2016/04/18 のログ
ご案内:「商店街」に雪城氷架さんが現れました。
■雪城氷架 > 「ふーぁ……」
括流からの指摘を守って夜更かしはなるべくしないようにしたものの、
それでも午後になるとやはり眠気がふわふわと襲ってくる
「(春の陽気ってやつのせいだな)」
勝手に天体と気象のせいにしつつ、帰り道を歩く
新学期のガイダンスは午前中で終わり、
また明日履修登録のガイダンスや健康診断、身体測定などがある
■雪城氷架 > 「身体測定…」
ちら、とショーウィンドウに映る自分の姿を見る
………
「(……リボンの色が変わっただけだな)」
育ち盛り…
もしかしたら制服を慎重しないといけないかも?
などという杞憂はどこかへ吹き飛んでしまった、現実は非情である
ご案内:「商店街」に霜月 芙蓉さんが現れました。
■霜月 芙蓉 > 「ひょーかちゃーん!!」
そんなアンニュイ氷架に、後ろから抱き付く芙蓉。
平均以上に大きい胸が背中に押し付けられる。むにゅ。
「やっほー、ひょーかちゃんも帰り?」
■雪城氷架 > 「(マッサージとかはあんまり効果ないって括流が言ってたよな…じゃあなんだ…牛乳?)」
焦らなくても、という言葉をもらってもこう、周囲を見るとどうしても意識してしまう
クラスメイトに混じっていても一人だけ中学生がいる、みたいな感じが否めない
精神的な面から大人にならないと無意味、というのも理解はしているつもりだけど
「(それでも第一印象ってやっぱ見た目じゃんね)」
ぶつぶつ言いながら歩いていると今まで見たことのない、おそらくは新しく始めたのであろうクレープ屋の屋台が目に入った
これは逃すわけにはいかない
直角に進路を変更してクレープの屋台へと向かう
そこでかけられた声に足を止めて
「あれ、芙蓉?」
そちらへと顔を向ければ、ルームメイトの霜月芙蓉の姿がある
■霜月 芙蓉 > 「芙蓉ちゃんだよーっと。なんかちょっとしょぼーんって感じだけど、だいじょぶ?」
顔の前で手を振ってみたりしつつ。一応、些か落ち込み気味と言うかなんというか、であることには気づいていたようだ。
……その原因が胸であることには気づいていないようだが。
■雪城氷架 > 「(うっ)」
いけない顔に出てたか、と一瞬怯む
とりあえず笑顔に修正しつつ
「別に何にもないよ。
明日身体測定があるから憂鬱だなーって思ってただけで」
あ
といった顔になる
隠すつもりがうっかり本音がそのままナチュラルに出る
色々とウソのつけない娘であった
■霜月 芙蓉 > 「ふーん、身体測定かぁー……ああ、成程?」
少し首を傾げるも、その後にやりと笑う。その視線は、氷架の慎ましい胸に注がれていた。
「大丈夫だよ。お兄ちゃんは、大きさで測るようなタイプじゃないし」
にーまにーま。ムカつくタイプの笑みである。大事な友人にして、大好きな兄の恋人……将来、ともすれば家族になるかもしれない相手だからこそ、包み隠すことなくこんな事も言えるのであろう。
ムカつくタイプの笑みであることには変わりないが。
「それに、ひょーかちゃんってホント嘘下手だよね。すぐ顔に出ちゃう」
ポーカーとか下手そー、とにまにま。
■雪城氷架 > 「うぐっ!!」
矢を膝に受けたどころではなく心臓に受けた気分である
ウソが下手なのは重々承知しているものの、そこまで見透かされると流石に辛い
「なんで零がそこで出てくるんだ!
芙蓉はいいよな、スタイルいいし。背もそれなりだし」
これで同学年…年齢でいえば1つ下である
神様なんていない。一体何を食べて育っているのだ
「ていうか零だって小さいよりは大きい方がいいだろ…男なんだし…」
ぼそぼそぶつぶつ
■霜月 芙蓉 > 「ほーら図星ー。ひょーかちゃん、ちょくちょく気にしてるよね」
にまにま。
ちなみに芙蓉は胸のサイズで悩んだことは殆どない。あったとしても『ちょっと大きくて、射るのに邪魔』とかそっちの方である。
「んー、だって、ひょーかちゃんが胸アピールしたいの、お兄ちゃんでしょ?
