2015/06/11 のログ
ご案内:「常世公園」からまりもさんが去りました。
クリム > …………ふぅ。

【普段あまり話さない反動と、初対面の人と話せた喜びと、楽しい人たちで良かったという安堵感と】
【そんなものが溢れ、一気に疲れ、そして多幸感や充実感やも一緒に湧き出て】
【ベンチにまた、腰掛ける】

クリム > 【にやにや、によによ、と】
【また、会いたいなと】
【そんなことを薄ぼんやりと思いながら、また入門書へ視線を戻した】

クリム > (ここ、なら。迷惑にならない、よね?)

【入門書をベンチに置き、ポケットからプラスチック製の小さな板をいくつか取り出す】
【それを、公園の隅の広場に、規則的に並べていく……】

ご案内:「常世公園」にシィレさんが現れました。
ご案内:「常世公園」からシィレさんが去りました。
ご案内:「常世公園」にシィレさんが現れました。
クリム > (こんな、感じ……かな)
(印も、間違ってない、よね。うん)
(あの人も来ないし、もう、帰っちゃおう)

【"転移のルーン"。古ルーン魔術Ⅰ……入門書の中ではそれなりに難度の高い印】
【ここからはほど遠い、アパート自室へと転移するものだ】
【クリムはそれを――】
【DR:1d4 1,2→成功 3→失敗(何も起きない) 4→失敗(何か起きる)】
[1d4→1=1]
クリム > 【それを発動させるべく、入門書を手に持ち、半径7mほどに広げられた印の中央を陣取る】
【そして目を閉じ、意識を集中させている】

【入門書を抱えるようにして、胸に抱く】
【広場に敷設されたルーンは燐光を纏い、クリムの魔力に呼応している――】

クリム > 【ルーン達の輝きが、さらに大きく、大きく】
【前時代の電球のような明かりを振り撒き、クリムに応える】

【そしてその輝きは、急速に力を失ったかのように収まり――】

クリム > 【――再び、襲いかかるような閃光を放ち】
【クリムと散らばったルーンは、公園から姿を消していた】

ご案内:「常世公園」からクリムさんが去りました。
シィレ > 「……。」

誰もいなくなった常世公園。
その、一角にある池。そこから、恐る恐る姿を見せたのは、
上半身を人型、下半身を魚の姿をした娘の姿をしたもの……いわゆる“人魚”と呼ばれる其。
しかし、その全長は15cmほどしかなく、人の掌に乗せられてしまいそうな大きさである。

「……。」

キョロキョロと辺りを見回し誰もいないことを確認すると、ゆっくりと池から上がり、その縁の石に座るように身を預ける。

シィレ > 「……。」

少しの間のんびりと時間を過ごしていたが、ふとその視線が公園の一角、自動販売機へと向けられる。

「……む、う。」

そして何か感付いたように少し難しい表情をした後、一度ちゃぽん、と池の中へ潜っていった……。

シィレ > 「……。」

しかしすぐに浮上する。その頭上には、一つの缶……アルミ缶が持ち上げられていた。
恐らく、住人の誰かが池に捨てていったであろうジュース缶。

「……っ」

それを、池から放り出す。カラン、という乾いた音が小さく公園に響いた。
そして恨めしそうにその“ゴミ”を吐き出していた機械を睨み付けると、また池の中へ潜り、先程と似た缶を持ち、また池の外へ放り出す。

カランカラン。
ちゃぽん…
カランカラン。
ちゃぽん…
カラン、カラン。

ご案内:「常世公園」に烏丸 九郎さんが現れました。
烏丸 九郎 > (ぺったぺったと夜の公園を歩く足音。
その中に交じる、カランカランという感が転がる音。
強い風が吹いてるわけでもなし…少年は不思議に思った。
だが、夜の散歩は始まったばかりだし、こんな缶の音1つや2つでビビるほどやわではない。
ぺたぺたと、足音を立てながら、池のそばにある自販機へと向かう)

烏丸 九郎 > ~~♪

(鼻歌を歌いながら、缶ジュース(コーラ)を購入。
池のそばのゴミ箱の近くでごくごくと飲みだす。
ふと、横目で池沿いを見ると、なんか缶が散らばってる。)

ご案内:「常世公園」にルナさんが現れました。
ルナ > 軽く足を引きずりながら公園に入る少女がひとり。
ふと、池のそばに落ちている缶に目を留め、拾い始める。

シィレ > 「!」
(だ、だれか、きた……!?)

いくつ目かの空き缶を放り出したその時、公園に現れた気配に気付く。
すぐさま池の中へと退散し、水面から僅かに顔を出し、恐る恐る様子を伺う。
視線の先には、大きなバッグを背負い制服を着た少年。こちらに気付いているのかスルーしているだけなのか、自販機へ向かうと何かボタンを押し……。

「……。」
(ま、また、“あれ”……)

少しばかり、恨めしそうに少年を見つめるが……。

「!」

こちらに近付く新たな影。こちらは少女のようだが。
兎に角姿を見られまいと、慌てて、水中へと姿を隠した……。

ルナ > 「…………。」

じっと水面を見つめる。何かいた……ような気がした。
それでも「興味を持った」段階でそれ以上の情報は得られない。

小さくため息をつくと、何事もなかったかのように缶を拾い始める。

烏丸 九郎 > (飲み終わったコーラをゴミ箱に捨て、視線を少女の方へと向ける。)

あ、おまえ…大時計塔の…今日は一人か?

