2015/06/30 のログ
ご案内:「ロビー」に六連星 葵さんが現れました。
ご案内:「ロビー」から六連星 葵さんが去りました。
ご案内:「ロビー」に六連星 葵さんが現れました。
六連星 葵 > (やっとついた!)

[>少女は安堵の息を漏らした。
[>大きな旅行用バッグを携え、Tシャツ半ズボンという出で立ちで嬉しそうに微笑んだ。
[>これから何一つ隠さず、自分らしさを全開に学園生活が遅れる。
[>それだけで胸から込み上げるわくわくがとまらなかった。
[>誰もいないロビーで彼女は叫ぶ。

六連星 葵 > 六連星 葵(むつらぼし あおい)です!
今日から、お世話になりまーすっ!

六連星 葵 > ふー……えへへ

[>気恥ずかしさはあったが、これが今の気持ちだ。
[>収まらない感情を放出しなくてはもっと奇天烈なことをしてしまいそうだった。
[>新しいことは「わくわく」「どきどき」の連続だ。
[>彼女はそうしたことが大の大の大好きなのだ。

六連星 葵 > えーと僕のお部屋!
どこかな? 鍵はもらってるんだよね。
えーと

[>しばし、入り口の周囲を探索する。
[>いくつかの歩みと目配りの後、目的のものを見つけ、彼女は頷いた。
[>そして近づき、目の前までくると止まると「それ」に指を伸ばした。

あったあった。見取り図。
結構広いから、これがないと迷子になっちゃうもんね、きっと。

六連星 葵 > ん、ここを進んで階段をだーっと駆け上がって、右に折れて進んだ突き当りの左奥!
あれ、これって日当たりあんまりよくなーい!
変えてもらえないかな? 毎日選択するから日当たりがいいところがいいよ~。
やっぱり競争率高いのかな、そういうお部屋。

[>部屋の位置を確認すると彼女は落胆の声をあげた。
[>毎日の運動は欠かせない。
[>自分の体は機械だ。人間ではない。
[>けれど「新陳代謝」は存在する。体の「いらない部分」は皮膚や排泄物として外へでる。
[>体を洗ったりしないでいると、機械特有の「サビ臭さ」が体を覆うのだ。
[>彼女は自分でもその匂いが嫌だった。だから毎日の2度のシャワーと洗濯は欠かせなかった
[>ゆえに、口から出た不満はごく当然のものであった

六連星 葵 >  
[>けれど。それもまた楽しみだ。
[>日陰な場所なら夏は過ごしやすいということでもある。
[>良いこと悪いこと。色々あって、一長一短。それだけじゃない。
[>彼女の母親がよく言い聞かせていたことだ。

よし、とりあえずいってみよっと。
そしたらきっと、考えが変わるかもしれないしね♪

六連星 葵 > よし、ここだね。
周りの部屋、誰か入ってるみたい。
結構住んでる人いるんだ。どんな子かなぁ。

[>新しい「わくわく」「どきどき」がまた増えた。
[>満面の笑みを浮かべながら、バッグの横を開く。
[>そこには「六連星 葵」と記されたプレートが入っている。
[>学園に入る際に渡されたものだ。
[>それを部屋の扉に、差し込んだ。

これでよし、と。
今日からよろしくね。お部屋さん!
【何も起こらなかった】
六連星 葵 >  
[>鍵を開けた。
[>彼女は「おー!」という歓喜の声を上げながら、部屋へと消えていく。
[>パタンっと、音が立ち――。
[>防音性のおかげか。寮には再び静寂が戻ったのだった。

ご案内:「ロビー」から六連星 葵さんが去りました。
ご案内:「部屋」にアリストロメリアさんが現れました。
アリストロメリア > ~前回までのあらすじ~

蒼穹嬢に『玉子焼きの作り方を教えて貰う』約束をしたアリストロメアは
女子寮の一室にある、彼女の部屋に案内する
一歩足を踏み入れれば、まるで公爵令嬢の部屋へ招待されたかのような内装の部屋で
先ずは、お互いに用意していたヴィクトリアンケーキとショートケーキで
ゆっくりとお茶の時間を楽しんで

