2015/07/11 のログ
■日恵野ビアトリクス > 首にかけていたタオルで汗を拭う。
走っていたのは数十分程度といったところだろうか。
この少年は常人に比べ、はるかにスタミナに欠けていた。
我ながら最近は努力をしていると思う。
学業、絵画、魔術、身だしなみ、そして運動……
成果の程はさておいて、だ。
(しかし……)
いずれにも満足感や充足が得られない。
手を伸ばしても触れるところがない、
あるいは何に触れればいいのかわからない、
そう言った感覚。
■日恵野ビアトリクス > ペットボトルのスポーツドリンクを口に含む。
一気にガブ飲みしないように少しずつ。
(欲張りすぎなのだろうか?)
いろいろなことに手を伸ばしすぎているのかもしれない。
自分には大した才能などない。
努力さえ積めばどんな凡人でも二流にはなれる。
だかその方向が散っているようでは二流にすらなれないのではないか。
(しかし……)
ならどれを選べばいい?
どの道が閉ざされていて、どの道が彼方へと続いているかだなんて
歩いてみるまではわからないのだ。
■日恵野ビアトリクス > ベンチに座った体勢から、
身体を前に大きく折り曲げて、指先を公園の湿った土につけると
その指先から、地面に淡い光が走る。
絵を描くのに、スケッチブックも筆もビアトリクスには必要がない。
数分後、淡黄色の線で、身体を寄り添わせ唇を合わせる男女の図
――クリムトの『接吻』の粗雑な模写が地面に完成した。
何度も模写をした作品のひとつだ。もはや目をつぶっていても描ける。
「ふう」
こんな手慰みでも、少しは気分が紛れはするらしい。
■日恵野ビアトリクス > 漠然とした焦りだけがある――
なにかしていないと世界に取り残されてしまうという焦燥が。
このままではいけない――
着実な努力だけでは何も身を結べない。
必要だ。跳躍が。逸脱が。自分をもう一段階上のステージに押し上げるなにかが。
見つけることができるだろうか。何もかもが手遅れになる前に。
「…………」
地面を蹴る。
『接吻』の右半分――つまり女性部分の土がひっくり返されて破壊される。
続いて左半分――男性部分もぐちゃぐちゃにする。
あっさりと絵は跡形もなくなった。
絵を描くと気分は紛れる。
しかしそれ以上に、自分で描いたものを台無しにする瞬間が
一番スッとする。
それが気に入った出来の絵であるほどいい……
■日恵野ビアトリクス > 焦る必要はない。そう言われた。
しかし……
(それではきっと間に合わないんだ)
ミューズでもメフィストフェレスでもなんでもいい。
今すぐ自分の前に姿を現してくれ。
思い知らせてやらなければならない。
誰かに。何かを。
■日恵野ビアトリクス > 「……休憩は終わりだ」
しばらく座り込んでいる間にずいぶんと呼吸も整った。
再び駆け出していく。
(やはり絵なんてキライだ)
ご案内:「常世公園」から日恵野ビアトリクスさんが去りました。
ご案内:「常世公園」に四十万 静歌さんが現れました。
■四十万 静歌 > ――そわそわと、携帯で時間を確認している。
なんというか――落ち着かないというか、
なんというか。
ベンチでゆったり待っているだけなのに、
妙に緊張する。
いや、別に恋人とあうわけじゃないんだし、
緊張する必要ないと思うんだけど、
やっぱりなんとなくそういうこともある
ご案内:「常世公園」にエルピスさんが現れました。
■エルピス >
軽いフリルの付いたふんわりブラウスに、紺色のコルセットスカート。
いわゆる、男の子の心を殺す――射止める服、の謳い文句のアレだ。
