学生街にあるカフェテラスの一つ。「橘」とは、常世学園の校章である橘から来ている。
学生通りに面しており、二階建ての古風な外観が特徴。
各種ドリンクや料理を提供している。店員も随時募集中とのこと。
一階席から二階席にはそれぞれカウンター席やテーブル席が設けられている。
また、外にもテラス席が設けられている。
●この部屋には固定パスワードが設定されています。
参加者(0):ROM(1)
Time:02:26:23 更新
ご案内:「カフェテラス「橘」」から神代理央さんが去りました。
ご案内:「カフェテラス「橘」」から伊都波 凛霞さんが去りました。
■神代理央 > 「何分、お金を使う機会に恵まれてませんので。美人の先輩の前でくらい、見栄を張りたいのが男子というものですよ」
無事に会計を支払う権利を得て、少しホッとした様に笑みを浮かべるだろう。
此方の顔を覗き込まれれば、流石に気まずさと照れが入り混じった様に視線を逸らしてしまうのだが。
「それではまた。何時か、任務でも御一緒出来ると良いですね」
とはいえ、此方の後ろ暗い任務に彼女の様な善人を連れ回す訳にもいかない。
完全に社交辞令ではあったが、それでも作り物では無い笑みを浮かべて彼女と共に店を出るのだろう。
そんな穏やかな気分も、再び訪れる落第街での任務によって上書きされる事になるのだが。
■伊都波 凛霞 >
「私は大丈夫、一人では行かないようにしてるし……ん~~……」
自分も払う、と困った表情で話す少年
後輩なのだから男女関係なく奢られたって良いのに、と思いつつも、意外そうにその顔を覗き込んで
「意外に律儀…? でもそういうことなら、お言葉に甘えちゃおう」
やっぱり笑顔でそう答えた
こういうところでは男の子の決めたことに茶々はいれない主義らしかった
よくよく、男性の立て方もわかっているらしい
ちょっとした顔合わせと、軽い互いの探り合いの小さなお茶会はこうして幕を閉じて、
なんだか男の子に奢られるなんて久しぶりだったなあ、と足取り軽く、凛霞は風紀委員本部へと足を向けるのでした
■神代理央 > 「…それは、確かに一理あります。とはいえ、先程先輩にも言われた通り、既に悪い方に有名になってしまいましたので。精々、悪役を努めて治安を守ってみせますよ」
彼女の様に、穏健な方法で事態を解決する事のメリットも十分理解している。
しかし、今からそれを目指すには自分は些か暴れ過ぎた。
苦笑いを浮かべて首を振り、残ったココアを飲み干す。
「そうかも知れませんね。此処まで捜査の網にかからず、制御薬の様な高度な薬品を量産するとなれば、調査する地域を変えた方が良いかも知れません」
本命に会った挙げ句、制御薬と偽造薬品を造っている組織の情報を受け取っています――とは流石に言えない。
彼女を追いかける様に立ち上がると、神妙な顔で頷いてみせた。
「……先輩の様な見目麗しい女性ではありませんので、怪我だけ注意して行動させて頂きます。先輩こそ、調査の為とはいえ、落第街に出入りする際はくれぐれもお気をつけて」
立ち上がっても彼女を見上げる事になる己の体格に微妙な表情を浮かべつつ、世話を焼く彼女に小さく溜息を吐き出して言葉を返す。
本当に気をつけるべきは、己では無く彼女だろうに。
「…あの、一応男として女性に奢られるのはあれなので。此処は出しますよ。というより、出させて下さい」
明細と彼女の顔を交互に見つめた後、少し困った様な表情と共に頬をかく。
流石に、此処で女性に出して貰うというのは男として如何なものかと思うし、少し意地の悪い質問をした詫びも入れたいというのが本音だった。
■伊都波 凛霞 >
「…落第街にも自治があるところもある。
