2015/06/19 のログ
スピナ > 「にんぎょ……はじめて、きいた。
 うみには、いなかったから。」

空飛ぶクラゲといい角と尻尾を持った少女といいこの子といい
こっちにきてからいろんなあたらしいものを見ている気がする。

「えと、わたしは、スピナ。うみの、せいれいだよ。
 ……あなた、は、ここの、にんぎょさん?」

物珍しげに少女を見ている。
物理的な距離を縮めようとはまだしてない。

シィレ > 「……う、み」

“海”。その言葉と、そういうものの存在は記憶の中に存在する。
確か、池や湖よりもずっとずっと巨大な水源だとか。
相手はその“精霊”という。
……つまりは、同族なのだろうか?

「……うん。わたし、は。ここにすんでる、の。
 ……なまえ、なまえは。“シィレ”」

小さく頷き、応える。
相手が同族かもしれないと考えると、少しばかり緊張が解れるのが分かる。

「“海”……。うん、しってる、よ。
 おおき、な。みず、が……あるん、だよ、ね……」

スピナ > 「シィレ……うん、おぼえた、シィレ。
 よろしくね!」

名前を復唱し、笑顔を見せる。
友達がてきた、喜びの笑顔。

「うん、うみは、ひろくて、いっぱい、おさかなさんいて
 あと、いろんなもの、しずんでる。
 ……シィレは、うみ、いったことない?」

首を傾げて、尋ねる。
そういえば海の魚以外は見たことなかった。
ずっと海にいたから、海以外は、本当によく知らない。

シィレ > 「……ぁ……うん。よろしく、ね?」

いつの間にかトモダチ認定されていた、そんな雰囲気。
しかしながら、決して悪い気はしない。
海の精霊。もしかしたら、良い関係を築けるかもしれない。

「……うみ。うん、いったこと、は、ない……
 わたし、は。ずっ、と。ここにすんでる、から」

素直に質問に応じる。
確かに、自分はここ以外の“棲家”を知らない。知らないからこそ、特に悲観するつもりもないのだが。

「でも、うみ。……とっても、とっても、ひろい、んだ、よね……?」

ちょっとだけ、興味はあった。

スピナ > 「そっか……うみの、そとにも、さかな、いるんだね……」

そっかぁ……とつぶやきつつ空を眺める。
陸の上の小さな水、その中でできた友達。
他のところにも、友達になれる人、いるかな……なんて

そんなことを考えていた。

「うん、ひろいよ。わたしも、はしからはしまで、まだいったことないもん。
 たまに、まいごになる、かな。」

てへへ、と笑う。

シィレ > 「まい、ご? ……まいご、に、なるの?」

池は自分にとっては“家”のようなものだ。
普通に考えて、家の中で迷子になることはない。
それが、“海”では迷子になるというのだ。
一体、海とはどれほどまでに広いところなのだろうか、想像もつかない。

「うみ……すごい、ん、だね……」

ただただ感嘆の表情でスピナを見る。

「……で、も。“人魚”、は。いないの……?
 そう、いえば。わたし、いがい……みたこと、なかっ、た」

スピナ > 「うん、ときどきね……ながれ、まちがえたりすると、どっかいっちゃう。
 でもだいじょうぶ。うみ、どこでも、いっしょ。きもちよくて、きれい。」

ながれ……潮の流れのことだろうか。

「うみ、すごいよ。わたしよりでっかい、おさかな、いる。
 あと、あしがいっぱいの、にゅるにゅるも、いる。
 ……にんぎょ、は、はじめてあった。ほかの、にんぎょは、しらない?」

人魚本人も、自分以外見たこと無い、というところに、疑問を持った。
スピナは海の精霊だが、他の精霊とかは知っているし、見たことある。魚ほど多くはないが。
だから、自分の同族を知らない、ということを、不思議に思った。

シィレ > 「……ほぁ……」

どうやら、自分の記憶にある以上に、この“海”というのは
知らないことがたくさんあるようだ。

「あしが、いっぱい……にゅるにゅる?」

しかし、これに関しては、全く想像がつかなかった。
新手の水棲昆虫の類、だろうか……。

「う、ん。ずっと、すんでる、けど。
 ずっと、ここに、は。……わたししか、いない、の」

決して寂しいわけではない。池にはほかにも水生生物はたくさんいて、
何より、どちらかというと静かな方が好きだったからだ。
ただ、目の前で元気に喋る精霊を見、たまにはこんなのも悪くない、と
少しだけ、口元が緩むのだった。

