2015/07/26 のログ
ご案内:「商店街」に惨月白露さんが現れました。
■惨月白露 > 「えー、おじさん、おまけしてよぉー。」
商店街の店主に色目を使う、
『しょうがねぇな』と1つオマケしてくれる店主に
「ありがと」とウィンクをして、店を出て行く。
「……で、後はなんだっけ。」
夕飯の買い物に来た彼女に見える彼の手には、
既に大量の食糧が握られている。
「後はそう、肉とかだな、肉屋、肉屋っと。」
■惨月白露 > 特に急ぐ用があるわけでもないので、
ただ、ゆっくりと商店街を歩く。
ふわふわと漂う尻尾と、
雑踏の音を拾ってぴくぴくと震える彼の頭上の耳。
珍しいものを見るように視線を向けてくる人間も多い。
もう慣れたものだが、昔は少し怖かった。
姿かたちの違いというのは、容易に差別を生む。
慣れたとはいえ、数奇の視線というのはそれをさておいても居心地の良いものではない。
身分を明かせない立場となれば猶更だ。
『ふぅ』とため息をつくと、やがて辿り着いた肉屋を見上げた。
「っと、ここだな。」
肉屋の中に入ると、色々とある肉に視線を落とした。
■惨月白露 > 「おじさーん、美味しくて安いのどれー。」
彼が店主に声をかけると、
店主は『そのへんのやつが新鮮でいい肉だよ』と指をさす。
肉屋と言えば牛肉、豚肉、あとは鶏肉というイメージだが、
異世界から輸入される異世界で食用とされている輸入肉や、
魔術や異能で作られた模造肉等も置かれている。
特に、模造食糧の文化は近年大きく発展し、専門店まで出来ているらしい。
『んー、でも、いくら安いって言っても模造肉はなんかちょっと違うんだよな。』
指を差された場所に視線を向けると、まずはそんな模造肉が視界に入った。
どうにも魔術や異能で作られた『肉』には違和感を感じる。
食べられるものは何でも食べて来たが、どうにも受け付けなかった。
そう考えてそのコーナーから視線を外し、安価な輸入肉のコーナーへ視線を移す。
異世界の生物、特に希少性の少ない生物の肉がずらりと並んでいる。
一応参考になるようにだろうか、『牛肉のような味です』等とポップが貼られた肉を順番に眺める。
■惨月白露 > 空飛び豚の肩ロース、というのに視線を移す。
参考によると、牛肉のような味らしい。
『……いや、鳥なのか豚なのか牛なのかはっきりしろよ。』
心の中で思わずそうツッコミつつも、
本当に牛肉のような味なのかが気になって仕方ない。
『今日の肉はこれにしようかな、お店に置いてあるって事は、
食べられないって事は無いだろうし。』
こくんと頷くと、店主に声をかける。
グラム数を答えながら、口に滲んだ唾液をこくんと飲み込んだ。
■惨月白露 > 「おじさーん、おまけしてー。」
当然のように色目をつかうが『ダメだ』と答えられる。
「えー、ケチー。」
そう言って口を尖らせると、
『しょうがねぇなぁ』と少しだけ肉を増やしてくれる。
ここの店主は、毎回一度だけ断る。お約束というやつだ。
「えへへ、ありがと。」
そう言って笑顔を向けると、
視線を逸らして『毎度あり』とだけ言って作業に戻る。ちょろい。
「……さて、かえって夕飯の支度しないと」
店を出て一度だけ荷物を置いて肩をまわすと、
随分な量になってしまった買い物袋を手にゆっくりと歩き出した。
ご案内:「商店街」から惨月白露さんが去りました。
ご案内:「商店街」にサヤさんが現れました。
■サヤ > 夕暮れの商店街、病院でのリハビリを終えたサヤは、買い物をしにここに立ち寄っていた。
まず最優先なのは衣服だ。普段着、下着、そして何よりも先に寝間着。
サヤは今着ている巫女服に似た道着一着しか服を持っていない、下着も今着けているものだけだ。
幸いどちらも魔術的な措置によって汚れたり破れたりすることはないが、だからといって四六時中着っぱなしというのは問題がある。
■サヤ > それに、石蒜は道着で寝るのが嫌らしく、寝るときに石蒜が体を使っていると起きた時必ず全裸になっている。
