2016/06/25 のログ
ご案内:「ファミレス「ニルヤカナヤ」」に柴木 香さんが現れました。
■柴木 香 > 「わふー……」
四人掛けのテーブル席に一人。
そわそわ。落ち着かない様子で周囲をきょろきょろ。
テーブルの上にはメニューとお冷が一つ。
連れが来てから頼みますです、とウェイトレスのおねーさんには伝えた。
「……わふ。」
先日の一件――商店街のおっちゃんにもらったジュースの事、謝るつもりで呼び出した、けれど。
来てくれるかはちょっと心配です。
ご案内:「ファミレス「ニルヤカナヤ」」に水月エニィさんが現れました。
■水月エニィ >
程なくすれば少女の姿が見えるだろうか。
ゴシック色の強い制服、黒い髪に赤い目、肉付きの良いからだ。
水月エニィそのものだ。
店員と数度のやり取りをした後、柴木の居る席まで歩み寄って対面に座った。
「こんばんわ。待たせちゃったわね。」
■柴木 香 > 「わふ。」
からんころん。
何度目かのドアの開閉音にぴくっ、と耳をそばだてる。
ほどなくして現れた姿に――
「ん、えーと、お呼びだてしてごめんなさい。」
ぺこり。と、結構深く頭を下げた。
他人行儀というか、すごく、緊張している。
■水月エニィ > 「……ええと、いきなりどうしたのかしら。
怒っている事はなにもないわよ。」
他人行儀に頭を下げる柴木を見れば、片手で軽く頭を抱える。
どうしたものかと困ったように、小さく首を横に振った。
■柴木 香 > 「わふ、えーと、その。
いやほらでも、お招きしておいてあんあことになっちゃったのは、その。」
気にしてない、と言って貰ってもそういう問題でもない気がする。
あの時は大分――その、言えないような事になって、結局一日駄目にしてしまったし。
「わふ――……その、とりあえず注文、する?」
耳がぺたん、と寝る。
困ったので――とりあえずメニューを差し出してみた。
■水月エニィ >
「はぁ……。分かってて呑んだのだから安心しなさい。
其処を突っ突くと悪いのは私になるもの。」
精確には分かった後も呑んだではあるものの。
どちらにせよ承諾したの私自身だ。そう思うが故にエニィは咎める事をしないだろう。
「ええ。そうしましょうか。
ドリンクバーと……あ、山盛りポテトは頼んで良いかしら?」
■柴木 香 > 「うー、だめです。
エニィさんが気にしなくても僕が気にするです。」
ふるふる。
酒屋のおっちゃんも平謝りだったけど。
その辺りはきっちり気になってしまうのです。
「あ、なんでもどうぞです。」
こくこく。
お財布はちゃんといっぱいにしてきたのだ。このために。
■水月エニィ >
「でしょうね……。
それなら、また今度にでも埋め合わせをしてくれれば良いわ。
欠けたものは埋めてしまいましょう。何処かお外に誘ってくれると楽しいわね。」
何でもないように提案してみせた後、
開いたメニューを改める。オーダーが決まれば、それを置くだろう。
「ふふ、頼もしいわね。
それじゃあ山盛りポテトフライと、渡り蟹のトマトクリームスパゲッティのCのサラダとドリアのセット、
それにドリンクバー辺りにしておきましょう。柴木クンはどうする?」
■柴木 香 > 「わふ?お外ですか……?」
予想外の提案に、かくり、と不思議そうに首を傾げて。
「今日は全部おごるです。
わふ、ぼくはもう決めてるです。――えーと。おねーさーん。」
ぐっ、となにやらガッツポーズなどしながら。
ぶんぶん、手を振ってウェイトレスさんを呼ぶ。
まずエニィさんの注文分を頼んでから、自分の分、和風おろしハンバーグのBセットとドリンクバーも頼んで。
空で聞いただけで覚えたらしい。
遠慮せずに注文してもらえたので、ちょっと安心したりとか。犬のお耳も寝なくなった。
■水月エニィ > 「そう。お外よ。
昨日の今日なのだから、中で思い出しながら遊ぶよりも気も張れるでしょう。
なかった事にする事は出来ないけれど、上書きする事は出来るわよ。」
切り返して仕切り直す。
くるくると指を回して遊ばせながら、そのように言ってみせるか。
「ん、手慣れているわね。注文。」
■柴木 香 > 「わふ、そういうのなら。
……
…………
でもぼく、おかしの食べ歩きくらいしか思いつかないですよ?」
注文を終えて、しばらく首を左右に傾げて悩んでみたものの。
他に何か、と言ってもあんまり思いつかない様子。そんなのでいいのだろうか。
「わふ?そーです?