「でも。ここは、よる、しずかで、いいとこ、ろ。
 かぜも、ここちいい。おつき、さまも、きれい」

スピナ > 「にゅるにゅる。あし、ながくて、ぺたぺたする。
 あと、たまに、くろいもやもや、だす。」

もしかしなくてもタコ、もしくはイカのことだ。

「そうなんだ……
 たしかにここのみず、うみとはちがうけど、きもちいい。
 おそらもみえる。」

そう言って、水面から空を眺める。
既に夜、月が空を照らしている頃。
輝く月を見ては、「わぁ……」と、声を漏らしている。

途中、ふと呟いた。

「ひとり、は……さびしくない?」

それはちょっとした疑問だった。

シィレ > 「……ぺたぺた……もやもや??」

はて、と首をかしげる。やっぱり、よく分からない……。
と、少女の呟きが耳に入った。

「……ん。さみし、い? ……わたし、は。しずかな、ほうが、すき。だか、ら。だいじょう、ぶ。
 それ、に。ここに、は。みん、な、いる」

“みんな”というのは、他でもない池の魚や生物たちのことだ。

「……スピナ、は。えっと……。さみし、く、ない?」

スピナ > 「ん、わたし?
 わたしは、さびくないよ。
 うみにも、おさかな、いっぱいいる。おともだちもいる。
 あと……りくにあがってから、おともだち、いっぱいできた。
 ……あなたにも、あえたから」

にっこりと、柔らかく微笑む。
その顔からは、寂しさなんて微塵も感じられないだろうか。

「そっか、しずかなほう、いいんだね。
 ……えっと、ごめんね?いきなり、とびこんじゃって。
 みたことなかったから、つい、きになって。」

ちょっと申し訳無さそうに苦笑い。反省は一応しているらしい。

シィレ > 「……ん。いい、の。……ちょっと、びっくり、した、けど」

ちょっとだけ苦笑し応える。

「うん。……“みんな”、も。だい、じょうぶだっ、て、いってる、から」

「おともだち、たくさ、ん、なのは。ちょっと、うら、やましい……ね」

私は、“人”が苦手だから。と、続ける。
友達が欲しくないわけではない。が、とにかくニガテなのだった。

「……ふぁ、ぁ」

とすると、小さく欠伸が出た。先程の緊張が解けたからだろうか。

スピナ > 「みんな……」

池に潜って、その姿……もしくは、声を、感じ取る。
再び浮き上がって

「ん、みんなのこえ、きこえた。ゆるされた?えへへ」

ちょっとだけ、嬉しそう。
未知との邂逅は、とてもわくわくするもの。

「ひと……にんげんの、こと。
 だいじょうぶ、にんげん、やさしい。
 ここのひと、いろんなもの、おしえてくれたし、みせてくれた。 しゅわしゅわも、もらった。」

ちょっと興奮気味に話す。
出会った人に学んだこと、貰ったもの、感じたもの……
一個一個が、暖かい思い出だから、ついつい、共有したくなっちゃう。

「……ん、そろそろ、おねむ?」

あくびしているのを見ると、言葉をとめ、少女を見つめる。

シィレ > 「……ん。いい、にんげ、ん。いる、のは、しってる……。
 いけの、そうじ。てつだっ、て、くれた」

感謝はしているけれど、と、少しだけ困った顔で応えた。
ずっと強い苦手意識を持ってきたものを払拭するのは、中々に難しい。
ただ、少しだけ勇気を出してみることも必要なのかもしれない。

「……ん、ぅ」

目をこすり、スピナを見つめる。どうやら気を遣わせてしまっているようだ。

「ぁ……。ごめん、ね。いつ、もは……そろそろ、ねちゃう、から」

少し申し訳なさそうに言葉を紡いだ。

スピナ > 「だいじょうぶ、すぐ、ともだち、なれる。」

何も知らないからこそ
スピナは、純粋にそう思えるのだろう。
何も知らないからこそ
その笑顔は、一点の曇りもなく、明るいのだろう。

「そうだね、よるは、ねる、じかん。
 わたしも、そろそろもどらなきゃ……」

よじよじと、池の縁に上がる。
その後、少女のほうへ振り向いて言った。

「きょうみ、あったら……うみ、いっしょに、いってあげる。
 あとで、だけど……。」

シィレ > 「ん。……あり、がとう」

どこまでも純粋なその笑顔。心からの言葉。
それは無知を象徴するものなのだろうけれど、素直に心に響くものだった。
口元を緩め、少女の笑顔に応えた。

「……そう、だね。……えぇっと」

こういう時、何と言えばいいんだっけ。
長い間口にしてこなかったその言葉に、少し詰まってしまったが。

「……う、ん。また、きてね」

そういうと、ちゃぽん、と池に潜って行ってしまった。
もしかすると、照れ隠しだったのかもしれない。

ご案内:「常世公園」からシィレさんが去りました。
スピナ > 「だいじょうぶ、また、あそびにくる。
 おやすみ、シィレ。また、ここで!」

潜っていく少女に手を振りつつ、その姿が見えなくなった後
少女もその場を去っていった。

今日も満足な一日だった、と少女は思った。
帰り道は暗いけど。

ご案内:「常世公園」からスピナさんが去りました。
ご案内:「常世公園」に安室 冥路さんが現れました。
安室 冥路 > 「………いや、もう怪我治ったんだからもうお前、ついてこなくていいんだぞ猫よ」
公園の街灯の点検というとてもとても地味な仕事である。
本来ならばこの手の仕事は生活委員の専門職達がいるのだが、彼等は別件で出動がかかっており人がいない
故に暮らしの安全課にお鉢が回ってきたわけで、相変わらず暮らしの安全課にはやる気のある人材が自分くらいしかいないのでこうして赴いてきた訳だが

