2015/08/11 のログ
アルスマグナ > 「ふーんだ、俺の心はもう嫁のもんだし浮気とか無いし!
 嫁も俺しか見てないから、ぜってー浮気とか無いし!相思相愛ラブラブだし!」

胸を張って自慢するように言う。つつかれてもなんのその、ドヤ顔を向ける。
何かを思い出して、隠すように目をこする白露からはそっと視線を外す。
自分は今何も見ていなかったよ、というようなそっけない態度。
相手に笑顔が戻れば自分も屈託なく笑い返す。

「ん、そうそう。ここは結構いろんな奴がいるからきっと君を受け入れてくれる相手っつーのも
 もしかしたら居るかもしれないぜ。可能性は大きく見積もり、未来は明るく描くぐらいがちょうどいい。」

しかし続く言葉には一瞬だけ珍しく気弱そうな表情を見せる。

「……はは、俺もここじゃあ異邦人の身だ。気軽に帰れるなら何度だって帰るさ。
 だが『門』の野郎の料金が高過ぎる。おまけに一方通行と来たもんだ。

 ま、だからといって戻る方法を諦めたわけでもただで戻るだけっつーわけでもないからな!」

一瞬だけ暗く覆った表情をさっと変えて、また脳天気な笑みを向けた。
なんでもありませんよという取り繕い方だ。

「誰だって若い時に時間があると持て余すのは当然だろ。
 時間があるっていうのはいいことだぞー。
 じゃんじゃん興味のあることに打ち込んだらいい。それこそ今まで出来なかったこととかな。
 まぁ俺と手始めに遺跡探索するってなら、それもきっかけにはいいんじゃないの。いつでも歓迎するぜ。

 おう、気軽に作れ作れ。失敗してもそれもまためぐり合わせだ。気にせずアプローチあるのみ!」

シュッシュッとシャドーボクシングしながら相手を励ます。
相手の連絡先が描かれたメモをぴっと指に挟んで受け取るとサンキューと礼を言う。

「OK、そいじゃ暇だったらいつでも連絡しておいで。それなりの遊び方教えてやるよ。
 俺からも暇だったら遊びに誘うからさ。

 さって、それじゃそろそろおじさんおいとましますか。ありがと、いい気晴らしになったよ。」

反動をつけるようによっとベンチから立ち上がると、ああそうだ忘れてたと懐から何かを取り出して白露へ放る。
いつぞやに貰った弁当箱だ。綺麗に洗って仕舞われている。

「弁当うまかったよ、いつかその料理の腕を振る舞える相手が見つかるといいね」

それじゃーねーと気楽な調子で手を振ればのんびりと鼻歌を歌いながら公園の出口へ去っていった。

ご案内:「常世公園」からアルスマグナさんが去りました。
惨月白露 > 自分の方が先に席を立っていたのにもかかわらず、
自分より先に嵐のように去っていく彼の背を見送る。

「ああ、俺もいい気晴らしになったよ。

 ……ありがとな、センセ。」

んーと伸びをすると、
『俺もそろそろ帰るか』と呟いて歩き出した。

『にしても、そうか、
 センセェも、自分の意思で来たってわけじゃねぇのか。
 
 ―――悪い事、言っちまったな。』

ガリガリ、と後頭部を掻く。

『『故郷の世界』か。』

そう、再び空を見る。
今日は、空を見てばっかりだ。

「センセェの為にも、
 も少し、好きに行き来できるようになりゃいいのにな。」

そう呟きながら、ゆっくりと公園を出て行った。

ご案内:「常世公園」から惨月白露さんが去りました。
ご案内:「常世公園」に佐伯貴子さんが現れました。
佐伯貴子 > (夕方)
(四十万静歌が撃たれた現場に来ていた)
(そこで何が起きたのかは被害者と犯人のみぞ知る)
なにもないな…
(来たはいいものの、サイコメトリーなどの能力はない)
(魔力探知もできない)
(通りに戻る)

佐伯貴子 > (自販機の横のベンチに座る)
(携帯デバイスで諸々の連絡をした後、ぼーっとする)
…。
(今できることはなんだろう)
(最優先事項は…四十万を守ることだろうか)
(それは自分だけの仕事ではないが)

