2015/07/17 のログ
ご案内:「職員寮」にシインさんが現れました。
ご案内:「職員寮」からシインさんが去りました。
ご案内:「職員寮@シインの私室」にシインさんが現れました。
ご案内:「職員寮@シインの私室」に四十万 静歌さんが現れました。
■シイン > 今日は授業は休みの日だ。
オフの日に補佐とし訪れている『アイツ』を探すべきだろうが、放置もまた良いだろう。
「アイツは方向音痴だからな、広すぎる此処では迷いに迷ってるだろう。」
そんな迷い姿を想像するのもまた一興。
だが今日は別の用件がある故に、『アイツ』のことを考えるのは後にしよう。
安楽椅子に座り、今日に来る予定の彼女の到着を待つ。
約束の時間は昼過ぎだが、はてさて。
■四十万 静歌 > ――さぁ、どうしようか。
それが静歌の脳裏に占めていた全てである。
いや、その、男の人、
しかも教師の部屋に上がりこむってどうなんだろうと。
スイーツと聞くとすぐに飛びつくのは悪い癖だと思う。
うん。どうしようか。
とりあえず相手の身元ははっきりしている。
オッケー、
もしもの時の備え、オッケー。
大丈夫、大丈夫、何も問題ないったらないっと、
胸をドキドキさせながら、
チャイムをならし部屋の扉をノックする。
「あの、四十万ですけど――」
■シイン > 彼女の声が聞こえた。やっと来たか、と待ち遠しさを感じた。
どうにもただジッと待つというのは苦手なものだ。
先走って早めに作ってしまった自分も悪いのだが、仕方なし。
スリッパを履いたままに玄関のドアへと進む。
廊下を擦らす音がわずかに響かせながら。
「今開けるから待っててくれ」
ドアの前に立つと外に居る彼女に聞こえるように声を出して、ゆっくりとドアを開けた。
■四十万 静歌 > 「あ、はい。」
今あけるからとの声に待って、
扉が開かれる。
……ぼんっ!
思わず顔が紅潮する。
いや、だって、ずるいですよ、ずるいですよ。
こっちは軍服とかお堅い服想定していたのに、
なんですか、その凄くお洒落でスタイリッシュな格好。
また本人にも似合ってるあたりがこの。
私はいつも通りなのに、
え、お洒落とかしてきたほうがよかったんですか?
なんてぐるぐると捕りとめも無い思考が回る。
そんな状態で出せた答えは一つである。
「きょ、今日はお招きいただきありがとうございましゅ!」
だが、その選択肢は何かを裏切るかのように
あわてた彼女に最後まで言わせることをゆるさず最後で噛んだ。
■シイン > そんな焦ることもないだろうに。彼女の反応に思わずして笑顔が溢れてしまう。
私服姿で来るかと予想してたが、どうやら制服の様子。
そちらの方が生徒達にとっては私服みたいなものだろうか。
「いらっしゃい。ま、取り敢えず上がって。」
特に突っ込みもせずに冷静に対応をして、客用に用意しておいたスリッパを出す。
■四十万 静歌 > 「あ、ひゃ、ひゃい、お邪魔しますっ……!」
スリッパを履いて部屋へと上がりこむ。
シンプルで清潔感溢れる部屋に、
ここが男の人の部屋かーとは思わず。
やっぱり私は恋愛小説か何かの世界に入り込んだんじゃ、
などとちょっぴり不安が湧き上がる。
憧れ、憧れますよ、憧れますけど、その!
