2017/04/07 のログ
ご案内:「カフェテラス「橘」」にVJさんが現れました。
■飛鷹与一 > 安堵したように一息。流石に女の子に噴出した水をぶっ掛けるのは頂けない。
「……ですよね。我ながら調子乗っていたという自覚はあります。今思い返せば……あ、お手柔らかに是非」
後半の小声はかろうじて届いた。こちらも、自然か細い声で頷いてしまった訳で。
気を取り直すように、こっちはコーヒーカップを手にとり口に運ぶ。
敢えてホットを頼んで正解だった。温かさでちょっと気分が落ち着いた。
「…隠れ家、的なのは少し憧れますけど維持費とか色々と手間もありそうですね…」
矢張り資金的な問題が大きい。もっとも、今の少年は特にその手の隠れ家は必要ではないのだが。
(…と、いうか学生がやる一般的なアルバイトと風紀委員会の仕事だけじゃそこまで稼げないしなぁ)
■VJ >
ええい、入ってしまえ。
「待ち合わせです。そこの、奥の二人組の」
店員の、いらっしゃいませへ半ば被せるようにして、禁煙席へ続く通路を指差す。
そこはかとない雰囲気を察した店員が、少々お待ち下さいと丁寧な対応をした後に、奥で話し込む二人の下へ間もなく伺い立てに来るだろう。
『あの、あちらのお客様なのですが――』と。
■柊 真白 >
――まぁ、良かったのは良かったから、もう、いい。
(視線を外して。
やや小さい声で。
思い出したら少し恥ずかしくなったとかじゃない。)
私の部屋使えば良い。
なんなら合鍵も渡す?
(隠れ家ではあるが彼なら特に問題もないだろう。
口は固いようだし、何より掃除とかしてくれると助かる。
そこへ店員から声を掛けられて、入り口に目をやる。
じい、とたっぷり五秒ほど彼女の顔をガン見したあと、)
――知らない。
(その一言と共に視線を逸らす。
あからさまに。)
■飛鷹与一 > [……ですね、ウン」
こちらも視線を外して。何だこの雰囲気…むしろ恥ずかしい空気は!
「……え?いや、いいんですか?……えーと、ではお言葉に甘えて」
意外な提案をされて目を丸くする。まぁ、掃除とか整理整頓は得意だから問題ない。
取りあえず、合鍵云々については折角だから頂く事にした。
――と、店員さんから声を掛けられて「え?」という顔。待ち合わせは彼女とだけだった筈だが。
入り口のほうを少女に釣られるようにして見やる。彼女と似たファッションの見知らぬ女性。
(……え?誰だあの人?)
参った、おそらくだろうけど面識は多分無い筈だ。そうなると彼女の知人友人だろうか?
(…って、何か露骨に他人行儀になってるけどどういう関係なんだこの二人)
どうしたらいいものか、曖昧な表情で少女と入り口の女性を交互に眺める。
■VJ >
おう、聞こえたから表に出ろや。
正確には聞こえていないが、まあリアクションで分かるヨ。
こちとら新学期新年度のあーだこーだと新しく始まった授業のお陰で疲れてんだ。
見た目にも分かる最悪のコンディションで、何故わざわざガチの軍式隠密行動を取っていたのか。
その経緯を察するには余りあるのではなかろうか。知らないとは言わせない。
いや知らんが。
困った笑顔で丁寧にお仕事をする店員さん。
『存じ上げないと仰られておりますが――』だって。
「え~そんなわけないんですけどね~おかしいな~授業のことで色々お話があるって言ってたのに~」
教員証チラッ! チラッ!
これ以上店員さんの困り顔を深めてしまうのも申し訳ないので、狂印象……もとい教員証で怯んでいる隙にさっとすり抜けて接近だ!
「あら偶然【※たまたま。ふと思いがけないこと。】ね~、真白ちゃん。と、君はミラのところの生徒さん……かな?」
さっき待ち合わせとか言ってませんでした?