それから、今日の本題である
『玉子焼きの作り方』を、これから二人で行うのであった
(*乱入不可)
(*前回『女子寮6/23』のログ参照)

ご案内:「部屋」に蒼穹さんが現れました。
蒼穹 > (穏やかな赤色の、まるで異世界―――といって、このご時世に異世界など数多そんざいしているのだけれど、それでも殊に―――の様な部屋にて、慣れぬ、新鮮な気分でお茶を楽しんだ。ゆったりとした気分だったが、その時の流れだけはゆったりとはしておらず、すでに辺りも暗くなってきた折。さて、前回からに引き続いて。)

ん、御夕飯、作ろっか。
(そんな事を言って、その部屋のキッチンの方に赴く、玉子焼きくらいなら、きっとエプロンもいらないだろう。手順をこの辺でお浚いする。卵を割って、液を作り、少し流し、それをフライパンで焼いて、巻いて、奥に滑らせて…いや、キッチンペーパーとか油とかも前準備としているだろうか。あと、髪の毛が入ると良くないから…なんて思いもしたが、今は生憎何も持ち合わせていない。兎にも角にもとりあえず、やってみるしかないだろう。)
えっとねー、料理する前には、料理に使うものを最初に全部出しておくのが良いよ!
その方が手際よく進むからね。
(一声入れて。さて、御料理の時間。礼儀として、勝手に人の部屋のキッチンとか触っていいのか分からないので、この辺りは彼女に任せよう。)

アリストロメリア > (日が落ちて行く夕焼けの赤に似た、部屋の中で
邪神と魔女の、ささやかなお茶会は夜の訪れと共に終わりを告げるかのように
夕焼けの部屋で行われたお茶会は終わりが訪れ、代わりに夜の時間が幕を開けると同時に
約束の『玉子焼き』の作り方の幕が上がる――……)

ええ、宜しくお願いしますわ
(頭を下げて、お願いをしつつ キッチンへと案内していく――……
普段料理を碌にしないが、この間の調理実習で若干成長したのかエプロンと髪留め用のシュシュだけは用意していて
『使います?』と、声をかけながら不思議の国のアリスがしているかのようなフリルとレースの贅沢にあしらわれたエプロンと、シュシュを差し出しつつ)
成程、先ず料理をする時は材料を全部用意するのが良いのですわね?
(と、頷きながら調理に使うフライパンやボウル、菜箸やフライ返し等の調理器具を始め、卵や油、砂糖等
玉子焼きで使う道具を用意して
器具は自分で洗いながら、調理する環境を整え、準備が終われば――……)

――……では先生、先ずは何から行えば宜しいでしょう?
(と、声をかける
因みに、本人も勝手が分からな過ぎるので、蒼穹嬢がある程度勝手に触らないと進まない感じが
学園に来て2か月以上も経っているのに、未だ綺麗過ぎて使われた痕跡の碌に無いキッチンが物語っていた)

蒼穹 > (はてさて、料理しながら色々とハプニングを起こしていた彼女は、今日は無事に料理を仕上げることが出来るのだろうか。或いは、ある種トラブルメーカーでもある邪神が絡んでさらにハプニングが広がるか…。最も、この場に邪神がいる時点で最早トラブルそのものな気がするのは、多分気の所為ではないのだろうけれど。夕の色が落ち、夜の色になったならば、部屋の明かりがより強く見えて。)

うん、よろしくー。
(こくこくと頷いて、また案内されるがままにと足を運ぶ。差し出されたそれを見て、一考。これもまた、豪華そうだが、多分エプロンはなくても大丈夫なんだけど…それに、これ汚したら何かまずそうだよね…と、思考を巡らせれば「んー、折角だけど、こっちだけで良いかな。ありがとっ。」とシュシュを受け取った。彼女がその用意をする間、髪を括る。普段そういう事をしないのか何だかポニーテールのなりそこないみたいなものになっているけれど…気にする事はないだろう。)