畝傍さんと一緒のベッドで寝ている現状でそれは不味い、初めての朝など驚きのあまり叫び声をあげてしまったのだ。
更に悪いことに、サヤが体を使ったまま寝ようとすると石蒜が嫌がる。カタカタと刀の刃を鳴らして睡眠を邪魔する始末。
つまりサヤは毎朝全裸で、時には畝傍さんに抱きついた状態で目覚めるのだ。女同士とはいえこれはまずい。非常にまずい。
早急に石蒜が嫌がらない寝間着を買って、服を着て目覚める生活を手に入れる必要がある。それに確か裸で寝ると布団が汚れる、それも良くない。
■サヤ > サヤは何度も道に迷いながら、なんとか衣料品店に辿り着いた。
暑さと疲労で汗だくになっている、よろよろとした足取りで入店する。
冷房の効いた店内に入って、ひとごこちつく。さて、目的のものを探さねば。
とにかくまずは寝間着と下着。それらしいものを探して店内を歩き回る。
■サヤ > 下着、この世界の女性用の下着は、確か"ぱんつ"と"ぶらじゃあ"と呼ぶはずだ。寝間着のことは"ぱじゃま"。
大丈夫、多分どこかに品名が書いてあるだろう。見つかるはずだ。
そう考えて、店内をキョロキョロと見回しながら探す。
しかし、サヤは失念していた。サヤが読めるのは未だひらがなと、ごく簡単な漢字のみ。
カタカナや複雑な漢字、つまり下着や寝間着。パジャマやパンツといった文字を、彼女はまだ読めなかった。
ご案内:「商店街」に嶋野陽子さんが現れました。
ご案内:「商店街」に綾瀬音音さんが現れました。
■嶋野陽子 > クラーケンとの戦いの後で、
しばらくサイズが安定しなかった陽子だが、ようやく
以前より身長とカップが小さい体型で安定したので、
下着を調達に商店街の衣料品店に入る陽子。
下着コーナーに、見覚えのある小柄な道着姿の女性
を見つけた陽子は、思わず
「サヤさん、こんにちわ。お買い物ですか?」と尋ねる。
■綾瀬音音 > (久しぶりにお洋服でも見ようかなぁ、と足を踏み入れた衣料品店。
久しぶりなのでそれなりにワクワクとしていたのだが、そのワクワク感は店内に入った瞬間に吹き飛んだ。
すごく おおきな おんなのこ? がいるよ ! )
あ……
(思わず漏れた声は一言。
嶋野の後ろに自分はいて、服装やなんやらから女性であることは判別できるが、体の大きさが、ちょっと女の子と言うには大きかった。
異邦人は見慣れてきているが、流石にここまで大きいのは珍しい。
目は嶋野に釘付けで、まだサヤの方には気づいていない。丁度自分から隠れている位置にいるせいもある)
■サヤ > 小さい布が集まった一角に迷い込んだ。それが探し求めいた下着コーナーだったのだが……
知っている文字で書かれていないのでそう判断することはサヤには出来なかった。
困った、店員さんに聞くべきだろうか。と悩み始めていた時に、聞き覚えのある声と嗅いだ覚えのある香り。
「あ、嶋野さん。こんにちは。」頭を下げる。良かった、知ってる人だ。緊張と不安に固くなっていた肩から力が抜ける。
「ええと、買い物です、はい。けれど……ええと、その、探しているものが見つからなくて……。
だから、その。お時間があるなら、一緒に探していただけますか…?」申し訳無さそうに、手を合わせてお願いする。困った時は人に頼る、最近はそうするようにしていた。
そして、相手の姿に違和感「あれ、嶋野さん、この間より絞りました?少し身長が下がっているような気が……?」以前会った時はもう少し大きかった気がする。
まだ、その嶋野の背後に居る人間には気付いていない、こちらからも死角なのだ。
■嶋野陽子 > サヤさん、今度は違う理由で
お困りのようなので、
「『お困りの事があったら、何時でも相談に乗ります』
との言葉には嘘はありません。喜んでお手伝いします
よ。今日は何を買いに来られたのですか、」とサヤに
答える陽子。
サヤに注意を集中しているため、背後の綾瀬にはまだ
気付いていない。
『少し、小さくなりましたか?』
との問いには、