それを着込んで、靴も合わせて、おでかけモード。
折角だからちょっといい服着なきゃと思ったけれど、
これしか良い服がなかったから、仕方ないよね、うん。
きょろきょろ見渡して静歌の姿を見つける。
弾んだ声と明るい表情で、そのまま駆け寄った。
「おまたせ、静歌お姉ちゃんっ。
えっと、またせちゃってごめんね……」
■四十万 静歌 > 「ううん、私も今来たと……」
にっこり笑ってエルピスのほうを向いたところで、
目に映るのは男の子の心を殺す服。
元の素材が良い上に、
今の彼は女の子。
ふっくらとした体格に非常によくにあっている。
それに比べて私はいつも通りの服装である。
――完全に負けた。
いや、負けるのは分かっていたし、
いいんだけど、ここまで負けるとは思わず。
「良く似合ってるとおもいますよ。」
ちょっと恥ずかしくてて頬を少し染めてうつむいた
■エルピス > 「あ、ありがとう。
勢いでおすすめされて買っちゃったんだけど……
……ちょっと恥ずかしいけど……ううん……褒めてもらえたのは嬉しいかも、えへへ。」
顔を赤くしながらもはにかみわらい。
そのままちょこん、と、軽くベンチに座った。
■四十万 静歌 > ああ、うん、男の子だったらほっとかなかったんだろうなぁ
とおもいつつも、私は女の子である。
「なんというか、私もお洒落してくればよかったでしょうか、
なんて思ったのですが、
よく考えたら特にお洒落な服もってませんでした。」
なんていいつつ、気を取り直すように首をふって、
ぽんっとエルピスの頭の上に手を載せてなでようとするだろう。
「――男の子がほっておかないと思う。」
そして、ぽろっと思ったことをこぼす癖、健在。
■エルピス > 「あ、じゃあ今度一緒に買いに行こうよ。
静歌お姉ちゃんなら、きっと凄く素敵に――」
ぽろっと思った事を聞くと、あう、と、小さく呻き。
「ぅぅ、もう、お姉ちゃんー……っ……
……と、とりあえず、何か飲む?」
かぁ、と顔は更に赤くなり、伏し目がちに俯いた。。
■四十万 静歌 > 「ええ、行きましょうか。
まぁ、とりたて飾ってもベースが私だと思うと、
なんていうか、
あんまり面白くないですけど、
言正ちゃんと一緒ならきっと楽しいでしょうし。」
なんというか、着せ替えがいがあるのだ。
楽しいのは仕方ない事だと思う。
にっこりと微笑んで、
「そうですね。
言正ちゃんは何か飲みたいものはありますか?」
■エルピス > 「えへへ、約束だよ。静歌お姉ちゃん、よく見ると整ってると思うし……
あっ、美味しいスイーツ屋さんもあるからその内一緒にいきたいな。静歌お姉ちゃん。」
くす、と笑ってみせて、頷いて。
無防備な笑みに、小さな動作に合わせて髪が踊る。
「う、うん。じゃあミルク系が飲みたいかも。あるかなあ?」
■四十万 静歌 > 「スイーツと聞けばいかない理由がありませんね。
まぁ――
面白みがあるわけではないですからね。
残念ながら。」
だからこそ、埋没し、
ちょっと視線が黒マントのほうにいけば、
印象に残らない特徴の無い顔だと、
誤誘導できるのだが。
それにしても、やっぱり私より可愛いよねぇ。と、
少し息を吐いて――
「それじゃあ。」
ふっ、と視線を空へ。
まるでエルピスの視線を空へと自然に誘導するように。
その隙を縫ってトトンと音も無く二人の間に缶を置き、
パチンと指を鳴らす。
なお、缶はミルクティーである。
■エルピス > 「――うん?」
つられて視線を上に向ける。
一度スイッチが入れば兎も角、常在戦場と言える程、何時でも全体を警戒している訳ではない。