あっはは。先生かぁ。んー、そだね。油をしみこませたキッチンペーパーを用意してー。
それで、主役の卵をこのボウルに割って、入れる。三つくらいで良いかな。…んー、まずはこんなとこ。
(用意されたものをあちらこちらと指差しながら、最初の手順を告げる。のだが、ここだけ少し部屋の中でも豪華絢爛さが漂っているのは…気の所為ではないのだろう。彼女が料理に慣れぬ事は、何となく察した。とは言え、彼女が卵の割り方を知らないことまでは、察していなかったのが、この発言から伺えるだろう。さぁ、やってみてよと言わんばかりの目で彼女を見遣るのだが…果たして?)

アリストロメリア > (悪戯好きの邪神という名のトラブルメーカーと、素が天然のトラブルメーカーの始める
『玉子焼き』は――……果たしてどうなるのか?)

(「エプロンは大丈夫なんだけど」と、言われれば「そう?」と短く返して
自身もヘッドドレスやら、後ろで纏めているみつあみを解けば、高い位置で髪を束ねてポニーテールにして
髪をまとめ終えれば手を石鹸で綺麗にして、料理する準備が整った)

ええ、教えて頂くのですもの……今日はよろしくお願いしますわ
(と、にっこり微笑みながら、彼女の言葉に耳を傾けて――……
先ずは、油のしみ込ませたキッチンペーパーを用意する……まではよかった
「卵を割るのですわね?」と、言いながらボウルの高い位置に卵を掴んだ手を持って行き
そこからボウルの中に向かって、卵を勢いよく落とし始めるまでは!)

(……キッチンの状況から、十分察する事は出来たが
ドの付く初心者もいいところだった)

(無残にもボウルの中に落とされた卵は、周囲に卵の殻を殺人事件の現場の如く
まるで被害者が中身を撒き散らしながら、果てる様にして割れた)

蒼穹 > おっと…そういえば、お料理前の基本だったね、これ。
(気付いた様に、彼女の後に続いて手洗いを済ませて、今度こそ準備完了。)

あっはは。そんな気遣わなくてもいいんだけど…そうそう、ゆるりといこーね。
(笑みを交えながら頷いて。そうして、キッチンペーパーに油をしみこませる様を見る。さて、だが次の行動には若干凍結。音というのは、割と小さいものである。「ぐちゃあ」なんて音がしそうだったが、しなかった。だけれど、その卵の惨状は見るだけで「ぐちゃあ」という音が鳴っているかのような…なんというか、少々グロテスクなものがボウルと言う名の鉄底に叩き付けられていた。思わず己の口元に手を遣りながら…。)
な、なな…っ…!?…何をしているのかなアリス―――ッッ?!!
(邪神でも、大凡理解が及ばない。予想の斜め上、というか、真っ直ぐ真っ直ぐ上に言った結果に、実に元気の良い突っ込みを入れるしかなかった。一つ咳払いをする。それから)
…えーっとねぇ、卵っていうのは、こうやって…割るんだよ?
(眉を下げて、少し悲しそうな表情でキッチンの空いた箇所に卵をこんこんと叩き付けて、それからヒビの割れたところに指を入れる。そうして、卵の液をボウルに流し込む、のだが、―――しかし。己の思考より、完全に抜け落ちていたことがあった、それは―――)
あっ。
(既にそこには、彼女が割った方の卵が待ち受けていた。卵から流れる半透明と黄色の丸が、叩きつけられた卵の大粒な殻と混じって、混沌を生み出した。犠牲者その2の誕生の瞬間である。)
あー…えっとー…こ、これはー…。あははー…。
その…ごめんね。うん。…新しくボウルを用意しよっか、どこにあるかな?
(流石に己もバツが悪そうに頬を掻きながらの苦笑い。素が天然な彼女に、つられてしまったのだろうか。それとも、実際己自身が、素さえ天然なのだろうか、それは、少なくとも邪神には分かり得ない事だった。やがて、新しいボウルの場所を尋ねて。)

