2015/06/16 のログ
聖夜 > 「ええ、とても愛らしい名だわ
…それと?」

もう一度告げてから何かを尋ねようとするメアの言葉を待つ
ゆっくりとぽつぽつと言葉を繋いでゆくメアだが
その質問の内容に聖夜の紅玉の瞳が大きく丸くなる

「…気付いていたのね?
メアの質問の通り、私はこの世界から見て異界の住人
そして吸血鬼よ」

誤魔化すでもなく隠すでも、あっさりと答えを返すと
さらに自身が吸血鬼である事を告げた

メア > 眼、赤い…から……

(人間の瞳が赤い可能性はアルビノ意外居ない。
そして夜の様に黒い髪はアルビノではありえない)

吸血、鬼……

(吸血鬼のデータを思い出す。
危険度A~B だが異界の住人の中でも友好的な
者が多いと聞いている。それに話をしていて怖いとはあまり
感じなかった…)

そっか……えと、私は…人間……多分…

聖夜 > 「眼が?なるほど……」

メアの言葉を聞けば納得と同時に
聖夜自身が語らずとも多くの人間が聖夜の正体に気付いているのかもしれない
ふとそんな考えが浮かぶが、それはそれで面白いと感じる聖夜であった

「ええ、吸血鬼よ…多分?」

こくり頷くと左手の人差し指で唇を捲り
吸血鬼の象徴たる鋭くそして白く輝く牙をちらりと見せる
しかし続く言葉にそのまま首を傾げてしまう
なぜ多分なのだろうか?と

メア > 私、は…怪我が、治る…から……

(首をかしげたのを見て話す。
自分の体質を)

それと…死なない……

(怪我をしてもすぐに治る、そして死なない…
聞いただけでは訳の分からない話だが、要するにそんな人間は
居ないはずという事だろう)

聖夜 > 「うーん」

聖夜は小さく唸ると『怪我が治る』『死なない』
その二つの言葉の意味する所、メアの言わんとする所を推察し
すぐに答えを導きだす
それは『超再生』と『不死性』であろうと
それらは一般的な人間では持ちえない物であるが

「なるほど、それで多分か……
この島の人達を見ると余計に混乱するかもしれないわね」

この島には人間でありながら常人では持ちえない力を持つ者が多い
それは何をもって人間とするか、これまでの概念を打ち壊す物で

メア > 異能、なら…普通……

(そう、この島では不死性も特に珍しい物ではない。
だがメアの不死性は…)

体質、だから…へん……

(怪我が勝手に治り死を超越する。
そんな体質は聞いた事も無ければそう言った事例も少ない。
加えてこれとは別に異能もあるようだ)

ご案内:「ロビー」からメアさんが去りました。
ご案内:「ロビー」にメアさんが現れました。
聖夜 > 「私はどっちも個性みたいな物だと思うけれど」

ここで一つの閃きに至る
吸血鬼を始めとすると多くの魔が住まう世界から来た聖夜にとって
特殊な体質も特殊な能力も個性の一種でしか無い
しかしこの世界には人間と言う種しかおらず
それゆえにその枠から離れる者達は
自身の自己同一性に疑問を持つようになるのだと

「私は別に変では無いと思うけれど
貴女が…メアが望むならば調べる方法も」

この世界の技術ではメアが人間であるか否か
それを調べる事が叶わなかった事は容易に想像が付く
だが聖夜ならば、聖夜になら出来る方法があった

「どうしても気になるのだったら私の部屋を尋ねて
さて、私は散歩の時間だから行くわね」

聖夜はそう告げるとテーブルに散らばった本を片付け

「メアまたね、ごきげんよう」

ロビーを後にした

メア > 調べる...?

(そんな方法があるのか、首を傾げ
立ち上がる聖夜を見上げる)

うん、それじゃ...また..

(散歩と聞き、そう答える
持つ1つの意味も込めながら...)

ご案内:「ロビー」から聖夜さんが去りました。
ご案内:「ロビー」からメアさんが去りました。
ご案内:「ロビー」に聖夜さんが現れました。
ご案内:「ロビー」から聖夜さんが去りました。
ご案内:「食堂」に佐伯貴子さんが現れました。
佐伯貴子 > (食堂で何をしているかといえば、食事ではなく勉強である)
(佐伯貴子は教科ごとに勉強する場所を変えるようにしている)
(場所や匂いが記憶と関連していると聞いたことがあるからだ)
化学は相変わらず難しいな…
(苦手教科であった)

佐伯貴子 > この…燃焼して…水が氷から水蒸気になって…
うん、わからん…
(ノートはしっかりとっている。授業中の集中力はなかなかのものだ)
(しかし誰にでも苦手教科はある)

ご案内:「食堂」に四十万 静歌さんが現れました。
ご案内:「食堂」に鈴成静佳さんが現れました。
佐伯貴子 > 化学の単位が取れないとなると…まずいな、バッファがなくなるぞ…
(一度突っ伏した頭を根性で持ち上げる)
(もうひと頑張りだ。全く解けないわけではない、応用ができないだけなのだ)

鈴成静佳 > ♪~
(スーパーの袋、そしてティーセットが入った箱をよっこいせと担いで、ジャージ姿の静佳が食堂にやってくる)
……お、貴子ちゃん! 何やってるんスか! おやつッスか!(荷物をその辺に放置し、たたたっと近寄り)

