2016/08/01 のログ
ご案内:「常世公園」に四十万 静歌さんが現れました。
四十万 静歌 > 日が殆ど落ちたとはいえ、季節は夏――

多少涼しさはあってもやはり熱気はいかんとはしがたい。
そんな中、公園の中を走っていれば――

「はぁ……はぁ……暑い……しん……どい……
 うう……でも、頑張らなきゃ……」

バテバテになるのは道理なもので――

四十万 静歌 > 「も、もうだめぇ……」

最初に取り決めたノルマが終わると同時に、
近くにあったベンチの上に倒れ伏した。

「あぅぅぅ……」

喉もからからで何か飲みたい気もするが、
動く元気すらない。
今はちょっと休みたい。
だが、熱はじわじわと体力を奪っていく悪循環。

「うぅー……」

思わずうめき声がでた

ご案内:「常世公園」に谷蜂 檻葉さんが現れました。
谷蜂 檻葉 > そうして、熱さにじわじわとやられていく熱に弱そうな黒マント少女に影が差す。

「ほい、お疲れ様。」

ヒヤリと、頬にぺっとりと当てられる缶ジュース。
果物の瑞々しいイラストが書かれたそれを両手に持って挟むようにして、
夕日のように輝く橙色の髪の持ち主が、四十万の顔を一気に冷やす。


「……いや何してるの? 静歌。ダイエット?」

鞄をベンチの横に置いて覗きこむようにベンチに座ると、呆れたようにそう尋ねた。

四十万 静歌 > 「ひゃぅっ!?」

ぴっとりとあてられた冷たい感触に思わず、
びくっと全身がはね――

「すすすす、すみません、お見苦しい処を――ッ!」

飛び起きてちょこんと座りなおすと同時に、
声の主が誰なのかを確認せず、
とりあえず、ガバァと頭を下げたところで、
ようやく檻葉さんだという事に気づき――

「あ、え、ええーと、ち、違うんです、
 ダイエットとかそんなんじゃなくて――
 しいていえば、日課、でしょうか?」

気恥ずかしさに真っ赤に頬をそめながら、
そういって照れくさそうに微笑みかけるだろう。

谷蜂 檻葉 > 「日課、ね。 体力作りって事?」

これ、静歌の分ね。 と缶ジュースを片方置いて自分の分のプルタブを引く。

「それならまず食事もしっかり取らないと、力になる前にダフネみたく細く枯れちゃうわよ?」

ケタケタと笑うとジュースをグイ、と傾けて―――むせた。
気管に入ったらしく、四十万から顔を逸らして大きくむせこむ。


「――ゲッホエホ!! …カフッ…げほっ。
 げほ……はぁ…ハァ…… っていうか、日課ってたまに帰りが遅かったのってコレが理由?
 言ってくれれば、付き合うのに。」

軽く涙目になった目尻を拭いながら、首を傾げて再び尋ね直す。

四十万 静歌 > 「ええ。そうですよ。
 体型維持もかねてといえば、
 だ、ダイエットに該当するんですかね?」

食べた日は特に念入りにしてる気がしますね。
なんていいながら、ありがとうございますと缶ジュースを受け取り――

「まぁ、ちゃんと朝昼晩食べてやってるから、
 問題はって……大丈夫ですか!?」

こういう風に自分のやってる事説明するのは、
うう、何か恥ずかしいなんて思っていると、
せき込む声がきこえ、
あわてて背中をさすろうとするだろう。

「えっと、えっとその、ええとー、
 あ、はい!そうです、
 最近遅かったのは、
 いつもは昼間にしているんですけど、
 お昼間は熱いので、
 ちょっと日が沈んでからやってたんです。
 つきあってくれるのは嬉しいですけど、
 いつもの事なのであまり気にしてませんでした、すみません。
 今度から一緒に走ります?」