「い、いつもお部屋はこんな感じなんですか?」
あ、そうだ、きっと私が来るっていったから、
色々お片づけした後だ、間違いない。
■シイン > 「ん~そうだね、いつもと何ら変わらないよ。
掃除は定期的にやってるし綺麗なはずさ。昨日もしたから問題は無いと思う。」
客が来る前日には掃除をすると、自分の中での決め事みたいなのがある。
清潔なのは決して悪いことではない。不快感を味わうよりは全然良い。
「どうぞ、座って。今何か飲み物を出すよ、何がいいかな?」
テーブルから椅子を引いて座るように促せば、問いを投げかける。
昨日帰って来る時に普段は飲まないがジュースの類の飲料系を買って来た。
ある程度の物は出せるとは思うが。
■四十万 静歌 > いつも、いつもこれなんだ――
なんていうか、シイン先生は完璧超人過ぎる。
そんな印象が強く残った。
いや、悪い事ではない、
悪い事ではないですよ。寧ろいいことだと思います。
「定期的なのもあるかもしれませんけど、
私より掃除上手かも、シイン先生は凄いんですね。」
なんて返すしかなくって、座ってといわれると、
大人しく座る。
「そ、そういえば、
こないだのみ安いコーヒーがあるといっていましたし、
コーヒーでお願いしますっていいたいけど、
甘いものと一緒でないとやっぱりきついので、
そうですね、
……リンゴジュースとかありますか?」
なんておずおずと。
「そういえば、
休日の過ごし方ってやっぱり鍛錬とかしていらっしゃるんですか?」
とか聞きつつ、いや、その、
沈黙だと私が死にます。
真っ赤になって。
■シイン > 「凄いと言われると照れてしまうが、至って普通だよ。
掃除なんか誰だって出来るだろう?定期的にやれば掃除する箇所も少くて済むから簡単さ。」
定期的に行う習慣が大事なのだと語って。
「甘いの好きな人にコーヒー単品は厳しいだろうからね。
リンゴジュースは…残念なかった。けど作れるから待っててくれ。」
台所に入り冷蔵庫をチェックしても、昨日買って来たジュースの中にリンゴジュースは無かった。
だが果物でリンゴは数個だが『今回作ったデザートの残り』で残ってたのでコレを使うことにする。
「休日の過ごし方か…鍛錬もしてるが読書とかが主にかな。
部屋の中でコーヒーを飲みつつゆったりとした時間を過ごすのが好きだよ。」
リンゴを手に取り、愛用の包丁でリンゴの皮を剥きながら答える。
それ用の器具などは使わずに、シンプルに包丁で剥くのが自分なりのやり方だ。
■四十万 静歌 > 「そうかもしれませんけど、
私も毎日してますが、
ここまで綺麗な感じなんて出せなくて――」
ものが多すぎるだけの気がしないでもないがそれはさておき。
「無かったら別にって、えええ、作っていただけるんですか、
なんていうか何から何まで、その、
ありがとうございます、というかっ……!」
ちょっと申し訳ない気もするけど、
でも、断るのもともにょる。
いや、嬉しいんですよ。
嬉しいからですよ!
はやる心をなんとか押さえ、
読書と聞いてこれだ、これを突破口にしようと、
「読書、ですか、いいですよね。
読書。
シイン先生おススメの本とかあります?」
なんて少し緊張してかちこちになりつつたずねるだろう
■シイン > 「綺麗な感じを出したいなら家具など減らせばいいかな。
あとは整頓できるような小道具入れとか買うと違うと思う。」
難しい話を簡単に言ってしまう奴である。
男性と女性ではまた変わって来るからあてにはならない話だ。
「いいんだよ、わざわざ来てくれたお礼さ。
静歌が気にすることではないよ。」
皮を剥ぎ終えればまな板にリンゴを寝かせて二つ三つ四つと切り分けていく。
それが終われば、また別のリンゴの皮を剥き始めて同じ作業を繰り返す。
「私のオススメか。私は推理が好きでね、あと以外かもしれないが恋愛物語も好きなんだ。人と人の濃密な絡みというやつが癖になってな。」
■四十万 静歌 > 「整頓とかもきっちりやってるんですけど、
次から次へと物が増えて……」
いらないものは捨てたり売ったりもしてるのであるがね
手品グッズは必要、必要なのだ……
「そういってくれると助かります。
推理小説が好きなのはらしいですよね。
やっぱり、犯人を自分で考えるのがすきなんですか?
