2015/06/21 のログ
ご案内:「ロビー」にビアトリクスさんが現れました。
ビアトリクス > (ロビーの机に座ってスケッチブックを広げ、
 指でなぞるようにしている……
 異能《踊るひとがた》によって絵を描こうとしているのだ。
 あまりうまくは行っていない)

ビアトリクス > 「……まあ、そんなものだよな」

(感情が激しく揺れ動いた時に
 《踊るひとがた》は強く効果を発揮する……
 ということはわかった。
 つまりうまく感情をコントロールすれば
 この異能をうまく使いこなせるのではないか、
 そう考えたのだが……)

ビアトリクス > (……そもそも強い情動をいざ揺り起こそうとすると
 うまくいかないものである)

「泣ける映画でも見ればいいのか?
 いや、いちいちそんなことやってられないよな……」

(そもそもこの異能がうまく使いこなせたからといって
 何かいいことでもあるのか……という疑念もある)

ビアトリクス > (魔術と違って異能というのはすべてユニークだ。
 だから異能の鍛錬についてばかりは教師陣もアドバイスがしづらい。
 気長に付き合っていくしか無いだろう……とのこと)

「とりあえず腹ごなしでもするか……」

(買ってきていたカップ焼きそばの包装を剥く。
 料理を用意する元気はなかった)

ビアトリクス > (そう広いわけでもない自室でやると臭いが篭もりかねないので、
 カップ焼きそばはいつもロビーで作っている)

(かやくを入れる。立ち上がる。備え付けのポットまで運ぶ。
 湯を入れる。暫し待つ)

(男子寮でスカート姿で過ごしていても思ったよりは驚かれることはない。
 どうやら他にもそういうのがいるらしい。
 さすがにたまにぎょっとされることはあるが……)

ビアトリクス > (最近アルバイトやスケッチや鍛錬ばっかりやってて
 食事がどうしてもおろそかになってしまう)

(ちゃんと食材買って自炊したほうが
 健康にいいし結果的に安上がりになる)

(インスタント食品ばかりでは
 肌荒れの原因になるし)

(いや肌荒れはどうでもいいよ)

ビアトリクス > (三分経ったのでお湯を捨てる)

(ジョロジョロ)

(ズズー)

(そんなにうまくないな……)

ビアトリクス > (カップ焼きそばの後始末をして、
 スケッチブックを持って寮の自室へと戻る……)

ご案内:「ロビー」からビアトリクスさんが去りました。
ご案内:「ロビー」に鈴成静佳さんが現れました。
鈴成静佳 > (夕刻。男子寮のロビーのソファに浅く腰を下ろし、大きなテーブルにトランプを広げて一人遊びに興じる少年……いや、少女)
(遠目には胸もなく髪も短く、加えて装いは地味なジャージ上下。よほど近づいて観察しなければ、女子だとはわかりにくいであろう)
(こいつが男子寮に堂々と不法侵入するのもこれで2回めだ)

…………。
(黙々と手動フリーセルに興じている)

鈴成静佳 > む? むむむぅ……。
(早くも手詰まりだ。カードをまとめてシャッフルしなおし、また8列に並べ直す)
(初手に入る前に、傍らに置いておいた缶ジュースに口をつける。コーラの炭酸はやや抜けつつある)
……ふぅ、男子寮で飲むコーラは格別ッスね。ちょっぴりだけど。

(夕刻のロビーだ、人通りはそこそこある。しかし彼女に近寄るものは少ない。怪しんでいるのか、めんどくさそうなヤツと思われてるのか)

ご案内:「ロビー」に狭間操一さんが現れました。
狭間操一 > ヨロヨロと覚束ない足取りで、ロビーを歩く
その途中、鈴成の後ろで、誰かとぶつかったかのようによろめく
その手にはコーヒーの入った紙コップが握られていた

「おっと……」
そして、ほろり、と手から零れ落ちるコーヒーは
鈴成の背中辺りに引っかぶろうと、重力に従って落ちるだろう
アイスコーヒーなので、もし被ったとしても火傷する事はないだろうが

鈴成静佳 > ひゃああうっ!?
(唐突に背筋を襲う冷気に、静佳はおもわず甲高い嬌声を上げてしまう)

(そして、後ろを振り返り、水をこぼした何者かを睨みつける)
ちょっと、何すんのよ! ……じゃなくて、なにすんだテメッ!(後半は声色を使ってややドスを効かせようとしながら)

