2017/05/23 のログ
柊 真白 >  
(流石に顔色を変えてくれた。
 満足そうに枝を振る。)

安心して。
怪我はさせない。

(つまり手加減をすると、挑発するように。
 離れた位置から無造作に歩を進め、薙刀の間合いへと入っていく。)

霜月 沫 > 「ふふ、少なくとも手の内を1つ見せる程度の相手でよかったよ」

だが、その挑発も軽く受け流し微笑む。
そして。

「―――起きろ、『水天』。」

言いながら、ぐるん、と薙刀を回す。
と、同時……刃部から大量の水が噴き出し、小規模な津波となって真白を襲う。

「だが……僕に水天を抜かせた不敬は、その身で贖って貰う」

どこまでも不遜。どこまでも傲岸に薙刀……水天を振るう。
霜月家には、特殊な性能を保有した武器がいくつか貯蔵されている。
『水天』はその中の一つ。高圧の水流を産み出し、その波濤で以て相対する敵を時に飲みこみ、時に圧殺する。
水、と言うと大したことがなく思えるかもしれないが、高圧の水は鉄壁の盾であり、至高の鉄槌でもある。
その波濤の範囲の広さは回避を許さず、その質量は防御や抵抗を許さない。
周囲を水で浸しながら、油断なく水天を回し、真白を飲みこまんとする。

柊 真白 >  
(ずかずかと間合いを詰めていくが、彼が薙刀の銘らしき名を口にすれば脚を止める。
 理由を聞かれれば勘としか答えられない。
 彼の表情とその言葉を聞いて嫌な予感がしたのだ。)

――ち。

(直後、水の壁が現れる。
 圧倒的な速さこそ持つが、水の流れに抵抗出来るほどの力は持たない。
 そもそも重さも足りない。
 愛刀を持っていればどうにかなるかもしれないが、貧弱な枝一本ではどうにもならない。
 大きく後ろへ飛び退き、更に飛ぶ。
 自ら逃れるように、公園の街灯の上へ飛び乗った。)

本当、何考えてるの。

霜月 沫 > 「出来ればスマートに勝ちたかったが、水天の性質がこういうものだから仕方がない」

水流の中心で微笑むツバキ。
街灯の上に立ったのを見れば、水流を引っ込め、水天をそちらに向ける。

「さて、その街灯を斬り捨てて僕を見下ろす不敬を正すのは容易いが、これ以上本気でやるのは流石にマズい。どうしたものかな」

柊 真白 >  
もう充分面倒な事になってると思うけど。

(なんせあたりは水浸しだ。
 水流が引っ込んだところで、それに押し流されたベンチや土砂があちこちに散らばっている。
 その音を聞いて風紀委員に通報する者もいるかもしれない。)

あなたはもう少し常識とかマナーとかを勉強した方が良い。

(いつまでも街灯の上にいるととにかく目立つ。
 ひらりと飛び降り、倒れたゴミ箱を起こし、ついでに散らばったゴミをその中へ放り込みながらそう口にする。)

霜月 沫 > 「ふむ。まあ、久々で少し高ぶってしまったのは否定しないさ」

微笑みは崩さず。ベンチをひょいひょいと元の場所に戻していく。

「それに、君の言葉は覚えておこう。水天を抜かせた相手の言葉くらいなら、聞く価値もあろうものだからね」

あくまで偉そうにだが、そんな言葉を口にする。
強いならば認める、と言うことだろうか。

柊 真白 >  
(あぁ、散らかした場所を戻す程度の常識はあるんだ。
 ベンチを戻していく彼の姿を見てなんとなくそう思う。)

――柊真白。
あなたは。

(一応名前を名乗っておく。
 彼が武人なら、自分が認めた相手の名前を知りたがると思ったから。
 ついでに彼の名前も聞いておく。
 そう言う理由ではなく、要注意人物としてだけど。)

霜月 沫 > 「霜月沫(しもつき つばき)と言う。柊真白か、その名前は記憶に値する」

なんとなく、ベンチを戻しながらだと間抜けではあるが、一応一般常識はある程度は備わっているようではある。

「とはいえ、その不敬はいつか正させてもらおう。絶対は僕なのだから」

柊 真白 >  
霜月――?

(聞いたことがあるような。
 だが思い出せない。
 と言う事はどこかで耳にしたとかそのぐらいのものなのだろう。
 とりあえず、彼の名前は覚えておく事にした。)

不敬かどうかはともかく。
この場を見られたら面倒な事になるから私は逃げる。
それじゃ。

(正体を隠しているとは言え、埃のある身だ。
 ばいばいと言うように右手を振って、公園を後にする。
 ――飲み物を買うのを忘れていた事に後から気が付いた。
 今度会ったら奢らせよう、と固く誓った。)

ご案内:「常世公園」から柊 真白さんが去りました。
ご案内:「常世公園」から霜月 沫さんが去りました。
ご案内:「常世公園」に真淨在処さんが現れました。
真淨在処 > 昨夜はちょっと疲れた。好奇心は大いに刺激されるが、矢張り”こっち”で落第街とかに頻繁に行くのは控えよう。
等とボケーッと、した締りの無い顔で思いつつ常世公園のベンチの一つ。
赤毛に赤い瞳の青年が、缶コーヒーを片手に物凄くダラダラとした態度で座っている。

何というか、何もやる気が起きないのはアレか、五月病というものだろうか?
…まぁ、元々が気分屋でもあるし、その辺りの過程はあまり意味が無く。

時々、欠伸を噛み殺しながら何をする訳でもなく佇んでいる。