ましてや相手が"いとこのお姉ちゃん"なら、尚更である。
視線が戻った頃には、缶が置かれていた。
「あ、あれ、いつの間に置いたの?」
■四十万 静歌 > 「いつもの手品ですよ。
ちょっと視線誘導させている隙に置きました。」
ふふっとちょっと得意げに人差し指を口元にあててウィンク。
「ちゃんと、いまだ、なお手品の腕前が健在な所もみせたくて」
なんていいながら缶をあけて一口
■エルピス > 「えへへ。
そう言えば静歌お姉ちゃん、昔から手品得意だったもんね。」
くす、と微笑んでミルクティーを一口。
柔らかく甘いミルクティーが口の中に広がると、ふぁ、と、嬉しそうに声を漏らした。
「あっ、ボク、今は公安委員会に入っているんだ。
だからお賃金も貰ってるし、静歌お姉ちゃんに甘いものもごちそう出来るよ。えへへ。」
■四十万 静歌 > 「本職にするには相変わらず、
あがり症と――
――本当に自分の実力だけで、
十分な手品ができると確信できるまでは――
難しいですけどね。」
うん、美味しいね、
と嬉しそうな声を漏らすと再び頭をなでようとしつつ、
「わぁ、嬉しい、
でも、お姉さんなのに奢って貰うのは恥ずかしいような。
奢って貰ったらおごりかえさないとダメですね。
それにしても、公安委員会って、
その危険じゃない?」
等と公安と聞くと心配そうに首をかしげるのである
■エルピス > 「静歌お姉ちゃんならきっと出来るよ。頑張ってね。えへへ……」
いつものように撫でられると気持ちよさそうに眼を細め、頬を緩める。
ちょこん、と、頭を静歌へ寄せた。
「う、うん。凄く危険だけど……
そう云う指示になってるし、それに、やっぱり、今は公安委員会のシゴトも、
ボクが皆の役に立てるなら、誰かを救けられるなら、ずっといいとおもうから――」
■四十万 静歌 > 「――夢、が私にもあればよかったのですが。」
小さな呟きは聞こえたか聞こえなかったかは分からない。
だが、優しく抱き寄せるように頭をなでるだろう。
「それにしても、誰かのためになんて、
相変わらず優しいようでよかったです。
優しい言正ちゃんがやっぱり好きですよ。
うん。
――でも、本当に無理はしないで。
私に力になれることがあれば、手伝いますし、
一人で抱え込む事だけはないように、ですよ。」
かといって、所属するつもりはない、のだが。
■エルピス > 「……う、うん。無理はしないよ。
今のボクは、頑丈だし……お姉ちゃんを危険な目にあわせたりもしないから。」
くす、と、何処か空元気の笑みを見せてから、そっと離れる。
「少し、しんみりしちゃったね。飲み終わったら、そろそろ行こっか。
お姉ちゃんが喜ぶかな、と思っておめかしきてたもん。えへへ……」
■四十万 静歌 > 「――」
静かにその様子をみて。
離れようとした手を引こうとするだろう。
「――もう少し、もう少しだけ――
ゆっくりしましょう?」
そういって膝をぽんぽんと叩くだろう。
■エルピス > 「……う、うん。」
仕草で何かを察したのだろう。
ベンチに座っている静歌の膝の上へ、そっと寝転がる。
ただの頭にしてはちょっと重い、そんな違和感があるかもしれない。
■四十万 静歌 > 重い、重いが、気にしてはいられないし、
これくらいならギリギリ大丈夫。
うん。さすがに抱き上げたり膝に乗せたりはできないなぁ、
なんて思いつつ――
「私と一緒の時くらいは、
甘えてもいいし、
弱音、はいても大丈夫ですから。
――それくらいは、私にだって出来るんですよ。」
と微笑みを浮かべて目を覗き込みながら、