私はまあ、子供のころから『育つ食事』と『育つ鍛錬』をしてきたからね。苺とかいいらしいよ?」
そのおかげでちょっと胸大きくなりすぎて、射る時邪魔だけど……とむにむに。
でもこれはこれで、自分の恋人を喜ばせられるなら、それもいいかなと思いつつある辺りこっちもリア充である。
「どうだろ……。知ってた?お兄ちゃんって、ひょーかちゃんと付き合うまで、そもそもあんまり女の子に興味示さなかったんだよ?
だから、割と冗談抜きに、お兄ちゃんにとって、『綺麗な女の子=ひょーかちゃん』なんじゃないかな?」
首を傾げつつ。
ちなみにこの妹、実家にいた時に兄の部屋漁りをしたこともある。
成果は無し、何の成果も得られませんでした。
なんと!年頃の男子なら一冊は隠し持っているであろう!エロ本が!
一冊もなかったのである。彼の部屋には。少なくとも、実家では。
■雪城氷架 > 「ああうん…芙蓉がそう言うならマジでそうなんだろうな……」
割りとべったりというか、ブラコン一直線だった節すら見られた芙蓉である
零と恋人同士になった時はさて芙蓉にどう説明しようかと悩んだものだ
結局は杞憂に終わり、今はこうやって変わりない友人関係が続いているのだけど
「でも別に胸アピールとかしたいわけじゃないからな!」
赤い顔で否定しつつ、当初の目的であったクレープ屋のほうへてくてくと歩く
といっても今しゃべっていた位置からほとんど距離はないのだが、
あー多分聞かれてただろうなぁ話…と思いつつまぁいいか、と
「苺クレープください」
ブヒュッと言う空気を吹き出すような音を即座に顔を逸らして発した店員をきっと忘れない
■霜月 芙蓉 > 「まあ、苺は聞いた話だけど。ただ、私も良く食べてたからねー」
食後にぱくぱくと、よく食べたものだ。
おかげでなのか、子供のころから割と大きかったりした。
そんな事を考えつつ、にーやにーやどころかこちらも少し噴き出してしまう。流石に直通過ぎる。
「ひょ、ひょーかちゃん……絶対じゃないからね?」
くすくす笑いつつ。
店員さんが笑うのもある程度仕方ない気もする。接客としては最低ランクだが。
■雪城氷架 > 「くっ…私はただ苺クレープが食べたかっただけだっての!」
店員さんはわるくない
悪いのは世の中の不条理である
失礼したお詫びなのか少し多めに持ってくれて、ついでにチョコクレープもおまけしてくれた
大丈夫なのに、そこまで傷ついてないのに
「おまけしてもらった、芙蓉食う?」
言いながらチョコクレープを差し出す
■霜月 芙蓉 > 「説得力ないから……」
くつくつ。笑いが隠せない。
いやでもこれは仕方ないだろう、うん。
「あ、じゃあ食べるね。ありがと、ひょーかちゃん」
くすくす笑いから普通の笑顔にシフトし、そのままチョコクレープを受け取る。
普段の食欲を鑑みるに、両方食べても足りないだろうに。ナチュラルに友達にもう一つを渡せるというのも、この子の美徳なのだと思う。
■雪城氷架 > 食べ歩きも良いのだが、風紀委員に見つかると注意を受ける
そもそも芙蓉は風紀委員である
ナチュラルに歩きながら食べようと思ったところでそれを思い出し適当なベンチにかけた
「ところで芙蓉は頭イイし進級は問題なかったんだろうけど、
今年はどんな講義とるんだ?」
もぐもぐと食べつつ、他愛のない話題
異能も様々、特性にあった履修を行うこの学園ではなかなか友人と同じ講義を選ぶということがない
同じ講義を選んでいるとまぁ色々と利点もあるのだ、特に氷架にとっては
主に宿題一緒にやれるとところとか
■霜月 芙蓉 > 「んー、そうだなぁー……。五行思想概論とか、自然精霊学とか、そこら辺の応用しやすそうなのメインで、後は基礎科目……基礎魔術Ⅱとかー……それと、体術系かなー」
