2015/08/01 のログ
五代 基一郎 > 「”飼い主”か。やはりまだお前は”獣”だな」

動かなかった。男は、そこを動かななかった。
獣の声と棄てた声を聴いても尚そこにいた。
そこに立って、ただ獣を見ていた。

「ならば”私”が今”お前”が、その”獣”を置いておくわけにはいかない
 その理由も考えろ。お前を野放しにしておくと思うのか。
 盲目の獣をこの場で置いておく道理などないだろう。
 そしてお前をここに置き去りにする理由はない。

 お前が”首輪”を欲するというのならばその”首輪”を解かねばならない。」

己を見上げ、まだ”獣”であることを嘆きの理由にし
それに甘えて縋る”獣”が蹲り目を逸らせば。
私の目を見ろと告げる。
私の目を見て向き合えと告げる。

己を飼い馴らす、己を意のままにする主が欲しいと。
己をまた誰かに委ねようとするその者に、俺はそのようなことをするために
ここにいるわけではないと。お前の鎖に繋ぎ引き上げるために来たのではないと告げる。

「話はこれからだ。」

音も何もかも消えた世界で。
汚泥の中に沈む白と黒の”獣”が嘆き蹲りるような世界で
男がただそこに灯火の中に立ち、告げる。
星々の軌道さえ線を描く、別世界のようなそこの場所で
ただ一人と、一匹。いや一人は一匹ではなく一人として向い
言葉を渡して告げる。

「立て。直ぐに終わる。」

惨月白露 > 立て、という言葉を聞くと、
彼の言うままに、震える身体を抱く様に立ち上がる。

「まだ一緒に居るなら喰うぞって言ったろ。
 
 話はもう『終わった』だろ、早く、帰れよ―――ッ!!」

喉から唸り声を漏らしながら、彼を睨みつける。

「首輪を解くなんて、獣以外としての扱いなんて、
 ―――人としての扱いなんて、俺は望んじゃいねぇよ。
 
 お前は飼い主として、俺を飼ってくれりゃそれでいい。
 俺を『罪人』として、自分の為にただ使ってくれりゃそれでいい。
 
 そっちのがお前も都合がいいだろ。……なら、それでいいじゃねぇか。」

睨みつける蒼灰の瞳は、唯、縋るように揺らめく。

ご案内:「常世公園」にレイチェルさんが現れました。
五代 基一郎 > 「お前は”獣”であり”人”である。」

唸り声。苛立ちを乗せたその叫びを受けても尚
ただいた。揺らぐことのない水面のように。

「だがお前は”人”であることを望んでいる。
 学園社会の表たる学生生活に身を置いているのが他ならない。
 であるのに”獣”でよいとしている。
 ”獣”に飲まれ、”人”であることを棄てている。

 ”罪人”と言えど”人”であるというのに。

 お前が”獣”であり汚泥に沈むというのならば
 お前の中の”獣”を一度調伏することで封じ、”人”たらしめよう。
 私が手を差し伸べに来たののは”獣”ではない。”人”であるから。」

睨みつけるような獣の目を、鏡のような瞳で返し
縋るような人の目を、意志が灯る瞳で返した。

レイチェル > 「さーてと、ようやく公園に到着だぜ」
異邦人街にある、五代の住む安アパート。
面会の報告と、今後の相談。
その為に、アポ無しという形で五代のアパートへと向かったレイチェルであったが、
五代は不在であった。

仕方なく、見回りついでに簡単な夕食でもとろうと常世公園までやって来た――のだが、
先客が居たようである。

「っと、ここに居たか先ぱ――」

明らかに異質な気配を敏感に感じ取ったレイチェルは、遠目から二人の姿を確認するに
留めることとした。道中振り回していたビニール袋を一旦止めて、近場の壁に寄り掛かる
とその場で様子を窺う。

惨月白露 > 「いい加減、黙れよ―――ッ!!」

彼の身体と共にカタカタと震えていた刀、
そこから彼の首に伸びていたベルトが、プツンと切れる。

「―――――――――――ッ!!!!!」

『獣』の咆哮が、静寂という漆黒の世界を砕く。
両の腕を伸ばし、口を大きく開き、
銀の涙に縁どられたその瞳を本能に見開いて、

彼はまるで男の言葉を否定するように、
ただの一匹の獣として、いつまでも彼を人間と、
獣であり、人であると、

そう言い続けるその男に襲い掛かった。

五代 基一郎 > ”獣”の咆哮が、音の消えていた世界に響き
その”獣”が男に襲いかかれば、人に襲い掛かれば

男の周囲を浮遊していた灯火……ホログラフ、投影された”それ”が
実体を持って再生されその”獣”の腕を阻む。
青い閃光の障壁となって腕を阻むそれは……デジタル化された障壁
男の持つPDAから再生されたものだ。

