2016/09/21 のログ
ご案内:「カフェテラス「橘」」に蒼穹さんが現れました。
ご案内:「カフェテラス「橘」」に綾瀬音音さんが現れました。
蒼穹 > ある日の放課後のカフェテラス。
暑いとも寒いとも付かない、丁度境い目くらいの気候と、
夕色に微妙に変わっていく時間帯。店内の賑わいも、いつも通り。

「……ちょっと早かったかな?」

はやあし気味で入店する少女。
珍しく普通の学生みたいな、下校っぽい様子だ。
久々に会う友達と待ち合わせだけど、紆余曲折もなしで早めについてしまったらしく。
賑わったカフェテラスの顔ぶれを眺め回して、先についてるかな?なんて。
今回はこっちが早かったみたいだ。
壁時計を一瞥して、時間を確認する。
とりあえず、二人向かって座れそうな席を探して、
手際よく確保する。そうして向かい側の席に鞄を置いておけば、これでせきとりの完成。
あとは待つだけだ。真面目でしっかりしてる子だし、時間に遅れるなんてこともそうないだろうから、
待つと言っても大した時間ではないし。

「んー…。」

久しくこちらに寄ったし、期間限定メニューの写真でも見ながら、
その傍らで携帯端末の画面を見つつ、それと何を頼むかと気まぐれに考えて、
その時間を待っていた。
この頃は秋のスイーツ、等と言ってやけに栗や芋が推され初めているらしい。
栗色や紫色の御菓子が頻繁に登場している。

綾瀬音音 > (季節は夏と言うには風が涼しく、秋と言うにはまだ暑さの残る時期。
手早く学校が終わり次第女子寮で着替えをしてから、このカフェテラスへとやってきた。

久々の友人との待ち合わせは足取りも軽かったし、気分も上々だ。
こちらが到着したのは約束時間と同時刻。
店内を見渡しながら店員に待ち合わせです、と告げると懐かしい空色の髪の少女を見つけて
手を振りながらそちらの席へと向かった。
特に断ることもせずに彼女が確保してくれた席から鞄を隣の椅子へとずらして置いて、腰掛けながら)

ソラちゃん久しぶりー、元気だった?
(自然と顔に笑みが浮かぶ。
特に変わった様子のない友人に安堵とちょっとばかりの懐かしさを感じつつ。
まずはありきたりな挨拶を口にして、メニュー私も見る、と向かい側からメニューを覗き込みながら。

まずは何か注文しちゃおう、なんて口にしながら。
女の子同士のおしゃべりには甘いものと美味しい飲み物が付き物だ)

蒼穹 > 「ん、あ…っ!」

視界でちらっと、久しぶりに会う彼女が現れたのは、その少しあとのこと。
そちらの方へ顔を向けて、口だけでやっほー、と言いたそうな形を作る。
座ったまま手を振り返して、こっちこっちとアピール。
とっておいた席に彼女が座れば、

「やっ、久しぶりだね。ちょっと色々あったけど、見たまんま元気だよっ。
おとちゃんは……元気そうだね。良かったよ~。」

今日も、五体満足のようだ。対して彼女も、メールでも聞いてた通り元気そうだ。
ともあれ、長らく間が空いてしまったとは言え、こうしてお互い元気に会えたことは、
喜ぶべきことだった。
どうぞどうぞ、と一通り見終わったメニューをそちら側へひっくり返して向ける。

「そうだね!あ、そう、奢らないと…。

うーん…どーしよっかなー。季節限定の紫色のアレが気になるんだけどもー…。
いやでも季節限定品に手を出さなくちゃいけないわけでもないし。」

ゆっくり放課後のおやつタイム。
頬に指を立てあれでもない、これでもないと贅沢な悩みに頭を揺らす末に、
いつでもありそうな、見るからに甘そうなキャラメルパフェ、
よく知られる黒い炭酸飲料という、甘さ十二分の注文する事に落ち着いていく。

「決まった?」

なら注文しよっか、の意図を含んで確認してみる。

綾瀬音音 > (彼女の手に招かれるままテーブルへとついて。
何も変わらないような彼女の雰囲気に笑みは深まるばかりである。
懐かしい声に懐かしい顔。
最後にあったのは秋も深まっていた頃だった。
もう一年も前に近い)

うんうん、良かったよ。
一年近く経っちゃったしね、もっと早く連絡すればよかったよー。
私も元気だよ、色々あったけれどね。

(メールでも告げた色々――本当に誤魔化しているわけでもないのだけれど、色々としか形容できなくて。
とは言え彼女も色々あったと言うしお互い様だろうか。
久しぶりでもぎこちさはなく、こうして楽しく会話ができることが純粋に嬉しくて、楽しい。
メニューにありがとう、と礼を言うとページを捲りながら)

じゃあ遠慮なく。紫芋のタルトとかも美味しそうだよねー。
秋はもうちょっと続くしまだ機会もあるだろうから好きなもので良いんじゃない?
(コレも美味しそうだね、とコレも頼んで半分しようか、等と賑やかに話しながら。
とは言えこの時間のカフェだ、少々賑やかにした所で咎める人もいない。
時折メニューを指差す手指に、“彼”とおそろいだった指輪がないことに気づくだろうか)

うん、決まったよ。
すいませーん
(と、近くを通った店員を呼び止めて、彼女の注文と自分の注文――オレンジジュースとマロンアイスを頼んだ。

それからメニューをしまって、少しばかりどう切り出そうか迷う気配を見せてから)

あのね、ソラちゃん。
取り敢えず、ご報告。
ええと、色々すっ飛ばしてのになるんだけど。


赤ちゃん、出来ました
(すっ飛ばし過ぎである。
それを報告するのに呼び出したんじゃないんだけどね、と言い訳のように付け足して)