ご案内:「常世公園」にオリハさんが現れました。
オリハ > 公園の奥。
貴子から見て、自販機によって生まれた死角から『ガシャコン』と音がした。

そのまま、嬉しそうな表情でコーラを夕日に透かすように観察しながら羽根つきの少女がスキップしながら現れる。


「―――あ、風紀委員さんだ。 ぼうっとして、なにしてるの?非番って奴?」

踊りださんばかりの様子だったが、コチラに気づくと上から下までサッと視線を流して笑みを見せる。
そのまま貴子の横に座り、プルタブに悪戦苦闘し始める。

「暇なら、お話し相手になってくれない?」

佐伯貴子 > 非番というわけではない。
2年の佐伯貴子だ。
(立ち上がると、オリハの前に立ちはだかり)
身分を証明できる情報か、学生証を見せてもらいたい。
(いわゆる職質だ)
(普段の仕事でもある)

オリハ > 「へぇー、2年生。」

じゃあ、同期さんだね―。 と、プルタブに真剣に向き合いながら目もくれず答える。
中々硬いのか、「あれー?」などと首を傾げながら、
傾けたり振ったりしながらパチパチとプルタブと格闘を続ける。

「……学生証? って、なん―――うにょぁああっ!?」

職務質問を受けると、きょとんとした表情で顔を上げた所でプルタブが開く。

同時に、『パシュシュワワワワワ』という間の抜けた音と共に炭酸が噴き上げて、目前の人物めがけてコーラが飛ぶ。

佐伯貴子 > 君も2年生なのか。
気づかなくて悪かったな。
(この学園は広い)
(同じ学園でも全く違う講義を受けていることもある)
おわっ!?
(一歩後ずさり、手をかざして防御)
(すぐにハンカチを取り出す)
(自分を吹いた後)
大丈夫か…?
(濡れたハンカチを差し出す)

オリハ > 「あぁあぁ……わ、わたしのコーラ……手が……ああぁ……」

手がベトベトになり、ついでに半分以上が泡となって消えたことに意気消沈するオリハ。
ハンカチを差し出されると、パッと笑顔を見せてついたコーラを拭っていく。

「あ、うん。ありがと…… これで、大丈夫かな?」

「なけなしの小銭だったのに。」
なんてぶつくさ言いながら、まだベタつきの残る甘くなった指をぺろりと舐めて目を輝かせて、先ほどの話題に戻る。

「あー、えっとそれで学生証……って何? どんなもの? 私も持ってる?」

教えて頂戴♪と、笑顔でいうが つまり”学生証”の存在からして知らないらしい……。

佐伯貴子 > 残念だったな。
今後炭酸飲料を買う時は注意することだ。
(ハンカチを渡すと冷酷な言葉を言う)
あー…1年以上も学生やってて学生証持ってないのか…
(こういうケースもたまにある)
(記憶喪失などは魔術や異能の影響などにより通常より多いからだ)
自分の名前や所属はわかるか?
(二級学生ではないようだが、身分をはっきりさせないと相手の今後に関わる)

オリハ > 「もう、冷たいのね。 ……注意ついでに奢ってくれたっていいのよ?」

大分減ったコーラをくぴくぴ飲みながら、不機嫌そうに眉根を潜める。
それでいて、全くの初対面相手に奢りを要求するあたり、随分と神系は図太いらしい。

「も、持ってるかもしれないわよ?ほ、ほら。こんなに色々あるんだし!」

相手の少し呆れたような言葉に慌てたようにそう言うと、財布を差し出してカード入れの部分を開いてみせる。


―――その透明なカバーのついた提示用の場所には、
『谷蜂 檻葉』という名前と提示してみせた少女によく似た茶髪、黒目の少女の生徒証が入っている。

佐伯貴子 > 後でおごってやる。
まずは仕事だ。
(ため息をつく)
お…持ってるじゃないか。
随分思い切ったイメチェンしたものだな。
(言いながら、その学生証に小型認証機を当てようとするだろう)
(これは偽造かどうか判別する機械である)