アリストロメリア > そうですわね……楽しくやりましょうか
(と、にこやか――……な彼女のいつもの表情としては、若干固い
というのも、度の付く初心者どころか、料理はここのところ立て続けに失敗をしていたからだ
心の中で「今日は蒼穹嬢も居ますし、大丈夫……落ち着いて」と、自身に言い聞かせれば
彼女の言葉と共に、リラックスして再び料理をし始めた)

(――凍結させた彼女を残して)

え?何って……卵を割って用意していますわ
(と、爽やかな笑顔で言い放つ彼女の笑顔とは裏腹に、まるで卵に名前がついて居たら
『○○ 殉職』
のテロップと哀しい曲の流れそうな、哀愁漂う卵版殺人事件
流れ出る黄身と白身が内臓及び、血液の様に感じてしまう無残な卵の死体……いや、残骸をボウルの中に残して)

(驚く彼女に、不思議そうに「??」と首を傾げながら
普段は何処か余裕があり、何処か尊大な態度がありつつも無邪気で愛らしい邪神様の
初めて驚きを隠せない表情に「……おかしい、ハンプティ・ダンプティの歌ではこの様に……?」
と、疑問を隠しきれなかった)

(そして「もしかして、私おかしい事をしていたのかしら?」と
今更ながらその事に気付けば、若干恥ずかしさで表情が赤くなりつつ――……)
えっ……ええ、宜しくお願い致しますわ
ごめんなさいね、卵の割り方を存じて居なくって――……
(等と言いながら、彼女の手を見てやり方を知る
『成程、ああやって卵を叩くのですわね?』と思いながら見ているのだが――……)

あっ
(先程無残に割ってしまった内臓及び殻入りのボウルの中に
プールに飛び込みをするかの様に、綺麗な卵が入っていくが――……
元の殺人現場に新たな被害者を呼ぶが如く
蒼穹嬢の割った綺麗な卵も、まるで岩に頭を叩きつけて、その中身が拉げながら飛び散るかの如く――……
卵の中には新たな犠牲者が誕生した
養鶏場の人が見たら泣くだろう)

いえ、私も新たに用意するのを忘れてしまってごめんなさいね……
(バツの悪そうな彼女に、申し訳なさそうに『新しいボウルはこの棚にありますわ』等と答えつつ
新たに用意すれば水で洗い、綺麗にして
勿体ないので、殻入りの卵液は植物の肥料にしようと思いながら
これ以上、何か間違える事の無い様、キッチンの隅に移してラップをして分けて
再び、天然同士(?)の料理が改めて始まった
人という物は、己の性質に似た存在を惹きつけ友にすると言う
彼女が邪神であるのであれば、きっともしかしたら彼女にもその一面が……
或いは、天然な己が、彼女の天然な一面(?)を引き出したのか……?
卵が先か鶏が先か 或いは 邪神が先か天然が先か?)

……つまりは、こうすればいいと言う事ですわよね?
(改めて、蒼穹嬢に教わった通りに、卵を持てば、恐る恐るテーブルの隅で叩いて……
こんこん、とやるが弱過ぎたのかヒビすら入らない
そして、徐々に加減しながら卵を叩く力を入れていき、卵にヒビが入れば――……
見よう見まねで恐る恐る、ボウルの中にそっと卵の中身を落とす様に入れて行く
手際はぎこちないが、今回は卵の殻を入れずに出来た。成功だ
感動を覚えつつ)
出来ましたわ! こういうやり方で良いんですのよね?

(と、嬉しそうに彼女に聞きながら)
あと、何個くらいこうして卵を割ればいいでしょう?

