2016/08/18 のログ
ご案内:「商店街」に水月エニィさんが現れました。
水月エニィ >  商店街。
 もっきゅもっきゅとナポリタンが挟まったパンを食べながら歩く少女。
 いわゆる、買い食いだ。

「もきゅもきゅ……んく……案外イケるわね……」
 

ご案内:「商店街」に寄月 秋輝さんが現れました。
寄月 秋輝 >  
「こんにちは、エニィさん」

市販の医薬品を買い集めたのか、ドラッグストアの袋片手にあいさつを飛ばす。
ひたひた歩み寄ってきた。

「……おやつですか?」

邪魔しただろうか。

水月エニィ >  
「おやつよ。」
 
 振り向いて即答。
 また、手ぶらだ。学生鞄もビニール袋もない。

「炭水化物と炭水化物の組み合わせでもあるけど、
 意外と味が付いてて美味しかったわ。……こんにちは。」

寄月 秋輝 >  
「焼きそばを挟んだパンとかも見たことがありますね。
 日本人にはあらがえない魅力です」

すたすた歩いてきて、ほぼ目の前。

「……ところで、以前エアルイという少女に、棒を渡しませんでしたか?」

早速だが本題に入る。
これを聞きたくて、若干この少女を探していた。

水月エニィ > 「それも美味しそうね。今度試してみようかしら――」

 つまるところの焼きそばパン。
 まだ食べた事が無いので、そのうち食べよう。
 そう思い、記憶の中に叩き込む。

「棒?エアルイ?何の事かしら。知らないけれど。
 ……そもそもエアルイって誰?外人さん?」

 物凄く訝しげそうに首を傾げる。
 疑念と怪訝を瞳で返している辺り、嘘の色は乗せていない。
 何言っているのかしら――そんな具合か。 

寄月 秋輝 >  
「……おや……?」

話が通じてない。
いや、まだこれは導入を聞いたに過ぎない。

「いえ、エアルイ、という角と尾を生やした少女と落第街あたりで会いましてね。
 その子がスタンロッドを持っていたんですよ。
 エニィ式超電磁警棒」

覚えはありませんか、ともう一度聞いてみる。
さすがにエニィという名は他に聞き覚えのないものだ。

水月エニィ > 「あー………あー……。」

 間延びした声を響かせ、
 記憶の隅から何かを思い出しているような声。
 思い出しに耽った後、向き直り。

「本気で作ったのね……あのお兄さんも意外とお茶目なのかしらね……
 ……『obsidian』だったかしら。そこでの買いモノ中に色々あって改造スタンロッドを仕掛けられたのよ。
 それに耐えきったんだけど。そうしたらソレの改良品にはエニィ式超電磁警棒と名付けようか、と言っていたわね。」

 片眉を顰めつつ溜息。
 そう言えばフードの彼は最近見ていない気がする。
 彼の開く路上中古屋?には落ちていたらしい早売りの週刊誌など
もあって都合が良かったのだが――
 ――そんなことを思い出しながら、心当たりを答える。
 
「対私、って意味でのエニィ式でしょうね。」
 

寄月 秋輝 >  
「……つまり、あなたは渡した人間でも作った人間でもなく、見事に被害者であると」

額を抑える。
まさかそんな意味でのエニィ式という名であるとは思わなかった。

「よくわかりました、失礼な聞き方をして申し訳ありません。
 エニィさんがその時無事でよかったです」

小さなため息を一つ吐き出す。
まさかこんな複雑な内容だとは。

「しかし、殺傷性のあるスタンロッドによる攻撃はもちろん、違法改造はさすがに看過出来ません。
 風紀委員に通達しますので、詳細を教えていただけませんか」

急に仕事モードになり、携帯端末を取り出した。

水月エニィ > 「構わないわよ。
 謂れのない中傷や弾劾は慣れっこだもの。いえ、だったもの、かしらね。」

 それを証立てるものは最早この世界にはないだろうけど、
 少しだけ最悪の記憶を思い返しながら答える。
 但し、詳細については――。

「んー……それ以上のことは知らないし、
 その後は風紀委員がやってきて後処理をして行ったわ。
 軽い聴取も受けたから、その時の事ならその必要はないわ。探せば出てくるでしょう。
 その時は普通のものに手を加えた様なスタンロッド、電磁警棒だったけど……」
 