優しく頭をなでるだろう
■エルピス > 「――うん、ありがとう。静歌お姉ちゃん。」
そう言った所で、小さな欠伸。
心地よい感触が、眠気を誘ったのだろう。
■四十万 静歌 > 「眠ってもいいですよ。
起きたら一緒に、遊びに行きましょう?」
ゆるりとした時間が流れてゆくだろう――
■エルピス > 「それじゃあ、ちょっとだけ――」
瞳を閉じて、睡魔に委ねる。
この身体でも、眠く成る時はある――
ご案内:「常世公園」からエルピスさんが去りました。
■四十万 静歌 > 起きるまでゆっくりなで続けて、
起きたら2人公園を後にするだろう――
ご案内:「常世公園」から四十万 静歌さんが去りました。
ご案内:「常世公園」にアリエンティアさんが現れました。
■アリエンティア > 「忘れていた目を閉じて~♪」
ブランコをこぎながら、ちょっと興味があって借りたDVDの
テーマ曲を口ずさむ。
つい、気に入って何度も何度も聞いて、語感を覚えてしまった。
「取り戻せ、こーいのうーたー♪」
弾むように、るんるんと澄んだ声を遠くまでというように。
きぃきぃっと、力いっぱいこいで。
黒と白の髪をゆらゆら揺らしながら
スカートは、今日は気にせずに。
なぜなら今はだれもいないから
「青空にかっくれーてーるー、手を伸ばして、もいちどー♪」
風の心地よさに、暑さを忘れて。
いや、暑いが気にせずに
上機嫌に……
ご案内:「常世公園」に白河 誠士郎さんが現れました。
■アリエンティア > 「たーったひとつーのここーろー、悲しみにくーれなーいーでー♪」
歌えば、なぜか猫が集まってきた。
これが、宣伝効果!
とか思いながら、遠くに届けとばかりに
ぐんぐんこいで
――髪が振り乱れる……
「君のためいーきなーんてー、春風にかーえてーやーるぅ♪」
さぁ、サビだと意気込んで
■白河 誠士郎 > 聞こえてくるは猫の足音、鳴き声。
そして少女の歌声。
日課のランニングをしつつ通りかかった青年は何処か、
不思議そうな表情でその様子を眺めている。
青年の見た目は整った黒い髪、汗の染みた灰色のシャツ、腰に巻いたジャケットが特徴的だろうか。
どこか、【好奇心の旺盛な小犬】の様な雰囲気を醸し出している。
■アリエンティア > 「日の当たる―、坂道を―じってんしゃでさっかのーぼーるー――」
歌って、ちょっと目を開けた。
そうしたら、ふと目が合って。
――ぎーこー……
スカートをお構いなしでぐんぐんこいでたから
ちょっとはだけて、中身が見えてしまったかもしれない
ちなみに今日は黒だ
――三秒硬直
ゆらゆら揺れるブランコ……
「にゃにゃにゃにゃにゃ!!!!!?」
顔を真っ赤にして、叫んだ。
ぐっと足で地を踏みしめ
スカートを思いっきり手で押さえて
■白河 誠士郎 > 目の前の少女は大きく取り乱している。
あれ。これってもしかしてもしかすると俺が原因?
いや、もしかすると彼女は猫の妖精なのかもしれない。
だがしかし、さっきの硬直は何だろうか。
人と顔を合わせるのは苦手なのだろうか?
何はともあれ、この状態でいるのはよろしくない。ならば…………
青年は太陽の様な笑顔で、サムズアップをしながら声を響かせる。
「――――にゃー!!」
間違いない、この男は変人だ。
■アリエンティア > (ささささ、サムズアップされた!!?)
なにがどうなって?
今のは歌声が良かったって意味?
それとも、あれ? ジャパニーズコミックの
いわゆるごちそうさまでした?
それとも、なにかとりあえずそうしておけてきなあれそれ?
しかも、なんか猫の声真似してる?