もう一週間程経っただろうか、別の仕事中に保護をした片足を欠損した大柄の猫
尻尾が2本あり、デブっちょで、目付きが悪く、鳴き声が可愛くない不細工な猫
現代医療とは素晴らしいもので、欠損した足が元通りにはならずとも、既に普通に歩ける程度には回復していた
元々野良であろうこの猫を安室は元いた異邦人街に放してやった、のだが……

『ぶなー』

時折こうして顔を出しては、安室の後を付いて回ってくるのだった

ご案内:「常世公園」に桜井 雄二さんが現れました。
安室 冥路 > 無くなった足を使わずとも器用にひょこひょこと歩いて、一定の距離を保ちながらついてくる
近寄ろうと思えば別段逃げもしないが、こちらから近づかない限りは近寄って来る事も無い
恩返しのタイミングを逃してどうするべきか悩んでいるようにも見える

「…別段恩返しとかいらないからな。好きでやったんだから。な、だから帰れ?」

言葉を理解している様子が強い猫なので、そう声をかけてみるもガン無視である
…人の一人でも殺した事あるんじゃないか、という鋭い目付きでこちらを眺めてくる

「…なんだよもう。どうしたいんだよお前………」

ため息を付いて、近場にあったベンチに腰掛けた。仕事自体はもう既に殆ど片付いている…

桜井 雄二 > (歩いている時にふと、気付いたのは同じ生活委員会の男)
(ベンチに腰掛けている彼に近づいて話しかける)
安室冥路。どうしたんだ、その猫は。
(無表情に歩いてくる)随分とお前に懐いているな、飼い猫か?

(猫に近づいて座り込み)……む。猫という奴は目線を合わせると嫌われるんだったか?
いや、待て……猫じゃらし等といったものがあれば猫と遊べるとも聞いた…
(猫好きだが猫と触れ合う経験がほとんどない桜井は本で読んだ知識を頼りに猫とコミュニケーションをとろうとする)

安室 冥路 > 猫はベンチの端に座って、やはりこっちも見ている
これでこいつが喋れでもすればまだ何をしたいのかも分かるというものだが
こいつは「ぶなー」としか鳴かない。何処かに猫語の翻訳装置でもあればいいのだが………

「…んぁ?あぁ、桜井くんじゃん。やっほー。」

顔を上げて声をかけてきた人物を確認すれば顔見知り。委員会の同輩だ。
そこまで会話を交わした事は無かった筈だが、むしろ風紀や公安向きではないか?と言われるその異能で有名なのでこちらからは良く知っている
あっちが自分の顔と名前が一致していた事には少し驚いたが

「いや、飼ってるって訳じゃないんだけどね。こないだ異邦人街で保護して…怪我してたから連れて帰って医者に見せて、暫く世話してたんだ」
「もう怪我も治ったし元の巣に帰れよーって放したんだけど、たまにこうして出てきてさ。なんか付いてくるの。」
「何がしたいのか良く分からないからさー、対処に困ってるんだこっちとしては」

桜井の方を一瞥した猫は『ぶな』と一言だけ鳴いてみせれば特に興味もない、とでも言いたげに視線を逸らした
特に怖がっている様子でも無いので手を伸ばせば触れる事は出来るだろう

桜井 雄二 > ……なんというか、ブサ可愛いという言葉がぴったりくる猫だな。
(顎に指を当てて沈思黙考、猫をじろじろと見る)

ああ。(無表情のまま)やっほー。(と返す、ちょっと不気味だ)
(安室冥路、生活委員会の顔と名前はある程度覚えている桜井でもあまり会話を交わしたことのない男)
(曰く、真面目に生活委員会の仕事をしている男の一人)
(曰く、過去に後ろ暗いものを隠してるとされる男)
(様々な噂を聞くことこそあれ、本人の表情からその真相を察することはできない)

そうか………安室冥路に懐いているんだな。
怪我を治してくれたことを理解しているのかも知れないし。
あるいは、世話をしてくれた恩を感じているのかも知れない。
猫というやつは意外と人を見る。
(もちろん、本の受け売りだが)

よしよし。(猫を撫でる)………! ふわふわしているぞ…!
もっこもこじゃないか……!(驚愕の表情)

ご案内:「常世公園」に遠峯生有子さんが現れました。
遠峯生有子 > 「あ、ねこだ。」
 革鞄を背負い、うさぎの顔がついた手提を持って、
 丁度公園の入り口にさしかかったところで、その生き物を見かけ、
 寄り道を思い立って近くにいけば誰かいる。

安室 冥路 > 「えっ可愛いかこいつ………?ただの不細工じゃない………?」
言われて改めて猫の顔をじっと見てみる。微動だにせず見返してくる目は…確かに綺麗かもしれないが
顔つきやら、傷の入った目元やらを見ているとどうしても可愛いという単語にはいきつかない
「…ちょっと変わってるな桜井くん。無理にヤッホーとか言わなくてもいいんだぞ。」
「なんていうかその、率直に言うと似合わないから…というか若干不気味にすら感じるから君がそれいうと」
苦笑交じりの緩い笑みを浮かべれば、僅かに逡巡して…まぁいいか、とばかりに口に出した

