2016/09/02 のログ
ご案内:「常世公園」に水月エニィさんが現れました。
水月エニィ >  
 夕夜の公園。
 スマートフォンと、きなこコーラなるラベルの張られた飲料を手にベンチに座り、なんとなくと言った手つきで弄り続けている。
 時折、きなこコーラを口に含み――。

「……変な風に濃いわね。」
 
 そんな所見を呟く。
 エニィ曰く、不味くはないが後に残る。
 

ご案内:「常世公園」に影打 鈍さんが現れました。
影打 鈍 >  
(メイド服に合わせてローファーを買った。
 なので歩いてもカランコロンと音はしない。
 なんだかだんだんメイドとしての姿に磨きを掛ける事を楽しみ始めているのだが、楽しいので問題ない。)

――待たせたな。

(公園に入れば、自身を呼び出した相手の姿が見えた。
 のっしのっしとメイドらしからぬ若干のずうずうしさの見える歩き方で近寄り、声を掛けた。)

水月エニィ >  
「今来たとk――」

 端末に表示される[GAME OVER]と表示された画面を閉じて声の方に向き直

「――普段着にするつもりだとは思わなかったわ。」

 真顔で突っ込む。
 そう言えばあの手の服のことを聞かれた気がする。
 きっちりとローファーまで服に合わせたものを揃えている。

影打 鈍 >  
(彼女の声が途中で途絶えた。
 何事かと思って眉をひそめたが、続いた言葉に納得したように笑ってみせる。)

似合うだろう?
仕事も無事見つかってな、テマシミートと言う肉屋で肉を掻っ捌いているぞ。

(この格好で。
 流石にエプロンはしているし、汚れや臭いが付かないように気を使っている。
 地味に新素材とかでどんな汚れでもすぐ落ちるらしいので、仮に汚れが付いても水洗いで簡単に落ちるのだ。)

――して、何用だ。
まぁ、なんとなく想像は付くが。

(メイド服の事は今は良い。
 呼び出された理由を問うも、主と手合わせをした者の呼び出しだ。
 なんとなく理由はわかる。)

水月エニィ >  
「似合うけど悪目立ちするわよ。
 最近ではメイドのアンドロイドがうろうろしているからそうでもないかもしれないけど。」

 額を抑えてため息。
 とは言え話を聞く限り、真面目に使っているし働いている。
 きっちり運用しているだけに突っ込み辛い。

「ええ、まぁ。この前はリベンジ戦に付き合って貰ってありがと。
 とは言え勝てなかったし、そもそも担い手は彼だけど。

 ……で、どう思った? 彼のこと。」
 

影打 鈍 >  
目立つのは別に構わんよ。
悪さをしているわけではないのだからな。

(腕を組んで真面目な顔をしてみせる。
 目立ってやましい事をしているわけではないのだ。
 ならば堂々として何が悪い、と言うような態度。)

私は何もしとらんよ。
礼なら主にしろ。
――そうだな、刀としての意見を言うなら「何か問題でもあるのか」と言うところだが。

(自身は刀だ。
 刀はヒトを斬るもので、主はそれに特化している。
 であるならば、何も文句や問題などあろう筈も無い。)

――しかし、この島で暮らす相棒としてなら、流石にちと不味かろうな。
だがまぁ、問題はあるまい。

水月エニィ >  
「……そう。」

 凛とした態度を見ればそれ以上に追求せず、本題へと入る。
 目の前のメイド服の少女、その実妖刀の化身影打 鈍の見識を確かに認識する。

「そんな所でしょうね。貴方にしてはそうなるでしょう。
 だけど不味いとも認識出来るなら良かったわ。それすら無かったら再び吠えていたもの。」

 いくら演習場で、合意の上とは言え。
 手合わせであれど"殺しに行ける"逸脱さ。
 刀からすればこれ以上ない利点でもあるのだろうが。

「私としては気が気でないのだけど、どうすればいいと思う?
 好意的にも敵意的にも見ていられないわよ。」
  

影打 鈍 >  
あの調子では、いずれ手合わせでヒトを殺しかねん。
そこまではいかずとも、大怪我をさせるぐらいは遠くはないかもしれんな。

(うむ、と頷く。
 使い古された表現だが、普通の人間なら躊躇して然るべきところでためらい無くアクセルを踏む。
 だからこそ彼を担い手に選んだのだ。
 そこは元より承知。)

簡単なことだ。
あやつが誰かを斬りそうになったら、私があやつを斬って止める。
そう約束したからな。

(ならばブレーキはこちらが踏めば良い。
 本人からも、斬ってでも止めろ言われているし。)

水月エニィ >  
「私じゃなかったら事故ってたわよ、は言い過ぎね。
 一度も勝てた事のない負け犬が言う事ではないけれど、慣れていない相手とやるとちょっとまずいわよ。
 さし当たっては講義での実習ね。私たち程度で気付くものに、教師が気付かないとは思わないけれど――」