重心のブレが無い=挙動を予測させない足さばきで、もはや瞬間移動と見紛う接近術を見せるしょうもない大人。
すごく笑顔だ。
■柊 真白 >
(ええいこの話はやめだ。
この歳になってこんな甘酸っぱいことをやるハメになるとは思わなかった。)
じゃあ、はい。
(さっそく渡す。
ポケットから取り出した鍵を、テーブルの上に。
そんなこんなしてたらづかづかとヤツがやってきた。
あからさまに面倒くさそうなため息。)
――なんですか先生私は今デートで忙しいので用件があるなら手短にお願いしますいくら先生とは言え先輩とのデートの時間を邪魔する権利は無いはずですさぁはやく用件をどうぞ。
(一息で言ってのける。
言外に「話す事は何もない」と言うような。)
■飛鷹与一 > こちらもこちらで、そういうのと縁が今までゼロだったので、年相応に悶えそうだった。何だこれ。
「あ、どうもです…」
まさか速攻で合鍵が出されるとは思わなかった模様。戸惑いつつも、テーブルに置かれた鍵を大事そうに手にとって。
そして、あちらの見知らぬ女性は教師らしい…視力が良いので余裕で彼女が店員さんにチラつかせたそれが見えた。
(…教師…真白さんの知り合い?保護者か親類縁者の人かな…?)
内心で考えてみるも分からない。そもそも、何か露骨に少女は面倒臭そうだが…。
「あ、ハイそうです。ミラ講師にはお世話になってます。1年…違った、2年生の飛鷹与一といいます。」
こちらに女性の視線が向いたならば、軽く会釈と共に自己紹介を。
基本、目上の人や年上の人物にはちゃんと敬語を使う事を心掛けている。
(…って、真白さーん!?何か物凄い険悪ぽい空気になってるんですけど何があったんですか!?)
彼女のマシンガントークのような捲くし立てに内心で戦々恐々だ。
おかしい、和やかに食事の筈が何で修羅場みたいな空気になりかけてるんだ。
あと、教師の女性も無駄に凄い身体捌きな上に笑顔が何となく怖い。威圧感がある。
■VJ >
「飛鷹くん。もう二年なのね、直接シゴけないのが残念だわ……せめてミラにめちゃくちゃ厳しくするように言っておくわね……」
少ししょんぼりした顔で、遠慮がちに控えめに、謙虚な雰囲気でそう告げる。
明らかに殺気立っていたが、まあ、彼女が築かんとしていたロリ帝国の牙城を崩したつもりなど飛鷹くんには毛頭ないだろうし、きっと理不尽なように見える・聞こえるだろう。
でも、世界は見えているものだけが全てじゃないんだぜ。
「話が早いわね、まあ安心しなさいな、大した用事じゃないわよ。
まずデートの雰囲気をぶち壊しに来たのと……アラーナーニソレーアイカギー? ワータシソンナノモラッテナーイ!」
三文小説なら今にも語尾に(怒)が付きそうな語気である。
「まあその辺のマンションくらいなら普通に潜入出来るし別にいいんだけど……」
単身女性用は能力者対策にセキュリティ厳しいのよね~みたいな独り言を呟きながら。
手を突っ込むのは手にしていた紙袋。ずるりと引きずり出す、ビニールに包まれ折りたたまれたもの。
それは、セーラー服である。
白地に、紺のスリーラインが入った垂れ襟がそれと分かるトップスに、濃紺のプリーツスカートのセット。
えんじ色のスカーフタイも入っている。とてもオードソックスなセーラー服。
裾やポケットに、いちいち豪奢なレースやフリルが施されているのを除けば、オードソックスな。
「はい、貴女を拉致した理由よ」
服を作る。とっても可愛い服を。
巣立つのは結構。でもこれだけは、渡さなければ意味がない。
意味のある拉致とは……?