とりあえず……
「へへへ、へんたいいいいいいい!!!!!」
理不尽極まるセリフを叫ぶことにした
■白河 誠士郎 > 「えーーーーっ!?」
【だしまきたまご】と書かれた灰色のシャツと、腰から垂れるジャケットを揺らし、古典的な、されど解りやすい、シンプルなリアクションを取る。
「待って待って待って待って。俺歌聞いてただけだよ!?歌を聞くって犯罪なんです!?」
どうやら、この男の眼には、少女にとって【写って欲しく無い物】は視えていなかったようだ。
其れが幸運か、不幸であるかは別として。
ご案内:「常世公園」に葵 桃花さんが現れました。
■葵 桃花 > 「たたったた~っ ももかいっちば~・・・って人がいるの」
軽快に走ってきた少女。
(わぁ~、桃花と同じ位の子がいるの!! はじめてみたんだよ・・・ともだちになりにい・・・って・・・って、変態!? あのお兄ちゃんは悪いお兄ちゃんなの?! よ~し桃花が懲らしめてやらないと!!!)
■アリエンティア > 「へへへへ、へんた、へんた……サムズアップするなんて……」
頭がぐるぐる、話がちゃんと聞こえてない。
必死に、何かを考えようとするが
浮かんでは消え浮かんでは消えて。
「――を見て、サムズアップとか……Es ist nicht irgend etwas anderes außer der Metamorphose!!」
とっさに出てしまったドイツ語。
まくしたてるように叫びつつ。
しかし、翻訳の結界からか……
《変態以外の何物でもない!》
と叫んだのが分かるかもしれない。
まぁ、それでも最初の言葉は聞こえなかったのだが
■葵 桃花 > (・・・こそこそと・・・木の後ろに隠れて…いそいそと服を脱ぎ始める少女)・・・
「悪い奴は絶対やっけないと……」
ランドセルから、衣裳を着替え始める……
どう見ても、日曜朝にやっている様なあれの服を嬉々として着替え始めている。
ツインテールをほどき・・・ポニーティルにまとめ…(こっちの方がお姉ちゃんっぽく見えるの
■葵 桃花 > (よし・・・ちゃんと、ふりふり、うん。魔女っ子の服に見えるね!! よぉ~し 悪い奴をやっつけるぞ~~)
「いじめっ子のお兄ちゃんを成敗しに来たのっ」
とオモチャの剣を片手にビシッと大きいお兄ちゃんにつきつけている幼女
ご案内:「常世公園」から葵 桃花さんが去りました。
ご案内:「常世公園」にマジカルピーチさんが現れました。
■白河 誠士郎 > 「え?何を見たって?あと………何処の国の言葉?」
とぼけるなんてこともせず、真っ直ぐに少女の眼を見つつ困惑する。
変態だなんてとんでもない。俺はランニングをしてただけのランニングお兄さんだ。
サムズアップは恩師に教わった、『困った時、それを打開するおまじない』だったのだが。
「俺は何もしてないよぉ!?ただ歌を聞いただけなのに……」
理不尽だ。混乱しているからか、新たに公園へやってきた少女には気が付いていないようだったので、剣を突きつける幼女を見て驚いている。
まって、このお子様方何者ォ!?
■アリエンティア > 「……ぇ? なにも見てないんですか?」
言いたいことを言って、だいぶ落ち着いたのか。
まだ警戒したまま、じっと涙目で見詰めつつ。
「詩を聞いただけ? ほんとのほんとに?」
そう口にした後、やってきたふりふり少女に驚いて
「……え、だ、だれ!?」
■マジカルピーチ > 「マジカルピーチは正義のヒロインなの!! ピーチが来たからもう安心なの」
(と同じ位の少女に対して満面の笑みを浮かべるっ
とオモチャの剣を構える姿は隙だらけという感じではあったっ)
「聖なる力を一杯ピーチにちからを~ へんたいのお兄ちゃんを、ぴゅあな力で一杯叩き倒すの」
■白河 誠士郎 > 涙目になっているのはこちらも同じだ。紫の瞳から薄らと雫が浮き出ている。
初対面なのにあんまりじゃあないか。それもほぼ偶発的な物なのに。
「強いて言うなら、俺が見たのはそこにいる猫ちゃんたちとこっちを見て驚いてる君だけだよ!」
両腕を振りながら答える。嘘をつくのが苦手な性格である以上、
答える姿勢に偽りはない。
「………とりあえず、お兄ちゃんはへんたいじゃないし、悪い人じゃないよ?」
拝啓、名前の知らないお父様、お母様、記憶喪失は罪なようです。
■マジカルピーチ > 「悪い事していないのしてないの!?
