2015/07/17 のログ
ご案内:「カフェテラス「橘」」に遠峯生有子さんが現れました。
遠峯生有子 > 試験期間が始まるまでは連日通っていたこの場所に、
ここ最近は随分遠ざかっていた。

それは、単純に多くの講座で夏休み前の講義日程を終えており、
日課としていたその日の復習だの宿題だのをする必要がすっかり減ったということもあり、
放課後は涼を求めて図書館に雪崩れ込むことが増えたからでもあり、

久しぶりに覗く店内は、
時間帯がよかったのか、最近海だの何だのに繰り出す学生が多くなっているためか、
生有子が好きに席を選べる程度には客足が疎らであるようだった。

遠峯生有子 > 店内をぐるりと見回し、
いつも気に入りで使っていた、窓際の、道路側の席が空いていることに気づく。

だが、そこはこの時間帯、外からの日が差していて、
あまり読書とかその手のことに向いているようには見えなかった。

代わりにオープンテラスの内側にある一席が、
丁度外のグリーンシェイドの陰になっており涼しげで、
エアコンの風が直接あたる場所でもなさそうで良く見えた。

席に着き鞄を置くと店員がいらっしゃいませと水を置いていく。

遠峯生有子 >  また新たな来店客があったようで、店員は急いでカウンターへと戻っていく。

 ケーキセットの注文は先に済ませてあるので、
 あとは届くのを待つだけである。
 ゆっくり時間を過ごすつもりで訪れたので、そもそも急かす必要もない。

 鞄から、図書館で借りた学生向けの太陽系についての本を取り出すと、
 一緒に薄めのアルバイト情報誌も引きずり出された。
「ああ、これ忘れてた。」

遠峯生有子 >  教室を出る前に、何人かの友人と一緒に見ていたものである。
 このバイトがおいしいとか、これはないとか、
 散々盛り上がったあとなので薄い冊子の何箇所にも折り目やチェックがついている。

 結局その友人らは皆、海だのバイトだの部活だのと散っていき、
 彼女一人が読書に立ち寄ったというわけだ。

「私もなにかしたほうがいいのかなぁ。」
 海はともかく。
 のんびりぼやりと生きている間にわりとそういうものからは縁遠くなってしまっている毎日である。

遠峯生有子 >  実家から潤沢に、というわけではなくとも、
 それなりに不足のない仕送りを受けている彼女としては、
 そこまでアルバイトに熱心なる必然性はなかったが、

 臨時収入があるなら手を出したいと思うようなものが、
 ないわけではなかったし、
「社会経験っていうのもしといたほうがいいかもしれないし。」
 学生と教師が大半を占めるコミュニティで出来る社会経験というのも、
 それはそれで偏っていないか?などと考えてはいけない。

 とりあえず、読書の前にその薄い冊子をもう一度繰ってみることにした。

遠峯生有子 >  よく見ると手刷りのその冊子は、
 表紙には「夏休み増刊号」などと付記されていて、
 いつもはもう少しボリュームが薄いのかもしれない。

 飲食店の店員、コンビニのレジなど、比較的とっつきやすいと思われるあたりをゆっくりと眺め、
 先ほど友人たちが「あんたはこれはダメだからね」とわざわざ念押しをしてくれた、
 歓楽街でのあれやこれやは気楽に眺め、
 この期間ならではの、教師の資料整理の手伝いとかいったニッチな募集を興味深く眺める。

「募集定員1人とか2人とか、絶対もう埋まってるんだろうな、これ。」
 見かけたものは生有子が知らない教師のものばかりだったため、
 様子を想像することも難しかったが、
 そういえば、自分の知っている教師たちもこういうことをしているのだろうか。

遠峯生有子 >  一通り眺め終わった頃に、注文しておいたケーキのセットが給仕される。
 見ていたのではないかと思うタイミングだったが、
 単にストックの回転の問題だろう。
 店員がお待たせしましたと言って置いていったホットケーキは
 焼きたての甘い香りがした。

 アルバイト誌は丁度表紙を表にしてテーブルの脇へやって、
 フォークとナイフを手にする。

遠峯生有子 >  軽食に手ごろなサイズのホットケーキなど、なくなるのはあっという間である。
 焼きたてのケーキに添えられたアイスクリーム。
 散らされた果物たち。
 彩りにもなる2色のソース。