なんて首を傾げた檻葉さんにならうように、
同じく首を傾げて問い返すだろう

谷蜂 檻葉 > 擦ってもらうとすぐに落ち着いたようで、手をひらひらさせながら苦笑気味に礼を言う。

「ハァ…ハァ… あ、ありがと……。

 ふぅ。確かにステージに立つのって体力勝負よねー。
 私はふわふわ浮いてればいいけど、静歌はメインヒロインだもの。いっぱい動いて目立たなきゃ。


 って、三食食べるのは当然よ、と・う・ぜ・ん!
 問題は量よ。 静歌、私より食細いじゃない。 それで毎日運動してたら

 ―――いや私が食べ過ぎ……?う、ううん。そんなことない……よね?」

最後の一言は、か細く、そしてすがるような視線で静歌に向かう。


「なるほどね、確かに日中そのマックロクロスケで走ってたら走るよりも先にとろけちゃうわよね。
 ……っていうかジャージとか来て走らないの?走りづらいでしょそれ。

 取り敢えず走る時は私着替えてくるから今はいいかな。 汗かいたらコレ透けちゃうし。」

静歌のいつも通り過ぎる格好に訝しげな視線を送りながら、パタパタと薄いワイシャツに風を送るように引っ張る。


「……そういえば今日唐揚げ買ってあるけど、他に何かメイン足す?」

ふと、ほぼ唐突に話題が切り替わる。

四十万 静歌 > 「割と手品って体力いるんですよね。
 ええ。動いて目立つのもそうですけど、
 割と見えてないところでの体力消耗が激しいというか――」

むしろ、人の目に見えて動いてる以上に、
色々仕掛けの為に動いてる気はする。
なんて遠い目になりかけるが、
すがるような視線と言葉に気づいて――

「だ、大丈夫ですよ。
 私だって食べてますけど、檻葉さんが食べ過ぎって事もないかと。
 私の場合は間食が――あっ。」

思わずフォローしようとして自滅する。
いかにも、この四十万静歌。
間食の甘いものの摂取量が多い。
ともあれ――

「ええと――まぁ、服装については、
 動きになれるって意味合いもありますので、
 むしろこの姿だからいいって感じですかね?」

なんていいながら、唐突の話題切り替えにほっとして、
目を輝かせ、

「メインがから揚げでしたら、そうですね。
 メインは他に足す必要もないですけど、
 それ以外のおかずを多めにしましょうか。
 お味噌汁にご飯にサラダ、
 卵焼き。
 それから――」

何がいいですかね?
なんて微笑んだ。

谷蜂 檻葉 > 「大きいステージ終わった後とか、なんかこう、ジットリしてるものね。静歌。」

酷い言いようである。


「間食……。」

互いに思うこと多い単語に二人して沈痛な表情で言葉をなくす。
自滅に付き合うのは友情か、それとも。


「なるほどね、そういうことなら―――いやそれリハとかで良いんじゃない?

 体力づくりならちゃんと体育着きなさいって。ジャージもらってるでしょ、授業用の。
 洗濯も簡単だし運動も効率的になるし……いいことづく目じゃない。」

一瞬丸め込まれそうになるも、すぐに我に返って否定する。


「お味噌汁は今出汁とってて、ゴハンもタイマーで出来る。
 サラダ……は、昨日のに少し残ってたトマトでも刻んでカサマシすればいいかな。

 卵焼きね。
 昨日確か買って帰ってくれてたからそれ使うとして……んー。

 ん、キュウリとかクルトンとか歯ごたえ良いのを足して、サラダを思いっきり豪華にしてみよっか。
 よし決めた! 私、商店街の方回ってくるね。

 唐揚げも鳥だしササミとかも足そうかなー……うんうん、なんかイメージ出来てきたかも。」

互いに、ジュースを飲み終えるのを確認すると受け取って立ち上がる。


「よし、妖華堂《ヨーカドー》で色々買ってくるね。 静歌はもうちょい休憩?それとも走り直し?」

四十万 静歌 > 「ジットリ……いえ、まぁ確かにじっとりしてますね。
 まぁ、大きいステージの場合、
 冷や汗とかがメインですけど……」

あはは、と苦笑を浮かべる。
緊張すると汗が多いのは仕方ないのである。
そして、間食の言葉に言葉をなくしたのを見て、
この話はやめましょうと、目を反らし――

「まぁ、確かにリハとかでもいいんですが、
 普段から慣れておくと、 
 体操服とかより動きやすくなるんですよね。」

なんでなんでしょうね。なんて首を傾げつつも、

「まぁ、でも、洗濯が楽なのは仕方ないですから、
 夏場はそうしますか……」

とこちらも受け入れはしたようだ。

「よいしょっ……」

ともあれ、缶ジュースの残りを一気に飲み干すと――

「それじゃあ、お買い物に付き合いますよ。
 全部任せきりというのもなんですし。
 走りなおしするには体力が残ってないし、
 休憩は十分できましたから。
 ああ、そうでした。」

うん、と一つ頷いて

「キュウリやささみを買うならちょっと多めに買って、
 明日の朝はサンドイッチにしましょう!」

なんて、ぱぁんと柏手を打って、
にっこり笑うだろう

谷蜂 檻葉 > 「よし、決まりね。

 それならパンも買っとかないといけないわね。
 まだ赤三丸さんとこ売ってるかなー……妖華堂見る前にさきそっち行きましょうか。

 ――――よしまだ6時前! 静歌、駆け足ー!」


そうして、公園の時計を確認すると足取り軽くカバンを持ってかけ出した。
体力の尽きかけた四十万のギリギリ追いかけられる程度の、ゆるいスキップ混じりの駆け足。

少しばかり意地の悪い笑みを浮かべて、公園を後にした。

ご案内:「常世公園」から谷蜂 檻葉さんが去りました。
四十万 静歌 > 「はわっ、待ってください!」

駆け足といわれてつんのめりつつも、
あわてておいかけていく。

体力が尽きているので割と必死に追いかけていく姿が見て取れたとか。

ご案内:「常世公園」から四十万 静歌さんが去りました。