蒼穹 > うん、楽しく…出来たらそれに越したことは無いよね!
何でもかんでも、楽しくやれたら、本当良いって思うなぁ…っ。
(というのは快楽至上主義でもある己の本心からの言葉なのだが、どうにも、少しばかり彼女から焦りの色が見える。だが、リラックスしたのなら…それで良い。是非とも、共に楽しみたいものだから。)

(一連の彼女の「卵を割る」と言う事についての語りと、その考えによって生み出されたそれを認識しつつ…しかし、ある意味卵を割るというのの的を射ているとは思うのだけれども…「何を言っているのかさっぱりだよアリスっ!」ハンプティ・ダンプティ…それがなにかは知らないけれど、きっと、彼女なりの貴族としての偏って得てしまった知識の一つなのだろう。卵をボウルに叩き付けるとは…一体、どんな過激な曲なのだろうか、と、少し的を外した考えを巡らせながら。)

…んん、
これはもう…使い物にならないかなぁ。
(互いに「あっ」と。実際、それは本当にあっという間の出来事だっただろう。新たなる死亡者《たまご》であった。その哀れな被害者二つが入れられたボウルを、何処へやらと押し退けて。ちゃんと割る様を見せることが出来たので、プラマイゼロと言う事に出来たのなら、幸い。食事は粗末に扱ってはなりません…。)

あはは…ハプニングだし、こればっかりは仕方ないよね。
(示された棚の方から新たにボウルが取りだされれば、押し退け、ラップされた古い方のボウルはきっと彼女の庭園か何かの植物の栄養になるのだろうか。少なくとも、己は天然ではないと思っているが実際どうかは分からない。鶏の理論についても然り。実際どうかは分からない。世間は謎に満ちているのだが、大凡そう言ったことを気にする事もなく生きているのが現状だろう。だが、人の世には「類は友を呼ぶ。」という言葉があるらしい。これだけは、事実なのかもしれない。)

…そうそうー、もっとガンガンやっていいよ!やり過ぎるとダメだけど、程よくね。
(うんうん、と弱弱しく割る様を見てみる。成程、始めてはこんな感じなのかもしれない。いつパキリとわれて…或いは、中身が溢れてくるかもしれないなんて言う懸念もあるのだろう。けれど、初めてでちゃんと出来たなら、言う事はない。きっと、何か根本を間違えていただけで、やり方さえ分かれば料理も出来るだろうと、思いながら。)
そうそう、そういうやり方で。
…んと、そうだね、あと2つ3つ、くらいあったら良いかな。

アリストロメリア > ですわね
(彼女の言葉に、頷く
そう、何事も楽しむ事というのが大切なのだ。それに今日は蒼穹嬢との料理で
自分一人では無い安心感と、お友達と料理を出来て楽しい日なのだ
失敗した事実ではあるし、眼を逸らす訳ではないが――……その失敗は彼女の料理とは何ら関係ない
今は忘れながら、彼女との料理を楽しもう――……そう思って、心を落ち着けるのだった)

?? えーっとですわね……ハンプティダンプティって言うのは不思議の国のアリスに出てくる卵なのですけれど
塀の上に居て落っこちるんですの。マザーグースにもそのような歌がありましてよ
(等と若干噛み合わない返答を返しながら『こんな歌ですの』と、ハンプティ・ダンプティの歌を口ずさむ
因みに、現実に存在する歌で、恐らくググればこのご時世、色んな解釈と共に出てくるだろう
簡潔に言えば、日本で言うかごめ・かごめ等の童謡の類である
恐らくそこから、塀から落ちる=高い所から落として割る という間違った卵の割り方とひらめきが生まれた様子)

……勿体ないですけれど、植物の肥料にするしかなさそうですわねぇ……
(あっという間に出来あがった、卵という名の死者の液体が、混濁たる様子を垣間見せながら広がっていた――……
無残に命を捨てられた――……といういい方をしていいのであれば、その無念さで鶏に関する悪魔なら呼び出せるかもしれない
……最も、この場合術者である二人が呪われそうな勢いではあるが――……
とりあえず、それを端にどかせて、再び料理をして今度は成功したので良しとしたい)

……そうですわね、仕方ないので卵のリサイクルを後で考えるとして……
続きを行いましょう
(新たにボウルを取り出して、再び料理を行う
尚、後日卵は殻と共に、彼女の栽培しているハーブ等の栄養になったそうです
世界は不思議に満ち溢れているし、卵が先か否かという論議も、蒼穹嬢が天然か否か――……も置いといて
この二人が何かしら、眼には見えないけれど似通った要素があるからこうして友で居るのは恐らく事実だろう
人という物は、多少なりとも理解できぬ人間と、仲良くなると言う事は出来ないのだから)

