2015/09/24 のログ
ご案内:「常世公園」に鴎さんが現れました。
■鴎 > 「くぁー……」
静かな夜の常世公園であくびをひとつ。
地味に重たいレジ袋をベンチに下ろして伸びをする。
袋は二つ。
片方はバイト先のまかないで貰った餃子と肉まん。
もう片方は帰りがけに買ってきたコーラとスナック菓子。
長引いたバイトの帰り。休憩くらいしても罰は当たらないだろうと
少し公園で休んでいくことにした。
■鴎 > 「……まずいな。」
ぽつりと呟く。何がまずいかといえば、最近の授業態度。
夜忙しいバイト故に昼間眠くて仕方がない。
今日なんかは授業ひとつ分まるっと寝過ごしてしまった。
それでも本能的に教科書で顔を隠したり
チャイムの音でしっかり目が覚めたりするあたりなんともいえない。
■鴎 > 飯代が浮くからまかない付きのバイトがいいな 程度の気持ちで
歓楽街の中華料理店のバイトに入っている現在。
まさか深夜の勤務が日常になるとは思っていなかった。
だからといってやめたいほど不満があるわけではなく。
ついでに次のバイトをうまいこと見つける自身もない。
「志望動機で『給料が高くて賄いつきのとこがよかった』とか堂々と言っちゃう奴、私くらいだよな……」
緊張して本音を暴露したバイトの面接を思い出して苦笑する。
結果的にはそれがウケて採用されたのだが。
そんなノリのいい店ばかりではない、というか
むしろ他の店でそんなこと言ったら即刻落とされる予感しかしない。
■鴎 > 「さて、どうすっかなぁ……」
考えるのは今後の身の振り方。
もともと規則正しい生活を送っているとは言いがたかったが
このまま生活リズムが崩れていくのもなんとなくよろしくない気はするし、
このまま授業に集中できないまますごしていくというのも気が引ける。
■鴎 > ぼんやりと曇った夜空を眺めながら、
バイト先で貰ってきた肉まんを口に運ん……熱っ。
「……!」
一度口に入れたものを吐き出すわけにはいかない。
かといって咀嚼するには熱すぎる。
しかし飲み込まなければ口の中は熱いまま。
よくあることだけれども。
よくやることだけれども。
口の中の熱さに軽く涙目になりながらも ゆっくりと噛み締めて飲み込む。
■鴎 > 夜風に当てて肉まんをちょっとだけ冷ます。
いくら美味しいものであっても味わう余裕がなければ意味がない。
出来立て熱々がいくら美味しかろうと味がわからないなら仕方ないだろう、と。
誰に言うでもなく心の底でちょっとだけ言い訳してみる。
「お茶にすればよかったか……」
レジ袋の中のコーラを見て嘆息する。
スナックとは合うが肉まんには合わない。
まあ、好きだからいいのだけれど。
片手で器用に蓋を開けてやけどしそうに熱い口の中に飲料を流し込む。
■鴎 > 「んしんし……」
肉まんを食べ終え、敷き紙を袋に突っ込む。
飲みかけのコーラも同様に。
袋をベンチに置いたまま軽く屈伸運動。
思考がもやもやしているならとりあえず体を動かす。
いつもやっていることだ。
■鴎 > いつもつけているゴーグルは頭の上にあるまま。
激しい運動をするときは目を保護するために下ろしてくるが
さすがに真夜中にそんなことをするつもりはない。
クラウチングスタートの姿勢をとり、軽く走り出す。
一歩、また一歩と踏み出すごとに速度が上がり……
足を地面に叩きつけ、跳躍する。
勢いの割に軽い音が響き、引き締まった身体が夜の空に跳ね上がる。
そのまま公園の遊具……ジャングルジムの上に着地した。
■鴎 > 細い金属の格子の上で器用にバランスを取って立ち、人気のない公園を見下ろす。
我ながら子供っぽいことをしているものだ、と
軽く頬に笑みが浮かんだ。
「今度はもうちょい走るか。」
独り言を呟いて、飛び降りる。
それから、ゆっくり歩いてベンチに戻り、おきっぱなしにしていた袋を回収。
夜に走るのは気持ちはいいが少し周りに気を使わなければいけない。
休日にでもどこかに走りにいこう。
当面の問題を棚上げにして予定を立てると、そのまま公園から立ち去っていった。
ご案内:「常世公園」から鴎さんが去りました。
ご案内:「常世公園」に蒼穹さんが現れました。
■蒼穹 > (秋。昼ごろ前。今日の午後の授業は面白くないからパスしてきた。