ネコさんと一緒に遊んでいただけなの!?」
オモチャの剣を青年の方に突き刺したまま、同じ位の子供に
「そうなの? っと 悪いお兄ちゃんならピーチ一杯成敗しちゃうよしちゃうよ」
■アリエンティア > 目の前の奇抜な服を着ている男性の
弁明を聞いて少し、頭が冷えてきて
――素直なお兄さんみたい。なんか嘘をつくようには見えないし
じーっと見た後、こほんっと咳払いして。
「天地天明、おてんとさまにちかって?」
と男性に最後の確認をして。
「これで目を見て違うって言ったら、多分悪い人じゃ、ない、かも?」
あいまいに首をかしげた
■マジカルピーチ > 「太陽さんに誓うのならただしそうなの!!
悪人は悪い事一杯する人達なの。」
じぃ~っとお兄ちゃんと 護ろうとやってきた女の子を見ているが、小さいニャンコ達に時折視線がゆれる。
(あの三毛猫可愛いの…… 凄く尻尾がフリフリしているし可愛いなぁ)
■白河 誠士郎 > 「……おてんとさまと、君に誓って」
至極真面目に、そして全力で。
真っ直ぐに眼を見て、自身の胸元に右手を添えて答える。
表裏の無い、真っ直ぐな瞳だ。見た目の年齢よりかは大きく幼さを感じる。
足元で呑気に鳴いたり、足の上に乗っかってジーンズの裾をカリカリとひっかく猫たちがそれを台無しにしているが。
■アリエンティア > 「……なら、いい、です」
ということは自分の早とちりだったわけで。
顔を赤く染めながら俯いて。
くるくると髪を指に絡めて、落ち着きなく。
「……その、勘違いして、ごめん、なさい」
小声で、そう言いながら。
■マジカルピーチ > 「なぁ~んだっ 悪い奴なんていなかったの!!」
ぴょんぴょんっと少女は跳ねる跳ねる。 ポニーティルがフリフリと震える。
そのポニーティルに猫達がぴょんぴょんと跳ねている。
よかったね・・・あれ? そう言えば二人とも名前知らないの・・
「えっと、えっとマジカルピーチの必殺技を食らう前で良かったの」
(えっへんと薄い胸を逸らして自信満々にいう
■白河 誠士郎 > 「わるいひとがいなくてよかったなぁ。俺だったらひとたまりも無かったよ。」
割と本気でそう言った物を信じていた様子。
サンタクロースは信じるタイプなのだ。
「いや、良くわからないけど俺も誤解させちゃってごめんね?」
先ほど歌っていた時とは打って変わって、
目の前の少女はかなり気落ちしている。
勘違いから始まったことではあるが、原因が自分にあることには違いない。【そのように】考えてしまうくらいには、この男の心は曲がっているようで真っ直ぐだった。
正確には、純真とも言えるのだが。
「………俺は気にしてないから、ほら。顔を上げて?笑顔笑顔!」
足元の猫にちょっとごめんよ。と言いながらゆっくりと抱き上げながら、ゆっくりとうつむく少女に近づき、しゃがみこんで視線を合わせる。
■アリエンティア > 「いえ、勝手に思ったのはこっちですし……」
うんっと、納得しながら。
「あなたも、心配させたようでごめんなさい」
駆けつけてくれた少女にも謝りつつ
もういちど、うんとうなずき
顔をあげてと言われれば、近くに来た顔にビックリして
目を見開きながらも、静かに
でも確かに……
「はい、ありがとうございます」
笑った
■マジカルピーチ > 「ピーチは世界を護る為に戦っているから大丈夫なの~ 心配するのも普通の事なの!!!」
「そう言えば……お兄ちゃん達何をやっていたの!?」
(だっこいいなぁ)
と羨ましそうに少女はニャンコを見つつ自分がだっこをしようとすると結構重くて持ち切れないでぶにゃんこをみつつ
■白河 誠士郎 > 笑ったその表情を見ると、手元に抱き上げた猫をゆっくりと地面に降ろしながら、
青年もにこりと太陽の様な微笑を返す。
「どういたしまして♪」
降ろされた猫は欠伸をすると、もう一人の少女へ向けて歩いて行き、鳴き声を漏らす。
「俺はそうだね………お散歩かな」
正確には運動不足にならないようにするためのランニングだが、敢えて解りやすくするために言葉を選ぶ。
あながち間違いでもないし。
■アリエンティア > 「……あたしは、歌ってた、だけ?」
うん、それだけのはずだ。
よってきた猫に
――恩返し、できるー?
