厄介な能力のようですね…。ええ、あなたは大変興味深いですね。まず男なのですか、女なのですか?
(ちょっと頭が理系よりなので、つい生物学的な観点で観察してしまう。美貌にはあまり興味はなさそうだ。)

ご案内:「商店街」に名取 理子さんが現れました。
ウェインライト > ふと、天を仰いだ。いささか空が青い。

瞼を震わせるように伏せ、両手を広げると。

「この僕に性差などはないよ。男でもあるし、女でもある。
あるいは、男でもないし女でもない」

己が身体を抱き寄せて。
しなをつくるようにして悶えた。

幾分、女性的ではあるが。確かに女性とも男性ともとれる美しさだ。
胸が膨らんでいるために、女性寄りに見えるかもしれないが。

名取 理子 > はあ…なるほど。深い…のかな?
(いいことを言っているようだが、あまりにもナルシスト的な動作にちょっと引いている!)

要は両性的な感じだととっても構いませんか?それか、体だけ女性…とか?
(胸の膨らみを見て、一応は女の体と認識したのだろう。眼鏡のつるをあげてまじまじと見とれる…というよりは観察している。)

自分のことがお好きなようですね。よいことだと思います。……一応。
あ、ところで、この辺で食料品店はありますか?ちょっと道に迷ってしまったようで。この辺のこと、分かりますか?
(相手が無事なことも分かったので、ようやっと自分の目的を思い出す。もしかしたらこの辺の人ではないかも、と思い、一応の確認も兼ねて。)

ウェインライト > 「ふっ……」

観察されれば、美しくポーズを取った。
珍妙な死さえなければ、かつて学園の生徒の多くを魅了したウェインライト。

存在自体がただのギャグだが、しかし、ただのギャグではない。

「なに。肉体的にも両方の特徴を兼ね備えているということ。
この場合であれば、両性というのが正しいだろう」

指を鳴らし/溢れるような吐息/射抜くような赤い視線

「然り。もちろん僕は自分のことを愛している。
だが、そも己のことを愛せぬものなど、不完全だと思わんかね?」

問いかけながら、指を走らせる。一時間、歩きまわった甲斐はあった。
やったねウェインライト。死んだことは決して無駄ではなかった。

「食料品店ならば、この先を真っ直ぐいったところにひとつと、あの先の2つ目の路地。そこを曲がってすぐ目の前にもあったね」

名取 理子 > (理子は学園に来たばかりで、目の前の美しい人の噂は全く知らない。それでも、美しいその人は人目を引くには十分すぎる。)

さぞかし、あなたはモテるのでは?私はあまり人の外見に興味は無い方ですが、美しいことは認めます。素晴らしい美貌だ…。

自分のこと…ですか。
(少し理子の表情が翳る。自身の悩ましい多重人格について言及されているようで、ちくりと胸が痛くなる。微笑みを絶やさないようにしているが、どこか無理をしているように見えるかも。)

……そうですね。ただ、完璧や完全がどういうことなのか、私はもっと考えて生きたいですね。あなたが自身をそう評価するのなら、それもまた、真実なのかもしれませんが。

ああ、助かりました。ご丁寧にありがとうございます。
お礼に何か…。
(と思ったが、買い物前なので手持ちが何もない。得意の薬を作っても、この人には必要なさそうだ。困った。)

ウェインライト > 相手のことを流し目で捉えながら、口の端を上げ。

「モテるというのが何を指すかは知らないが、
この僕の美しさはかつて広くに知られていたものさ。
老若男女の区別を問わず、ね」

言ってから、ああ、なるほど。これがモテるということかな?
などと小首をかしげながら息を漏らして、

「なに。どのようなものであれ、己がそれを愛するならばそれは美しさとなるさ。
この最も優美にして最も華麗な吸血鬼であるこの僕には叶うまいが、ね」

片目を閉じてウインク。
礼を言われれば、そのまま両の目を閉じて頭を振った。

「構わんよ。僕は僕の美学に従っただけ。何か手間のかかるようなことをしたわけではない」

血は欲していたが、物乞いになりたいわけではない。
空腹の虫が唸りを上げたような気がしたが、血反吐ごと飲み込んで抑え込んだ。

名取 理子 > 確かに、あなたのような人はあっという間に有名人になるでしょうね。

吸血鬼…?なるほど、道理で…。
 (納得したように、白い肌をまじまじと見つめる。)
てっきり、陽を避けるような格好をするものと思っていましたが。以外とラフなんですね…。

 (ふと、耳が微かな音を捉えたような気がする。)
……もしかして、空腹なのですか?あ、でしたらこのあと何か買って…
 (そこまで言いかけて、目の前の人物が吸血鬼であったことに気付く。はっとして何かを取り繕おうと。)

……もしや血をご所望ですかね…。

ウェインライト > 「かつて、この僕を傷つけられるものはいなかった。
人も、太陽も、何もかもね」

過去形で語ることに相手は気づくだろうか。
今やその権能は、逆転するようにその身を蝕んでいる。

だが、それを悔やむ素振りはない。あくまでも自然に語る。

が。

「ごふっ……」

続く言葉には血反吐(※モザイク仕様)を吹き出した。
空腹を見とがめられたとは、実に貴族らしくない。

ややもベンチから滑り落ちると膝をついて、そして――。

「こほん」

気を取り直しすと改めて、意識の間隙を縫って再出現。

「確かに、血を求めてはいるが、対価として求めるつもりはないよ。
己の力を切り売りし対価として血を吸うなどと……美しくはない。
かくも、吸血鬼とは血を捧げられる存在であるべきだ」

言いながら、優美に足を組み替える。

名取 理子 >  (粛々とした語りを静かに聞いている。とても重々しい内容のような気がするが、先程からまったく同じ調子で話されるとあたかも世間話のようだ。こういうところも魅力なのだろうなあ、などと、涼やかな声に聞き惚れていると。)

