2017/07/25 のログ
ご案内:「カフェテラス「橘」」に神代 理央さんが現れました。
神代 理央 > 二階席の窓際。未だ熱の篭もる夕日を浴びながら、黙々と読書に耽る。図書館で熟考の末に借りてきた本は、異能強化と制御について記された物。初級魔術の本でも良かったのだが、先ずは講義なりなんなりで魔術の基礎を学んでからだろうと今回は諦めた。
既にある程度使用出来る異能を伸ばした方が、結果として己の戦力増強に繋がるだろうと考えての選択。

「……制御へのアプローチは兎も角、異能増幅については中々統一した答えが見つからない、か。まあ、誰でも力を伸ばせる方法があるなら、皆がそれに飛びついているだろうしな」

文字を追いかけ続けた目元を揉み解し、小さく背中を伸ばす。
疲弊した脳を潤そうと、ガムシロップマシマシのアイスコーヒーを啜って満足げな溜息を一つ。
やはり独学では色々と限界があるかなあ、と栞を挟んで本を閉じながらぼんやりと外に視線を向ける。

神代 理央 > 二階から見下ろす学生通りは、大勢の人々で賑わっている。
友人と談笑しながら下校する者。忙しなく歩いて行くビジネスマン。親子連れすら見かけるのは、学園都市でありながら大勢の居住者を受け入れるこの島ならではなのだろうか。

「……呑気なものだ。尤も、俺が人の事を言えた義理ではないかもしれんが」

眼下に広がる光景は平和そのもの。その光景を、戦禍によって富を得た父を持つ自分がのんびりと見下ろしている。
だからどうした、と言うわけではないが、僅かに感傷的なもどかしさを感じてしまう。その感情は己らしからぬものだと直ぐに振り払う事になるが。

神代 理央 > 取り急ぎは、異能の強化に励みつつ魔術の習得と肉体面の強化を図ることになるだろう。
所属する委員会も決めておかなくてはならないし、島に住む父親の知り合いや関係者への挨拶回りも行わなくてはならない。

「…学生の本分は勉強、の筈なんだがな」

昨日遅くまでかかって終わらせた課題の山を思い返しながら、げんなりした様に溜息を一つ。
溜息と共に吐き出した糖分を補給しようと、残り少なくなったアイスコーヒーに口をつける。

ご案内:「カフェテラス「橘」」にイチゴウさんが現れました。
イチゴウ > カフェテラスにお洒落な店内とは不釣り合いな
四脚のロボットが入ってくる。
座る事の出来る席が無いかどうか見回しながら
歩行していると一人の少年が目にとまった。
金髪に紅い瞳、そのロボットはいかにも
興味を示した様子で少年が座っている席へと。

「やあ。ご一緒してもいいかな?」

低音の合成音声で少年に相席の許可を求める。

神代 理央 > 小洒落た店内が僅かにざわめく。何事かと視線だけ向けてみれば、少なくとも紅茶を嗜むとは思えぬ物体――4脚のロボット(?)が店内を闊歩していた。
流石は常世学園。機械も紅茶を嗜むのかと感心していたが、此方に近づいてくるその姿に困惑めいた表情を浮かべる事になる。

「…あ、ああ。別に構わない。構わないが…」

己の召喚物とは正反対の精巧な造りが見て取れる相手を、困惑と興味が入り混じった様な視線で見つめながら頷いた。