なんて聞きながら、微笑みつつ猫を見て。
■マジカルピーチ > 「おさんぽ~!! たしかのこのこうえんすご~~~く おっきいから、 猫を探して散歩していると楽しいの!! フェンスの上に乗ってにゃぁにゃぁと 駆けているのを 追いかけ・・・・ってピーチはそんなことしないよしないよ」
(ネコさんきたの~ )
屈みこんでおいでおいでとネコさんを迎い入れるが途中で止まり、ネコさんはふにゃぅとあくびをしている所を見てる
(可愛いなぁと呟く)
■白河 誠士郎 > 「猫は可愛いからね。君達も可愛いけれど。」
誤解が解け、笑顔の少女たちを見て言葉を溢す。
うん、やっぱり笑っている方が良い。
「歌は良いよね。気分が良くなる。
心の洗濯って奴だよね。」
他に、近くにいる猫を撫でながら思いを馳せる。
■マジカルピーチ > 「わぁ~ お歌!? どんな歌、歌っていたの!?」
きらきらと少女を見つめる・・・
「ぴーちもお歌が得意なんだよね~ 何時でも先生に大きく歌えましたって言われているの!!」
(にぱっと満面の笑みをうかべる)
「ぴーちもかわいいかわいい?!」
目の前のフリフリの服の少女はくるんと一回転した
(お姉ちゃんっぽい格好しているから余計に可愛いに違いないの)
とフリフリの服やポニーティルと童女趣味丸出しなのではあるが、彼女が考えている大人はそんな服を一杯来ているようだった
■アリエンティア > (ピーチ、なにかの映画の撮影かな……宣伝?)
なんて思いながら、可愛い人だなぁって思いつつ見つめ。
きっと、有名人なのかもしれない、なんて内心で呟いてから
「あはは、といっても昨日見てた映画のテーマ曲歌ってただけですけどね
あんまこう、難しいことを考えず、ただこう気ままに?」
ほっぺに指をあてた後。
うんっとうなずいてからぱんぱんっとスカートを手で払って
「あ、はい……知ってます? あの猫がこう恩返しに来る、昔の映画。あれのテーマ曲です」
昨日ちょっとDVDで見ちゃって、と付け足して
■マジカルピーチ > 「映画のテーマ曲!?ピーチもみたよ~ 雨と雪って奴なの!!狼さん可愛いんだよね。 トトロとかみたいな歌なら歌えるんだけどなぁ~~ 映画の歌ってなかなか聞き取れないの!!」
「ネコさんがお返しに来るんだ~ ツルさんと同じようにお返しするんだ!? ちゃんと見ないようにしないと凄くにげられちゃうよ」
■白河 誠士郎 > 「ピーチ………それが君の名前かい?」
何かのヒーローかな?などと思案しつつ
「うん、知ってるよ。俺のお世話になってる人から見せて貰ったからね。」
確か、風になる、だったかな?