……だ、大丈夫…ですか?
 (2度目のモザイクなので驚きは緩和されてはいたものの、唐突すぎて声をかけざるを得ない。)

 (すぐに持ち直したことにはただ感心するのみだが、理子自身は大分緊張した面持ちに戻った。)
あなたはいい人ですね。しかし、その様子だとなかなかしんどいようですが…。

あの、そういうものではないかもしれませんが…薬とかは効く体質なんでしょうか。実は私、薬を作るのが得意というか異能なので、もしお役に立てたら…という感じです。

ウェインライト > 「もちろんだ。この程度では、僕の美はいささかの揺るぎもないよ」

微笑みながら余裕の表情。
強がりではない。本気でそう思っている。
周囲の一般人は間違いなくヒイているだろうが。

「ふ。この苦痛はね。かつて僕と戦った者から受けたものさ。
言っただろう。この僕を傷つけられるものはいなかった、と。
しかしその最期の戦いで、それは覆された。
――あれは美しかった。全霊を賭すとはあのことだね」

熱のこもった吐息を漏らした。
あれこそ、僕の次に美しかったものだと。そう呟きながら。

「だから、僕はこの呪詛を甘んじて受け入れている。
僕のプライドさ。これを恥じるつもりもないし、
害だと感じるつもりもない。
君の申し出は嬉しいが…………」

断るつもりであった。なんとはなしに立てた指が、ゆっくりと揺れて。

「いや。そうだね。止血、鎮痛の効果があるものがあれば、是非。
この身に使うわけではないが、少々入用になるかもしれない」

相手の好意をはねのけ続けるのもまた、美しくはない。
止血・鎮痛目的の薬であれば、使う機会はいずれ生まれるであろう。

名取 理子 > 本当に自分に自信があるんですね。私もそれくらい言い切れれば良いのですが。

呪詛を受け入れる…?とても私の想像には及びませんね。それだけ過酷な思いをしておきながら許容できるのはそれだけの経験故か……いえ、あなたの人格もあるのでしょうね、きっと。
 (僅かに微笑むが、端から見れば笑顔に満たないようなある種の憂いを帯びた表情に見えるかもしれない。)

そうか、では止血剤と鎮痛剤、両方お作りしましょう。用途はなんであれ、お役に立てるのなら。
 (そう言うとトートバッグから掌ほどのシャーレを取り出す。先の問題のベンチの前へ移動すると、軽くタオルでベンチを乾拭きした後、シャーレを置く。)

そうと決まれば手早く済ませていただきます。
(シャーレを指差し、)
…清潔なので、気にしないでいただけると。

 (口を挟む間もなく、トートから薬草類を無造作に取り出す。適量シャーレに取り分けると、3秒ほど手を翳した後、シャーレの上が青く光輝き、鎮静するだろう。シャーレの上には色の違う粉末が2種類のっていた。)

ウェインライト > 「いずれも、ただ僕は美に敬意を払っているに過ぎないさ」

端的に言葉をまとめた後に、少しだけ目を細める。

「なに、もし僕に美しさを見出したのなら、君もいずれ自分を愛することができるだろうさ」

などと嘯きながら、薬草に手をかざそうとする名取を見つめた。
力が発動すれば、ほう、と息を漏らして。

「結果を示す力。なるほど。
この僕の術式ではないけれど、面白い作用だね」

薬が出来る様を見届ける。
良い物を見た、と拍手して、

「うむ。ありがとう。感謝するよ」

ご案内:「商店街」に名取 理子さんが現れました。
ご案内:「商店街」に名取 理子さんが現れました。
ご案内:「商店街」に名取 理子さんが現れました。
ご案内:「商店街」に名取 理子さんが現れました。
ご案内:「商店街」に名取 理子さんが現れました。
ご案内:「商店街」に名取 理子さんが現れました。
ご案内:「商店街」に名取 理子さんが現れました。
ご案内:「商店街」に名取 理子さんが現れました。
ご案内:「商店街」に名取 理子さんが現れました。
ご案内:「商店街」に名取 理子さんが現れました。
名取 理子 > (粉末を薬包紙に包み、真空式の小さなビニールに入れて渡す。)

取り敢えず、1週間分で見積もっておきました。目安は一日一回。どちらも24時間は最低でも空けてください。

(穏やかに微笑みながら、薬を手渡す。)

……余計なお世話かもしれませんが、無理をなさらずに。また必要になった時はこの辺りをうろうろしていてください。いつでも、お力になりますよ。

ウェインライト > 「ふ。この僕は、無理だとか、無茶だとか。そういったことはしないさ。
なにせ僕は、僕として生きているだけなのだから……!」

だから大丈夫だと、彼女の肩を叩く。
薬を受け取り、仕舞いこむと。

「さて、僕もそろそろ次の場所へ向かうとしようかな。
風の吹くまま気の向くままに、揺れる木の葉のように舞う僕……ふ、美しいな」

そんなことを言いながら立ち上がり。
颯爽と歩き出していく。

風の吹くまま。
風系能力者の暴走か。あるいは大自然のいたずらか。
吹き抜けた風が地に落ちた新聞紙を巻き上げる。

顔を包む新聞紙/バランスを崩す体躯/崩れ落ち、倒れこむ。

――ウェインライトは、最後まで己を貫いた。

死因・風の悪戯

死体は消えて、彼はどこかへ去っていった……。

ご案内:「商店街」からウェインライトさんが去りました。
名取 理子 >  (颯爽と去っていく背中はとても魅力的だった。やはり、理子が思っているよりもずっと強い人はいるものなのだ。そう思った時、強い風に前髪をあおられていると、)