鞄と自身の身で4人掛けはあろうというベンチを堂々と1人で三人分くらい占領中。
気が早い人なら丁度お昼御飯でも食べて居そうな時間帯。
最近はましになってきたと思っていたけれど、
今日は随分日光が強い。くっきりと日陰と日向を分け隔てる光、
それに当たれば暖かさを直に感じられる。)
…はぁー…つまらんね。
(何か面白い事でも。
そんな風に思って毎度暮らしてはいるけれど、この所平穏そのもの。
世の中は物騒だけれど、結局それもいつも通り。
少し面白い奴がいたけれど、それが今居なければ退屈であることには変わらない。
持て余す暇な時間は、相も変わらず無限大。)
ご案内:「常世公園」に朝宮 小春さんが現れました。
■朝宮 小春 > (お仕事たるもの、上手くいかないことも多い。
お仕事ですもの、仕方ない。
本人がいかに気をつけていようとも、補習日を勘違いして、対象生徒が全員欠席をしてしまえば、何もできないのである。
大いなる反省と、幾ばくかの徒労感を感じながら、帰り道に缶ジュースを片手に歩いてくるのは、朝宮小春。この学園にて教鞭を取る、生物教師。)
……あら。
(ベンチにくたりと座っている人間の後ろ姿を認めれば、ちょっとだけ首を傾げて。
どこかで見たことがあるかもしれない。 生徒だったような………。
とて、とてと近づいて一端通りすぎて、ふい、と自然に振り向いている。
相手が自分の授業を取っているかどうかは、流石にすぐに思い出せず。)
■蒼穹 > (夜頃だったら虫の声でも聞こえただろうか。
いずれにしても、退屈は退屈。
これなら学校に引き返して…否、面倒事と娯楽はまた違う。
どうせならゲームセンターでも行けばよかったろうか。
御行儀の悪い姿勢で相変わらずも腰掛けて居座り続けているが。)
…お。
コハルちゃんだー。こんにちは。
(目が合ったらば、ひょいと手を振ってみる。
そんな御仕事を無意識的に阻害している生徒がここに約一名。
彼女の授業は取っていた。こういう現実離れした様なヤツだが、意外な事に
国語数学理化社会、それらの科目は取っている。取っていると、参加しているとはまた別問題だけれど。
兎も角、顔は良く知っていた。見たことがあるなら、きっと自分は不真面目な生徒の一人と記憶されている事だろう。)
■朝宮 小春 > ああ………こんにちは、蒼穹さん。
今日はちゃんとした空き時間? それとも、作っちゃった?
(ひらり、と手を振られれば、こっちも小さく手を振り返して。
せっかくなら、と隣に座ることにする。4人がけだから、1人分くらいは空いているはず。
作っちゃった、という言葉は、彼女の行動を知っている響き。
苦笑交じりに、相手に首を傾げて。)
……あと、先生をつけること!って言いたいけれど。
学園の外だと、それは無し、かしらね。
……何をしてたの?
(ちゃん付けで呼ぶ生徒が増えてきている気がする。
威厳、教師の威厳はどこに。)
■蒼穹 > ん。作っちゃった。
(悪びれずに包み隠さず。寧ろその表情は笑っている訳で。)
おっと。座る?んじゃ、こっち来たらいいんじゃないかな。
(ひょいと鞄を膝の上、から反対側に。
現在の座っている位置だが、一番左端に蒼穹、その右に鞄を横たえると言う形だったので、
お隣に座るとしたらと思ってそそくさと位置替え。それからさぁいらっしゃいと。)
あっははははは、硬い事言わなーい。
…おや、融通が利くねー。流石。
(この調子だから、学校だろうとそうでなかろうと先生を付けて呼ぶことはないだろうし、
彼女にそう言った注意をされるのはこれが初めてではなかったのかもしれない。
といっても、いずれにしても己はそれを改める風は見せなかっただろうけれど。)
ん、暇潰し、かなぁ?この頃いろんなことがあってさ。
それでも、結局暇になっちゃって。つまんない日々を送っているんだよねー。
愚痴の一つでも聞いてほしいなぁ。
(最も、愚痴りたいのは御仕事で大変な彼女の方かもしれないけれど。)
で、そっちこそなにしてたのさ。
喉乾いて公園に寄ったって所かい?今日は暑いしね。
(缶ジュースを握るそれを見れば、自販機の為に、くらいしか推測はつかなかった。
買い物帰りでもなさそうだし、何だろうか。)