2016/08/23 のログ
■滝川 浩一 > やっとの思いで爬虫類専門店を発見する。
時間は夕方前、日はすでに落ちかかっているがペットショップが閉まる時間にしてはまだ早いだろう。
このままノルマ達成…するはずだったのだがどうも様子がおかしい。
少年はその店の前に立ち尽くし、看板を見上げている。
『本日 休業日』
下げられたシャッターにはその様な張り紙はされていた。
店が開いてるかどうか云々ではなくそもそも今日はやっていなかった。
その事実に唖然とし、その場で項垂れる。
(やっぱり、情報収集って大事だなぁ…)
ため息を一つつくとその場から離れるために歩き出した。
ご案内:「商店街」から滝川 浩一さんが去りました。
ご案内:「商店街」に蒼穹さんが現れました。
■蒼穹 > 「あー…。」
お昼頃。
ここは、商店街にある、どこにでもありそうなスーパーマーケットである。
冷房が効いていて快適だが、微妙にやる気なさそうに不貞腐れて、
アイスクリーム売り場のエリアで、
ただでさえ涼しいのに冷ややかな冷却風を浴びながらぐでーっとしている風紀委員がいた。
勿論、最低限周りは確認してからの狼藉である。
けれど、腕章付けてこれはいかがなものか。
■蒼穹 > 「私は便利屋じゃあないんだけどなあ…。」
もうすぐ終わるがまだ夏休み。浮かれてる奴も多い。
って事で、この辺の治安のいいところの万引きを見張れって言われて半ば強制的に見回りさせられてるのだ。
なんでも腕章付きが一人二人見廻っていれば、それだけでそんなしょうもない犯罪の数も減る…らしい。
「破壊神が万引きGメンって平和ボケしすぎじゃないかな…。」
といえ、この不真面目系委員にかかれば、まともに見回りもせず、一番涼しい所で暇を潰すばかり。
たまに往来に挙動不審なヤツがいないかとか、適当に視線をやるが、とりわけ変な奴もいない。
掛け時計で時間を確認すれば、再びぐでーっとし始める始末だった。
ご案内:「商店街」に三谷 彰さんが現れました。
■三谷 彰 > 「あ、あんな所にいたか」
能力を発動させたままの紅い目の男が蒼穹に近寄る。こちらも風紀委員の一人なのだろう。
能力を買われ視察に持ってこいだとの説得により特別に召集されたのだが威圧感しか放っていない。
棒術か何かの袋を背負った風紀委員が歩いていれば当然といえば当然なのだろうが。
「俺の方は一人も見つけていないが、そっちはどうだ。一人でもいたか?」
近寄ると近くの壁にもたれ一応買い物コーナーを見ながら蒼穹へと聞く。
少しでも彼を知っているならもしかしたら同じように一休みに来たのかもしれない。と判断するのは容易だろう。
■蒼穹 > 「うん…?」
風紀委員仲間の彼を見つける。
万引き見回りに当てられていたもう一人。
委員会からすれば彼の方が見廻りの本命だったのだろう。
とはいえ、所属の課が違うので、そこまで彼のことは知らない。顔見たことあるかな、程度。
「おっと。」
…サボってたのバレてないよねって事を確認しつつ。
ぐでーっとした姿勢を2割くらいマシにして。
「んーん、こっちはべっつに…。」
ふるふると左右に首を揺らす。結構脱力気味な声。
それよりも背中に剣道か薙刀か知らないが、明らかに長いモノを入れてる彼の方が人目に付く。
が、同じく委員であるのでそれは悪い意味ではない。
「…中々どうして、砂漠の中から宝石見つけるみたいな作業だよね。」
こちらはさっきから半ばずっと一休み状態である。
生憎と、買い物客の往来は平凡だ。怪しいと思う動きを見せる者は、少なくとも目には付かない。
■三谷 彰 > 「今更直してもおせえっての。一瞬でも目に入った途端見えてんだから」
相手が姿勢を直すと笑いながらそんな事を言う。
まぁ別に少しくらい休んでも説教などする性格ではないし気にはしないのだが。
こっちでも別にいないと聞けばだよなと呟き椅子に座る。
「俺もさっきからずっと見てんだが……全くダメだ。不審な動き一つ見えやしねぇ、事件を望むなんてとんでもない事言う気はねぇけど……暇なのにはかわりねぇよな」
ふぅと溜息をつき椅子に深く腰をかける。
思わずこいつも本音を落としてしまった。元々人助け以外にはあまり積極的ではないからこそ戦闘特化のマルトクに投げ込まれたのだ。
「随分しゃれた言い回しだな。まぁ間違ってねぇが。あるかもわからないものを探すって意味ではな」
■蒼穹 > 「………お、おおう。参ったぜ。じゃあもう誤魔化さないね…。」
あろうことか反省せず開き直った。
アイスクリームの並んでる所へまた頭からぐでーっとやる気なさそうに覗き込み始める。
冷房も冷風も効いててアイスクリームが欲しいとは思わないが、
店の外に出る前に何か買っていくかな、と思った。
「ねー。全く見つからないね。平和と言えば聞こえは良いけど。そうそう、暇なんだよね。
かといってぽつぽつと万引きもあるみたいだしー……。
サボるわけにもいかないのかなあ?」