(倒れ込む影を見た気がする。しかし、そこから先はもう美しくも温厚な吸血鬼の姿は跡形もなく消え去っていた。)

名取 理子 > ……なんだか凄い人だったな。

 (ひとりごちる。唐突に用事を思い出して。)
……そうだ買い物。ああ、これ次の授業間に合わないかな…。理系の自習だったから余裕こいて出てきちゃったけど、美子には怒られるな…。
 (なんて焦りながら急いで食料品店に向かったあとのことは、また別の話。)

ご案内:「商店街」から名取 理子さんが去りました。
ご案内:「商店街」にアルラウネさんが現れました。
アルラウネ > 「わぁぁ~!
 ここが商店街なんだぁ。人がいっぱい居る~!」

《目を輝かせてはしゃぐのは、緑の肌、髪、頭部と腰部に花を咲かせた、幼い少女。
 つい最近、正門付近に植えられた花精の少女は、昼は自由時間とばかりに色んな場所を探検している。
 昨日は学校周辺を探検したから、今日は少し遠出をしたのだ》

「あっ、こんにちわぁ~♪」

《少女を見ていた通行人に、笑顔で挨拶をする。
 すると、通行人もまた笑顔になり、歩いていった。
 商店街の住人は、少女の一人歩きを見守るようにしているものの、好奇の視線はあれど警戒や拒絶の視線は感じられない。
 学園側から通達があったゆえに、事前知識があったのだろう》

アルラウネ > 「色んなお店があるんだなぁ。
 みんなここでお買い物するんだぁ……」

《きょろきょろと周りを見回して、人や商店の多さに目が回りそうになる。
 遊びに来ては見たものの、実のところ買い物の仕方も、どの店が何を売っているかも、良く知らない》

「うーん、うーん、どうしよっかなぁ?」

《困った花精は、背伸びをしてあたりを見たり、指を顎に当てて首を傾げてみたりして、商店街の通りに立ち尽くしている。
 周囲には、甘い花の香りがふわふわと漂い始めるだろう》

アルラウネ > 「う~ん……あ、そうだ!
 お水を買ってみようっと!」

《そう名案を思いついた! 見たいに手を打って、少女は肩から袈裟に提げたポシェットを探る。
 出てきたのは子供用の小さなお財布。
 中には五百円玉が一枚》

「お水ってどこに売ってるのかなあ?」

《ひょこひょこと、店を通りから覗きつつ、歩き始める。
 さてさて、お水を売っている商店を、見つけることが出来るのでしょうか?》

ご案内:「商店街」に烏丸 九郎さんが現れました。
烏丸 九郎 > んー…このへんでなんか買ってくか…

(少年は腹が減っていた。
かと言って、ものすごく腹が減っててしょうがない…
というわけでもなく、小腹がすいた程度の空腹感。
せっかく商店街を通りかかったので、商店街でなにか買って帰ろうと思い立ったのだ。)

アルラウネ > 「うーん、どこだろぉ?」

《そんな少年の視界に、何かを探すように忙しなく辺りを見回す、一風変わった少女の姿が映るだろうか。
 明らかに人間ではなさそうなその少女は、困ったように首を傾げていた》

烏丸 九郎 > やっぱコロッケ当たりが定番か…

(何の定番かはわからないが、商店街での間食といえば少年の中では肉屋のビーフコロッケだった
美味い、安い、腹にたまるの三拍子揃ったそれは
少年の若いお腹を満足させるだけの魅力があった。
そうと決まれば即断即決、意気揚々と肉屋へと歩み出す…が
その視界の端、何やら少女の姿をしたものが困っている…ように見えた。
少年は、少女の隣まで歩いて行くと、声をかけることにした。
困ってるならば、放っては置けない。)

おい、どうした?なんか探してんのか?

アルラウネ > 「あっ、こんにちわぁ~♪
 えっとですねー、お水を探してるんです!」

《声をかけられると、言葉通り花が咲いたような笑顔を見せて、挨拶をする。
 そして、探してるんですといいながら、額に手を当てて周りをきょろきょろと見始めた》

烏丸 九郎 > 水?水だったら自販機とかコンビニとか…100円ショップにも売ってるぜ?
わかるか?

(どう見ても人間ではない彼女に理解できるかはわからないが、ひと通り説明してみる。)

わかんねーなら連れてってやろうか?

(一つ間違えば人さらいの手口かも知れないが
少年に他意はなく、ただ、困ってる少女の手助けがしたいだけであった。)

烏丸 九郎 > (そういえば、少女の姿には見覚えがある、確かメールで告知があった。
学園の正門付近に現れた観葉植物…いや、こう見ると観葉植物といっていいのかどうか…。
遠目に見たことはあるが、実際話したことはない。
案外普通の少女なようで安心したが。)

アルラウネ > 「じはんき……?」

《とはなんだろう、とばかりに首を傾げる。首だけじゃなくて、全身で傾いていたが》

「あ、でも、コンビニは知ってます!
 いろんなものが売ってるって、お父さんが言ってました!」

《知ってる単語を聞けば、きらきらと目を輝かせる。
 けれど、右向いて、左を向いて、うーん、と唸る》

「でも、どこにあるか知りません……。
 おにーさん、連れてってくれますか?」

《好意に甘えるように、上目遣いでお願いしてみる。
 期待するようにふわふわと頭の花が揺れ、甘い香りを漂わせるだろう》

烏丸 九郎 > そっか、じゃぁ行こうぜ。
すぐ近くにあるからよ。

(上目遣いの少女には、人懐っこそうな笑顔を向けて
自然な動作で少女に手を差し出す。
最近年下の少女(のように見える子)とよく接してきたためか
悪意なくこういう行動が取れるようになっていた。
それがいいことか悪いことかは分からないが…)

アルラウネ > 「はいっ、ありがとうございますっ♪」

《嬉しそうに返事をすると、差し出された手を取ってみる。
 そして、なんとなくにぎにぎと、大きさを比べるようににぎってみて》

「……うーん」

《触った感触が、花精に覚えのある『お父さん』の手とは違う。
 興味深そうにちょっと真剣になって、両手で甲とか平とか、指先とかと、触ってみる》

烏丸 九郎 > (歩き出そうとすれば、少女がなんか自分の手をいじくってる。
しっくりこないのだろうか?それともやっぱり気安すぎたか?)