狭間操一 > 「やー、悪い悪い、ホンマにすまんなぁ、兄ちゃん」
糸目のように細い瞳を更に細め、その全うな抗議には
悪い悪いと両手で押さえてとでも言うような手つき

「いやぁ向こうの奴等前よう見てんかってな、勘弁してや」
アハハ、と笑いながら後頭部をポリポリと掻く
悪いとは思っているのかいないのか、見た感じでは微妙な所である

「とりあえず、白い服じゃなくてよかった、お詫びにその服僕が洗濯するわ
 ちょっと脱いでもらえん?」
チョイチョイと、自分の服の襟元をつまんで引っ張り
それから鈴成の服を指差した

鈴成静佳 > オーケー、謝ればよろしい。(ふん、と鼻息を鳴らして)
……寮の中で、なに、そのゴーグル?(暗視ゴーグルを指さし)まだ海開きには早いッスよ?

(服を洗う、と提案されると)いやいやいや、ちょーっとそれは困るかなー。
ほら、ジャージって汚れてもいいような服装だし。ちょっとのコーヒーくらい大丈夫ッスよ!
それにさ、こんなところで上半身ハダカになったら、アタシ、これだからさー……。
(裾をめくり、ジャージの上を半脱ぎ状態にする。スポブラの下がギリギリ狭間さんに見える程度まで)
……済まないっすね、兄ちゃんじゃなくて。(素に戻っている。もとより、素性を隠すつもりはそれほどないのだ)

狭間操一 > 「何、良いん?なんや誤れば許してくれるんか、怖いお兄さんかと思ったわ
 ああ、このゴーグル?まあちょっと事情があるねん、自分目が凄いキラッキラでな、もう誰が見てもイケメンすぎて
 法律で晒したアカン言われてるんや」
悪いなあと自分の眼前に掌を突き出すような謝罪のポーズ
なにそれと言われると、箱を切り出したような武骨な軍用のゴーグルをトントンと指で叩いて

「あー、あー…なるほどわかったわ」
「自分これやんな?大丈夫よ、僕もそういうの理解ある方やし…
 うん…最近流行ってるもんな、男でブラするのな」
ああ、そうか……と理解するように頷き、顎の辺りに掌の甲を当てる
君の女装は、僕の心に留めておくからな、という理解を見せた

鈴成静佳 > ぐぬぬぬ……!(頑なにオンナだと思われないことに、改めてコンプレックスが湧いてくる。眉間にしわが寄る)
アタシゃ女だっつーの。こんな声の高い男がいる? ……いるかぁ(以前来た時に出会った女装少年を思い出しながら)
もう、あんまり疑うようなら決定的な証拠見せるッスよ? ここで見せてもいいんスか? あぁ!?(ズボンのゴムに指を引っ掛けながら)

……ふぅん、イケメンッスかー(半信半疑。ゴーグルで顔の大半が隠れていれば無理もない)
見てみたいッスけど、法律なら仕方ないッスねー。名前は?

狭間操一 > 「おう、じゃあちょっと見せてもらおかな?」
証拠、見せてくれるんやろ?と改め、ニコニコとした顔で頷いた
決定的な証拠として、その指をどうするのかは、とても気になる所だ

「まあまあ、見てもおもんないよ?多分ね、僕はおもろいけども」
鼻から上をスッポリ覆うゴーグルの横のつまみで、明度を調節しながら
ほらこんなもん、と少しずらしたりして
チラ、とオニキスのような漆黒の目が見えるかもしれない
「ハザマや、よろしくな、君は何く…何ちゃんやの?」

鈴成静佳 > か、刮目せよ!!(と叫びつつ、パンツごとズボンを下ろ……)
(下ろしたりはせず、ポケットから財布を取り出し、中から学生証を抜いて暗視ゴーグルに見せつける)
(目の前に居る人物と一致する顔写真、「鈴成静佳」という名前(フリガナつき)、そして「性別:女」の記載)
……もう少し決定的な証拠は、もう少し場所を選べば見せてあげてもいいけどね。フフッ。

ハザマくんね、よろしく!(明度の変わるゴーグルの下の糸目を眺めて、ふん、と鼻を大きくしつつ)
まぁそんなわけで、アタシはただ趣味で男子寮に遊びに来ただけの女子。今のところは一人遊びだけどね~。
まぁあとは、人間観察とか、雄臭さの摂取とか、いろいろ。

