2016/09/06 のログ
東雲七生 > 「気持ち良かったかあ……
 まあ、それなら良いけど。あんまり腹出して寝てたら風邪ひくかもしんないぞ。」

別に出てなかったけど、それくらい言っといた方がもう少し気を払うだろうかと。
そうでなくともスカートってお腹冷やしそうというのが七生の認識である。

水月エニィ? >  
 きょとん。

「……おなか でてた?」

 不思議そうにブラウスを捲り、お腹を出して見せた。
 そのまま東雲の顔を見る前に、こうなっていただろうか、と、不思議そうに自分のお腹を覗いている。
 

東雲七生 > 「い……ッ!?」

突然晒される少女の素肌に慌てて目を逸らす。
冗談のつもりで言ったのが嘘から出た何とやらだ。

「改めて出さなくて良いんだよ、しまえしまえ!」

むしろこんな所で出すんじゃない、とぱたぱた手を振って。

水月エニィ? >  
 傷一つない綺麗なお腹。
 東雲も知る通り水月エニィは海へも足を運んでいたものの、その日焼け跡のようなものもない。

「むー……」

 腑に落ちない素振りで装いを整え直し、お腹をしまう。

「じゃ、私は帰る。
 またね 東雲くん 」  

 装いを直した事が帰り支度のような引き金になったのだろう。
 そのまま帰ると言い出せば、公園を立ち去った。
 
 

ご案内:「常世公園」から水月エニィ?さんが去りました。
東雲七生 > 「あ、……あーびっくりした。」

深く息を吐いてから、装いを直しその場を去る少女の背を見送りつつ。

「おう、じゃあな!気を付けて帰れよー!」

ぱたぱたと手を振りつつも、やっぱりどこか変だったなと首を傾げた。
何処が、とは具体的には言えないものの、何処かが明らかに七生の知っている後輩とは違う。

その所為か、一度足りと彼女の名を呼べなかった。

東雲七生 > さて、見知った顔も居なくなった公園を見回し、改めて休憩をしようと再びスポドリに口を付ける。
だいぶぬるくなってしまった気もするが、元々冷たい飲み物が欲しかったわけではないので気にせずごくごく飲んでいく。

「やー、にしても授業はやっぱり疲れるなあ。」

主に椅子に座ってじっとしてなきゃいけないのが。
大人しくさせられているのが苦手な七生にとっては、座学とは興味が沸かなければ退屈極まりない物なのである。

東雲七生 > キャッチボールをする親子らしき二人組を眺めながら、時折吹く風に目を眇める。
気持ちの良い昼下がりだ。なるほど、ここで眠ってしまうのもうなずける話であった。
まだまだ暑い暑いと思っていたものの存外、秋は傍まで来ているらしい。

「秋、かあ……」

結局、自分自身について何も判らないまま、一年が経ってしまった。

東雲七生 > 自分の事を知ろうとすればするほど、自分に対して謎は深まるばかり。
そんな状況に七生の頭のそれほど大きくないキャパシティは何度も限界を迎えて、その度に後回しにしてきた。

「……その結果、ずるずると今に至る──か。」

何とかしたいという意志はある。
ただ、同時にこのまま何も知らずに居た方が良いのではという考えも、またあることは否定できなかった。

「あ~……もう、このままうじうじしててもしゃあねえってのは分かってんだけどなあ!」

スポドリを一気に飲み干して、八つ当たり気味に天へと叫ぶ。

東雲七生 > 「……叫んだところでスッキリしねえか。」

そりゃそうだ、と苦笑しつつベンチから腰を上げる。
もやもやした気分を誤魔化すべく、鼻歌を下手な調子で口遊みながら空のペットボトルを自販機横のゴミ箱へと突っ込んで。

「よし、行くか──」

七生はゆっくりと公園を後にしたのだった。

ご案内:「常世公園」から東雲七生さんが去りました。
ご案内:「常世公園」に滝川 浩一さんが現れました。
滝川 浩一 > 「……」

炎天下の下の公園。
比較的涼しい木陰のベンチに腰掛け、本を読んでいる。

読んでいる本はSF小説だ。
本に出てくる武器や道具の設定を読み込んで、それらを生成するという魂胆だ。
しかし、いざ本を読んでみればその話の内容に惹かれてしまい。当初の目的を忘れていた。

ご案内:「常世公園」にクロノさんが現れました。
クロノ > (夏休みは終焉…のはずなんだけど、まだまだ夏将軍も引き下がらない残暑の中。)

……ぁつーぃ…。

(一見とっても頑丈そうに見える鋼鉄の少年は、その実、とてもデリケートな精密機械の塊。ふと視界に留まった木陰のベンチ、一休み、と歩みを向けては。)

…えっと、お隣、いいかな?