どうかしたか?手ぇつなぐのやだったら、繋がなくてもいいんだぜ?

(少女に配慮してか心なし、優しい口調で。)

烏丸 九郎 > (少年の手は、少年らしさのあるそれであり
しなやかな繊細さと、ごつごつとした無骨さを兼ね備えていた。
大人になりきらない、少年の手。まさにそのような感じであった)

アルラウネ > 「あっ、ううんっ。
 おにーさんの手が、お父さんのとは違うなぁ~って思ったの。
 お父さんよりやわらか~い」

《とりあえず、指先までしっかり触って満足したのか、普通に手を繋いで隣に並ぶ》

「えへへ、手を繋いで歩くのって、お父さん以外だと初めてー♪」

《少女は楽しそうに繋いだ手をぷらぷら揺らす。
 歩き始めれば、どこか弾むような歩調で歩くだろう》

烏丸 九郎 > へっへっへ、まぁ、まだガキだしな。俺も。

(大人の手が与える安心感にはかなわなかろう。
そう思いながらも、少女の手をしっかりと握り歩き出す。)

そうか、まぁ、あんたのお父さんのようにとは行かねぇけどよ
コンビニまではしっかり連れてってやるから安心しろよ。

(少女に手を揺られながら、ゆっくりと少女の歩調に合わせてあるき。
それでも、数分もする間に、すぐにコンビニについてしまうだろう。)

ご案内:「商店街」にソラとルナさんが現れました。
ソラとルナ > コンビニ直前。屋根の上から飛び降りた裸足の少女が烏丸さんの頭に着地を試みる。
異能か魔法かで多少衝撃は軽減されるが 踏まれればそれなりに痛い。

アルラウネ > 「はーい、おねがいしまーすっ♪」

《そうげんきに返事をして、少年に連れられ歩いていく。
 ほどなくしてコンビニに到着すれば、その建物を目を丸くして見上げるだろう》

「おおー、これが噂のコンビニなんですねっ!」

《どこの噂かは知らないが、そのコンビニを見上げて、目を輝かせた。
 どうやらいたく、感動しているらしい》

烏丸 九郎 > ぐおっ!?

(突如頭に少女降り立つとなると、さすがに変な声が上がる
頭に少女を乗せながら、何が起こったのかと考える。)

な、なんだ!?敵か!?

(こんな地味な攻撃をしてくる敵もいないだろうが。
手をつなぐ少女には危害を加えさせまいと、慌てて手を引き
自身の傍らへと引き寄せる)

ソラとルナ > 別方向から現れた銀髪の少女が 烏丸さんの頭の上から金髪の少女を引き摺り下ろす。
そのまま二人に頭を下げ、金髪の少女の頭を押さえつけてそちらにも礼をさせた。

アルラウネ > 「ひゃあっ?」

《コンビニに夢中になっていた花精は、引き寄せられると驚いた声を出す。
 そのまま、咄嗟に少年へと抱きついた》

烏丸 九郎 > んな…

(少女が頭から引きずり降ろされれば、頭に乗っていた圧力は消え
それと同時に張り詰めた緊張感も消え失せる。)

なんだ、おまえらか。
っと、ああ、わりい驚かせっちまったな。
俺も驚かされたんだが…

(抱きつく少女の背中をぽんぽんと叩いて落ち着かせるムーブ。)

ソラとルナ > 金髪の少女の頭を押さえ込みながら、
銀髪の少女は申し訳なさそうにしている。

頭を押さえられて前かがみの姿勢のままじたばたする金髪の少女。
よく見れば、思いっきりこめかみに指をいれられているのがわかるかもしれない。

アルラウネ > 「…………?」

《花精の少女は、少年に抱きつき背を叩かれながら、きょとんとした表情を浮かべている。
 なにがあったのか、よくわかっていないのだろう》

烏丸 九郎 > ああ、こいつらはちょっとした…なんていやいいのかな…まぁ、いいか。
とにかく、悪い奴らじゃねぇよ。安心していいぜ?

(自らの身体に抱きつく少女に、あまり説明になってない説明をする。
とにかく敵意がある存在ではないと。)

ちょっとじゃれつかれっちまってよ、俺がビビっただけだ。
とりあえず、お前らも、コンビニ行くか?

(金と銀の少女にも声をかけてみる。
予定変更、きょうはコンビニのホットスナックでお茶を濁そう。)

ソラとルナ > ようやく手を離してもらえた金髪の少女が嬉しそうに烏丸さんと
アルラウネさんの周りをくるくると回り始める。

銀髪の少女はその様子をちらりとみて、少し申し訳なさそうに頭を下げた。

アルラウネ > 「うん……? んー……?」

《少年に言われれば、なにか危険があるわけじゃないってことはとりあえずわかった。
 まあそもそも、危険を感じていたわけではなかったが。
 自分達の周りを動き回る少女を見れば、花精はまた不思議そうに首を傾げるだろう》