ただし、ただの障壁ではない。
それはデジタル化された仏教経典の一節。
いかに異邦人であろうと、この世界に来たのであれば
この世界の理に逆らうことが出来ぬようにこの世界に広がるそれが
”獣”であり”妖”の力を抑えて行く。
”救い”と齎し”邪”を払うそれが阻み、ゆっくりと力を抑えて行く。

デジタル化されたことによりその”法”の力が弱まっているかといえば違う。
どのような形であれその”法”が存在するなら力となることを説いた経典を含むそれは
確かに今形を変えて現代で力を発揮していた。

抑えて行く中で、手をゆっくりと上げる
上げればその力がまた強まり……そして、その手は”獣”の手に合わせられた。

であればそれを繋ぎに、とホログラフ化された経典の一節が
続々とPDAから出され、男の腕を伝い、”獣”を伝い
その”獣”を包むように這うように走り、覆っていく。
徐々に”獣”であり”妖”たる力を抑え込み、ゆっくりと手を下げて
またそれと共に”獣”の手を取り、繋ぎゆっくり下ろすように働かせる。

人が獣にはしない、手を繋ぐという行為を以って
獣を人にゆっくりと降ろしていく。
人に戻りつつある、その”獣”であり”人”である者に語りかける。

「今は身を委ねるといい。目が覚めたときにまた話そう。」

レイチェル > 二人との距離は、かなりのものであった。
何者かの手で、今にも斬りかかられんとしている五代。
意識を集中し、異能で以て時空を歪めようと――その瞬間。

五代のPDAから再生された障壁を、目の当たりにする。

「デジタル化された経典……か」
デジタル化された経典の障壁については、以前に風紀の装備を渡された際に
把握している。
風紀委員の五代が風紀の特殊装備を持っていない理由など無かろう。

「しかし、やるなぁ……先輩。また一つ見直したぜ」
いつも、何処と無く飄々としている五代である。
彼が今回のように、実際に戦闘状態に入るケースを見るのは、レイチェルに
とって全く初めてのことであった。
感心した様子で、依然遠くからその様子を眺めているレイチェルであった。

惨月白露 > 握られた手を伝って、灯火が彼に流れ込む。
あふれ出ていた『妖気』が、纏っていた闇が、
ゆっくり、ゆっくりとその光に溶けて行く。

『今は身を委ねるといい。目が覚めたときにまた話そう。』

という声が、どこからか響いて、
握られた手の、人の温もりが、彼を『人』の世界へ呼び戻す。

やがて、その姿はゆっくりと『人』へと戻り、
ふらりと、その手に引き寄せられるように男のほうへと倒れこむ。

彼はただ、静かにその瞳を伏せていた―――。

五代 基一郎 > そのまま”人”に戻った獣を、繋いだ手から引き寄せるように抱き留めて
抱えるとひと息つく。

これで区切りはつくだろうと。
そのままによっこいせと抱え直し、持ち上げれば

「レイチェル、手伝ってくれ。手が足りない。」

と。
レイチェルのいるだろう方向へ顔だけ向けて
手がふさがってることをアピールするように抱えている”人”を見せた。

荷物がまだ残っている。
刀等がベンチに残っていたことで手が足りないのだと。

そう告げる声も、顔もいつもの通りに戻っていた。
やる気ない気だるげな声が公園で後輩を呼ぶ。

レイチェル > 「ひゃっ……お、おう!」
レイチェルはただ遠目から見ていただけで、特に隠れるようなことはしていなかった。
故に見つけられるのもまた当然のことであったが、いきなり想定外の声をかけられれば
人間、もといダンピールたるもの驚くものである。


「……ったく、しょうがねぇな~」
やれやれ、と両肩を上げた後に、両手を腰へやり。
レイチェルはベンチの方へ歩み寄る。
刀やらを抱えれば、五代の方へ歩み寄った。

「人狼《ライカンスロープ》にも効くんだな、あれ」
置き去りにされた物を両手にとことこと、五代の横に並ぶと
そう問いかけた。
レイチェルは半吸血鬼《ダンピール》であり、魔狩人である。
目の前の人物がその類の者であることは、一目瞭然であった。