■柊 真白 >
先生良い大人がいちいち嫉妬しないでください。
あと勝手に部屋に入って来るのもやめてください。
(めんどくさそうな顔。
もうホント色々と面倒くさい。
ちなみにそれなりにお高いマンションなので侵入するには少々骨が折れるだろう。
そうして紙袋から取り出されたものを見て。)
うわ、いらな――
――げふん。
一応ありがたく受け取っておきますけど、このためにわざわざデートの邪魔しにきたの「姉さん」。
(思わず本音が漏れた。
まさか学校に来ていけと言うのか。
しぶしぶ受け取るも、あからさまにうわぁと言う顔のままである。
とは言え設定の事はわすれない。)
――ごめん。
なんか、こう――ごめん。
(せっかくのデートなのに。
目の前の彼に謝るも、何から謝って良いのかわからず、とりあえずもう一度謝る。)
■飛鷹与一 > 「……あの、すいません俺、先生に何かしましたでしょうか?おそらく選択科目の関係で初対面だとは思うんですが。
…あと、ミラ講師の授業科目は既に結構厳しいと思いますハイ」
少年は事情を全く知らない訳で、取りあえずVJ講師にそう申してみる。
理不尽、というよりも本当に背景が分からないので、何でこちらにとばっちりが来ているのかが分からない。
この少年は察しは悪くない、…のだが流石に判断材料が少なすぎた。
(と、いうか潜入!?今、確かに潜入とか言ったぞこの人!?)
え、不法侵入は流石にしょっ引かれるのでは…と、いうか一応少年的には風紀委員の端くれとして聞き逃せないのだが。
あと、彼女が取り出したのビニールに包まれた衣服…セーラー服を見てキョトンとする。
(セーラー服…?いや、でもフリルとか装飾が地味に凝ってるなぁ。…いや、待て拉致って何!?)
駄目だ、思考速度が追いつかない。と、いうか予想斜め上の展開過ぎる。
「…へ?…あ、ああ…いや俺は大丈夫です。と、いうか姉さんという事は…姉妹?」
と、謝罪してくる真白嬢に大丈夫、と頷きつつも二人を改めて交互に眺める。
実の姉妹か義理の姉妹かはさて置くとして、個性的なのは間違いない。
■VJ >
骨くらい折るわい。
「なるほどね、そういう感じ……うんうん」
割と本気で要らながられたのがそこそこ深く心に突き刺さり、少し……いや結構傷ついた風な大人。
こういう辺りが面倒くさいのだ。だけどそれって人生。
「……」
考える人のポーズ。ほんの五秒ほど無言で固まった後に、飛鷹を見て。
めちゃめちゃ不機嫌そうな顔をしてから舌打ちした。
「気持ち的にはまあ、店を壊すくらいの勢いだわ。けど……」
実際にやろうとしていた。
出禁上等である。教員免許なんてクソ食らえだ。八つ当たり最高。
「……!」
初動排除。銃の抜き撃ちに似た動作で腕が滑る。目標は伝票の奪取。あの袈裟斬りしたみたいなプラスチックの筒に入っている紙。
■柊 真白 >
(とりあえず貰ったものを無碍には出来ない。
なので大事にクローゼットにしまっておく事にしよう。)
遠い親戚――って設定。
(彼には隠す必要もない。
なので素直に設定と言う事を暴露した。
そのまま考える人のまま固まっている彼女をじいと眺めて、)
――。
(神速の居合いを思わせる動作で腕が滑る。
初動の無い彼女のモーションを完全に盗んだ形で、彼女より僅かに先に動いた。
彼女より僅かに早く伝票を掠め取り、それをひらひらと動かす。)
――申し訳ないけど、今日は彼に奢ってもらう約束。
意地があるのだ、男の子には。
(そう言って伝票を彼に押し付ける。
彼の手を取ってその手に自分の手ごと握らせる形。)
■飛鷹与一 > (…あ、真白さんこれ受け取ったはいいけど、そのまま仕舞い込んでおく流れだこれ)
「……ああ。設定なんですね…把握しました」
と、何かそこは色々と察したらしい。あと、考える人のポーズで固まっていたVJ講師がこちらを見る。
めっちゃ不機嫌そうな面でしかも舌打ち付きだ。何でなんだ…。
「…いや、俺がボコられるならまだしも店は壊さないで下さい。教師でも限度があります」
と、そこは真顔できっぱり。この少年も変な所で肝が据わっている。
自分が理不尽にボコられるのも勘弁願いたいが、店にとばっちりは流石に許容できない。
「……!」
そして、一瞬…刹那の攻防。VJ講師の初動無しの動きと真白嬢の神速の如き動き。
勿論、少年が手を出す間も無い…が、反応した辺り二人の動きが”見えていた”らしい。
