2016/05/04 のログ
ご案内:「常世公園」にエリンさんが現れました。
■エリン > すぅ、と寝入っているエリン。
暖かな日差し――昼2時の日差し――には抗えなかったのだろう。
おなかいっぱいで、春の陽気だ。
加えて、彼女の下には布団代わりに狼が寝ている。
よほど心地よいのだろう。
一人と一匹がともに寝ている。
ご案内:「常世公園」に寄月 秋輝さんが現れました。
■寄月 秋輝 >
公園に足を踏み入れ、見渡す。
今日も平和だと安心して歩を進め。
狼と少女。こちらに来ても慣れぬほどに奇妙な光景を目の当たりにして、足を止めた。
しまったか、息抜きに来る場所を間違えたか。
そう感じたが、何か思い改めた様子で、何事も無く歩いていく。
そうして少しだけ離れたところに立つ。
「……なぜ?」
それでも疑問は口から出てしまう。
持参したお茶の入ったペットボトル、一口だけ含み、様子を伺う。
■エリン > ピク、と狼の耳が、男のつぶやきを拾い、顔をあげる。
エリンはまだ寝ているものの、狼は代わりに、といった感じで男性をみている。
興味がある、というわけではなく、ただつぶやきが聞こえたから顔を向けた、という感じで。
■寄月 秋輝 >
ほぼ無表情で、その狼の顔を見ている。
「……あの子とは違うな。普通の狼……でもないだろうけど」
ぽつりと呟く。
別に少女や狼に語り掛けたわけでもない、小さな呟き。
狼の顔の近くにしゃがみ込み、じっと見て。
「飼い犬……じゃないよな。友達?」
語り掛ける。相手に言葉が通じることを信じているような様子で。
■エリン > 『……ヴルル……』
狼の鳴き声。
わかるだろうか。怒ったような鳴き声にきこえたかもしれないが、今のが肯定を示す鳴き声だったことを。
彼の目をじっとみて、そんな鳴き声を返し。
しかしそれ以上はなにも語らない狼。
そして、狼の毛で寝返りを打つ少女。
■寄月 秋輝 >
ふむ、と考える。
少女を襲わない、自分も襲わない。
少女と仲がいいのは当然として、非常に知恵のある動物なのだろう。
おそらくは、自分の知るかの『使い魔』と同じように。
そう考えて、手を狼と少女の上に伸ばす。
さっさっと上で手を振ると、少女と狼に降り注ぐ太陽の光が弱くなるだろう。
暖かさは変わらないまま、少し薄暗く、眠りやすいように。
■エリン > 『……ヴル…』
短い唸り声。
感謝の言葉だったのかもしれない。
頭を下げ、エリンと同じように眠りにつこうとする。
「ん……」
ちょうど起きやすい時だったのかもしれない。
入れ替わるように、眠そうな顔をしながら、エリンは空を見る。
変わりのない空と、男性の体が見える。
「……こんにちは?」
ねぼけた思考で、そんな言葉を男性に放つ。
■寄月 秋輝 >
「こんにちは」
控えめな日光は少女の周囲のみ。
まるで切り取られたように陰るその空間の外、明るい場所に秋輝は居る。
「昼寝にうってつけの暖かさだね」
くぴ、と小さく音を立て、もう一口お茶を飲みながら囁く。
■エリン > 「はい……、良い日差しだったのでつい眠くなってしまったので、午後の授業はお休みをしてました…」
まだ眠そうな顔で、しかししっかりと彼へ返答する。
周りの暗さと、それ以外の明るさに気づけば少し小首をかしげる。
「……私のところだけ、暗い?」
■寄月 秋輝 >
「ゆっくり寝ていた様子だったから、少し暗くしておいたよ。そっちの狼はまだ寝てるし、まだ明るくさせないでおこうか」
空を見る。まっすぐに、太陽を直視する。
異能の力で、その程度では目に光が焼き付くこともない。
「僕が帰るまでは、ここで暗いままにしておくよ」
そう囁いて、隣に腰を下ろした。
■エリン > 彼に敵意を感じていないせいだろうか。
狼は特に嫌がることなく、すやすやと寝ている。
「あ、ありがとうございます。
この子も嬉しがってるとおもいます。
でもこれは…光を遮る…異能ですか?」
隣に腰を下ろした彼を見て、そう質問を投げる。
もしそんな魔術があるなら、エリンは教わるつもりだろう。
■寄月 秋輝 >
わずかながらコミュニケーションを取った狼が静かに眠っているのを見て、少しだけ幸せな気持ちになる。
もっとも、表情はまるで変わらないが。
「いいえ、光全般を操る能力です。
光の強弱なら大体なんとでもなるから、そこを真っ暗にも出来るよ」
半分くらいは魔法……もとい、魔術によるものだが、そこまでは語らず、単純な説明にとどめる。
ささっと手を振ると、狼の顔の近くの光はそのままに、少女に注ぐ光は徐々に元に戻るだろう。
■エリン > 「まっくらに……。
ということは、逆に真っ暗な部屋を明るくすることも出来るんですか?」
日差しが元にもどっていくのを感じて目を少し細める。
確かに、狼のところはさっきと変わらず暗く、こっちは明るさがもどってきている。
数箇所をいっぺんに操ることができるのか、と思いつつ。
■寄月 秋輝 >
「それは少しだけ難しいね。
光の元があれば操作は簡単だけど、完全に真っ暗だと魔……魔術も使わないといけない」
答えながら少しずつ光量を戻し、およそ二分の時間をかけて少女にあたる光だけを元通りに。
実際は狼の顔の近くに落ちる光だけを変えているため、そこに少女が顔を近付ければまた暗く感じるのだが。
■エリン > 「そうでしたか…。
月明かり程度があれば可能なんでしょうか?