■マジカルピーチ > 「うん。 マジカルピーチは、正義の魔法少女なのっ
ピーチの把握をやっつける奴なの!!」
とデブ猫に触ろうとしてプイッと逃げられてしょげつつ
桃花はマジカルピーチである事は秘密なの秘密なの(と小さく手を握りつつ)
■アリエンティア > 「し、知らない映画がいっぱい……帰ったら見よ……」
ひそかにぐっと決意しつつ。
「あ、知ってましたか。あれの曲が気に入っちゃって
昨日いっぱい動画で聞いて、こう覚えちゃえました」
えへへっと頬をかいてから
少女の自己紹介を聞けば
「……魔法少女」
実在したんだ……
まぁ、魔術があるから当然あるのだろうが
実際に見るのは初めてだったのでほえーと見詰めつつ
■白河 誠士郎 > 「そうかー。君は良い子なんだね。それじゃあ………」
腰に巻いたジャケットのポケットから、飴玉を一つ取り出してそちらに渡す。
中にラムネのような物が入っている、しゅわしゅわするソーダキャンディーだ。
「良い子にはご褒美♪」
■白河 誠士郎 > 「君も食べるかい?」
名を知らない少女、アリエンティアにも声を掛ける。
手元にあるのは小さな飴玉。
「それとも、知らない人から貰っちゃダメ、って言われてるかな?」
■マジカルピーチ > 「知らない映画一杯一杯あるん~ 桃花も見てみたいんだよ 一緒に見ようよ~」
かぜなるねこさん!? 素早そうなの!!
「うん。 魔法少女なの 魔法少女に見えるよね見えるよね。」
ぐっと小さな握り拳を見せて喜んでいる。
「うん。 ぴーちいい子なの!! えっとえっと~ 名前を聞けば、知らない人じゃないの!! 友達なの お名前教えてよ。」 ソーダキャンデーに目が釘付けになりつつ指をくわえている。
■白河 誠士郎 > 「名前を聞けば友達か。そうだね、俺は………白河、白河誠士郎。呼びやすい呼び方でいいよ♪」
少々気が引ける物でもある。今名乗っている名前は本当の名前では無いから。
記憶が無い以上は仕方がないのだが。
■マジカルピーチ > 「うんっ 誠兄ちゃんよろしくなんだよ
悪い奴じゃなくて良かったの。
悪い人だったら一杯叩かなきゃいけなかったの。」
オモチャの剣をぶんぶんと振るっている。
此方も本名ではないけどソウルネームだという事で全然気にしていないようだった
「名前を聞いたからキャンディ貰ってもいいはずなの~ 」(お口をあけて頂戴とねだる
■アリエンティア > 「………………桃花?」
首をかしげる。
ピーチって名乗ってた気がしたが
どう、なんだろう?と首をかしげつつ
「アリエンティア・ルン・エーデルハルト、です」
ぺこりとお辞儀をしてから
Dankeと呟いて飴を受け取り
くるっと袋を開けて、口に含んだ。
しゅわゆわっと口の中がして
きゅうっと目をつぶってから
ころころころがして
おいしそうに微笑んだ
■白河 誠士郎 > 「誠兄ちゃん、か………うんうん、そうだね。
はい♪飴ちゃんだよ。」
腰を下ろし、視線を合わせながら少女の掌の上に飴玉を乗せる。
何処か、嬉しそうだ。
仮の物であるとはいえ、名前で呼んでもらえるのは嬉しいことだ。
「君も、好きなように呼んでいいんだよ?
俺もそうするけどね。」
アリエンティアにはそう答える。
自身の為の飴玉を取り出し、口の中に入れる。
うん、やっぱりおいしい。
■マジカルピーチ > 「あっ、 間違えたのっ 桃花は桃花じゃないの マジカルピーチはマジカルピーチなの」
ぶんぶんと両手を上下に振りつつ 桃花じゃないのマジカルピーチなのと言えば言う程、必死にみえてしまっている。
若干蒼ざめているようだった
「ありえんティア・・? どうよんだらいいのかなぁ? ありえんティア って、変な名前なの!?」
横文字というのはよくわからない様で分かる範囲で名前を受け止めた様で小さく首を傾げる。