何だかんだで、仲間も同じく暇さ加減に堕落してるみたいなので、
気怠さ全開でぶつぶつとサボりへと引き込む堕落神である。
因みに、そこに居るだけで殆ど完全にサボってた。
「あっはは。けど、見つけ出すのは宝石みたいな立派なものじゃなくて、惨めな犯罪者だけど。
ないわけじゃあないみたいよ?ここ最近、でもないけど。
なんかの資料で万引きグループが挙げられてたし。
ってか椅子あるんだ!」
失念してた。ので、ずっと立ってた。
自分もぱぱぱっと椅子見つけてきて、躊躇なく腰を下ろした。
「ああ、ポケット多い服や厚着の人、それから変なとこ歩いてる人には注意、だってさ。
万引きGメンかよって。」
それでも、サボり魔でも最低限の所は抑えているらしい。
これが蒼穹が風紀で上手く幽霊でやっていけてる所以…なのかも。
■三谷 彰 > 「そうしろそうしろ。俺も誤魔化さずに休憩しに来たって開き直るから。まぁ一応通行人くらいは見ておくけど」
話しながらも通行人の動きをしっかりと目で捉える。
傍から見ればただ見ているだけに見える。だが実際には監視カメラの様にスーパースローカメラがそこに設置されているのと同じなのだ。
不審な動きを見せれば即座にそっちに目がうごく。
「流石にサボるわけにはいかねぇだろうな。ポツポツとあるなら……まぁサボりたい気持ちはわからないでもねぇけどよ」
グデぇとしているのは流石にやめとけよと苦笑ながらに返す。
気持ちはわからないでもないが根は正義感の強い奴なのでどうしてもサボると踏み出すことは出来ず……結局休憩と題うつしかない状況だ。
「ああ、そういえばそんなのあったな」
万引きグループの話は自分もどこかで聞いたことがある気がする、覚えてはいないが。
「まぁ見つけたら倒して捕まえればいいんだろ。そのうち見つかるだろうさ、そういうのは皆してどんどん規模がでかくなっていつか尻尾見せるって相場きまってんだ」
軽く笑いながら風紀委員とは思えない一言をぶっちゃける。
人の生き死にが関与していないならいくらでも待てるのは確かなのだが、この言い分はどうなのだろうか。
「……そんなに詳細に教えてもらってないぞ俺。服が不自然に膨らんでるのを捕まえろってだけだ」
流石につかれたのかぐったりといった表情で自分への指示を話す。
能力故なのか指示もそれに合わさっており本来ならもっと高精度のカメラか何かの仕事だ。
■蒼穹 > 「はいはい、それじゃあそっち側の視察は任せたよーっと、私はあっち側眺めてるんで。」
でもだらけた姿勢はやめない。これが不真面目風紀委員の在り方である。
止めろって言われたらちょっとだけしゃきっとした。
「んー、倒す必要はないかな。ぱぱぱっと拘留してお話に持ち込んで。んで持ち物調査って感じよ。
あっはは…能ある鷹は爪をナントカって言うでしょ、本当にずるい奴らは、規模を大きくしないで慎重にやってるって。
魔法に異能と何でもありだからね。隠蔽も気楽なもんよ。
要はさ、万引きさえさせなきゃ良い訳だから。こうやって見回ってるだけでその数は減るでしょ!
ってことで、私は充分に仕事してるよ。」
見事に楽観的。
私がやらなくても誰かやるだろーって、そのうちなんとかなるだろうって、そういう考えには同意の様だ。
こんなんで大丈夫か風紀委員。
「んー?あっれ。こっち来る前にそう言う事言われなかった?
ふーん…って言っても、この時期に膨らんでる服なんて、一目瞭然だと思うけどね。」
この暑い季節、わざわざぶかぶかの服を着る者もいるまい。
皆が皆薄着が多くて…それ故、そういう見るからに怪しい奴が居たら、すぐ見つかる。
■三谷 彰 > 「へいよ、って別にこれくらいなら2人で見る必要もないんだけどな」
苦笑しながらももう少し休憩を続けるつもりのようだ。
時折ふっと目が人を追うのは一応はちゃんと見ているという証拠なのだろう。
「留置所に大人しく入ってくれる奴が……少なく感じるのは俺がそういう手合いばっかり相手にしてる所為か」
腕を組み少し上を眺める。
どうしても立場上捕まえるのは危険人物にカテゴリーされる奴らなわけ思い返せば思い返すほど結局殴り合いになっている記憶がある。
「異能で隠蔽なぁ。そういうタイプのが1番面倒なんだよ。異能でしっかり隠して尻尾も見せない慎重な奴。こっちから揺さぶりいれないといけなくなるしよ」
軽く溜息を着く。
「まぁそういうわけだ。結局はとめればいいんだよな。それなら俺もやってると思う」
うんうんと頷き相手を否定せず同調する。
2人が話しているのを何人もの人たちがチラチラと見ている。おそらくはそれも抑止力となっているのだろう。
「たぶん能力の関係だろ。俺のは目に特化した能力だからさ。それこそ異能で隠していようが埃が宙に浮いてたらわかるし……へたにポケットの多いとか制限入れるよりその方が見つかると判断したんだろうさ」
ニヤリと笑いあえて周りに聞こえるように言い放つ。