寄月 秋輝 >  
「慣れているからといって許されるわけではありませんからね」

ぴた、と端末操作する手を一瞬止める。
すぐに別のデータを漁りだして。

「……ふむ、なるほど。
 とはいえあの武器はさすがに許可が必要なものですからね……
 一応警戒レベルを上げるように進言しておきましょう」

端末を下ろし、ポケットにねじ込む。

「……というか、災難ですね……そんな襲われ方をするなんて」

水月エニィ >  
「そうでしょうけど、実際はどうかしらね。
 災難と言っても、強盗現場のど真ん中に出くわせばそんなものよ。」
 
 当たり前のようにそのように告げる。
 少しだけ、思案して。

「で、今はエアルイって子が持っているの?
 経緯は分からないけれど、流通しているのかどうかで色々と変わりそうな話に感じるわ。」
 

寄月 秋輝 >  
正直頭が痛い。
もう少し平和でもいいんじゃないかな、とか思わないでもない。

「……難しいところですね。
 細かい判断の出来そうにない子供でしたので……
 くれたとか預かったとか、若干怪しい言い方でした」

流通しているのならば、出所を突きとめに行くのもアリだ。
ただ小さな子供の証言だけでは、風紀委員単位で止めに行くことは不可能に近い。

「……八方ふさがりですね」

諦めた。

水月エニィ >  
「仕様が無い話ね。ま、他にも危険なモノは出回っているもの。
 他の事にリソースが回せる事でもあるんじゃないかしら?」

 恐らく、言及されているであろう違法な電磁警棒は氷山の一角にしか過ぎないだろう。
 その様に思えば、。励ますつもりでそのように告げる。

「そう言えば、そうね。
 最近見なかった気がするけれど、元気だったかしら?」

寄月 秋輝 >  
「その通りですね……
 あれで被害が出た時に取り締まれるように注意しましょう」

一部過激派による落第街を平らにしたほうがいい、という意見は聞いたこともある。
正直こんなタイミングは、その意見を通したほうがよいのではないか、と思ってしまう。

「あぁ、はい。とても。
 ……いえ、元気とは言えないかもしれないですね。
 でも健康ではいました」

そちらは、と聞き返す。
どうも厄介ごとに巻き込まれやすいらしい少女だ、心配にもなる。

水月エニィ > 「珍しいわね。露骨に元気じゃないって言うなんて。
 ……まぁいいわ。話したくなかったら突かないわよ。」

 彼はその辺りを取り繕おうとするような性格だと思っている。
 故に 元気でないと言及することは意外に思えた。

「今の所、特に大きなことはないわ。
 何度か襲われる事もあるけれど、以前に比べたら相当減ったわね。
 歩いているだけじゃそうそう襲われないわ、珍しいこともあるのねえ…。」
 

寄月 秋輝 >  
「ちょっとばかり……
 ご理解いただけてありがたいです」

ぺこりと頭を下げる。
ルギウスとの一件以来、かなり精神的に来ていた。
思い出すだけで吐きそうになる。

「いやいや、襲われる方がよほど珍しいですから。
 というか襲われるような場所に行ってはいけませんよ?」

呆れた様子の一言。
腕は確かなのだが、エニィは自分以上に無計画というか、危険に誘われているような気がする。
どちらにせよ胃の痛い案件である。

水月エニィ > 「……。」
 
 行ってはいけない の 言葉に眉を顰める。
 呆れた素振りに、会話のくだりから気に喰わないものを覚えたのだろう。

「腹立たしいぐらいの正論ね。」

 何か良くないものでも引き寄せたのだろう。
 周囲の空気が妙に、それこそ初冬並みの冷え込みを見せるか。

「……私はそろそろ行くわ。
 それじゃあ、また会いましょう。寄月さん。」

寄月 秋輝 >  
「正論は大体突き刺さるものですよ。
 心配してますから、十分にご注意を」

どうしようもない。
最初からあきらめているタイプには、これは逆効果だろう。

その諦めているタイプ、というのも今気付いてしまったことだ。
まさに後の祭り。

「ええ、また。
 まだまだ暑いですから、熱中症には気を付けて」

ひらりと手を振って見送るだろう。

水月エニィ >  
「それでも願いはあるのよ。
 負け犬に共感を覚えた貴方に言われるのは、哀しいわ。
 負けたままではいられない。理由ぐらい、聞いてくれても好かったのに。」

