2017/01/18 のログ
黒龍 > 「そりゃ、何だって一歩間違えりゃあ大抵人死には起きるだろーよ…つぅか、この島は色々と特殊みてーだから尚更な」

どうでもいい、という風なチンピラ娘に緩く肩をすくめてみせる。今の発言で余所者なのはすぐに察せられるだろう。
まぁ、この島はむしろ余所者の方が多そうな気がするが。

「そりゃ、俺だって甘ったるいフレーバー系やらメンソールみてぇなスースーするのは苦手だがな。
味からして、このアメスピ?ってのは、そういうのが入ってねぇぽいな…無添加ってヤツ?
あと、葉巻は基本好き嫌いがかなり別れるだろーからな、そりゃしょうがねぇわな」

男も男で、数少ない知り合いの誰もが喫煙をしない為、こういう話が出来るのは悪くない気分だ。
極端な話、嗜好品の類で趣味が合うのはなんとなく気が楽で助かる。

「……へぇ、俺ぁ駄目だな。性に合わねーわ…別に勉学を否定するつもりはねーが」

何か苦いものを食べたかのような顔をしつつ煙草を蒸かし。
とはいえ、彼女の方がたぶん己より遥かに学生生活とやらを満喫できていそうだとは思う。

ご案内:「常世公園」にイチゴウさんが現れました。
イチゴウ > 「今日も疲れたな。」

イチゴウがそう呟きながら機械音を鳴らし
歩いている。今日はいつにもまして警備ルートが長く見回りをするだけでも一苦労な程だ。
こういうのは大抵サボり気味の警備員のせいなのだが。そうして歩いているとイチゴウが公園の存在に気が付く。

「む。公園か・・・。気晴らしに行ってみるか。」

イチゴウは特に理由もなくただフラリと
公園の中へと入っていく。

龍宮 鋼 >  
俺だってちょっと前は死にかけたけどな。
とにかく俺ァそう言うの使えねーから羨ましいわ。

(よそ者なんてそれこそこの島には掃いて捨てるほどに居る。
 それよりも彼が自身に使えないモノを使える、と言うことの方が自分にとっては大事な事だった。
 大事、とは言ってもあくまで世間話の内容での事。
 火を付けたいならライターを使えばいいし、風が欲しいなら扇げばいいのだから。)

メンソールってなァどうにも慣れねェんだよなァ。
喉痛ェからそっち吸うってヤツいるけど、俺からすりゃよっぽどメンソールの方が喉に負担掛かるわ。
――一応ペリック葉?つーの?
混ざってるみてェだけどよ。
気に入ってんのは色だ。

(その箱の色は黒。
 自身の服も黒ずくめだし、黒という色が気に入ってこれを吸っているようなものだ。
 正直別のバリエーションとの味は分からないのだけれど。)

前まではくだらねーと思ってたんだけどな。
ケンカと同じで出来る事とかわかる事増えんのはたのしーわ。

(楽しい事の判断基準がケンカである。
 勉強の話をしているはずなのに、顔を凶暴な笑顔に変えて右拳を左掌に叩き付けて。
 そこで公園へ入ってきたモノに気が付いて、顔をそちらに向けた。)

イチゴウ > イチゴウが公園にいる物々しい雰囲気の二人に
気が付いた。

「おお。あそこにいるのは黒龍じゃあないか。
そしてもう一人は・・・生徒か?」

イチゴウが二人に近づいていく。
やはり雰囲気が雰囲気だから警戒は
解き難いが。
そうしていると生徒がこちらに顔を向ける。
何というか不良っぽいなあと
イチゴウは心の中で感じていた。

黒龍 > 「…そりゃあいい。死に掛けた事もねーヤツが生き死にを語るのは論外ってヤツだからな」

皮肉でもなんでもなく。死を身近に感じたことが無いものが死を語るのは馬鹿らしい。
元の世界で『黒死』と呼ばれていた男だからこそ、死というのは軽くもあり重くもある。

「…へぇ?まぁ、この黒いパッケージは悪くねぇな。今度から俺もこれ吸うかねぇ」

葉巻は割りと何でも吸うが、煙草はこれといったお気に入りが見つかっていないのもあり。
今、お裾分けされて吸っているコレを常備してみるかと真剣に考える。
ある意味でアメスピ同盟が結成された瞬間であった。しかも両者ほぼ黒ずくめである。