佐伯貴子 > 鈴成じゃないか。見てわからないのか。勉強だ。
(真面目に答える)
その荷物は何なんだ。おやつか。
(相手が放置した荷物を見て)

鈴成静佳 > 見てわからないのか。おやつだ。(真面目な口調を真似して)
貴子ちゃんはてっきりおやつついでに勉強してるもんかとー。アハハ。食堂で勉強とはなかなか珍しいね。
何なら一緒に食べる? お茶も入れるよ!(台所でケトルを用意しながら)

四十万 静歌 > 「……」

あの2人知り合いなのかな、と横目でちらりと見つつ、
カレーを持って空いている席を探す。
中々空いている席がないなぁ、と思いつつ――
空いてる席を見つけた。

「すみません、横失礼してもいいでしょうか?」

おずおずと貴子と静佳に声をかけるだろうか。

佐伯貴子 > 本当におやつなのか…
(半ば呆れたように)
もらおうかな。ちょうど集中が途切れていたところだ。
(大きく伸びをする)>鈴成

ああ、もちろん。気軽に腰掛けてくれ。
(敬語を使う相手に軽い口調で応える)
私は2年の佐伯貴子、あっちは鈴成静佳だ。気にしなくていいぞ。
(気にするなとはゆっくり食事をしろということ。一応自己紹介しておく)>四十万

鈴成静佳 > (近づいてきた四十万さんにニコリと微笑み)ん、いいッスよー! ……あ、貴子ちゃんも大丈夫ッスか?
……おー、なんかしばらく女子寮にいるけどアナタのことはなんか初めて見るような気がするッスよ(四十万さんをまじまじと見つめながら)
アタシは鈴成静佳、よろしく!

鈴成静佳 > 糖分はしっかり補給しないと頭が働かないッスよ? とはいえ全部食べるのはダメだからね?
(菓子の詰まった袋から、徳用袋を2、3個取り出して封を開け、貴子さんの目の前に無造作にこぼす。チョコとダイジェスティブビスケットが合わさったような菓子の個包装、きのことたけのこが渾然一体となった小袋など)
アタシはお茶を入れてくるからね~。>貴子さん

四十万 静歌 > 「あ、ありがとうございます、
 あはは、二年の四十万 静歌(しじま しずか)です、
 ずっと女子寮にいるんですけど、
 見ての通り平凡で影が薄いですから多分そのせいですよ。
 貴子さんと静佳さんですね。
 静佳さんの方は元気一杯って感じで、
 こっちまで元気になりそうです」

等といいつつ微笑んで横に座る。
じっくりとみると特徴の無い顔なので確かに目立たないだろうなぁ、でもその黒マントは目立ちそうだと思うかもしれない。
ともあれ、気にしなくていいといわれたので遠慮せず
カレーをいただきますと一口、
ふんわりとカレーの香りが漂うだろう。

鈴成静佳 > 四十万静歌さんね~。同じ「しずか」だ! そしたら四十万先輩って呼ばないとね!(楽しげに指さしながら)
平凡で陰が薄いかー……そうかな?(マント姿は確かに眼にしてれば記憶に残っていただろうが、心当りがない)……まぁ、ここの住人はみんな個性強いッスからね!
さしずめアタシは「うるさい方のしずか」ってところだね! あははー。>四十万さん

(ケトルがシューシュー言い出すと、コンロに駆け寄り、沸騰したお湯をティーポットに入れていく。ダージリンティのティーバッグから褐色の成分が湯を染めていくのが見える)

佐伯貴子 > ありがたい…疲れた頭にスゥーッと効いて…これは…
(鈴成の運んできたおやつに「いただきます」をしながら手を伸ばす)
あまり気を使わなくていいからなー。>鈴成

君の顔は見覚えあるぞ。影が薄いとか自分で言うと暗くならないか?
(四十万の顔を眺めながら)
彼女の元気はたまに行き過ぎるぞ…注意するんだ。
(鈴成に聞こえないように小声で忠告する)>四十万

鈴成静佳 > ……ん? 貴子ちゃんなにヒソヒソ話してるん?(聞こえてはいないようだ)

(ティーポットを四十万さんと貴子さんの席に持ってきて、3人分の紅茶をコップに注ぐ)
まぁまぁ、甘いものばかりじゃ口の中がしつこいッスからね。お茶もどーぞ。
……で、貴子ちゃんは何の勉強ッスか? 化学? 化学はアタシも苦手だなー……(教科書を覗きこんで渋い顔)。

四十万 静歌 > はっ、と気づいた。
そういえば同じしずかじゃないか、と。

「お、おお……そういえば、同じ『しずか』でしたね。
 では鈴成さんって呼びますね。
 ええ、皆個性的で楽しい人達で退屈しませんよね。
 鈴成さんがうるさい方なら私は……『地味な方のしずか』ですね。」

にこにこ笑いながらそう返して――

「それにしても、顔に見覚えがあるなんて照れますね。
 そうですね。影が薄いとかいうと暗くなりそうなんですが、
 ほら、影が薄いからの利点もありますから、
 大丈夫です。」

完全に受け入れているから大丈夫ですよ、と手をふり――
同じく小声になって。

「分かりました。貴子さんは、優しいんですね。」

と神妙に頷いた

鈴成静佳 > おっ? 貴子ちゃんさっそく口説いたの? やり手だねぇ~さっすが~(「優しいんですね」という言葉だけ耳聡く聞き取ったようだ)

四十万先輩は「静かなほうのしずか」でいいと思うッスよー? あるいは……「大きい方のしずか」かな~?(机に乗るほどの胸を睨むように眺めながら)
影が薄い利点かぁー。なんだろう。授業で先生に指されないとか?

