2016/07/30 のログ
ご案内:「常世公園」に伊都波 悠薇さんが現れました。
■伊都波 悠薇 > 静かに、静かに。
駆け足、ではないが確実に歩みながら探す。
なぜか、すごく気持ちが平坦だ。
それはもしかしたら、姉が動揺していたからかもしれないと推測はできる、が――
「……どこにいっちゃったんだろう」
公園に立ち寄ってみたが――いない……
ご案内:「常世公園」に”マネキン”さんが現れました。
■”マネキン” > 【フード姿の男がはっきりとした足取りでゆっくりと、まっすぐに伊都波悠薇へと向かっていく。
片手でフードの前を目深に抑えていた。
彼女に感染したものにはその存在の接近する気配がはっきりとわかる。】
…探し物かな?
久しぶり、というほどでもないか。
【声をかけた。】
■伊都波 悠薇 >
聞こえた声は姉のものではない。
フード姿、見たことがあった。
かつて、自分を恐怖させた人。
自分に何かをした人。
――でも……今では……
「姉を。突然駆け出して行っちゃったので」
頬をかきながら、困ってるんですと付け足して。
「――私に、なにか用ですか?」
警戒は前以上に。
■”マネキン” > 【わずかに顔を引く。視線を上げる。】
なるほど。
駆け出して行った姉を追いかけて歩いているわけか。
九九九。……自覚したかね?
【フードの男は含み笑いをした。一拍おいて彼女の持つ封筒を指さす。】
用といえば用かな。
また会おうとは言っていた…と、記憶しているが。
【足を止めて距離を保つ。】
■伊都波 悠薇 > ――自覚。
そう口にした男。
ということは――
「……間違えましたね。”私たち”にでしたか」
ふぅっと息を吐いて。
今の距離のまま――
「はい、聞いていました」
あぁ、覚えている。意識が消える間際の言葉を――
「……お姉ちゃんは、このまま無事でいられますよね?」
先んじて、訪ねて――じぃっと目の前の男を見つめる
■”マネキン” > 【肩をすくめた。】
それは君次第だと、わかっているだろう?
わかっている、いや、認識している、と言い換えたほうがいいか。
君の異能の基準は概念的で絶対というものがない。
だから確証を与えることもできないな。
まずは何をもって、無事だというんだい?
【広げた腕の片方の手を開いたまま、手のひらを上に伊都波悠薇へ向けた。】
■伊都波 悠薇 >
「――今のまま、姉が幸せならば無事ですよ」
さぁっと風が撫でる。
髪をあげて――じぃっと目の前の男を見続ける。
あらわになった素顔。赤くもならず、小さくもならず。
「私次第といいますが――なら言い換えます。私にどんな結果が出ればいいんですか?」
■”マネキン” > 知らんよ。
協力的ではない相手の異能だ、そこまで解析するに至っていない。
【端的な口調で事実を述べる。】
それにそれでは答えになってはいない。
何をもって幸せだという?君から見て我々は幸せかい?楽しそうかい。
面白い。その瞳。
例えばこうなるのはどうかな。
【”マネキン”はまっすぐに向けた手を回し、彼女の首に方向を向けたまま棒をつかむような動きに変える。
以前注射した位置は後頭部だった。】
【ディアブロ・ウィルスの感染者は感染細胞に対する共感感覚だけではなく、指示権限も持つ。
これは”マネキン”だけでなく、高峰司も、伊都波悠薇にもそれは当てはまる。対決する場合には上位性を競うことにはなるが。
・・・
”彼ら”は感染した彼女の脊髄に干渉し、首から下の制御権を奪いにかかった。手に締め上げるように力をこめる。】