「そうなんだったら…別に気にするなって言ってるんだけどね」
「こいつ、結構頭良いらしくてさ。ほら尻尾見てみてよ。二本あるっしょ?」
「どうも妖怪、猫又ってやつみたいでさ。」
「…だからこそ、なのかねぇ。他の猫とは違う、プライドの高さがあって。」
「それが人間の世話になった事を恩を返さずにはいられない、的な」
「ヤクザみたいな顔してるだけに仁義に厚い、的な?」
そういう事もあり得るのかな、と桜井の言葉に頷いて
「…本人がいいって言ってんだから気にしなけりゃいいのに、損な性分してるねお前も」

猫を撫でる桜井雄二の表情たるや
それちょっと子供だったら泣くんじゃないかと思える表情だ
「…え、初めて猫触ったの桜井くん。そりゃ猫だからもふもふとしてるだろうけども」
「というかもうちょっと表情どうにか出来ない?」

ご案内:「常世公園」に橘 臨助さんが現れました。
橘 臨助 > 落第街の不穏さが嘘のようだ。
気温も、空気も、人も、何もかもが(一般的には)心地よく、悪く言えばヌルい公園の様を見てそう思った。
「…あいつらじゃないんだ、不穏さが欲しいわけじゃねえ」
独り言をつぶやき、先客を見つけて少し目をやり、戻す

安室 冥路 > 近寄ってきた少女の姿に猫は 誰か来たぞ、と言わんばかりに
『ぶなー』
と鳴き声を上げる。ぶっさいくな鳴き声

「ん、あぁ…猫だよ。凄いな猫効果。俺が飼ってる訳じゃないけどむやみに引っ掻いたりはしないし触っても平気だよ。不細工だけど。」

遠峯生有子 > 「こんにちはー。
 え、なんかかわいいよ。
 へんな顔かわいい。」
 半分は猫のほうに目を向けながら、冥路に答える。
「引っ掻かないの?えらいね。ひょっとして野良猫?
 猫くわしいんですか?」
 すこしうずうずして、猫を撫でたい風だったが、
 先にいるもう一人の男子生徒がふわふわするのを見ている。

桜井 雄二 > (遠峯生有子を見て、すぐに視線を戻す)
猫だな。(もふもふ、さわさわ)ああ、猫だ……
(猫に夢中の桜井雄二17歳だった)

ブサイクさの中にも愛嬌がある。個人的な意見で言えばやはりブサ可愛いだ、安室冥路。
無理に言ったわけではない。挨拶の一つなのだろう、やっほーは。
なっ………(似合わないという言葉にメモ帳を取り出して)
俺にやっほーは似合わない、と。(メモを取った)
尻尾が二本…本当だ! 妖怪なのか、この猫は。
ヤクザみたいな面構えをしている分、義侠心というものが強いのだろう。
きっと安室冥路の力になりたくてついてきているんだ。
(猫を触っていたが立ち上がって)
ああ、初めて猫を触った。本州の母親が猫アレルギーだから触ることすら許してもらえなかった。
表情………?(沈思黙考)笑顔にしろ、ということか安室冥路。
(ひと呼吸すると、無理に笑った)
(なんかすっごい恐ろしい笑顔だった)
(猫が驚いた末に唸り声を上げて警戒した)

(橘臨助の独り言を耳ざとく聞きつけて視線を向ける)
………。(それに反応するのも、なんか悪い気がしてすぐに視線を安室冥路に戻したが)

安室 冥路 > ここは公園である。別段、人が通りかかるのが珍しいなんていう事はない
というか、そこかしこに人は溢れている。このベンチ周辺以外でも幾らでも人はいる。
…随分と空気にそぐわない風を出している青年の姿は随分と浮いているように思えた。
少し、橘臨助の方に視線を向けて…軽く首を傾げて、戻す


「えーと、詳しいとかって訳じゃあないんだけど…こいつはちょっと世話してた事があって。懐いてる…懐いてるって言っていいのか?よく分からないけど」
「こいつの事はまぁ、それなりに知ってるっていう感じ。人を怖がってもいないし、変に敵愾心を持ってる訳じゃないし」
「触られるくらいなんて事はない、って思ってる感じかな。…桜井くんといい、君といい…」
「…いやこうなってくると俺がおかしいのか?ブサ可愛い系の猫なのかお前…?」
何度見てもやっぱり『可愛い』という単語は出てこない。
微妙な顔をして、首を傾げる

「いやメモまで取る必要のあるような事じゃないよね!?え、なんでそんな事メモ取った!?」
メモ魔なのだろうか。…というよりは真面目さが一周回って天然に入った感じがする
浮かべてくれた笑みもそれこそ本当に子供が見たら泣く表情である事からも凄くその匂いがする
噂で聞くのと実際に話してみるのとでは大違いな桜井の様子に思わず吹き出して
「面白いなー桜井くん…いや、うん、無理に表情変えさせようとした俺が悪かった、戻して、戻して」
「心が弱い人だったらその顔、心臓止まっちゃうから…」

