2016/09/09 のログ
ご案内:「商店街」に影打 鈍さんが現れました。
影打 鈍 >  
(今着ているメイド服を以前買った店の前。
 正確には買ってもらったのだが、とにかく手に入れた店だ。
 以前と同じようにひっそりと佇むその店は、以前と品揃えは殆ど変わっていない。
 変わっているのはマネキンに着せられているメイド服だけ。
 自分が買ったものとは違うデザインだが、価格はやはり五万円である。)

――つーかまだあったんかい、メイド服。
ほんっと趣味の店だな。

(どう考えても店主の趣味丸出しである。
 採算は取れていないだろう。
 呆れた顔をして、ポケットからスマホを取り出す。
 以前メイド服を買いに行くと約束した友人からの連絡では、この辺りで待ち合わせである。
 目立つ目印はあまり無いが、商店街のほぼ中心に居るメイドさんが一番の目印――つまり自分である。
 あたりを見回しつつ、待つ。)

ご案内:「商店街」に水月エニィさんが現れました。
水月エニィ >  
「やっほー?」

 普段の本人にしては違和感の強い語調で高い所から降りてくる。
 髪を降ろしているだけにしては違和感が強く、魔力等の性質も少し変質しているが――。

 ともあれそれはそれとして、自身を待つ影打 鈍へと近づいた。
 

影打 鈍 >  
(元気の良い声が聞こえた。
 待ち合わせをしている友人の声に似ているが、そんな性格ではなかったはずだ。
 とは言え反射的にそちらを振り向けば、)

――なんかしばらく見ん間に雰囲気変わったな、汝。

(髪は下ろしているが、待っていた友人に違いない。
 外見や性格もそうだが、中身がどこか違う。
 しかし間違いなく彼女は彼女であるので、手を上げて応答。)

水月エニィ > 「まぁ ねぇ」

 薄く笑いつつ、頬を掻く。
 寄月秋輝との交戦、およびその際に自信の異能を切られた事に起因する性質の変化。
 ……それらが影響を与えていたものの、現時点ではほとんどシラフ。
 
 単に、この状態を水月エニィと言うなんてやっていられないわ! 
 と言ったやけっぱちと拗ねた感情でもある。言い換えれば拗らせている。
 いずれにせよ。

「――とにかく、今日は宜しくね。ふふ。」

 へにゃ、っと笑ってみせる。
 努めているとはいえ気を張らない素振りの彼女は、普段見るよりも幼いものかもしれない。
 

影打 鈍 >  
ま、汝が汝であることには変わらんからな。

(性質が変わっても魂は彼女のままの筈だ。
 元より外っ面や中身の微妙な変化など気にする性質でもない。
 魂が本人であれば、それは本人に違いないのだ。)

――して、私はこの店で買ったんだがな。
値段はちと高いから、手頃なものが良ければ他を探すが、どうする。

(そうして自分たちが立っているすぐ目の前の店を示す。
 店主の姿は見えない。
 どうせ奥で本でも読んでいるのだろう。)

水月エニィ >  
「かわっちゃうわよ」

 さっくり否定。大分素に近いような、強めの口調。
 強情さとも云うべきか、それを受け入れられない故に今も尚別人のように振る舞っている。
 ……ともあれ、次の話題に乗る。

「ん だいじょうぶ。
 どうせわたしたちにはわたしがため込んだ遺産があるの
 お金なんて気にしなくていいわ。欲しいものが有ったら一緒に買っちゃいましょう?」

 くす、と、笑ってみせる。
 以前影打に"単身なのにアルバイトをしていない"理由として答えたものを改めて告げて、一歩踏み入れる。
 

影打 鈍 >  
目が二つあって鼻が一つあって口が一つあって耳が二つあって手と脚が二本ずつ生えてる女子だろ。
かわらんかわらん。

(適当なのか真剣なのかよくわからない態度でするりと流す。
 確かに以前とは何かが違っているが、全くの別物に変わった様子も無い。
 なのであまりその辺は気にしないことにしている。)

金は天下の回りものとは言うがな。
学生の頃から散財癖が付くと厄介だぞ。
まぁ汝の金だ、好きに使うが良いがな。

(ともあれ金の心配が無いということなら、この店にしよう。
 すたすたと店内へ。)

水月エニィ >  
「腕一本減らしたら私でなくなるの?」

 しょんもりと目じりを下げ、寂しそうに訴える。
 寂しそうだが、訴えるように眉間に皺も寄っている。
 屁理屈だ、とは分かっているものの。

「いいの、空高く積み上げても仕方ないから。」

 そのまま店内へと進み、店を改める。
 5桁は当たり前に見えるが、そんなものだろうと水月エニィとして納得しつつ衣服を見ている。
 ……獲物上、布の類への造詣は水月エニィの領分が強いらしい。
 どうしても興味のあるものらしく、商品をひとつひとつまじまじと眺めている。
  