(貴重な木陰ポジションの半分は既に先客が使用中。一声掛けてみて、許可をもらえたら自分も清涼スペースに避難だ。)

滝川 浩一 > 「……おぉぉ!?」

声を掛けられ、そちらを見上げる。
見えたのは緑の装甲、装甲の間から見える精密機械。
顔を見ると褐色の肌の少年がこちらを見ていて、それに驚いたのか間をあけてそう声を出す。

「お、お隣!?あ、あ、は、はい!」

言葉に詰まりながらも隣に座っていいかという問い掛けに返答する。
如何せん、竜や吸血鬼などの異邦人は沢山見たことはあるが、ロボットは目にするのは初めてだ。

クロノ > …!? …ぁ、うん、ありがとう。

(チカチカと忙しく点滅するおでこのインジケータランプ。会話の際、相手の言葉を聞き取ったら「ピピッ」、自分が話し終えたら「ピッ」と小さく電子音が鳴る、少し不自然な合成音声。相手の予想外の反応に、ロボットはその意味を理解し、適切な反応パターンを選定するのに僅かな間を要し。ワンテンポくらい遅れてリアクションする。)

…暑いねー。…ぁ、読書の邪魔しちゃってごめんね、どうかお気遣いなく。
(何の本読んでるのかな?と少し相手の手元に興味を示すけど、すぐに失礼にならないように視線をはずして木漏れ日の木の枝を見上げる。成人男性二人分の重量のある男の子がそっと腰かけたベンチは、ちょっぴり苦しそうに軋みをあげた。)

滝川 浩一 > (サイボーグ!?いや、おでこの点滅したランプ。あれは脳内の精密機械につながってるとして…
 ロボットの方か。しかし、なんという重工業!す、素晴らしい…)

自分の驚いた様子に反応し、気にしないという選択をしたロボットを見てそんなことを考える。
読んでいる本がSF小説なだけあり、差し詰め滝川少年にとっては目の前にSFが広がっているように思えた。
目をキラキラさせ、そのロボットの少年を見ていると彼の発言が飛んできて我に返る。

「あ、あぁ…そうですね。9月に入ったのに一向に暑さが引く気配ありませんもんね。あ、いえいえ」

暑いと発言した彼にそのように肯定する。実際、気象学上、秋の今日にこの日差しはよろしくない。
というか暑いって…暑さを感じるのだろうか?と密かに考える。

木の枝を見上げる彼の横顔を見て、未だ目をキラキラとさせている。

クロノ > …? …ぁ、っふふふ。僕はロボットだから、敬語とか…その、あんまり気遣いしなくていいよ。
(生身の人間が肉体を機械化したサイボーグと違って、人の形をした家電製品…おおざっぱに分別すると“道具”という位置付けの男の子は、彼の言葉遣いにちょっと照れ臭そうな笑みを浮かべる。)

…ん。暑さ寒さも彼岸まで、ってね。もう少しだけ耐え抜けば、きっと涼しくなる…といいな。
(少年を模した、澄んだ少し高めの声音。表情の切り替えも、手指や身体の挙動も直線的で機械らしい動き。そんな男の子は少しの間、ガラスの双眸でぼんやりと木漏れ日を見つめていたけど、やがて隣からの視線を認識して顔を彼に戻す。)

…… ? なぁに?
(キョトンとした顔で、ジジジ、と少し首を傾げる。琥珀色の眼差しがしぱしぱと瞬く度に、かち、かち、と瞼を動かす部品の小さな音がする。)

滝川 浩一 > 「あ、あぁ…はい。わかりま…じゃなくて、わかったよ!」

彼の方からそのように申し出てくれるなんて思いもせず、嬉しそうに敬語を解く。
ロボットとこのように対話するなんて夢にも思わなかった。

「ん~どうだろうなぁ。まだまだこの暑さ、全然引く気配なさそうだけどな」

腕を組んで考え込むように日差しに照らされている公園を見る。
光が僅かながら反射して、噴水などが煌めいて見える。

「あ、いいいいいや、その、ロボットというのを初めて見るもので、す、少し驚いたというか…」

こちらに視線を戻す彼にきょどりながらもそう返す。
異邦人は慣れたのでともかくとして、ロボットはまだ慣れてない様子で緊張しているようだ。

クロノ > … っふふふ。ありがと。
(相手の言葉遣いの変化がまだちょっとぎこちなくて、でも嬉しくて、男の子はニコニコ笑顔。)