(確か大時計塔の幽霊の片割れ。幽霊だと思ってたが、違うのか?
まぁ、こんな学園だし、こういう子もいるんだろうとかってに納得する。)

へぇ、缶、集めてんのか…。

(缶を拾う少女に素直に感心し、少年も缶を拾い集め始めた。)

ルナ > 烏丸さんの存在に気づけば、小さく会釈して挨拶を返す。

拾い集めた缶を投げて公園のゴミ箱に入れる。
なかなか狙いは正確らしく、外れることなく缶はゴミ箱の中へ。

……ふと、拾い集めている缶がどれも濡れていることに気づいた。
池へと視線を向ける。

烏丸 九郎 > へぇ、上手いもんだ。

(少女が缶を投げるとゴミ箱に缶が吸い込まれるようにはいってゆく。
自分が集めた缶は普通に捨てる。
外したりしたら、さすがにかっこ悪い。)

にしてもなんで全部濡れてんだ…?

ルナ > そっと池に近づき、目を閉じる。
自分の頭の中の「情報」を形にする。イメージから魔術を形作る。

作り出したのは「磁力」。

アルミ缶をひきつけることは出来ない。
だが、池の中にスチール缶が残っていれば、引き寄せて捨てることも出来るだろうか。

ルナ > 手に張り付いた缶を引きずってゴミ箱へ向かう。
決して多い量には見えないが、池の中に落ちていた、ということを考えると一定数捨てていた人がいたという事実を示すものでもある。

烏丸 九郎 > そうか、さっきのやつは池の中に捨ててあったってわけか…
ダレだかしらねぇが、掃除するなら最後までやって欲しいもんだぜ。

(少女のしていることを見ればピンときた。
だが、一体誰が?)

シィレ > 「……???」

池の中で、小さな人魚は困惑していた。
というのも、目の前で不思議なことが起こったからである。
今まさにまた捨てようとしていた一つの缶。それが、何かに引っ張られるように浮かんでいったからだ。

(…いけの、そと…?)

外で、何かあったのだろうか……。
あまりにも不可思議なその現象の正体を知ろうと、無意識に顔を水面から出してしまうのだった……。

「……あっ…」

ルナ > 「……ぁ。」

池から顔を出した誰かを見る。
……見た。目をこする。もう一度見る。

しばらく見つめてから、烏丸さんのほうへ視線を移した。

烏丸 九郎 > あっ?

(声のした方へ顔を向ける。この少女は無口だし、自分の声ではない。
おそらく、缶を池から引き上げた犯人…
そこには、小さな人の顔があった。
しばらく見つめてから、少女の方へと視線を移す)

ルナ > 二人を交互に見る。
見る……だけ。

比較的いろいろな知識を身につけていた自信はあった。
池の中に何か住んでいてもおかしくないとは思っていた。

が、これはあまりにも予想外すぎた。
小柄な人魚と烏丸さんの様子を伺ったまま動かない。

シィレ > 「……あ、……ぁ」

不運にも見事に二人と目が合い一瞬、世界が停止するような感覚に襲われる。

「―――――っ!」

ちゃぽん。

ハッと我に返ると、そのまま池の中に逃げ込んでしまった……。

烏丸 九郎 > あっ…ちょっ…

(にげた。
たぶん、きっと、おそらく、さっきのは彼女の仕業なんだろうが…)

おーい

(池に近づき、声をかけてみる。)

ルナ > 「…………。」

池に近づこうとして、すこし躊躇う。
明らかに怖がっていた表情が見えた。

怯えている相手に近づいてもいいのだろうか。
迷いが足を止める。

先に池に近づいた烏丸さんの一歩後ろから様子を眺める。

烏丸 九郎 > なんか、いたよな…いま。

(傍らに立つ少女に聞いて見る。
自分が見たものが、見間違えだかどうか…自信がない
とりあえず声はかけてみたものの…出てはこないだろうな、と思う。
だが、少しの期待も込めて、しばらく待ってみることにする。)

ルナ > 頷く。確かにいた。間違いなく見た。

少し後ろからじっと水面を見つめている。
……そのまえに、結局手に貼り付けたままだったスチール缶を捨てに行くことにしたようだ。

シィレ > 「……っ」

池の中にわずかに反響する声から、どうやら話しかけられていることが分かる。

「……どうし、よう」

逡巡する。こんなときはどうすればいいんだろう……。
このまま、やり過ごしてしまうべきなのだろうか……。
ただ、一瞬見えた二人は、確かに自分の放り出した“あれ”をゴミ箱の中に捨て直してくれていた……ような、気がする。

(……わるい、ひとじゃ、ない……?)

それでも迷う。何せ人と接するのはニガテ中のニガテだからだ。
そして色々考えた結果。


ちゃぽん。


「……。」

恐る恐る、再び顔を出してみることにした……。

烏丸 九郎 > お。

(顔を出した少女(?)に手を振る。
無駄かと思われたが、呼びかけが通じたようでホッとした。)

缶、池から拾い上げてたの、あんただろ?