ソラとルナ > 視線を感じて、金髪の少女が足を止める。
そして、アルラウネさんの方を向いてにっこりと無邪気な笑みを浮かべた。

対照的に、銀髪の少女はどちらかといえばぼんやりした表情。
時々アルラウネさんの方を見るが、あまり笑わないようだ。

烏丸 九郎 > 不思議な奴らだけど、いい奴らだぜ?
とりあえず、店の前で騒いでたら迷惑になるからな
入っちまおうぜ。

(銀髪の少女にもう頭は下げなくていいぜ、と言いながら
空いてる手を差し出して)

アルラウネ > 「……こんにちは?」

《じーっと、金髪の少女を見つめ、銀髪の少女を見つめ、挨拶をしてみる。
 そのじっと見つめる様子は、子供が知らないものを一生懸命に観察しているのと、同じような様子だろう》

「……あっ、はいっ」

《店に入ろうと促されれば、花精は少年の腕にぎゅっと抱きつき、そのまま入店するだろう》

ソラとルナ > 挨拶をされると 銀髪の少女は丁寧な動作で
頭を下げて、同じように烏丸さんについていく。

金髪の少女はひとりで先にコンビニに入っていた様子。
店の中でもくるくる回ろうとして、片割れの少女に止められた。

烏丸 九郎 > (てれてれてれーんてれてれてーん♪と、コンビニに入店すれば、軽快な音楽がお出迎えするだろう。
明るく、清潔な店内には、商品がこれでもかとばかりに陳列されている。
少年は手慣れた様子で籠を取り、腕に抱きついている少女を連れ、早速、飲料水のおいてあるコーナーへと足を運ぶ。)

ほら、ここに水が置いてある。好きなやつ、選んでいいぜ。

アルラウネ > 「わぁぁー……」

《店内に入れば、その所狭しと並べられている無数の品々に圧倒され、感嘆の声を上げる。
 あんまりびっくりしたのか、目を丸くして少年の腕からは離れる。……手は繋いだままだったが》

「わぁ、お水もこんなにいっぱいあるんですねっ!」

《飲料水のコーナーへ手を引かれ行けば、やはり驚いたように声を上げた。
 好きなものを選んでいいとは言われたものの、目移りしてしまう。
 ……が、その視線は明らかに水以外の飲み物も捕らえているだろう。
 それもそのはず。花精の少女には、どれが水でなにがジュースかなどと、見分けがついていないのだ》

烏丸 九郎 > 色がついてるのはジュースとかお茶とかだぜ?
水はこっちだ。
まぁ、飲めるなら気にしないっていうんだったらなんでもいいんだがよ。

(目移りしてる少女には一応教えておく。
自販機を知らなかった子だから、常識にはあまり明るくないのだろう。
金髪と銀髪の少女たちも傍に呼び寄せて、好きなもん一つ選んでいいぞと言っておく)

ソラとルナ > 好きなものひとつ と言われて、
金髪の少女は喜んで店内を探しに行く。
だいたい予想通りの反応だろう。

銀髪の少女は、少し申し訳なさそうな表情を見せ、
きょろきょろと辺りを見回す。
しばらく考えて、値引きされた見切り品の
惣菜パンを手に取り、カゴに入れた。

ちょうどその頃、金髪の少女も戻ってきて、
大袋入りのキャンディをカゴに放り込んだ。

烏丸 九郎 > はは、遠慮しなくてもいいのによ。

(控えめな銀髪の少女のチョイスに苦笑する。
さすがにコンビニでそんな無茶な値段がするものがおいてあるわけでもなし
一品ぐらいならどれを選ばれてもあまり懐は痛まない。)

アルラウネ > 「じゅーす、おちゃ……」

《その単語は、一応知ってはいた。花精の少女は飲んだことはないものの、そういうものがあると聞いていた》

「えっと、それじゃあ……これっ!」

《手に取ったのは、黄色い色のオレンジジュース。
 花精の持つ花弁と同系色だからか、興味を引かれたのかもしれない》

「ねえねえおにーさん、これを買うのってどうするんですかー?」

《金銀の少女達を見ている少年の袖を引っ張ってたずねた》

烏丸 九郎 > ああ、買うのはな…レジ…あそこにいる店員に
商品を出して、お金を出せばいい。
今日のところは俺がおごるからよ、気にすんな。
ところで、おまえ…そういえば名前聞いてなかったな…
まぁ、それは後でいいか。
お前は、なにか食べることはできるのか?

(袖を引っ張られながら、少女が手にとったオレンジジュースも一緒にかごの中に入れつつ聞いてみる。)

アルラウネ > 「はーい、ありがとうございますっ♪」

《おごる、という言葉は知らなかったけれど、何となく買ってくれるみたいだ、というニュアンスは感じ取り、お礼を言う。
 なにか食べられるのかと聞かれれば、うーん、と首を傾げた》

「ええっとー……あいすくりーむ? は食べた事あります!」

《花精の少女は、普通の植物同様、光合成によってエネルギーをまかなう。
 普通の食事が出来るかどうかは、花精自身にもわからなかった》

ソラとルナ > 奢ってもらえるとのことで、嬉しそうな金髪の少女。
それと対照的に、申し訳なさそうな銀髪の少女。

二人の性格の違いがよくわかる光景である。

銀髪の少女はアルラウネさんの話に耳を傾ける。
相変わらず表情に乏しいが、どうやら興味を持っているらしい。

烏丸 九郎 > んー、それじゃァアイスも一緒に買うか。
別のもん買って食えなかったじゃ、可哀想だもんな。
お前らも、何か飲みもん欲しかったら言えよ?