そういうところからは協力してもらったほうが合理的ではあるよ。
悪いコトに大小はないけど、優先順位はあるから」
カタ、と空になったカップが軽い音をたてた
「…小さな取引なんかはすぐに見つけるけど、その先は全然、どこかで途絶えてるものばかり。
もしかしたら制御薬をバラ撒いてる本命は、落第街の人間じゃないのかもね」
言いながらバッグを肩へと担ぎながら、席を立って
「じゃ、無理しない程度に頑張ってね。あとあんまり過激で目立つやり方もしないように。
変なのに目をつけられると、私みたいにヒドい目にあっちゃうかもしれないよ?」
再び笑顔の戻ったその顔で余計なお世話とも思える言葉を投げかけながら、少年を見下ろして
ぱっと会計明細をその手にとった
一応自分が先輩なので奢っちゃおうという腹らしかった
■神代理央 > 「まあ、落第街の者達も一応は生きている訳ですし、私も無益な殺生は好みません。あくまで、学園都市の治安を守る為に行動しているだけですよ」
それをやり過ぎだ、と言われてしまえば否定出来かねますが。と付け加え、半分程空になったカップを一度机に置いて肩を竦めた。
「…ああ、先輩も制御薬の情報収集には手を焼かれているのですか。連中中々口を割りませんからね。痛めつけるのも面倒ですし、困ったものです」
此方を見つめる彼女の黒い瞳を見つめ返すと、にこりと笑みを浮かべてみせた。
■伊都波 凛霞 >
「否定はしないけど、ね…」
風紀委員はあくまでも学園都市の風紀を守るもの
学園の生徒だからこそ、その対象となり得る
けれど───
「私はあの場所に良い思い出はないよ。
でも好き放題やっていいわけじゃない。
神代くんが本当に好き放題しているのかどうかは、別としてね」
私がそういう現場みたわけじゃないし、と付け加え、コーヒーを口へと運んだ
「実際に制御薬の調査なんかだと、風紀委員は信用できない、って情報を得られなかったりしたこともあったので」
じーっとカップごしにその表情を伺っていた
■神代理央 > 表情を変えた彼女を、まるで観察する様に瞳を僅かに細めて見やる。
緩やかに浮かべる笑みは、いつしか作り笑いではなくなっているだろう。
「別に彼等にどの様な視線で見られようと、関係は無いでしょう。彼等は、我々が守るべき生徒ではありません」
温かいココアは、糖分と熱を己に送り込む。
その感覚を楽しむ様にカップを傾けながら、僅かに首を傾げながら言葉を発した。
「…何をやりすぎているのか、とは敢えて聞きません。しかし意外ですね。てっきり、先輩も落第街には否定的な感情を抱いているのかと思っていましたが」
困った様な表情を浮かべる彼女に、少しだけ意地の悪い質問を投げかけてみる。
かつて落第街の二級学生によって尊厳を貶められた彼女は、落第街をどう思っているのか――と。
■伊都波 凛霞 >
有名、と口にしたのは当然、彼の落第街での名の売れ方を知っているからだ
何度か落第街の住人と交わした言葉の中でも、その苛烈な行動を知ることはできた
なので、返答にはすっとその瞳を伏せて、表情を消した
「十分有名だよ。風紀委員ってだけで落第街の人から辛辣な目で見られるくらいには」
ふぅ、と一息
温かいコーヒーのおかげで体も少しずつ、温まってきた
「……やりすぎてる、とは思ってないって感じだなぁ…」
言いつつ、見返すその眼に、少しだけ困ったように眉を下げていた
■神代理央 > 「…私なんて。先輩程の有名人ではありませんよ。でも、覚えて頂いているのは光栄ですね」
コーヒーを飲む彼女の姿を眺めながら、穏やかな、作り慣れた笑みで言葉を返す。
「上級生の皆さんは大変ですね。なんて、私も他人事ではありませんが。二年、三年なんてあっという間ですもんね」