(言葉はつじるのか?話しかけてみる。)

ルナ > 池から顔を出したのをみて、烏丸さんの後ろからそっとのぞいてみる。
あくまで怖がらせないようにそっと。
見ようによってはむしろこちらが怖がっているように見える、かもしれない。

シィレ > 「……。」

おっかなびっくりと二人を観察する。
どうやら先程の声の主は少年の方。
特に手を伸ばすわけでもなく、なにか仕掛けてくる様子もない。
単純に、話がしたいだけ、なのだろうか……。

と、その少年から話しかけられる。
缶……というのは、“あれ”のことでいいのだろうか。

(だった、ら……)

「……うん。それ、は……わたしが、やった、の」

小さく頷き、たどたどしい言葉で肯定を意を示す。
もしかしたら、人で言う耳の辺りについているヒレのようなものがぴょこぴょこ動くのが目に入るかも、しれない。

ルナ > しばらく考える。
どう声をかけるべきか。
何を言うべきか。考えた末に、一言だけ。

「……ありがと。」

それは、池をきれいにした人魚への感謝と労い。
話すのは苦手だ。ちゃんと言いたいことを伝えられた自信もない。

急に、照れくさくなってその場から離れる。
最後に、いくつか残った缶を拾ってゴミ箱に捨てた。

ご案内:「常世公園」からルナさんが去りました。
烏丸 九郎 > そっか、わりぃな。池汚しちまって。

(自分のがやったわけではないが、人間が…学生が
この池を汚したことは事実なので、頭を下げる。)

掃除、するなら手伝うぜ。
俺達が汚しちまったんだから、俺達が綺麗にしねーとだしよ。

(夜の公園、池の水はまだ冷たいだろう。
だが、ここで放っておくという選択肢もない。)

烏丸 九郎 > へっへ、喋れるのかよ。
またな。

(去ってゆく少女に手を降って見おくる。
引っ込み思案な少女なりの感謝の言葉。
水の中の少女は受け取ってくれただろうか?)

シィレ > 「……。」

目の前で頭を下げる少年を見据える。
悪いと頭を下げているが、なんとなく、この少年は悪くない気がした。

「……うぅん、いい。……あなた、は……たぶん。わるく、ない」

少年からの謝罪にはふるふると首を振って応える。
そして、少女が去って行った方向を見る、が


(……“ありがとう”?)


ありがとうって、何だろう……。
何に対しての感謝かは分からないが、まぁ、悪い気はしなかった。

烏丸 九郎 > ん、そっか…でもよ、一応謝らせてくれ。
あんたここに住んでんだろ?

(少女が何者かは分からないが、そんな気がした。)

俺達がくせーがやったことだろうしな。

シィレ > 「……ん…。」

また小さくうなずき、肯定の意を示す。

「……あなた、は。すてて、ない?
 ……すててない、なら。あやまらなく、て、いい」

そしてまたふるふると首を振る。

「……で、も」

視界の端にまた映る、自動販売機を恨めしそうに見る。

「……あれ、は。……きらい」

烏丸 九郎 > そか、優しいな。ありがとよ。

(その言葉を受ければ顔をあげ、笑顔を見せる
少女が自販機に目を移せば、自然とこちらも視線を自販機の方へ。)

あー……アレ使うのも俺達だしな。
わりぃ。

でもなんだ、また池が汚れちまうことがあったら
掃除、手伝うからよ。

シィレ > 「……ん…。」

三度、小さく頷く。
少年が頭を下げる理由は深くは分からないが、恐らく池の事を思っての行動なのだろう。

「……そうじ、は。だいじょう、ぶ。……ありが、とう」

ちょっとだけ表情を緩め、感謝の意を示す。

(それでも……)

「でも。“あれ”は、すてない、で……ほしい」

ゴミ箱を見やり、そう告げた。

烏丸 九郎 > ああ、もちろんだぜ。
心ない奴らが缶を池に捨てるかもしれねぇが…
みんながそういう訳じゃねぇからさ。
そんなに怖がったり、嫌いになったりしないでくれよな。

(とりあえずポイ捨て禁止の看板でも作るか…と思案しつつ)

俺は烏丸九郎だ。あんた、名前はあるか?

シィレ > 「……から、すま。く、ろう……」

小さく反復する。そして尋ねられる自分の名前。

「……なま、え。わたし、の?
 ……『シィレ』。わたしの、なま、え……」

控えめに、たどたどしく自己紹介。
“人”に対し自己紹介。もしかしたら、初めての経験かも、しれない。

烏丸 九郎 > シィレ…。そうか、よろしくな。シィレ。
あんたの名前、ハートに刻んだぜ。

(シィレの名を心に刻む。忘れないように)

また夜にここに来ることがあるかもしれねぇからよ。
その時はよろしくな。

烏丸 九郎 > とりあえず、ゴミ捨てられないように、看板でも作ってくるからよ。
待っててくれよな。

(それくらいしか自分にできることはないわけだが。
だが、住人がいるとわかった以上はしないわけにも行かなかった。)

それじゃ、俺はそろそろ行くぜ?
悪いやつに捕まったりしねぇようにな。

シィレ > 「……。」

少年からの“よろしく”の言葉に、
イエスともノーとも取れない、ちょっとだけ困った顔をする。
基本的に“人”と接するのはニガテだ。
だけど、悪人ではない目の前の少年を突っぱねるのも気が引ける。