五代 基一郎 > 「悪いね、この埋め合わせは必ず。まぁ色々。」

色々抱えてくれている後輩に礼を言いつつ
その足を公園の出入り口に向けて歩く。

「人狼《ライカンスロープ》にも見えるが、実態は妖《アヤカシ》の気が強かったからかな。
 大体こう……獣の臭いからなんか、そうじゃないかってさ。
 当たっててよかったよ。まぁ邪気がとなれば通じるけとヒヤッとしたかな。」

そう解説しつつ促すように歩き、公園の出口までくれば。

「まぁ、そういうわけで家までちょっと頼むよ。
 車持ってきてないんだよね今……」

深夜の散歩に突き合ってくれと頼んだ。
人を抱えたまま。

レイチェル > 「ま、いつものことだしな。構わねーよ。埋め合わせは期待しとくけどさ」
何かしら五代に頼まれて埋め合わせや礼を、というのは最早いつもの流れであろう。
レイチェルは困ったように、しかし笑いながらそう口にした。

「成程、『妖』、ねぇ……確かにまぁ違和感は覚えたけどな」
すっかり五代の手で抱えられているその人物を見て、レイチェルはふむ、
と小さく頷いた。そして手の内の刀をじっと見やった。


「車無いのかよ……じゃあこのまま抱えてくのか……」
そのじっとりとした表情に、マジかよ、と浮かんでいるかのようである。
ふぅ、と一つ溜息をつく。

金髪の半吸血鬼は月を見上げた。
静かな、静かな夜だった。
夜空に眩く輝くそれは、本当に美しくて。
涼しい夜風が彼女の髪を、頬を撫でていく。

心地よかった。見回りは殆ど終えてしまったが、少しばかり
夜風に当たる時間を増やしてもいいと思えた。

ややあって、レイチェルの紫色の瞳が五代の方を見上げる

「しょーがねぇな、付き合ってやるよ。ま、夜の散歩もいいもんだしな」
と、そう呟けば、月光の下で五代と共に歩き出すのであった――。

ご案内:「常世公園」からレイチェルさんが去りました。
ご案内:「常世公園」から惨月白露さんが去りました。
ご案内:「常世公園」から五代 基一郎さんが去りました。
ご案内:「常世公園」にアリスさんが現れました。
アリス > 時間は昼過ぎ。猛暑の中、公園の自販機のそばで座って一休み。
汗でワンピースの襟元も濡れて、冷たく冷えてる自販機の側面にべったり…なんて事はなく。自販機だって熱が籠ってるし、べったりする理由はあんまりない。

周りをちらっ、ちらっ、と見回して…。

「…取れないですねー…」

自販機の下を覗きこんで手を差し込んでは引っ込めて。

ご案内:「常世公園」に嶋野陽子さんが現れました。
アリス > 自販機の下、それも中央付近には煌く複数枚の硬貨。
手じゃ届かないし、腕は入れらんないし、…暑い。

ようし、枝でも落ちてないか拾いに行こう。と、立ち上がって…公園の木の傍なら落ちてるかなーと木陰で駆け足で駆け込む。

嶋野陽子 > 流石にこの炎天下に、女子寮から
ランニングではなく、駅から商店街に向かう途中で
この公園を歩いている陽子が、自動販売機の前にしゃ
がみこんでいる見慣れた人物の姿を認めると、
その人物が立ち上がったので、
「アリスさん、こんにちは。何かお困りですか?」
と声をかける陽子。

アリス > …駆け足ダッシュで木の枝を拾ってー…ん?声?と振り向けば…インパクトさんだ!
名前、何度も聞いてるけれど、名前よりも印象が…。

「こんにちはー。ちょっと、自販機の下のお金を…」

ちょっと困った顔で笑って。
落としたお金の他に他の人が落としたっぽいつり銭ねこばばしようとしてました、なんて言えない。

嶋野陽子 > 『自販機の下のお金を・・・』
と言われて、「どれどれ」とその下を見てみると、確か
にかなりの金額のコインが中央部に落ちている。
ついでに自販機の固定状況を確認すると、大型の自販
機だけあって、自重だけで十分安定しているのか、脚
は固定されていないし、電源コードにも少し余裕が
ある。

