2016/08/21 のログ
ご案内:「カフェテラス「橘」」に佐伯貴子さんが現れました。
■佐伯貴子 > (夏季休暇の週末の午後。
アイスティーを飲みながらメニューを見ている。
早くも秋限定の品がいくつか並んでいる)
洋服じゃないんだからそんなに早まらなくても…
(外はまだまだ暑い。
冷たいものが食べたい気分である)
■佐伯貴子 > やっぱりパフェかなあ…
かき氷は冷たすぎるんだよな…
(天然氷使用と書かれたかき氷。
確かに美味しいのだが、
冷たさが直接脳に響くので、
一度食べればいいかなというメニューであった)
ご案内:「カフェテラス「橘」」に加賀智 成臣さんが現れました。
■加賀智 成臣 > 静寂を破る、がちゃん、という甲高い音。そして男の怒声。
のどかなカフェテラスには似つかわしくない、どたばたした雰囲気が店内に流れ始める。
「…………。」
その騒ぎの中心には、二人の男。
一人の男はガタイが良く、非常にガラの悪そうな雰囲気を醸し出している。
もう一人の男は、ひょろ高い長身を丸めるような猫背で、ぺこぺこと男に謝っているようだ。
『このスーツ高かったんだよなぁお前!どうしてくれんだよなぁ!』
どうやら、ぶつかってコーヒーをスーツにかけてしまったようだ。
■佐伯貴子 > なんだうるさい…
(面倒そうに席を立ち上がり、
言い合いをしている二人の間に割って入る)
風紀委員会だ。
とりあえず静かにしろ。
(そうこうしているうちに店員がやって来る。
こういう処理に慣れていないわけではなさそうだ)
怒鳴ったりはするなよ。
他の客に迷惑になる。
(ガタイのいい男にそう言って腕組みをする。
店員が話をつけてくれるだろう。
多分)
■加賀智 成臣 > 『あぁ…?風紀委員……?』
ぎろっとガタイのいい男が、貴子を睨み付ける。
辺りの、男の連れと思われる男数名がニヤニヤとした笑みを浮かべている。
『それなら丁度いいなぁ。
ほら見ろよ!スーツを台無しにされてよ!これは弁償しなきゃいけねえだろ?』
見ればなるほど、スーツにコーヒーのシミがべっとりと付いている。
……だが、どうにも不自然なシミの形だ。
「………あの……。」
『うるせぇ!お前は黙ってろ!!』
そう怒鳴られ、ひょろ長い体を小さく丸めるように卑屈に縮む。
店員も、このひょろ長い男が悪いという方向で話を進めるようだ。
■佐伯貴子 > そうだな。
そこの彼がスーツを台無しにしたなら、弁償しなきゃならないな。
(うんうんと頷く)
だから「二人共風紀委員会ビルまで来い」。
ちゃんと事件としてしっかりはっきり処理してやる。
ここの防犯カメラも調べさせてもらって、
100%の解決をしよう。
(この手の小うるさい男ははっきり言って苦手である)
どうだ、もちろん協力してくれるよな?
(店員を制しながら、二人に向かってそう言い放った)
■加賀智 成臣 > 『あぁ!?何でだよ、この場で弁償して終わりでいいだろ!』
『そうだ、俺達だって見てたぞ!この男が転んで……』
途端に、男たちがわめき始める。同時に、辺りをチラチラと確認し始めた。
先程までへらへらと笑っていた取り巻きも、なぜか必死になって『この場での解決』を求め始める。
そして、コーヒーのシミの形は、『長い』。
転んでぶちまけたと言うよりは、意図的に『高所から流し落とした』ような形である。
……語るに落ちる、とはこの事を言うのだろうか。
「……その……えぇと……
僕は、構いませんけど……はい……」
その中で、男はおどおどとあたりの様子を見回している。
だが、怒号にかき消されそうな極小ボリュームで、自分の意思表示はしているようだ。
■佐伯貴子 > (佐伯貴子にだって事の真相くらいはわかっている。
だからただひたすらに面倒事だと思うのだ)
ああ、わかっているよ、わかっている。
君のスーツが彼に汚されたんだよな?