(……見えていても全く動けないってもどかしい気分だな…って)
「…え?あ、ハイ。確かにここは俺の奢りという約束ですしね」
少女に手を取られ、伝票ごとその手を握らされる感じになりつつも頷いて。
男の子の意地は下らない事かもしれないが、ささやかなソレは大事にしたい。
■VJ >
「……ふふ、”柊さん”ならそれくらい容易いわね」
姉さんはもう結構。既に関係は生徒と教師。まあ、お姉ちゃんと呼ぶなら少し話を聞こう。
まあ、服を渡した時点で柊との話は終わっている。
後は帰って暴れて酒を飲んで暴れて寝るだけだが、その前に。
飛鷹を見据えて。
「あんまり甘えちゃダメよ、彼女よりとは言わないけれど、恋路を邪魔しに来た生き遅れ紛いくらい蹴散らせるように精進なさい」
自己完結の甚だしい、いい笑顔で言った。
ハァと溜息をついて。
「邪魔したわね、それじゃ」
そう告げ、勝手になんか微笑ましい瞳で柊を一瞥して、振り返る。歩き出す。心配そうな顔をした店員。
途中でパンパンと手を鳴らす。
「諸君!」
良く通る声。
「ここは私の奢りである。存分に飲み、存分に食え。払いたい奴は勝手に払って結構だが――」
レジスター前。
懐から取り出した札束を、カウンターに叩きつけ。
「――釣りは要らアァァァン!!!」
そう叫ぶと、ドアを蹴破るように店を出た。実際ちょっと壊れたようだが。
(――現金は誰の支払いに使われることもなく、遺失物として処理された後、慈善団体へ全額寄付される運びとなった。)
ヴェイパージェイル、無事出禁ッッ!!
ご案内:「カフェテラス「橘」」からVJさんが去りました。
■柊 真白 >
――。
(別に彼と自分は色恋沙汰の関係ではないのだけれど面倒なので黙っておく事にした。
そうして自分に目を向けられて声を掛けられれば。)
――短い間だったけど、楽しかった。
(そうして見送る――と思ったのだが。
唐突に叫んでカウンターに叩き付けた札束。
多分、おそらく、見覚えがありすぎる厚みである。)
――はぁ。
なんていうか、ほんと、ごめん。
(改めて頭を下げる。)
■飛鷹与一 > 「……あの、俺と真白さんは別に恋仲という訳では…って、ええええ!?」
気前良すぎるというか破天荒すぎる!!しかも扉蹴破った!?あの先生出禁確定ではないだろうか?
(…いや、えぇとでも何だかんだ”妹思い”なのは本当なんだろうけれど)
機会があったら、ちゃんと話してみたい気はする。少なくともこちらは彼女に悪感情は一切無いわけで。
…うん、かなり破天荒な教師なのはこの短時間でよく理解したけれど。
「……え?…ああ…いや、多分八つ当たりみたいな感じで俺は恨まれてるんだろうなぁ、とは思いましたけど。
まぁ、でもあの人も別に悪い人ではないというか。少し過激なだけで」
困ったように笑う。けど、正直ああいう先生は嫌いにはなれないと思う。
「まぁ、そういう訳で気にしないで下さい。強いて言うなら…うーん。
……ああ、次は真白さんからデートなり何なりお誘いしてくれると嬉しいかな、と」
と、小さく笑みを浮かべて。そして今更食べるのを忘れていたクラブサンドイッチに手を伸ばしモグモグ。
■柊 真白 >
なんて言うかこう……保護欲と言うか独占欲と言うかなんと言うか。
それがちょっと強い人で。
(彼女が来た時点で彼に絡むのは分かっていた。
だから早く帰ってもらおうとあんな態度を取ってしまったのだけれど……。
モノはともかく服ももらったことだし、ちょっと申し訳ないことをした。)
――でーと。
私から。
……う、ん。
善処する。
(なんとも歯切れが悪い。
よく考えたら自分から誰かをデートに誘う事なんてしたことが無い。
食事などに誘われてそれをデートと揶揄する事はあるものの。
イチゴの乗った甘そうなパフェを突いて食べる。)
■飛鷹与一 > 「成る程。…いや、でもまぁ真白さんの事を大事に思ってる気持ちは本当みたいですし」
それが行き過ぎたのかどうかは分からないが、保護欲や独占欲に繋がっているのかもしれない。
そう考えると、自分は二人に割り込んだ間男みたいに思われてもしょうがないだろう。
(…うーん、まぁ今回のことはさて置き、普通に一度話してみたいかな)
それが少年の中でのVJ講師に対する判断であり感想だ。今回はまぁ、うんしょうがないね。
「あー…いや、普通に食事のお誘いとかそういうので全然構わないですよ?