蒼穹 > 「えっ、そんなに。随分とまぁ…

こう、学校に通ってみたら…時間ってものは、意外に早いもんだねー…。
まっ、今後とも会う事があったら、よろしくってね。」

今後どのようになるかは、分からないけれど、今は平穏の様だし、できることならこのまま…。
等と随分平和思考な蒼穹は、これでも破壊神である。
時間が過ぎる速さに驚くのは、意外と前会った時の事が色々思い出せるからかも。

「ん、じゃこんな感じで…っと、さんきゅっ。」

さて、注文してもらって程なく、手際の良い店の事だし、
二人の注文した飲み物と、御菓子が運ばれてくる、こちらがマロンアイスのお客様になります~、
こちらがキャラメルパフェのお客様に~、ごゆっくりどうぞ、と語って御盆を置いていく店員さん。
一方、蒼穹は注文した品に気が取られてか、指の変化には気づかない。

「ふむふむ、敢えて栗を選んだんだね。おいももいいけど…

―――?!
はぇえぇっ?!?!」

さて、スイーツ談義に戻り耽ろうかとして言葉を紡いだその矢先、
数瞬の躊躇いの後に繰り出された言葉にぽんっ!とテーブルを思わず平手打ち。それも両手で。
もうスイーツそっちのけで瞬きしながら彼女に穴が開くくらい熾烈な視線を注いだ。
開いた口が塞がらない、まさにそんな表情だった。
赤ちゃんが出来た、という唐突にして超展開すぎる報告。
そして、この時、初めて気付いたのである、指輪がないと言う事に。
その思考中枢に渦巻く混沌の渦は、破壊の神にも処理出来ない視るも悍ましい絵図を作り上げていた。

あわや立ち上がらんばかりに椅子から腰を持ち上げて、
困惑を隠さないままに…

「え、え、え。
だ、誰が、誰の…?!え、え……はぁっ?
ごめん、ちょっとそのすっとばされた"色々"についてもう少し聞かせてもらえるかな!!!
何が何なのかな?!どういうこと?!」

性質の悪い冗談、ではないのだろう。彼女の性格から。
語彙力も失いながら、ワケわからないよ!と言うのを必死に訴えかける。
まさか…その昔の、悲愴ある彼から吹っ切れ、新しい青春でも始まったのだろうか。
そんな安直な結論を見出し、一先ず沈静化。

「あー…ごめん…おちつこ。」

ふーっと息吐いて、冷え切った氷漬けのコーラのストローをくわえた。
これ以上さらに何の報告があると言うのだろうか、
付け足された一言にコーラを吸い上げる音が一瞬停滞した。

綾瀬音音 > 学園祭の頃だったから、もうちょっとで一年じゃないかなぁって。

そうそう、あっという間だよ。
ソラちゃんは今2年生だっけ、だから後1年半……?
こちらこそね、また呼び出すかもしれないし。
(最近は去年起こった様な大事件は起きていないようだし、平和なのは此方も認める所。
基本平穏を愛する少女もできることならこのままで、と祈ってやまない。
そして、平穏であろうとなかろうと、時間はあっと言う間に進んでしまって、想像もしなかった景色を見せるのである。

いえいえー、と礼には軽く返して、運ばれてきた品々を手元へと引き寄せて、オレンジジュースを口運びながら)

期間限定には弱いんだよー、お芋も気になるんだけどね。

――――!!!!
や、え、うん。
(想像していたが――いや、想像以上の驚きように瞬きを繰り返してから、思わず仰け反って。
熱烈な視線が痛い。
痛いが、逆にお腹が大きくなってから会って言うよりは大分マシ、との思っての話の切り出しではあったので。
いやまあ、驚くのは解る。
それこそ“彼”と自分の関係を一番知っていたのは彼女だと思うし、
当時の落ち込み方も何もかも知っているのである。
当然だと思うし、理解してもいるが、やっぱり目の前でそういう反応をされるとびっくりはする。
自分が同じ立場だって、同じ反応をする自信がある。
すごくある。

取り敢えず座って座って、と声を掛けつつ、くるりとオレンジジュースのストローを回し――
取り乱してしまった友人が落ち着くのを待って、それから)

ええと、これ以上大きな報告はないんだけどね。
連絡したのは本当に単純に会いたかったから。
ただ会って黙ってるのもな、って思ったし。

ええと――どこから話せば良いんだろう、
夏前くらいから以前お世話になった先輩と会うようになってね、
それで、その内お付き合いするようになって、ええと、その……まあ、うん。
そういうことに――ああもう、コレ話すの凄い恥ずかしいね!?
(色々端折ったが大まかに話せばそういうことなのである。
と言うかアレである。
赤ちゃん出来た、とは言ったものの実際そう言う説明をするとなるとすごく恥ずかしいのである。
だって、“そういう事”があったと明言してると同じことではないか――!)

いや、ええと、そうだね。
望まない妊娠とかじゃないからそこは安心して。
ちゃんと望んだ結果だから。

引っ越しもね、先輩と卒業まで一緒に住もうってことになって。
だからお泊まり会するなら早いほうがいいなーって。
(そうは言ったものの、耳まで赤い。
恥ずかしい事この上ない。
うううう、と唸りながら語る様子は、例の彼のことは忘れたと思わせるには十分だろうか。

彼女が安直だと結論づけた内容は、完全に合っていた)

まあ、それはそうとして。
ソラちゃんは色々って言ってたけど、何かあったの?
(そう、アイスにスプーンを入れながら首を傾げ。
誤魔化しも多分に含まれている)