噂通り、随分と明るい人だと話に相槌を打ちながら彼女の様子を観察する。
過去彼女が被害者となった事件も概要だけは知っているものの、今の様子を見ればその傷は癒えたのだろうかと思案する。
そんな不躾な事を考えている間にも、穏やかな笑みを絶やさずに会話を続けていたが――
「……ええ、まあ。あの地区も中々落ち着きませんからね。程々に落ち着いてくれれば良いのですが」
運ばれてきたココアのカップに口をつけ、その甘味を楽しんだ後、質問に答えた己の瞳は先程までとは違う色を讃えて彼女の瞳を見返しているだろう。
■伊都波 凛霞 >
「風紀委員も結構多いからねー、名簿見てもなかなか覚えられない子もいるんだけど。ほら、神代くんは"有名"だから」
席につく様子を笑顔のまま見ながら、コーヒーカップを口元へと運ぶ
「そんなこともないよー、3年生にもなると結構みんな自分のことで大変って感じになっていくしね」
この間もお昼ごはん一人だったしー、なんて軽い世間話をするように、やっぱり笑いながら
よく笑う人だという印象を与えるかもしれない
「出勤、また落第街?」
コト…と小さな音をたててカップを置き、じっとその顔を見つめてみる
■神代理央 > 「…良く覚えてますね。正解ですよ、伊都波先輩」
流石に名前まで把握されているとは思わず、少し驚いた様に瞳を見開いた後、小さく頷いて見せる。
「先輩なら、カフェテリアに行くにも引く手数多でしょうに。というより、先輩が一人だと目立ちますよ」
座って、と促されれば一瞬だけ悩む。
成績優秀眉目秀麗と非の打ち所が無い彼女と一緒にいるところを見られるのは、他の風紀委員からのやっかみが怖い。風紀委員だけで済めば良いが。
「…それじゃあ、お言葉に甘えて。出勤前の一杯、お付き合いさせて頂きます」
とはいえ、先輩の誘いを断るのも失礼だし、そもそも考え過ぎだろうと結論付ける。
小さく頭を下げて椅子に腰掛けると、店員にホットココアを注文した後彼女に視線を向ける。
正面から改めて見ると、まあ何とも美人なものだ、と呑気な思考を烟らせているだろう。
■伊都波 凛霞 >
「ん?」
声をかけられ、そちらへと意識を向ける
視線の先には見知った…一見すると少女のような顔立ちの、少年
「えー……っと、そうだ!神代くん!」
記憶をしっかと辿り、その名を呼ぶ
合ってるでしょ?と笑みを向けながら、椅子の上に乗っけておいたバッグを退ける
「そうそう、一人。試験も終わると少しだけ寂しくなるよねえ」
ほら座って座って、と笑顔でそう促す
試験も終われば学生はバイトだ研修だと学園に来なくなるものも多くなるが、風紀委員はそういうわけにもいかない
そして互いに名前と顔は知りつつも親しくはない…そんな相手だからこそ、
ちょっと交流を深めてもいいかな?…なんて、思ってみたり
■神代理央 > 身を切るような寒さ、と言うと大抵の同級生には『大袈裟だ』と笑われる。
しかし、寒さに苦手な自分としては目下懸案事項である。寒さに震えながら入店したカフェテラスで、外気から遮断された瞬間安堵の息を零した。
「こうも冷え込むと、夜の警邏どころか放課後のミーティングすら億劫だな。全く……」
今日も本部でミーティングの後、状況によっては落第街辺りに出る事になるだろう。
家に帰る暇は無いかな、と考えながら空いている席は無いかと賑わう店内に視線を向けて―
「…こんにちは、先輩。今日はお一人ですか?」
偶々視界に映った風紀委員の先輩であり、学園内屈指の優等生で知られる女性の姿に気がついた。
後輩として一声かけておくか、と軽く背筋を伸ばして彼女の元に歩み寄ると、こなれた社交的な笑みと共に声を掛けるだろう。