それに無理にとは言いませんからえぇ」
歯切れの悪さと善処する、という言葉からこれはちょっとハードル高かったかな、と思い苦笑いで。
「あーと、それよりコレ本当にいいんですか?流石に頻繁には利用はしないかもですけど」
と、合鍵を示して。まぁ、良いと彼女が判断したからこうして合鍵をくれたのだろうけれど。
後で場所とかを教えて貰おう。ついでに掃除でも後日しておこう。
■柊 真白 >
(こちらから転がり込んでおいてこの仕打ち、と言うのは明らかにこちらの非だ。
今度お詫びに何かしておこうと決めた。)
食事、のお誘い……。
――わ、わたしを、たべる?
なー、んて……まっていまのなし。
(何を言っているんだ。
生娘じゃあるまいし。
どうも調子が狂う。
顔を背けて掌を向けて待ったのポーズ。)
いいよ。
なんなら襲いに来ても良い。
(こういうことはさらりと言えるのだが。)
■飛鷹与一 > 「……真白さん、何か何時もの調子崩れてますよね」
さっき待ち合わせでこちらをからかってきた時の余裕は何処へと消えたのか。
もしかして、こういう甘酸っぱい初々しい方面には逆に免疫が無いのでは?とか思ってみる。
取りあえず、待ったポーズをされたので律儀に待つ少年である。
その間に、サンドイッチを頬張ったりコーヒーをゆっくり飲んだりしているが。
「……いや、そういう事はサラリと言えるのに何で食事の誘いとかが挙動不審になるんですか」
普通逆じゃないだろうか?あと、襲いに来て良いと言われても返答に困る!
チェリー卒業したばっかりの少年はこういう時はユーモアな切り返しは難易度が高かった!
■柊 真白 >
――仕事の付き合いしかなかったし。
そう言うの、慣れてない。
(額を抑えてそうこぼす。
だから仕方ないのだ。
仕方がないのだ。)
なんて言うか。
下ネタはさらりと言えるのに、いざそう言う話になったら照れて上手く伝えられない、みたいな……。
(逆だけど。
生クリームが甘くてアイスが冷たくてイチゴが甘酸っぱくてパフェが美味しい。)
■飛鷹与一 > 「…ん、じゃあこれを機に慣れましょう。何事も経験といいますし」
地味に鬼だった。彼女からお誘いされるのは確定事項と言わんばかりに。
少年は知る由も無いが、ある意味で齢3ケタの女性を16歳の小僧が圧倒する図式。
「…真白さん、そっち方面に慣れ過ぎててこういう”普通”のお誘いに免疫が無いんですねつまり」
普通逆だろう、と思うがそれはそれで良いとは思う。だがお誘いはして貰おう。そこは譲れん。
クラブサンドを一通り平らげれば、コーヒーをちびちびと飲みつつ。
「…あ、そうそう。この前メールでもちらっと真白さん口にしてましたけど…。
今すぐ、という訳ではないですが折を見てナイフの扱いもいずれ教えて貰えたら幸いです」
■柊 真白 >
――善処、する。
(鬼め。
視線にそんな意思を込めて睨みつける。)
うるさい。
そんなの仕事に必要ない。
(拗ねる。
視線を目の前のパフェにずらしてガツガツと食べ進む。
もう誘うんじゃなくて無理矢理店まで引っ張って行ってやろうか、なんて考えて。)
――別に構わない。
とりあえず、暇があったら棒状のものを触ってると良い。
持ち手と刃の付いてる向きを意識しながら。
(要は慣れると言う事だ。
普段から意識して触っていれば、特別感が薄れる。)
■飛鷹与一 > 鬼と思われようが何処吹く風。こっち方面ではこちらに分があるので堂々と見つめ返していくスタイル。
この短時間で何か彼女について結構色々と分かってきた気がしないでもない。
「仕事だけが人生という訳でもないですし。必要ないと切り捨てるだけはアレですよ」
と、何かパフエをガツガツ食べていく真白嬢を眺めていく。
ちなみに、この時点でもう店まで連行されるのは半ば決まったようなものである。
そうなったら、勿論少年が今度は不利な立場になる訳だが。
「棒状の…成る程、そうなるとあまり長すぎないナイフ程度の長さのを見繕ってするのがベストですか。」
成る程、と頷く。今は狙撃銃以外の銃火器…主に近接での使用する物の選定をしている最中だ。
合間にそういう慣れの為の習慣を付けておくのもいいかもしれない。
彼女のアドバイスに成る程、と思いながら頭の中にメモっておく。
■柊 真白 >
――わかった。
デートに、誘えばいい?
