2015/08/21 のログ
枢木 柩 > 「お、おう、そっか、わかった」

食い気味の返事に気圧されつつ、食べ終わるまで待つだろう

嶋野陽子 > デミグラハンバーグセットを食べ終えた陽子は、
「お待たせしました。それでは帰りましょう」
と言って席を立つ前に伝票を探す。

枢木 柩 > 「ああ、支払っといたからいいよ」

ひらひらと手を振って、そのまま店をでればいい、と続ける

嶋野陽子 > 枢木先輩に
「ご馳走さまでした」と一礼すると、先輩の後に続いて
店を出る陽子。

ご案内:「ファミレス「ニルヤカナヤ」」から枢木 柩さんが去りました。
ご案内:「ファミレス「ニルヤカナヤ」」から嶋野陽子さんが去りました。
ご案内:「ファミレス「ニルヤカナヤ」」にダナエさんが現れました。
ダナエ >  
──ゴッ……ゴス…… ゴッ……ゴス……
  ゴッ……ゴス…… ゴッ……ゴス

今日は初めて外食らしい外食に来たところ。
鎧の中の革袋には、虎の子の千円札が入っている。

「………………」

店に入ったはいいがどうしたらいいか分からず、入口付近で突っ立っていると、店の奥でのじゃんけんで負けた店員が顔をひきつらせながらやってくる。
店員はそつなくマニュアル通りの対応をしたが、席につく時に椅子は要らない旨を伝えると、口端がピクピク痙攣していた。

ダナエ > 去っていった店員が厨房の陰で、
ちょっと磯くさかったんだけどー!まじありえない!と他の店員と騒いでいるのが聞こえた。
「……」
悲しいことに、こういうことにもだんだん慣れてきてしまった。
疲れているし腹も減っているし、店員らが陰でやりとりする分には見逃しておくことにして、メニューを眺める。

「…………ひらがなが少ないな」

眉間に皺。むしろひらがなよりはカタカナが多い。

ダナエ > 幸い大抵のメニューには写真が載っているので、それを参考にして料理を選ぶことにする。
「1080……駄目だな。780……これなら大丈夫か」
金額も大切。
じっくり見て、たっぷり数分迷ってから決まる優柔不断。

「…………すまない」

店員に声を掛ける。
聞こえなかったらしく、店員は無反応のまま隣の隣のテーブルの食器を片付けている。

呼び出しボタンの存在は知らない。
「あー、注文したいのだが……」
フルフェイスのガードを開いて顔を露出、少し大きな声を出す。
声に気付いた店員がぎょっとした顔でこちらを見、
それから慌てて皿をガチャガチャ重ねて置いて注文を取りに来る。
「……これを、一つ頼む」
メニューを指差す。

ダナエ > 注文の品を待っている間、店内を眺めていて何となく目が行くのは家族連れ。
実際はどうあれ、家族で食卓を囲んでいるというだけで幸せそうに見える。
しかしこちらの視線に気づくと、まず例外なく警戒されてしまう。
団欒を邪魔するつもりはないので、視線を逸らす。

──異邦人。しかも異形の。

その生活がどれほど精神的に辛く苦しいものなのかを、ここ数ヶ月で思い知らされている。

「………………よし。入学しよう」

いつまでも何にも属さずにいるのは精神衛生上よくない、と決心。


頼んだハンバーグセットを感動しながら平らげて、来た時よりも威勢良く店を出て行く。

ご案内:「ファミレス「ニルヤカナヤ」」からダナエさんが去りました。