「サヤさんの目は誤魔化せませんね。身長は4センチ
縮みました。筋肉のバランスは回復しましたが」と
答える陽子。
■綾瀬音音 > (取り敢えず驚きから一旦立ち直ると、そう思えば下着も見ないとなぁ、と思って下着コーナーの方へ直線距離を移動する。
丁度そこは嶋野とサヤが居る位置でもあるのだが。
自分が立ったのは嶋野の隣である。
ちらっと視線を嶋野の方に向ける。
完全に好奇心だが、止めることは中々に困難であった。
話し声からして嶋野の向こうに人がいることは解ったし、雰囲気的に友人のようなので邪魔しては悪いかなぁ、と思い静かに下着を選ぶ。
ピンクのレース付きのショーツを手に取りつつ)
■サヤ > 「ああやっぱりですか、なんだか締まった感じですよ。いいですね。」褒められた嬉しさもあって、ニコニコしながら言う。鍛えすぎると身長が伸びなくなると聞くし、似たようなものなのかと思ってその理由は聞かなかった。
何を買いに来たのか、と聞かれれば「あの、ええと……。」少し言い淀む、サヤの居た世界ではそういう話題はタブーなのだ、少なくとも公共で話すことではない。
「ええと、その寝間着と……」寝間着はいい、寝間着は言える。だが
「下着を買いに……」こちらは蚊の鳴くような小さな声でなんとか言う、もしかしたら聞き取れなかったかもしれない。。
■嶋野陽子 > 『寝間着と・・・下着を』と、
消え入るような声で恥ずかしそうに言うサヤさんの姿
に、彼女の文化では相当タブーに近いところの話題ら
しいと気付いた陽子は、
「判りました。まずは後の方から探しましょう。丁度
ここがその売場ですし」と言うと、どこから選び始め
るかと辺りを見回す。次の瞬間、陽子はすぐ隣で下着
を選んでいた女の子にぶつかりそうになる。
「あ、済みません。大丈夫ですか?」と、陽子は綾瀬の
事を見て問いかける。
■綾瀬音音 > ……!
あ、ううん、大丈夫
(どうやら嶋野の奥の人物が下着とパジャマを探しに来たらしい。
自身はどうせならかわいい下着がいいなぁ、と思いつつ下着を物色していた所で隣の少女とぶつかりそうになる。
ぶつかりそうになっただけでぶつかった訳ではないので、笑顔で見上げて返した。
序にひょっこりその向こうの少女も覗き込みつつ。
向こうは大和撫子、と言う表現が似合いそうな女の子だ。
どうも、と軽い調子で頭を下げた。
手にはショーツを持ったままである)
■サヤ > 「え、あ、ここが、そうだったんですか。ええと……こ、こんなおおっぴらに置いてあるんですか……。」この三角形と、半球形が2つ繋がった形のがこの世界の下着らしい、そしてそれを、店外から見えない位置とはいえ堂々と置いてあるのに驚いた。「てっきり、どこかに秘密の入り口でもあって、そこに行かないと買えないのかと……。」禁制品の密売屋めいた想像をしていたらしい。
「あ、あ、すみません。」と自分も頭を下げる。下着、多分この人が持ってるのがそうだろう。顔をあげた後、じいっと、興味深そうに持っているものを興味深そうに見つめてしまう。
■嶋野陽子 > 『あ、ううん、大丈夫』との答えに、
「驚かせて済みません。友人の買い物を手伝う事にな
って、周りへの注意が少しお留守になりました。」
と綾瀬に頭を下げる陽子。
(サヤさん、相当カルチャーショックを受けている
みたい)と思った陽子は、
「ここの文化では、女性が自分で下着を選んで買うこ
とは、全然恥ずかしくありたせんよ」とフォローする。
■綾瀬音音 > (二人の話を盗み聞きしながら。
どうやら大和撫子の方は話からするに異邦人のようだ。
隣の少女も多分……本当に多分、この世界の地球の人間では余りいない体躯だから異邦人だと思う。
そして頭を下げあった少女が自分の手にした下着をじっと見つめていることに気づいて)
ええと、ショーツとブラ探してるのかな。
ごめんね、聞こえちゃった。
(少しだけ申し訳無さそうに告げつつ。
そして嶋野に頭を下げられれば)
ううん、気にしないで。
下着とか選ぶのも結構大変だもんね