「……そうかぃ。ま、知識が増えるのに悪い事ぁねーからな…」

流石にそこは彼女と同じ気持ちにはなれないが、なれなくても知識を蓄える事に無駄はないとは理解している。
そして、新たにやってきた人物…と、いうかロボットに視線を向ければ見覚えのある顔だ。

「……あん?よぉ、イチゴーじゃねぇか。相変わらず警備やってんのか?」

と、一度面識がある事もあり、煙草を蒸かしたまま緩く右手を上げてみる。

イチゴウ > 「おかげさまで、警備だらけの毎日だよ。
にしてもどうしてこの島はこうも異能持ちが多いのか。違反部活生の鎮圧も楽じゃないね。
今日だけで5人だよ、鎮圧した異能者は。」

イチゴウはダルそうに愚痴まじりで
そう呟くとすぐに隣の生徒に目を移し

「キミは・・・学園の生徒か。
もし未成年だとするなら喫煙は感心しないな。」

イチゴウは一応巡回の警備員らしい事を言ってお
く。まあ歓楽街に出てみれば喫煙している生徒など腐るほどいるのだが。

龍宮 鋼 >  
死ぬときゃ死ぬし、そうじゃなけりゃ生き残るだけだと思うけどな。

(生き死になんて生きるか死ぬかの瀬戸際で考えれば良いと思っている。
 実際そんな時にはそんな事考えている暇は無いのだし、どうとでもなるだろう、と。)

いーんじゃねーの。
どっこにも売ってねーけどな。

(下手をすると煙草屋にすら売っていないときがある。
 自身は近所のコンビニに入荷してもらっているが。)

ま、いいんじゃねーの。
寝てるやつもいるし。

(そう言ってベンチに背中を預け、頭の後ろで腕を組む。
 声を掛けてきたイチゴウと呼ばれた警備ロボットへちらりと視線を向けて。)

世界中から異能持ちを集めてるからな。
いちいち一人ずつ叩くより根っこからぶっ壊した方が効率良いんじゃねーの。

(挑発するように煙草を肺いっぱいに吸い込み、吐き出す。
 小言などどこ吹く風、といった様子だ。)

黒龍 > 「生き残ってもたとえば精神がイカれてたら死人と変わらねーだろ…つか、この手の死生観の話はどーでもいいわな」

論議するほどでもないと肩をすくめる。偉そうに講釈垂れる趣味も無いのだ。
そして、何処にも売ってないと聞けば面倒そうな顔になる。
虱潰しに探すのも、それはそれで他に良い銘柄に出くわす可能性もあるにはあるが。

「俺は寝てる以前に出席日数?とかいうのがかなりギリギリだけどな」

つまり現時点でほとんどまともに登校していない。しかもテストとかもサボってるので、留年の危機が割りと深刻だった。

「俺は異能持ちじゃねーからよく分からんが、この島の完全鎮圧はたぶん無理だろ」

それこそトップが本格的に動かない限りは対処療法じみたやり方しかないだろうに。
イチゴーの愚痴っぽい言葉に肩をすくめながら煙草を蒸かす。
ちなみに、学生だが男は20歳で登録されてるので喫煙していても注意はたぶんされない。
むしろ、注意されても喫煙は止めないが。未成年ぽい隣の娘もどのみち止めないだろう。

「つぅか、俺、お前らにちゃんと名乗ってなかった気がするな…まぁいいか。
黒龍・ランドグリーズ…いちおー学生で1年な。適当にヨロシク」

と、右手をヒラヒラしながら、面識のあるロボットと初対面のチンピラ娘に一応の自己紹介を今更に。

イチゴウ > 「ボクはでかい事をするつもりは無いからね、
ただ相対する異能を倒していけばいいだけさ。
こうして考えると警備員も軍所属の時と同じに
思えて気が楽なもんよ。」

イチゴウはベンチに座る生徒を見上げて
そんな事を口にする。
しかし異能持ちで怖いのは誰がどの程度のものを
持っているのかがわからない事だ。
もしかしたら目の前のこの生徒も異能持ち
かもしれない。日々こうした懐疑心を抱くせいで
特に初対面の奴にはなかなか重機関銃の解除が
できない。

龍宮 鋼 >  
(彼の言うとおりだ、どうでもいい。
 世間話でするような話ではなく、もっと命のやり取りをするようなところでするべき話だ。)

ま、コンビニなら置いてなくても言やぁ取ってくれんだろ。

(幸い扱ってすら居ない商品ではない。
 入手のためのアドバイスをしておいて、煙草の灰を地面に落とす。)