割とお外で食べる機会は多いですけど。うん。」
かくん、と首を傾げてみせる。
■水月エニィ >
「ならそれでも十二分ね。
女の子はいつだってエスコートされたい――って言うのは冗談だけれど。」
手首をはたつかせて前言をふいにするように流した後、
あ。それでも十二分ってのは本当よ、と補足を入れる。
「確かにあまり料理をする方じゃなかったわね。
部屋もそんな感じだったし――でもそれだと、食費が高くつくんじゃないかしら?」
■柴木 香 > 「ふむー……?
そのくらいで良ければいつでも、です?他なにかないです?」
えすこーと、といっても、あっちこっち連れまわすだけになりそうですけど。
そういう機微はまだまだ分かりそうにない様子。
「ん、そーでもないです。
学校の食堂とか、あと学生向けの安い食堂とかもありますし、贅沢しなければそこまで――?」
毎食ファミレス、とかいうと高くつくけど。
きちんと場所を選べばそこまで――それでも自炊よりは高くつくけれど。
そんな話をしてると料理もそろそろ届くころ合いだろうか。
■水月エニィ > 「ん? それなら服屋でお洋服でも買う?
確かR・Tブランドの新作に可愛い和ロリの服が発表されていたわね。」
わざとらしい程に乗り気な語り口で案を挙げてみせてから、
柴木を見つめて"着る?"と言わんばかりの悪戯っ気のある表情を向けた。
わざとらしさからは冗談が伺えるものの、何処まで本気なのやら。
「意外となんとかなるものねぇ。
確かに安い所は自炊するより安いのだって事実だけど――と、来たみたいね。料理。
暖かいうちに食べてしまいましょうか。」
配膳された料理を見て頷き、カトラリーケースから自分の使うものだけを取り出して柴木へと寄せた。
■柴木 香 > 「お洋服、お洋服ですか。
わふ?着た方がよいです?」
ブランドとかはよく知らないけれど、わろり、とはなんだろう、と首を傾げる。
着た方がいいなら着ますですよ、と安請け合い。
「ん、案外何とか――です。
わふ、じゃあ食べちゃいましょう。」
いっただきまーす、と手を合わせて。
運ばれてきたハンバーグセットにぱたぱた尻尾が揺れている。
■水月エニィ >
「冗談のつもりだったのだけど。
……こういうのになるわよ。」
彼を騙す事は信条に反する。
スマートフォンで該当するブランドのホームページを開き、所謂"和ロリ"服の項を示して見せた。
とは言えそこで一度スマートフォンを隅に置いて食事開始。
機嫌よさそうに安定した味に舌鼓を打っている。
「あ、ポテトは食べちゃって頂戴。
一人で食べるものでもないでしょう。」
■柴木 香 > 「わふ……?」
カラトリーケースから割り箸を取り出しつつ――視せられた画面をのぞき込んだ。
「…………僕には似合わないと思うのです?こういうの。」
素直な感想。
勧めてもらえるのは嬉しいけれど、どうみても女の子向けです。
「わふ、じゃあぼくもいただきます。」
頷きながら、おろしハンバーグの攻略に取り掛かった。
ぱくっ、もぐもぐ。――ぱぁぁ。
おいしいらしい。
■水月エニィ > 「そうかしらね。」
ふいっと流す。
内心で言えば興味はあるけれど、そう無理強いはさせられない。
仮に無理強いすればこの前みたいに折れるのだろうけれど。
(それは違うわね。)
……なんて思いながら、エニィは柴木を観察しながら食事を勧める。
無邪気に美味しそうに食べるものが見えれば、子供をみるように力を抜き、口元を緩めた。
■柴木 香 > もきゅもきゅ、ごくん。ぱぁぁ――一口ごとにひたすらに幸せそうに。
見る間に小さな体におろしハンバーグが収まっていく。
と。
「――わふ?」
見られているのに気づいて、かくん、と首を傾げる。
そんなにおかしかっただろうか。それとも。
「………んー、うん?」
やっぱり着ます、っていった方が良かったのかな、などと二回首を傾げた。
■水月エニィ >
「ん、美味しそうに食べていると思っただけよ。」
ほんの少しだけ笑ってみせ、食事を進める。
そう言えば――
「ドリンクバーを使っていなかったわね。何か飲む?」
■柴木 香 > 「――わふ、そーです?」
首を傾げれば。普通に食べてるだけで自覚はないらしい。
「あ、それじゃ――
えーと。お茶でお願いします。」
取りに行きます、と言おうかちょっとなんだけど。
此処は厚意に甘えておこう、と。どこまでも和風な感じのチョイスです。
■水月エニィ >
「ええ、とっても。
……ん、了解。」
真っ直ぐにドリンクバーまで進み、
(緑茶で良いかしら?)
何気なく緑茶を選べば軽く氷を入れたジュースに注ぐ。
自分のものは乳酸飲料に炭酸を加えたものにしよう。
「お待たせ、緑茶よかったかしら?」
■柴木 香 > 「とっても、ですかー……」
そんなに表に出てたかな、とちょっと照れたりしつつ。
見送って、その間にも――
ぱく、もぐもぐ――と何やら一人で幸せそうなのである。
「わふ、ありがとーございます。」
受け取れば、こくこくと頷いて――
「あ、それで、本当におやつ食べ歩きでいーです?
