2015/06/04 のログ
麻美子 > 「そうッスね、じゃあ麻美子は朝食の食パン代もつけてやるッスよ」
(ケラケラと笑って、志葉にそう声をかけた)

麻美子 > 「麻美子の知り合いッスか?
 ……誰ッスかね?ちょっと心当たりが無いッス。」
(とぼけたようにそう答える。)

志葉恭介 > 【こいつら、という顔で二人を睨むが、引き受けた以上は致し方無い。受けた依頼はキチンと仕遂げるのがモットーである】

おぅらぃ。
随時指示を呉れ。定期報告は直接。
携帯は苦手だ。

【麻美子にそう返し、そこからの流れは本当に自分とは関係が薄そうなので改めて新聞へと視線を落とす】
【相変わらず文面は頭に入ってこないし、手にとったコーヒーは苦いしで顰め面ではあるのだが】

『室長補佐代理』 > 「白崎玲刃とかいう、なんでも屋だ。聞き覚えくらいはあるだろう? まさか学園の耳であるアンタが知らないはずもない」
そこに最早疑いは持たず、はっきりした断定口調でそう告げる。
相変わらず、笑みを湛えたままで。
「別にそいつに何をするってわけじゃあない。そいつが俺の事を嗅ぎまわっているのなら……アンタの口から俺の情報を与えてもいいってだけの話だ。いつまでもお目当ての情報に辿りつけないってんじゃあ……かわいそうだからな」
そういうと、2人の伝票を掻っ攫って立ち上がる。
「俺の話はそれで終わりだ。それじゃあお二人とも――良い歓談を。また会おう」
そしてそのまま、まとめて会計をすませて出て行ってしまった。

ご案内:「カフェテラス「橘」」から『室長補佐代理』さんが去りました。
志葉恭介 > 【ぶふっ、と今度こそコーヒーを吹き出し、新聞を汚した。この間常世公園で出会った同業者の名前が、真逆此処から出てくるとは思わなかったが故に】

ごっほ、げほ……

麻美子 > 「今時携帯も使えないなんて、
 相変わらず時代遅れなやつッスねー。
 せめてガラパゴスッスよ。」

(苦笑すると、わかったッスよ、と返事をした。)

麻美子 > 「玲刃サンッスか」
(バツが悪そうに頬を掻いた、
 情報を渡してもいいと承諾を得たとは言え、
 親友の恋路を邪魔するわけにもいくまい。)

「……ま、玲刃サン本人から聞かれたら教えておくッス」

(伝票を掻っ攫って立ち上がるのを見れば、へらっと笑い)

「ご馳走様ッス」

(とだけ声をかけて手を振った)

『……正直ニ度と会いたくないッス』

麻美子 > (噴出した志葉の様子を見て、
 知り合いだったのかなと考えつつも)

「……そんなに苦かったんスか?」

(とだけ声をかけ、ふーーーーっと安堵の息を吐いて、
 再び最初のように机にぐったりと倒れこんだ)

「あ゛ーーーーー!!!もう、なんなんスかーーーーー!!!!」

麻美子 > (ようやく気が抜けたのか、ぐったりとしたまま
 志葉に声をかける。)

「歓談どうぞーとか言われてたッスけど、
 どうするッスか?歓談するッスか?」

志葉恭介 > ……何故お前達はあんな複雑な機械を使いこなせるんだ……若さか?
いや、でも橿原は同い年だしな……

【ぶつぶつと愚痴っぽい物言いをしつつ、改めて倒れこんで叫ぶ麻美子に皮肉気な笑みを向け】

な? 安心出来ないだろう?

【己を完全に棚に上げた物言いであった】

此の流れで歓談も無かろうよ……そう言えば、白崎ってやつも何だか公安がどうのと言っていたなぁ。
やれやれ。皆どうしてこう、面倒事に頭を突っ込みたがるものなのかねぇ?

麻美子 > 『虚勢はるのめっちゃ疲れたッス……。
 正直めっちゃ怖かったッス……。
 死ぬかと、死ぬかと思ったッスーーー……!!!』

(ぐったりとしたまま、
 そんな事を考えて足をばたばたとさせる。
 つけこまれないようにと頑張ってはいたが、
 緊張の糸が切れればこのザマである。)

麻美子 > (そのままの姿勢のまま、顔だけ志葉に向け)

「志葉サンが老けてるんスよ、
 今時ネットも使えないんじゃー、
 探偵業なんて成り立たないッスよ?」
(苦笑気味にそう言った)

「……全然安心できないッス。マジ簡便ッス。」

(あははと苦笑して)
「それもそうッスね。
 ……あと、麻美子も面倒事はゴメンッスよ、
 少なくとも当事者にはなりたくないッス。
 あと、出来ればもっとハッピーな面倒事を聞きたいッスね。」

志葉恭介 > ……老けてない。

【それなりにショックだったのか、眼鏡を光らせて答えるその顔は背けられていて】

とは言え、そうも言っていられないよな。
面倒を後回しにしてさらに面倒を背負い込むのは性に合わない。業腹だけど、あの先輩の思惑に乗るのが恐らく賢い選択肢という物なんだろうね。
……本当に、業腹だけど。

【目の前の少女について知っている事は多いとは言えない。が、評判とそして実際に話した感触は、愚痴こそ吐いても協力自体はやぶさかではないと思える何かを彼女が持っていると感じさせられる】

それじゃ、俺もそろそろお暇させて貰おう。
格好良かったよ、さっきの。虚勢であってもね。

【ばさりと羽織った外套をはためかせ、探偵もまたカフェを後にする】

ご案内:「カフェテラス「橘」」から志葉恭介さんが去りました。
麻美子 > 「老けてるッスよー」
(ケラケラと笑いながらそう言う。
 若干緊張もほぐれて来たらしい。)

「そうッスね、正直胡散臭いにもほどがあるッスけど、
 ほっといてどうこうなる問題じゃないッス。
 頼りにしてるッスよ。探偵サン。」
(ひらひらと手を振る、あまり元気の無い仕草だが、
 どうやら頼りにしているのは本当らしい。)

「……あ、麻美子も帰るッス!!」
(慌てて立ち上がると荷物を纏め、一緒にカフェテラスを出て行った。)

ご案内:「カフェテラス「橘」」から麻美子さんが去りました。
ご案内:「カフェテラス「橘」」に蓋盛 椎月さんが現れました。
蓋盛 椎月 > (夕暮れ時のカフェテラス……
 特徴的な蜥蜴のヘアピンに白衣姿の女性が
 席にノートPCを置いて、何やら作業している)
(インターネットブラウザと文書作成ソフトを立ち上げたまま、
 大して作業も進んでいない様子。
 ぼんやりとカフェラテを啜る……)

蓋盛 椎月 > 違法薬物、ねえ……。

(きっかけは、保健室に来た生徒が口にした噂。
 なんでも、最近、生徒の間であるクスリが流行っているらしい)

(とはいっても、それについてはさして驚くべき事態に値しない。
 治安のよくない土地では、そういったモノが流行るのは必定なのだ。
 そして常世学園は、けして治安のいい場所とは言えない。)

蓋盛 椎月 > (しかしまあ、そのクスリが人をダメにするどころか
 “異能を暴走させる”などと言うのでは、少し話が違う……。)

(マイペースな蓋盛は浮世の出来事に疎い。
 何か得られるものはないかと思い、学内インターネットを
 検索していた……)

(そのうちのある書き込みに目が止まる。)

お、なになに……“違法薬物への注意喚起”?
これのことかな~?

蓋盛 椎月 > “現在、危険な違法薬物が出回って……”
“異能を暴走させてしまうという危険な薬物……”

あー、それが噂の。真実味増してきたね。
書き込んだのは……匿名さんか。
もっと裏付けられるものはないかなー。

(他にもなにか情報はないかと、別のタブで検索をしてみる。
 ひと通り巡回して、例の書き込みに何か情報が加筆されてないかと、何気なくリロードボタンを押した)

蓋盛 椎月 > ……あ?
(思わず顔をしかめる。
 すでにその書き込みを閲覧することはできず……
 代わりにあるのは“サーバーエラーのお知らせ”の旨)

(カチ、カチと無線マウスを叩くも……
 そのページはそのまま動くことはない。)

おいおい……。(思わず苦笑い。)

蓋盛 椎月 > ローカルに保存しときゃよかったかな。
いや……意味ないか。

(実際の所、その書き込みは情報提供を求めるだけのもので、
 彼女の知っている噂以上の情報はなかった。
 重要なのは……それが何者かの手によって
 “なかったことにされた”ということのほう。)

つまり……この噂は真、ってことだね。

蓋盛 椎月 > (そして……これをなかったことにしたがっているのは、
 ネットに干渉できる程度の権力を持っている存在、ということ)