恋愛小説が好きなのはちょっと以外ですけど、
私も好きですよ。」
なんて少しクスリと笑う。
なんというか、恋愛小説を読んでいるシイン先生を想像すると、
気が楽になった気がする
■シイン > 「それは…もうどうしようもないな。できるだけ買うのを控えるしかない。
それができれば苦労などしないだろうけども。」
あとは単純に部屋を増設するぐらいしか解決策はないだろうか。
「犯人を予想するのは勿論だけど、犯行に至るまでの過程を想象するのが好きかな。
犯人が如何にして、そのような行動をしてしまうのか。犯行の心理描写とかが載ってる小説とか特に好きかな…ま、女の子は恋愛小説が好きな子多いよな、同僚も好きだったから記憶に残ってる。」
よく話を聞かされたよ、と。
会話を続けながら切り終えたリンゴと調理用に刻んでたキャベツをミキサーに幾つか放り込みスイッチを入れる。
十秒程度でミキサーのスイッチをオフにして、ミキサーの蓋を開ければリンゴ特有の匂いが広がる。
指で掬い味見…うむ、大丈夫だ。
さらっとしてどろどろとしてない、上手く行ったみたいだ。
■四十万 静歌 > 「ですよねー……
どうしても手品グッズとか本を見るとかいこんでしまって。」
以前、生活費に難儀した事もあるといおうとして、
さすがにそれは飲み込んだ。
飲み込んだんですってば。
「犯罪心理、でしたっけ。
犯人が誰なのか、
どうやって犯行を行ったかよりも、
Why done it?動機が大切って奴ですね。
ドラマとかもすきそうです」
なんて笑いながら、
「ちなみに恋愛だと特に中世辺りのファンタジー系列が特に。
どうしてもキュンキュンしちゃうんですよね。
そういえば軍で女の人って結構多いんですか?」
ミキサーを音を聞いて、
あ、完成したのかななんて首をかしげて
■シイン > 「学生なのだから無理をしない程度にな。
買い込みすぎて生活するのも儘ならないとか洒落にならないからな。」
趣味に没頭するのは悪くないけどね、と一言だけ付け加えて注意を促す。
「おー…よく知ってるね?推理小説はそれが全てとも言われることがあるぐらいだ。
察しの通りに、ドラマも好きだよ。だから暇な時はテレビも見てるね。」
わりと多趣味なのだろう、話題にも事足りないとかなんとか。
ジュース作りも終りを迎えて、コップに少量の水にミキサーを掛けたリンゴとキャベツを流し込ませ、最後に蜂蜜を加える。
大きなダマは取り除いて飲みやすいようにすれば完成だ。
「中世ファンタジー系か、私も好きだよ。軍はそうだな、六の割合で女性になるな。実力主義の世界だから性別関係ないよ。」
台所から出てきてコップを一つにカップを一つ。カップは自分用にだろう。
湯気が立ってることからコーヒーと推測できる。
どうぞ、と告げてコップを静歌の前において、自分の席にカップをおく。
■四十万 静歌 > 「ううっ!
だ、大丈夫です、もうしません!」
もう、とかいってる時点で自爆している訳だが。
さもありなん。
「感情移入する為にも、
心理は大切ですからね。
あ、おススメの推理小説は何ですか?
私のおススメは――」
とある消費税を請求された事で刺殺した事件から始まる推理小説を紹介するだろう。
「それにしても、6割も女性がいるなんて以外ですね。
なんていうかほら、軍って男性ってイメージが強いじゃないですか、
実力主義なのは分かってますけど、
その男性と違って……もありますし……」
あ、ありがとうございますとコップから一口。
甘い蜂蜜とリンゴ、キャベツの苦味がアクセントとなって美味しく甘いジュースだ。
思わず頬をほころばせ。
「それにしてもシイン先生も好きだなんて、
なんだか嬉しいですね」
と笑う
■シイン > 「……?」
『もう』という言葉に思わず疑問符を浮かべてしまったそうな。
「それは面白そうだな。今度是非買って読んでみることにしよう。
因みに私のオススメだが……。」
とある検事が殺人の冤罪をかけられて、後輩検事が疑いを晴らす為に動き出す推理小説を紹介。
このような機会は少ないのか、話を弾ませて紹介するだろう。
「異能や能力がある世界では、そんなのも関係ないかな。
イメージとして男社会なのは間違いないが、現実ではそんなことはない。」
席にはまだ座らずに、また台所に向かう。
冷蔵庫から何かを取り出してる様子だ。
その台所から姿は見せずに声を出す。
「嬉しい…?それはまたどうして?」
■四十万 静歌 > 「き、気にしないで、気にしないで下さい!