「…………っ」

結局、背を向ける少年を拒否も肯定もすることなく、
池の中に潜ってしまうことにした。

烏丸 九郎 > (池に背を向けたまま振り返り
困らせてしまったかな?と思い頭をかく
人と接するのが、多分初めてか、苦手か…どっちかなんだろう。
いずれ仲良くできればいいと思うが…。
などと思いながら、池を後にする。
このまま、少年はふらふらと公園を出て行った。)

ご案内:「常世公園」から烏丸 九郎さんが去りました。
シィレ > 「……。」

そんな少年の後姿を伺うように、そろりそろりと顔を出す。
結局何も言えず仕舞いだったが……。

(また、あっても、いいかな……。)

少しだけそう思い、小さな人魚は寝床へと向かうことにしたのだった。

ご案内:「常世公園」からシィレさんが去りました。
ご案内:「常世公園」に黒谷 知来さんが現れました。
黒谷 知来 > 「…………むぅ。」

頭に氷嚢を乗っけた人影が自販機の前で真剣な表情で考え込む。
傍目に見れば異様な光景である。

ぱっと見ると男子に見えなくもない。
が、スカートを見れば一応女子だとわかるだろうか。

かれこれ数分間、ずっと自販機の前で考え込んでいる。

黒谷 知来 > すでに自販機に小銭は入れている。
伸ばした手の先には一番安い天然水(500ml)のボタンがある。

だが、何故かなかなか押さない。
他の飲み物にちらちらと目をやりながら固まっている。

黒谷 知来 > 「ええぃ、迷っても仕方ない……!」

決心したように、ボタンを押す。
がこん、と飲み物の落ちてくる音。
恐る恐るそれに手を伸ばす。

黒谷 知来 > 確かに押したボタンは天然水のものだった。
だが、その手に握られているのは、練乳サイダーなる訳のわからない飲み物である。
一応その自販機で売ってはいるものの、他の人が買う光景は一度も見たことがない。

少女はその場に膝から崩れ落ちた。

ご案内:「常世公園」にメアさんが現れました。
黒谷 知来 > 「…………はぁ。」

少女は恨めしげに自販機を見る。
普通の飲み物に混じっておしるこコーラだのチーズコーヒーだの変なものが混ざっているこの自販機。

そして、少女は自分の異能の所為で『偶然』この変な飲み物を飲むことが通例になっている。

もう二度とここでは買うものか と何度決意したことか。
しかし、この自販機を見るたびにどこか負けた気持ちになって再挑戦を続けているのである。

黒谷 知来 > 「……炭酸、苦手なんだよなぁ……」

炭酸が苦手なのはもちろんのこと、組み合わせ的にも最悪である。

前に飲んだ時は無駄にきつい炭酸と絡みつくような甘ったるさにやられて思わず噴き出したこの飲料。

果たしてどうしたものかとペットボトルを手にベンチで考え込んでいる。

メア > ……(公園に入ってくる少女が一人)

ん…?(気分がすっきりとしていて公園に散歩に来たが、よく見れば
自販機の前でひざまづいている少女がいる。何をしているんだろうと
その様子を見つめてしまう)

黒谷 知来 > 自販機の前からベンチに移動して嘆息する。
前回飲みきれなかったものを今回また飲みきる自信はない。

ふと目をやると 公園に黒髪の少女が入ってくるのが見えた。

メア > あ……(目が合うと挨拶しようとするが、手元に大量に置いて
あるおしるこコーラやチーズコーヒー、練乳サイダーなどを見て固まる。)

…こんにち、わ……(物凄く怪しい等と考えたが、そう挨拶する)

黒谷 知来 > 「……へ、はいっ!?こ、こんにちは……」

慌ててベンチから立ち上がり頭を下げる。
変な飲み物の詰まったスーパー袋はベンチに置きっ放し。

メア > …凄い、ね……(スーパーの袋を横目に、自販機に近づき
ミックスジュースを買う。お気に入りの飲み物の1つだ)

チャレンジ…?(首をかしげる。元々妙な趣向なのかそういう
頑張りなのかなと)

黒谷 知来 > 「……あは、は…………」

じっと少女の手元を見る。
やはり他の人が買えばボタン通りのものが出てくるのか。
やっぱり悪いのは自販機ではなくて自分なのか。

少女は勝手にダメージを受けてため息をつく。

メア > ……?(自分の持っているミックスジュースを
見る目を見て首をかしげ、ミックジュースを一口飲む)

黒谷 知来 > 仕方ないので自分も何か飲もうと 手元の飲み物に目を向ける。
さて、なにを飲もうか。

1.練乳サイダー
2.おしるこコーラ
3.チーズコーヒー
4.ハバネロミルク
[1d4→2=2]
黒谷 知来 > 覚悟を決めて おしるこコーラの缶を開けて一気に煽る。

「げぇっほぉっ!」

無理。本気で無理だった。

メア > っ……!(目の前で妙なジュースを煽った少女が盛大に吹き出し)

だい、じょぶ……?(近づいて心配そうに尋ねる、
何であんな妙なものを飲んだんだろうとも思いながら)