うーん、と首を傾げつつ。
色々考えているが、今はやはり『卒業に必要な単位』を取得する事がメインと言った所だ。
その中で、自分に使えそうな物を考えていると言った所だろう。
「ひょーかちゃんはどんな感じ?」
はむ、とチョコクレープを口にいれつつ問い掛ける。
■雪城氷架 > 「(うっ)」
芙蓉が挙げた講義は尽く氷架が「難しすぎて無理そう」とスルーしたものである
なんてことだ、自分よりも年下なのにしっかりと考えている
「え、えっと……実はまだ必修以外は決まってなくて……」
履修登録のガイダンスは明日である
期限までにはそこから一週間
さすがに罰が悪そうにクレープを食べることに逃げた。もぐもぐ
■霜月 芙蓉 > 「あちゃー。早めに決めちゃわないとあとで困るよ?最初の講義で教科書指定する先生もいるし」
そう多くはないが、基本ガイダンスに過ぎない初回講義を『必修』にし、そこで講義で必須の教科書を指定する教師もいる。
ウダウダと迷って、そう言う講義を取ろうとしても手遅れ……などと言うオチもあるのだ。
シラバス確認は必須である。
「なんなら、私も考えるからさ。帰ったらシラバスとにらめっこする?」
■雪城氷架 > 「いやそうなんだけどさ……」
ぱくん、とクレープをすべて頬張ってしまう
もぐもぐごくん、と飲み込んで…
「…将来を見据えるとか正直全然実感湧かなくて…」
異能の力
それを制御・掌握させるための教養を得るための学園、そのもう一つの側面
強力な個性とも言えるその力を、どうやって役立てていくかということ
そのビジョンが氷架には全く見えていない
「助かるよ芙蓉。なんか一人で考えてても頭煮詰まっちゃう」
括流や母親という身近に相談できる相手もいるのだが、
こういうことはやはり同級生のほうが気が楽だな、という実感
笑みを浮かべてぜひにと頼むことにしたのだった
■霜月 芙蓉 > 「んー、ひょーかちゃんの異能なら、それこそ色々できると思うけどなあ」
うーん、と考える。氷架の異能は強力で、こういう見方をするのもどうかと思うが、資源的にもかなり有用だ。
無限のエネルギーを産む、と言っていいだろう。
だからこそ、扱いが難しいのだが。それに、やりたい事と出来る事は別だろう。
それも踏まえて、考えていくべき……と思うと、退魔師と言う将来がほぼ決まっている身としては、余り大きく言えない気もするが。
「んーん、私も考え直したいしさ。せっかくだから、一緒に考えよ?」
ついでに、どうせなら一緒の講義に出来たらいいなあ、なんて。
そんな事も考えているのであった。
■雪城氷架 > 「よし」
クレープの包装紙をくるくると丸めてポイッとゴミ箱に投げる
ノーコンなので見事に外れるのだが…
空中で2、3度、氷の粒が弾ける勢いで軌道修正して見事ホールインワンした
「こういう使い方なら慣れてんだけどなぁ」
苦笑しつつ、ありがたい友人の申し出に心が休まるのを感じる
まぁ肝心なのは何をするかが決まってからなのだろうが、
それはそれとして今は嬉しい気持ちを堪能しておこう
「せっかくだしゲーセンでも寄って帰ろっか」
言った側から、勉強とは真逆の提案をしつつ、先に立って歩き出すのであった
■霜月 芙蓉 > 「そう言うのの延長でも、なんか色々できそうじゃない?そう言うのものんびり考えていこうよ」
にか、と笑いつつ、横に並んで歩き出す。
「今度こそは負けないよー!ひょーかちゃんには、ゲーセンで負けっぱだもん!」
さっき言っていたことと真逆の方向性に、しかしノリノリでついていくことにして、その場を後にするのだった。
ご案内:「商店街」から雪城氷架さんが去りました。
ご案内:「商店街」から霜月 芙蓉さんが去りました。