……アカンわこれ。触っちゃいけないやつだね。

蓋盛 椎月 > (文書作成ファイルをアクティブにし、
 彼女が手慰みに不定期発行している
 『フタモリ先生の健康だより』の文書テンプレートを呼び出す)

(カタカタと文字を打ち込む……
 やがて、『ドラッグダメ! 絶対!』といった見出しの
 まさしく毒にも薬にもならない、普遍的な注意喚起の文章が埋め込まれる。
 あとは旬の栄養があって美味しい食べ物とか、
 ちょっとした健康へのアドバイスとか、
 そういったいつも通りのコラム。
 あとはフリー素材のイラストを適当に散りばめて、はい完成。)

蓋盛 椎月 > (作業が一段落して、すっかりぬるくなったカフェオレを飲み下す。)

っあ~、仕事したわ~。
あとはどっかで適当に印刷機借りればオッケー、っと。

……なんかつまらん紙面になっちゃったなー。
本当だったらもうちょっと実のあることを書いてやるつもりだったんだけど。
(あまり出来には満足していないらしく、不平そうな顔)

蓋盛 椎月 > (しかしやがてその表情も、いつものヘラヘラ笑いに変わる。
 ノートPCを閉じる。フタには火蜥蜴のシール)

……ま、興味本位で首突っ込むわけにもね。
あたしゃ一介の養護教諭だしい~。

(かつての自分は、なにかこういった巨大な存在に対して
 激しい怒りを燃やしていた、
 そんな気もする……)

(けれど、もしそうだったとしても……
 すべて、“忘れて”しまった)

蓋盛 椎月 > ……次の暇つぶしでも、考えよっと。

(ノートPCを抱え、席を立つ。
 勘定を済ませ、カフェを後にした……)

ご案内:「カフェテラス「橘」」から蓋盛 椎月さんが去りました。
ご案内:「カフェテラス「橘」」に麻美子さんが現れました。
麻美子 > (騒動のあと、のんびりとカフェテラスにやって来た。
 指名手配されてはいるが、翌日に出頭すると言った以上、
 公安も無理矢理捕まえに来たりはしないだろう、多分。)

「さて、報告どうするッスかねー……。」

(ケーキは先ほど食べたので、
 紅茶だけ頼んでタブレットを開いた。)

麻美子 > (『もしかしたら』と淡い期待を込めてタブレットを開く。
 が、残念ながらその期待は裏切られた。

 画面には
 「広報部、未見不麻美子
 『個人に加担するような行動を取った』ペナルティとして罰金を科す。」
 という文字が表示されている。)

『やっぱりばれてたッスね。常世学園恐るべし。
 ……いや、あれだけ派手に暴れれば当たり前ッスかね。』

麻美子 > (タブレットを操作して罰金を支払う。
 『また、自体の収拾は自己責任として行う事。』
 という無責任極まりない文章を読むと、
 タブレットの電源を落とした。)

「やっちまったッスねー。」

(組織どころか、個人に肩入れするなんて、
 記者としては言語道断である。
 この罰金は、自分への戒めとしてしっかりと受け取っておこう。)

麻美子 > (紅茶にミルクと砂糖を入れて掻き混ぜつつ、
 足をぱたぱたと動かした。)

「それにしても、明日までは指名手配犯ッスか、
 なんていうかこう、わくわく………。
 ………は、しないッスね!!まじ簡便ッス!!
 平穏な麻美子の日常は公安の手で粉々粉砕ッス!!!」

麻美子 > 「あ゛ーーーー。」
(ぐったりと机に倒れこむと、
 ヒキガエルのような声を出した。)

「というか、そもそも、あの女
 いつまでのさばってるッスか。
 風紀委員会ちょっと無能すぎじゃないッスか?」

(机の上の鯉になる。
 びったんびったんと机を両手で叩いた。
 バンバンという程ではないので、音はそこまで大きくでない。)

ご案内:「カフェテラス「橘」」にカエラムさんが現れました。
麻美子 > (しばらく机を叩くと、
 むくりと起き上がって紅茶を一口飲んだ。)

「……ミルクティーのが美味しいッスね。」

カエラム > (なんだ……あれ…) (知らないわよ…! 風紀委員呼ぶ?)
外から、人びとがざわめく声が聞こえてくる。


「……」

その原因は、カフェテラスの前に佇む顔を隠した巨体だった。
カエラムは直立不動のまま、カフェの周囲を警戒している。

麻美子 > (どよめく人の声に振り向けば、
 見覚えのある巨体が突っ立っていた。)

「……あいつ、何やってるッスか。」

(呆れ顔で会計を済ませると、カフェテラスを出る。)

「カエラム、そこで何をしてるッスか?」

ご案内:「カフェテラス「橘」」にミウさんが現れました。
ミウ > (一人の少女が入店してくる)
(そして、そこに2m半程の巨体を発見する)
あなたはさっきの人ね……。
(前にも会っているが、あの処刑場の死体だとはまだ気づききってはいない)
(その時、『カエラム』と呼ぶ麻美子ちゃんの姿も確認する)
二人とも、さっきはお疲れ様ね……。
(そう、苦笑してみせる)

カエラム > 「―――ねんそうれず、ばってん。」

どうやら安全を確保しているつもりのようだ。
そのせいで余計に目立っていることには薄々気がついていたので、どうしようかと思っていたところだ。

麻美子 > (少女にすれ違いざまに耳打ちする。)
「創世神サマ、創世神サマは今、指名手配犯ッス。
 で、麻美子も手配犯ッス、一緒に居ると目立つッスよ。」

(『お疲れ様ッス』と最後に付け足し、そのまますれ違って外に出て行き、カエラムの前に立つ。)

麻美子 > 「カエラム、変な言葉は覚えなくていいッス。」

(苦笑しつつ、そう返す。)

「あと、ここにカエラムが居るとかえって目立つッス。
 というか、現に目立ってるッス。」

(周囲には呼んで来られたのか、
 風紀委員を含めた人だかりが出来つつある。)

「創世神サマもいるッスから、ここに居るとまずいッス。
 創世神サマが風紀委員に捕まっちゃうッス。
 捕まらなくても、めんどくさい事には絶対なるッス。」

(カエラムの手を握ると、
 とりあえずこの場から離れようと引っ張った。)

カエラム > 店に入っていく少女に会釈すると再び警戒態勢を取り、
それから麻美子に突っ込まれるのだった。

ミウ > そ、そうね……。
(特にわたしは、特一級異能犯罪者テロリスト。躍起になって捕まえにくる事だろう)
分かったわ。

(わたしは、転移でその場を後にする)

ご案内:「カフェテラス「橘」」からミウさんが去りました。
カエラム > 「いらない、りかい。」

色々な人物とのコミュニケーションを経て、
少しずつボキャブラリーが増えていってるようだ。

麻美子の言葉を聞いてすぐに頷くと、
カエラムは手を引かれるまま、麻美子について行くのだった。

麻美子 > (ミウを見送ると、安堵の息を吐いた)
『早いとこあの公安のレズ女の悪行を暴かないと、
 創世神様には不便をかけちゃうッスね。
 風紀委員に頼るわけにも行かないっていうのが困った所ッス。』

(などと思考を廻らせる。
 もはや、傍観者を気取ってる場合ではないような気がする。
 信用できる人間を集めて、早急に………)

『また罰金が増えるッスねー……。』

(そう考えて、苦笑した。
 下手すると広報部から除名される可能性もある。)

麻美子 > 「そ、いらないッス。」

(こくりと頷くと、
 手を引いてカフェテラスから離れて行った。)

ご案内:「カフェテラス「橘」」から麻美子さんが去りました。
ご案内:「カフェテラス「橘」」からカエラムさんが去りました。
ご案内:「カフェテラス「橘」」に焔誼玖杜さんが現れました。
ご案内:「カフェテラス「橘」」から焔誼玖杜さんが去りました。
ご案内:「カフェテラス「橘」」に麻美子さんが現れました。
麻美子 > (公安委員会に出頭し、聴取を済ませるとカフェテラスにやって来た)

「ちょっと拍子抜けッスねー。」

(あの女に何かされると思っていたが、
 実際にはそんな事は無く、事情聴取と指紋採取、
 写真撮影、虚偽の証言をしないという証文へのサイン
 ……と、ようするに普通に取調べられただけだ。)

「この程度なら、広報側で掴んだ情報の参考にって
 呼び出されたーって程度ッス。」

(やや動きにくくはなるかもしれないが、特に問題は無さそうだ。)

麻美子 > (出頭をすませた以上、重要参考人としての役割は終わった
 晴れて自由の身となったわけだ。)

「んー、ま、拍子抜けッスけど、
 そっちのほうが私的にはありがたい限りッスね。」

(ケーキと紅茶を頼むと、いつものように席についた。)

麻美子 > 『でもこの一件で創世神サマは正式にテロリストとして宣戦布告。
 玲刃サン、綾瀬サンは指名手配ッスか。』

(かっこつけて突っ込んだものの、
 結局本当に意味では助けられてはいない。)