(金と銀の少女にも声をかけて、自身もコーラを籠に放り込む。
アイスのワゴンへと移動し、適当にバニラアイスを取ると、籠にいれる。
ウルトラカップ。やすいやつだ。)

ソラとルナ > 金髪の少女は嬉々としてアイスのショーケースに手を伸ばす。
躊躇いなく掴み取ったのは、あんまり大きくないのに一番値段の高いカップアイス。
すかさず銀髪の少女がその手をひっぱたいてアイスを払い落とす。
代わりに、一番安いチューペットを握らせた。

烏丸 九郎 > お、おう、ワリィな。なんか。

(さすがにアレは高い。高いのだ。少年から見れば高級品ともいえよう。
ここは銀髪の少女に感謝せずにいられなかった。)

アルラウネ > 「わあっ、あいすも食べていいんですかっ?
 えへへ、あいすくりーむ大好きですっ」

《研究室に居た頃から、たまに食べさせてもらっていたが、どうやら気に入っていたらしい。
 嬉しそうに少年の腕に抱きついて、笑顔を浮かべている。
 そうしながらも、少女達の動きは気になっているようで、あいすをとったり、叩かれたりと、その様子を少年に掴まりながら観察している》

【さて、花精に抱きつかれている少年だったが。
 接触による吸精の影響もあってか、疲労感こそそう感じられないものの、商店街に来た頃と比べ、随分と空腹感が強まっていることだろう】

烏丸 九郎 > ん…
俺もちっと腹が減ってきたな…。
よし、他に買うもんはねーな?

(ホットスナックだけで済ませるつもりだったが、少女たちの相手は意外とエネルギーを使うようだ。お腹が空いた。
せっかくなので、自分もアイスを手に取る。ウルトラカップ、バニラ。安いやつだ。
少女に抱きつかれたままレジへと向かう。)

アルラウネ > 「ありませーんっ!」

《元気に返事をして、一緒にレジへと向かう。
 どんな風に物を買うのかと、興味津々といった様子で眺めている》

ソラとルナ > 対抗心なのかなんなのか。
アルラウネさんの反対側から金髪の少女が抱きつく。

銀髪の少女は今日何度目になるのか、烏丸さんに頭を下げた。
レジまでついていくのは迷惑だと判断したのか、
先に店の外に出て 自動ドアが反応しない辺りで待っている。

アルラウネ > 「むむ……!」

《なんとなく、本当になんとなくだったが、金髪の少女が反対側で抱きつくと、もやもやっとした気持ちになった。
 だからというわけでは、ないのかもしれないが。少年へ抱きつく力が強まっただろう》

ソラとルナ > 反対側で、植物の少女の手に力がこもったのが見えた。

負けじと金髪の少女もその手に力を込める。
指が食い込んで地味に痛い。

烏丸 九郎 > (少女二人に抱きつかれつつ、レジへと向かう。
両手がふさがりながらも、銀髪の少女には、気にするなと声をかける。)

っと、ちょっとワリィな。

(レジに籠を置くと、店員が「いらっしゃいませー、STICAはお持ちですか?」と声をかけてくる。
持ってはいるものの、少女の社会見学のためにも現金で買い物することにした。)

あと、ゴールデンチキン一個。

(店員はてきぱきとチキンを用意すると、レジに打ち込みを開始する。)

アルラウネ > 「おおー……っ!」

《花精の少女はまたも、感動したように声を上げる。
 まだ商品を預けただけなのだが、店員との僅かなやり取りすらも新鮮で、心が躍る光景なのだろう》

烏丸 九郎 > (バーコードを読み込みながら、レジの操作をする店員。
強く二人に抱きつかれながらも財布からお金を出して支払いを済ませる。
って、ちゃんと見てるだろうか?
なんかふたりともさっきよりも力がこもってるし。
かと言って、振り払うこともなく、二人の好きにさせておく)

アルラウネ > 「…………っ!」

《見ているかどうかといえば、その心配はまったくなく。
 少年と店員のやり取り、お金の行き来、その一つ一つに目を輝かせている。
 心なしか、花の甘い香りが強まったように感じられるだろうか》

ソラとルナ > 花の香りに気づくと 金髪の少女は烏丸さんに
抱きついたまま少し位置をずらし、背伸びするようにして
すんすんと花の香りを嗅ぎ始めた。

烏丸 九郎 > ほら、行くぞ。

(お釣りを受け取れば、店員は、「ありがとうございましたー」と一行を見送るだろう。
片手に袋を下げてつつも、その両腕を少女たちに預け
コンビニを後にする。ソラが位置をずらすと、ちょっと歩きにくい。)

アルラウネ > 《レジでのやり取りに夢中な花精は、嗅がれている事には気付かない。
 甘い香りを嗅ぎ続けていれば、どこか楽しげな気分が盛り上がってくるだろう》

「はーいっ♪」

《買い物の様子が見れて、とても満足した様子で。
 花精の少女は満ち足りた表情で少年と共にコンビニを出て行く》

ソラとルナ > だんだん楽しくなってきて
今度は烏丸さんではなくアルラウネさんに抱きつく。

コンビニ外で待機していた銀髪の少女は
アルラウネさんに申し訳なさそうな視線を
向けると、くいくいと軽く金髪の少女の袖を引く。

アルラウネ > 「ひゃあっ」

《突然抱きつかれれば、びっくりしたように声を上げる。
 けれど、だからと言って振り払うような様子は無さそうだ》

烏丸 九郎 > えーっと…それじゃぁこれと、これな。

(ソラに抱きつかれている少女に、オレンジジュースとアイスクリームを差し出す。
二人がじゃれあってる姿は、なんとなく微笑ましい。
自身も、チキンとアイスを取り出すと、そのまま袋ごと、銀髪の少女に差し出して。)

ソラとルナ > ルナは烏丸さんに向かって
いつもの如く深く頭を下げる。

アルラウネさんと戯れているソラの
姿を見ると、落ち着くまでそのまま袋を持って待っているつもりの様子。

アルラウネ > 「あっ、ありがとうございますっ!」

《お礼を言って、受け取るために手を離す。
 とはいえ、金髪の少女に抱きつかれたままだと食べられない。
 振り払うつもりはないが、とりあえず体をよじって逃げ出そうとしてみた》

ソラとルナ > ちょっと迷って、邪魔にならない程度に抱きつく位置を下げる。
さっきよりはましだが邪魔といえば邪魔。

ルナは相変わらずソラの袖を軽く引いて
引き離そうとはしている様子。

アルラウネ > 「うーん、んー……」

《どうしよう? と、どことなく困った様子で、少年を見上げる。
 花精のいた研究室では、もちろんこんな事は起こり得ず。
 こういう時にどうしたらいいのか、わからないようだ》

烏丸 九郎 > へっへ、気に入られたみてーだな。仲良くしろよ?