それは器物破損になるかもしれないし、
君がやけどをしていたら傷害罪の可能性もある。
「大きな金が動くことになる」。
「だからキッチリ解決しようと言うのだ」。
まあ、手っ取り早く防犯カメラでも調べてみるか?
(店員と加賀智にウインクしてみせる。
この場は任せろと言いたいのだが、
伝わるだろうか)
■加賀智 成臣 > 『………チッ!』
防犯カメラの確認を目の前にちらつかされて、舌打ちを1つ。
そして、取り巻きをほっぽり出して金をテーブルに叩きつけ、店を出て行ってしまった。
取り巻きも慌ててそれに続く。
……どうやら、というよりもはやわかりきっていることだが……『ヤラセ』だったらしい。
「………あの……どうも。すみません。」
がらんがらんというカフェテラスのドアのチャイムが鳴り止む頃、その男はようやく口を開く。
礼と謝罪を同時に口にし、ペコリと長躯を折り曲げた。
「………。すみません、その……風紀の方、ですよね……?
せっかくの業務外の時間を……僕なんかのせいで、潰してしまって……」
卑屈そうに、頭をがりがりと掻く。
■佐伯貴子 > なんだ、弁償してもらうんじゃなかったのか?
(男たちに声をかけつつ、
携帯デバイスを操作。
男たちの人相服装と、簡単な状況説明を風紀委員会に流す。
こんな古い手口が未だあるのに驚きだ。
昭和、と言っただろうか)
あ、すまんすまん。
ちょっと聞いてなかった。
(携帯デバイスをしまうと、
加賀智に向き直る)
いいよいいよ。
私は佐伯貴子という。
あんまり気にするな。
(微笑んで見せる)
■加賀智 成臣 > 「……加賀智です。……加賀智、成臣。
あ、すみません、お礼しないと……ええと…ありがとう、ございます……」
ぼそぼそと自己紹介とお礼。
すごく声が小さく、俯いているので更に聞き取りづらい。
「………あの、えぇ、と……あ、お礼、とか……
何か、注文を……」
薄く笑ってみせる……が、どう見ても愛想笑い。
笑っているというよりは、口角が上がっているだけに見える。
どうやら、笑い慣れていないようだ。
■佐伯貴子 > うーん…すまん、もう少し大きな声で…
加賀智成臣、だな?
(残念ながらホモサピエンスの平均程度の聴覚しか持っていないのだ)
お礼?いらないよそんなもの。
私は権力を利用してうるさい小悪党をこの店から追い出した。
それだけだ。
君は彼らに対して迷惑をかけていないし、
私に迷惑をかけたのは君ではなく彼らだ。
(どうやら笑うのが苦手なタイプらしい。
ヘラヘラしているタイプとどちらがいいだろう、
などと考えるのであった)
■加賀智 成臣 > 「………はい。すみません……」
また謝る。どうにも謝り癖が付いているのか、それとも単に卑屈なだけなのか。
「……いえ、あの……そう、なんですけど……
…僕自身が、その……お礼をしたいと…あ、嫌ならもちろんやめますけど……
すみません、すみません……」
自分の意志を表明しつつも、ぺこぺこと謝りつづける。
正直言って、ちょっとだけ面倒である。
……もしかしたら、風紀委員なら……
『不幸な死なない男子生徒』の話を、聞いたことがあるかもしれない。
■佐伯貴子 > あ、その口癖。
口癖なんだろうけど、「ありがとうございます」に変えてはどうかな?
言われる方としてはそっちの方が気分がいい。
(…というような内容を、
夏期集中異文化交流でやったばかりの佐伯貴子であった)
いや、はっきり言ってケーキの1つ2つ奢ってもらえるなら嬉しい。
ただ、ゆっくりお茶している時間を、さっきの彼らに取られてしまった。
だから、今度奢ってもらうというのはどうかな?