佐伯貴子 > (三人分注いでいるのを見て、陰口を言ってしまったことをちょっと後悔した。ごめんなさい)
ありがとう。テスト明けにでもなにか奢るよ。
(言いながら菓子の袋を開け口に放り込む)
君は1年だったな。2年のはもっと難しくなるぞ。マジでわからんから覚悟しておけよ。
(脅すような忠告をした)>鈴成

私は苗字で呼ぶから関係ないな…
(などと独り言)
私もここ2年目だからな。見かけるくらいはしてるさ。多分。
君は礼儀正しいな。私は敬語なんて先輩にしか使わないぞ。
(四十万を褒める)
優しいわけではないぞ…
(小声になって)
ちょっとだけ気をつければいい子だからな。基本的には。
(鈴成を小声で褒める)>四十万

佐伯貴子 > 口説くだの口説かないだの、初対面から友達オーラ全開の君に言われたくないわ。
(微笑みながらカップを手に取る)>鈴成

鈴成静佳 > あれ? 貴子ちゃん2年だったっけー(初めて会った時の自己紹介を思い出す。「1年いた」という言葉があったような)
……アハハ、同級生だと思ってたワー。じゃあ貴子先輩だったね!ごめんごめん!(しかし敬語は使わない)
別にー、友達オーラをバリバリ出しててもいいじゃん? 損はしないよ。それ以上のオーラはさすがに選ばれし者にしか見せないけどね。フフフ。(ビスケットをかじりながら)

アタシは文系志望だからなー、化学はそんな難しいとこまでは取らないと思う。
まぁでも……(貴子さんが悩んでいるページをチラ見して)……それでも貴子ちゃ……先輩よりはイケるクチだと思うッスよ!(やや挑発的に)

ご案内:「食堂」に薬師寺 瀬織さんが現れました。
四十万 静歌 > 「あ、それはそうと、紅茶ありがとうございます。
 静かな方……って言う割には、
 私慌てると叫んじゃう性質なんですよね……
 って大きいほうってどこみていってるんですか!」

胸を見てそんな事いわれると真っ赤になって慌てる。
が、カレーを食べて心を落ち着けて

「まぁ、影の薄い利点はそれもありますけど、
 いじめとかにも遭遇しませんからね。
 いえ、いじめとか見た事ないですけど。」

この学校にも探せばあるのかなと首をかしげる。>鈴成さん

「まぁ、敬語なのは礼儀正しいのではなく、
 一種の癖なので気にしないで下さい。」

褒められて顔を赤く染めててれて。

「ええ、本当に鈴成さんは良い子ですよね。」

小さく再び声を返し、

「……化学苦手なんですか?」

何か、直球で聞いた >貴子さん

佐伯貴子 > 別に今更気にしなくていいぞ。本当に今更だからな!
(笑いをこらえながら)
友達が増えるのは良いことだな。それ以上というと恋人オーラも出せるのか?
(友達以上は恋人だ。そんな単純な思考)
貴子ちゃんでいいって。いいだろうこの問題解けたら君を尊敬するよ。
(相手の習ってないだろう問題を指さす)>鈴成

薬師寺 瀬織 > 食堂を訪れた瀬織。義手の右手には大量の菓子類と食品類が入ったコンビニエンスストアの袋が下げられている。
しばらく席を探しているうち、見知った顔の先輩を見つける。
知らない顔の少女二人もおり、何やら会話しているのが窺える。話に加われれば楽しそうだ、と感じ。
「……あ、佐伯先輩。こんにちは」
ごく自然な体で声をかけようとした。

佐伯貴子 > 言葉遣いも人それぞれだな。
(照れる様子を可愛いと思う)
…苦手だ。誰かに聞けるなら聞きたいところだ。
(正直に言った)>四十万

佐伯貴子 > 薬師寺じゃないか。君もおやつか?
(声をかけられればそれに反応する)
君も座るといい。あっちが鈴成静佳でこっちが四十万静歌だ。
(二人を紹介する。同じ名前だとこういうとき面倒だな。と思った)>薬師寺

鈴成静佳 > いいのいいの、紅茶なんてティーバッグから入れれば1杯10円もしないんだから!
気にしないで飲んで! どんどん入れてくるし!(と、次の湯を沸かしにいく)
いじめかー、いじめはヤだねー。アタシは嫌い。(月なみな感想)中学では結構見たなー。関係なくてホントによかった(ややはぐらかすような目線)>四十万さん

あ、化学式は無理ッス。(教科書を示されるとすぐに白旗をあげる)
水の状態変化くらいなら余裕ッスけどね。気化熱とか。あの英字が出てくるととたんに頭がパニックだわ……。>貴子さん