「アリスさん、これならば私が持ち上げられるから、
持ち上げてる間にコインを拾って下さい」と言うと、
着ていたワンピースを脱いで、麦わら帽子と一緒に
近くのベンチに置く陽子。ワンピースの下はスポー
ツビキニ姿だった。

アリス > 「え?あー……」

ど、どーしよー。まぁ、手伝ってもらえればいいかなーと気軽に考えて…。

「それじゃ、お願いしますねーって、…えっ!?」

脱いだ、なんで?と目が点に。
どうしよう、お近くに突っ込み、突っ込みの人はいませんかっ!
●本、○竹を将来目指してる人はいませんかっ!

嶋野陽子 > 自販機を持ち上げる際に、一番大事
なのは、当たり前だが自販機を壊さないこと。つま
り、下手な所をつかんで損傷させたり、バランスを
崩して倒したりしてはいけない。
この場合は、両手で対角線上の脚の周囲をしっかり
つかんで、30cm程持ち上げるだけで良い。

スポーツビキニ姿で軽く屈伸すると、自販機の対角の
コーナーを両手でつかんでしゃがむと、慎重に力を籠
めていく陽子。腰は曲げずに、あくまでも脚の力で自
販機を持ち上げていく。10秒程で、自販機の下には
30cm程の空間ができる。
「しばらくこのままで行けますけど、誰かに見られて
風紀委員とか呼ばれる前に、拾って下さい」とアリス
さんに言う陽子。

アリス > 何故脱いだんだろう、と言う疑問が解けないまま、数秒突っ込みを探して…居ませんでした。
私がやらないとー…?あ、でも持ち上げて貰ってるから、今のうちにっ、としゃがんで、自販機の下に手を伸ばして硬貨を拾い集めていく。

「りょ、りょーかーいっ」

つっこみがいない今のうちに自分のお金も誰かの落としたお金も拾って集めて……
ワンピースに砂?今更だし、そんなの気にしてるならさっさと拾い集めた方が良いのです。
と、そうこうしている間に、全部取れたーっ!

「回収ー!」

嶋野陽子 > 『回収ー!』というアリスさんの言葉と
共に、ゆっくりと自販機を下ろす陽子。動きが遅いの
は、こうした自販機には、盗難防止のために加速度や
衝撃のセンサーを内蔵している場合が多いからだ。
自販機を下ろしてアリスさんの方に向き直った陽子の、
いつもより少し筋肉がパンプアップした肩の辺りに、
自販機の扉に塗ってあったらしいグリスの黒い線が
一筋付いている。
線に気付いた陽子は、ワンピースのポケットからウェ
ットティッシュを取り出して線を拭くと、ワンピース
を着る。
「ひょっとして、アリスさん、お金が無いの?」と、
アリスさんの必死さに疑問を覚えた陽子が尋ねる。
夏休みに資金繰りが苦しくなる事は珍しくない。

アリス > 「……お疲れ様ー。…」

ちょっぴりホクホクになりながら、下ろされた自販機を見て、中の物大丈夫そうだけど…。あれ?肩…ひも?じゃないかー。と拭き取れる物を見て…あー、と納得。
ワンピース脱いだのそれだったのかなーとやっと気付いて…。

「…んー、そーでもないよーなそーでもあるよーなー。」

安定した稼ぎが何もないと言う部分ではそうなのだけど、…落ちてるお金が自分のお金と混ざったら欲しくなったりしないでしょーか、と言うのもうーん。……。
ちょっと困った顔をして。

嶋野陽子 > お金が無いの?というストレートな
問いに口ごもるアリスさんの様子を見て、収入が無い
とかそういうレベルで困ってそうな印象を受ける陽子。

「流石に私もバイトの紹介とかは出来ないけれど、何
か困ったら相談に乗るくらいは出来るわよ。だから
遠慮はしないでね」と言うと、自分が持ち上げた自販
機からイオン飲料を一本買い、アリスさんに手を振っ
て公園を後にする。