黒谷 知来 > 「……だいじょぶ、です……慣れてますから……」

何度か噎せつつも返事をする。
頭の上から氷嚢が滑り落ちたが気づかない。

少女が近づいてきたことに気づくと 一定の距離を保ちながらそちらを向く。

メア > …無理、そう……(そっと落ちた氷嚢を拾い元の位置に置き)

これ…飲む…?(ミックスジュースを差し出す、あの妙な飲み物
よりは美味しいだろう)

黒谷 知来 > 「あー……いえ、大丈夫です。大丈夫…………」

ありがたい申し出だが、断った。
今時間接キスとか気にする人いるんだろうか、同性だし。
とか思いつつも気にしてしまう自分をどこか冷静に分析する。

とりあえず開けてしまったおしるこコーラを 舌に触れないようにちびちびと飲み干す。隣の黒髪の少女を見ながら。

メア > そう……(隣に座り、ミックスジュースを飲んでいく。
恐らく関節キスなどメアは何も気にしてないだろう)

…ん、何…?(ふと隣を見れば目が合い、首をかしげる。
前髪に隠れながらも綺麗な青い瞳で見つめる)

黒谷 知来 > 「あ、えっと、えっと……ご、ごめんなさい。お見苦しいところを……あ、あと、初めまして……?」

視線に気づくと、少し早口で身振り手振りを交えながら話し始める。
その様子を見れば、あまり話し慣れていないことがわかるだろうか。

メア > うん、初め…まして…(身振り手振りを加えて話す様子を見て
不審者ではないとなんとなく察した)

私は、メア……貴方、は…?

黒谷 知来 > 「えっと、ぼ……わたし、黒谷 知来(クロダニ チコ)っていい、ます。よろしくお願いします、メア……さん?」

時々噛んだり頭を下げながら挨拶する。
全部言い終わって ほっとため息をついた。

メア > 知来…よろ、しく……(そう言って今までの知来の言動と
スーパーの袋の飲み物を見て)

知来、もしかして…運、悪い……?

黒谷 知来 > 「ぅ……え、いや、まあ……うーん……良くも悪くも運が捻じれてる、というか……」

落ち着きなくもぞもぞしながら答える。
空になったおしるこコーラの缶は再び袋にしまった。

メア > ……異能…?(何となくそう尋ねる、この島で起こるよく
分からない事は大体が異能絡みだ)

黒谷 知来 > 「え、あ、はい。異能……みたいです。えーっと、あんまりないことがよくあるようになる、というか……」

身振り手振りを交えて説明するが、はっきり言ってわかりにくい。
要約すると、『高確率で低確率を踏み抜く異能』らしい。

メア > ……そう、なんだ…(話を聞いて異能の内容を理解する、そして)

凄い、異能…だね……(本心から、そう告げる)

黒谷 知来 > 「あは、は……ほんとは大したことないですよ。
コントロールもできないから、利用したくてもイマイチ……
全く便利じゃないといえば、嘘になりますけど。」

袋から飲み終わったおしるこコーラの缶を取りだし、自販機の方に投げる。
自販機に缶がぶつかった瞬間『偶然』風が吹き、缶は綺麗に自販機横のゴミ箱に収まった。

メア > ほら…(缶が綺麗にゴミ箱に入って行ったのを見て)

それに…運が、良い事も…ある……
(恐らく、今大災害が起こったとしても
知来は無傷で生き残るだろう…そんな風に思いながら)

黒谷 知来 > 「うん、まあ……えっと、色々と、大変だったりもするんですけどね。うん……」

ちらり、と横目で謎飲料の詰まった袋を見つめる。
因みに本人は買おうと思って買ったことは一度もない。

メア > …要らない、なら…捨てないの…?
(謎飲料たちを見る目が嫌そうなのを見て首をかしげる)

黒谷 知来 > 「お金出して買ったもの、ですし……それに、ほら。捨てたら、水とか、汚れる……ます、し。」

相変わらず身振り手振りをしながらの会話。
話し慣れていないなりに伝えようと頑張っている様子。

メア > ゴミ箱、入れたり……誰かに、あげれば…いい……
(どこにだって変わり者は居る、もしかしたらその謎飲料が
欲しい者が居るかもしれない。極めて珍しいが、可能性は0ではない)

黒谷 知来 > 「あー、うーん……でも、中身入ってると分別わからない、ですし。欲しい人……い、いたらあげます、けど……」
メア > 変な人、どこでも…居る…(ミックスジュースを飲み終わり、
ゴミ箱に入れる)

多分、その内…会える…?(最後は疑問形だったが、励ましのつもりだろう)

黒谷 知来 > 「えーと、わたしも、学園生なので……会えると思う……思います。用事とか、あれば……一応、女子寮の2階の端っこの部屋に、住んでるので……」

女子寮の方角を指差し、身振りで部屋の位置を大まかに伝えようとしている。
防犯やらなんやらについてはあんまり考えていないのだろうか。

メア > 私、も…女子寮……階は、違う…けど…(同じ寮なのに知らない
人が多い…と内心驚く、普段からいつも自分が外に居るせいなのもあるが)

それじゃ、知来…またね……(そう言って公園の出口へ向かう)

ご案内:「常世公園」からメアさんが去りました。
黒谷 知来 > 「ど、どうも、ありがとう、でした。また、今度。」

ぎこちなく手を振りながらメアさんの後ろ姿を見送る。
傍に謎飲料を大量に置いたまま。

ご案内:「常世公園」に山田さんが現れました。
黒谷 知来 > 「…………はふ……」

再び一人になってため息。
1日に二度も知らない人と話したのはいつぶりか。
緊張で心臓がばくばくしている。

謎飲料を他の人にあげるという発想はなかった。
飲みたがる人も思いつかなければ まず友達がいない。
所謂ぼっちである。

山田 > …………。
(ダメだ……さっきからおしるこコーラが気になってしょうがない……!)