大丈夫じゃねーの。
日数足りなくてもどうにかなるだろうよ。
――「うさんくせーのがそう言ってなかったか」。

(実のところ、彼の事は「聞いている」。
 隻腕の同胞など、そう居るものではない。
 言葉に込められた意味は「なんとかされる」と言うものだ。)

龍宮鋼。
二年。
――どうでも良いがよ、その得物なんとかなんねーのか。
ケンカ売ってんなら買うがな、そうじゃねーならさっさと引っ込めろ。
こんなとこで暴れるアホがいるかよ。

(銃口は向けられていないのだろうが、それでも気になってしょうがない。
 警戒心――機械に心と言うのも変な話だが――をそうむき出しにされてはこちらも面白くはないのだから。)

イチゴウ > 「はは、悪いね。ほんとにボクの悪い癖だ。
敵意は無いようで安心したよ。」

イチゴウはそう言うと重機関銃の銃身を
上に向けて給弾機構から弾を抜く。
正直5人の異能者と戦った後としては
これ以上の戦闘は出来るだけ回避せねばならない。

「皆名乗ってるみたいだしボクも名乗っとくよ。
ボクは対異能魔術戦闘兵器"HMT-15"。
気軽にイチゴウでいいよ。」

イチゴウは3人に向けて名前を言う。
相手が名乗ったならば自分も名乗る
一種のルールのようなものだ。

黒龍 > 「コンビニねぇ…まぁ、そうしてみっかぁ」

ただし、確実にコンビニ店員…それも相手が新米アルバイトだったらビビらせてしまうだろうが。
…いや、この島で暮らしていればチンピラな見た目程度は珍しくも無いか。
もっとタチの悪いのがゴロゴロ居るのだから。そんな事より聞き捨てならん言葉が。

「……うげ、テメーもアイツの知り合いか?」

ニヤニヤした狐じみた胡散臭い笑顔が浮かぶ。露骨に嫌そうな顔をしてから溜息。
どうも、ヤツからこちらの事は聞いていたような口ぶりだが。
ともあれ、イチゴーの態度は何というか、初対面の時の自分の状況を思い出す。
やれやれ、とばかりに内心で苦笑。まぁ、彼の立場も分からないでもないが。

「いや、テメーら喧嘩するなら他所でやれよな…煙草がマズくなるだろーがよ」

と、言いつつ二人がここで衝突する事は無いだろう。と、いうかされても面倒だが。
ただ、イチゴーがそうそう警戒を解くようにも見えないが。

(まぁ、未だに俺の方も警戒されてるぽいしな……間違っちゃいねぇが)

とはいえ、彼が武装解除をしたことでドンパチがやらかされる事は無くなった。

龍宮 鋼 >  
なんなら俺が行ってるとこ教えてやるよ。

(楽しそうに笑いながら。
 なんだかんだで同じ銘柄の煙草を吸う仲間が増えるのは楽しいものだ。)

――胸糞悪いことにな。
あんなんでやるこたキッチリしてるからムカツク。

(こちらも同じように苦い顔。
 あの胡散臭さで情報屋としてはうんざりするほど優秀なのが気に食わない。
 しかも自分が女だからか、無駄にサービスが行き届いているのが本当に不愉快だ。)

するかよ。
――イチゴウとか言ったか。
この辺はともかく、裏でそう言うこと態度だと次から次へとめんどくせーヤツ寄ってくるぞ。
表だってそう言うの嫌うヤツ少なくねーからな。

(なにせ異能を持っている奴らだらけだ。
 プライドが高いヤツ、奇異の目で見られることを嫌うヤツ、押し付けられるのを嫌うヤツ、いろんな人間が居るのだ。)

黒龍 > 「おーそりゃいいや、頼むわ」

僅かに口の端を歪めて笑う。気に入った嗜好品が安定供給出来るならそれに越したことは無い。
…で、案の定というか彼女もあの狐ヤロウのある意味で被害者ぽかった。ご愁傷様、と言うべきなのか。
そして、地味に女は好待遇でヤロウは低めだしなあの男。どのみち、男女問わず駒扱いなんだろうが。

「あーー確かにな…落第街辺りとか特に。俺も何度か魔術とは違った力で攻撃された事とかあるが」

男の世界は異能=魔術であったのもあり、こちらの世界での異能とやらがまだ少し分からないが。
まぁ、いきなり武器をちらつかされて穏やかに会話しよう、というのがそもそもアレだろう。
しかし、警備ロボットである彼からすれば警戒するのも当然な訳で。

(…ま、端折って言っちまえば立場の違い、見解の違いって訳だわな…大事なのは”落とし所”っつぅトコか)

