2016/06/11 のログ
ご案内:「常世公園」に東雲七生さんが現れました。
東雲七生 > 公園のベンチに腰掛けて、ぐったりしているのは東雲七生である。
今日は途方もなく暑かった。いつもの様にランニングをしようと家を出て、あまりの暑さに心が折れそうになりながらもなんとか所定のコースは走り終えて。
ふらふらと千鳥足めいた足取りで辿り着いた公園のベンチに、半ば倒れ込む様にして座ったのだった。

「ふ、ふあぁ~……」

せめて飲み物は持って来ればよかった、と家を出る前の自分を恨みながら。

東雲七生 > 「さぁてとぉ……」

よっこいしょ、と掛け声だけ賭けてみるものの、
体はベンチに張り付いているかのようにぴくりともしない。
汗で濡れたシャツやらが少し気持ち悪くて、せめて寝返りだけでもと思うのだが。
指一本動かすのも、だるい。

「……まいったなぁ。」

もうちょっとぐったりしていれば回復するだろうか。
そんなことをぼんやり考えている間も、太陽はじりじりと七生を焼いていく。

東雲七生 > 「明日が休みで良かったわ……」

心の底からそう思う。
こんな調子じゃ明日のトレーニングは少し控えめにしよう。
このところ、少し無理をし過ぎてたかもしれない。
そんな事を考えながら、夕焼けに染まる空を見る。
梅雨の訪れを感じさせる風はどこか湿っぽく、とてもじゃないが心地良いとは言えなかった。

「はぁ~……本当ならもっと走りたいとこなんだけど。」

うんざりした七生の声も、湿っぽく地面へと落ちていく。

東雲七生 > 「うーん……」

ただぐったりしていても、自然と頭は動く。
思い出したのは、今日の学校で級友たちが話していたこと。
今日聞いたのは健全に不健全な誰と誰が付き合ってるだの何組の誰々が可愛いだの、もっぱらそんな話である。

「……何で他所でやってくれなかったのかな……。」

その話を何故か自分の席を中心に据えてされて、特に興味もないのに話に参加せざるを得なかったのだ。
そうして貴重な青春の時間を無下にした結果得られたものと言えば。

「………特に何も無かったよなあ。」

改めて周囲の色恋沙汰に耳を傾けても、七生には良さがさっぱり分からなかった。

ご案内:「常世公園」に雛元ひよりさんが現れました。
雛元ひより > 「ふんふんふふーん♪」

夕日を背にご機嫌な様子で自動販売機で買った水を手に公園へとやってきたひより。
頭の上で猫がだらーんと四肢をぶらぶらさせつつ、ひよりの鼻歌に合わせて合いの手ならぬ合い鳴きをしていた。

目の前にあるベンチでぐったりとしている少年の姿が目に入り何とも放っておけないと言わんばかりにぱたぱたと駆け寄り様子を伺う。

「じー。」

もとい、声を掛けた。

東雲七生 > 「ていうかさあ……何言ってるのか分かんねえって」

誰々が可愛い、胸が大きいから発展して、
あんまりにも堂々と猥談をしていたので途中から何言ってるのかさっぱり分からなくなった七生である。
話に割って入って「それ、どういう意味?」なんて聞けるはずもなく、貼り付けた様な笑みでこくこく頷くマシーンと化していたのだった。

そんな世界一どうでもいい時間の過ごし方を忘れるべく、島中を走り回る心算で居たのだが。
この暑さは予想の範囲外で。
夕方なのにじりじりとした暑さと、視線を感じ──

「え?」

我に返って、少女を見返す。

「」

雛元ひより > 「えーっと……大丈夫?」

『みー』と頭の猫が鳴き何とも言えないぬるい風が二人の間を吹き抜けた。
声を掛けておきながら頭の上に?を浮かべているような、そんな仕草を見せて。
ようやく声を掛けた事情とやらを説明を始めたのだ。