【昨日トマトジュースを買った自販機の前でまた何か考えているようだ】

ご案内:「常世公園」から山田さんが去りました。
ご案内:「常世公園」に山田 竹蔵さんが現れました。
黒谷 知来 > 「……がんばろ。」

あげられるならあげてしまいたい。
が、そんなあてもないので次の飲み物に手を伸ばす。
さて、何を飲もうか。

1.練乳サイダー
2.抹茶風ポタージュ
3.チーズコーヒー
4.ハバネロミルク
[1d4→3=3]
黒谷 知来 > 再び謎飲料の缶を開けて一気に煽る。

「…………。」

あ、だめだこれ。
本能的に体が拒絶する。
中途半端に残った理性のおかげで吐き出すことも許されない。
絶望的な苦味と不味さを感じながらゆっくり飲み下す。吐きそう。

山田 竹蔵 > …………。
(流行ってるのか……?おしるこコーラ……)

【ふと周りを見ると、黒いパーカーの少女の傍らにおしるこコーラを始めとする謎飲料の山があることに気がつく】

黒谷 知来 > 「…………。」

死んだ目で手元の缶を見つめる。
まだ一口しか飲んでいないそれは 二度と口をつけたくない味をしている。
だが、悲しいかな貧乏人の宿命。
自分でお金を出して買ったものを捨てる気にはなれないのである。
意を決して二口目。やばい、吐きそう。

山田 竹蔵 > …………。

【事情は分からないが、謎飲料を大量に持っていて、どうにかしたいのだろう少女が気になったので、声を掛けに行くことにした】

黒谷 知来 > 「………んぐぅっ!?」

まさかの知らない人再び。
学園生活2年目にして授業と店以外でのお話は数える程しかしたことがない。

慌てて立ち上がって一礼をする。

山田 竹蔵 > ……。【同じく一礼】

……大丈夫、か?
ていうか、なんでそんな大量に買ったんだ……?
【謎飲料の山を指しながら】

黒谷 知来 > 「……あ、えーあー……じ、事情?うん、事情……が、ありまし、た。はい。……はい。」

わたわたしながらなんとか会話を続ける。
内心めっちゃ心臓ばくばくしてる。隠してるつもり。一応。

山田 竹蔵 > ……まあ、言いにくいなら別にいいけど。

ところで……飲めないなら、このおしるこコーラ1つもらっていいか?
昨日からちょっと気になってたんだ、それ。

黒谷 知来 > 「え、ええっ!?え、あ、はい……の、のめ、ます?割ときつい、ですけど……」

いた。いたよ飲みたがる人。
本当にいるとは思わなかった。
少々混乱しつつも袋からおしるこコーラを取り出し、手を伸ばしてそれを差し出す。

山田 竹蔵 > 俺も飲めるかわからんが、ものは試しだ。
(毬藻ちゃんはすごい美味そうに飲んでたけど、果たして俺はどうなるだろうか……)

【おしるこコーラを受け取る。しかしプルタブを起こそうとする手がすこし震える】

山田 竹蔵 > ……よし。

【意を決し、ごくりと一口】
[1d100→85=85]【数値が大きいほど美味しいと感じた】
黒谷 知来 > おしるこコーラを開けようとする男子生徒を横目で見ながら チーズコーヒーを煽る。

ちょっとだけ慣れてきた気がする。ちょっとだけ。
如何に不味い飲み物でも息を止めて舌に触れさせずに飲めばなんとかなる。
あ、だめだやっぱ吐きそう。
一旦休憩して隣の男子生徒を見る。
異性とまともに話したことあったっけ。
やばい怖い。