狭間操一 > 「何や、がっかりやんなぁ、自分ホンマに女やったんか
 で、その女の子がなんでこないな場所に?」
へぇー、と頷いて視線を落とす、なるほどなぁ、という感じだ
そうしてから、思い出す、そういえばここ、男子寮だったような…

「え?ホンマに?へへ、じゃあどっか暗い所いく?」
へぇ…付け足された台詞には、軽口めいて同意する、場所を選べば
まあそんな旨い話はないだろうな、というのもわかっているが、男は頷いてしまうものだ

「拗らせてんなぁ、自分。雄臭さって…ちょっと変態入ってるん違うの?ハハ
 まあ素直なのは良いけども…鈴成ちゃんなぁ、はいはい、皆チラチラ見てたもんなぁ、気になるてそりゃ」
ハハ、と少し引き気味にハイハイと同意する
疑っていた割には、皆が視線を送っていた事を告げ、後ろの柱を見る、そこに居た男子生徒は、視線を逸らした

鈴成静佳 > 変態で悪ぅございましたね。おかげで人生楽しめてるッスけどね。
アンタみたいな自称イケメンとも話ができてるし(ニッと歯を見せて笑う)。
そんなに見たければ、暗いところでもトイレでも自分の部屋でも連れて行くといいッスよ。
ハザマくんの身もタダじゃすまないことになると思っといたほうがいいけどね。フフッ。

ま、そんな事より何かして遊ぼうよ。あるいはお話だけでもさ。折角男子寮に忍び込んだし、何か有益な体験をして帰りたいってもんッスね。
(手持ち無沙汰にトランプのデッキをチャッチャッと切りながら)
例えば、色恋沙汰とかー。イケメンって自称するくらいだし、モテるんでしょ?(睨みつけるように、笑みを浮かべながら見上げる)

狭間操一 > 「おぉ…怖っ、それってもしかして、能力持ってて自分ちょい凄いから、手は出さんでなって事?」
へぇ、ぞっとしない話だな、肩を竦めて、怖い怖いとおどける表情
トランプに色恋かぁ、確かに嫌いじゃないんだけども……

「いやぁ……そうやな…僕は、見てみたいなぁ
 その、タダじゃすまないような出来事がな?」

そそられるな…と思う、自分に自信を持つほど強い奴が
自分の頼りにしているそれに裏切られた時、ソイツがどんな顔をするのか
きっと、良い顔をしてくれる

「僕、好きやねん、甘いのより、ハードなのが」
グッ……とゴーグルを額まで上げると、細い目を見開き
相手との視線を合わせた
その瞳はまるで空洞であるかのように漆黒で、ぽっかりと暗闇が覗いていた
目を合わせてしまえば、能力の強制的な発動、あるいは
自信の過去の最大のトラウマ等をフラッシュバックさせる、かもしれないし、或いは精神力で耐える事もあるかもしれない

鈴成静佳 > んー? まぁアタシは確かにちょい凄い能力持ってるけど、手を出してほしくないわけじゃないよ。
覚悟してねってだけの話でね。フフフ。
まぁもしハザマくんがソッチ方面にも自信があるんなら、ぜひお互い楽しめる方向に……。

(と、ここまで言ったところで、狭間さんと目があった静佳の言葉も手振りも止まる)
(吸い込まれるように真っ黒な瞳。意識が肉体から剥ぎ取られ、虚空に落ち、瞬時にして静佳の魂は過去の「その時」へと舞い戻り……)

(左腕を、雷が貫いた)

……ッ!! がっ!! ひ!!

(静佳のトラウマ……「落雷による感電事故」が鮮明にフラッシュバックし、突然、彼女の全身が激しく痙攣を始める。否、痙攣と呼ぶにはあまりに異常な「振動」である)
(自重を維持できずに倒れこみ、そのままロビーの床をのたうち回る)

狭間操一 > 「おぉ……怖わ…」
ペロ…と舌を舐めずる、一体どんなものが飛び出るのやら
ゴーグルを捲りあげ、目を合わせると、煌々と目を光らせ、ゆっくり近づく

「ごめんなぁ、ソッチの方も大いに興味アリアリやねんけど…お互い楽しく、っての?
 それがちょっちな、実感沸かんねん」
ゆっくり、腰を下ろす、その様を見ていた
表情には、温度というものはなかった、代わりに笑みが浮かんでいる