 ゆっくり味わって食べてもあっという間である。
「おいしかった。」
 ごちそうさま、と手を合わせ、
 奥に配置されていたジュースを手前に置きなおすと、
 今度こそ、図書館で借りていた本に手を伸ばす。

遠峯生有子 >  最後まで読み終えた頃には、店内はそれなりの賑わいとなっていた。
 手元に寄せたコップの氷もすっかり溶けてなくなっている。
 オープンテラスの向こうを見れば、だいぶ夕刻に近づいているものの、
 まだまだ十分な明るさがあるようだった。
「これ、まだ戻ったら別の本借りられるかなー。」
 考えながら、ストローに口をつける。

「それか、途中で何か見て帰ろうかな。」
 どちらにしろ、そろそろ店を出たほうがよさそうだ。
 薄くなったジュースを飲み終えると、
 図書を鞄にしまって席を立つ。

遠峯生有子 > 「あ。」
 アルバイト誌を置いていくところだった。
 置いていってもよかったのだが、飲食客としてそれはよくない。たぶん。
「誰かに会ったらあげようっと。」
 会わなければ寮でもう一度見てみよう。

 コップとコースターだけが残されたテーブルを一度振り向くと、
 レジで支払いを済ませて店をあとにした。

ご案内:「カフェテラス「橘」」から遠峯生有子さんが去りました。
ご案内:「カフェテラス「橘」」に四十万 静歌さんが現れました。
四十万 静歌 > 「はぁ~……」

ぐったりとカフェオレを飲みながら、
疲れた様子を見せている。
うん。疲れました、
疲れましたとも。

「何した訳ではないんだけどなぁ……」

疲れた原因はからかわれまくったからだ。
仕方ない。
仕方ないと思う。

四十万 静歌 > 「あーぅ………」

思い出そうとするだけで、顔が真っ赤ですよ、
だからなるべく思い出さないように、
平常心、平常心。
そう、平常心で――
よし、大丈夫。
カフェオレをゆったりと一口。

「私は大丈夫です……!」

四十万 静歌 > 顔を青くしたり、
赤くしたり忙しい。
いや本人にそんなに顔色かえるつもりもないが。

「はぁ。」

ため息を一つついて――
テーブルを指で叩く。
誰かを待ってるわけでも何かあるわけでもないが、
なんとなく、落ち着かない、落ち着かないのだ

ご案内:「カフェテラス「橘」」に立花 響さんが現れました。
立花 響 > 学校に通って寮へ帰って解読の日常を過ごしていたらいつの間にか外が暑くなっていた。
季節感さえも感じなくなってきたのは不味い、と思い一先ずカフェで気分転換と洒落こみにきたのだ

カランカランと店の中に入れば見知った顔がテーブルの上でリズム…を取っている訳ではなさそうだが、
とりあえず声をかけてみることに
「静歌先輩?どうかしたんですか?」
ため息もついている様子を見ると何か悩み事なのかと少々心配になってくる

四十万 静歌 > 「ふぁっ!」

声をかけられて思わず声をあげて、
響の方を向いて、少しほっとした表情になる。

「あ、響さん、どうも。
 いえ、そのですね……」

頭を下げて挨拶して。
うん。これ、どういうべきだろう。
いや、ストレートにいうしかないんだけど、
ちょっと深呼吸して、一つ頷いて真っ直ぐ響の眼をみて……

「男の人に反応が可愛いっていわれたら、
 どうしたらいいのでしょう。」

悲壮な表情でそんな事を聞いた

立花 響 > 「お、ぉぉう…」
まさかそんな声で反応されるとは。
声の掛け方が悪かったのだろうか、いや今はそんなことは関係無い

静歌が頭を下げるのを見てつられる様に響も頭を下げ、
相談内容を聞く限り悩み事らしくとりあえずテーブルの向かいの席に座る。

ただその真剣な眼差しとは裏腹にその内容を聞いて一瞬拍子抜けたような魂が抜けそうな顔をした後にすぐにいつもの顔に戻る
「えー…と、先輩がその男の人をどう思っているかにも依ると思いますが…
 とりあえず、喜んでいいんじゃないですか?悪い事じゃないですし」
歌手時代にもカワイイと言われたがとりあえず喜んでおけば悪い方向には転ばなかったが為にこの助言である。