内心で独りごちながら、流石に煙草も吸い終えてしまったので、一瞬で魔術で焼滅させる。灰すら周囲には散らない。

龍宮 鋼 >  
歓楽街のゲーセンの前だよ。
銀行の隣。

(自身が常連になっているコンビニの場所を教える。
 落第街にも近い店舗なので、店員もそれなりに度胸が据わっているやつばっかりだったりする。)

ま、能力頼りのヤツなんざ怖くねーがな。

(そう言う奴らは近付けば大体終わりだ。
 それよりも自身の身体だけで落第街を渡り歩いているヤツの方が厄介で、その分ケンカしてて楽しかったりする。
 自分はそんな魔術など持っていないので、ポケットから携帯灰皿を取り出してその中へ。)

イチゴウ > 「・・・」

黒龍の煙草を消した魔術を見てイチゴウは考え込む。

「魔術や異能を持っている奴らは一体どんな気分
なんだろうな。もしかしたら一般人と何ら
変わらないかもしれないけれども。
ボク自身は魔術も異能も無しの完全パワー物理型
だからそういうのはわからなくてね。」

イチゴウはそんな事を呟く。
隣の生徒は龍宮鋼と言ったか
彼女はセリフから察するに自分と同じ
物理型なのだろうか。
かといって安心できるものでもないが。

黒龍 > 「……歓楽街のゲーセン…銀行の隣…おぅ、覚えた。あんがとよ龍宮」

素直に礼を言う。歓楽街は確か落第街とも隣り合っているから距離もそんなに無い。
今度早速仕入れていくとしよう。むしろそろそろ引き上げる頃合なので、帰りがけに行くのもいいか。

「まー異能も魔術も封じられた場合、最終的に頼りになんのは手持ちの武器かテメー自身の肉体だからな。
…あー気分も何も、俺は異邦人だからなぁ。この世界とはそもそも考え方とかスタンスがかなり違うだろうし。
少なくとも、まずは生きる為にそうせざるを得なかった、つぅのは大前提だったな。

男もステゴロは割りと好みであるし、そういう所も案外彼女と気が合いそうではある。
そして、イチゴウの呟きにはそう答える。戦争が日常の異世界育ち故、やや殺伐としているが。
さて、煙草も吸い終わったし面白い娘とも遭遇したし、イチゴウとも再会したし帰るとしよう。
ベンチからゆっくりと立ち上がり、軽く首や肩をコキコキ鳴らしながら。

「んじゃま、俺はぼちぼち引き上げるとするわ。またな龍宮、イチゴウ」

そう両者に声を掛けつつ、右手をゆるりと振ってから隻腕の龍はフラリと立ち去るだろう。

ご案内:「常世公園」から黒龍さんが去りました。
龍宮 鋼 >  
別にどうもこうもねーだろ。
脚速いヤツもいりゃ、力強いヤツもいるし。
その延長で炎吐くヤツがいたり魔術使うヤツもいるし、腕四本あるヤツもいる。
大抵のヤツは話の通じねえバケモンじゃねーんだからよ。

(そんなの至って普通の気分だろう。
 やれることが他人より多いというのは、異能の無いものの中にもいる。
 むしろ大抵のヤツは至って真っ当な一般人だろうとさえ思う。)

おう、じゃーな。
今度あったらケンカしようぜ。

(そう言って彼に手を振って。
 煙草をもう一本咥え、火を付ける。)

ま、俺らのシマでそんなモン振り回すんじゃねーぞ。
裏っつってもフツウのヤツだっているんだからな。
――んじゃ、帰るわ。
お勤めゴクローさん。

(それだけ言って立ち上がり、歩き出す。
 背を向けて右手を振りながら、煙草の煙を吐き出しつつ公園を後に。)

ご案内:「常世公園」から龍宮 鋼さんが去りました。
イチゴウ > 「"ケンカ"か・・・
あまり気が進む物じゃないな。」

イチゴウは立ち去って行った彼女の言葉を
聞いてそんな事を思う。
恐らく彼女も何かしら異常な力を持っている
ということか。

「それにシマか・・・」

おそらく落第街の事だろう。
イチゴウも警備によく行く区画であり
最も異能者との戦闘が多い。
これからその過程で彼女と"ケンカ"という事に
ならないよう気をつけよう。
そうしてイチゴウも公園を後にする。
いつもより帰りが遅くなった
警備長にどう話をつけようか。

ご案内:「常世公園」からイチゴウさんが去りました。