他になにかやってほしい事とかないです?」
先ほどの話の続き。
なんかそれだけでいい、とは言われても他はないのかなぁ、と。
■水月エニィ > 「んー……
……これと言って浮かばないわね。」
ストローでジュースを吸いながら思案するも、
やはり浮かぶものはない。
「十分に贅沢してるもの。」
これだけでもエニィにとっては過ぎたるものなのだ。
そうして笑みを浮かべてみせる。……自然に笑ってみせたつもりではある、が。
■柴木 香 > 「わふー……」
ない、と言い切られてしまった、困った。
笑顔を浮かべてはいるけど。今までの聞いた話を思い出してみると。
――なんというか、諦観が見えて仕方がない。
「……んー。
じゃあ、たかのぞみしましょう?ぼくのできる範囲なら何とかするです。」
多分、高望みと思ってるそれは高望みじゃないと思います。
■水月エニィ >
「……浮かばないのも本音ね、」
ふざけずに真面目に捉えれば、そうなる。
あるであろうのに自分に嘘を吐く辺りにも、ある種の潔癖さが伺えるか。
……再び諦観を帯びた笑みを返すか。
「でも、ま、遊んでいる差中に浮かぶかもしれないから、
追々言うわよ。……それで、どう?」
事実、諦観はあれど全くしない訳でもないし、欲が無い訳でもない。
寧ろ、提案や要望の形としては事は少なくないし、注文にしたって遠慮はしない。
気分やブレーキの緩さに因るものにも見えるしそうなのかもしれないが、
彼女なりの基準はあるのかもしれない。
■柴木 香 > 「そうです?
……うーん、遠慮しなくてもいいのですけど。」
諦めた笑顔は、なんというかある欲すら隠しているような。
でもそれ以上言うのも野暮な気もする。そんなことを思いながら、ハンバーグをもきゅもきゅ。
「ん、じゃあそれで納得しておくです。
なんでもいいです。思いついたら言うといいと思うのです。」
とりあえずはお外につれて行け、っていうオーダーも貰ったことだし。
それで満足しておこうと思った。――正直言うとどこかで箍が外れてどこかに飛んでいく―、とかそういうのが心配だけど。それはそれ。
そういってる間にハンバーグも、食べ終えた。
■水月エニィ >
「ふふ。そうしましょう。
少なくとも、楽しみになのは本当よ?」
――会話の最中に食べ進めていた料理もあとわずか。
わずかに残っていたそれも平らげれば、食器をまとめて隅に置いた。
「ご馳走様、美味しかったわね。
次は持たなくてもいいから、また来たいわね。
それとも、手料理を持って行きましょうか?」
食事で膨れたお腹をさする。
冗句交じりの提案を飛ばしたりもする辺り、今は満足しているのもまた事実か。
■柴木 香 > 「ん、楽しみにしてくれてるです?
なら、精一杯考えとくです、うん。」
こくこく頷きながら。
そう言われてしまっては、出来る限り頑張らないと――。
「ん、くるのはいつ、でも――あ、お財布に余裕があるときでお願いしますです。
手料理――よいのです?」
手料理、の言葉に耳がぴくっと立ち上がった。
なんか興味津々の様子だったりする。
■水月エニィ > 「確かに無理はいけないわね。……ん。」
ちょっとした弱音を言及する。
流される程度の冗句とこそ思っていたものの、
強く興味を示せば――
「週末ないし弁当ぐらいなら届けにいけるわよ。
どっちにしろ食べたり食べなかったりする気紛れな猫ちゃんに備えて、材料は遊ばせているのよね。
1人分に比べたら2人分も3人分も変わらないし、余裕の範囲内でなら構わないわ。」
彼一人分程度なら余裕の範囲だ。
当たり前の様に承諾の意を示してから計算すれば、改めて頷いてみせた。
■柴木 香 > 「無理は駄目ですけど。うむ。
――え、本当によいのです?わふー!」
座って無ければくるくる回りそうだ。
猫ちゃん、というのがちょっと気になったりするけれど、それはともかく――
ちょっと落ち着こう。
「わふ、とりあえず、謝りましたし。
――あ、お外行く日は改めて都合のいい日教えてもらえれば合わせるです。」
小躍りしてる場合じゃなかった。
とりあえずレシートを片手に。――そろそろいい時間の気がした。
■水月エニィ > 「とりあえず、まずはお外行く日の時に持って行くわよ。
お菓子の食べ歩きをするにしても、口の中を変えるのにも良いでしょう。
……と、時間の方は追って連絡しましょうか。」
レシートを握った手をみればもうそんな時間かと把握し、併せて席を立つ。
そのまま柴木の後ろを付いていくだろうか。
「今日はご馳走させて貰うわ。柴木クン。」