「ぐったりしているようだったから心配だったの!」

東雲七生 > 「え?……ああ、あはは。大丈夫。」

突然心配されて、どうしてだろう、と不思議そうに眉根を寄せ。
そういえば今の自分は暑さでとろけ切ってる上代だったことを思い出し、苦笑と共に無事を告げる。

「かなり暑くて参っちゃってさ。
 ……でも心配には及ばないよ、慣れっこだから。」

雛元ひより > 「うーん……。」

慣れっこ、そうは言ってもしんどいものはしんどいだろう。
ひよりは自分が手にしていた水を見て、目の前の彼に押し付けようとする。

「この水あげる! 汗をかいたら水分は摂らなきゃなの!」

ふんす!と胸を張る。ぺったんこ。

東雲七生 > 「いやいや、大丈夫だから……」

とはいえ、水分補給が為されれば確かに現状よりは楽になるわけで。
少し迷う様に視線を彷徨わせてから、七生はズボンのポケットに手を突っ込んだ。

「まあ、タダで貰うのも何か悪いから、買い取るって事で。」

ポケットから取り出した小銭を、押し付けられた水を受け取りつつ差し出す。

雛元ひより > 「むう……気がすまないというならしょうがないの。」

不承不承と言った様子で小銭を受け取り、首からぶら下げていたカエルのキャラクターをかたどったポーチに納めた。

うんうん、と頷けば頭の上の猫は落とされないようにわたわたとしていて。
どこかコミカルな動きを見せつつ、再び鼻歌交じりで歩き出した。
ある程度歩いたところでふと立ち止まりぴょんぴょん跳ねながら手を振る。

「バイバイなのー! 特訓もほどほどに、なの!」

そうして立ち去るのであった。

ご案内:「常世公園」から雛元ひよりさんが去りました。
東雲七生 > 「まあ、そのお金で新しく何か買い直すと良いよ。」

へらり、と力なく笑みを浮かべると、猫としょうじょを交互に見て。
何だか最近はやたらとネコ連れが多いなあ、なんてぼんやり考えつつ。

「ああ、ありがとな。気を付けるよ。」

小さく手を振り返して、公園から去って行く小さな背中を見送った。

東雲七生 > 「こうも暑いと、なんか新たな異能に目覚めるんじゃないかって気になってくる。」

体の中の血まで熱を帯びた様な感じがして、そんなことを呟く。
実際のところ、新たに異能が目覚める事も、今の異能が変異する事も、見込みもまるでなさそうなのだが。

「炎とかさー、氷とかさー、そういうカッコいい力使いたいよねー」

氷なんて今使えたら特に役立ちそう。
そんな事を思いつつ、貰った水を口へと運んだ。

東雲七生 > 炎と氷の二刀流なんて、絶対カッコいいに決まってる。
そんな事を考えながら、貰った水を一気に飲み干せば、少しだけ体に活力が戻った気がした。

「ふ、ぃー……生き返ったぁ。」

ゆっくりとベンチの上で身動ぎして、上体を起こし、何とか背凭れに体を預けることに成功する。
小さいが、大きな進歩である。

東雲七生 > 「帰ら……ないと。」

このままこの場でぐったりしていても仕方がない。
幸い思ってたよりも早いペースでの体力回復を成せたので、このまま気合を入れてベンチから離れよう。
そう決意すると、ひとつ、ふたつと大きく深呼吸してタイミングを計る。

「……はー……ふー……今っ」

それっ、と勢いをつけてベンチから跳ねる様に離れると、
そのまま大きく息を吐いた。何とか無事に怠惰の魔力から逃れる事が出来た。

「飯、今日はいつもより食えそう。」

そんな事を呟きながら、ゆらゆらと陽炎の様に揺れながら公園を後にする。

ご案内:「常世公園」から東雲七生さんが去りました。
ご案内:「常世公園」にけてるさんが現れました。
けてる > 「ふう、まったりじゃ、まったりじゃ」

公園ベンチにて、水筒からお茶を入れて一息ついている

ご案内:「常世公園」に水月エニィさんが現れました。
けてる > ともすれば迷子にも見え、の割には空気は穏やかである。
優雅なようで未熟、老獪なようでいて、純粋
相反する空気が流れている。

水月エニィ > 「妙んに暑いわね……」

 公園の自販機で適当な缶ジュースを買う。
 何となく目を引くパッケージだったので、つい押してしまった。

 さて、座る所はないだろうか、周囲を見渡して探し始める。
 そうすれば、幼女――にしては妙な立ち居振る舞いをする女性のベンチに空きを見つけた。

 缶ジュースを片手に、ゆっくりと近付く。
 
「隣、宜しいかしら?」
 

けてる > 「ん、よいぞ、今日は蒸すのう」

快く了解し、胸元から扇子を取り出し、扇ぐ
何処となく、様になっていて

「おんしも休憩かの?」

何気なく声をかけてみたり

水月エニィ > 「ええ。そんな所。」

 ずっとそう振る舞い続けたような年季の入ったそぶりを横目に座る。
 小さくうなずき、肯定してみせた。

「こんなに暑いと参っちゃうわ。全く。」

 缶ジュースを開けて飲む。
 ……目を引くパッケージは何かのゲームとのコラボ賞品らしい。
 側面にシールが付いていて、ゲーム内で景品として簡単なくじを引かせてくれる事を示唆している。
 いわゆる"ガチャ"だ。
 