「あー大変やな…この子具合悪いらしいわ、僕ちょっと保健室連れて行こかなぁ」
のたうちまわる鈴成に近寄ると、抱き起こそうとする、肩を組むようにするつもりだ

「な?保健室行きたいやろ?」
心配するような言葉と共に覗き込む、黒い瞳
それに当てられれば、もっと明確に思い出せよと暗示するだろう
嗜虐的に口元を歪める姿

鈴成静佳 > がっ………っひ! ひぎっ……
(痙攣し続ける静佳。問いかけに応える様子はない)
(その身体の輪郭が歪んでぼやけるほどに、全身が高速で振動を続ける。汗がびっしょりと浮かぶが、それも体表に出た端から振動によって蒸散し、周囲の湿度を上げる)
(身体を掴まれればなすがままだが、振動は持ち上げる側にも負荷になるだろう)

(そして、乱雑に上下左右する静佳の瞳にさらに邪眼を使えば、振動はさらに激しさを増していく)
(落雷の瞬間の経験が、なんども、鮮明に、彼女の全身を鞭打っていく)

狭間操一 > 「うわった…と…」
がくがくと脳を揺さぶられそうな振動を身に受ける
これは痙攣とは少し違うな、物理法則を超えている
つまり能力か…これが?なるほど、とその震えを超えた振動に揺らされながら
よろよろと覚束ない足取りで進む

「あっ、ちょい無理や無理…あかんわこれ」
よろよろ…なんとか支えて歩こうとするも、足取りは安定せず
自販機の陰におろす事になるだろうか

「ふう…で、具合はどないや?」
被るように自販機の陰で、少女を見下ろしながら、パチン、と指を弾く
それは催眠術を解く合図だ、ともあれ、この振動ではどうにもならない
改めて、その表情はどうか?と

鈴成静佳 > かはっ!!
(催眠術を解かれると、強制的にループする追体験も、それに伴う能力異常発動もピタリと停止する)
(なおもピントの定まらない瞳、荒い呼吸、蒸散することなくジャージを濡らしていく大量の脂汗。恐怖に歪んだままの顔)

(1分ほどして、それらの余韻も落ち着いてきたようにみえるが、その目が狭間さんの顔を捉えると……)
(静佳の身体は、狭間さんの目の前から、自販機の陰から、忽然と姿を消した)

……なんで。
(ロビーの何処かから、震えた声が響く)
なんで、こんなことするんだよ! おい!

狭間操一 > 「ん…良い画やったよ、君。」
ふう……と催眠術を解いてから、まだ震えに触れて痺れる手を
パッパッと払う、脳もまだ少しガクガクしてるような気もする
激しい揺れだったなぁ、と思い返す、アレはたいしたことないように見えて
結構危ないかもしれない、ボクサーは脳を揺らされて気絶するというし
案外気持ちよくスッと…

「ん?」
能力について考察していると、目の前から少女が消えている
だが声だけは響く、どういう仕組みだろうか、まだ何か隠し種が?と

「んー?まぁそう怒りなや、自分、こんなことって言われてもわからんわ
 ただいきなり様子おかしなったからどうしたかなぁーって心配しただけやん?フフ……
 まあ…その時の顔は凄く…イイ顔やったけどな…」
くつくつと笑うように肩を震わせ、とぼけて見せた

鈴成静佳 > とぼけんな! ハザマぁ!
(ロビーに叫び声が響く。声が震えているのは、半泣きだからか)

(トラウマ自体は、これまでの人生のなかで雷雲に遭遇するたびに何十回と追体験してきたことだ。またそれゆえに、フラッシュバックする条件もわかりきっている)
(なにより、狭間さんの漆黒の瞳に吸い込まれる瞬間の恐怖を、鮮明に覚えている)

他人の心に仕舞ってある過去を、雑に引っ張り出しやがって……。
そうやって、他人の「恐怖」を弄ぶヤツは……。
他人の「恐怖」に喜びを覚えるようなヤツは……アタシ……許せないんだよっ!

狭間操一 > 「ふ、フフ…あははは…自分熱くなりやすい子やんな
 そんなにグズったら美少女が台無しやで?」

この辺りいい時間なのか、他の生徒もあまり見られない
そんな中で自分にだけ聞こえてくる声、キョロキョロと周囲を伺いながら
抑揚のない声で返事をした

「君達は…いや、この島の人たちはさぁ……
 大概なーんか抱えてんだよねぇ…」
トントンと額を指で叩き、そしてポツポツと語る

「何かひとつ、悲しい過去を乗り越えました、お陰でこうしてレベルアップ
 他の人とは違うんです、アハハ…良いやん、良いなあ思うわ、皆そうやんな
 僕には何もないから、羨ましいよ
 そんな人を見ると、たまらなく見下されてるみたいで、
 頭ん中に許してはおけんって、石みたいに硬いものに支配されんねん」
クク、と底の浅い笑いを浮かべ、そして返す
相手の位置は見えなかったとしても、こういう時に煽るのは癖のようなものだ、染み付いている
「だから、僕は悪くないわ」