『柄に合わないことはするなーってことッスね。
 こういうのは正義の味方とかそういうのに任せるッスよ。』

「悔しいッスねー……。」

(机にぐったりと倒れこむと、そう呟いた。
 場合によってはあの女に全力で譲歩してでも
 3人の自由は確保するつもりだったが、
 そうも行かなかった以上、自分に出来ることはもう何も無い。)

麻美子 > 「あ"ーーーー!!!!!!」

(足をばたばたと動かす。
 そろそろお馴染みになって来ているのか、
 店員の目は暖かいものにかわりつつあった。)

麻美子 > 『風紀委員、公安委員はもうダメッスね。
 ここまで来たら、どちらにも属さない第三の執行機関でもないとダメッス。……控えめに言ってテロリストッスけど』

(そんな事を考えつつ、
 足をばたばた動かしながらメモ帳にペンをかつかつと当てる
 別に書くことはないのだが。)

「歯がゆいものッスね、力なき正義は無力ッス……。」

ご案内:「カフェテラス「橘」」に和泉 兼次さんが現れました。
和泉 兼次 > 「……にぎやかだね。」
背後から唐突に声がかける。

ハードカバーを片手にした夏服の姿。
ちょっと苦笑寄りの、優しげな笑みを浮かべている。
今しがた入店してきたばかり、という風情。

麻美子 > 「んー?」
(声をかけられたのに気がついて顔をあげる。)

(顔を確認すると、特に面倒事では無さそうな事に安堵の息を漏らし)
「成績優秀者で見たことある人ッスね、確か和泉サンッスか、
 相席ッスか?相席ッスよね!!!―――もちろんいいッスよ!!!」

(カフェテラスはまだすいているにも関わらずそう言うと、向かいの席を叩いた。)

和泉 兼次 > 「…よく知ってるなぁ。新聞部とか?」
おっと、と少し驚いた表情も見せたが、
柔和な笑みにまた戻る。

「…じゃあ、お言葉に甘えようかな。」
そう言って向かいの椅子を引く。
カフェオレを一つと注文をしてから、座る。
「そっちは知ってて悪いけど、名前聞いてもいいかな?」

麻美子 > 「まぁ、そんな所ッスー。」
(ケラケラと笑うと、手をひらひらと動かした)

「麻美子ッス、よろしくッスー。」
(にっこりと笑ってそう名乗りつつ、 
 自分もミルクティーのおかわりを頼んだ)

和泉 兼次 > 「そうかぁ。よろしく頼むよ。」
素直に受け取ったようだ。

「麻美子さん、か。下の名前で呼んでいいのかな?」
最初は苗字から、と思っている様子。
読むつもりだったであろう、ハードカバーをテーブルの上に置いた。
ファンタジックな表紙が描かれている。

麻美子 > 「よろしくッス、あ、下の名前でいいッスよ!
 苗字はちょっと珍しいッスから、少しコンプレックスがあるッス!!」
(そう言ってケラケラと笑う、特別すごく気にしているわけではないらしい)

(向かいの席に座った和泉をじーっと見つめると)
「成績優秀に容姿端麗、
 落ち着いた雰囲気で素敵な人ッスねー。
 きっとめっちゃモテるッスね!!!」

(そう言ってケラケラと笑いつつ、本に視線を移す)

「ファンタジー小説か何かッスか?」

ご案内:「カフェテラス「橘」」にメアさんが現れました。
和泉 兼次 > 「勉強は真面目にやってるけれど、
容姿端麗はいい過ぎじゃないかなぁ。」
でも、学校の平均レベルが高いのは認める。
「残念だけど、そんなにはモテないよ。」

「あぁ。タイトルは有名みたいだし、転校してから少し暇が増えちゃってね。
…薦められたっていうのもあるけれど。」
表紙をよく見せる。
書店のオススメや、新聞などでも見たことのあるタイトルかもしれない。

メア > サンド、イッチ....(ゆっくりと席に座り、店員にサンドイッチを注文する。遅めの昼食をとるためだろう)
麻美子 > 「いやー、雰囲気イケメンってやつッスよ。
 麻美子は結構タイプッス。」
(にへらーっと笑い、顔を覗き込む)

「結構モテそうなんスけどねー、
 あれッスよ、高嶺の花すぎて話しかけにくいんスよ。」

(表紙を見るとにぱっと笑って)
「あ、それ知ってるッス、最近の流行ッスよねー。
 今度映画にもなるみたいッスよ!!
 麻美子絶対見に行くッス!!!」

メア > (卵のサンドイッチをあむあむと食べていく。食べるスピードがかなり遅いうえに
一口一口が小さく更に時間がかかっている...)

ぅ....(ちらりと話し声のする方を見て昨日の女子生徒を見かけると静かに、けれど急いで食べすすめる。)

和泉 兼次 > 「…さすがにそこまで言われると照れるな。」
素直に白状する。
顔を覗き込まれると、照れてちょっと視線を逸らした。
「高嶺の花かはともかく、普通にしてるつもりなんだけどなぁ。」

「そうなのかい?…そういえばそんな話題も聞いた気がするなぁ。」
映画か。と呟いた。
見に行くのもいいかもしれないなぁ、と考えてそうな表情。
ちら、と新しい来客にもちょっとだけ視線を向けた。

メア > (黒い服の少女は急いでサンドイッチを食べているように見える...が、本人は急いでいるつもりでも
それでやっと普通の人が食べるスピードに追いつけるかというスピードだ。
時たま二人の方をちらりと見ている。)

麻美子 > 「謙虚ッスねー!!
 もうちょっと自分に自信を持つッスよ!!
 ま、そういう態度がいいのかもしれないッスけどね。」
(けらけらと笑うと覗き込むのをやめた。)

「そうッスよ、何なら一緒に見に行くッスか?」
(ケラケラと笑うと、冗談めかしてそんな事をいいつつ)

(視線に気がついたのか、少女のほうに視線を向け)
「あー、メアちゃんじゃないッスか、
 気になるならこっちに来て一緒にご飯にするッスよー。」

(けらけらと笑うと手招きする)
「あ、いいッスよね、和泉サン。」

メア > っ!(自分の名前を呼ばれるとビクリと震える。)

...怒って、ない..?(小さく震えながら麻美子の方を向く、
昨日の一件で彼女に敵対する様な行動をとった
自分は嫌われてると思ってる様だ)

和泉 兼次 > 「自信があれば、もうちょっと気楽になりそうなんだけどね。
…君の方こそお洒落してるし、モテるんじゃないのかい?」
何か琴線に触れたのか、ちょっと寂しそうに笑った。
なかなかうまくはいかないよといいながら、矛先を目の前の女子に向けた。

「それはちょっとしたデートになっちゃいそうだな。」
まだ恥ずかしいのか、ちょっと苦笑している。

「いいよ。彼女の方も気になっているみたいだし。」
特に考えずにOKを出す。

麻美子 > 「過ぎた事は気にしない主義ッス、
 それに、悪い子ではないっぽいッスからね。」
(けらけらと笑うと手招きする)

メア > ...ぅん...(手招きされればサンドイッチの
乗ったお皿を持って二人の方へ近づき)

ん..(机の上に置き、隣に腰掛ける)

麻美子 > 「自信ってのは自分からつけるものッスよ!!
 麻美子がお洒落してるのは、これだけ頑張ったんだから、
 っていうのを理由にしたいからッスから!!
 和泉サンも勉強頑張ってるッスから、もっと胸を張るッス」
(笑いながら軽い感じでそう言う。
 実際、和泉のような人間の事は嫌いではない。
 異能ばっかりでなく、それ以外の事も頑張っている人間は
 それだけで麻美子にとっては凄い人だった)

「あと、麻美子はあんまりモテないッスね」
(苦笑気味に頬を掻いた、彼氏は一度も出来た事はない。
 仲良くなる男子は多いのだが。)

「ははは、そうッスね、
 ちょっとしたデートになるかもしれないッス。
 ま、和泉サンに彼女が出来た時の練習と思うッスよー!」

(OKを出されればこくんと頷き)
「ありがとうッス」

麻美子 > 「お膝の上に座るッスか?」
(ケラケラと笑いながら、
 冗談交じりに隣の少女に声をかける)

メア > ん..いい...(膝の上と言われればフルフルと首を左右に振る)

椅子に、座る...(そう言ってまたサンドイッチを齧る。
焦る必要がなくなって安心したのか、先程までより
食べるスピードが下がっている)

麻美子 > 「あ、やっぱりダメッスか」
(ケラケラと笑い、その様子を眺めた)

和泉 兼次 > 「俺、和泉 兼次。いずみでもけんじでもどっちでもいいよ。」
気弱そうな姿に、小さく笑いかける。
君は? とやってきた少女に問いかけた。

「はは、そうだね。その通りだ。」
明るい年頃の女の子に見えたけれど、中身は結構大人だなぁ、と。
感心している様子が伺える。
「…善処してみるよ。悪い癖なのは、自覚あるしね。」