先年その道は通り過ぎたってだけですから!」
更なる自爆である。
本当に自爆が多い。
とりあえず深呼吸して落ち着く。
「シイン先生のおススメの本も面白そうです、
まだ読んでませんから――
私も読んでみましょう。
なんだかドキドキしますね。
新しい小説に触れるって。」
ぱぁぁと花がほころぶような笑顔をみせて、
「確かに異能や能力があれば関係ないの……かなぁ?」
いまいちピンと来ていない。
自分の場合は異能で誤魔化しているのだが、
だからこそ、である。
普通はそうなんだもの。
「だとしたら思ったよりも女性の人でも働きやすい環境なんですね。」
とほへーっと答えつつ、
「え、だって、一緒のものが好きっていうと、
ちょっと嬉しくなりませんか?」
と小首をかしげて返すだろう。
見られていないのは分かってるけど。
■シイン > 気になるのだが、気にしないでと言われたのだ、気にせずに触れないでおこう。
彼女のことだ、思わないままに口を滑らせてしまったのだろう。
「是非に読んでくれ。新しい小説や物語はどんなものでもワクワクするからな。
どのような展開になるか、どんな人物が出て来るのか。文字を走らせ、頁を進まる度に広がる世界。本当に良いものだ。」
つい熱く語ってしまう。それ程に好きなのだ。
「最初の入隊時の訓練で死に物狂いになるぐらいで、働きやすいのは保証しよう。
そこさえ乗り越えれば女性でも天国な世界かな。最も配属される部隊によっては厳しいものがある。」
冷蔵庫から今朝に作ったアップルパイを取り出す。本当はできたてをごちそうしたかったが、自分の時間の都合で予めに作らざるおえなかった。
冷えてしまってるが、それでも甘い匂いは部屋に広がり、冷えてるのが夏には丁度いいかもしれない。
ある程度のサイズに切り分けて、お皿に盛りつけてフォークを添えれば、それをテーブルに運んでいく。
「…うむ、確かに好きなものが一緒だと嬉しいかな。
でもそれは、なんというか、意識をしていると言ってるようなものじゃないかな。」
持ち運びながら思うがままに答えて、お待ち兼ねの手作りデザートと告げてからテーブルに並べる。
■四十万 静歌 > 「ええ、本当に。
どんな展開になるのかどんな人物が出てくるのか、
思わぬ形で進んでいく様子はもう本当に手に汗握ります。
やっぱり本はいいですよね。
電子書籍、もいいのですが、
私はやっぱり紙の本が好きです。」
なんて熱く語る様子をみて微笑みながら同意する。
「私の場合はその最初の訓練で死にそうです。
まぁ、なんといいますか、
私は多分向いてないです。」
ええ、と。
なんていうかそんな体力はない。ないのである。
適性うんぬんではなく。
「あ、アップルパイありがとうございます、
うわぁ、美味しそうです。
冷たいのもまた夏にはありがたいですよね。」
なんて笑いながら、告げられた一言に慌てる。
「意識してる……いや、え、
そうな、えええええ!?
い、いやいや、意識してなくてもきっと、
そうですよ!
全く意識してない事はないっていうか、
完璧すぎてこう意識しないほうがムリっていうか、
あぅぅぅぅ」
完全に混乱して真っ赤になっててんぱる。
このままではいけないとアップルパイを食べるのである。
「あ、あっぷるぱいおいしいです!