鈴成静佳 > …………。
(しばし沈黙。狭間さんの言い分もひと通り聞いておくためだ)
(人気のないロビーに、鼻をすする音がときおり響く)

……アタシがいつアンタを見下した? えっ?
(相変わらずの震え声だ。先ほどとは場所が変わっているように聞こえる)

レベルアップ? なによそれ。
アンタ、アタシが異能使いだとかそういうこと全く知らずに「能力」使ったよね。
矛盾してるじゃん。
羨ましいから許さない? どの口が言ってんのそれ? ただの一般人にもそうやってトラウマ引っ張り出して喜ぶのがアンタの趣味なんでしょ?

本当に羨ましがってるなら、その人のことをよーく観察して、理解してから羨ましがりなさいよ!
アンタはただの無秩序なサディストよ。しかもけったいな能力を持った、最悪クラスのね!

悪いかどうかっつったら、なんともいえない。アンタにも色々事情があるだろうからね。
でも、あー、かわいそう。ホントあんたかわいそうな人よ。哀れね!(最後は煽るような口調だ)

狭間操一 > 「そやね、君はそんな人やないわ、見下したりなんてせえへん、誰にでも同じように接し
 誰にでも気を使えるいい子や、きっと…
 だから、きっとその顔歪んだら、面白いんちゃうかな?とは思うたね」
言う事はさっきとは微妙に違う
あくまで自信の享楽に従った事がわかるであろうセリフ

「僕の目を見ても、普通の人は対した反応はしないねん、ちょっと怯えるだけでな
 そらそうや、10年そこらの人生、命の危機なんて早々ないわ
 でもここは違うなぁ、そういうエグい傷持ってる奴、よう居るわ
 そういう人のトラウマ『うっかり引っ張り出して』しまうんも…まぁ僕の体質やねん、僕も被害者やで?
 趣味とか…ああ、そんなんとんでもないわ」
クスクスと笑みが隠し切れない、というような顔
だけども、これもどうしようもない事なんだ、僕もつらい
そう言うかのような、白々しい弁舌

「まあまあ…怒りなや、悪かったて、な?
 うっかり見てしまったんは悪かったけども、次は気をつけるわ」
あくまで、不注意であったと、最後まで主張しよう

鈴成静佳 > アンタも被害者? 嘘だね。
(きっぱりと言い放つ。その声はまた場所を移し、寮の入り口すぐそばから聞こえたようだ)
被害者はあんな笑顔を浮かべないし、「その顔歪んだら面白い」などという口は絶対に聞かない。
体質だとか、そうなってしまった経緯は関係ない。性格そのものが問題よ。

アンタは嘘つきだ。何一つ、信じられるに値する言葉を言っていない。
そしてアタシは嘘つきは大っ嫌いだからね。覚えておいて。当然、自分の快楽のために他人を苦しめる奴もね。

女子寮やクラスのみんなにもアンタのこと伝えとくから。要注意人物だから見たらすぐ逃げろって。
よかったわね! アンタの嫌いな異能使いにこれ以上無駄に会わずに済んで!
それじゃあね、バイバイ!

(これを最後に、彼女の声は響かなくなった)

ご案内:「ロビー」から鈴成静佳さんが去りました。
狭間操一 > 「なるほどねぇ…あれが一般的な反応やね」

取り出したメモにはつらつらと何かを嗜める
少し、悪さを顔に出しすぎたか、と

「ま、仕掛ければ誰でもかかってくるって事でもないねんな、覚えとこう」
反省は次に生かそう、そう、また次がある
彼女はかなり怒っていた、おそらく、許してはくれないだろう
あんな子でも怒る事があるのだ、どうしようもなく覗かれたくないもの
パンドラの箱を暴かれれば…

「おもろい島やなぁ…ホンマに…」
標準語もそろそろちゃんと覚えて、見た目も変えれるようにするか?
何にせよ、人間観察の飽きない島だ
彼女のトラウマの励起された顔、その顔を思い出し
鬱屈した笑みを浮べながら、また歩いていこう

ご案内:「ロビー」から狭間操一さんが去りました。