 諦めている事が理由ではない。
 諦められない事がある。そうでなければ"自分から"は誘われない。

「絶対、諦めてたまるものですか。」

 激情を露わにして、告げる。
 
「負けっ放しで引っ込んでろと言われて、
 腹が立たずに居られるものか。」

 苛立たしげに、地を踏み鳴らして歩く。

「……勝たなきゃ認めないなら、勝つしかないじゃない。
 善意で回されもしていないのだから。
 例え負け犬であったって、まずはそうするしか ないじゃない……!」

 喚くように散らしながらも手は出せない。
 抑えきれぬ激情を漏れ出させながら、その場を去った。

ご案内:「商店街」から水月エニィさんが去りました。
寄月 秋輝 >  
「……妙なことを仰る」

怒りをまき散らしながら歩み去るエニィを見送り、小さく呟いた。

「ならばよほど、自分から襲われる場所に行ってはいけないのに」

空を仰ぐ。
遥か空の果てに、自分の元居た世界が見える、ような気がする。
そこに向かうかのように、思い切り飛翔した。

「……勝ちたいのに、相手の整えた場に飛び込むなんて武芸者らしくないな……」

残念そうに呟いた。
彼女は自分とは違う、負けるために飛び込まなければならない人間ではないはずだ。
だから、やり方を変えてしまえばいいだけのことなのに。

「……もう伝えられないかな」

青空に飲まれるように、自分の姿を消した。

ご案内:「商店街」から寄月 秋輝さんが去りました。
ご案内:「商店街」に羽切 東華さんが現れました。
羽切 東華 > さて、風紀委員の出頭を明日に控え、その前に済ませておきたいのが新居の確保と携帯電話の購入。
当然、家賃が発生する上に少し割り高なのもあり、バイトも探さなければならない。

(まぁ、婆ちゃんから餞別にお金は貰ってるけど無駄遣いは出来ないしなぁ)

苦笑を浮かべつつ、とある携帯電話の総合ショップの前で足を止める。
二度ほど会った「水月エニィ」という少女から教えて貰った携帯ショップの一つだ。
若干、緊張した面持ちで入っていく。実は事前にこの店のカタログは入手していた。
なので、既にどの機種にするのかは決めている。

羽切 東華 > そして数十分後、何かめっちゃ疲れた顔で携帯ショップから出てくる。
買ったのは同じ機種のカラー違いの物が2つ。手続きが地味に面倒だった。
と、いうかよく考えたら同居人の妖刀娘はまだ生徒登録してなかった。
故に学生割引サービスとかが適用されなかった。…携帯電話後回しにするべきだったか。
が、連絡手段は早めに確保するに越した事は無い。自分と相方は念話という通信手段があるとはいえ。

「どうしよう、俺の方針で機種決めちゃったけど…ま、まぁいいか。」

とはいえ、携帯とかよく分かってない彼女なら何でも良い、とか言いそうだが。
ちなみに、買ったのはスマホタイプだが、耐水性、落下などの耐ショック性に優れた物。
戦闘行為も見越しての環境的なタフさを重視した物である。
と、いうか羽切の考え的には、メールと電話とネット等の標準機能があれば割と拘りが無いのだ。

「ともあれ、帰ったら後で鈍に渡すとして。問題は新居なんだよなぁ。何処も学生通り近辺は高いみたいだし」

羽切 東華 > ちなみに、どうやって刀である相方の分も購入できたかというと…。
来週本人が学生証持参するという、めっちゃゴリ押しであった。
なので、今は2つの機種は両方とも仮として自分名義になっている。
後日改めて彼女に学生証の提示と瑣末な書類を書いて貰い、名義を彼女に変更すれば完了だ。
つまり、必ず来週には既に転居していないと色々と苦しい。変な所で体(?)を張っている妖刀の担い手。

「学生通りがダメなら、ここらの商店街の安アパートとか…いや、でも地元の人とか既に学生とかで埋まってそうだなぁ。
利便性高いしここ辺りも…ともあれ、どっか穴場無いモンかなぁ…」

羽切 東華 > 「取りあえず新居新居。アルバイトは一度後回しだな。俺が引っ越さないと鈍も生徒登録出来ないし」

そう呟いて優先順位を①新居②バイトに切り替えておく。
携帯電話も購入した事だし、早速操作してみるか…あ、ダメだ取扱説明書読まないと。

「うん、今まで携帯電話とほぼ無縁だったしね…基本操作から覚えないとね俺…」

帰ったら相方と共にスマホの操作方法をしっかり覚えておかなければ。
そうなると自分の足で矢張り探すしかないか。まだ知人友人が少ないから頼れる相手も殆ど居ないし。
なので、商店街の不動産屋や賃貸マンションの店などを一件一件探して当たってみようか。
悩むよりまず行動するしかない。