お、貴子先輩のお友達か……な……(声をかけてきた新たな少女の姿をみとめると、手に持っていたお菓子を床にぽとりと落とす)
(眉間に皺を寄せながら、その巨乳……いや爆乳を見つめている。睨んでいるといったほうがいいか)>薬師寺さん

四十万 静歌 > 「あ、どうも、こんばんは。」

ぺこりと挨拶をして――

「えっと、その。
 凄い、手ですね。
 あ、私の事は四十万(しじま)で大丈夫ですよ。」

義手をみて思わず感想がついてでた。
自己紹介されたので特にしないでいいやと思いつつ>瀬織さん

「えっと、私でよければ教えましょうか?
 といっても私も平均点丁度なので、
 平均点以上とれるよう教えるのは無理だと思いますけど……」

苦手と聞いておずおずそう切り出してみた。
実際平均点しかとれないのである。>貴子さん

四十万 静歌 > 「おお、見事な動き……
 実は紅茶入れるの手馴れてます?
 まぁ、影薄いって事はそれだけ衝突も避けやすいので、
 一長一短ですよ。
 まぁ、あんまりに薄いからマントつけて精一杯のアピールです。」

はぐらかす視線には何かあったのかな?
と思いつつも大丈夫ですよ?と微笑んで首を傾げるだろう>鈴成さん

薬師寺 瀬織 > 「ええ。おやつもあるし、ご飯もおかずも」
答えたのち。袋を机に乗せ、席につく。
「薬師寺瀬織よ。よろしくね。四十万さん、鈴成さん」
胸に視線を感じたが、特にそのことについては言及せず続ける。
「……そうね。先輩のお友達、と思ってもらえればいいと思うわ。この腕は義手よ」
銀色に輝く、巨大な装甲義手。かつて失った右腕の代わりとなっているものだ。
下腕部には白い爪痕のような「XIII」のサインが刻まれた、彼女の髪と同じ紺色の装甲が取り付けられている。

佐伯貴子 > 水の状態変化は中学校の範囲じゃないか?熱量が関わってくるとすごいぞ。これがまさに化学反応だぞ。
(脅すように言いながらお菓子を食べる)>鈴成

教えてほしい!具体的にはこの問題!
(問題集を指さし)
平均点なんて望まない!単位が取れればいいんだ、頼む!
(両手を合わせて拝む)>四十万

鈴成静佳 > ……あ? あ、ハイ、瀬織ちゃんね。よろしく……!
(挨拶されると、固い笑みを顔に貼り付けて会釈)
じゃ、じゃあ瀬織ちゃんの分もお茶いれるねー(その手は震えている)>瀬織さん

まぁ、それほどじゃないよ。ティーバッグでお茶なんて誰でも淹れられるッスよ?
葉っぱから淹れるのはまだ慣れないけどねー。アレ高いし。
マントは結構似合ってると思うよ! アタシおしゃれのセンスまったくなくてさー……>四十万さん

舐めないでくださいね貴子先輩さん? 熱量くらいならなんとか分かるッスよ? ある程度数学の延長ッスからね。
でも化学式はそれに見せかけたまったく別物ッスよ……ややこしいったらありゃしない。
ん、でも教えてくれるいい友達が見つかって良かったッスね、風紀委員さん!(茶化すように)>貴子さん

佐伯貴子 > つまり熱化学方程式は数学でも理科でもないはるかな領域なのだな…
(腕を組んで納得した様子)
風紀委員は関係ないだろう。言っておくが他の教科はそれなりだぞ。
(口をとがらせる)>鈴成

四十万 静歌 > 圧倒されつつ、ごくりと唾を飲み込み出た返答は……

「か……
 かっこいいですね!
 いえ、その色々大変そうですけど、
 なんというか凄く、カッコいいです……!」

だった。なんというか小説とかで出てくる凄い義手とか、
間近で見たらこうなると思う。絶対そーなる。
少なくとも私的には。>瀬織さん

「あ、はい、分かりました。
 ええと、この問題は――
 なんというか全部暗記しようと思うから難しいんですよ。
 基本だけ覚えて――
 実際どういう反応が起こるかって想像すると――」

なんというか普通に授業受けてるよりもふわっとした説明が非常に多いが、
それでもなんとか基本的な問題が簡単にとかれていく。
ただし――難しい問題はさっぱりなようだ。>貴子さん

「いえ、それはそうですけど、
 そんなにきびきび動くのは難しいですよ。」

だから凄いんですと笑って、
似合ってるといわれて照れたように頬をかき、

「あ、ありがとうございます、
 実は結構気に入ってて……
 おしゃれに興味あるんですか?」>鈴成さん

佐伯貴子 > わ…わかりやすい!
(感動しながらノートにシャーペンを走らせていく)
ありがとう四十万!私の予想ではここまで解ければ単位は取れる!
(頭を下げてお礼)>四十万

薬師寺 瀬織 > 「……そう言ってもらえると嬉しいわ」
四十万の言葉に、素直に感謝する。
もっとも、望んでこうなったわけではないことを考えると複雑な心境だ。
それに、この義手を作った人物は今――否、それはここで語るべきことではないだろう。瀬織は思いとどまる。