遠峯生有子 >  桜井の視線につられてそれを追った先に知った顔があった。
 そっけないが存外親切だ、という認識が既にある。
 故にためらいなく遠慮なく笑顔で手を振る。
「臨助くん、こんにちはー。」

「うーん。」
 視線を猫に戻し、耳を冥路にかたむけて、
 もふもふしている桜井を見ながら、少し考える。
「かわいさのもとは何か親しみがわく感じ…かなあ?
 かわいいのはかわいいんですけど、
 どういうのかなあ。こういうの。
 ユルキャラ?
 それはそれで違う気がしますけど。」
 小首をかしげ、傍らの男を見上げる。
「あれ?かわいくないですか???」

桜井 雄二 > ……大事なことはメモを取る主義だ。(No.9と書かれた分厚い手帳を見せて)
面白い? 俺が?(作り笑いのままそう答える、顔の筋肉が引きつっている)
あ、ああ……(無表情に戻るとベンチに座り)
笑顔というのは難しいな、安室冥路。
人と円滑にコミュニケーションをとるために笑顔の練習をするべきだろうか………?
(シームレスに人生相談に会話の流れが変わっている)

(遠峯生有子に対して頷き)こいつは可愛いと思うぞ。
さぁ、俺はもう十分楽しんだ。今度は君がこいつを触るんだ。
ただし猫に触ってから目を掻いたりしてはいけないぞ。
猫は意外と雑菌を持っている。それから……
いや、いい。(無表情に自分の言葉を遮る、自分が言っていることが無粋だと気付いたからだ)
そういえばこいつに名前はないのだろうか。

ご案内:「常世公園」に橘 臨助さんが現れました。
ご案内:「常世公園」に橘 臨助さんが現れました。
ご案内:「常世公園」に橘 臨助さんが現れました。
ご案内:「常世公園」に橘 臨助さんが現れました。
橘 臨助 > 「ん?……遠峯か。」
呼ばれた声に振り向くといつぞやの少女。そちらへと歩を進める

安室 冥路 > 「………俺はどう見ても可愛い、とは思わないかなぁ。どっちかって言えば、凛々しいとかそういう部類に入る方の顔立ちだしこいつ」
「ゆるキャラブームっていうのもいまいちよく分かんなかったしなぁ、ちょっと今時と感性ズレてるのかもね俺は。」
凛々しい、という言葉に反応したのか何処か機嫌良さそうに尻尾を揺らしているのは渦中の猫である
当人…当猫的には可愛い、と言われるよりはそっちの方が良いらしい。
「…まぁ妖怪になってるくらいは歳いってる猫だし、可愛いよりはそっちの方がいいのか」
「変な猫だなほんと。」

「大事かこれ。…いや今まで言われた事無かったんだったらそうかもしれないけど。」
こうだよこう、と自然な笑みを浮かべてみせる。ゆるっとした笑みと、緊張感漂う桜井の笑顔
随分と対照的ではある
「…まぁ無理して笑顔を作る必要も無いと思うよ。作り笑いってどうしても不細工な感じになりがちだしさ」
「芸能人ならともかく、一般人にそんなスキルは必要無いと思う」
「そういうのって、自然に出るからこそってもんだろうしさ」

名前。
…名前か。
「…いや俺が飼ってるって訳でもないから、別に名前とかつけてたりはしないんだけど…」
「…こうもエンカウント率高いならいい加減呼び名くらいつけとくべきかなやっぱり。」

遠峯生有子 >  律儀に猫を撫でる順番を引き継がれた。
 ありがとう、とそのまま猫の方に移動しようとするが足を止める。
 注意事項が続いたので。
 なんとなくほほえましいものを見るような目で聞いていたが、
 それが急に終わったので、
「じゃあ、私の番にするね。」
 と微笑んだ。

 頭わしわし。背中さすさす。あごの下をこちょこちょくすぐり。
「しっぽ2本だけどそんなに変なとこないねー。
 油とか食べるの、お前?」
 にこにこと話しかける。

桜井 雄二 > まさか『やっほー』が俺に似合わないとは……迂闊だった…
(安室冥路の笑顔を見て頷き)…自然な笑顔だ。
つまり会話の中で自然に出る笑顔……? 普段の俺は笑えているのだろうか………
(とりあえず公園の手洗い場で猫を触った手を洗いに行く)
(戻ってくる)

遠峯……?(橘臨助が少女の名を呼び、そういえばこの場で自己紹介をしていなかったなと思い立つ)
改めて自己紹介しておこう。
二年の桜井雄二だ、生活委員会であり、怪異対策室三課の新人。
(と、この場のメンバーに自己紹介しておいた)

(遠峯生有子が猫を撫でながら話しかけるのを見ながら)
安室冥路、俺に良い案がある。
猫にはタマ、という名前がだな……(ネーミングセンス/Zero)

橘 臨助 > 「…猫か。お前は喋らないのか?」
いつだった、人が親切にくれたちくわをはたき落とし人魚をぺろぺろしてた黒猫を思い出して独り言を言う。
多分わかんない人には何言ってんだこいつとしか思われないだろう