羽切 東華 > 「それにしても……人がこう多いのはちょっとまだ慣れないかなぁ」

好奇心旺盛だが、つい1週間ちょい前までは故郷のド田舎に居た身だ。
人が多い場所は新鮮で楽しい反面、少し気疲れしてしまうのも正直ある。

既に店のシャッターが下ろされた一角に移動して一度背中を預ける。
はふぅ、と大きな溜息が零れた…肉体的には疲れてないが、精神的に少しお疲れモード。

ご案内:「商店街」に白猫ノッシュさんが現れました。
白猫ノッシュ > 白くてモフモフで柔らかい物体が商店街を彷徨う。

それは猫という小動物なのだが、猫にしては…首輪はしているがそれ以上に妙な気配を纏い
見た目はモフモフなのにやけに俊敏に動いていた。

きらーんと目が光った と思うが、何かを発見したかの様にとある人物の足元へと小走りで近寄り
そして 足元をすりすり。

「にゃーん」

羽切 東華 > 「……お?おぉ?」

気が付いたら、足元にスリスリ擦り寄っていた一匹のモフモフ…もとい白猫さん。
何か微かに竹刀袋の中身、その片割れが振動したのは気のせいだろうか?
ともあれ、しゃがみ込んでなるべく白いモフ猫と視線の高さを合わせてみようとしつつ。

「よしよし、お前さん何処の子だ?野良…にしては気品がある感じだし、毛並みの艶も良いし」

と、喉元を撫でんとしながら、相手が喋れもしないのに話しかける図。
むしろ、よく見たら首輪をちゃんとしていた。商店街の誰かの飼い猫だろうか?

白猫ノッシュ > 「にゃーん にゃーん」

1人の男の子の足元にすりすり続行のもふねこ、白猫ノッシュ。
外見は猫だが 中身が残念乍 吸血鬼(日の下を歩くもの)。纏っている気配が人のモノではない。
彼がしゃがんだ事により視線が思いっきり見上げる状態から普通に見上げるに変化し。

「にゃーん」

喉元を撫でられれば ややあって ごろごろと鳴くだろう。

もふもふの猫の首輪にきちんとタグがある、そのタグを視ればどこの所属か飼い主が分かるモノ。
そのタグには 「この猫は風紀のものです」と刻まれている―。

羽切 東華 > 「動物は癒されるなぁ…」

精神的に疲れていたのもあり、こういうのは癒される。
喉元を撫でつつ、慣れてきたら頭を背中もなでてモフモフしてみたい。
しかし、この猫のゴロゴロと喉を鳴らす様子は間違いなく可愛い。

「ん?あ、やっぱり首輪あった。何処の飼い猫さんなんだろう――…な?」

首輪に付いていたタグ。それを拝見して見れば、『この猫は風紀のものです」と刻まれていた。
ああ、うん風紀委員さんの猫さんか。…と、いうか飼い主さん誰なんだろうか?
喉撫でから頭や背中を撫でる感じに移行してみる。撫で心地がいいなぁ。

白猫ノッシュ > 猫の姿で警邏をしてみよう! …しかし 猫の目線で警邏は可能なのか?と自ら実験して

結果 問題はなかったのだが 白いもふ猫、よくも撫でられて警邏という代物自体破綻した。
そう今も 破綻続行している…愛くるしい状態では警邏が駄目であったと。

彼がなぜ精神的にお疲れなのかは存じない。
撫でられるのは嫌いではないし 喉元をいきなり触られても嫌がる素振りはない。
撫でられる行為そのものが好きなので ―要は撫でられる=リラックスできる 以上。

タグには刻んだが 風紀のモノ だが 飼い主は記載されていないのだが、その正体が本人ではいらないと。
もふもふなでなで され中だった。

…刀 震えていないか? 至近距離に 吸血鬼(猫)。

「にゃー」

羽切 東華 > 「……と、いうか君ってただの猫じゃないよね?」

凄くほんわかした笑顔で白いモフ猫さんを撫でていたのだが、その笑顔のままでサラリと告げる。
いや、だってこの至近距離だから、人外殺しの刀の方がさっきから竹刀袋の中でカタカタしてるし。
しかも、この振動は何か覚えがあるような気がしないでもない。
笑顔から一転、やたらマジな目付きで伊達眼鏡越しに鋭い視線で猫を眺める。
…が、そんな中でも手は白猫をモフモフしていたが。

白猫ノッシュ > 「………にゃーん?」

何か間が空いた。見た目は愛くるしい白いモフモフ猫 中身は残念ながら アレ。
そりゃあいくら外見を見繕っても致し方ない位に漏れまくっている闇の気配。
人外の極みたる吸血鬼の真祖(日の下を歩くもの)、モフモフされながらも猫は猫の鳴き声をしていたが、
唐突に 外見は猫だが ヒトの言葉を喋り始めたのだ。