料理本当に上手なんですね」
そう、甘くて冷たくて美味しい、
落ち着け自分。
そう言い聞かせながら誤魔化すようにそういうだろう
■シイン > 「そうだな…私は元は異世界の者なのだが、そこでは文が無い世界でな。
初めて文を見た時は理解するのに時間が掛かったよ。だからこそ思う。
紙に畫かれた文字や文体というのは素晴らしい、と。
文字が織りなすストーリーは素晴らしい、と。」
自分でも熱く語りすぎだと思うが、意見が合う者は貴重だ。
たまには弾ませても問題なかろう。
「ははっ、最初は誰だって死ぬとか言うが、人間案外頑丈だから大丈夫だ。
なんとかなるものだよ?」
経験上からの発言なのだろう。
「本当はな、できたてをごちそうしたかったが、まぁ夏だからこれでよかったかもしれない。」
美味しいと言われて良かった良かったと笑顔を見せた。
料理を作り、それが美味しいと。そう言われて嬉しくならない者はいない。
間を置かせて混乱も落ち着いた頃に、話題を再び戻して
「完璧すぎてとか言われると、やっぱり照れるな…。
ほら、意識しすぎるとまた顔をリンゴのように赤くしてしまうよ?」
そんな意地悪めいた言葉。コーヒーを一口と飲みながら言葉して出す。
■四十万 静歌 > 「文がない世界とか、正直いきたくないですね。
でも、だからこそ文字や文章のありがたみがあるのかもしれませんね。
物語には夢がある、
夢だけじゃなくて作者の全てもそこにある感じもします。」
熱く語られるのはすきなのか、
うんうんと神妙に頷く。そして――
「そうですね。
実際追い込まれたらそうかもしれませんけど――
まぁ、私はそれに耐えれるほどの精神性ももってないので。」
ええ、と。
頷く。うん。
病む自信がある。
「出来立ては確かにできたての良さがありますからね。
冬とか秋になってみたら出来たても食べてみたいです、
きっと美味しいんでしょうね。、
こんなけ美味しいのですもの。」
真っ赤になっていた顔も次第に落ち着いてくるだろう。
うん。甘いものは精神安定に役立つのです。
まぐまぐ。
「ぐ、ぐぬぬぬ。」
誤魔化せなかった。また顔が赤くなる。
「意識しすぎるなんていわれると、
また意識しちゃうじゃないですか!」
もーっもーっとちょっと怒る。
でも実際はそこまでおこってない
■シイン > 「私もだな、元の世界には戻りたくはない。
この世界に慣れ過ぎたというのもあるが、今更感が強い。
それに戻ったら新たな本を見出だせない、それは苦痛に等しい。」
一応元の世界も悪くはないのだが、今では優先的に考えてしまえば、此方に分がある。
「ま、無理してやるものでもないからな、嫌ならやらなければいい。
軍という檻に自ら向かうのはオススメはできないからな。
まだまだ若い内に多くの道を経験すべきだ。」
教師として、生徒に道を示すのもまた一つ。
そしてアップルパイを食べてる間は落ち着きを見せてるが、また直ぐに赤くなるのを見て声を出して笑ってしまう。
「ふふっ、いや失礼失礼。つい反応が可愛くてな。
可愛く、そして面白い反応をする静歌が悪いとも言える。」
暴論だ、という反論が直ぐにでも返って来そうだ。
■四十万 静歌 > 「――自由に行き来できるようになったら、
それに越したことはないのでしょうけど、
さすがに贅沢ですよね。
――そうだ、シイン先生、
今度本を書いてみてはいかがでしょう?」
なんて冗談交じりに人差し指を立てて提案してみる。
ちょっと読んでみたいとかありますよ。
勿論。
「ええ、色々試行錯誤して……
いつか、私も夢を掴んでみたいです。
今だ欠片もみえてこない夢を。」
なんて、ね。と微笑む。
少し寂しそうな印象を受けたかもしれない。
夢を持たぬもの特有の。
「ぐぬぬ……
面白くも可愛くも無いですよー」
もーっといいながらアップルジュースを。
「反応可愛くないですから!
普通ですから!」
と釘を刺すけど効果あるのかな?
■シイン > 「本…?私が?