(据わった目で見る。
避けられないのなら、こちらの得意分野に引き込めばいいのだ。
そうだ、何も正面から斬りかかる必要は無い。
背後から、静かに、気付かせずに、斬り捨てれば良いのだ。)
風紀委員なら警棒が良い。
常に持ってても不審に思われない。
■飛鷹与一 > ――あ、これはいかん。地雷?踏んだかもしれない流れだ。
「いやいやいや…真白さん、食事とかそういう方にしましょう。
むしろ、真白さんの言う”デート”はそれ、朝チュンコース確定じゃないですか…」
二度目の搾り取られる悪夢再来になりかねない…むしろなる。
彼女の思考が剣呑というか背後からバッサリ仕留める的な流れに傾きつつあるのが怖い。
――ただ、据わった目とか地味に彼女にしては珍しい気がする。
まぁ、それだけ気心が知れてきていると前向きに捉えていこう。
が、多分搾り取られる末路は確定している気がするがそれはそれ。
「警棒…成る程。申請して持ち歩くようにしてみます」
むしろ、そのまま警棒を極めた方が早い、かもしれないがナイフも扱えた方が選択肢が増える。
つまり、近接戦での手数が増えるという事だ。ちなみに素手…体術は一応本土に師匠が居る程度にはこなせる。
■柊 真白 >
食事だけがデートじゃない。
男女が一緒にすごせばデートになる。
大丈夫、今度は、ちゃんと、優しくする。
(あちらの都合など知った事か。
元より彼の方が先にこちらの都合などお構いなしな感じだったのだ。
有無を言わさぬ力の篭った視線。)
理想を言えば、ナイフを使うならナイフに慣れた方が良いけど。
家では包丁でも触ってるといい。
(流石に街中でナイフを弄んでいれば風紀委員と言えどよろしく無いだろう。
ならば家の中だけで触るのが現実的だと思う。
最初はそれで怪我をするかもしれないが、それを含めた慣れだ。)
■飛鷹与一 > 「じゃあせめて食事も込みにしてくださいよ!…いや、まぁハイ、この前の搾り取られるよりはいいですけど」
こちらがダウンしても精力剤やらなにやらでドーピングさせられてエンドレスだった思い出…思い出?