 夜空を仰ぐ。
 教師陣や他の生徒を軽んずる訳ではないが、
 そのような事故は危惧できるだろう、と。
 
「……へぇ、随分と物騒な約束をしたじゃない。
 それなら何も言わないわ。ただ、彼の思考に染まってしまうんじゃないかと思うと不安はあるわね。
 そうしたら私が貴方達を斬るべきかしら――勝てた事はないけれど。」
 
 自嘲気味に語気を落としつつきな粉コーラを呷ってベンチに転がす。
 余計な出しゃばりといえば、そうなのだが。
 

影打 鈍 >  
とりあえずあやつには話しておくが。
――ある意味で視界が狭いだけの話だ。
事は単純ゆえ、それだけにあやつが気付ける可能性は低いだろうな。

(言って治るようなものであれば、彼の祖母が既に何とかしているだろうと思う。
 彼には自身以外との打ち合いを禁じておこうか、など考えた。
 今度彼と打ち合う必要もあるかもしれない。)

舐めるなよ。
私が主との約束を違えるものか。
我らの間に入ってみろ。
主もろとも斬り捨てるぞ。

(彼女がその言葉を発した途端、自身の気配が膨れ上がる。
 殺気ではない、敵意でもない。
 ただ純粋な存在感。
 見開いた目と圧を彼女に向ける。
 もしその手の感情に敏感であれば、若干の嫉妬に似たものも混ざっている事に気が付くだろう。)

水月エニィ >   
「言っても治らないのなら、それは因果が逆よ。
 "そうあるもの"だから、"視野が狭いの"。性格・性質・性分、あるいは権能の世界よ。
 ……そこは身に染みて分かっているつもりなの。」
 
 学習して出来るなら彼をしてぶっ飛んでると言わせるお婆ちゃんが何とかしているでしょう。
 ……"羽切 東華は頭が良い"わ。おまけに理屈っぽい頭でっかちって訳でもない。」

 忌々しげに小さく首を振り、苦い顔を浮かべながら推察を口にする。
 自分にだって刺さる話であり、それ以上に水月エニィでない歴史に突き刺さる。
 何故視野が狭いか。その手の話になってくると読んでいる。

「そうね。私との約束も守ってくれたみたいだし。
 ……そもそもそう言う判断が出来る時はほかっておくわよ。」

 気配を濃くする彼女?へ呆れた素振りを浮かべる。
 その内で済む話なら知った事ではな――くはないとつもりだが、
 目に余る事はないだろう。と。
 

影打 鈍 >  
ま、あやつが気付かねば気付くまい。
そう言う類のものだ。
――褒めてもやらんぞ。
アレは私の主だ。

(こちらでどうこうできるものでもない。
 取っ掛かりを作れる考えは無くは無いのだが、すぐに出来るものでもない。
 彼女が主の事を「頭が良い」と言えば、嬉しそうな悔しそうな微妙な表情。
 ちょっとそっぽ向いて詰まらなさそうに唇を尖らせつつ。)

――ふん。
ならいい。
我が主は節操無しだからな。
下手に近付くと喰われるぞ。

水月エニィ >  
「羨ましいけど取らないわよ。
 そもそも私のようなものなんかを――いえ。」

 思う所に思う所があったのだろう。
 捨鉢に拗ね掛けた後、言葉を呑み込んだ。

「そうね、喰うに値するのだといいのだけど。
 そもそも何かが間違って恋愛勝負にでもなったら余計勝てる気がしないわよ……。」
 
 口ぶりからある種の感情は読み取れる。
 それが所有・独占的な欲なのか恋や愛に連なるものは分からないし、
 そもそも愛についての造詣はあれど、色恋事には明るくはない。
 この島などで普遍的に扱われているそれではないし、最近まではどうにも他人事にしか思えなかった。
 

影打 鈍 >  
そう卑下するものでもないと思うがな。
汝もメイド服とか着てみたらいいんではないか。

(自分の趣味にヒトを巻き込もうとするマイペース妖刀である。
 そう言ってスマホを取り出し、なぜか胸元をはだけさせて自撮りを始めた。
 ノリノリでピースなどしてパシャーと撮影し、スマホをついつい操作。
 やがてポケットにスマホを放り込んだ。)

まぁあやつの場合は無意識だが、何。
童貞だから手を出してくることはあるまい。

(主について好き勝手に言う。
 それは信頼の裏返しであるのだが、当の主にとっては良い迷惑かもしれない。
 ある程度それを狙ってやってる事は、楽しそうな表情を見ればわかるだろう。)

水月エニィ >  
「概念的に好きじゃないわ。
 望むのならば喜んでやるけど、って、何してるのよ……。」

 ふと見てみればおもむろに自撮りを始める鈍。
 会話中にそうし始めたものだから、少々眉を顰めた。
 とは言え、知己でもあるし悪意がある様にも見えない。
 軽く嫌そうにするだけに留めて置く。 

「……無意識、ねぇ。ま、いいわ。
 どの道、貴方がブレーキを掛けるのでしょうし。」

 そうなる前に矢でも釘でも飛んでくる気がする。
 先ほどからの鈍の姿を見ていれば、そんな気がした。