2017/09/06 のログ
ご案内:「大浴場」に遼河 桜さんが現れました。
遼河 桜 >  
ぴちょーん…

そんな天井からの一滴さえも響き渡るような深夜
浴場に客がいなければ掃除され湯が抜かれるであろう時間

「やれやれ…」

ため息をつきながら、サクラががらりと戸を開け浴場へ現れた

部屋のシャワーが調子悪く、大浴場を使わざるを得なかったものの、このビジュアルである
いちいち気を使うのは面倒くさいがそれはそれ、ちゃんとやらないと生活し辛い

ついクセで胸元からタオルで隠しつつ、身体を流しに鏡の前へと向かった

遼河 桜 >  
「はーぁ…ったく、やってらんねぇ……」

夏休みが終わり、新学期
だというのに早々にこんな目にあってしまった

こそこそするのは性に合わないと思いつつも、
堂々とこんなところを利用するわけにもいかず、という感じである

「…金には困んなくなったし、次だな……。
 女……適当なドレーでも作るか……」

髪を丁寧に洗いながら物騒な言葉を呟く

以前いた場所では、都合の良い女が沢山いた
どれもこれも見てくれだけでホイホイついてくるような低能女だった故、さしたる苦労もなかったが…
どうもこの土地は土壌が違いすぎる
多くの文化、文字通り異世界なんてのも含めて警戒心が高くて当然なのだ

遼河 桜 >  
「(前に会ったあいつ…はバカそーだけど向いてねーな)」

悪どいことを考えていることなどまったく表情には出さず、
静かに淡々と髪や身体を流してゆく

長い髪が分けられ白いうなじが覗き、それが伸びる肩も白く細い
背中もしみひとつなくほっそりとした微妙な曲線を残してさらに細い腰へと

多分誰が見ても少女の裸として目に映る、背面なら

「……ま、いっか…学校行ってりゃ出会いもあるだろ……」

くるんと髪をまとめてタオルに納めようやく湯船へ

なんだかんだと街を歩き回ったり忙しい数週であった、疲れがとれてゆくのを感じる

ご案内:「大浴場」にHMT-15さんが現れました。
遼河 桜 >  
「……ふー…」

肩までとっぷりと浸かっていると次第に微睡みを感じ、ついうとうととしてしまう

夢見心地、そんな中で
ふと浮かび上がる思い出があった

あれはまだ此処に来るよりずっとずっと前
普通の学校の、普通の中等部…
毎日が輝いていた気がする
ただ座っているだけでも男女隔てなく寄ってきた
なぜなら、見た目が良かったから

いつからか、そういう連中の…
醜く自分本位な本心しか見えなくなったのは

男子は お前と一緒だと女が寄ってくる といい
女子は 君が彼氏だと自慢できる という

そんな糞のような、輝かしい記憶が

HMT-15 > 突如ガラガラと言う音と共に戸が開く。
その音はほとんど人のいない浴場にはよく響くことだろう。
さてそのような音と共に湯けむりを突っ切るように現れたのは
浴場とは無縁そうな四つ足のロボット。
それはキョロキョロと浴場を見渡すと一人の人間を視認し
ガチャガチャと金属音をたてながら近づいていく。

「こんばんは。一つ確認したい。
ここは”お風呂”と呼ばれる場所で合ってるか?」

低い、無機質な声で質問する。顔を傾けながら。

遼河 桜 >  
「うわっ?!」

突然の引き戸の音に思わずビビる
まさかこんな時間に入ってくるヤツが…と思いきや

「(ロ…ロボット…?)」

なんでこんなトコにロボットが?
もっともな疑問は置いておいた、なんか話しかけられてるし

「へ、え、えっとぉ、お、お風呂、であってますけどぉ……」

ハッとする
ついいつもの調子で女の子のような猫撫で声で返事をしてしまった
クセって怖い

HMT-15 > 突然現れたロボットに驚きつつも生徒は
ロボットの疑問に答えてくれた。

「ありがとう。む、ここがお風呂か。」

ふむふむと言った様子で再度浴槽を含め浴場全体を見渡し
ひと通り見渡した後はいきなりずんずんと浴槽へと入る。
そして一旦沈んだ後に浮かび上がり顔だけがかろうじて湯から出ている形になる。

「なるほど、人間はこのように40度前後の湯の中へ身を沈め休息を図るのか。」

一瞬己のカメラアイを閉じて独り言のようにそんな事を。
するとふと何かが気にかかったのか
カメラアイを開けモーター音と共に瞬時に生徒の方へと視線を向ける。

「ところでキミは男性のようだが
その声の周波数はどちらかというと女性のものに似ている。
何か理由でも?」

もし生まれつきそうだと言われればそこまでだが
気になるものは気になる。
疑問を晴らすためにとりあえず質問を。
果たして彼なのか彼女なのか

遼河 桜 >  
「(防水仕様なんだ…)」

ショートしてあわや感電死とかしたらどうしようと身構えていたのは黙っておこう

「んッ…ンン。あーあー。
 いやついクセで、誰かと話す時用の声だからな。
 男だよ男。ロボットならセンサーとかなんとかでわかんだろ」

くだけた口調、声質も…高いが、一応男の子のものとして聞こえるだろうか

「理由はあるけどお前に言うようなことでもねーよ。
 …っていうかお前はナニ?ロボット?ハイテクな玩具?」

HMT-15 > 少年が少女のような甘い声から
普段の調子と思われるものへと戻れば

「驚いた。
ということは普段から声を使い分けているという事か?ご苦労。
それにそもそもここは男子しかいないのが普通だ。」

少年が綺麗に声の調子を変えたことに驚愕しつつも
ここは男子寮の一部であることを強調する。

「失礼、誰にでも機密情報はある。
ボクは風紀に所属している高機動戦車だ。
違反生徒の鎮圧を含めたパトロールが主任務だが
個人的に様々な仕事を請け負ったりすることもある。」

意外と幅広く行動しているので
もしかしたら妙な四足ロボットがいる程度の噂は流れているかもしれない。

遼河 桜 >  
「まーな。
 ……風紀?風呂の中までパトロールに来んの?」

怪訝な目
そういえば何か、そういう類の噂も聞いたことはあったような…

「まぁこんなトコには違反生徒なんていねーと思うけど」