  

影打 鈍 >  
そーゆー事を言うとるんでない。
私が汝を汝だと思うとるから汝だと言うとるんだ。

(呆れた顔でツッコミを入れる。
 以前と違う様子は確かに少しやり辛いが、これはこれで楽しいと言うか面白い。)

それは羨ましいことだ。
――なんぞか気になるもんはあったか。
あそこに飾ってあるのなんか良いと思うがな。

(示すのは自身が買ったものが飾ってあったところに、新たに飾られているもの。
 今着ているそれとは意匠が違うが、似ているところもある。
 そのせいかどこか対のような印象を受けるかもしれない。)

水月エニィ > 「むぅ……
 でもやっぱり何かヤダ。」

 眉を顰めて頬を膨らまし、複雑な顔をする。
 ちょっとだけ機嫌を悪くして。

「いやー いいしごとしてますね?」

 気になったかと問われれば、振り向いて頷く。
 そのまま指示されたそれを見れば――

「似てるね。パターン違い?」

 こてん、と小首を傾げてみせた。
 思う所のありそうな、なさそう者ではあるが、露骨な嫌悪は伺えない。
 ……現状の状態を自分と思いたくないこともあり、
 対や模造、コントラストへのコンプレックスを覚えている。
 それでも悪くはないものに思えるし、どちらとしても好ましい者を覚えている。
 

影打 鈍 >  
わがままだのう。
なら汝との関係を無かった事にするか。

(別人として認識する、と言うのはそう言うことだ。
 意地の悪い顔でニヤリと笑ってみる。)

値は張るが、その価値はあると思うぞ。
製作者は同じだろうからな。
似るところはあるだろ。

(対と言うならその隣のミニスカメイド服もそうだろう。
 クラシックなデザインのものと違い、アニメとかゲームとかに出てきそうな奴だ。
 それと並べて対になるようなデザインのものを並べているだけかもしれないし、その結果自身のそれともそう見えるのかもしれない。
 チラリと奥を見れば、やはり店主は本を読んでいた。)

水月エニィ > 「それはいや」

 即答。我儘にもそう解答する。
 意地の悪い顔には大分厭そうな顔を見せた。

「そうねえ、これにしましょう
 キャッチーでアイドルなのもいいわね」

 頷いて納得し、購入に走る。
 その場で着ていく旨を伝え、早速装着し――

「どう? 」

 ある種対になるような装いを身に纏い、店内でくるりと翻る。
 ――ミニスカメイド服を纏い、無邪気なようにふるまう彼女は誰ぞ彼ぞ。
 普段の水月エニィでは泥酔でもしない見れないような装いとテンションを影打鈍へと向ける。
 

影打 鈍 >  
ならわがままを言うな。

(子供に言うように、と言うよりは妹に言うような感じだろうか。
 当然子供も妹も持った事は無いが。)

おう、割と簡単に決めたな。
――良いんでないか。
汝は丈が短い方が似合うと思うし。

(普段の服装がゴシックでロリータな感じだからだろう。
 違和感無く着こなせていると思う。)

よし、ついでだ。
プリクラとか言うヤツも撮りに行くか。
二人で記念撮影して主に送りつけるのも良いな。

(くっくと悪巧みをしている笑顔で笑いながらそんな提案を。)

水月エニィ >  
「……いわせてよ」

 紛れる程度の小さな声で呟く。
 何はともあれ。

「ん 分かった。
 何処かにあったっけ――?」

 心当たりはあるものの、恍けるように尋ねる。
 幾つか思い当たる事と、自分から提案するのも恥ずかしい故に委ねたい腹積もりなのだろう。恐らく、ではあるが。
 

影打 鈍 >  
――全く。
ならばそれ以外のわがままにしろ。
ただのわがままぐらいなら聞いてやれるが、友を無碍にするようなもんは聞けんでな。

(自分自身が主に対してわがまま言い放題なのだ。
 彼女の気持ちもわからないでもない。
 困ったような笑顔を向けて。)

ゲーセンとやらに行けばあるんでないか。
私は場所は知らんぞ。

(ある程度探検はしたが、その手の施設に用事が無かった。
 見た覚えはあるのだが、詳しい場所までは覚えていない。
 とりあえず写真撮っとくか、とスマホを構えて。)