了解ですわ、ガンガンやりすぎると卵を叩きつけた時にぐちゃっとしてしまいそうですものね
(頷きながら、彼女の監督の元卵を恐る恐るであるが、順調に割っていく
やり方を知らないだけで、教われば出来る様だ
「あと、2つ3つですわね?」と言いながら、少ないよりは多めの方が良いだろうと思い
3つ程卵を割ればボウルに入れる)
できましたわー
(全て割り終えれば嬉しそうに、蒼穹嬢に笑いかけた)

次は、どうしたらいいのでしょう?

蒼穹 > …ハンプティダンプティ…はぁ、いや、その…ええっと。
待とうかアリス。いや、不思議の国じゃない方の。
(卵が塀の上に居て落ちるとは一体どんな状況なのだろうか。女子高生の味方、スマートフォンがこう言う場面で役に立つ。俗に言うウィキペディアのページを調べれば、その歌詞の全貌が明らかになったことだろう。…なんというか、悲愴だった。ハンプティ・ダンプティはきっとこれらの卵と同じくらい悲惨な状況にて死んでしまったのだろう。ブラックジョークも良い所だが。)

んんー、そういえば、何か育ててるの?アリス。
(一体、どんな悪魔が呼ばれるのだろうか。鶏の形をしているか、或いは…。どちらかと言えば、それは悪魔ではなく、邪霊とか怨霊とかいう類だろうか。少なくとも、どちらにしても良いものではないのだが。…呪われるなら、至極当然といって良いかもしれない。)

うん、続き。
…あっはは。…そうだね、やり過ぎて、液がぴゅーっと飛び出したら怖いし。
お、もうできたんだ。早いね。流石流石。
(計四つの黄色い丸が、半透明の上に浮かんでいるのが見える。やっぱり、根本的には上手なのだろう。ぱちぱちと、手を叩きながら…さて、その次だが。)
んーと、次は調味料だね。
塩、砂糖、お醤油…これらを欲しい分量だけ入れる、と。
あ、入れすぎ注意ね!入れ過ぎちゃうと味が悪くなっちゃうし、控えめでね。
(これくらい、と人差し指と親指をくっつける。…これでは、少なすぎて無いようにさえも見えるが、それくらい少ない方が良いという事らしい。)

アリストロメリア > え? ええ
(待とうか、と言われれば歌うのを止める
もし、これがブラックジョークであるのであれば……その歌には『非常に危なっかしい状態』を指すのであれば
今目前に居る『アリス』が、正にそんな状況だ)

私が育てているハーブはカモミールやセージ、ラベンダーやミント、レモングラス等ですわ
(もし、植物に多少知識があれば、これらは初心者向けで簡単には枯れない生命力の高い植物で
育成が簡単なのが分かるだろう。特にミントは凄まじい生命力を持ち、ミントを植えれば周囲の雑草は全てミントに根絶やしにされる程だ)
(多分、仮に……呼ばれる悪魔というか怨霊等も、命を粗末にされたと言う真っ当な言い分を持っているだろうが)

ふふふ、卵は案外簡単に割れる事を学びましたもの
力任せになってしまったら中身が悲惨な事になってしまいますわ
ええ、蒼穹嬢に教えて頂けたおかげで、無事卵が割れましてよ!
(等と言いながら、今回は綺麗に割れた卵が、4つ子の様に仲良く並んでいる
恐らく知識が無いだけで、多分あれば問題は無いのだということが、この事から分かるのだが
……問題は『理解するまで』にあるかもしれない)

調味料……成程、入れ過ぎてしまうと味が悪くなるのですのね
(彼女の手を見て、理解してそーっと少なめに加減して塩、砂糖、醤油……と順に入れて行く
蒼穹嬢の感が働いたのか――……注意を促して良かったかもしれない
元々彼女自身、入れ過ぎや過分に入れる傾向があるのだが
日本料理というのは、食材の味を引き立たせる為に最小限の塩を使用するが
フランス料理というのは、食材の味を殺さぬ手前まで最大限に塩を振る傾向がある
厳密に言えば、フランス人でもフランスの国の人間でもないが、西洋人の味付けは
日本人から比べれば、濃いのだから)