山田 竹蔵 > ………………。
い、意外といけた。絶対無理だと思ってたのに……。


【最悪吐くかも、と覚悟していたが、意外や意外。山田の口には合ったようだ】

黒谷 知来 > 割と普通に飲んでる。何故だ。
もしかして運だけじゃなくて味覚もおかしいのかわたしは。

一抹の不安を覚えながらチーズコーヒーを飲み干す。勝った。

山田 竹蔵 > ……いや、それが普通だと思う。多分俺の味覚がおかしい。
っかしーな、おしることコーラってどう考えてもマズい組み合わせなのに。

【少女をフォローしつつ、もう一本おしるこコーラに手を伸ばす】

黒谷 知来 > 「……えーと、全部持っていきます?」

おしるこコーラだけ全部取り分けて渡す。
ぶっちゃけ自分が飲めないせいでもある。

山田 竹蔵 > いいのか?じゃあもらっていこう。
【おしるこコーラを受け取り、今日は割りと空き気味な荷物に詰め込む】

さすがに全部は俺一人じゃ飲めねえけど、これが大好きな知り合いを一人知ってる。最悪その知り合いにでも渡すよ。

黒谷 知来 > 「あ、はい……」

いるんだ。他にも。
半ば放心状態でおしるこコーラを渡す。

山田 竹蔵 > まあなんつーか……物好きはけっこういるもんだ。

ところで、運だけじゃなくて、って言ってたよな。
それって異能関係?
【ちょっとした好奇心から、その言葉について尋ねてみる】

黒谷 知来 > 「えー、まあ。はい、一応、異能……らしい、です、はい。」

おしるこコーラを引き取ってもらえたお礼か、ぺこぺこ頭を下げながら喋る。

山田 竹蔵 > ……さっきの話しぶりからすると、自分の運が悪くなるタイプの異能か?
黒谷 知来 > 「い、いえ。悪くなるわけじゃないんですけど。
あの、あんまりこういうこと起きないんじゃないかなーっていうことが
よく起きるようになる、というか、はい。
そんな感じ……です。」

山田 竹蔵 > なるほど……低確率が高確率になる……ってことか。

ってことは……もしかしてその大量の変な飲み物、連続で自販機のスロット当てた結果、とか?

黒谷 知来 > 「い、いえ。『押したボタンと違うのが出てきた』っていうのが連続で……はぁ。」

軽く肩を落とす。言ってて虚しくなった。

山田 竹蔵 > うわー……それはキッツイな……。

……だけど、良い方の低確率も引いてると思うぞ、今の状態。
【何かいいところ見せたそうなほほえみを浮かべる】

黒谷 知来 > 「……はぇ?」

きょとん、として目をぱちぱち。
何かしただろうかと辺りを見回す。

山田 竹蔵 > ……変な飲み物を処理したくて困っていた時に、
俺がここに通りかかった。
俺がたまたまおしるこコーラに興味を持っていた。
飲んでみたら意外とイケた。
そしてさらに俺にはおしるこコーラが大好きな知り合いが一人いる。

……相当の低確率だと思わないか、これ。
【ちょっとドヤ顔気味。他の知り合いからは「似合ってない」って言われそう】

黒谷 知来 > 「お、おー……た、確かに。言われてみれば……」

割と納得した。そもそもこの飲み物を好きな人がいるだけでも低確率なのでは……
と、考えようによっては失礼な考えが浮かび、首をぶんぶん振ってその考えをかき消す。

山田 竹蔵 > まー……なんていうか……
生きてて悪いことばっかりってのは無いんだ、ってこと、かな?
【かっこ良く締めたかったのにうまくいかず歯がゆそうな表情】

黒谷 知来 > 「そ、そう、ですね。悪いことばかりじゃないです。うん。」

なんとなく、いいことを言おうとしてまとめきれなかったのは察した。
若さ故の過ち。気持ちはわかる。

山田 竹蔵 > え、えーと……

もうだいぶ遅いし、俺はもう寮に帰るよ。

……俺は山田竹蔵。1年生だ。君は?

黒谷 知来 > 「あ、や、山田さん、ですね。
ありがとうございました。
えと、ぼ、わたし、黒谷 知来(クロダニ チコ)です。
2年生、です。よろしくです。」

山田 竹蔵 > えっ……黒谷さん、二年生だったのか……。
(そんな感じ全然しなかったぞ……いやいやそれは失礼か……)
【しかし今までタメ口だったのを急に変えられるわけもなく】

まあいいか。それじゃ。
【手を振り、公園から立ち去ろうとする】

ご案内:「常世公園」から山田 竹蔵さんが去りました。
黒谷 知来 > ぺこぺこと頭を下げながらそれを見送った。

……さて、残りの謎飲料を処理しなくては。
ため息をついて大量の缶とペットボトルが詰まった袋を持ち上げ、
ふらふらと女子寮に帰っていった。

ご案内:「常世公園」から黒谷 知来さんが去りました。
ご案内:「常世公園」に山田 竹蔵さんが現れました。
ご案内:「常世公園」から山田 竹蔵さんが去りました。
ご案内:「常世公園」にテリメーラさんが現れました。
テリメーラ > 夕方のことを、未だに気にしているのだろうか。
ベンチに座って、ぼうっと噴水を眺めている。

テリメーラ > (美子さんに、変な子って思われちゃったかな・・突然逃げたりして。)
失敗がさらに失敗を呼ぶ。

一人浜辺で落ち込んでいたところ、せっかく話しかけてもらったのに、なんだか突然、辛くなって逃げてしまった。

テリメーラ > 昨日の失態を知られるのも恥ずかしかったし、
それで一人浜を眺めていたことを知られるのも恥ずかしかったし、
それを知られるのも恥ずかしかった。
結局、積み上げられた問題の上、さらに一個増やして乗っけただけだ。

バカな自分・・
ハァと大きくため息をつく。

テリメーラ > 「こんな子はこうだ!」
と痛めた右手を無理矢理動かして自分におしおき。

「いっ・・・」
勿論だがまだまだ痛む。
こんなことをしても何にもならないが、こうでもしないと自分が許せない気がしてしまうのだ。

テリメーラ > こんなことして落ち込んでいても仕方がない、仕方がない、何かしなきゃ・・とは思う。が、何もできない。
気分を転換しようにも、良い物も思いつかない。
苛立ちは尻尾に現れ、いつもよりはやく、ゆらゆらと揺れる。