四十万 静歌 > 「どう思ってるかといわれると……
 というか、うちの学園の教師の人で、
 つい先日あってスイーツに御呼ばれした人で、
 好意はあっても恋愛じゃない感じ、でしょうか?」

つっかえつっかえ思い出して赤くなりそうになるのをなんとかこらえながら、
うん、そんな感じと頷いて。

「喜ぶべき、喜んで、いいんでしょうか。
 からかわれてるだけの気が非常にするんですけど。」

そして、真っ直ぐな眼は真剣であった。

立花 響 > 「なるほど教師の方で…
 スイーツにお呼ばれして…?
 好意はあっても恋愛ではない…」
(これだけ聞くと教師の方から好意があるように聞こえるような…まぁ、偶然でしょうけども)
勝手な想像を膨らませるのは良くないと思いつつも続けて口を開く

「女性たるもの可愛くあるべきですから喜んでいいと私は思いますけどね?
 確か…どこかの本ではからかうような殿方が言い方だと照れ隠しみたいな意味があると書いてあったはずです」
真剣な眼差しには真剣な言葉で返す。
本に書いてあった事をそのまま飲み込むのは悪い事とは思いつつもなんだかんだでやめることは出来ない。
情報の取捨選択はこれからの課題になりそうではある

四十万 静歌 > 「そうなのかな……うん。
 だとすると――」

ぼんっと真っ赤になった。

「うぁぁぁぁぁぁぁ、
 何回かやらかしてる気がしますッ……!」

努めて考えてこなかった、
過去数回のやらかしを思い出してしまったようだ。
悶えようとして、なんとか堪える。
そうだ、話を話を男性からずらそう。

「あ、そうだ。
 確認、確認しておきたいのですけど……
 男性の場合はそう、という事は、
 女性の場合は、どうなのでしょう?
 いや、私の場合は単純にそう思ったからって感じで口にする事あるんですけど、
 他の人、響さんとかの場合どうなのかなって。」

またもや真剣に顔を赤くしたまま聞く。

「あ、好きなもの頼んでいいですよ、
 奢り、ますから。」

更に誤魔化すようにそんな事をいって心の平静をとりもどそうとしつつ。

立花 響 > 「あ、あははは…先輩はまだまだこれからだと思いますし、
 その先生にまだ会えるでしょうからその時に頑張ればいいと思いますよ?」
そんなに何回もやらかしているということは結構人気なんだなぁ、先輩、
と本人の思考とは裏腹に和んでいる響であった

「女性、というより私の場合ですかね?
 うーん…」
暫く考えこむ素振りを見せる。
そういえばあまり人に対して可愛いと言った事がない気がする。
言ったとすればここ最近こっそり持ち帰った使い魔さんと猫なのだが、その共通点といえば
「…私の部屋へ持ち帰りたくなった時?」
明らかに誤解が生じる一言だが、響は至って真面目に言い放つ

「あ、大丈夫ですよ。ただの気分転換ですし、お冷やだけで大丈夫です」

四十万 静歌 > 「そ、そうですね。
 ――任せてください、
 次は可愛いなんていわせないように頑張ってみせますから……!」

頑張る所を間違っている。
ともあれ、至って至極真面目に言い放つその言葉に、
思わず、
カチャァンとカフェオレのカップを受け皿へと。

「はわわわ……」

そして思わず顔を手で覆った。

「ぁーぅー……
 もう気にしない方がいいのか警戒した方がいいのか、
 分からなくなってきました。」

なんていいながら、
なんとか、なんとかこの話題から逸らさねば
と、

「気分転換って、やっぱり最近暑いからですかね、
 あはははは……」

なんて笑っていってみる。
まぁ、最初から最後まで自分の自爆であり自業自得なわけであるが。

立花 響 > 「あ、いや…そちらの方に頑張らなくても…
 どちらかといえば可愛いと言われて慌てないように頑張ってみてはどうです?」
そうすれば多少なりとも男性とも女性とも雰囲気が変わって来るだろうと思っての提案である。
ただ、最近の男性は可愛いと言って慌てる女性の反応を見たいという趣味の悪い男性もいるとかなんとか

「言った本人が信用出来るか出来ないかを先輩が判断してどう受け取るか決めたらいいですよ?」
何か誤解されているような気もするが目の前の先輩の相談に乗る事が先決である。多分きっと恐らく