アリス > 「…んー、…まーそのー。…あ、ありがとー?」

とりあえずお礼を言ってペコリと頭を下げて。
えーと、どうしようか。そのまま買って行っちゃうなら、そのまま見送って…。

…一本飲み物買おう。

ご案内:「常世公園」から嶋野陽子さんが去りました。
ご案内:「常世公園」に嶋野陽子さんが現れました。
ご案内:「常世公園」から嶋野陽子さんが去りました。
アリス > 硬貨を入れてー、ボタンぽち。
カコン、と取り出し口から軽い音。
カルピスソーダ取り出してー。プルタブ開けて、軽く一口。

「~っ」

喉を通る冷たくて甘い炭酸が心地いい。
口の淵に白い泡がちょっと漏れて…舌で舐めとる。

アリス > 飲み終わって、缶をゴミ箱へシュート。
ゴミ箱の淵に弾かれた。

「……むー。」

てくてくと缶を拾いに行って。
ゴミ箱へ入れなおす。

「…もとはネタ探しのよてーだったんだけど、日が悪かったかなー…」

ご案内:「常世公園」に相模原孝也さんが現れました。
アリス > 人がいなくなって、ちょっと考え込む。

猫カフェとか、やっぱりそう言うお店や、海やプールの方がネタには困らなさそうではある。
描きたい、と思うような妄想のネタがあってこそ筆が乗るし、…常世マーケット向けのネタとなると、インパクトさんは使いづらい。
…インパクトさんで描くならいっそ宇宙から来た怪獣をー巨大化して倒す方向とか…。

うんうん唸ってベンチに座る。

相模原孝也 > 「あー。乗るのはいいが、落ちるなよー?」
目線だけ上を向いて、片手で頭にのっているモノが落ちないようにと注意しながら、公園を歩く少年S。

頭の上にいるのは、小さな黒猫だ。おう、オレの代わりにさっさと歩けよ、とばかりに、前足の肉球で額をぺちぺちしてた。

「はいはい、木陰まででいいんだよなー? っと、あれ。」
落っことさないように頭に片手を当てたまま、歩く中。いつもこの黒猫に会うベンチに、座っている知り合いの姿が見えて。

「おーい、アリスちゃんや。 暑い最中にどうしたよ。」
なんだか唸ってる様子に、体調悪いのかも、と一応気にして、そちらに歩み寄りながら声をかけた。
近づいたところで、頭の上から、猫もニャーと挨拶。

アリス > おっと、ちょっと考え込んでた間に!

「こんにちにゃー。んー、ちょっとネタ探しをー。
それと、そー言えばおこんせんせーの撮影班は私のままの流れでしたー?」

顔を上げて、常世マーケットに出る事は知ってるだろーし、隠す必要もないかーと、素直に。語尾がねこさんに釣られた。
撮影、変更あったかなーと確認もついでにして…、手をあげて黒猫に指を立ててちょいちょいと指動かして。

相模原孝也 > 「ネタ? ああ、常世マーケット系のアレとかソレとかか。」
首をかしげて、猫が落ちそうになるのを片手で防いでいると、黒猫さんは頭の上でころりんちょ。一回転。

「おこんさんの撮影は、特に誰ってわけでもなかったしな。立候補者は居ないみたいだったぞ。
 ただ、オレも割とすぐ離れたしなー。 まあ、アリスちゃんか、やるとしたら椎月先生じゃないか?
 何なら、おこんさんに確認の連絡とるけど。」

近い場所まで移動したら、どう見てもデカイ少年とちっちゃい少女で事案の光景。
手招きされた黒猫くんは、てちてちと頭の上で動き回った後、少女の胸元めがけてダイブを敢行した! ぴょーんと。

「しかしネタかあ。 ネタになりそうな事件っつーと…いくらかあるかなあ。」

アリス > 「そゆことー。あれとかそれとかー。やっぱり、人が安定していそーな所に突撃しないとだめそうかもねー」

黒猫ころりんちょでちょっとおめめまんまる。
だいじょーぶかなー。

「んー、いなさそーなら、…うん、準備しておくけれどー。ランドセルとかその辺の小道具…の用意って決まってたっけ?」

私が用意するのかなーとうーんと唸って…たら黒猫が飛び込んできた。

ぽよん。

…黒猫さんが胸の上に着地しちゃいました。ってワンピースがずーれーるー。手で襟元を引き上げようと踏ん張って、ちたぱた。

「い、いくらかあるのー?って黒猫ちゃんそこはー!」

相模原孝也 > 「リアル幼女が人混みに、とか迷子コースじゃね。」
大丈夫なのか…?思わず心配してしまうが事案男である。
だから、ダイビングした猫に、思わずビッと親指を立てた。グッジョブ!

