2018/12/12 のログ
ご案内:「カフェテラス「橘」」に伊都波 凛霞さんが現れました。
伊都波 凛霞 >  
「さむー…っ」

口元に手をあてて、白い吐息を吐きかける
もうそろそろ、冬本番…といったところだろうか、風がとても、冷たかった

「…あったかいコーヒーでも飲もっかな…」

丁度目に入ったカフェテラス
首元のマフラーを巻き直して、入店する

中は暖房がかかっていて、さすがに少し暖かかった

伊都波 凛霞 >  
窓際の席に座り、バッグを空いている椅子へと降ろすと、ようやくマフラーを外す
まだ顔は結構冷たいけど、お店の中で温かいコーヒーなぞ啜ることができればきっと温まるハズ

注文をして、ふぅーっと一息つくのだった

「(結構賑わってるなぁ…寒いもんね)」

店内に視線をめぐらせれば、学生の姿もちらほらと見かける
美味しそうなパンケーキも目に入ってしまって食欲を刺激されるものの、それはまたの機会にしよう…と強い意志

伊都波 凛霞 >  
「と…そうだ」

風紀委員の報告書がまだ纏まっていない
一服したら本部に戻って仕上げてしまわないと

そうなると、少しだけ今日は遅くなりそうだ

連絡しておこう、とスマホを取り出し、自宅へとTELLする

───………

「…あ、母様?私、凛霞だけど…うん、今日は少し遅くなるかも」

そういえば、悠薇はもう帰っている時間帯だろうか
カフェテラスのケーキでもお土産に買ってあげよう、何が良いか聞いてみよう──

「あれ、まだ帰ってないの?そっか……んーん、なんでもない」

ピッ

「…そいえば友達できた、みたいなこと言ってたっけ…寄り道くらいするよね」

そうこうしているうちに、注文したコーヒーがごゆっくりどうぞ、という声と共に丸テーブルへと置かれた

ご案内:「カフェテラス「橘」」に神代理央さんが現れました。
神代理央 > 身を切るような寒さ、と言うと大抵の同級生には『大袈裟だ』と笑われる。
しかし、寒さに苦手な自分としては目下懸案事項である。寒さに震えながら入店したカフェテラスで、外気から遮断された瞬間安堵の息を零した。

「こうも冷え込むと、夜の警邏どころか放課後のミーティングすら億劫だな。全く……」

今日も本部でミーティングの後、状況によっては落第街辺りに出る事になるだろう。
家に帰る暇は無いかな、と考えながら空いている席は無いかと賑わう店内に視線を向けて―

「…こんにちは、先輩。今日はお一人ですか?」

偶々視界に映った風紀委員の先輩であり、学園内屈指の優等生で知られる女性の姿に気がついた。
後輩として一声かけておくか、と軽く背筋を伸ばして彼女の元に歩み寄ると、こなれた社交的な笑みと共に声を掛けるだろう。

伊都波 凛霞 >  
「ん?」

声をかけられ、そちらへと意識を向ける
視線の先には見知った…一見すると少女のような顔立ちの、少年

「えー……っと、そうだ!神代くん!」

記憶をしっかと辿り、その名を呼ぶ
合ってるでしょ?と笑みを向けながら、椅子の上に乗っけておいたバッグを退ける

「そうそう、一人。試験も終わると少しだけ寂しくなるよねえ」

ほら座って座って、と笑顔でそう促す
試験も終われば学生はバイトだ研修だと学園に来なくなるものも多くなるが、風紀委員はそういうわけにもいかない

そして互いに名前と顔は知りつつも親しくはない…そんな相手だからこそ、
ちょっと交流を深めてもいいかな?…なんて、思ってみたり

神代理央 > 「…良く覚えてますね。正解ですよ、伊都波先輩」

流石に名前まで把握されているとは思わず、少し驚いた様に瞳を見開いた後、小さく頷いて見せる。

「先輩なら、カフェテリアに行くにも引く手数多でしょうに。というより、先輩が一人だと目立ちますよ」

座って、と促されれば一瞬だけ悩む。
成績優秀眉目秀麗と非の打ち所が無い彼女と一緒にいるところを見られるのは、他の風紀委員からのやっかみが怖い。風紀委員だけで済めば良いが。

「…それじゃあ、お言葉に甘えて。出勤前の一杯、お付き合いさせて頂きます」

とはいえ、先輩の誘いを断るのも失礼だし、そもそも考え過ぎだろうと結論付ける。
小さく頭を下げて椅子に腰掛けると、店員にホットココアを注文した後彼女に視線を向ける。

正面から改めて見ると、まあ何とも美人なものだ、と呑気な思考を烟らせているだろう。

伊都波 凛霞 >  
「風紀委員も結構多いからねー、名簿見てもなかなか覚えられない子もいるんだけど。ほら、神代くんは"有名"だから」

席につく様子を笑顔のまま見ながら、コーヒーカップを口元へと運ぶ

「そんなこともないよー、3年生にもなると結構みんな自分のことで大変って感じになっていくしね」

この間もお昼ごはん一人だったしー、なんて軽い世間話をするように、やっぱり笑いながら
よく笑う人だという印象を与えるかもしれない

「出勤、また落第街?」

コト…と小さな音をたててカップを置き、じっとその顔を見つめてみる