(素材とかデザインの兼ね合いは中々に重要である。
と、ちょっとずれた思考をしつつ、軽く首を振って)
そうだね、大体の子は自分で選んだ下着をつけるかな。
友達とかと選んで買う人も多いしね
(と、嶋野の横から勝手に口出しし始めた。
1人よりも二人が言ったほうが説得力があるかと思ったからだ)
■嶋野陽子 > 積極的に関わり始めた鳴瀬を見て、
(この人にも手伝ってもらおうか?)と考えた陽子は、
「何か巻き込んだみたいで申し訳ないですが、この際
お手伝い頂けませんでしょうか?後で寮の私の部屋で
おやつを御馳走しますので。 申し遅れましたが、私
は保健課一年生の嶋野陽子で、こちらは同じ女子寮の
サヤさんです」と、綾瀬に二人を紹介する陽子。
■サヤ > 「そうなんですか……。私の文化とは、随分違います。でも早く慣れないといけませんね。」少し目を伏せて、呟く。こんな調子では先が思いやられる、早く適応して、1人で買い物ぐらい出来るようにならなくては。
「あ、えと……そうです、買い物に来ていて……。」まじまじと下着を見つめてしまったのが恥ずかしかった。長年培われたタブーの意識はおいそれとは消えてくれない。少ししどろもどろになる。
「そう、なんですか、ありがとうございます。こちらの服飾とか、全くわからなくて……。」軽く頭を下げて、お礼を言う。
■綾瀬音音 > うん、私で良ければお手伝いするよー。
おやつも気になるしね。
私は綾瀬音音だよ。
陽子ちゃんとサヤちゃんだね、よろしく。
――寮には住んでいるというか住んでいないというか……
(自己紹介を返しつつ、寮についてはしどろもどろになった。
寮に籍こそおいているが、別の所に住んでいるからだ)
…………?
あぁ、そっか。
徐々に覚えていけばいいんだよ。
折角可愛いんだから、下着も可愛いの選ぶといいんじゃないかな?
(言いよどむようなサヤの言葉に、はずかしいのか、とワンテンポ遅れてから理解して。
と、適当言いつつ、手伝うことになったはいいが、下着とは言え好みがあるだろうと感んがえてから)
下着……やっぱり化繊より綿がいい感じかなぁ。この時期は綿の方が着け心地良いしね
(あくまで個人的感想である。
取り敢えず化学繊維のショーツと綿のショーツを手にとって、嶋野を挟んだまま差し出してみよう。
履き心地は需要だ、下着のストレスは少ないに限る)
■嶋野陽子 > 綾瀬さんに
「ありがとうございます。因みに、カフェテラス『橘』
のアップルパイが待ってます。」とおやつの中身を
開示する陽子。朝食べて気に入ったので、帰りがけに
ホールで買って持ち帰ったのだった。
『着心地は重要』という綾瀬さんの意見に頷くと、
サヤさんは慣れていないから、着脱が容易で、かつ
カバーする面積が大きめの方が良いのではないかと
自説を披露する陽子。
■サヤ > 「よろしくお願いします。」と頭を下げる。
「か、かわいいだなんてそんな……。」頬を抑えて目をそらす。そんなことを言われるのは滅多になかった、お世辞だろうとは思いつつも、気恥ずかしい。
「あ、えと、今つけているのも綿ですから、"かせん"?より、そちらの方がいいんでしょうか……。」聞きなれない単語より、知っているもののほうがやはり安心出来る。差し出された2つを受け取って肌触りを確かめる、片方はよく知っている、こちらが綿だろう。もう片方はどうも、布だというのに慣れない感覚だ。
「ええと、これを…多分、おむつみたいに、直接履くん、ですよね…?だとしたら、綿の方が肌触りはいいです。」和服用の下着はクロッチに当たる部分がなく、腰に巻きつけるだけのもののため、サヤはおむつのように、と表現した。
■綾瀬音音 > わ、やった。
あそこのアップルパイ、美味しいよね。
これは張り切ってサヤちゃんの下着選ばないと
(一番はサヤが気に居る下着を選ぶことが出来る事だけど。
嶋野の意見に頷く。
どうやら形状的にもこちらの下着にも慣れていないようだし、セクシーやらの見た目よりも機能性を重視した方がいいだろう)