気付くとコップに紅茶が淹れられ、瀬織のもとへ差し出されていた。
「ありがとう。頂くわ」
ティーカップは左手で持ち、紅茶を一口飲む。
「美味しいわね」
素直に感想を述べた。ふと見ると、紅茶を淹れてくれた鈴成の表情は固く、手も震えている。
「……鈴成さん、どこか具合が悪いのかしら。まだ手が震えているようだけれど」
瀬織は悪意なく質問した。

鈴成静佳 > 熱化学方程式! いやーあんなのが必要な大人にはなりたくないッスね!(きっぱり)
まぁ風紀委員だからって勉強を教わっちゃいけないルールは無いッスね。……風紀委員かぁ……。
貴子ちゃんは、危ない目とかに会ったりしてないッスよね?(急に真面目な顔つきに)>貴子さん

おしゃれにはねー、興味ないよ(きっぱり)。
……と、田舎にいるウチは思ってたんだけどねー。この島に来て周りにおしゃれさんが増え出すと、どうしても負けたくないって意識を否定できなくなっちゃってねぇ。
アタシにはそれ以上の武器があるとは思ってるんだけど、おしゃれスキルも習得しといて損はない気もするし……でもぶっちゃけわかんない!>四十万さん

……ん? アタシが具合悪く見えますぅ?(茶を注ぎ終えると震える手を後ろに隠し)
まぁ、正直言うと、ここにいる中でアタシだけ、その、貧相だなー、ってことに気付いてサ……それだけ!
アハハハ……気にしても仕方ないッスね!(苦笑いのまま紅茶を飲む)……あちっ!>瀬織さん

四十万 静歌 > 「無事単位とれたら教えてくださいね。」
分かりやすいといってもらえたのは嬉しいが、
もっと成績良い人ならもっと上手にと思うとトホホという顔になる。
「化学って文字だと思うから難しいんですよね……」
何かしみじみとそんな事を。>貴子さん

「わー……」
感謝の言葉を聴きながら、
きらきらした目で見ていたけど、
「あ、すみません、
 不躾でした。」
ぺこりと頭を下げた。
「えっとお詫びに……」
こんこんとカレー皿のふちを右手のスプーンで叩き、
そっちに視線がいったその隙に左手でマントの隠しポケットから、
一口チョコを取り出して差し出すだろうか。>瀬織さん

「おお……まぁ、お洒落に興味ないなら、
 無理にあわせなくてもいいんじゃないでしょうか。」
無理にすきでもないものを好きになっても上達しないのは、
実に良く知っている。最も好きなものも中々上達しないのだが。
「鈴成さんは鈴成さんのいい所を押し出していけばいいと思いますよ。
 明るい所とか。
 それでもというなら……トレードマークでもつくってみたらどうでしょう。」>鈴成さん

佐伯貴子 > 風紀委員だって一般の生徒だぞ。勉強だってわからないとこはわからないぞ。
(はっきりと言い切る)
ああ…私はな…今のところは大丈夫なんだがな…
落第街には近づくなよ。
(言葉を濁したあと、いつになく真剣な表情でそう告げた)>鈴成

薬師寺 瀬織 > 鈴成が気にしているであろう事柄について察すると。
「大丈夫よ。その……食べ物とかで……何とかなることもあるみたいだから」
――と、下手なフォローにまわる。
袋の中の菓子類にはまだ手を付けていない。

四十万の謝罪の言葉に耳を傾け。
「……いいのよ、別に」
と言いつつ、差し出されたチョコレートは左手でしっかり受け取る。
この場合の「いい」とはあくまで彼女自身が「不躾だった」と評した言葉に対してであり、お詫びの品まで必要としないわけではないのだ。
チョコレートの包み紙を剥き、口の中へ。
「うん……甘いわ」

佐伯貴子 > もちろんだ。感謝の印に橘で甘いものでも奢らせてもらう。
(ノートに要点を書き込みながら)
大丈夫だ。将来これで食っていくわけじゃないんだ。単位が取れればいいんだ。
(身も蓋もない事を言う)>四十万

佐伯貴子 > (薬師寺の様子は目で追うだけ)
(今のところ事件解決の報告は入ってないがどうなっているだろう?)
(力になれているのだろうか?そんなことを思いながら)>薬師寺

鈴成静佳 > …んー? ホントッスかー? 食べ物っていうと……豆腐とか豆乳とか?
とりあえず肉系は全部コッチに行っちゃうからなー……(ジャージの上から自分の大きなお尻を叩きつつ)かといって女性ホルモン系を食べ過ぎると生理不順とか怖いし……。
ま、話半分に聞いとくッスよ。どーせ最後は個体差とか遺伝とかそういう話に行き着くんスからね~。(鼻で笑いながら、お菓子をバリバリ)>瀬織さん

トレードマークかー。なんだろなー。結構このジャージも板についてきた気がするけど…(柔らかい生地をびろーんと引っ張り)…これで歓楽街とか行くのもねー。
ま、急ぐこともない気がするし、ぼちぼち周りからノウハウ盗むことにするわ!(自己解決)>四十万さん

……そっか、貴子先輩は今のところは何も無いッスね。ならよかった。(ふぅ、と大きくため息をつきながら)
落第街なんて言われなくても願い下げッスよ! あとは……できれば研究区も、用事がなければできるだけ……(俯く。しかし、貴子さんが大丈夫そうなので大きくショボくれた様子でもない)>貴子さん