…ん。そうだね、毎日こんな感じだから、僕もオーバーヒート寸前でドキドキだよ。…そろそろ夏の疲れもまとめて出てくる頃だけど、体調は大丈夫?
(腕を組んで何か考える様子の相手、今のところ熱中症とかでは無さそうだけど念のため問診しちゃう辺りは校医故の癖だろうか。)

……そっか。僕もこの街に来てまだ少しだけど、確かに同じような機械の人はほとんど見たことない…かな。 …っふふふ。普通にしててくれて大丈夫だよ。
(未だ緊張の様子が垣間見える相手、一方男の子の方は両腕両足をぐーっと伸ばしてパタッと下ろして、「んー!!」なんて気持ち良さそうに伸びひとつ。挙動は機械らしいけど、言葉も仕草も、見た目相応に男の子そのもの。)

…僕は、型式はA1101S 製造番号は8928327…通称、クロノ。医師兼工務の、学校の備品だよ。学校にいたら、たまに見かけるかもね。…きみは?
(ロボットらしい自己紹介をして、相手についても尋ねてみる。まだ不馴れでも、もし学校とかで何度か顔を合わせていればそのうち慣れてくるだろうと。)

滝川 浩一 > 「あ、は、はい!元気だけが取り柄なもんで」

体調を聞かれ、力こぶを作るように腕を曲げる。彼の笑顔の反応するようにこちらも笑顔だ。
しかし、やはりオーバーヒートの危険性があるのか。冷却するにも大量の冷却剤が必要そうだ。

「ふ、普通か!わか、った…」

とりあえず興奮と緊張が入り混じった自分をともかく落ち着けようと深呼吸する。
伸びをする彼に「おお」っと感銘の声をあげる。まるで普通の男の子のような挙動をするということにも驚く。

「A1…クロノ。医師かぁ…あ、自分は滝川 浩一。2年生で転校生です」

自身の事について聞かれ、そのように返答する。

クロノ > …そっかぁ。元気そうで良かった。…アイスの食べ過ぎと、寝るときの服装には気を付けるんだよー?
(夏風邪はしんどいよー?なんて冗談半分に人差し指ちょこんと立てて少し忠告じみた教育をしてみる保健室の校医。全然それっぽくないけど。)

…ん。浩一くん、か。もしよかったら、たまには保健室に遊びに来てね。お昼休みとか、結構賑やかに過ごしてるから。
(深呼吸して落ち着こうと奮闘する彼を横目に、男の子はすっかりのんびりくつろぎモード全開の様子。この顔とこの仕草で医師です、と言われても全然説得力無さそうな雰囲気。)

…ね、そういえば、それ何の本?
(「ぁ、そうだ」と思い出したように彼の手元に視線を戻して尋ねてみる男の子。学校で生徒たちが持ち歩く教科書や参考書、ノートとは違うみたいだし、興味津々な様子で彼に聞いてみよう。)

滝川 浩一 > 「お母さんか!」

自身の身を案じる彼の台詞にその様に軽いツッコミを入れる。
養護教諭としてのアドバイスなのだろうが何となく言い方が親のそれっぽかった。

「あぁ、はいはい。怪我以外でも暇なら寄ってみますよ」

笑顔でそのように返す。しかしロボットの医師とはこれまた驚きだ。
親切そうだし、仲良くできそうだ。

「ん?あぁ、SF小説ですよ。人類がテレポーテーションの能力を有していることが判明した近未来、ある男の復讐劇です」

笑顔で本の表紙を見せそのようにあらすじを説明する。

クロノ > … っふふふ、ははは。… 時々言われるよ、それ。
(すかさずツッコミが入って、男の子はやはりワンテンポ遅れて、楽しそうに笑う。その僅かな間が、この少年がやはり機械仕掛けの作り物なのだと認識させてしまうか。)

…放課後とか週末は、悪戯で壊れたり、寿命で故障した学校設備の修繕もしてるんだ。人もモノも直すのがお仕事、って感じ?
(いつか来てくれるという彼に、男の子は「楽しみ~!」とこくこく頷いて応える。)

… テレポー… ふぅーん…なんか面白そう。読み終わったら、今度借りてもいい?僕もちょっと読んでみたいな。
(まさに、そのテレポーテーションよろしく異界からやって来たロボットは、彼の手元のそれにやはり興味を持ったようで。「あ、僕が読み終えるまでネタばらしはNGね?」なんて付け足しつつ。)