安室 冥路 > 問い掛けの内容を正確に理解しているように、猫は軽く首を振る
『ぶなー』
触れられても特に反応もしないブサ猫ではあるが、桜井よりは遠峯の撫で方の方が好みなのだろうか
先ほどまで微動だにしていなかった尻尾がほんの少し動いている…
「…桜井くん、こいつはどうもこういう撫で方がお好みらしい」
「えっと、遠峯ちゃん?の撫で方をよく観察しておくといいよ」
わざわざ手を洗いに行くのが可笑しいのか、その背中を見て笑いつつ
「んー、噂を聞く限りだと氷の男、みたいな扱いされてる事多いし笑ってるイメージは無いかなぁ」
「まぁでも、君みたいなタイプはそんな考えすぎると逆によくないだろうし、気にする事ないと思うよ」
「そういう時が来りゃ誰だって普通に笑える、と俺は思うしね」

「…ん?自己紹介の流れ?」
「俺は安室冥路。桜井くんと同級、同所属。といっても彼と違って閑職の暮らしの安全課ってとこの所属だけどね」
「宜しくー」
ひらひらと初対面の二人に軽く手を振り、懐っこい笑みを浮かべた
「でもタマは無いわ。安直過ぎて駄目だよ桜井クン。」
懐っこい笑みが一転
・3・ ←こういう顔になった

遠峯生有子 > 「あ、2年生なんだ。ええと、1年の遠峯生有子(とおみね ふゆこ)です。
 よろしくお願いします。」
 ねこから手を離し、立ち上がりながら、ぺこりと礼をする。
 そしてえへへと笑って、また身を屈め、猫の背をなでなで。

 猫の背中に触れながら、二人を見上げ
「生活委員会の人って多いんですか?
 こないだクラスカくんもそんなこと言ってたな。
 掃除とかする委員会なんでしたっけ?」

「タマだって。
 自分ではどう思う?
 好き?嫌い?」
 猫に話しかけながら、わしわし。

桜井 雄二 > なんだって……猫の撫で方には違いがあるのか………!?
そ、それでは参考にさせてもらおう。(遠峯が猫を撫でる手つきを観察する)
氷の男………(眉を八の字に曲げて)
いくら俺でもそれが無愛想という言葉と繋がっていることくらいはわかる。
そういう時、か………(空を見上げる)
(心から笑える時が、自分に来るのだろうか)

タマはダメなのか………(メモ帳を閉じて無表情に沈思黙考)
タマ美。いや待て。タマ子。いや…オスか…? タマゴロー。
(次々と出てくる今の時代にあって化石のようなセンスの名前)

生活委員会は決して多いわけではないが。
クラスカを知っているなら、遠峯生有子。
真面目に掃除をしている生活委員会のメンバーを3人知っていることになるぞ。レアだ。

安室 冥路 > 「あぁ、一応上級生だけど気楽にしてくれていいよ。少なくとも俺は気にしないし。喋り方もふつーで。堅苦しいの嫌いなんだ俺」
まぁまぁ、とばかりに両手を押し出すような構え
「んー、まぁ結構数自体は多い筈だよ。やっぱりここのインフラがどうのって委員会だけに人手が必要だからね」
「風紀とか公安に比べると地味だから、有名人って感じの人は少ないけどね」
「島民の暮らしを支える縁の下の力持ちみたいな感じの仕事。自分で言うのもなんだけど。」
「今日も俺はここの街灯のチェックとかしてたくらいだしね」

タマという名前にはどうも不機嫌な様子を見せる、気に入らないらしい
ぶすっとした顔をして遠峯の方を向いていた顔を逸らした
「…うん、タマからまず離れようぜ桜井くん。気に入らないみたいだしこいつも」
「もうちょっとこう…センスを磨く事とかはしたほうがいいかもしれないね、うん…」
生暖かい視線で氷の男を眺める

「んー名前、名前………」
改めてタマ(仮)の顔を見る。先程も思ったが無愛想で可愛げの無い顔…と、自分には思える
「…人の一人くらい殺してそう、ってさっきも思ったし」
「キラー。…じゃ流石にアレだから。キラ。」
「キラって名前でどうだい猫。」

ご案内:「常世公園」に橘 臨助さんが現れました。
橘 臨助 > 「種割の力とかもってそうな名前だな…」
キラという名前を聞いて。
「或いは新世界の神か」

遠峯生有子 > 「あ、拗ねた。タマはだめなの?何がいいの?」
 ねこの背中をけっこう強めになでたり、
 あごの下をわしわしとくすぐったり。

「んー、参考にって言われたら難しいですけど、
 でもけっこうこんな感じで大丈夫なんじゃないかなー。」
 ねーっと、いったん猫に話しかけ、
 桜井を見上げて
「参考になりました?」
 そして猫の鼻先に指を近づけて彼のほうへ誘導しようとする。

「そうしたらお言葉に甘えて気楽にしますね。
 でも、いきなり切り替えてって難しいかも。」
 猫を誘導しつつ、
「うーん。なんとなく生活委員会がどういうことしてるかわかってきました。
 レアなんですか?そうかなー。
 私、風紀とか公安の人とかの方があんまり見たことないかも。
 あ、でもみんなわざわざ委員会とか部活とか、言ってまわったりしないかな?
 それでかなー?」