え、こう、大和撫子って感じで可愛いと思うけど
(にこにこ笑いながら照れる様子を見ている。
下着の様子を確かめるのを見て、うん、と一つ頷いた)
そうだね、直接肌に身につけるものだよ。
じゃあ綿100%のを探そうっか。あとは形、かなぁ……。
ボーイズレッグも良いけど、履きやすさだと普通のがいいよね……。
おしりが確り隠れるタイプで
(二人に訊ねつつ、自分はショーツを漁って、綿素材のボーイズレッグとスタンダード、フルバックの物を探す。
名前云々より見たほうが早いだろうと)
■嶋野陽子 > 綾瀬さんが色々と綿製品を物色
し始めたので、綾瀬さんに
「私とサヤさんは試着室の前で待ってますので、上下
5種類ずつ位見繕って、お持ち下さい」と声をかけて
から、陽子はサヤさんを試着室の方に案内する。
「今、綾瀬さんがいくつかサヤさんに合いそうなも
のを選んでくれてますので、それをこの部屋に入っ
て合わせてみて、気に入ったのを2、3着選びまし
ょう。このあと寝間着と普段着もあるのですよね?」
とサヤさんに確認する陽子。
■サヤ > 「あっぷるぱい……?」知らない言葉だ、音音さんが喜んでいるあたり美味しいもののようだが……。かふぇてらすとやらにも言ったことがないので、疑問符を浮かべて、オウム返しに呟く。
「大和撫子だそんな、おだてても何も出せませんよ。」大和撫子、ナデシコの花のように慎ましやかで清楚な女性を讃えて言う言葉だ。その字義通りに解釈して、また恥ずかしがる。褒められるのに全く慣れていないといった様子だ。
「ぼーいずれっぐ……。」また知らない単語だ、何が普通なのかもわからないのですっかり任せっきりで、少し所在なさ気に立っている。
そして嶋野に試着室に案内されると「が、頑張ってください」と綾瀬に少しズレた言葉をかけて、そちらに向かう。
「ええと、試着、試着はわかります。この部屋で着るんですね。」知っている言葉に、少し安心する。
「はい、一緒に買うつもりです。一人で買いに来ると大変だというのがわかったので、この際一緒にお願いしようかと。お付き合いいただいて感謝しています。」と頭を下げる。少し前なら恐縮して下着だけでいいと断っていただろうが、今なら、人に素直に頼ろうと思えるようになった。成長だと、自分では思っている。
■嶋野陽子 > サヤが試着室の概念を理解
していたのは良かったが、下着の試着には特別なルール
があるので、それをサヤに伝える陽子。
「下の方の下着を試着する時は、今の下着の上からはく
か、はかずに当ててみるかのどちらかでお願いね。
下着は大事なところに直接当たるから、買うまで着る
事は出来ないのです」とサヤさんに説明する陽子。
「あと、アップルパイはりんごのお菓子で、カフェテ
ラスは、お菓子とお茶やコーヒーを楽しむお店です」
とサヤさんに説明する陽子。
■綾瀬音音 > あ、了解。上は目分量になるけど。
んー……どんなのがいいかなぁ……
(サヤは小柄だ。余り身体に凹凸が見られないように見える――ので、取り敢えずブラのサイズも控えめなものを探す。
スタンダードショーツと3/4カップブラのセットの物を2つ、
ショーツは他にボーズレッグ1つ、フルバックの2つを選び、
ブラもフルカップ2つに3/4カップ1つを選ぶ。
個人的な趣味はレースやフリルだが、初めて、との事なのでパットも控えめでデザインもシンプルな淡色系の綿素材の物を選び)
あははは、何かが欲しくて褒めてるわけじゃないよー。
(勿論その言葉の意味で言ったのだから、彼女の解釈は何も間違ってはいない。
そういう照れてるのも可愛いなぁ、と呑気に思う)
頑張って選んだよー。
気にいるのがあればいいんだけど
(と、一旦嶋野にこんな感じでどうか見せてから、了承を得られればサヤの居る試着室に差し出そう)
■嶋野陽子 > 綾瀬さんのチョイスを見て、
綾瀬さんを巻き込む判断は正しかったと安堵する陽子。