けてる > 「うむ、婆には辛いのう」
似つかわしくないセリフを言いながら

「む、それは……ガチャじゃな」
本能が疼いた、まあ暫く仕事で忘れていたの、だが
目ざとくじーと見つめて

水月エニィ >  
「おばあちゃんにしては、何というのかしら。
 ぴっちぴちもっちもちのお肌に見えるのだけれど……
 ……そういうものなのかしら。」

 年を取らない種族等のことは知っているのか、驚く素振りはあまりない。
 目ざとい視線を察すれば、きょとん、と、小首を傾げる。
 どうにも覚えのない単語だ。

「……ガチャ?」
 
 故に、小首を傾げた。
 

けてる > 「まあ、そういうものじゃよ、ピッチピチではないからのう、おんし?
んや、儂はけてる、じゃ」

たおやかに笑みを浮かべる、何処となく、つやめかしい


「そうじゃのう、んー、運だめしみたいなものじゃ」

てとてとと同じ飲み物を購入しに歩く、10本ほど

水月エニィ >  
「そうかしら――と、けてるさんね、覚えたわ。
 ……私は水月エニィ、最近こっちに編入してきた一年生よ。」

 よろしくと締めくくった後、買いに向かったけてるへと視線を向け続ける。
 躊躇なく自販機のボタンを十回程連打する素振りをみれば

「ぇ!?」

 流石に驚いた。
 豆鉄砲でもくらったような口を開けて、声と音が漏れる。
 

けてる > 「ん、宜しく頼むぞ、後呼び捨てでよいぞ、外聞が悪かろ?」

確かに外から見たらそうであり、儂もエニィでよかろ?と
満面の笑みで告げて

「ん?どうかしたかの?」

買ったはいいが10本は運べない、と思うが
袖から小さな箱を取り出し、一枚カードを抜き出し

「チープゴレム、よろしくの」

カードから現れた簡素な人形が運んで戻ってきた

水月エニィ > 「……そうね。」

 納得した様に表情を緩めた。
 その辺りで気も取り直したらしく、呆けた調子も引き戻す。

「いえ、随分と買い込んでいたから驚いただけ。
 ……カードからの召喚。アルカナ使いか何かかしら?」

 ざっくりとした推察で問うてみせる。
 日常的に使うならば秘匿はしないだろうし、世間話にはなるだろうと。
 

けてる > 「よろしくの、エニィ」

満面の笑みを浮かべながら
椅子に座り
スマホを展開
さあ、戦いだ

「んー、サモなーとも言えるし、バトラーでもあるし、決闘者とも呼ばれるの」

カードから戻し、早速エニィにも見せるように、回し始める。

結果は、まあ、うん

「また、勝てなかったのう」

水月エニィ > 「……ええ。けてる。」

 懐っこい満面の笑みが沁みたのだろう。
 軽く視線を逸らして、スマホの画面が近いた辺りで戻した。

 このゲームはやったことないし、ゲームそのものも基本やらない。
 それでも、非常に残念な事だけは察せたらしい。

「……ご愁傷さま。
 いずれ勝てるわよ。」
 
 当たり前のようにそう言って、慰めの言葉を向けた。
 

けてる > 「だ、のう、んむ、すまんの」

落ち込んだ顔を笑顔に戻し、空気を戻すと

「のう、エニィ、この世界を、今をどう思うかの?」

唐突に凹んだ様子から、世間話だが、
これはけてるには、大事なこと、だとエニィにはわかる

水月エニィ > 「――この世界?」

 それが真摯に問われている事は良く分かる。
 ……望まれやすい答えを打ち出すか、そうでないものを穿き出すか。

 (いえ、変に言っても見抜かれるだけね。)