水月エニィ > 「……」

 神妙な顔で沈黙。
 自分で自分を認められずとも、尚認めてくれる事は確かに伝わっている。
 ……大分難しい顔をしている。

「あっ、そう、そうね。
 それじゃあゲームセンターに行くとして……取るの? いいわよ」

 どうみても素だ。
 本当にありがとうございます。

 ――もとい、
 このような振る舞いでも調子を崩さず受け容れてくれた影打鈍、
 この場に居ない東雲七生には少なからずの謝意を覚えた。
 当人からすれば認めがたい振る舞い故に、その様に。
 

影打 鈍 >  
そこは譲れんぞ。
どうしても無碍に扱って欲しいと言うなら、それ相応の態度を取ると良い。
そうでない限りは、私は汝を友として扱うからな。

(ぺしりと背中を平手で叩く。
 そのまま外へ出てきたら、何故か店主も付いてきた。
 高そうなデジカメを持って。)

――うん、なんか知らんけど写真撮ってくれるんだと。
しかしちと目つきが怪しいが大丈夫かの……。

(なにやら視線を上の方に向けながら呼吸を荒くした店主がカメラを構える。
 なるほどこういう店をやっているのだ、そう言う趣味があってもおかしくは無いが、ちょっと怖い。
 ともかく並んでポーズを取ればバッチリ写真を撮ってくれるだろう。
 こちらは何故か魔力で刀を作ってバッチリ構えておこう。
 街中で物騒だけれど記念撮影なのは丸分かりなのできっと大丈夫……たぶん。)

水月エニィ >  
「分かった。」

 小さくうなずく。
 既に影打の態度に不満を見せる態度は無い。

(迷惑をかけたわね。
 ……ケリは付けておきましょう。)

 内心で何かを決心してから気を取り直す。

「……大丈夫じゃない。多分。」

 変な事をすればしょっ引いてやる。
 諦観なくそう決意しつつ、カメラへ向けて笑顔と両の手でダブルピース。
 ありったけの無邪気さを浮かべて撮影される。

 ……物騒以上にダブルミニスカメイド服が目立っているのだろう。
 奇異な視線以外はない かもしれない。
  
 

影打 鈍 >  
(その答えに満足気に頷く。
 とりあえず撮影は問題なく終了。
 どうやらスマホにデータを飛ばせるデジカメらしく、早速撮ってもらった写真を送ってもらう。
 彼女も望めば送ってもらえるだろう。
 刀を構えた古風なメイドと満面の笑みのミニスカメイドと言うとてもシュールな写真である。
 店主もそれを眺めてエヘエヘと涎をたらしながら笑っていた。)


――うむ、大丈夫には見えんが、まぁ大丈夫だろ。
悪さはせんだろうし。

(こういう店だ、そういうこともあるだろう。
 店主はエヘエヘ笑いながら店の奥へ引っ込んでいった。)

うん、じゃあゲーセンいくか。
――っと、主に今の写真送って良いか?

(スマホをついつい操作して、主のアドレスを呼び出す。
 自分だけなら送ってしまうのだが、写真には彼女も写っているので許可を取っておこう。)

水月エニィ >  流石に店主に危険なモノを覚える。
 警戒しておきつつ裏を取っておこうと思うがおくびにも出さず。

「ん、好いわ。
 ……そうね 行ってみましょ 」

 特に抵抗もなくOKサイン。
 改めて緩んだ調子を作って示し、影打 鈍の手か腕を取ろうとしてみせるだろうか。
 

影打 鈍 >  
では、遠慮なく――。

(了解が取れればささっと主へメールを送る。
 どんな顔をするだろうか。)

うむ、行くかの。

(腕を取られたが、気にすることも無い。
 そのまま並んで近場のゲーセンへ行くだろう。
 商店街からゲーセンへ、メイドさんが二人で歩くさまはさぞかし注目を浴びただろうが、自身は特に気にした様子も無い。
 それどころかむしろ見せびらかすように歩くだろう。
 ゲーセンへ行けば二人でプリクラなど撮り、それはスマホの裏に貼り付けておくとしよう。
 その後ぶらぶらするか解散するかは彼女の要求に合わせよう――)

ご案内:「商店街」から影打 鈍さんが去りました。
水月エニィ >  
 彼女と共にゲームセンターを満喫する。
 対戦ものにだけは思う所があるのか、今度にすると手を付けず。

 ――ゲームセンターで一通り遊んだ後、
 普段の調子で"やらなきゃいけない事がある"とはっきり告げて何処かへと行ってしまった。
 
  

ご案内:「商店街」から水月エニィさんが去りました。