ん~本か…文を書くというのは試したことがないからな。
何とも言えないが、面白そうだな。」
それは予想もしてなかった提案。全く持って別方向からの提案だ。
だが悪くはない、と。
「そうそう、夢は掴むものだ。
だが、それは…ひょっとしたら自分に見えてないだけど側にあるかもしれないぞ。」
普段から明るい彼女が見せた微笑み、だがそれに僅かながら違和感を感じた。
話を続けながら何かに引っ掛かった。明確には判らない、何かに。
「ほらほら、そういう反応だよ?それが可愛いと言ってるの。」
とてもよい笑顔で指摘をする機会な軍人が一人と生徒が一人。
片やカップを片手に、片やジュースを片手に持ちながら穏やかな時間を過ごして楽しむ。
■四十万 静歌 > 「是非書いてみるといいと思いますよ。
シイン先生なら人生経験も豊富だから、
素敵な本になりそうです。」
なんてふんわり笑って、
「自分の傍にですか、
そうですね。
あると良いですねぇ。
うん。
そんな事があれば幸せですね。」
しみじみと頷く。
そんなにも想う事があるのだろうかと思われるかもしれないが、
当人は全く気にしていない。
それは本心からの言葉でもあるから。
「――って、ど、どういう反応ですかーー!?」
全くもって心外だというように
わたわたと慌てふためき真っ赤になるのである。
合掌
■シイン > 「そうだな、それじゃ書いてみるとしよう。
まずは練習が必要だが、できたらまず最初に静歌。
君に見てもらおうかな。」
提案してきた本人が最初の読者、そんなのも悪くない。
「なんだ、随分と悲観的だな。
きっと見つかるよ、そういう風にできてるからな。」
人生というのは『そういう』ものだ、そんな説明、そんな言葉。
「だから何度も言うけど、そういう反応だよ?」
あぁ、可愛い。
ここまで話してて飽きずに、可愛らしい女性は久方ぶりだ。
手元に置きたくなるほどに、だがまだその時ではない。
果実とは熟すまで置かなければならないのだから、緑の果実が赤く熟すまで。
そんな、そんな考えを思考させながら、笑顔を。
純粋な笑顔を見せた。
■四十万 静歌 > 「ええ、是非読ませてください、
シイン先生の書く本か、
一番に読めるだなんて光栄な気すらしますねー。」
わくわくどきどき眼を輝かせながら見るだろう。
「あ、その、なんていうか、えっと……
悲観的、というより、
先がみえないから、でしょうか。」
先が見えない故の不安、といいつつ、
実の所の心配は、
静歌は、自分の事をよく知りすぎているのである。
だからこその、憂慮。
まぁ、そこまでかんどられる事はないだろうとは思いつつ――
「ぐ、ぐぬぬ、
さ、サッパリ分かりません、
私にはそういう反応だなんてさっぱり分かりませんっ!」
真っ赤になって眼を逸らす。
そして、笑顔をみて、もう勝てないなと、
手元のアップルジュースとアップルパイに集中するのである。
■シイン > 「あぁ、約束しよう。
そして、期待に応えられるように。満足できるものを完成させよう。」
燃え上がる炎のように、やる気の炎は燃え上がる。
明日からは勉強の日々になるだろう。
「先、か。心配をしすぎても何も始まらないものがある。
あまりネガティブに考えすぎるのも問題だよ。」
難しい話だが、此処から先は個人の問題だ。
踏み込むには少し時間が足りない。
そしてまた、その反応だよと繰り返し繰り返し、面白がりながら誂う悪い教師が一人。
彼女と夕の刻になるまでお茶を楽しんだだろう。
彼は語る、実に良い有意義な時間だった、と。
■四十万 静歌 > 「やる気満々ですねシイン先生。
そこまでやる気がでるなんて提案してよかったです。」
でも、そういえばどんなジャンルなんだろうと、
ふと脳裏をかすめる。
恋愛だったら面白いなぁ。なんて。
「そう、ですね。
これからですもんね。
ええゆっくりと考えていきますよ。」
焦りませんからだいじょぶですと笑う。
心配いらないとでもいうように。
確かに時間が足りない。
もう少しもう少しきっかけがないと――
夕刻になれば、
この辺で失礼しますね。といって帰ったとか
さんざっぱらからかわれたけど、
スイーツ美味しかったし、
楽しい一日でした、とは彼女の談。
かくしてお宅訪問は終わりを迎えるのである
ご案内:「職員寮@シインの私室」から四十万 静歌さんが去りました。
ご案内:「職員寮@シインの私室」からシインさんが去りました。