四十万 静歌 > 「良かった。
 甘いものはいいですよね。
 ついつい食べ過ぎちゃうのが難点ですけど。」
甘いわとの言葉に嬉しそうに微笑む。
甘味が好きな人が増えるのは嬉しいのだ。
「その後の運動を考えると、
 ちょっと困ったものですけど。」
そして遠い目をしてそんな事をいった。>瀬織さん

「わ、楽しみです、折角ですからお言葉に甘えますね。
 甘いものは大好きなので。
 まぁ、確かに化学で食べていかないなら、
 最低限出来れば問題ないですよね……」
そして忘れていくんだろうなぁ……という言葉は飲み込んだ。
落第街の方にはそもそも行く用事も予定も必要性もないので、
まぁ、落第街だしなぁともそもそカレーを食べてスルーしたようだ>貴子さん

四十万 静歌 > 「まぁ、ジャージはジャージで楽でいいですし、
 確かにずっと着てるなら一種のトレードマークですよね。」
歓楽街とかは、確かにそぐわないだろうなぁとは思いつつも、自己解決したようなので、
「まぁ、誰か……というか、
 お洒落な人の服装を真似てみるのもありかもですね。
 体型が似てる人のならそう外れる事もないでしょうし。」
なので頑張ってとジェスチャーするだろう>鈴成さん

薬師寺 瀬織 > ふと、佐伯のほうを向き。
「(……安心して)」
と軽く目配せをする。だが、例の事件は未だ解決していない。
瀬織の義肢を作った『彼女』がどの程度事件に関わっているのかも曖昧なままだ。
それでも、ひとまずは交友のある先輩を安心させたかった。

佐伯貴子 > 誰か何かあったのなら連絡をくれ。
(短くそう告げる)
そうだ。あそこは危険だぞ。私はこの前行ってみたがライフルとこの制服がなければどうなっていたか…
(深刻そうにゆるゆると首を振る)>鈴成

奢るのはいいんだが、問題は予定がなかなか立たないことなんだ…
あそこはいつも混んでいるし、私も結構忙しいからな。
時間が空いたら連絡をくれればそれに合わせる。
(言いながら携帯デバイスのアドレスをノートの端に書き、渡す)>四十万

佐伯貴子 > (相手の気遣いに苦笑する)
(立場が逆――そんなことばかりだ)
(自分一人では何もできないのだな、と改めて実感する)>薬師寺

四十万 静歌 > 「分かりました。
 何かありましたら。
 それと……
 予定の方も問題ないです。
 こちらの連絡先は……
 後でアドレスの方にきちんと送りますね。」
しっかりと受け取って、懐の手帳に挟んで大事そうにしまった>貴子さん

鈴成静佳 > おしゃれな服装の人かー……(まず思い出すのは麻美子さんだ。他に会ったことある人々はだいたい制服カッチリだったりお子様だったり風呂前後で裸やパジャマだったりする……)……あー。
うん、やっぱりまずは身体を細くするところからッスね! あははー。>四十万さん

うーん研究区もやっぱり普段から危ないところなんだ……ってえっ、ライフルぅ!?(ぎょっとしたような表情で)
貴子ちゃんそんなのも使えるんだ……すご……。やっぱり風紀委員って……その……大変だね。
まぁアタシは逃げ足だけはメチャ自信あるし、なんかあったら速攻逃げて、大丈夫そうなら風紀を頼るッスよ!(四十万さんに見せた連絡先を覗き見しながら)>

四十万 静歌 > 「ダイエットは永遠の課題ですよね……
 鈴成さんのほうもやっぱり頑張ってるんですか?」
そう、ダイエットは甘党にとって永遠の課題なのである、
甘いものを食べれば太る、太るのだ――
そんな憂鬱そうな顔で。>鈴成さん

佐伯貴子 > 私は一人で甘いもの食べる系なのだが、友人に咎められてしまってな…
四十万が好きなときに呼んでくれていいよ。
二人の方がきっと美味いからな。
(そう言って微笑む)>四十万

研究区というか…そこにいる人間がな…
(言葉を濁す)
使いこなすにはまだまだだが、射撃の講義もとっているぞ。
そうだ、逃げるが勝ちだ。危ないところには近づかないでくれよ?
(微笑む)
お菓子と紅茶ごちそうさま。私はそろそろ部屋に戻って復習しよう>鈴成

佐伯貴子 > (ノートや問題集をまとめ、お菓子のゴミをポケットに入れる)
すまんな3人とも。また一緒におしゃべりしたいな。
今日のところは失礼する。
(言うと、食堂を後にした)

ご案内:「食堂」から佐伯貴子さんが去りました。
四十万 静歌 > 「あー……気持ちはわかります。
 ええ、是非一緒に食べましょうね!
 勉強お疲れ様、また会いましょう」
手を振って見送るだろう >貴子さん

薬師寺 瀬織 > 「さようなら、佐伯先輩。また会いましょう」
そう言って手を振り、佐伯を見送った後、四十万のほうを向き直る。
「私は普段あまり甘いものを食べないの。だから、こうしてたまに食べたときにはとてもおいしく感じられるのだけれど」
続ける。
「私も最近体重が増えたように感じるわ。元々激しい運動は苦手だから、悩みどころね」
無論、瀬織の言動に悪意は一切ない。
体重の重さは義手を除けばその豊満な胸と太い脚の重量ゆえ、
激しい運動を苦手としているのも、体を動かすことで胸が大きく揺れてしまうがゆえなのだが。