そして、もう彼女も意固地というかガンガン押し通せモードになってきている気がする。
視線というか眼光がナイフのように鋭い…あかんこれマジの眼光や。
「じゃあ、そのデートでもいいですから真白さんからお誘いしてください。
勿論メールとかで日を改めて!」
そこだけは譲らない構え。内容が内容でも女の子に誘われたい気持ちは男としてあるのだ。
「包丁ですか。まぁ基本自炊してますし握る機会も無理の無い程度に増やしてみます」
流石に、風紀委員会の仕事や学園でナイフを弄り回す訳にもいかないので、そこは成る程と納得。
兎に角、まずはナイフ…大雑把に言えば刃物に慣れる事。それが第一なのだろう。
コーヒーをグイッと飲み干して一息。しかし、軽い食事の筈がある意味で濃い内容になっている。
■柊 真白 >
ワガママめ。
じゃあ私の家でご飯も食べていけば良い。
――わかった、じゃあまたメールしておく。
(ぐぬぬ。
女の子も食べたいご飯も食べたい。
あれもこれもとワガママな――そんな事は一切無いが――彼に、そんな提案。
なんにせよ今決める事でも無いだろう。
男の子のロマンについても理解はあるつもりだし。)
私の使ってるやつで良ければあげるけど。
(とは言えそれは投擲に適した重量バランスの投げナイフだ。
そうでないものもあるとは言え、基本的にナイフは最終的に投げる事が多い。
あまり彼の使い方とは合わないかもしれない。
ずぞぞ、とイチゴオレをストローで最後まで飲みきる。)
■飛鷹与一 > 「…じゃあ、泊まる用意とかバッチリしておきますね。ハイ、後日メールで」
うん、もうある意味覚悟完了した。何の覚悟かはさて置き。一泊は確実になるので着替えとか持っていこう。
まぁ、ワガママといえばそれも否定は出来ないかもしれないが。男のロマンは譲れないのだ…!
「…いいんですか?何か合鍵といい貰ってばかりで恐縮ですが。じゃあ是非に」
ちなみに、この少年は「射撃」ほどではないが「投擲」もこなせたりする。
基本的に「何かを投げる、撃つ」スタイルが少年の骨子にあるようで。
「…ふぅ。しかしまさかこんな濃い時間になるとは。講師の乱入だったり真白さんの意外な不得手が垣間見えたり」
何だかんだで誘ってよかったと思う。…うん、一人善がりでなければいいが。
と、そろそろ良い時間だろう。伝票を手に取りつつ…あまり奢れてない気がするが。いずれまたリベンジを!もうちょっと高い店で!
「そろそろ出ますか?…あ、ついでに真白さんのマンションの場所把握したいのでついて行っていいでしょうか?」
決して送り狼ではない。むしろこの場合食われる側である。
■柊 真白 >
着替えだけ用意しておけば良い。
(タオルとか未使用の歯ブラシとかはあったりする。
いつもの仕事とは別の「仕事場」としても使うつもりだったから。)
良いよ。
――正直、君の魔力とは結構相性がいいみたいだから。
(以前の一件でこちらもしっかり貰っている。
なので別に渡しっぱなしと言う事ではない。)
私もそれなりに楽しめた。
――わかった。
いいよ、そんなに遠くないし。
(素直な意見。
予想外に守勢に回る事になってちょっと動揺したが、それもそれで楽しいと思えた。
立ち上がり、紙袋が目に入る。
しばしそれの中身を覗き込み、)
――セーラー服プレイとか興味ある?
(真面目な顔で問うて、自宅へ向かおう。)
■飛鷹与一 > 「分かりました、確かに嵩張るのもアレですしね」
了解しました、と頷く。何だかんだで親睦は深められている…筈だ。
何か色々と段階すっ飛ばしたり戻ったりしてる気がするがそれはそれである。
「……ああ、何か魔力も吸われてるような感覚あったんですけど今納得しました」
とはいえ、別に致命的ではない。むしろ相性が良いので負担は少ない。
あと、多分彼女へと還元される吸収された魔力や精気もかなりの量だろう。
「良かった、俺だけ楽しんでたら意味ないですしね。じゃあ行きますか」
そう言ってお勘定へ……と、彼女の一言に。
「……正直興味はありますが、どうせならこの前の精力剤みたいに何か怪しい薬で一時的に真白さんがナイスバディとか無いですかね」
スケベではある。斜め上の追加発注を加える剛の者。あるかは分からないけど成長薬(一時的)。
ともあれ、お勘定を済ませたらそのまま店を出て彼女のマンションへと送りがてら道案内してもらうだろう。
ご案内:「カフェテラス「橘」」から柊 真白さんが去りました。
ご案内:「カフェテラス「橘」」から飛鷹与一さんが去りました。
ご案内:「カフェテラス「橘」」に伊都波 凛霞さんが現れました。