桜井 雄二 > むむむむ……センスとはどこで磨けるのだろう…
難しいな。猫の名前をつけるというノウハウを学ぶべきか…?
(生暖かい視線にほんの少しだけ悲しげな表情を見せて)
(その直後に大真面目にぶつぶつ呟きながら猫を見ている)
キラ。キラか、良い名前じゃないか。なぁ、キラ?
こいつも名もなき猫のままよりずっといい。

なるほど……(メモを取り終わると猫を撫でる)
(猫の喉元を優しく撫でて)…確かに今まで乱暴に触っていたかも知れないな。

風紀や公安とたくさん知り合い、というのはやや物騒な気がするしな。
……俺の知り合いの元・不良みたいにな。
そういえば遠峯やそこの人は委員会や部活に入っていないのか?(橘と遠峯に話を振って)

橘 臨助 > 「…自己紹介まだだったな。橘臨助だ。何処にも属してない。
…猫の毛の色で連想して名前をつけたらどうだ。」
そっと猫に手を伸ばしてみる

安室 冥路 > 猫はキラ、という名前をそれなりには気に入ったらしい
『ぶなーん…♪』
ほんのすこし、上機嫌そうな事が感じ取れる声音で、一声鳴いた


「随分昔にそんなアニメだか漫画だかがあったんだっけ。よく知ってるねそんなの…いや俺もなんでピンと来たんだって感じだけど」
「そういうの好きなの?えっと、橘くんか、サブカル系?」

「ん、まぁわざわざ堅苦しくはする必要ないって程度だからさ、自然に、っていうか好きなようにって感じかな」
キラと名付けられた猫は遠峯の誘導にしたがって桜井に近寄っていく
桜井に撫で付けられれば…やはりちょっと違う、とでもいうように首を傾げて見せた
「名前は気に入ってもらえたみたいだけど、やっぱり桜井くんの撫で方はちょっと気に入らないらしいな」
「単に女の子の手の方が気持ちいいってだけかもしれないけど」

「何も猫のネーミングセンスを磨く必要はないって、っていうかそんなの使う機会無いって」
「普通にこうやって誰かと話してる時に…こう、誰々は喋るのが上手いなって思ったら真似てみるとか」
「そういうのでいいと思う。服飾のセンスもまずは真似する事から始める、とか言うし」
「まぁ俺は服装のセンスがまるでないんだけど。」

橘 臨助 > 「いや、俺も見たことがあるだけだ。好きなわけじゃない」
しかし、気に入ったのかよその名前、とツッコミを入れ。
「ここは猫が多いな。」

遠峯生有子 > 「キラかー。
 キラ~。」
 無邪気に、猫に呼びかけつつ、悩む(?)桜井に
「桜井先輩も気楽にするといいんです!たぶん。
 キラいっぱい撫でればいいと思う。」

「あ、えっと、はい、入学したばっかりだし、まだ何もしてないよ。
 せっかくだし何かした方がいいかなーと思うんだけど、
 いろいろあってよくわからないし、
 宿題とかもいろいろあって授業もけっこう大変だしで…。

 …先輩たち、部活は何かしてるんですか?」
 ふと思い立って聞いてみる。

桜井 雄二 > アニメ? 漫画?(桜井もアニメや漫画を全く嗜まないわけではないが)
(現代にあって古典とも言えるあまりにも古いストーリーであり、桜井の世代ではなかった)

くっ…! 俺の撫で方では不満か…!?
こいつ、女性にしか撫でられたくないのか……おのれ。
そうか。(安室冥路の言葉に頷き)じゃあ安室冥路。
お前の喋り方を参考にさせてくれ。
お前の喋り方は自然で肩の力が抜けている。
俺はお前のように喋れるようになりたい。…ダメか?
(自分のスーツを指で摘んで)…俺も熱量操作系の異能だからな。
この不燃不凍のスーツでなければ燃えたり凍ったりしてしまう。

気楽に。(遠峯の言葉に頷いて)キラ、おいで。
(キラを構わず撫でてみるが、やっぱりどこか不満そうだ)
そうか……宿題と授業は真面目にしているとそれだけで大変だからな。
俺は部活は何もしていない。生活委員会と怪異対策室三課の仕事だけでキャパシティがいっぱいだ。
……不器用なほうだしな。スポーツも文化部も向いていないさ。(無表情だが声音は少し寂しそうに)

安室 冥路 > 「いやホント多いよ猫。こないだこいつの保護した時に猫が死ぬほど集まってたけど500匹くらいはいたし」
「案外野良猫の巣窟みたいなところとかあったりしてな。人間が踏み入れたら死ぬ的な」
流石にないか、と肩を竦めて笑い

「いや遠峯ちゃん、多分それ桜井くんには逆効果だと思う。そういう風にいうと」
「『気楽…気楽か。…気楽というのはどういう風に振る舞えばいいんだ…?』」
「とか言い始めちゃうタイプだよ桜井くん。むしろ何も考えるなっていう方が正しい気がする…」
「多分、これが桜井くんにとっては『普通』なんだろうから」
まだ出会って然程経ってないが、安室は桜井を「そういう人物」と認識したらしい
「あと部活はやってないね、委員会やってるとなかなかそういう時間も取れなくて」
「たまに運動部とか見て青春してんなーとは思って多少憧れるけど両立はキツいだろうしね」