「あー…いえ、最近ちょっと引き篭もりがちでしたからとりあえず外に出ようかと思っただけですよ」
寮へ帰っても本を読み耽る日常を送り続けていたために人と会話するのも一週間ぐらい久しぶりな気がする

四十万 静歌 > 「可愛いといわれてあわてないように……
 慌てないように……
 が、ガンバッテミマス!」

よし、と気合をいれて頑張ろうとしているが、
明らかに駄目っぽい感じがする。
なんていうか、意気込みが強すぎて空回りしそう。

「うーん、とりあえず信用できない人は……
 今のところいない、ですね。
 幸か不幸か、皆いい人ですよ?」

なお、四十万主観なので、
かなり危うい。

「それにしても響さんがいて助かりました。
 ちょっと心が安らいでこれからも頑張れる気がします。
 ありがとう。」

そして眼を真っ直ぐ見て頭を下げるのである。
お礼は大切なので。

「えっと……引きこもりだったっていう事は……
 海とかもまだいってない感じですか?
 こう、外へ出てあった相手が私って何か悪いですね。」

なんていってみる。

立花 響 > 「大丈夫かなぁ…」
苦笑いを浮かべながらそんな事を漏らす。
何事も程々に力を入れ過ぎない方がいい、人間関係ともなると特にそういう雰囲気を感じる

「この辺りにいる人でしたら大体は信用出来るでしょうね。
 落第街とかは特に危険らしいですけど、先輩とかでしたら別に近付かないでしょうしね」
二年もこの学園にいるともなれば落第街が危険という事ぐらいは知っているだろう。
そういう響も落第街が危険な場所と知ったのは半月程前だった訳だが

「あぁ…いえ、私はちょっと言葉を足しただけですから特に何も…
 それで先輩が少し楽になったと言うならば嬉しいですけどね」
頭まで下げられると照れくさくもあり申し訳無さもある。
ただそれでも友人の一人が頑張れるというのだからせめて笑顔でこの礼は受け取る事にする

「そういえばテスト期間が終わった後は海開きだったらしい、ということぐらいですから、これで察して貰えれば…
 でも、私は先輩に会えて良かったと思ってますよ?なんだかんだで…その、まぁ、なんと言うか…良い人ですし」
響の中では音痴の違和感をある程度とはいえ取り除いて貰えたという意味ではとても頼りにしているし信用もしている人である。
ただ、それを素直に口にするのは恥ずかしい為、良い人という一言に纏めている

四十万 静歌 > 「そうですねぇ。落第街の辺りは危険らしいですから、
 本当に近づかないようにというか、
 学園地区からはなるべくでないようにしてますね。
 足を伸ばしても歓楽街くらいでしょうか。
 そちらも用件がなければ行きませんけど。
 響さんの方はどうです?」

なんて首を傾げて聞き返す。
危険はなるべく避ける……というのもあるが、
自衛の手段をしようにも、
あの辺りまで出向くとリスクの方が高すぎるし、
いった所で必要なものがないのである。
基本的には。

「それでも聞いてもくれて大分楽になりましたから、
 一人だったら今日は寝れなかったかもですしね。
 うん。
 本当に助かりましたよ……!」

ぐっと拳を握り締め、

「まぁ、海にいくのも気分転換になりますし、
 近いうちに出向いてみてもいいかもしれませんよ。
 特に何も無くても泳ぐのは運動になりますし、
 私にあえてよかったなんていわれると光栄ですね。
 ――先輩、じゃなくて呼び捨てでもいいんですよ。
 私の場合はさん付けが癖ですけどね。」

なんて、
いいながらくるりと握り締めていた手をくるりと回して、
人差し指と中指を突き出すと、
指の間に一枚の栞が。

立花 響 > 「うーん…私も歓楽区ぐらいは行きますし、落第街はちょっと人探しにする時に行ったりしますね
 流石にそんな奥に行ったりはしませんけども…」
物憂げな表情を浮かべてそんな答えを返す。
歓楽区はロードライブする時に良く行っているし、落第街はとある人を探す為に時折探しに入ったりしている。
使い魔さんが言うには無事らしいが、どうなのだろうか

「寝れない程にまで悩んでたのですか、
 それこそ先輩と会えたのは幸運だったと思いますよ。」
良かった良かった、と言いながら一息着くためにもお冷やを口に含んでごくりと喉を鳴らす