(そういえば。
死にたくても死ねないいじめられっ子、という話を聞いたことがある。
魔術呪術で逆に殺されるかもしれないこの島で、
いじめをする生徒がいるという事実に驚いたことを覚えていた)
■加賀智 成臣 > 「…………す……
ありがとう、ございます……。」
反射で謝りそうになったが、何とか切り替えた。
だが、付け焼き刃っぽさが目立つ。まだまだ問題の解決にはならなそうだ。
「……は、はい。今度、ですね……
じゃあ、その……今度、何でも奢りますから…。
あっ、そうだ。え、えと…レイチェル……
レイチェル・ラムレイ、という風紀の方が居ると思うん、ですけど……知ってます、かね?」
おずおずと尋ねる。この卑屈さも、いじめられた環境で培われたものなのだろうか。
どちらにせよ、不幸なことには変わりなさそうだ。
「えっと…この間のお礼をしたいので、今度、何か奢ります、と……伝えて、いただければ……
あ、すみません勝手なお願いしてしまって……」
ペコリとまた謝ってしまった。指摘されたばかりなのにである。
ともかく、そういう事を伝えたいようであった。
■佐伯貴子 > ははは!そりゃ口癖なんだからそう簡単に治るわけないよ。
でも応援してるよ。
(携帯デバイスで時間を確認する)
レイチェル?
彼女とは親友だ。
わかった、伝えておく。
女二人に借りを作るとは、君は案外…
っと、やめておこう。
(からかおうと思ったが中止する。
こういうタイプはこの島に来て初めてであったので、
じっくり話をしたいところではあった)
すまんな、時間だ。
今度会ったら奢ってもらうからな。
割り勘で。
(軽く手を振ると、カフェをあとにするのであった)
ご案内:「カフェテラス「橘」」から佐伯貴子さんが去りました。
■加賀智 成臣 > 「………はい。……ありがとうございます。」
この近日で、二人から応援を受けてしまった。
すごい重圧を肩に感じる。胃が痛くなってきた。
「あ、そうですか、はい。はい……
それでは、よろしくお願いします……」
そうか、親友か。よかった。
そう思ったが、1つ……加賀智の心に何かの針が残った。
『レイチェルにも幸せになってほしい』なんて、失礼な考えを抱いていたのが恥ずかしかった。
「……っ。あ、はい。すみませんボーッとして。
はい、お元気で……」
そう言って、自分も金を置いて、ふらりと立ち去る。
「…………。」
何かの言葉を飲み込みながら。
ご案内:「カフェテラス「橘」」から加賀智 成臣さんが去りました。
ご案内:「カフェテラス「橘」」に水月エニィさんが現れました。
■水月エニィ >
夕食時。
賑わうカフェテラスの一席でスイーツを味わう女性の姿。
お一人様だ。
「黒糖きなこ白玉ソフトクリーム、意外と侮れないわね……。」
暑い。食欲もあまり浮かばない。
だけど何かをお腹にいれよう。思考の結果、軽いスイーツで誤魔化す事にした。
■水月エニィ >
「……負け犬、ねぇ。」
悩んだ声。
その様に名前の付いた己が異能の銘を零す。
厳密には名前を付けたと言うべきか。
ご案内:「カフェテラス「橘」」にデーダインさんが現れました。
■水月エニィ > 負ける異能。
厳密には負けやすくなる異能。
入学の際に調べ上げられた際にはその様に通達された。
何を今更。その時はそう思っていた。
「……それのせいにはしたくなったけど。」
気分が滅入ってきた。紛らわしに氷が溶けて薄くなったコーラを飲む。
最早味は無く、色のついた水だ。
■デーダイン > 「感じる…感じるぞッ!何処からか…聖なる力をッ!!」
カフェテラスに黒ずくめと赤マントの不審者がインしました。
店の中に入るなりグルリと店内の混雑の様を舐め回すみたいに仮面が左から右を眺め回す。
意味不明なコトを恥ずかし気もなく暑苦しく溢せば、店員もちょっと引き気味だ。
「―――あそこかッ!」
水月エニィの方を向いた仮面。
そそくさーとお一人利用の席へとブーツが歩き…。
「お悩みの―――様だな!