「そうなのかい? 社交的で、人気ありそうなのにな。」
不思議そうだ。
「か、彼女か。考えたこともなかったな。」
練習ってそういうものだろうか、と少し首を傾げた。

メア > 私は...メア..(食べるのを止め、答える。
見た目からも子供にしか見えず、
制服ではない黒い服と長い黒髪が特徴的だ。)

麻美子 > 「この麻美子が保障してやるッスから、
 善処するだけじゃなくてばっちり自信持つッスよー!!」
(ケラケラと笑い、手をひらひらと動かした)

「社交的すぎるとモテないんスよ、
 軽そうとか思われてるんじゃないッスかね?」
(苦笑気味に頬を掻いた)

「この学園にいる男の人はなんか大体そんな感じッスね、
 もう少しこう、薔薇色の青春を楽しんでもいいと思うんスけどねー。」

和泉 兼次 > 「メアちゃんか。」
よろしく、と笑みを浮かべた。

「気長に見てくれると助かるよ。」
そう簡単にいけば苦労はないのだろうなぁ、と苦笑する。
「軽そう…なるほどね。俺はそうは思わないけどなぁ。
意外に、一途だったりするんじゃないのかい?」
普通な様子で、さらっと答えた。

「薔薇色か。上手いこと言うね。
…でも男子高校生ってこんなもんじゃないかな。照れとかやっぱ隠したいしさ。」

メア > せい、しゅん...(二人の会話を聞きながら小さくつぶやく、
意味は知っているが自分にはそんな機会が訪れるのか。
と考えながら..)

うん、よろしく...和泉..(笑顔を浮かべようとしたが
上手くいかずに下を向いて答える)

麻美子 > (にっこりと笑って)
「そうッスね、今後を楽しみにしておくッス」

(自信満々になったらそれはそれで別人みたいになりそうではあるな、と思いつつ)

「そうッスねー、もし恋人が出来たら一途だと思うッスよ
 ま、もし出来たらッスけど!!」
(ケラケラと笑い、冗談めかして手を動かした)

(慌てたように手を振り)
「あ、薔薇ってそういう意味じゃないッスよ?
 確かに、そんなものなのかも知れないッスね。
 本とか漫画みたいにはなかなか行かないッス。」

(ちらっと本を見ながらけらけらと笑った)

麻美子 > 「メアちゃんにはちょっと早いッスけど、
 そのうち白馬に乗った王子様が来るッスよ」
(ケラケラと笑いながら、隣の少女に声をかけた)

和泉 兼次 > 「優しい王子様だといいね。」
笑みを浮かべたまま、下を向いた様子を眺めた。

「はは、ならお互い見つかることを祈ってようか。」
やっぱりすぐできるんじゃないかな、と思う。
「…それまではお誘いいただけるなら、お互いのデートの練習も一つ、かな?」

「上手くいかないから、物語になるんだろうね。
…でも、それを目指すのも夢があっていいじゃないか、なんてことは思うけれどね。」
現実にできるかどうかは別にして、と表紙を撫でた。

メア > ...ダメ、王子様..は...お姫様、と..幸せに..ならない、と....(お伽噺の結末のような事を言って)

私は、お姫様に...なれ、ない....(少し寂しそうに漏らす)

麻美子 > 「そうッスねー、
 先越されないように頑張るッスよ」
(へらへらと笑いながら言う)

「夢があるから物語になるわけッスからね、
 何しろファンタジーッスから!!」

(にっこりと笑って)
「ま、気軽に仲良くするッスよ!!
 まずは映画ッス!!あ、携帯とか持ってるッスか?」
(連絡先を交換するべく携帯を取り出し)

麻美子 > 「女の子は誰でもお姫様ッスよ!
 それぞれに専用の王子様がいるんス!!」
(隣の少女ににっこりと笑いかけ、頭をぽんぽんと撫でた)

メア > ....ぅん..(頭を撫でられるとまたサンドイッチに口をつける。)

そう、かな...(小さく漏らす。子供らしくない答えを答えながら)

和泉 兼次 > 「ちゃんと君が幸せになれる相手も見つかるよ。」
ダメじゃないダメじゃない、と笑いかける。

「…あれ?」
競争になってるぞ、と首を傾げる。
楽しそうだし、いいか。とは考えるが。

「こちらこそお手柔らかに頼むよ……これでいいかな。」
普通にスマホを取り出す。
「それにしても、楽しみなんだねー。」
と優しげにその様子を見ている。

麻美子 > 「そうッスよー。」
(にへらーっと笑って、なでなでと頭を撫で続けた)

麻美子 > 「絶対負けないッスからね!!!」
(にししと笑いながら、びしっと指差し)

(スマホを受け取ると、
 電話帳に手早く自分の連絡先を入れる)
「どうもッス!!これで大丈夫ッスよ!!
 いつでも連絡してくるッス!!」

「和泉サンは楽しみじゃないんスか?」

メア > そ、か..(二人が携帯を出すのを見て)

んと...(学校から支給されたデバイスを取り出す。
機種は最新式で流線型のデザインが特徴的だ。)

和泉 兼次 > やっぱり勝ち負けになってるなー、と微笑んでいる。
余裕があるわけじゃないけれど、争う気もない様子。

「あぁ、何かあれば連絡するよ。」
スマホを受け取り、君も交換しておく?とメアに言う。
「楽しみだけど、君みたいに全力で!って感じじゃないかな?」
まだ全部は読んで無いしね、と挟まれた栞を指差す。
「でも、君と見に行くのは楽しそうだな、と思うよ。」
大きなリアクションをしてくれそうだし、と続けた。

メア > うん...(和泉の申し出に応えるようにデバイスを出す。
携帯を近づければ自動的に連絡先が登録されるだろう)

麻美子 > 「メアちゃんも登録しとくッスね!!」
(少し操作すると携帯を近づける
 メアの側と同様の操作だったらしく、
 自動的に、双方の連絡先が登録された。)

和泉 兼次 > 「これでよし、だね。」
几帳面に、登録されたアドレス帳を一度開いて確認している。

麻美子 > 「何か無くても連絡するッスよー!!」
(へらへらと笑って)

「おっと、まだ途中だったッスか、
 ネタバレトークしなくて良かったッス。
 そのあたりだとまだあのあたりッスね。
 ……衝撃のエンディングッスから、覚悟して読むといいッスよ。」
(ケラケラと笑うとそういって脅し)

「和泉サンは御堅いリアクションしそうッスねー。
 どうせなら楽しんでみるッスよ!!」

メア > ん...(二人と登録が完了するとデバイスをしまう。
カリキュラム連絡用以外に初めて登録された連絡先を見て
小さく微笑んだ)

和泉 兼次 > 「…今日の夕食とか?」
まぁ、それはそれで楽しそうだ。
きっと飾られた返信が来るのだろう。

「あぁ、楽しみに読むよ。途中でも結構楽しんでるしね。」
よく覚えているようだ。
楽しみにしているだけあるなぁ、と微笑む。
「これで内心は結構驚いたりするんだけど。」
はは、と後頭部をぽりぽり。

麻美子 > 「そうッスねー、ばっちり写メとって送るッスよ!!
 あ、でも深夜には送るなッスよ!!!
 そういうのは簡便ッス!!!太るッス!!!」

(指でばってんを作りながら答える)

「内心でちゃんと驚いてるならちゃんと言うッスよ!!
 ぎゃーぎゃー騒ぎながら見たほうが楽しいッス!!!」
(けらけらと笑って)

メア > 深夜..ダメ....(食べ物注意、と覚えておく)
麻美子 > (と、そこで彼女の携帯電話が鳴った。
 どうやらどこからか連絡らしい。)

(携帯電話を開くと、連絡先を見て苦笑する)
「申し訳ないッス、どうやら急用みたいッス!!
 麻美子はそろそろ行くッスね!!」

(あわただしく席を立つ)

メア > バイ、バイ...(立ち上がったのを見て別れの挨拶をする。
そしてメア自身もサンドイッチを食べ終え、立ち上がる)

和泉 兼次 > 「夜はおなかがすくよね。」
年頃だからね皆。
なるべく気をつけよう。夜更かししないのが一番ではある。

「君と騒ぐのは楽しそうだけどね。」
ふふ、と笑う。
「あぁ、ありがとう。楽しかったよ。…また。」
席を立った姿に軽く手をあげて。

麻美子 > 「麻美子も楽しかったッスよ!!
 またお話するッス!!」
(手をぶんぶんとふると、電話に出るためなのか、
 会計を済ませて走って外に出て行った。)

ご案内:「カフェテラス「橘」」から麻美子さんが去りました。
メア > ...それじゃ、バイ..バイ、和泉....(デバイスで会計を済ませ、
カフェテラスから立ち去る)