(微笑ましい三人のやりとりを見ながら、チキンにかぶりつく。
外はかりっと、中はジューシー。ジャンクな旨味が口の中に広がる。
これだからコンビニのホットスナックやめられないのだ。)

そういや、名前聞いてなかったっけ。俺は、烏丸九郎だ。
よろしくな。

(音界の覇者の件は多分いってもわからないだろうから割愛。
少女の困ったような視線を受ければ、銀髪の少女の持つ買い物袋から、チューペットを一本取り出し、ソラに差し出してみる。)

ソラとルナ > あっさりとエサにつられて手を離す。ちょろい。

ソラほど露骨に嗅ぎに行くことはしないが、
ルナもアルラウネさんの花の香りに少し
興味がある様子。

アルラウネ > 「なかよく……」

《抱きついている少女を見ながら、仲良くするって、どうするんだろう? と、新たな疑問が生まれる。
 そもそも、仲が良い状態というのがどういうものなのか、ピンとこなかった》

「ほえ、名前ですか?
 えっとー、アルラウネって呼ばれてますっ」

《そんな疑問はとりあえず置いておいて、少年の問いに答える。
 少年の名前を聞けばうーん、と唸って、一転笑顔に》

「よろしくおねがいしますっ、くろーおにーさん!」

《ぺこり、と頭を下げる。
 そして金髪の少女がチューペットに釣られて離れると、自分もあいすを食べようと思って……きょろきょろと顔を動かす。
 食べるのはいいけれど、ジュースとアイスを持ったままじゃ、飲めないし食べられない。
 どうしよう、と。また困ってしまった》

ソラとルナ > ちょいちょい、とアルラウネさんの肩を銀髪の少女がつつく。
そしてそのまま、コンビニ横にあるベンチを指差した。
座って膝の上なりベンチの上なりにどちらかをおけば
食事は取れるだろう。

烏丸 九郎 > ああ、よろしくな。

っと、そうだな…。

(チキンをもしゃもしゃと始末しながら、銀髪の少女の指差すベンチへと向かう。
小さな少女といえど、三人も座れば満杯だろうから、自分は座らない。)

アルラウネ > 「あ……ありがとうっ」

《銀髪の少女にお礼を言うと、てけてけと、ベンチに駆け寄って、ちょこん、と腰掛ける。
 そこでまず、ジュースは横において、アイスの蓋を開けた。
 甘いバニラの匂いに頬を綻ばせ、スプーンで掬って一口》

「――~~っ♪」

《声にならない歓声。
 冷たくて甘いアイスに、スプーンを持った手で頬を押さえ、足をぱたぱたとバタつかせて喜んでいる》

ソラとルナ > アルラウネさんの横にソラがすわり、
チューペットをぺきっと折って食べ始める。

ルナはまだ手をつけられていないものを
袋の中にしまいこみ、ベンチ横に立って
惣菜パンをもそもそと齧っている。

烏丸 九郎 > (チキンを始末すれば、次はアイス。
アイスの蓋を開ければ、ひんやりとした冷気がわずかに感じられる。
スプーンで掬ってひとくち。
甘い冷たい美味い。
この季節はやはりアイスだ。
惣菜パンをかじってる少女にも一口おすそ分けしようとしてみる)

ソラとルナ > 烏丸さんの視線に気づき、
軽く頭を下げて口を開け…………

開けようとしてその場で固まる。
じっとスプーンを見つめると 目を逸らし、
再びパンを齧る作業に戻った。

烏丸 九郎 > あー…ちょっとまってろ。

(まずったことに気がついたのか、アイスをベンチに置くと、慌ててコンビニへと走ってゆく。
すぐに戻ってくれば、その手には新しいスプーン。
銀髪の少女にアイスとともに差し出す。)

ソラとルナ > 「…………。」

申し訳なさそうな表情で控えめにアイスをすくって一口。

しばしその味を堪能して、また頭を下げる。

ソラは、にやにやしながらそれを見る。
すでにチューペットは食べ終えたようだ。

アルラウネ > 「ん~っ♪」

《アイスを一口食べるたびに、きゃ~♪ っと歓声を上げたり、身をよじったり、全身で感情表現をしながら食べ進める。
 程なくしてアイスの容器は空になり、どこか恍惚とした、幸せそうな表情の花精が居た。
 他の三人の様子など目に入っていないようだ。
 頭の花が風もないのにゆらゆらと楽しげに揺れて、先程よりも甘ったるい香りが漂うだろう。
 その香りを吸えば、心地良い幸福感が得られるかもしれない。
 ……多量に吸えば、少々トリップする事になるかもしれないが》

烏丸 九郎 > へっへっへ、気にすんな。

(頭を下げる少女には、笑って見せて。
自身ももうひとくちアイスを食べる。バニラとは違った甘い香りが漂っているようだが…
楽しげな少女たちを見ていると、何か幸せな気分になってくる。それがこの香りのせいだとは露とも知らない。
これがあれか、父性というやつだろうか?
ロリコンではない、それは確実だ。などと考えたりして。)