大真面目な顔で自分を参考にすると言い始める桜井に正気か…?とでも言うような視線を向ける
「…俺?俺参考にするくらいなら別に誰でもいいと思うよ…?」
ほら、遠峯ちゃんでも…と視線を向けたが、女子か、女子を参考にするのは不味い
彼の場合大真面目に真似をし始めかねない
「…いや、まぁ俺は別に構わないけど。構わないけど教えれるような事はないよ?」
「…ああいや、アドバイス一つくらいは出来るか」
「冗談とそうでない事の区別は付けれるようにしよう、とか」
「初級も初級というか普通にしてれば身につくやつだこれ」

遠峯生有子 > 「500!」
 目を丸くする。
「500の時点で踏み入れたらすごいことになりそうだよ!
 ええ、それどうしてそんなことになってたんですか?
 先輩は怪我とかしなかった?」
 すべての猫がキラのようにおとなしく引っ掻きもしないというわけではないと思う。
 すこし覗き込んで、指とかそのあたりがなんともないか気にした様子だ。


「あれ?生活委員会と、怪異対策室三課っていうのは別のとこなんですか?」
 なんとなく委員会の中の室だと思っていた。
 よく考えれば“怪異の対策の室”など、生活委員会の(生有子の)イメージからすれば
 随分恐ろしげな名前だが。
(って三って…。)一課とか二課もあるんだろう。何課まであるのかな。
 深く突っ込まない方がいいかしら?
 何となく後半は呑み込んだ。
 呑み込みつつ、冥路の説明に聞き入り、
「そっかー。委員会だけでかなり忙しいんだ。」と納得する。

桜井 雄二 > 失礼な、気楽ということくらいわか……わかる。(言いよどむし、自信なさげだ)
……正直に言えばこれが自然体だ、俺の。
変わっているとか、妙な奴だといわれることもあるが。
これが俺だ。(腕組みをして何故かそこだけ自信満々に)
あ。(すぐに手を洗いに行った、猫を触ったので)

冗談か……ウィリー・トムスンと会話をしている時には自然と冗談も出る。ことがある。と思う。
冗談とそうでないことの区別……区別…
む、難しいな。よろしくお願いします、師匠。
(敬語すら始める始末であった)

……怪異対策室三課は生活委員会の下部組織扱いだが、実質ただの私設組織だ。
異邦人を保護したり、敵対的怪異を排除したりする。
あとは、そうだな……生活委員会の仕事についでにあちこち見て回るだけだ。

安室 冥路 > 「異邦人街にある東洋風の通りでさ、長屋の屋根がみっちり、猫で埋められてたんだ」
「こいつ…キラ、怪我しててさ。それを守ろうとしてたのか、こいつが呼び寄せたのか。どっちかは分からないんだけど」
「屋根が抜けそうだって言って連絡入って、一匹一匹降ろす事になってねー」
遠峯に手を差し出して、グッパーグッパーと握り、閉じを繰り返してみせる
特に傷がついた様子でもない…男の割にゴツゴツとした感じもない綺麗な手だ
「今にして思うとキラが命令してたのかもしれないな、特に暴れる様子も無くてただただ単調な作業だったよ」
キラを抱えて橘の方に差し出す。なんなら抱っこしてもいい。デブいので重いが。

うん、やっぱり変な奴だな。面白いわ。いちいち猫触っただけで手を洗いにいくなよと思うが、言わない。
そっちの方が多分面白いから。
「せめてもうちょっと自分の事に自信持とう桜井くん…?」
「というかそこで硬くなってどうするんだよ気楽さとかそういうのを学びたいのに本末転倒じゃんそれじゃ」
「まず肩の力を抜こうか。自然体、自然体。」
とんとん、と桜井の肩を軽く叩いた

橘 臨助 > 「…そろそろ行くか」
時計を見て立ち上がる。いい暇つぶしにはなった。…と、多分、思うのだろう、と主観に疑問符をつけながら。
「…じゃあな。桜井、安室の言う通り…脱力した方がいいと思うぞ」
「またな、遠峯」
とつけたすと、踵を返す。

ご案内:「常世公園」から橘 臨助さんが去りました。
遠峯生有子 > 「ええ、屋根も無事だったんですか?
 猫おとなしくてよかったねー。
 そんなにたくさんみんなおとなしかったんだったら、
 本当に何か不思議な力があるのかな?」 
 ぐっぱーとされる冥路の手を見つつ、
「…異邦人街って、よく行くんの?二人とも。」


「んん、難しいのかなー。」

「…。」

「か、考えて気楽にしようとしたら、難しいの、かなぁ?」
 それは確かに難しいような気もする。冥路の分析も参考に入れつつ、
「なんか考えてたら反対によくわかんなくなってきちゃった。」
 えへへと笑って。
 冥路と桜井のやり取りを見守りつつ、

「あ、じゃあね、臨助くん。」
 臨助の背中に手を振った。