ご案内:「常世公園」に雪城 括流さんが現れました。
雪城 括流 > 彼女の前に、にょろん、と一匹の小さな蛇が物陰か茂みから現れる。
ちろん、と舌を出すとテリメーラの様子に、首をかしげる…ような仕草を見せた。

テリメーラ > 「・・へび?」
足を噛まれないように、ベンチの上で体操座りする。
爬虫類のよしみとはいえ、もし毒蛇にかまれたらひとたまりもない。

雪城 括流 > 「…テリメーラ?」
様子を伺うように声をかける。確か…以前女子寮で出会った子のはず。
右手の様子がおかしいように見えるけど…。

と、そこまで考えたところで彼女が見たのは蛇姿ではなかったことを思い出し。
「あ、ちょっと待って。ええと…うん。くくるです。」
と、言葉の途中で透明な鱗が周囲に広がるような光景と共に、人化して…微笑んだ。

テリメーラ > 「ひゃいっ!?」
返事をしながらも、まずは蛇が名前が呼びかけてきたことにびくっと体を動かし驚く。
そしてさらに、人化が始まると、ひっ・・と小さく怯える・・・が、
相手の名前を聞いた瞬間、
「くくる先生・・?」
ぽかんと括流の顔を眺めている。

彼女が先ほど触っていた右手は、
手首の辺りが赤くはれ上がっているのが見て取れるだろう。

雪城 括流 > 「本来が蛇なんだよね。
手当てが必要だったから、人姿になっていたけれど。驚かせちゃった?」
驚かせてしまった様子に苦笑しつつ、右手の様子を伺う。

「…右手、大丈夫?」
赤外線視覚で熱を持っているその場所を、見つめながら。

テリメーラ > 「そ、それはボクも一緒だから・・」
括流の登場によって一度落ち着いていた尻尾を少し動かして見せる。
むしろ怖がってごめんなさい、とでも言いたげな申し訳なさそうな顔。

「ちょ、ちょっと痛むだけでs・・」
なんでわかったんだろう、と頭にハテナを浮かべつつも、サッと右手を背中に隠す。
彼女にとってコレは昨日の失態の証、人にすすんで見せたいと思えるものではないのだ。ぎこちない笑顔でごまかそうとする。

しかし、言うまでも無く、そんなに素早く動かしたら再び痛んでしまう。
「---ッ!!!」
痛みが電流の様に頭を駆け抜ける。
必死に笑顔でごまかして入るものの、相手からすれば丸わかりだろう。

雪城 括流 > 「そうなんだ。おそろいだね。」
申し訳なさそうな様子は気にしてないそぶりで、嬉しそうに口元を笑みの形に。

「…うーん。
テリメーラが元いた場所には、おいしゃさんとか、手当してくれる人はいなかった?」
ちょっとだけ困ったような、不思議そうな表情をして見せてから。
「くくるせんせいは前にもやったように、手当てできるよ。
痛いの我慢するの、嫌じゃない?」
ゆっくりと近づくと少しだけはなれたところに座って、両手を前に。
差し出してごらん、と言う様子で、反応待つようだ。

テリメーラ > 「けがとか病気とか、お母さんが薬を作って、治してくれたから、おいしゃさんは見たことないです。」
じんじんとした痛みに耐えつつ、答えて見せる。

お医者さんは痛いのや気分が悪いのを直してくれる、というのは知っている。
そして、括流先生もそういう能力がある、ということもわかった。
が、それでも、頑なに右手を見せようとしない。

その代わりに、心を開いたようで。小さな声で話し始める。
「くくる先生、あのね、昨日、その、ご飯を・・狩りに行ったんだけど失敗しちゃって、そのとき捻っちゃって・・」
自分の身に起きたことを話しているうち、ぽろぽろと涙を流し始めてしまった。

雪城 括流 > 「そう、お母さんがやってくれたんだ。
それじゃあ私が同じように治してあげる…というわけには、いかないかな。」
うん、うんと相槌を打ちながら話を聞いて。
しょうがないかな、といった様子で無理強いはしないようだった。

「…狩りのときに捻ったのか。失敗したことが、悲しい?
泣いてもいいよ。ありきたりな言葉だけど…涙の数だけ、きっと成長できるから。
…近くに座っても、いいかな。」
動かないまま、近寄ることには慎重に許可を求める。
許せば、静かに指差している彼女の隣に座るのだろう。

テリメーラ > ぐしぐしと涙を拭うと、少し端によって、難なく座れるよう、ベンチを空ける。

「それで、それで、続きがあって、浜辺で、一人でいたら、友達が、話してくれたのに、恥ずかしくって、逃げちゃったの。先生は、泣くだけ、成長できるって、僕も、がんばるけど、これじゃ、また、学校に行った日と、一緒だって・・」
ひくひくとしゃっくりを交えながら、ボロボロと泣いている。左手だけでは涙を拭うのは間に合わなくて、右手も隠すことなく使っている。

括流が、自分が登校初日に恥ずかしくて逃亡した、と詳細を知っている体で勝手に話している。
どうやら、怖さや恥ずかしさでその場から逃げてしまった自分は、結局何も変わっていないんじゃないか、と考えて悲観しているようだ。

彼女は語ることはないだろうが、もとはと言えば、狩りの際に、自分も成長したし大き目の得物を狙っても大丈夫だろう、と考えて失敗したことも根底にあるが。