2016/02/12 のログ
ご案内:「商店街」に風間理音さんが現れました。
■風間理音 > 「うー、さっむ…」
夜、多くの店が、閉店の準備を進めている頃。
吹き抜ける風に身震いしながら、少女は手にしたビニール袋を持ち直す。
中に入っているのは甘いお菓子ばかり。
口にスティックの付いたアメをくわえながら、ゆったりと路地を歩き、散策する。
「チョコばっかじゃん。好きだからいいけどさ。誰かあたしにもくんねーかなぁ」
立ち並ぶ店の多くが、バレンタイン用の商品を並べていることに対し、一言。
欲しい、とは言うが、誰かにあげる気など毛頭無く。
■風間理音 > ふと、とある店の店頭ワゴンに並べられた、お徳用チョコセットの存在に気付く。
周囲を見渡しても、人の姿は見当たらない。
中にいる店員も、今はこちらを見ていない。
―――盗んでしまおうか。
静かに意識を集中させ、異能を発動させる。
これで、誰かに気取られることは無くなった。
静かに袋に手を伸ばして掴み―――そっと、ワゴンの中へ戻す。
視線を向けたのは、後方にある小さな防犯カメラ。
「…バーン」
手で銃の形を作り、そんな風に呟きながら撃つマネをする。
異能を解除しながら、再びのんびりと歩み出した。
■風間理音 > あれやこれやと見て回るものの、バレンタイン用のチョコに手を出す気にはなれず。
ビニール袋を手首に引っ掛け、コートのポケットに手を突っ込みながら歩いていれば、
真剣にチョコを選ぶ女性の姿を見つけ。
「―――女にモテる女って、得だよねー」
毎年、この時期になると思っていたこと。
中性的な容姿の友人が下級生から大量のチョコを貰っていたことを思い出しつつ、
家路へと付くのだった。
ご案内:「商店街」から風間理音さんが去りました。
ご案内:「商店街」に四十万 静歌さんが現れました。
■四十万 静歌 > ――バレンタイン。
とはいっても時期はもう少し先の話ではあるが、
買うにしろ、作るにしろ、
用意するのであれば、
少し早めのこの時期に用意するのが得策。
とはいえ、高級なチョコレートを渡すには、
さすがにお金が――
そう考えて、
やってきたのが商店街にある安値でお菓子のおいてある、
菓子専門店。
主に市販の菓子がメインでおいてあり、
さすがにこの時期もあってチョコレートが大量においてある。
一つ一つ手に取って品定めを始めた
■四十万 静歌 > とりあえず、友人に渡す分は毎度のごとく、
大袋入りのチョコレートを配るのでいいとして――
「私だって――」
今年くらいは少しは特別なものを手渡したい
相手くらいはいる。
そう――
目を閉じて思い出す。
思い出す。
……
そして がくり と肩を大きく落とした
■四十万 静歌 > ――よくよく考えれば、
男性よりも、
同じ女性に送る品物の方が意味合いが大きい気がする事実。
「――まぁ、
それだけ親しくなった人がいるのはうれしいですけど……」
……でも男性に送る本命があったら、
もっと自分は普通っぽいのかな?
なんて益体もない事を考えながら、
一つ一つ手に取ってああでもないこうでもないと、
チョコレートを選ぶ。
■四十万 静歌 > 「ええっと――」
とりあえずこんなもんでいいかな。
なんて選び終えてレジに並び、
購入を終えて店を出たところで――
気づいた。
気づいてしまった。
「――」
買いすぎた。
■四十万 静歌 > 寒いし、重いし、
どうしようか、
と思わずしかめっ面になってしまうが、
まぁ、仕方ないのではなかろうか。
多分。
「――今日の買い物はこの辺、かな。」
と思わずつぶやくが、
別に誰かにいったわけでも、
聞いてる人もいないだろうと、ちょっとため息
■四十万 静歌 > 「帰りましょうか。
早く作ってしまわないと。」
そういって
一人静かに家路に急ぐのであった――
ご案内:「商店街」から四十万 静歌さんが去りました。