和泉 兼次 > 「あぁ君も。またね。」
手を揚げ、笑顔で見送る。

ご案内:「カフェテラス「橘」」からメアさんが去りました。
和泉 兼次 > さて、と一息つく。
二人が去った後はだいぶ静かになった、感じる。

…カフェオレのお代わりを注文し、テーブルに置いたハードカバーを手に取った。

ご案内:「カフェテラス「橘」」から和泉 兼次さんが去りました。
ご案内:「カフェテラス「橘」」に桐竹 琴乃さんが現れました。
桐竹 琴乃 > 「トーストとオレンジジュース」
値段のそれほど張らない、非常にリーズナブルなオーダー。
「あ、店員割引よろしくー」
此処で働いては居るが今は非番。
そして店員割引もあるので更に安くなる。
当然それほど割引額は高くない、とはいえ貧乏学生には少しでも安くなる、というのは非常にありがたい事なのだ。

ご案内:「カフェテラス「橘」」にウィリーさんが現れました。
桐竹 琴乃 > 焼き立てのトーストとジュースを手に取る。
「さて、何処で食べようかな、と」
トントン、と靴を鳴らす。
「んー。屋根かな」
そう呟き。
トンッと空へと踏み出す。
そのまま、高度を上げ、一歩ずつ高度は上がり、テラスを超え、屋根へと降り立つ。
適当に汚れてない事を確認してそこへ適当に座る。

ウィリー > 客は疎らであった。見知らぬ少女のシンプルなオーダーが耳に入る程度には。

「ドーナツ適当にみっつくらいとエスプレッソ、ダブルで」
見た目の厳つさの割に甘党である。歓楽街では食べられない
学生らしい『お洒落』な食べ物と飲み物を待った。

ご案内:「カフェテラス「橘」」に生ヶ易案子さんが現れました。
生ヶ易案子 > 「やー、今日も一日頑張った頑張った」
職員室に呼び出されて叱られるのを、だ。授業は頑張っていない。
叱られたあとは気分がいい。ひと仕事終えたという感じがする。何か甘いものでも食べよう――とカフェに着いたところで、屋根へと跳ねていく少女の姿が目にとまる。
「おおう」かっこういいなあ、ああいうの。

ウィリー > 「おおすげえ…スカート穿いてねえのが残念だな」
器用なものだと思う。異能がああいう普段使いに向いていれば、少しは使い道もあるのだろう。

なんとなく、興味が沸いた。屋根の上の少女に。

「おーい、そこの人ー。そこからの景色はどんなもんだい?」

桐竹 琴乃 > 「さーて……お?」
トーストを口に運ぼうとし、こちらに声を掛けるウィリーを見る。
「まずまずかなー。テラスよりはマシな程度ー」
など軽口を叩き、トーストを齧る。
そして視線を一つ感じれば他も感じる事がある。
「ん?」
今まさにこちらに視線を向けていた(ような気がした)生ヶ易の方もちら、と見る。

生ヶ易案子 > 目が合うと、ぱっと笑う。電車やバスでやたら目が合うタイプの赤ん坊を思い起こさせるような無邪気な笑みだった。
「飛べるのいいなあ! 授業抜けるのとかラクそう!」
……厳密に言えば、飛ぶ、というのとは少し違いそうだが。
親しげに語りかけるものの、あいにく彼女の隣に座れるような手段は持ち合わせがない。もう一人の少年と同じくテラスに座って、適当にケーキとカフェオレと注文したり。

生ヶ易案子 > 目が合うと、ぱっと笑う。電車やバスでやたら目が合うタイプの赤ん坊を思い起こさせるような無邪気な笑みだった。
「飛べるのいいなあ! 授業抜けるのとかラクそう!」
……厳密に言えば、飛ぶ、というのとは少し違いそうだが。
親しげに語りかけるものの、あいにく彼女の隣に座れるような手段は持ち合わせがない。もう一人の少年と同じくテラスに座って、適当にケーキとカフェオレと注文したり。

桐竹 琴乃 > 「よ、っと」
トン、トン、と空を蹴り降る。
空での景色は何時でも見れるのだ。
「いい所に気が付いた。そう、授業を抜けるのはとても便利」
と軽く得意げな顔をした後に。
「ただ使いすぎてマークされてしまい、先にクギを刺されちゃうから余り使いすぎるのも考え物なワケですよ」
相当にダメな発言であった。

ウィリー > 「そーいう手口はこそこそ使ってこそだな、便利だからって頼りすぎりゃドツボ」
わざわざ降りてきた少女に向けて、からからと笑う。
笑ってから、唐突に自己紹介。

「俺はウィリーってんだ。ところでドーナツ食う? お二人さん」

生ヶ易案子 > 気がつくに決まっている。自分だってもし空が飛べたら、いの一番の授業中の窓からダイブするもの。
少女が降りてきたのを見て、嬉しそうにカフェテーブルの端に寄って近くを開ける。
「わかる、わかるよお。特に異能のことバレちゃってるといろいろ言われて大変だよね、でも……」
胸を叩いて、
「それでもずっとやってると、先生もわりと諦めてくれるよ!」
絶対に参考にしてはならない類の経験論だった。

ご案内:「カフェテラス「橘」」に渡辺慧さんが現れました。
渡辺慧 > ふらり、と。一人の少年がカフェテラスに入ってくる。
随分眠そうにしながら。

話している三人に少しだけ目を向け、今日は多いナー、と呟き、カウンター席へ座る。マスター、アメリカンちょーだい、と注文しながら。

桐竹 琴乃 > 「私は桐竹琴乃。名前でも名字でもお好きに。オゴリならゴチになりまーす」
にこりと笑いながらの即答である。
カロリーの接種というのは非常に重要で、カロリー、だの体重だの些末な事である。
事である。

生ヶ易案子 > ドーナツ、という言葉にばっと振り向いて。
「いいの? いやでも、おごらせちゃうのはちょっと悪いかなあ」
と、勉学についての態度とは打って変わった殊勝ぶりである。
「あんずさんだよ。よろしく」
形式ばっては名乗らない、それで十分だ、というつもりらしい。

渡辺慧 > ぴくり、とオゴリ、という言葉に耳を動かす。

特に話の文脈が分かっているわけではないし、お金に困っているわけではないが…………オゴリ、というものは、一際、食べ物をおいしくさせる魔法なのである。

思わず、いいなぁオゴリ、と呟きながら、アメリカンコーヒーを一口。

桐竹 琴乃 > 「わかるよ。とてもわかる」
うんうん、と頷き。
「何人かは諦めてくれたけど何人かは執拗にクギをさすようになってくるね」
真顔で言う。
「そこまでされると逆に狙いたくなる……お?」
入ってくる慧をちらりと見た。

ウィリー > 「諦めさせるくらい粘り強く使うのは逆にすげえよ…」
あきれを通り越して感心してしまう。どうなんだろうそれは。

「おう琴乃ちゃんか、よろしく。それじゃこのフレンチクルーラーみたいなやつ
 で、あんずちゃんにはこの…チョコとチョコスプレーがすげーかかってるすげー濃そうなやつ」
態度は初対面とは思えないほど馴れ馴れしいが、
それを補って余りある人懐こい笑顔が印象に残るだろう。

ご案内:「カフェテラス「橘」」に霜月 零さんが現れました。
霜月 零 > 「あー、いでぇ…」

こきこき、と首を鳴らしながら、太刀一本と小太刀二本を持った青年が現れた

生ヶ易案子 > 共感の言葉にうんうんと頷き、呆れを通り越した感心に胸を張りながら。
「うーん。悪いね」と言ってドーナツを受け取る。受け取ればもう笑顔になって、「お、チョコいっぱいのやつだ。かわいい!」などとほざく。
こういう時の女子の「かわいい」の使用法に突っ込んだらモテなくなるのだ。

渡辺慧 > 千客万来、かね。と呟き、入ってきた客人を横目で見る。

「……あんまり、長居できなさそうだな」
など小声で嘯きながらも、興味津々にそのカフェ内の会話を聞きながら、コーヒータイムとするのだ。

霜月 零 > 少し離れた席に腰かけて、コーヒーを注文する。

「……この喧噪もまたオツ、って感じなのかねえ」

ウィリー > オリエントの侍を髣髴とさせる大小が、目の端に映る。
ああいうものは目をひくものだ、特に「男の子」の場合。

「かわいいよなー、んでんまい。ドーナツ考えた人はすげーや」
カロリーに関してはフォローのしようもないのだが、あえて触れまい。
その代わり振り返って、椅子越しに知己を増やしてみようと試みる。

「そこのおにーさんもドーナツどうよ? そうそう、聞き耳立ててるパーカーの人」

桐竹 琴乃 > 「わーいあざーす!」
こちらも初対面から大概砕けた口調であり、貰って即、躊躇なく口へと運んで行った。
「んんー……久々の甘味ってカンジで」
甘味と言うのは高いのだ。
……高いのだ。