四十万 静歌 > 「おお――残念です……
 やっぱり、甘いもの食べ過ぎると色々ありますもんね。。。
 でも、瀬織さんの場合、
 こうなんていうか――
 理想的な体型でうらやましいくらいなので、
 多少太ったくらいでも全然大丈夫そうですよね。」
やっぱりもってる人は違うのかなと思ってみる。
まぁ、あるものはあるし、
体型やスタイルも悪くは無いが、
やはり平均的なのだ。
「あ、そういえば、
 運動苦手ならストレッチとかいいと思いますよ。
 これなら激しい運動じゃないけど、結構体にきます」
どうでしょうとサムズアップしてきらきらした目でいってみるだろう>瀬織さん

鈴成静佳 > うん、頑張ってねー貴子先輩! とりあえず研究区は避けるようにするね!
(手を振って見送る)>貴子さん

ダイエット? う、うん、一応ね、毎日そこそこ走るようにはしてるけどねー……(と言いつつもお菓子をどんどん口に運ぶ)
ぶっちゃけあまり気にしてなかったからさ。おしゃれを気にしだすようになって初めて気になったくらいだから……これ……(脇腹をつかむ仕草)
もう遅いかなー……アハハ。
……うん、確かに胸の大きい人は走るの疲れそうだよねー(嫌味な口調)。まぁでも走らなくても筋トレとかならなんとかなるんじゃない?
アタシマッサージ得意だから、肩が凝ったりするなら遠慮無く言ってね? 女子寮の子ならタダでやったげる! >四十万さん+瀬織さん

四十万 静歌 > 「実はやせる部分を意識してやると効果あるとかいいますよ。
 まぁ、遅いなんてことはないんじゃないでしょうか、
 今からでも遅くないっていうのがダイエットですし。
 マッサージは今度頼んでみたいですね。
 その時は是非お願いしますね。」
にっこり笑ってありがとうと頭を軽く下げた。>鈴成さん

薬師寺 瀬織 > 「ストレッチに筋トレね。普段そういうことはしていなかったから、やってみようかしらね」
四十万と鈴成の提案に素直に答える。
瀬織は他人から何か提案されるとまず聞き入れてみるほうだ。

「そうね。マッサージが必要になったらお願いするかもしれないわ」
マッサージが得意だという鈴成に対して言う。

鈴成静佳 > フフフ……アタシのマッサージは胸の大きい人向けの特別コースもあるからね~。(不敵な笑みを浮かべながら、手を怪しげにワキワキ)
ウチのお母さんもこれが大好きでねー、毎日悲鳴をあげるまでやってあげたもんよ。フフッ。

痩せる場所を意識してかぁ。確かにそれは大事そうね。ただ、アタシの場合は全身を均等に少しずつ引き締めながら……出すとこ出したいとか……そういう感じだしなー。
難しそうだなー(眉間にしわを寄せながら、悩む仕草)……まぁ、とりあえず頑張ってみるわ。

っと、それじゃ食うもん食ったし、早速走ってこようかな!
開けたお菓子は二人で食べてていいからね! 残りは持ち帰るけど!
それじゃ、四十万先輩、瀬織ちゃん、またねっ!(お茶セットとお菓子の袋を抱え、自室へと戻っていく静佳であった)

ご案内:「食堂」から鈴成静佳さんが去りました。
四十万 静歌 > 「またですよ、鈴成さん。
 うう、ちょっとマッサージが怖いような、楽しみなような。
 無事上手く行くといいんですけどね。」
ひらりと鈴成さんを手を振って見送り――>鈴成さん

「そういえば、瀬織さんは何が得意なんですか?
 私は手品が得意です。」
などとふと聞いてみた。>瀬織さん

薬師寺 瀬織 > 「また会いましょう、鈴成さん」
手を振る。表情は先程からまったくと言っていいほど変わっていなかったが、その声は少し柔らかくなっていた。

瀬織は四十万の質問に対して、両手の甲を顎につけしばし考えたのち、元の姿勢に戻って答える。
「そうね。しいて言えば薬を作ることかしら。私の異能の一つ……天使の薬瓶<ポーションメイカー>は水を薬に変える能力なの」
瀬織は、少なくともこの常世学園の中においては、自らの異能を隠さないほうだ。
彼女の異能はふたつ。しかしどちらも、他人に危害を加えるような類のものではない。

四十万 静歌 > 「おお、薬を作れるんですか……!
 凄いですね。
 水を薬にかー……
 じゃあ、瀬織さんはきっといろんな人を救う事ができるんですね。」
凄いなぁと目を輝かせて感心している。
ある種異能を絶対的に隠すこの静歌という女とは、
そういった意味では対極にあたるかもしれない。
性格的にも能力も直接害を与える類ではないが、
色々と危険なのだ。特に自分の身が。