オリハ > 「マジでっ!? あ、後で嘘とかダメだからね!絶対だよ! あ、あとコーラはもういいからカルピスね!」

奢ると聞けばがっつりと食いついてワーイと諸手を上げる。
あげたついでに、直ぐに空になった空き缶を横のカゴへ放り投げてシュートを決めた。

「……ん? あ、これでよかったの?」

小型認証機を当てれば、正しく偽造ではないという証明が出る。


「ま、あったなら良かったわ。 それで、非番じゃない貴子っちは何してたの?」

そんなこんなで身の保証ができたとは本人は露知らぬまま、
話してみなさい!と、手の甲をネコのように舐めながら偉そうに言い放つ。

佐伯貴子 > がっつくなよ。
缶ジュース一本で嘘ついて何の特がある。
(あくまで真顔だ)
谷蜂…だな。
なんか女子寮に帰ってないようだが、遊び歩くんじゃないぞ。
(表面的な情報は表示されるようだ)
(夏季休暇ということもあり、深くは追求しない姿勢だ)
(小型認証機を仕舞う)
色々ベトベトだ…
私は事件があったので現場に来ただけだ。
それに普段もここで今のように職質したりしている。
(言いながら自販機の方へ)
(小銭を入れて乳飲料系の缶ジュースを買う)

オリハ > 「何の得……って、120円も得するじゃない。」

貴子っち算数得意じゃない? と、こちらも真顔で首を傾げる。
皮肉や冗談は、あまりこの娘に通用しないのかもしれない。


軽い説教を受けると、

「はーい。」

と、適当に流す。 深く追求されないまま、彼女も大したことと思っていない。

「へぇ、事件。 誰が事件にあったの? 盗難? 私の知り合いかな。 なんか刑事さんみたいだね! 犯人とかもう解ってるの?」


貴子が、”事件”と口にすると、ほぼ食い気味に。そして矢継ぎ早に質問を飛ばす。
その目は実に野次馬根性に溢れてあり、期待に目が輝いている。

佐伯貴子 > 世の中金だけではない。
120円で風紀委員が信用を失ったらそれこそ問題だ。
(あくまで真面目であった)
あまり詳しくは言えないんだ、すまんな。
被害者にもプライバシーがあるし、犯人も現在はあくまでも容疑者だ。
ただ、「友人知人にも」気をつけろとしか言えん。
(言いながら缶ジュースを渡す)

オリハ > 「別に信用なんてハナからしてないんだけどねぇ?」

缶ジュースを貰いながらご本人を目の前に随分な口を叩く。
「でも、まぁ、真面目な貴方は信用できそうだけど」そう言って、
今度はプルタブと格闘しても噴きこぼさずに開けてまたクピクピと飲んでいく。


「うん、これいいわね。 
……詳しく言えないたって、生徒なんでしょ? 良いじゃない、ちょっとぐらいさー。
被害者の子だけでも、ね? ほら知人だったらお見舞い行かなきゃいけないでしょ? だからさー ねぇーえー。」

苗字だけでもいいからさー。
と、秘匿する貴子にこれでもかと食い下がる。

佐伯貴子 > 別に信用しなくてもいいが、犯罪の被害に遭ったら頼れそうな人を見つけとくんだぞ。
(風紀委員が絶対だとは思っていない)
(だからアドバイス程度でとどめておく)
喜んでもらえて何よりだよ。
…うーん…そうだなあ…
(暫く悩む)
(かなりの時間悩む)
この件とは関係ないんだが。
四十万って女子を知っているか?
あくまで無関係の雑談だぞ。

オリハ > 「あっはっは! このオリハちゃんに窃盗その他を目論む輩がいたならちょいちょいのちょいよ!」

真摯な対応に、軽く笑って「逆にコテンパンにしてやるわ!」と気焔を上げる。
今の彼女には馬の耳に念仏というやつだろう。

「………ちょっとーだけー……ちょーぉっとーだーけー……」

小声で小さく煽りながら、待っていると、
ようやく貴子がその口を否定以外の内容で開こうとするのを見て、増々目を輝かせ――――



「―――は? 今、なんて言ったの?」

一気にその目が、声が。 氷のように鋭く尖る。

佐伯貴子 > そんなに自信があるなら必要ないか…
(ため息をつく)
(そして、しまったという表情になる)
(あたってしまったか)
(しかし、それ以上教えるかどうかは相手のことを聞いてからだ)
四十万、だ。
君と彼女はどういう関係なんだ?