霜月 零 > 「ん?ドーナツなあ。俺も一緒に食っていいのか?自分で言うのもあれだけど、物騒なもんもってんぜ?」
渡辺慧 > 「……んん?」

そこで初めて自分が呼ばれたことに気付いたのか、ゆっくりとそちらを向き。
「俺? あれあれ、なになに。俺にも奢ってくれんの?」

桐竹 琴乃 > 「って慧じゃん、こっちきたら?」
ドーナツを頬張りながらちょいちょいと手を振る。
それほど親しい、という訳ではないのかも知れない。
サボる奴は大体同じものをサボる。
面倒臭い授業であれば面倒くさい授業であるほど。
つまり、そういう事なのだ。
ある意味戦友である。(同時に並ばされて叱られるという意味では)

渡辺慧 > 「あんれま。なんだ、琴乃いたんだ。こんなとこいていいの? 太るよ」
デリカシーの欠片もなかった。そういう奴なのだ。

――昨日同じようなことを誰かに言いかけて、絞られそうになったのはまた別の話――

ウィリー > 「俺も普段は飴玉くらいだからな…こないだ給料が出てなかったらオゴリなんか絶対しねえ
 異邦人街とかなら違うタイプの甘味もあるけどあれもたけえし」
追加でいくつかドーナツを頼む。騒がしいのは嫌いではなく、
むしろ同世代と仲良くやれるのは大歓迎だった。

桐竹 琴乃 > 「んーでその様子だと、あんずサンも随分とおサボリなされてるようですなー」
わざとふざけたような、変な口調で喋る。
「授業っていうのはどうしてあそこまで面倒くさいんだろうね?」
酷いセリフだった。

生ヶ易案子 > 「おおう、お知り合いか。どうぞどうぞ――」と、机をやや丸く並ぶようにずらす。
「っつってもお招きするのはおごり主かな。あんずさんがどうぞってのはおかしいか」

霜月 零 > 「んー、まあじゃあいっしょに食わせてもらうかな」

テクテクと寄っていく。かちゃかちゃ、と腰の物から音が鳴る。

「どーも、俺は霜月零(しもつき れい)ってんだ。よろしく」

渡辺慧 > 「シシシ」
変わった笑い方。猫のように笑う。

「そりゃ…………なら、懐があったかいうちに、ご相伴にあずからせてもらおうかねぇ」
そう言われると、遠慮なぞなかったかのように素早く。
どーも、と生ヶ易に笑いかけ乍ら座る。
もちろん自らのアメリカンコーヒーは持ってきていた。

桐竹 琴乃 > 「慧クンいいですかー?太るより目の前の甘味ですよ甘味」
ふふんと何故か誇らしげに胸を張る。
「っていうか私ここでバイトしてますしー?居るのは大体何時もいますよってね!」
更に何故か誇らしげに胸を張るのである。

ウィリー > 学生なんだから真面目にやれよ、などと言えるほど模範的な学生でもなく。
曖昧な表情でオサボリチームを眺める――反面教師にすべきか。

「よろしく、零。そしてこれがおごりのドーナツで、あちらにおられるのがサボリのプロたちです」

霜月 零 > 「え、なにここ、サボマイスタの集まりなわけ?」

呆れた顔で口にして

「おごりとは有り難い、御馳走になるとしますか」

腰かけて、コーヒーを飲みつつぱくぱくとドーナツを口にし始めた

渡辺慧 > 「なるほど。これがあのサボるための秘訣……」
何かを納得したかのように、深く頷く。
ある言葉に、ん? という顔をした後。

「え、バイト? ここで? ……俺もよく来るんだけど。じゃあ今度からサービス期待できるって奴ね」

あとそこのおごり主さん、と、びしりと指を指し。

「俺はさぼっているわけではない! なぜか授業より楽しいことを優先しようとしたらサボリという事になってしまっているだけだ! よろしく!」
本気か否か……判断できるとしたらその目元が笑っていることぐらいだろう。

生ヶ易案子 > 「おう! 課題をサボりたいときはいつでもあんずさんに声をかけるとよい」
プロとのご紹介にあずかって、誇らしげに大仰なポーズを取る。
「あんずさんは、頑張らないことと、頑張ってる子を助けることが生きがいでねー。……ま、さっき言った通り、先生にはすぐバレるから気をつけてくれ」
わりと致命的な欠陥だった。
が、その欠陥を克服しうる能力を持つ「利用者」がこの島に多いのも事実ではある。

桐竹 琴乃 > 「よろしく霜月、私は桐竹琴乃ね。あ、後私はぺーぺーですので」
すっとバスガイドのようにあちらにありますのが、と言わんばかりに。
「こちらがサボりマイスターの慧さんとあんずさんです」

霜月 零 > 「要するにサボりじゃねーか、それ…」

呆れた、と言う表情を隠しもせずに慧をじとー、っと見て

「俺はサボマイスタにはならねーぞ、そこそこに真面目にがモットーだ」

ウィリー > 「俺もそこそこに真面目がモットーだぜ、女の子との付き合い方の話だけど」
不真面目極まりない。

渡辺慧 > 「いやちげーし。昨日とか気分がよくて公園のベンチで寝てたら気づいたら朝10時ぐらいになってたけど、どちらかというとベンチが俺を離さないのが悪いわけで。相思相愛って奴?」

とぼけた顔で、適当なことを話している。アメリカンをぐびり、と唇を潤すように飲むと。

「そういえば琴乃からも言われたけど。
渡辺慧、ね。よろしく」

霜月 零 > 「やべぇ、思ったより魔境くせぇぞここ」

軽く溜息をついて

「なんでベンチに責任転嫁してんだよ…それ言ったら世の学生の8割は、布団に責任転嫁してサボれるぜ?」

渡辺慧 > 「サボリに貴賤はない……」
いいことを言ったような顔で、あ、いただくね? とウィリーに顔を向けて、ドーナッツにかぶりついた。

霜月 零 > 「おう、間違いなく貴賤はないな、賤しかねーもんよ」

やはり呆れた顔を隠しもせず、ドーナツをもさもさ。

桐竹 琴乃 > 「え、課題もサボれるの」
キラーンという効果音が聞こえそうな表情である。
「今度お願いしよっかなー」
と言いつつ。
「うむ。上手い事言うね霜月!でもこうサボり道っていうのは果てしなくてね……いくらサボっても満たされないと言うか……」
完全にダメである。

霜月 零 > 「極限まで怠惰なだけじゃねーか…」

はあ、と溜息をついて。

「つーか、サボって何すんだ?やっぱ歓楽区にでも繰り出したりすんの?それともこういう所でのんびりか?」

ウィリー > 「…まあ、みんな言うほど本気でサボっちゃいねえだろ」
異能の使いみちとか、魔術だとか。個々に何かしら目的がある…はずだ。

そういえば、と。
「琴乃ちゃんのさっきのアレ、あれは異能か?」
空を蹴り駆ける颯爽とした姿、羨ましい限りであったが・・・

桐竹 琴乃 > 「たまーには行くけど歓楽街行ってもねー。お金はまあうん、無いし?」
んーと指を口に当てる。
「大体適当なトコで寝てるかなー私は。夜バイトあるから体力温存的なまあそりゃ他も色々あるけど」
悲しいながら口から出たのは現実的な理由であった。

生ヶ易案子 > 「てゆーか、課題専門だね。あんずさんは、教室から逃げたりするのは得意じゃないんだよ」
だからもとから出席しない。スマートな解決法だった。
「たとえばねー、漢字の書き取りの宿題が出たとする。と――」
鞄からがさごそと大学ノートを取り出して、みんなに対してめくってみせる。白紙だ。
「こうなる」
ノータイムでもう一度めくってみせる。そこには、一面の文字が敷き詰められている。
『あんずあんずあんずあんず――』と。「あ、漢字じゃないやこれ」

渡辺慧 > 「ノブレスサボリージュ……」
特に意味もなく一人で呟いている。

渡辺慧 > 「平仮名だ」
ひらがなだった

霜月 零 > 「世知辛ぇ……」

額に手を当てて本日何度目かの溜息をついて。

「おー、すげぇ。なんかの魔術か?」

あんずのノートを見て感心したふうに

霜月 零 > 「高貴なるものの義務をサボりに変換するんじゃねーよ…位高きはサボるを許される…って考えるとクソじゃねーか?そのノブレスサボリージュ」

ため息交じりにツッコミを入れた。

渡辺慧 > 「……有りだなッ!」
サムズアップ。


「……に、しても……どういう仕組みだろ? 念写、とか?」
まるで当てずっぽうに。そのノートに文字が現れた理由について考察している

霜月 零 > 「アリなのかよ…」

額に手を当てて。

桐竹 琴乃 > 「ん?ああそう」
ウィリーに向かって。
「空を蹴る能力っていうのかな。飛ぶとか浮遊とかはちょっと違ってね」
んー、と唸る。
「説明が難しいんだけどね。まーすぐ消える透明な足場を作ってそれを踏んで行ける感じ……かな?」