ソラとルナ > にへら、と。いつもより更に笑顔な金髪の少女。
甘い香りに当てられてすこしクラクラしてきた銀髪の少女。

だが、片割れの様子を見て惚けているわけにもいかないと思ったようで。
余計なことをしないように、金髪の少女を見張り始める。

アルラウネ > 《そんな四人の下へ、遠く学園の方からチャイムが聞えてくるだろうか。
 その音にはっとして、花精はぴょこん、と立ち上がる》

「おにーさん、私、そろそろ戻らないとっ」

《と、少年へ言いつつ、学園のほうを見やる。
 少年がここに居るとおり、既に生徒の下校は始まっていたが、それがもう直ぐピークになるだろう。
 花精の少女にとって、その下校する生徒達に挨拶し、見送ることが日課になっているのだ。
 花精が立ち上がると、甘い香りも少々落ち着き始める》

烏丸 九郎 > お、そうか。
確か学園の正門だったか。気をつけて帰るんだぜ?
何なら送ってくか?どうせ、そう遠くはねぇしよ。

(立ち上がったアルラウネを見下ろしつつ。
まぁ、送らなくても大丈夫だろうが…小さい子の面倒を見るのが年長者というものだ。)

アルラウネ > 「ううん、大丈夫です!
 あいす食べたから元気いっぱいなので!」

《買ってもらったジュースをしっかり持って、駆け出そう、として足を止め振り返る》

「あの、くろーおにーさん!
 今日はありがとーございましたっ」

《と、行儀良くお辞儀して、ベンチの二人にも手を振る》

「えーっと、二人もありがとーっ! またねーっ」

《そういえば名前……どころか声も聞いてないかも、と思いつつも。
 三人にそれぞれ挨拶し、背を向けて駆け出していきました》

ソラとルナ > 金髪の少女は手を振って見送り、
銀髪の少女は頭を下げて見送る。

いつもよりハイになっているソラは
烏丸さんにも手を振ると、ルナの手を
引っ張ってどこかに向かう。

ルナはルナで、どこか惚けたような様子。
覚束ない足取りでソラに引きずられていった。

烏丸 九郎 > おう、また。学校でな。

(駆けてゆく少女の背中を見送りながら、ひらひらと手を振って。
元気な少女だ。笑みを浮かべて、空いたベンチに腰掛ける。
ちょっと腹が減ったものの、楽しいひと時だったといえよう。)

ご案内:「商店街」からソラとルナさんが去りました。
烏丸 九郎 > (去ってゆくソラたちも見送って、ベンチに座ったまま大きくのびをする。
食ったばっかだけど、まだなんか足りない気がする。
やっぱりコロッケを買ってゆくことにしよう。)

ご案内:「商店街」からアルラウネさんが去りました。
烏丸 九郎 > (少年は、軽い足取りで肉屋を目指す。
ビーフコロッケを目指す。
チキンも食ったし二個でいいやとかおもいながら。)

ご案内:「商店街」から烏丸 九郎さんが去りました。
ご案内:「商店街」に松渓 つばめさんが現れました。
松渓 つばめ > 彼女が今出てきたのは小さなアンティークショップだ。
渋いベルの音がして、閉まる扉に背中を向け、ビニール袋から折りたたみの傘を出した。
ここには近くのお店で買っておいた唐揚げ串のカラと、おにぎり、ボトル入りの水が入っていたわけだが、それらが濡れることに一切介さない。

松渓 つばめ > 雨の日。

袋の中の水滴がゴミとそうでないものをひと混ぜにして袋に貼り付ける。
濃紺の傘をかたにかけ、ビニール袋を結びつけて、次の店へ。

松渓 つばめ > ほとんど隣。数件歩いてお店に入った。
今度は、個人経営の電気屋。フラットな店内に、多少の余裕をもって商品が並べられている明るい店。
「うむむ……」
彼女は親指で顎をおしあげ、悩んでいた。だが、エアコンや扇風機を見て悩んでいたのではないようで、店全体を見ている。

松渓 つばめ > そして、退店。こんな具合で数店舗を渡り歩いていた。

「おや?こんな所に前々世紀の遺産が」
見つけたのは、自分の住んでいるアパートよりもすこしは新しいだろうか?ひどく古びた駄菓子屋だった。中は暗く、店番(?)の老人は雨音に船を漕いでいる。
「あーあー、こんなん中置いとかなきゃダメじゃん」
湿気の影響を受けてしまいそうな場所にガムの籠。おばあさーん、これ入れとくわよ、と声をかけ、中に入る。

松渓 つばめ > 雨の日に出歩くのは嫌いではない。むしろ、かなり好みですらある。
今は制服、そしてこの後電車に乗るため傘を指してはいたが、最寄り駅に着いたらトイレでジャージに着替えて濡れて帰ろうと思うほどに。
時節柄、雨粒は暖かかった。

カウンターに座っている女性は、また、うつらうつらし始める。
「おばーちゃん、アイスちょうだい、お金ここね」
強い覚醒を促さないような声。老女の近くにお金を置く。二枚の硝子板で蓋された冷凍庫から、
そこそこ大きなバニラバーを出し、板の間に腰掛けた。だいたいコンクリ部分から高さ40センチ。座るのにちょうど良い。

松渓 つばめ > 透明なビニールが四角いアイスに多少張り付いているのを注意してはがす。ビニール袋は2メートル先のくずかごへシュート。
――空気抵抗などそこには無いかのように、一直線。

「う、ま   ーっ」棒のアイスはかじるもの。もぐもぐと口の中で溶かすと、ミルク率の高い甘味とバニラの香りがたまらない。高品質を謳っているそのアイス、真っ白ではなくバニラの粒がまぶされた逸品だ。
声を殺して感動。食べ物ロケは正直かつ率直かついい笑顔で。