2015/08/18 のログ
■リビドー >
「そうだな。ちょっと待ってくれ。お願いしますと云われるとは思わなくてね。
……よし。長くなってしまいそうだから、一旦結論から入ろう。
能力は、キミや皆が思っている程……大切なものでも、特別なものではない、と思っている。」
間が有ったのは、言葉を選んだが故だろう。
「少々、自分の才能を持て余していた時期があってね。
まぁ、その時の経験だな。キミみたいに、特別な才能だと思って色々と悩んでいたよ。
この特別な才能があるから恋人なんざできやしない――みたいに思い詰めた事もあった。」
"笑えるだろう?" そう言い足して、笑ってみせる。
「だからまぁ、キミを見ていると昔を思い出す。
その時に何があったか、と言うのはあまり覚えていないのだがね……
だけど、そうだな。良い意味で、特別な才能ではないと思える出来事があった。自分の個性の一部だと思えるようになった。
……いずれにせよ、最終的には、特別な才能に振り回される事はなくなったよ。」
溶けきったアイスを飲み干し、一息をついてみせる。
「……大分、と言うか相当端折ったが、こんなものか。
もっと聞きたい所があれば聞くし、その後が知りたければ答えるよ。」
■四十万 静歌 > 「――大切や特別なものでは、ない。」
その言葉、そして、笑えるだろう?と笑い、
振り回されていたのに、
きちんと答えを出して、折り合いをつけて――
「――とても、素敵な話、ですね。
そんな話をしてくれてありがとうございます。」
と微笑むだろう。
端折ってはいた。
いたが――少なくとも、その一端に触れたような気がして。
そして、ならば――
私も引っかかっている所をはっきりと告げる必要があるだろう。
「――私の場合は、凄く、単純なんですよ。」
静かに。
「自分のやってきた事、その全てが――
特別な才能のお陰だ、
と、思ってしまった。」
本当にそれだけなんです、と。
「――そして、それが、それこそが、手品だったんですよね。」
なんて、あははと苦笑いを浮かべて。
■リビドー > 「聞く奴が聞けば怒るだろうがね。そう思うさ。」
「……その多くは道具や努力で代替が可能だ。だからこそ、キミも手品を始めたんじゃないかと思ったさ。
このような異能など無くても、"それは出来る"のだと。ボクにはそう見えた。」
きっぱりカッコつけて言って見せるものの、
違ったら済まないね、との一言は付け加える。
「後は、そうだな。まあ、異能や魔術など大したものではないんだ。
何せ特別なものでは無いんだからな。使いたい気分の時は使って、使いたくない気分の時は使わない。
それ位でも構わないし、もうちょっと向き合ってみたいなら今まで通りに向き合う振りして逃げてみたり、
逃げてみた振りして向き合ってみればいいじゃないか。気付くと落ち着いているぜ。なんてな。」
■四十万 静歌 > 「確かにそんなものかもしれませんね。」
言葉では納得できても、
心が納得できるかは時間がかかるしまた別ですけど。
「――でも、少しだけ楽になったような気がします。」
とふんわり微笑むだろう。
「感謝しないといけませんね。
――言正君をこれからもどうぞよろしくお願いします。」
――本来ならここまで話すつもりはなかったが、
話してしまったのは、
きっと、信用するには今だ私は足りなさ過ぎるが、
信頼するには十分だからだろう。
「――卒業までに、
きちんと折り合いをつけれるよう頑張りたいと想います。」
とぐっと握りこぶしを作った
■リビドー > 「……ああ、言正に関しては信用するなよ。
キミが憤りを見せるに値する事はしているとも。誰も何も手を打たなければ死ぬかもしれないし、それでも構わないと思っている。
……要らないかもしれないが、くれてやるヒントは此れ位だ。彼に関してはまあ、個人の範疇を超えて色々あるのさ。」
言葉を翻しつつ、席を立った。
表情や仕草から、思惑を読み取る事は難しいだろう。
「そうかい。それは楽しみだ。
……お金が足りないなら転移荒野で漂着物を収集・売却してみるのも良いかもしれないぜ。
少々危険も在るとはいえ、キミならばまぁ、乗り越えるのは得意だろう。」
■四十万 静歌 > 「ええ。ですが――
……其処から先に関しては、
私にも関わりがありますが……」
私は、手助けやきっかけになれても、
それ以上に関しては難しいでしょうから。
と苦笑して、
「最終手段として考えておきます。」
と微笑んで、席を立つ様子を見送るだろう。
■リビドー >
「キミの後一歩が見たい。
……全く、やきもきさせてくれる。」
煮え切らずに遠慮する態度を見れば睨んだ後に苦笑を見せる。
そしてきっちり、会計を済ませてその場を後にした。
ご案内:「商店街」からリビドーさんが去りました。
■四十万 静歌 > 「臆病ものですので。」
さらりと、残った解けたアイスをすくって飲み込んで
そう呟く。
「――そう、遠くない事かもしれませんけどね。」
なんて、友人達の顔を思い出し――
少しゆっくりした後去るだろう。
ご案内:「商店街」から四十万 静歌さんが去りました。