「にゃ……何時から分かったのかしら?」

羽切 東華 > 「……あ、その声は汀さん?いや、これが反応したもので」

と、背負っている紺色の竹刀袋を示す。流石に、人外相手の戦闘や訓練以外で中を開く気にはなれない。
が、考えたら明日の出頭で、刀の事も聞くと明言されていた。…まぁ、しょうがない。

ちなみに、モフモフは続行したかったが、会話の邪魔になりそうなので一度止めておく。

「そういえば、吸血鬼って変身能力もあるんだっけ?」

彼女の正体は基本秘密らしいので、辺りに人通りがあまり無いのを確認してから、声を小さめにして。

白猫ノッシュ > 「はい、外見はノッシュという名を持つ白猫、中身は汀そのもので御座います」

流暢に人の言葉を喋る猫、ちろっと見たのは竹刀袋。
そこにあるのは明日聞く予定の武器の事 どの道明日聞くのだから今は触れないでおこう。

モフモフが終わってしまった 尻尾が嬉しそうに振っていたのがぱたりと伏せられた。
存外気持ちよかったらしい…猫では笑顔を浮かべても分かりにくい。

「  ありますね、大概 蝙蝠とかが多いですが 私は猫か少女か。」

今の処 怪しい気配はない 筈。 でも纏っている気配が聊か闇なのでバレてそうな気がしている。

羽切 東華 > 「成る程、手紙運んでくれた蝙蝠とかフクロウと違って、汀さんが直接変身してるのか」

流暢に人語を喋る白いモフ猫、そしてしゃがみ込んで目を合わせながら頷いて会話してる少年。
何か地味にシュールな絵面かもしれないが、当人達は多分真面目というか自然体。

あ、何か尻尾が伏せられた。再び手を伸ばしてモフモフしてみようとする。
猫の姿だから、セクハラとかにはならない筈だ…ならない筈だ!

「けど、こうして至近距離で話してると分かるけど、独特の気配が結構漏れてますよ?」

そういう感知能力は、実は少年自身は高くは無いのだがそれでも分かる程度には漏れている気が。

白猫ノッシュ > 「ええ、私 きちんと飛ぶというのが無理です。あればかりは手紙のやり取りは使い魔に。
 今は 私そのものが変化しているという事で。…にゃーん」

最後 猫の鳴き声をしたのは 時々いそうで怖いほかの人々。
今さら乍ら 猫の演技を忘れている時点で 手遅れ気味かもしれない。
尻尾とか耳とかモフモフされると そこは敏感な部分だから触られると (いけないいやらしい声が  あああ)

「ふにゃぁぁぁん  いやらしい お か た 」

猫の姿と言っても中身は人の姿をしている吸血鬼
しかも 変化をとくと 裸だ。 尻尾は臀部とか触られていると同じだと。
セクハラ以上なのでは…そう 変化が解ければ。

「しかたないではありませんか、抑え込む能力が皆無です」

隠蔽スキルが完ぺきではない、漏れ漏れなのはそこからだった。

羽切 東華 > 「え、でも縮地みたいなのは使えるんですよね?と、いうか吸血鬼全般は何か背中から蝙蝠の翼生やして飛べるイメージが」

ちなみに、こちらも会話しながら周囲の様子をさり気なく窺っていたりするが。
幸い、こちらに注意を向ける往来の人はそんな居ないのが幸いか。

「え?イヤらしいって何でですか!?猫の姿だからセクハラとかではないですよね!?」

おかしい、普通にモフモフしているだけなのに。まさか変身解いたら全裸だとかは当然知らない。
あと、尻尾を触るのもお尻を触ってるのと同じ状態なのも気付いていない。

「何か汀さんも苦労してるんですね…と、俺はそろそろ帰りますね。明日はよろしく御願いします」

と、立ち上がりながら軽く白いモフ猫の風紀委員さんに頭を下げて。
互いに別れを告げたら、それぞれ別の方角へ歩きだすのだろう。

さて、明日はどうなる事やら。

白猫ノッシュ > 「使えますよ? 吸血鬼全部が 蝙蝠の翼は古いですよ。
 私にはそんなものは生えませんし…」

今の処 怪しい気配はなかった、いないと思いたい。

「…ハァ 今 変化が解けると 素っ裸ですが?」

暴露全開。そう 今解けると 全裸なのだ!ってことは猫の姿ではなかったら 
彼は 素っ裸の女の子を愛でている事に…何羨ま…けしからん事に。

「…わたくしもそろそろ帰りましょう。 明日はこちらこそです」

猫なのに頭を下げて くるりともふもふ猫は闇に姿を暗ましていく。
そして程無くして 気配もぷつりと切れた…

ご案内:「商店街」から白猫ノッシュさんが去りました。
ご案内:「商店街」から羽切 東華さんが去りました。