「海行ってもいいですけど…その、見た目が…あはは」
スリムではある、スリムではあるが女性の武器たる胸部武装が貧弱であるためにあまり海に行くつもりはなさそうだ

「呼び捨て、呼び捨てというと…」
名前に依るのだがどうしても語呂で苗字で呼ぶか名前で呼ぶかを決める為、この人の場合…
「し、静歌……」
妙に恥ずかしげを感じながらも呼び捨てで、あくまでお試しで呼んでみる

「あ、あーーその栞いつ出したんです?もしかしていつものマジックです?」
そして先程の静歌のように話題をそらすのであった

四十万 静歌 > 「人探しですか……大変ですね。
 ――大切な誰かなのですね。
 無事見つかるといいと思いますけど、
 大変そうです。
 ムリだけはなさらないでくださいね?」

なんて事情には詳しくないので、そんな事をいいながら、
小首をかしげる。

「まぁ、私も幸運でした。ええ、本当に。
 見た目……
 可愛らしいから気にしないでも大丈夫だと思うんですけどね。
 でも、気になるなら無理強いしてもいい事ありませんし、
 適度に外に出て遊ぶといいですよ。
 誘ってくれれば予定さえあいてたらいきますしね?」

なんて、軽くウィンクして、
呼び捨てでよばれるとにっこりと笑う。

「なんていうか呼び捨てでよばれるのも、
 こう友達って感じが強くていいですよね。
 ええ、栞を取り出したのはマジックですよ。
 こう拳を作った時に見えないように栞を配置して手首の回転にあわせてひょいっと。
 というわけでどうぞ。」

そういって栞を差し出す。
桔梗の押し花で作った栞のようだ。

立花 響 > 「困っていらした方でしたから…そんな大切な方とかじゃないですよ?
 ただ、まぁ、放っておけない方ですけどね」
くすり、と笑みを浮かべる。
実際にあの時にあったことは響は覚えていないからまだこんな笑みを浮かべる事が出来る

「えぇ、暇があれば静歌セン…を誘おうと思います。
 暫くは…その、暑い日差しに慣れるところから始まるでしょうけどね」
そんなことを言いながら苦笑いを浮かべる
一週間ほど引き篭もりしていた代償は大きいのか久しぶりに強い夏の日差しを浴びた時目が眩んだ程だ。

「友達って感じがすごいのでしたら、えと、静歌も私の事呼び捨てで呼んでもいいんですよ?
 無理に、とは言いませんけどもね」
先程の仕返しとばかりにそんな提案をしてみる。

「相変わらず気付かない内にそういう事やってのける静歌はすごいですね
 なんというか、心を見透かされてるというか、なんというか…」
あまり的を絞れないような事を言いながらも差し出された栞を受け取ってその栞をジッと見て考えこむ。
(確か、桔梗って結構大層な花言葉があったような…)

四十万 静歌 > 「困ってほうっておけないから、
 か、
 それで探すだなんて、響さんは優しい人ですよね。」

流石だなぁなんて感心した眼で真っ直ぐ見て、

「誘われる日を楽しみにしつつ、
 確かに暑い日差は色々きついですもんね。
 日焼け止めが必須です。」

焼けるのは嫌らしく、神妙にしている。

「で、私も、私もですか、そうですね。
 響さ……響――
 うう。」

ちょっと赤くなって気恥ずかしくなったようだ。

「なんていうか気恥ずかしいですけど、
 悪くは無いですね。
 まぁ、さすがに心のうちまでは見れませんよ。
 手品は癖みたいなものですし――
 以外と慣れてくると簡単ですよ。」

なんて笑いつつ、桔梗の花なのは綺麗だからで、
花言葉については知っている癖に
本人は全く気にせず綺麗だからいいやで渡した迂闊さが酷い。

立花 響 > 「優しいというか、私の癖みたいなものですから…そんな優しいなんて言葉は似合いませんよ」
実際に困った人を見かければ声をかけて見かければ声をかける。という日をいつか過ごしていた気がする。気がするだけ

「日焼け自体はいいんですけど、ふらふらしちゃうのは出来れば避けておきたいですね…」
あはは、と苦笑いを浮かべる。
もしも静歌と海に出るなら日射病で倒れないように気をつけよう。うん