「そのへんの細かい打ち合わせはしてないし、改めて連絡取ったほうがいいだろ。
 衣装とか小道具は、多分、演劇部に貸してくれーって頼んでみるか? ツテも何もないけど。」
なんとなく流れで、手伝いに回るようなことを口にする。いやだってスモックみたいじゃない。

「オレの知ってるネタだと……割と古典的?喫茶店でナンパをしてみたら、清楚系の黒髪巨峰少女に逃げられた。しかし残された学生証が彼女を追う手がかりに…みたいな。
 スパイスつけたりシチュ変えたらネタになるかなーという程度だろうなー。
 さてさて、猫さんや。そこまでそこまで。事案になるからな。」
危うくまろびでる神秘を防ぐために、ぢたばたしてる黒猫さんの首をむんずと猫づかみして持ち上げた。
にゃー。不満気なにゃんこ。

アリス > 「…ちょー、猫ちゃんちょっとまってー!
迷子にはならな…なりそうだけどー」

不安定な足場で黒猫がもがきそう、もがかれればもがかれる程ワンピースの危険度が上がる。
返事はできるけど手が忙しくて色々危ない。

「んー、それもそっか。え、演劇部?そっか、演劇部ならお子様用のスク水もランドセルも、体操服とブルマも、黄色い通園帽子も、お子様用下着もスモックもあるよねっ!」

演劇部への風評被害が現在発生中。
そんな衣装がこの学園の演劇部だとありそうだけれど、実際はどうなのだろう。

「…ふんふ…それだっ!しかもそれって美味しいパターンじゃないですかっ!
何故、何故私はその場に居合わせなかったのか…!」

猫さんのことを放置して聞いた話に食いついた、その上前のめりに進み出て悔しそうに上目遣い。ここで猫さんが回収されました。

相模原孝也 > 猫さんを持ち上げた時の、ワンピの乱れっぷりに、思わず心中にっこりの事案さん。
その上乗り出して上目遣いである。事案へのおそれがなければ危うかった…!どきどき

「不安なようなら、オレでよければ一緒に行くか?
 どこに行くかによるけど。迷子対策は割とイケるとおもうし。
 …十全に気をつければ、目印になる異能もあるしなー。ただし野外に限る。」
どうよ?と左手の人差し指を立てて、提案して見せつつ、危ういワンピ姿をつい見てしまう…コレは事案ですな。

「まあ、よその演劇部ならともかく、ココの演劇部だしな。
 小学生とか幼児の参加者もいるだろうし、そのへんの備えもしてる可能性はある。
 というか、なんだっけ。有名どこだと公演もやってるだろ?ふぇにーなんとか、とか。」
又聞きの話を思い出しながら、口にする。文化的にも色々やってる常世島だ。演劇部に何が会ってもおかしくない。

「まあ、美味しいパターンでも、再び出会えなければ…というやつでね。ココ2日くらいカフェで探してたけど戦果なしでござる。
 ふとしたタイミングで出会えるか…それともなんか危ない場面に突如救助に自分が現れるか?
 コミックならともかく、リアルなら前者希望だねー。」

アリス > 「んー、場所が決まってないし、割とノリなところもあるから難しいかもー。って…目印になる異能って…?」

そういえば、聞いたような聞いてなかったよーなー。
視線に気付いて、ちょっぴりワンピの襟元を直し…直さなくても妄想してくれる分には良くないでしょーか。
中途半端になおしましょー。
そいで、そういえば異能については聞いたよーなきいて無かったよーな喉元まで出てそうだけど別の物が引っかかってるかも知んないと言う怪しげな感覚。

「…ですよねー。えーと、有名な演劇部が小学生や幼児用の衣装を…中心に扱ってる?フェニーなんとかかー。やっぱり子供中心なのかな、それともー…?」

フェニーなんとかって言う有名どころが幼い子専門の演劇をやってると何か酷い風評被害が発生しました。

「…戦果なしは残念ですなー。危うい所を救助できる位強いんですかー?」
この島ですよー?と一応突っ込んでおいて…ちょっぴり悪戯したくなって、危ない場面を救助して御礼にホテルに誘われる妄想をー。視線から送るけど黒髪の子の方を知らないので上手く当てはまってくれたらいいな程度にしました。