蒼穹 > うん、宜しい。…その。アリス。
やめよう。…うん。
(鏡の国ではなく。しかし、迫真した状況だった。ハンプティ・ダンプティは塀から落ちた後、80人を以ってしても戻らなかったという。この卵も然り。きっとここに80人いても元には戻らないだろう。)

…うーん、なんだろ、この何か聞いたことがある名前って言うのしか知らないなぁ。
あ、でもラベンダーとかミントとかは知ってるっ!
(知っているだけで、そう言った知識は特にない様子。ラベンダーのお花ってこんな色だよねー、くらいなもので。)

ふむふむ…それは良かった。そうだね…いや、中身よりもキッチンが汚れるかな。
あと、手についちゃって勿体ないし。中身がどんなに壊れても大丈夫だよ、結局全部、混ぜちゃうからね。
とりあえず、おめでとう!…うん、よくできてるよ。
…いや、あの、まさかとは思うけど、さっきその、ハンプティ・ダンプティの割り方をしたのは…アリスなりのブラックジョーク…ではないよね?
(こんなに上手に割れるのであれば、と、些か逆にそちらを疑ってしまう。…といっても、彼女は至極真面目なようだが。)

そうそう、入れ過ぎちゃうとダメだよー…。うん、それくらいそれくらい。
(日本料理、殊に塩や砂糖を使う場合はこうした注意が必要。西洋人だから、というのではないのだが、誰しも最初はいっぱいかけた方が美味しいという感覚があるのだろう、なんて踏んだ勘は当たったようで。こう言ったところでも、西洋人と東洋人の感覚の違いと言うのが見受けられる。それはさておき、調味料が入れ終わったなら。)
ん、よっし、それじゃ、次は混ぜよっか。
さいばしっていう…この、ながーいおはしがあるよね?それで、この液を掻き混ぜるの。
全部まんべんなく黄色になるまでねー。

アリストロメリア > は、はい
(彼女の一言で、完全に静止した)

ラベンダーやミントは色んな物に使われていますものね
(等と言いつつ。ラベンダーの花の話題が出れば『あのラベンダーの紫の花は綺麗ですわね、大好きですのよ』
等と話して)

……そうですわね。流石にキッチンの掃除は勘弁したいですわ(と、若干遠い目になりつつ)
手につくのも勿体ないですしね。 今回は混ぜていい料理ですし、中身の状態を気にしなくていいのが幸いですわ
(褒めて貰うとちょっと嬉しくなる――……以前は卵の割り方が酷過ぎたから、というのもあって)
ありがとうございますわ。 ……? いえ、その――……恥ずかしながら以前クレープを作ろうとした時に
やり方が分からなくて……(と言いながら、クレープ作りの惨状『学生・教員居住区設定自由部屋6/28参照』の出来事を語る
……本人は至って真面目に、アレを実行していたらしい)

成程、こんな少しでいいんですのね?
(彼女の感は大当たりだった。こんな少しでいいのかと、感心しながら『もう少し入れる方がいいように感じましたわ』
――……というのは、決して蒼穹嬢の言葉を疑っている訳ではない。単に初心者故に、その分量の少なさ加減の丁度良さがわからない
というのがある。――……特に砂糖はどっさりと使用する風潮があるので、止めたのは良かったかもしれない
その場合、甘い玉子焼きが出来たかもしれないけれど)
ええ、これから混ぜるんですのね?
菜箸……ってこれですわよね?(料理の本を読んでいて、多少は機具の名前を知っているのか
菜箸を見せつつ、彼女の監督の元、ボウルの中の卵を箸でぐるぐると混ぜて混ぜ始める
丁寧に丁寧に混ぜていき――……始めは黄色と透明の液がぐるぐると渦を巻いていたが
丁寧に丁寧に混ぜて。徐々にそれらが綺麗に混ざり合い、黄色の綺麗な卵液が完成した)