オリハ > 「―――と、もだちよ? うん、友達。一緒に海に遊びに行ったの。」

どういう関係なんだ?と問われれば、
その目の険が急に取れて、非常に穏やかな声色になる。


「それで? 大事な大事な友達の静歌ちゃんは、何の犯罪に巻き込まれちゃったのカナ?」

ニコニコと。
早く続きを言え、と言外にせっつく。

佐伯貴子 > 友達なら自分で連絡を取ればいいじゃないか?
(至極真っ当なことを言う)
誰も犯罪に巻き込まれたなんて言ってないぞ。
無関係の雑談だと言っただろう。
(そう、これは世間話)
(ただの世間話)
(相手の性格では危険に首を突っ込みそうな勢いだ)

オリハ > 「いいから今直ぐこの場で言いなさいって言ってるのよ風紀委員佐伯貴子。」

再びトーンの落ちた声は最早怒気が混じっていた。
その周囲にはキラキラと”何か”が煌めきを放ち始め、こういった状況でなければ
実に可憐なものだったろうが、今は彼女の怒りが文字通り目に見えるようで。


「静歌が、一体、どうしたって?
 あんなに言葉にするのを躊躇うって事は、そこそこ大きな事件だったのね?
 ただの雑談ならさっさと教えなさいよ風紀委員佐伯貴子。一体、何が、あったの?」

その手の中で、飲みかけの缶がひとりでにミシリと音を立てる。

佐伯貴子 > (はあ、と溜息を付く)
(危険すぎる)
(復讐しに行くとでも言いそうな勢いだ)
君がどれだけ強いのかはわからんが。
自分が逆の立場だったらどうかを考えてみろ。
四十万静歌は怒りを望むような人間だと思うのか?
君が危険な目に合うのを望むような人間だと思うのか?
(この返答次第で一つだけ教えよう)

オリハ > 「―――この私が気に食わないから教えろって言ってるのよ!!!」

一瞬で昂った激情は焦燥のままに沸点を超えて周囲を焼き払う。


一喝と同時に轟と空気が鳴り、草木が突風にザワザワと揺れ、缶は独りでに圧潰し、
飛び出た飲料水が剣の形をなして形と方向性のない怒りに燃えるオリハの横に浮かび上がる。


「……言わないのなら、別にいい。 お言葉通り静歌に聞いてくるから。」

いまだ、「何が起きたか」という事実さえ知らないというのに。
心に生まれたか細い不安だけで此処まで燃え上がる。

短絡的という言葉すら生ぬるい少女だったが、それ以上その火の粉は飛ばさずにそう呟く。

佐伯貴子 > それでは教えられないな。
(動じない)
(犠牲者を一人増やすだけだ)
(いや、オリハが犯人を殺してしまえば犠牲者は二人増える)
(一生罪を背負うことになる)
ああ、本人に直接会うといい。
友達なら連絡も取れるんだろうしな。
そして、彼女に諭されて来い。
怒りは何も産まないとな。
(面倒なことを増やしてしまった)

オリハ > 「そう。」

一言。 いや、一言ですら無い。
反射的に出たような言の葉の欠片。


立ち上がると、圧潰した缶を振るう。
それに合わせてジャキン。と、まるで特殊警棒が伸びるように、
潰れた缶が細く長い杭のように巻き潰れ、即興の細剣に変わる。


「怒りが何も生まない?何かを生んでどうするの?

 怒りは、『終わらせる為』にあるのよ。」

イライラとそう言うと、その羽根を広げて宙に飛び上がる。

高く高く上昇すると、少しばかりキョロキョロしていたが、
ある方向を向くと粒子状に解け、キラキラとした輝きがその方向へ飛び去っていった。

ご案内:「常世公園」からオリハさんが去りました。
佐伯貴子 > (粒子状になった少女を見送ると、深々とため息をついた)
(エルピスといい、暴走しすぎる)
(四十万は誰よりも優しいというのに)
(とにかく連絡を入れておこう)
谷蜂 檻葉に早まったことをさせるな…と。
(四十万にメールを送る)
(運が良ければ届くだろう)

佐伯貴子 > (あるいはその魅力こそが、シインの「動機」なのかもしれない)
(報告するには複雑すぎる事柄だが)
…今日はかえってシャワーを浴びるか。
(コーラでベトついたあちこちを見ながら、またため息をついた)

ご案内:「常世公園」から佐伯貴子さんが去りました。