と、それはさておき、失礼、少女よ、ここの席は空いているかね?」
ぽむ、とテーブルの上に白くてごっつい手袋を置いて、尋ねた。
なお何やら悩んでるかも?なんてのは全て憶測である。
■水月エニィ > 仮面に赤マント。そして大袈裟な口調。
分かりやすい程に高いテンション。
(色物……?)
奇異な瞳で仮面の人物を見る。
私の様子を見て声を掛けたような、席を求めているような。
どちらの比重が重いかはひとまず置いて。
「ええと……ええ、
取り敢えず席は空いているわ。」
奇妙な紳士?だが拒否する程の理由はない。
頷きと共に肯定し、着席するように促す。
■デーダイン > 「…そうか!いや助かったぞ!失礼しよう。」
そそくさと水月エニィの対面側へと座るデーダイン。
特段手荷物を持っているわけでもないので身軽だ。
如何に黒魔術が使えると言えど、カフェテラスの混雑には敵わない。
「―――それは失礼しても良いと言う事で良いのだよな?」
座ってからもう一回立ち上がって確認する。空いてるって言われたけど座って良いとは言われてないので一応。
「さて…そのナンダコイツ的な反応から察するに大方私の事を不審者とかそういう物だと思っているんだろうから、
通報される前に名乗っておこうッ!私はデーダイン!学園で教師をしている。
失礼、店員ッ!ミルクティーとバナナのパンケーキを頼む!」
一通り先手を打って自己紹介。座っているのでいつもよりも仕草は大人しい。
さっと通路に手袋を伸ばせば、店員を捕まえてぱぱぱっと注文を済ませた。
■水月エニィ > 「?……ええ。拒否する理由もないもの。」
そのつもりはなかったのだろう。
不思議そうな顔を浮かべてから言葉の意味を理解して、頷いた。
「不審者と言うか、色物ね。不審者にしては明る
……って、デーダイン先生。先生でしたか。」
先生だった。
そう認識してしまえばささっと口調を整えた。
……それにしても身軽そうだ。ほぼ手ぶら。
「注文、手慣れていますね。…………先生は休憩ですか?
いえ、見た所手ぶらでしたので、帰りではなさそうに思いまして。」
■デーダイン > 「………そうかね。ならばいいのだ。ウム。」
割と、こういう恰好をしていたら言外に同席を拒否されたりする事だって、ある。
そんな哀愁は音には出さず、それとない間と共になんでもないのさとばかり後付。
「良かったッ!
何だか最近不審者だの変質者だのと扱われ続けてちょっとフィジカル困憊メンタル創痍気味だったのだが、
貴様は私をちゃんと先生扱いしてくれるのだな…。」
穴あき仮面の目の部分のところに手袋を当てて涙を拭う仕草。
声からも何となく歓喜が溢れていた。
「ウム、ここでも食事するものでな。ん?ああ、今日は私休みなんだ。
特に補講もないのでぶらぶらしていたら―――そうだ、なんとなく聖なる力を感じたのだよッ!気のせいかもしれんがちょっと気になったのだッ!
まさか貴様が…ッ!!」
ほどなく運ばれてくるミルクティーとバナナが乗ったパンケーキ。
御苦労ッ!と店員に手袋の手のひらだけ向けて一声かける。
「…ついでにオヤツでも食うかと思ってな。」
手袋したままナイフとフォークを持った。
ご案内:「カフェテラス「橘」」にデーダインさんが現れました。
■水月エニィ >
「変質者でも不審者でも先生は先生ですから。」
コーラ(だったもの)を飲みつつざっくり答える。
ざっくりと断言したものの、エニィの態度は悪気のないものだ。
「お休み、でしたか。
確かにここのデザートは美味しいですよね。
先程食べた黒蜜きなこソフトクリームも中々美味しくて……」
安い。美味い。遅くもない。
デザートの話題に自然な具合で相槌と
「所で。ええと……
……先生、さっきの、本気です?」
言及された"聖なる力"。確かにそれは持っている。
読もうと思えば読み取られてもおかしくない。
だが、目の前の仮面の教師? の言動はイマイチ読めない。
大分ふざけている様に見えるが 行動そのものは大人しいし、よく考えている様にも思える。
なので、真っ直ぐに聞いてみる事にした。