桐竹 琴乃 > 「私には手品に見えたけどなーへー」
まじまじと突然文字の現れたノートへの率直な感想。
そして。

「これだけ見るとサイコホラーみたいだけどもね」
びっしりと埋まるあんずの文字を見ながら。

生ヶ易案子 > 「理屈はわっかんないんだよねえ。生まれつきでさ。魔術のたぐいじゃあないらしい」と、首をかしげる。
体系化に堪えうる魔術とはことなる、各人固有の能力――ゆえに、異能と区分されるものだ。
「うん、理屈はわかんないんだけど、『時間をかけて作れるものなら、一瞬で作れる』って感じらしい」
そして……と、さらに取り出したシャープペンシルを、「あんず」の文字の上に滑らせる。
……線が引かれない。芯が入っていないわけでもなく、圧迫されたぶんの折り目すらつかない。
「その代わり、これで作ったものは『二度と修正できない』。壊すことはできるっぽい。あんずさんの異能はそういう異能だ」

ウィリー > 呪いのノートが簡単に作れそうだな…と思ったが言わない。
後に続いた説明は、その程度で済まされるレベルの異能ではなかったからだ。

「…使い方、間違えたらまずいクチだなその力は ハハハ」

渡辺慧 > 「へぇ!」
おおいに目を輝かせる。楽しげにその顔が歪んだ。

「すげえなぁ。実に……うん、楽しそうだ!」
判断基準は、そこだ。楽しいか、楽しくないか。

霜月 零 > 「成程なあ……時間かかる作業を短縮できる代わりに、修正できないってか。難しいスキルだな」

また溜息をついて。

「……俺は、異能ってモンはねぇからなあ。一応魔術は使えるけど、凡才だし」

ウィリー > とりあえずドーナツの甘みで、妄想じみた可能性に蓋をした。
向き直って、琴乃の話に戻る。
「空を蹴るって面白いなー。俺抱えて空中散歩とかできねえ? 無理? お空でデートいいと思うンすよ」

桐竹 琴乃 > 「へー」
感心するばかりである。
「ルールも決まってるのね。色々あるモンだなあ」
と言いつつも、自分のこの異能もルールはあるようなものなのでそんなものなのかな、と思う。そして
(いずれ、お世話になろう)
ダメ野郎だった。

生ヶ易案子 > 「異能の使い方に間違いも正しいもないよお」と、ノートで口元を隠してほくそ笑む。
「できることとできないことがあるだけ。あんずさんの力をかりるも借りないも君たち次第――ってことで、お見知りおきを」
そして、いそいそとドーナツを食む作業に戻る。呪いのノートは適当にそのあたりに放置だ。

渡辺慧 > (いずれ、お世話になるだろうな)
ダメ野郎は二人いた。

「に……しても。琴乃の力も楽しそうだよなぁ。いいなぁ……空」
ひどく、憧憬に染まった声で、ふと窓の外を眺めた。

霜月 零 > 「ちなみに、そこのサボマイスタ(慧)は、なんかあったりすんのか?」

ふと思いついて聞いてみる。

桐竹 琴乃 > 「異能も魔術も突き詰めたら一緒?な気もするけどねー」
漠然と。
「どっちも普通にはない力、って言うだけな気がするけど。まあ普通って何ってなるとこーもう私では説明できん!知らん!ってカンジだけど」
ス、と目を少しだけ細める。
「無い方が幸せだった日もあるだろうし」
とそこまで言ってすぐに表情を砕く。

「やー、出来ない事もないと思うけどね?」
ウィリーの上から下まで眺め。
「そもそも抱えるのは私の腕力であってっていうのもあるけど。……絵面的にそれはどうなのよ?」
ジト目で言う。

霜月 零 > 「まあ、どっちにしろ俺は出涸らしみてえなもんでさ。才能がなくて、ビミョーに肩身狭い思いもしてるから、やっぱなんか突き抜けたのがある奴は羨ましいよ」

軽く肩を竦めて、少し遠いところを見て。

渡辺慧 > 「俺?」
窓に向けていた視線を、きょとんとした顔でそちらに振り向く。


「俺はー…………風になれるぐらい、かな?」
この場にそぐわない、漠然とした、比喩のような説明。

「……ま、大したアレじゃないから、きにしないでくれ」

逃げるには便利だけどね、と猫のように笑った。

霜月 零 > 「風遁みてーなもんか?自分の体を風に出来る、って言うと割とすげぇ気もするけど。巫術だと、それ奥義の類だぜ?」

ちなみに俺には出来ん、と笑って。

渡辺慧 > 「比喩さ。そうだったらもっと楽しいんだろうけどな」
肩をすくめて。

霜月 零 > 「ふぅん…まあ、あまり細かく聞くのは野暮かね」

それ以上の追及はよくないか、と判断したのか、切り替える様にコーヒーを啜って

「でも、そんな異能持っててもサボマイスタなんだな」

くつくつ、と愉快そうに笑った。

ウィリー > 「まあ縁があれば、あんずちゃんのソレに頼ることもあるかもしれないが
 逆にあんずちゃんが俺に頼る羽目になるかもしれない
 いいんじゃねえの? 結局win-winさ」
力の多寡や有用性よりも、助け合う精神性を重んじている
彼らしい発言だった。

琴乃や零や慧の言葉の端にある陰りと、けれどそれを流してしまう彼らの強さ。
いずれ、話してくれるだろうか?

一瞬の思考を断って、話を戻す。
「ええ~いーんじゃね? 俺がお姫様で超踏ん張る琴乃ちゃんが王子。お姫様抱っこインザスカイ」

渡辺慧 > 「だから、俺はサボマイスタじゃねーっての。結果論だってば」
シシシ、と。相変わらず、本気か、本気じゃないのか。それでも、楽しそう、だという事は間違いないだろう。


「えー、なにそれ楽しそう。じゃあ俺がお姫様さらう役やっていい?

霜月 零 > 「結果論でもサボりはサボりだろーよ」

くつくつと笑っている。この中身の薄い掛け合いを、しかし目いっぱい楽しんでいるように。

「じゃあ、俺はお姫様を守るナイトでもやってみるか?」

桐竹 琴乃 > 「まあ楽しいのは否定しないかな」
さっきまで居た屋根を見上げる。
「時計塔の一番上に行けるしね。あっこからの眺めは流石に壮観だったなー」
うんうん、と頷きながら。
「えーいや重いでしょ?重いよね?琴乃さんはほら、お箸より重たいもの持ったことないから」
手にジュースのコップを持ちながら言う事では、少なくともない。

生ヶ易案子 > 「てーか、こんな異能をもって生まれたからかな」
苦笑い。「サボる」という言葉をそのまま現象にしたような、そんな異能だ。
もって生まれたからにはサボらなくてどうする。ノブレス・サボリージュである。

「じゃああんずさんは何もしない役をしよう!」
何かしろよ。

ウィリー > 「やべーじゃん、俺めっちゃ狙われたり守られちゃう役じゃん…箸より軽くなって持ち運んでもらわないと」
楽しげに笑う。本当にしょうもない、中身なんて糞食らえな会話だ。

渡辺慧 > 「違うね。楽しいことをするならば、それはきっと正当化される、はずだ。だといいな。ていうか俺が正当化する」
と言い切ったかと思えば、風紀委員とかににらまれたりしてないよね? まだ大丈夫だよね?