 二度の呼吸を置いて意識を整え、ぽつり、と、口を開く。

「呪われてしまえ。
 お前たちが棄てたものに、呪われてしまえ。」

 ――明確な意思を以って、呪いのような言葉を口にした。
 空気を冷やし、悪霊を呼び込む類の言霊だ。
 

けてる > 「ん、そうか、それはそれで良い」

その言葉を受け止める、手にはカードを手に

「忌憚無い意見が欲しかっんじゃ、こう見えてお堅い仕事での?」

寒気を敢えて払わずに笑みを浮かべ、白衣を羽織る

水月エニィ >  
「"どうしたい"、となるとまた別の話だけど。
  見返すにも、どっちにしても地道な忍耐と練達が必要ね。」

 彼女が呪いごとを自覚している様子はない。
 大きく大きく生暖かい溜息を吐き出して、頭を抱えた。

「お堅い仕事? それはとっても怖いわねぇ。
 危険思想の取り締まりでもしているのかしら。」

 そうした後に天を仰いでみせた後、
 気を取り直すように手持ちのジュースへと口を付けた。
 
 

けてる > 「まあそうだの、儂も長いことあるからの、色々と迷うし、間違うしの」

遠く、懐かしいものを見る目で、エニィを見ている。

「そんなもんになったら、儂、胃に穴が開いてしまうわ」

破顔する、笑みを浮かべる、空気を変えるように


「研究者なんじゃぞー、儂はなー」

おどけてみせる

水月エニィ > 「――。」

 覚えのある瞳が向いている。
 ……少々気に喰わないものを感じたものの、悪意はないのだろうと置いておくことにした。
 少なくても、害ではない。

 破顔を区切りに空気は変わる。
 悪いものもどこかへと散ってしまった。

「そうしたらお見舞いに通ってあげる。
 ――研究者ってお堅いの?」
 

けてる > 「まあ普段は缶詰なんじゃよー、ブラック企業RXじゃよー」

大変なんじゃよーと、身振り手振りで伝えながら

「む、捨てがたいの、それも、だらだらしたいしのう」

他愛もない話を流し

「お、そうだ、これをやろうかの」

白衣からカードを取り出す、描かれたのは少々陰鬱な表情の少女が描かれた。
【泣き女の叫び】(バンシィの叫び)

水月エニィ >  
 話題が流れきった辺りで、ふと、何かを取り出される。
 差し出されれば、受け取った。

「……貰えるものは貰っておくけれど、
 これは何で、これをどう捉えればいいのかしら。」

 僅かに眉を顰めれば測りかねるような表情を浮かべ、
 カードがどういうものかと検分し始めた。
 
 

けてる > 「ま、寂しい老婆に付き合ってくれた礼じゃよ」

かかと、笑う。

「カードは、可能性世界の欠片じゃよ、かつてあったもの、失った世界の、の、カードがエニィを選んだんじゃよ?」

効果にはダメージ、効果を受けた時、受けなかったことにして、アイテムなら破壊、生物にダメージと、記載されている。

水月エニィ >  
 可能性世界。
 かつてあったもの。
 失った世界。
 あった筈の世界。
 
「……ふぅん。」

 思う所があるが、それ以上の詮索はしない。
 カードに記されたテキストは曖昧なものだが、
 "そういうもの"であるのだろう。

「相手に肩代わりさせる、って認識で良いのかしら。これは。
 にしても良いの? カード運は悪いように見えるのに。」
 

けてる > 「まあ普通は受けた相手じゃなあ、カウンターじゃよ」

にし、と悪い笑顔を浮かべた。

「悪いのはガチャ運だけなんじゃよ、悪いのはの」

死んだ目をしながら、もう10行くか?とかぶつぶつと
ランダム指名 > 水月エニィ
水月エニィ > 「ともあれ、有難く使わせて貰うわ。
 切り札はちゃんと切り札として使いたいもの――」

 切り札足りえると確信してみせるようにひらつかせた後、
 受け取ったものをポケットに仕舞い込む。

 そうしてから、ベンチから立ち上がる。

「そうなの、何時も負けっ放しの私にするとちょっと羨ましいわね。
 ……と、私はそろそろ行くけれど、買いすぎて飲み切れなくならないようにね。
 それじゃあまた会いましょう。けてる。」

 アイサツで締め括れば、そのままこの場を立ち去っただろうか。
 

ご案内:「常世公園」から水月エニィさんが去りました。
けてる > 「はてさて、欠片はまた一つ、と、うむ」

微笑みながらガチャを回す、まあ、君は本当に運が無いね

ご案内:「常世公園」からけてるさんが去りました。