「良いチョイスだと思います。サイズはサヤさんが
コメントしてくれるでしょうから、それをお渡し
下さい」と綾瀬さんに告げる陽子。
サヤさんには
「綾瀬さんの見立てた物が届いたので、気に入った
物を選んでください。大きさが合わない場合は、
大きめか小さめの物を探し直しますよ」と告げる。
■サヤ > 「あ、あ、そうですよね。わ、わかりました。」危ないところだった、直接履くつもりだったので、焦りながら返事をして、試着室に入る。
流石に開けたまま着替えは出来ないので、多分これで視界を遮るのだろう、とカーテンを閉じた。
「りんごはわかります、お菓子とお茶も。けど、ええと…こおひい…まさか珈琲ですか?あれを楽しむって……私のところだとあれは薬として飲むものだったんですが……。」少し驚いて、問う。コーヒーは日本に伝来した当初、水腫という病気の治療薬として用いられており、嗜好品になるのはそのずっと後だ。サヤが知っているのは薬としての珈琲だった。
「はーい、ありがとうございます。」まだ脱いでないので、カーテンを少し開けて顔と手を出す。「わ、随分ありますね。」相手が持ってきた量に少し驚く、とりあえず全部受け取ってから、カーテンを閉じる。
「家でもないのに脱ぐというのはちょっと、緊張しますね……。」カーテンがちゃんと閉まっているかもう一度確認してから、巫女装束を脱ぎ、きちんと畳む。
肌襦袢と湯文字の下着姿になって、とりあえずショーツの方から試す。
今使っている下着に比べて面積が小さすぎて不安だ、その中でも一番面積が広い、ボーイズレッグを手にとって、当てる。
袴を肌に密着させるようにした感じだ。他のもあててみるが、どれも頼りなく思える。
そこでふと、前後で微妙に構造が違うのに気付いた。
「あ、あのー。どっちが前とかって、あります?」少し不安げに、試着室から聞く。
■嶋野陽子 > (あ、サヤさんには、履き方から
教えないといけないか)自分のミスに気付いた陽子。
しかし陽子のサイズでは試着室には入れない。
綾瀬さんの方を見ると、
「済みません。中に入って、履き方と前後を教えて
あげてくれませんか?」と頼む陽子。
■綾瀬音音 > ありがとう、そう言ってくれると安心するよー。
サイズはそうだね、本人じゃないと解らないしね
(嶋野の言葉に頷いて。
取り敢えず、第一関門は突破だ。
関門ってほどのことではないけれど)
うん、気に入ったのがあればいいんだけど
(と、上下5枚ずつ、要するに10枚の下着を手渡しつつ)
そうだね。全部で10枚あるからなぁ。
ちょっとした量になるね。
まあ気に入らなかったら返せばいいだけだからさ
(と言いつつそわそわと試着室の外で待つ。
流石に人の下着を選ぶ経験は少ない)
ええと――
(と、説明しようとした所で嶋野の言葉に瞬きをしてから。
だが、確かに直接レクチャーしたほうが解りやすいだろう。
特にブラは付け方はややこしいかもしれない)
ん、そうだね。
サヤちゃん、中に入っても大丈夫?
(と、まずは本人に確認を取ろう。
肌を見せるのが嫌がる女性は多い、まして自分は初対面なのだ)
■サヤ > え、入ってくるの?!「え、えと……。ちょ、ちょっと待って下さい、考えます…!」結構慌てる、予想外の展開だ。
考える。直接説明される必要があるか、口頭でなんとかなりそうか。
ショーツ、の前後とかは聞けばわかるだろうけれど。
ブラジャーの方、これは構造がよくわからない、部位の名前もわからないので言葉で説明するのは難しいだろう。
下着姿を人に見られるのは流石に恥ずかしいという思いはある。下半身に巻いた湯文字は透けたりしないが、上半身の肌襦袢は薄い布なので肌色が透けるのだ。
「えと……。綾瀬さんが構わなければ……。」恥ずかしいが、仕方ない。小さな声でお願いする。知らないということは人に迷惑をかけるし、色々と不便だ、それを痛感する。
■嶋野陽子 > 綾瀬さんが中に入るのであれば、
陽子は更衣室のすぐ外側で門番よろしくガードするで
あろう。