――なさけねえ。――


「グワハハハ! 姫は頂くぞ琴乃ー!」
まるで、子供のような。あぁ――実に楽しい

桐竹 琴乃 > 「えーこんなごついお姫様は熨斗つけて差し上げてしまうよ!」
からからと笑う。
「むしろか弱い王子役を護ってほしいんですが!」

霜月 零 > 「おお、姫は渡さんぞ!守りだけはそこそこ得意な俺の剣を受けてみるがいい!」

珍しく、気だるさのない笑顔で。

----才能に嘆く前の、無邪気だった日々のような。

生ヶ易案子 > 「さて、一触即発の王子と魔王! しかしのちのちウィリー姫は護衛の剣士と仲良く暮らすことになるなどと、このときの彼らは知るよしもなかったのです――」
楽しげに、適当なナレーションを付け加える。なんだか昨日もよくわからん昔話風のナレーションをしていた気もするが、深く気にしないでおこう。

霜月 零 > 「おいおい、オチはそれかよ!でも割とあるあるか?」

ああ、たまには。こんな緩い時間も許されるだろう----

渡辺慧 > 「奢ってくれるなら誰でも姫ですし」
現金だった。どうかと思う。

ウィリー > 「ひっでえな!じゃあ仕方ないから護衛の剣士と一緒に王子守るかな…」
不服そうな演技も、無邪気で。

この時だけは、みなしがらみを忘れていたに違いない。
甘ったるいドーナツと、妙に馬の合う連中のおかげで。

霜月 零 > 「しゃーねー、貧弱な王子様を全力で護衛してやっか。あんまり期待すんなよ?」

笑い合う事には、剣の才も何も関係ない。

----しょうもない話をしているのに、この世の真理に触れているような気分だった。

ご案内:「カフェテラス「橘」」からウィリーさんが去りました。
渡辺慧 > 「さ、て……」

自らの携帯を見て。
宴の時間はそろそろ終わりのようだ。


「そろそろ行くかな」
アメリカンコーヒーを飲みほし、一口残っていたドーナッツを口に放り込んだ。

霜月 零 > 「ん…ああ、もうそんな時間か」

少し名残惜しそうに、自分の携帯で時間を確認して。

「俺も行くよ。また話せるといいな」

桐竹 琴乃 > 「お、皆も行く?」
食べ終わった後を片しながら、言う。
「時間も結構経ったしね」
んーと伸びをする。
「まあこれにてお開き、ってヤツだね」

ご案内:「カフェテラス「橘」」から霜月 零さんが去りました。
渡辺慧 > 奢り、と言われたが。
楽しい時間、と与えられた笑顔には報酬を。

サイフを取り出し。

「そだな。……っと、これ」
と適当な金額をテーブルの上に置くと、片手をひらひらとさせて。

「じゃ、マータナー」

ご案内:「カフェテラス「橘」」から渡辺慧さんが去りました。
生ヶ易案子 > 「ん、そろそろ夕ごはんか。いつまでも間食してるわけにもいかないなあ――」
名残惜しげに、最後の数個を紙ナプキンでくるんでかばんに放り込む。
「じゃ、またね! ――あんずさんの助けが必要ならいつでも言ってくれよお」
にへら、といった表情で手を振って。

ご案内:「カフェテラス「橘」」から生ヶ易案子さんが去りました。
桐竹 琴乃 > ひらひらと全員を手を振って見送った後。
目の前に立つ人物が一人。
「え、あ店長、……あっはい、すぐ!片付けます」
大人数で騒いでいたのでテーブルなどが少し乱れている。
「え、臨時で入れ?いやー私ほらこれから」


「あ、はいすいません。入ります。なんでそれバラすのやめてください。バイトダーイスキ」

ご案内:「カフェテラス「橘」」から桐竹 琴乃さんが去りました。
ご案内:「カフェテラス「橘」」に石淵しのぶさんが現れました。
石淵しのぶ > 適当な席に腰掛け「ん~。お茶もらえる~?玄米茶でー。」
そのままノートを開いて目を閉じる。精神を集中し・・・
「くかーっ。すぴーっ。」

ご案内:「カフェテラス「橘」」にクラスカさんが現れました。
クラスカ > (入店するなりすぐ、カウンターへ毎度繰り返す注文を伝えた)
カフェラッテお願いしまーす。
(今日はとある算段があった。人待ち、というのか)
(前回偶然遭遇した場所が「橘」だったため、今回もよもや、と考えての行動で)
(上階に上がろうと階段に足を掛けて、一際異彩を放つ客を見つける)

寝てる……!?

石淵しのぶ > 開いたノートに突っ伏して地図を描きつつよく寝ている。
「すぴー。むにゃむにゃ・・・だからもう餃子を爆発させたりしないって・・・うん・・・ほんとだから・・・くー。」

クラスカ > (試験勉強の徹夜疲れや、昼の食事を摂っていくらか回った講義の最中など、居眠りがある黙認されるシチュエーションは、確かに存在する)
(しかしながら、街中のカフェテラスで白昼堂々我が物顔で弛緩した表情を見せる姿を見て、不覚にも彼は)

(「何て豪胆で骨太の精神力なんだ!」)

(と感動してしまった。あまりにも気になったため、つい階段を上がるのも忘れて、見入ってしまう)

石淵しのぶ > 見入られていることなどつゆ知らずひたすら寝る。
「うーんむにゃむにゃ・・・やめてよ・・・そんな極太のねじり鉢巻きしてたら前が見えないよ・・・え・・・?ドリルで穴をあけるの・・・?ならいいか・・・ぐー。」

石淵しのぶ > お茶を運んできたウェイトレスにゆすられ
「ふぁぁ・・・だっる。あ。どーもー・・・。」
あくびしつつ目をこすりながら起きる

クラスカ > (どんな夢の世界を探検しているのか少し、いやかなり興味を惹かれた)
(他人の夢の中に入れる機械が開発されればつい金を積んでしまいそうな、危険な誘惑)

(凝視しているうちに石淵が目を覚ました。少し残念な気もするが、観察はここまでか)
(足を進ませようとしたところで、『2階 満席』の仕切りが階段の前に鎮座していることに気づく)
(仕方ない、と1階の空いている席を探すことにする)

石淵しのぶ > (あたりを見回すと前髪長男(今命名)が慌てて視線をそらして2階に行こうとして足を止めているところだった。)
「・・・何あいつ。まぁいいか。ふぁぁ・・・」

クラスカ > (「橘」の店員が席が足りないという悲鳴を上げているとの噂も案外嘘ではなかったようで、1階も概ね座席が埋まっていた)
(店員に一人ですけど、と尋ね、相席になりますが、と案内された先は)

(気まずいことに、石淵の正面席)
(見てたの知られてるよな、と尋ねるわけにもいかず、黙って礼をしてソファーに座る)

石淵しのぶ > (きょろきょろしていた前髪長男がウェイトレスに案内されて向かいの席に座ってきた。ここは日当たりもいいし居眠りには最適の場所なのだが、この通り客が多いのが困りものだ。
別の喫茶店に行きたいが玄米茶を置いている店はなかなかない。)
「・・・で、アンタさっきわたしをガン見してたけどさ 何か用?」
(ヒマ潰しに目の前の前髪に話しかけてみることにした。)

クラスカ > (まあ飲料を飲んだらすぐ出ることだし、気持ちを切り替えてと提げていた鞄に手を伸ばして)

(眼前の女性がコミュニケーションを取って来たことが予想外で、目を丸くする)
僕ですか?……
(言葉に窮する。別に女性が苦手なわけではないが、流石に直球では返したくない)
(折角の返事が「貴女のおやすみタイムを見ていました」では、お冷やをぶっかけられることがザラだ)

寝ているあなたが実に魅力的だったので眺めてました。それだけです。
(言葉の装飾を諦めた。正直に生きよう正直に)

石淵しのぶ > (変態だ。)わたしは戦慄した。
何ということだろうか。寝ている女性に欲情する変態性欲前髪マンと相席する羽目になってしまうとは。
図書館に居眠りしに行けば禁書庫とやらに迷い込むし、今日は厄日に違いない。
「ふ・・・ふーん・・・」
とりあえずどん引きした目で見ておいた。これで去ってくれる程度に人間の心を残してくれているといいのだが・・・

クラスカ > (あの視線は養豚場のブタを見る目だ。汚いからこっちくんなと払い除けたい、そんな感情を抱いている)
(この汚名を注がなくては。生活委員会の沽券にも関わる)

(遮る言葉はおかしな自身に満ちている)
失礼、訂正します。
正しくは「寝ているはずのあなたの呟きが現実離れしていてかつカフェテラスで居眠りできるその胆力に釘づけにされていました」です。
(言い切ると満足そうに胸を張った。ご理解いただけるといいが)

石淵しのぶ > なるほど。さっきまで見ていた夢の内容をどうやら口走っていたらしい。
目の前の人面獣心前髪野郎がガン見するのもむべなるかな。
「ふむ、そりゃごめんよ~。」一応警戒は解く。
「あたしは石淵しのぶ。アンタは?」
いつまでも前髪では体裁が悪い。名前を尋ねてみる

クラスカ > (とりあえず風紀や公安に通報されず、警戒心を和らげてくれたことに安堵する)
石淵さんですね。僕はクラスカ、です。異能は使えないので、主に魔術を専攻しています。
生活委員会に所属しているんで、何か入用があればどうぞ。電灯の換えとか。
(前髪が気になっているようなので、「ちゃんとありますよ」と前髪を掻きあげると、隠されていた蒼色の瞳が瞬きする)
異能がない、って言うと、結構珍しがられるんですよね。

石淵しのぶ > 「ふ~ん。」
生活委員会、ときたか。ご苦労なことだ。
委員会活動にも部活にもさっぱり興味がないあたしにとってはアメリカミズスマシの交尾時の特別な姿勢くらいどうでもいい。
「まー異能ないくらい普通じゃないの?あたしも無いし…
 『どんなところでも3秒で眠れる』が異能だっていうならそうかもだけどねー」ずずずー と玄米茶をすする