もしそうなら、夜は便利そうですね。
本が読みやすそうです」
ちいさく笑う。
夜の夜更かしがはかどりそう、程度のことを考えているのだろう。
たいがい、夜更かしせずなているのだが。
■寄月 秋輝 >
「月明かりどころか、星の光だけでもあれば十分ですよ。
便利な能力だと自分でも思います」
自分の能力の恩恵か、静かに眠る狼を見て呟く。
この能力には多くの面で助けられている。
電気代節約などで。
■エリン > 「良い能力ですよね。
私も、そんな異能であれば良かったのに」
笑みを浮かべながら立ち上がる。
その行動につられ、狼も目を覚まし、あくびをする。
「さて、私たちはそろそろいきますね。
過ごしやすい時間を提供してくださり、ありがとうございました。
お兄さん、お名前だけきいてもよいでしょうか?」
■寄月 秋輝 >
「他人の芝は青く見えるものですよ。
僕はその狼の子と仲良くできるあなたが羨ましい」
す、と手を握り、狼の目の周りの光を調節する。
少女にそうしたように、狼に降り注ぐ光が徐々に元通りになるように。
「失礼、僕は秋輝。寄月、秋輝。
今日はよかったけど、あまり外で眠らないように気を付けて」
ぺこり、小さくお辞儀をして名乗る。
そして先に自分から背中を見せ、その場を立ち去ろうとするだろう。
■エリン > 「寄月さん。私はエリンです。
よければ、覚えて置いてくださいね。
またどこかでお会いしましょう」
背中を見せる彼になげかけるよう、名前を名乗る。
エリンはお辞儀でもしたのだろう。
その名乗りとともに、カウベルが大きくガラン、と音を立てた。
そして、エリンも去るだろう。
狼の背中に乗って。
ご案内:「常世公園」からエリンさんが去りました。
ご案内:「常世公園」から寄月 秋輝さんが去りました。
ご案内:「常世公園」に一樺 千夏さんが現れました。
■一樺 千夏 > 公園のベンチでぼけーっと煙草を吹かしている。
何をするわけでもない、ただベンチで座って煙草を咥えて空を見上げている。
「お腹空いたわー……」
■一樺 千夏 > 「くっそー クルと思ったのになぁ……ケンタウ■スホイミめ。
こないだの勝ち分、治療費で譲るんじゃなかったかしら」
空を見る。
キレイダナー。
■一樺 千夏 > 煙草が根元まで灰になる頃合に、右手で握りつぶしてそこらにポイ。
携帯灰皿なんて持ち合わせていない。
のろのろとした動作で、立ち上がった後に水道の蛇口に向かう。
左手で捻り勢いよく水を出して飲み始めた。
■一樺 千夏 > 「何もお腹にいれないよりはマシよねー。
あー 故郷の饂飩が懐かしいわ。
合成材料ばっかりのチープな味だったけど」
口元を左手で拭い、再びのろのろとしおた動作でもといたベンチに戻る。
両手をガバーっと背もたれに乗せて、足も開いて再び天を仰ぐ。
「でも、空は綺麗なのよねー」
■一樺 千夏 > 「故郷じゃ、星空なんて人が居ないド田舎にでもいかないと見れなかったしねー。
……そういえばあの子達にあった場所は、綺麗な星が見えたっけな」
そこまで思い至った後に 柄じゃないわねー と一人で苦笑する。
歳をとったつもりはないのだけれど。
ほら、まだ28歳だし。
去年も28歳で、来年も28歳だけど。
「……綺麗な星空見てるだけで、お金もらえる仕事とかないかしら。
そのお金で全賭けするのに」
■一樺 千夏 > 「……星空じゃ空腹は満たないのよねぇ……。
落第街でもちょっと顔と名前売れちゃったからカツアゲやりにくいったら」
これ以上やりすぎると小さい顔役扱いにされかねないし、現地の方々と揉めるのは非常に面倒くさい。
チンピラレベルなら負ける気はないし、族レベルなら叩き潰したりひそりと消すくらいはやってのけるが。
地域密着型のマフィアとなると面倒くささしかない。
パワーバランス崩すと風紀だか公安だかに目をつけられるだろうし。
「やっぱ、不良風紀だとか、不良公安ともう少し太いパイプつくっておくべきかしら」
■一樺 千夏 > 「……でもなぁ。仲介がいなけりゃパイプなんて早々できないってのよねー。
影を照らして注意するのはともかくとして、影の中までくるやつっていないもんだしねー」
居たらそいつは不良ですまない。
汚れ仕事専門である可能性が高くなる。
それはそれでリスキーな事件に関わる可能性があがってしまう。
「スリルは好きだけど、リスクは嫌い。
難儀な性分だわー」
■一樺 千夏 > だらしなく四肢は投げ出したまま。
やはり空を見上げている。
「……ここに慣れちゃったら、故郷には帰れないわよねぇ。
すぐに死んじゃいそう」
■一樺 千夏 > 「……まぁ、その時はその時よねー。
用心を怠ったやつと運の悪いやつから死ぬもんだし」
立ち上がってから大きく伸びる。
でかい。
「どこかに場所借りて、道場でも開こうかしら。
一樺流護身術 とかなんとか。
……やっぱコネかー」
■一樺 千夏 > 煙草に火をつけて、歓楽街の方に歩いていきました。
ご案内:「常世公園」から一樺 千夏さんが去りました。