「ふふ、これで均等ですね?
 私だけそんな恥ずかしい真似なんてズルいですからね」
顔を赤くしている静歌を見ると思わずにやにやしている。
趣味が悪いと言われそうだが、それこそ静歌に可愛いと言ってしまおうか迷いつつも今はやめておくことにした

「でも私の隙をついてこの栞を仕込んだ訳ですから、覗いているのと同義かな?なんて」
最初カフェテラスに入った時よりも緩い笑みを零しながらお冷やを飲み干す。

四十万 静歌 > 「だから、優しいんだと思いますよ。
 それが自然だなんて思える人なんて、
 中々いませんから。
 私なら――自分を優先させてしまいますし。」

本当に難しい事なんですよ?と、
にっこり笑って小首をかしげ――

「帽子とか用意したほうがいいかもしれませんね。
 後、食塩水でしたっけ?
 日射病対策。」

と、人差し指を頬にあてて、
あってます?と問いかける。

「ぐ、ぐぬぬ、お互い様なら仕方ありませんね。
 響。」

まだ恥ずかしそうにしてるけど、
ちゃんといえるもん、と。ちょっと頬がふくれているかもしれない。

「ま、確かにそうですね。
 心の隙間をついたように思わせるのが手品ですから――
 覗いているといえば覗いているのかもしれませんね?」

なんて笑う。

「まぁ、さすがに何を考えているか――
 は、分からないから安心していいですよ。
 そんな異能はもっていませんし。」

立花 響 > 「あはは…それはまだ自分に余裕があるからですよ。
 もしも私に余裕がなかったらそれこそ自分を優先しちゃいますし。」
あくまで今は余裕あるからそういう事が出来るのであって転入したての頃は全く出来なかっただろう

日射病対策といえば確かに色々あるが、一番ならない為の手段がある
「…屋外に出ない事が一番の対策だったりとか」
思考が完全に引き篭もりと化していると気付くとあぁぁ~と言いながらテーブルを枕にするようにうつ伏せになる

「お互いさま、お互いさま。静歌?」
顔だけ静歌に向けてにこりと微笑む。どちらかといえば静歌の頬を膨らませている光景が微笑ましいとも言う

「別に静歌なら心覗かれても何も被害無いと思いますよ?
 それこそ、秘密をぺらぺら喋らなさそうですし」
そんな事を言いながらお冷やを自分のグラスに注いで照れ隠しのようにすぐにそれを飲み干す

四十万 静歌 > 「自分に余裕か、響は凄いですね。
 私には余裕が全く無い気がします。
 ううん。羨ましい」

なんていいながら、引きこもりの発想に、
静かに、

「ええ、とりあえず、
 外で歩くところからはじめましょう。
 ええ。一つ一つ片付けましょう。」

と、大丈夫大丈夫だからと、
軽く頭をなでようとするだろう。

「はい、静歌ですよ、響。」

なんていうかそうして顔だけ見て微笑まれると
怒る気も完全になくして微笑むだろう。
――

「まぁ、秘密はしゃべりませんけど、
 思ったことはその分するっともれて出てしまうんですけどね……」

なんて別の意味で致命的な事をのたまわった。

「秘密、秘密かぁ」

なんて、ため息をつくかもしれない。

立花 響 > 「まぁ、それで出歩く為にここまで来たんですけど…結局屋内ですし」
なんだかんだで外を歩くのは移動時のみで、行く場所は大凡屋根がある場所という引き剥がせない引き篭もりの癖。
外を歩くだけでもまだマシなのかもしれない

頭に伸ばされる手を見れば特に抵抗することもなく大人しく撫でられている
「んー……静歌ぁー…」
このまま撫でられているとダメになりそうな気がすると思いながらもそのまま撫でられている

「何か、秘密にしてあることでもあるんです?」
さっきの言葉は聞かなかった事にしよう。

四十万 静歌 > 「まぁ、屋内とはいえ、
 屋外に出て歩いてくることにも意義があると思うから、
 大丈夫ですよ、
 この調子で少しずつ少しずつですよ。
 響。」

なんというか、大人しく撫でられてくれると、
いとおしいと言うか可愛いというか、
なんとなく優しく撫で続けてしまうのである。

「響って……撫で心地いいですよね。」

なんてぽろりと口を滑らしつつ、

「秘密にしてる事は、ありますよ。
 それが重要か、些細な事かは聞く人次第でしょうけど。」