薬師寺 瀬織 > 何気なく放たれたその言葉に、瀬織は若干俯き加減になる。
「……そうね。私はそうありたいわ。けれど」
声のトーンが若干低くなりながらも、言葉を続ける。
「作れる薬の種類には限りがあるし、今作れる治療薬でも致命傷や重すぎる病気は治せない事もあるの。だから私は、もっといろいろな薬を作ったり、今作れる薬の効果を高められるように研究を重ねているのだけれど。今はまだ」
――まだ、そこまで多くの人々を救えるほどの力は、瀬織にはないのだ。
そのうえ戦闘行為に向いた異能や魔術も保有していない瀬織は、むしろあまりに無力ともいえる。
「……力が、欲しい」
自身の中に燻る無力感に耐えきれず、内なる思いが漏れ出した。

四十万 静歌 > 「今はまだ、でもいいじゃないですか。
 致命傷や重すぎる病気の人が治せたらいいな――
 とは思いますけど……」
紅茶を一口飲んで――
「――それでも救える誰かがいる、
 苦しみを減らせる誰かがいる。
 そして、それは両手の指よりも沢山いる。
 ――十分だと思いますけどね。」
そこで一つ言葉を区切り、
「力が欲しいなら、くれてやる。
 なーんていったらどうします?」
冗談めいた笑顔で首をかしげた

薬師寺 瀬織 > 四十万の言葉を聞き、先程のようにしばし考える。
「どうかしら。それに縋りつくかもしれない……けれど、それを拒むかもしれない。難しいわね」
こちらも紅茶を一口飲み。
「……私は、今のままでも……一人でも多くの人を……救うことができるかしら。この不完全な能力で……それで十分といえるのかしら」
真剣な問い。
「わからないの……私だけでは」

四十万 静歌 > 「――」
クスリ、と笑う。
ああ、この人は本当に――
どうしてこんなにも優しいのかと思わずにはいられなくて。
「今のままでも、救う事は出来ますよ。
 不完全だとしても、それでも救われる誰かはいる。
 今は完成していないかもしれない。
 でも、完成するよう前をみて進んでいるなら、
 いつか完成するかもしれない。
 きがついたら、力なんてきっと瀬織さんは手にしてますよ。
 誰かを救いたいと願っても、
 誰も救えない人だって――いる。
 だから、今を精一杯生きて、
 今救える人を救えばいいのではないでしょうか。」
真剣に目を見て答える。
――かくも真剣に目を見るならば、
特徴の無かった顔が、
不意に整った顔にみえるかもしれない。
「ええ、私は今を精一杯生きている。
 そう笑えるなら、私は十分だと思いますよ。
 不安や苦しみも一杯あるでしょうけど、
 私は――それだけで凄いと思います。」

薬師寺 瀬織 > 「…………」
四十万の言葉はあまりに優しかった。
今はまだ不完全な自分でも、こんな風に肯定してくれる人がいるなら。
まだ前に進める。もっと完成された自分を目指してゆける。そう思えた。そして。
「ありがとう。おかげで自信がついたわ。私はこれからも、私にできることをしていくつもりよ」
表情こそ変わらないが、優しい声で素直に礼を言う。
「それじゃあ、私も一度部屋に戻るわ。これも置いてこなくてはいけないし」
袋の中の菓子類やその他の食品類には結局手を付けていなかった。
やや重い袋を右手で持ち、席を立つと、ゆっくりとその場を後にし、自室へと向かった。

ご案内:「食堂」から薬師寺 瀬織さんが去りました。
四十万 静歌 > 「ええ、それではまた。
 ……頑張って下さいね。瀬織さん。」
静かに微笑んで手を振って見送る。
「異能で出来る事、か。」
私の異能で誰かを救う事なんて、
本当に出来るのだろうか。
などと考えていると――
「あ。」
カレーをまだ食べきれてなかった。
冷めてご飯が硬くなっている。
「……やっちゃった。」
しくしくと少し涙をこぼしつつ、
ゆっくりとカレーの残りを食べるのである

四十万 静歌 > ――硬くてしょっぱかった気がします。

ちゃんとその後片付けて、自分の部屋へと帰るのであった。

ご案内:「食堂」から四十万 静歌さんが去りました。
ご案内:「食堂」に苗羽 寧々さんが現れました。
苗羽 寧々 > 深夜である。

「むむむむ……!」

寧々は悩んでいた。
バイトが終わり、よれよれと遅いお風呂を済ませて髪を乾かし一息ついたらお腹が鳴った。
今日は目もまわるほど忙しく、ゆえに賄い飯にありつく暇もなく、控えめにいって腹と背がくっつきそうであった。
しかし時間が時間である。この時間から腹を満たしては乙女としてのあれやそれやがレッドアラート。
深夜0時の少し前。空腹、天王山である。

苗羽 寧々 > 寧々は空腹には慣れているはずであった。
貧乏には空腹がつきものである。
寧々は物心ついた時から貧乏であり、貧乏であるがゆえ空腹に耐えて暮らしてきた。
ひもじさに耐えかねた時など、食べられる野草も食べられない野草も食べてきたほどである。

それが、今は、どうだ。
深夜0時。目の前にはカップうどん。傍らには電気ポット。
あとは蓋をあけてお湯を注ぎ5分待つばかりである。うどんは待ち時間が少しだけ長い。

「この贅沢ものめ!」

寧々は自分を罵った。
常世学園でアルバイトをして暮らすようになって、改善された食習慣に、生活水準に。
すっかり牙を抜かれてしまっている。
否、抜かれしまったのは門歯かもしれない。食べてたの、草だし。